JP2002311284A - 光結合装置 - Google Patents
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Abstract
きに、内部の光ファイバにストレスが加わりやすい。光
ファイバを長くしてストレスを緩和するものでは、装置
全体の寸法を小型化することができない。 【解決手段】 X1側からプラグ81を第1のコネクタ
31に装着する際、およびX2側からプラグ82を第2
のコネクタ41に装着する際に、第1のコネクタ31及
び第2のコネクタ41がX方向に移動し、内部ファイバ
70に加わるストレスを緩和する。よって、光ファイバ
70の全長を長くすることなく内部ファイバ70に加わ
るストレスを緩和することが可能となるため、光結合装
置21全体を小型化できるようになる。
Description
分岐型の光ファイバを使用して光信号の分離又は集合を
行う光結合装置に係わり、特に前記光ファイバに加わる
ストレスを緩和した光結合装置に関する。
面図である。
開2001−21751号公報に記載された光分岐・結
合器を内部ファイバとして実装したものである。
複数本の光ファイバの一方の端部側を漸次各光ファイバ
の径寸法を細く形成した状態で結束し、その端面をこれ
に接続される光ファイバの径寸法と同寸法となるように
形成したものである。光信号が、前記光ファイバの一方
の結束端の端面側から送信されると、分岐形成された光
ファイバの他方の端部側では前記光信号を分離してそれ
ぞれ同じ光信号を受信することが可能であり、また分岐
形成された他方の端部側からそれぞれ信号が送信される
と、前記一方の結束端側ではそれぞれの信号を集合させ
て受信することが可能となっている。
−5974に規定されているF05形単心光ファイバコ
ネクタ用のプラグ11と、JIS−C−5976に規定
されているF07形2心光ファイバコネクタ用のプラグ
12とを接続するためのものである。光結合装置1のケ
ース2の中には、2本の光ファイバの一方の端部(図示
X1側の端部)を束ねて形成した結束端3aと、他方の
端部を分岐させた分岐端3b,3bとを一体形成した1
対2分岐型の内部ファイバ3が設けられている。
は、フェルール(保持部材)4が設けられており、他方
の分岐端3bにはフェルール(保持部材)5が設けられ
ている。内部ファイバ3の端部と各フェルール4,5と
は接着剤によって強固に固定されている。前記結束端3
aおよび分岐端3bの先端は、各フェルール4および5
の先端からケース2の外方向にわずかに突出させた状態
で固定されており、この突出した部分が突出部3a1お
よび3b1である。
方向の一方の端面には前記F05形プラグ11を接続す
るための連結部(コネクタ)2Aが図示X1方向に突出
形成され、他方の端面には前記F07形プラグ12を接
続するための連結部2Bが図示X2方向に突出形成され
ている。そして、ケースの前記連結部2A,2Bの端部
には、キャップ6,7が取り付けられている。なお、キ
ャップ6,7には貫通孔6aおよび7a,7aが形成さ
れている。
2方向に管状のスリーブホルダ2aおよび2b,2bが
一体に形成されている。このスリーブホルダ2aおよび
2bの内部側の端部とキャップ6,7との間には、前記
内部ファイバ3の端部に取付けられているフェルール4
および5がそれぞれ設けられている。
周方向に延出するフランジ部4aおよび5aがそれぞれ
形成されている。前記フランジ部4a,5aと前記キャ
ップ6,7との間には、円筒形状のコイルスプリング8
および9,9がそれぞれ設けられている。よって、フェ
ルール4および5は、前記コイルスプリング8および9
によりスリーブホルダ2aおよびスリーブホルダ2bの
内部側の端部を外部方向へ押圧した状態でケース2の内
部に保持されている。そして、フェルール4および5の
先端は、図示一点鎖線で示す光学基準面S−Sに設定さ
れ、突出部3a1および3b1は前記光学基準面S−S
よりもそれぞれ外方向に突出させられている。
にF05形プラグ11が接続されると、F05形プラグ
11の光ファイバ11Aの端面11aが光結合装置1内
の結束端3aの端面をケース2の内方向に押圧するた
め、前記コイルスプリング8が圧縮させられ、突出部3
a1の端面が光学基準面S−Sまで戻される。また他方
の連結部2BにF07形プラグ12が接続されると、F
07形プラグ12の一方の光ファイバ12Aの端面12
a,12aが,分岐端3b,3bの端面を押圧する。よ
って、前記コイルスプリング9,9が図示X1方向から
圧縮させられ、突出部3b1,3b1の端面が光学基準
面S−Sまで戻される。
装着されると、プラグ11の光ファイバ11Aの端面1
1aが結束端3aの端面を内方向(X2方向)に圧接
し、且つプラグ12の光ファイバ12A,12Aの端面
12a,12aが内部ファイバ3の分岐端3b,3bの
端面を内方向(X1方向)にそれぞれ圧接する。これに
より、両端の光ファイバ11A,12A,12Aの端面
と内部ファイバ3の端面どうしがそれぞれ密着させら
れ、各端面間の光エネルギーの結合損失の低減が図られ
る。
結合装置1では、F05形用のプラグ11およびF07
形用のプラグ12が接続されることより、ケース2内部
の内部ファイバ3に対し、内部ファイバ3の両端から内
方向へ圧縮応力が作用するため、内部ファイバ3の分岐
部3Aに過大なストレスが集中しやすいという問題があ
る。
法)を長くすると、前記内部ファイバ3に加わる圧縮応
力を分散することができ、前記分岐部3Aへのストレス
の集中を緩和することが可能である。
ということは、ケース2の全長が大型化することを意味
し、光結合装置1を小型化することができないという問
題がある。
ものであり、内部ファイバの分岐部に集中しやすい圧縮
によるストレスを緩和できるようにした光結合装置を提
供することを目的としている。
することができ、装置全体の小型化を可能とした光結合
装置を提供することを目的としている。
内部ファイバーと、前記内部ファイバーの両端部をそれ
ぞれ保持する保持部材と、前記それぞれの保持部材を前
記内部ファイバーの軸方向へ移動自在に保持する第1と
第2のコネクタと、それぞれのコネクタ内で前記保持部
材を前記コネクタの連結部側に付勢する付勢手段とが設
けられ、前記第1と第2のコネクタの前記連結部に、外
部ファイバーを保持するプラグが装着可能とされてお
り、それぞれのコネクタは前記ケース内で、少なくとも
ケース外方への移動余裕を有しており、前記第1のコネ
クタの前記連結部に前記プラグが装着され、第1のコネ
クタがケース内方の移動限界位置にあり且つ前記プラグ
に押された保持部材がケース内方へ移動したときに、前
記第2のコネクタが前記ケースの外方へ移動可能とされ
ていることを特徴とするものである。
に前記プラグが装着され、このとき第2のコネクタがケ
ース内方への限界移動位置に至り、さらにプラグに押さ
れて第2のコネクタ内の保持部材がケース内方へ移動し
たときに、前記第1のコネクタがケース外方へ移動可能
とされているものである。
にプラグが装着された場合に、両コネクタが一緒に移動
させられることによって、付勢部材が発生させる圧縮応
力を逃がすことができるため、内部ファイバに作用する
ストレスを緩和することができる。
ネクタに前記プラグが装着された状態で、各コネクタ内
において前記付勢手段の付勢力に対抗して前記保持部材
がケース内方に向けて移動しており、前記付勢力により
前記内部ファイバーと前記外部ファイバーとが加圧され
ているものが好ましい。
れに接続される光ファイバーの端面とを密着させること
ができるため、光信号を確実に伝送することができ、且
つ光ファイバ間の結合損失の低減を図ることができる。
記プラグが装着されたときの前記保持部材のケース内方
への移動量をδとしたときに、両コネクタにプラグが装
着されていない状態で、第1のコネクタと第2のコネク
タが、共にケース外方へ2×δ以上の距離だけ移動可能
とされているものが好ましい。
いない状態で、第1のコネクタと第2のコネクタとが、
ケース内方への移動限界位置にあるものが好ましい。
された状態で、内部ファイバーが自由長状態になり、内
部ファイバーに圧縮力が作用しなくなる。よって内部フ
ァイバーに作用するストレスを緩和できる。
きを防止することができるようになる。
の一方のコネクタ内の1個の保持部材に対し、他方のコ
ネクタ内には複数個の保持部材が設けられ、前記1個の
保持部材と前記複数個の保持部材とが前記内部ファイバ
ーで接続されて、光分離および光集合が可能とされてい
るものである。
して説明する。
図、図2は図1の光結合装置にプラグが接続されていな
い初期状態を示す平面図、図3は図2のIII−III
線における矢視断面図である。図4は光結合装置の一方
のコネクタにプラグを接続した状態を示す断面図、図5
は図4の状態での他方のコネクタにプラグを接続する途
中の状態を示す断面図、図6プラグが他方のコネクタに
ロックされた状態を示す断面図である。
ケース本体22とケース蓋23からなるケース体と、雌
形の第1のコネクタ31と雌形の第2のコネクタ41と
その間を接続する内部ファイバ70からなる接続部材3
0とで構成されている。ただし、ケース蓋23は図3に
示されており、図1では省略されている。
1,第2のコネクタ31,41は合成樹脂製である。ケ
ース本体22は底面22Aとその周囲を取り囲む側壁2
2Bからなる略升形形状をしており、その図示X1−X
2方向(プラグの挿脱方向)には前記側壁22Bの一部
を四角に切り欠いた開口部22a,22bが形成されて
いる。前記底面22Aの中央には支柱22cが形成され
ており、さらにその図示Y1−Y2方向の両端には円柱
形状の支柱の内部にねじ穴を形成したねじ受部22d,
22dが形成されている。図3ないし図6に示すケース
蓋23は、前記ケース本体22に重ねられた状態におい
て、前記ケース蓋23の外部から挿通されたねじ部材
が、前記ねじ受部22d,22dに螺着されることによ
り固定される。
間の底面22Aには、長方形状に形成したリブで囲まれ
た第1の案内溝22eが形成されている。他方の開口部
22bと支柱22cとの間の底面22Aには、長方形状
にしたリブからなる第2の案内溝22f,22fが形成
されている。前記第1の案内溝22eおよび第2の案内
溝22f,22fのX方向の長さ寸法はともにL1に設
定されている。また第1の案内溝22eの内方側の縁部
(移動限界位置)22e1と第2の案内溝22fの内方
の縁部(移動限界位置)22f1との距離はL2に設定
されている。
状をしている。第1のコネクタ31の底面には、前記第
1の案内溝22eに入り込む長方形状の規制部(第1の
規制部)31aが形成されている。同様に第2のコネク
タ41の底面41Aにも前記第2の案内溝22f,22
fに入り込む長方形状の規制部(第2の規制部)41
a,41aがそれぞれ形成されている。前記規制部31
aおよび規制部41aの図示X方向の長さ寸法は、とも
にL3に設定されている。ただし、前記規制部31aお
よび規制部41aの長さ寸法L3は、前記第1の案内溝
22eおよび第2の案内溝22fのX方向の長さ寸法L
1よりも短く形成されている(L1>L3)。従って、
規制部31aおよび規制部41aは、前記第1の案内溝
22e内および第2の案内溝22f内おいて、少なくと
もその差分(L1−L3)に相当する移動余裕を有して
いる。
る規制部31aの内方の縁部と規制部41aの内方の縁
部との距離は、上記第1の案内溝22eの内方の縁部
(移動限界位置)22e1と第2の案内溝22fの内方
の縁部(移動限界位置)22f1間の距離L2と一致す
るように設定されている。従って、第1,第2のコネク
タ31,41は、少なくともケース本体22の外方へ移
動することが可能である移動余裕を有している。
−5974で規格化されているF05形単心光ファイバ
コネクタ用のプラグの装着がされる連結部(レセプタク
ル)32が設けられている。一方、第2のコネクタ41
には、JIS−C−5976で規格化されているF07
形2心光ファイバコネクタ用のプラグが装着される連結
部(レセプタクル)42が設けられている。なお、前記
第1,第2のコネクタ31,41の上面には、プラグに
設けられたロック爪が掛止される掛止孔37,47がそ
れぞれ形成されている。
クタ31の中央には仕切板33が形成されており、この
仕切板33の中心には、内部に貫通孔を有し図示X方向
へ延びる管形状のスリーブホルダ34が形成されてい
る。第1のコネクタ31の内部(図示X2側)の端部に
は、着脱自在に形成されたキャップ35が取り付けられ
ており、前記キャップ35の中央にはフェルール(保持
部材)を挿通するための孔35aが形成されている。
板43が形成されており、この仕切板には、内部に貫通
孔を有し図示X方向へ延びる管形状のスリーブホルダ4
4,44が並設されている。第2のコネクタ41の内部
(図示X1側)の端部には、着脱自在に形成されたキャ
ップ46が取り付けられている。前記キャップ46の中
央には、フェルール(保持部材)を挿通するための孔4
6a,46aが並設されている。
よびキャップ46はその中央で上下(Z1およびZ2)
で2分割することができ、第1のコネクタ31および第
2のコネクタ41に内部ファイバ70の両端を装着する
際に一体に組み付けることができるものが好ましい図2
に示すように、前記仕切板33とキャップ35との間に
はフェルール(保持部材)61が設けられている。前記
フェルール61は円筒形状をしており、その外面には外
周方向に延出するフランジ部61aが形成されている。
フランジ部61aよりも外方(図示X1)のフェルール
61の先端部が、前記スリーブホルダ34の貫通孔に挿
入されており、フェルール61の内方(図示X2側)の
末端側が前記キャップ35の孔35aに挿通されてい
る。
間にも円筒形状のフェルール(保持部材)62,62が
設けられている。前記フェルール62の外面には外周方
向に延出するフランジ部62aが形成されており、フラ
ンジ部62aよりも外方(図示X2側)のフェルール6
2の先端部が、前記スリーブホルダ44の貫通孔に挿入
されており、フェルール62の内方(図示X2側)の末
端側が前記キャップ46の孔46aにそれぞれ挿通され
ている。
61のフランジ部61aとキャップ35との間に、付勢
部材65としての円錐コイルばねが圧縮させられた状態
で設けられており、前記フェルール61のフランジ部6
1aが前記スリーブホルダ34の端部34aに押圧され
ている。
ルール62のフランジ部62aとキャップ46との間に
付勢部材66としての円錐コイルばねがそれぞれ圧縮さ
せられた状態で設けられており、前記フェルール62の
フランジ部62aが前記スリーブホルダ44の端部44
aにそれぞれ押圧されている。フェルール61の先端お
よびフェルール62の先端は、この状態ではともにX方
向における光学基準面S1,S2に一致した状態にあ
る。
ルのフランジ部に当接する側が小径で、前記第1,第2
のコネクタ31,41側のキャップ35,46に当接す
る側が大径となる円錐コイルばねである。
1では、付勢部材65,66として円錐コイルばねを使
用しているため、従来の円筒形状のコイルスプリングの
場合と比較して圧縮に要する図示X方向の長さ寸法Wを
短くすることができる。よって、光結合装置21全体を
小型化することが可能である。
間には内部ファイバ70が設けられている。前記内部フ
ァイバ70は、上記従来の内部ファイバと同様の1対2
分岐型の光ファイバであり、一方の端部(図示X1側の
端部)は断面半円形状に形成され、それらが断面円形に
なるように接合された結束端70aである。前記結束端
70aの直径は、後述するプラグ81のフェルール81
b内に保持されている光ファイバ87の端面の直径と同
寸法となるように形成されている。また他方の端部は、
分岐部70Aから分れた分岐端70bである。前記内部
ファイバ70は、石英やPMMA(ポリメタクリル酸メ
チル)などからなるコアを露出させた光ファイバ、ある
いは前記コアの外周をフッ素系樹脂などからなるクラッ
ドで被覆した光ファイバである。
ール61の内部に挿通され、その端部はフェルール61
の先端からわずかに外方(X1方向)に突出させた状態
でフェルール61に固定されている。他方の分岐端70
bもフェルール62の内部に挿通され、その端部がフェ
ルール62の先端からわずかに外方(X2方向)に突出
させた状態でフェルール62にそれぞれ固定されてい
る。なお、前記結束端70aおよび分岐端70bの突出
量はともにδであり、これは前記光学基準面S1,S2
からの外方向への突出量である。
内部に第1のコネクタ31と第2のコネクタ41とが内
部ファイバ70によって連結した接続部材30を装填
し、その上からケース蓋23で覆うことにより組み立て
られている。この際、第1のコネクタ31の規制部31
aがケース本体22の第1の案内溝22e内に移動自在
に納められ、第2のコネクタ41の規制部41a,41
aがケース本体の第2の案内溝22f,22fに移動自
在に納められている。
後の初期状態においては、ケース本体22の第1の案内
溝22eの内方の縁部22e1と第2の案内溝22fの
内方の縁部22f1との距離と、第1のコネクタ31の
規制部31aの内方の縁部と第2のコネクタ41の規制
部41aの内方の縁部との距離とはともにL2である。
よって、前記規制部31aの内方の縁部および規制部4
1aの内方の縁部は、ともに第1の案内溝22eの内方
の縁部(移動限界位置)22e1および第2の案内溝2
2fの内方の縁部(移動限界位置)22f1に設定され
ている。このとき、規制部31aの外側の縁部と第1の
案内溝22eの外側の縁部との間には隙間余裕λ1が形
成され、規制部41aの外側の縁部と第1の案内溝22
fの外側の縁部との間には隙間余裕λ2が形成されてい
る。なお、前記隙間余裕λ1およびλ2は、λ1=λ2
=(L1−L3)である。
ラグの装着時)図4に示すように、第2のコネクタ41
の連結部42にF07形2心光ファイバコネクタ用のプ
ラグ82が装着されると、プラグ82に設けられたロッ
ク爪82aが第2のコネクタ41の掛止孔47を掛止す
る。これにより、プラグ82が第2のコネクタ41にロ
ックされる。
b内に設けられている光ファイバ83の端面が、前記光
学基準面S1−S1と一致する位置まで押し込けられ
る。よって、前記光ファイバ83の端面が、前記内部フ
ァイバ70の分岐端70bの端面に突き当り、さらに分
岐端70bを内方(図示X1方向)に押圧する。これに
より、内部ファイバ70の分岐端70bを保持するフェ
ルール62が図示X1方向に加圧され、前記付勢部材6
6が圧縮させられるため、フェルール62が前記付勢部
材66の付勢力に対抗してケース22の内方(図示X1
方向)に移動させられる。このとき、フェルール62の
X1方向への移動量はδであり、フェルール62の移動
に伴ない内部ファイバ70も移動量δだけ図示X1方向
に移動させられる。なお、プラグ82が第2のコネクタ
41にロックすることにより、内部ファイバ70の分岐
端70bの端面と光ファイバ83の端面とを密着させる
ことができるため、光ファイバ間の結合損失の低減が可
能とされている。
部ファイバ70が図示X1方向へ移動すると、フェルー
ル61のフランジ部61aがスリーブホルダ34の端部
34aをX1方向に押圧するため、第1のコネクタ31
全体が図示X1方向に移動させられ図4に示す状態に設
定される。
方向への移動量は移動量δである。よって、前記規制部
31aの内方の縁部と第1の案内溝22eの内方の縁部
22e1との間に隙間余裕(内方の隙間余裕)ε1が、
ε1=δで形成される。このため、前記規制部31aの
外方の縁部と第1の案内溝22eの外方の縁部との間の
隙間余裕(外方の隙間余裕)λ1は、λ1=(L1−L
3)−ε1=(L1−L3−δ)に狭められた状態とな
る。
ラグの装着時)次に、光結合装置21の図示右端側の第
1のコネクタ31に図示右端側からF05形単心光ファ
イバコネクタ用のプラグ81を装着した場合について説
明する。
ネクタ31の連結部32に装着されると、連結部32が
プラグ81により内方(図示X2方向)に押されるた
め、第1のコネクタ31が内方に移動させられ、規制部
31aの内方の縁部が第1の案内溝22eの内方の縁部
22e1に当接する。すなわち、第1のコネクタ31は
内方に移動量δだけ移動させられ、前記第1のコネクタ
31の内方の隙間余裕ε1がε1=0となる。なお、前
記第1のコネクタ31の外側の隙間余裕λ1はλ1=
(L1−L3)に戻される。
部ファイバ70が図示X2方向に移動量δだけ移動する
ため、第2のコネクタ41もプラグ82を装着した状態
で図示X2方向に移動量δだけ移動させられる。よっ
て、第2の案内溝22fの内方の縁部22f1と規制部
41aの内方の端部との間に隙間余裕(内方の隙間余
裕)ε2がε2=δで形成される。よって、第2の案内
溝22fの外方の縁部と規制部41aの外方の端部との
間に隙間余裕(外方の隙間余裕)λ2は、λ2=(L1
−L3−δ)に狭められる。
ク爪が前記第1のコネクタ31の掛止孔37にロックす
ると、プラグ81のフェルール81b内に保持されてい
る光ファイバ87の端面は、前記光学基準面S2−S2
と一致する位置まで押し込められる。よって、前記光フ
ァイバ87の端面が、前記内部ファイバ70の結束端7
0aの端面に突き当り、内部ファイバ70をさらに内方
(図示X2方向)に押圧する。これにより、フェルール
61が図示X2方向に押圧されるが、前記第1のコネク
タ31の内方の隙間余裕ε1がε1=0(図5参照)で
あるため、第1のコネクタ31はこれ以上内方(図示X
2方向)に移動できない状態にある。よって、第1のコ
ネクタ31側では、前記第1のコネクタ31の代りに前
記フェルール61のみが図示X2方向に移動する。そし
て、前記付勢部材65が前記フェルール61の移動によ
って圧縮させられ、内部ファイバ70の結束端70aの
端面はその突出量δだけ内方(X2方向)に押し込めら
れる。
ファイバ70の内方(X2方向)への移動量はδであ
る。この際、内部ファイバ70の結束端70aの端面と
光ファイバ87の端面とを密着させることができるた
め、光ファイバ間の結合損失の低減が可能とされてい
る。
ァイバ70の図示X2方向への移動により、プラグ82
を装着した第2のコネクタ41全体が外方(図示X2方
向)に移動量δだけ移動させられることとなる。
X1側に装着されると、第1,第2のコネクタ31,4
1が共に移動量δだけ図示X2方向へ移動し図5の状態
に至る。さらにプラグ81が第1のコネクタ31にロッ
クすると、光ファイバ87の端面が光学基準面S2−S
2に一致する位置まで挿入され、さらに第1,第2のコ
ネクタ31,41は移動量δだけ図示X2方向へ移動さ
せられて図6の状態に至る。
参照)の隙間寸法λ1,λ2とが、λ1=λ2<2×δ
の関係にある場合と、λ1=λ2≧2×δの関係にある
場合とでは以下のような相違がある。
合 例えば、突出量δをδ=0.3mm、(L1−L3)=
0.6mmであるとすると、図3に示す初期状態ではε
1=ε2=0、λ1=λ2=(L1−L3)=0.5m
mである。そして、図4に示すプラグ82を装着した状
態では、第1のコネクタ31のみが外方(図示X1方
向)に移動するため、ε1=δ=0.3mm、λ1=L
1−L3−δ=0.2mmとなり、ε2およびλ2はそ
のままの状態が維持される(ε2=0、λ2=0.5m
m)。
のコネクタ31,41が共に図示X2方向に移動量δ=
0.3mmだけ移動させられるため、ε1=0、λ1=
0.5mm、ε2=0.3mm、λ2=0.2mmとな
る。
コネクタ31にロックする瞬間に、さらに第1のコネク
タ31及び第2のコネクタ41が図示X2方向に移動量
δ=0.3mmだけ移動しようとするが、規制部41a
の外方の端部が外方(図示X2方向)に隙間寸法λ2=
0.2mmだけ移動したときに第2の案内溝22fの外
方の縁部に当接するため、第2のコネクタ41は移動量
(δ−λ2)=0.1mmだけ移動しきれない状態とな
る。このとき、前記内部ファイバ70には、結束端70
aと分岐端70bとが互いに接近する内方への圧縮力が
作用する。そして、内部ファイバ70は、前記圧縮力に
より内方に撓み量0.1mmだけ撓むことにより、前記
移動しきれない移動量(δ−λ2)=0.1mmを補う
ことができる。
では、最終的に外方の隙間余裕λ2がλ2=0、内方の
隙間余裕ε2がε2=(L1−L3)=0.5mmとな
る。
ール61とフェルール62との間に生じ、前記フェルー
ル61を図示X1方向に戻すように働く。すなわち、内
部ファイバ70の撓みは、プラグ81が第1のコネクタ
31にロックする瞬間にのみ付勢部材65を圧縮するこ
とにより生じるが、ロック後は前記付勢部材65が復元
し、前記フェルール61を図示X1方向に前記撓み量
0.1mmだけ移動させるため、内部ファイバ70は圧
縮前の元の状態に戻って圧縮力が作用しなくなる。
1のコネクタ31の内方の隙間余裕ε1はε1=(δ―
λ2)=0.1mmに設定され、外方の隙間余裕λ1は
λ1=(L1−ε1)=0.4mmに設定される。
22に対する第1のコネクタ31および第2のコネクタ
41のX方向の遊びは、X1方向に0.4mm、X2方
向に0.1mmとなる。
合 例えば、移動量をδ=0.3mm、(L1−L3)=
0.6mmであるとすると、図3に示す初期状態では、
λ1=λ2=(L1−L3)=0.6mm、ε1=ε2
=0となる。そして、図4に示す状態では、ε1=δ=
0.3mm、λ1=L1−L3−δ=0.3mm、ε2
=0、λ2=L1−L3=0.6mmとなる。そして図
5に示す状態では、ε1=0、λ1=0.6mm、ε2
=0.3mm、λ2=0.3mmであり、内部ファイバ
70の撓み量(δ―λ2)は、(δ―λ2)=0とな
る。よって、図6ではε1=0、λ1=0.6mm、ε
2=0.6mm、λ2=0となる。
第1,第2のコネクタ31,41のX方向の遊びは、X
1方向に0.6mm、X2方向に0となる。
部ファイバ70の撓み量(δ―λ2)を0.1mmと小
さく抑えることができ、しかも内部ファイバが撓むのは
プラグ81が第1のコネクタ31にロックする瞬間だけ
であり、ロック後は前記撓みは開放されるので内部ファ
イバ70に作用するストレスを最小とすることができ
る。しかもケース本体22に対する第1,第2のコネク
タ31,41のガタ付きを小さくすることができる。
バ70の撓み量を0とすることができるため、内部ファ
イバ70に圧縮力によるストレスが作用することがな
い。
ることによって、内部ファイバ70に加わる圧縮応力を
分散させる必要がなくなる。よって、ケース本体22の
全長を短くすること、すなわち光結合装置1を小型化す
ることが可能となる。
用のプラグ82を接続した後に、F05用にプラグ81
を接続した場合について説明したが、先にF05用にプ
ラグ81を接続し、その後にF07形用のプラグ82を
接続した場合も上記同様に内部ファイバ70に作用する
ストレスを緩和することができる。
円形状に形成した2本の光ファイバどうしを接合して1
本の光ファイバとした1対2分岐型の光ファイバを用い
て説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、
1対3分岐型、1対4分岐型などの内部ファイバを使用
する場合であっても適用することが可能である。
央に支柱22cが形成されているが、この支柱22cは
ケース蓋23を下方から支えることができるため、ケー
ス本体全体を補強することができる。ここで、支柱22
cは内部ファイバ70の移動範囲と干渉しない位置に形
成されているものが好ましく、ケース本体22内で底面
22Aから浮いた状態で保持される内部ファイバ70の
分岐部70Aを保護することができる。
た状態の光ファイバである場合には、前記内部ファイバ
70から漏れた光を吸収してクロストークの影響を低減
できるように、前記支柱22cを含むケース本体を黒色
として光吸収機能を有するように形成することが好まし
い。
置のコネクタにプラグを装着するときに、ケース内の内
部ファイバに作用しやすい圧縮力によるストレスを緩和
することができる。
ファイバの長さ寸法を長く形成する必要がなくなるた
め、光結合装置全体の寸法を小型化することができる。
初期状態を示す平面図、
た状態を示す断面図、
る途中の状態を示す断面図、
示す断面図
Claims (6)
- 【請求項1】 ケース内に、内部ファイバーと、前記内
部ファイバーの両端部をそれぞれ保持する保持部材と、
前記それぞれの保持部材を前記内部ファイバーの軸方向
へ移動自在に保持する第1と第2のコネクタと、それぞ
れのコネクタ内で前記保持部材を前記コネクタの連結部
側に付勢する付勢手段とが設けられ、前記第1と第2の
コネクタの前記連結部に、外部ファイバーを保持するプ
ラグが装着可能とされており、 それぞれのコネクタは前記ケース内で、少なくともケー
ス外方への移動余裕を有しており、前記第1のコネクタ
の前記連結部に前記プラグが装着され、第1のコネクタ
がケース内方の移動限界位置にあり且つ前記プラグに押
された保持部材がケース内方へ移動したときに、前記第
2のコネクタが前記ケースの外方へ移動可能とされてい
ることを特徴とする光結合装置。 - 【請求項2】 さらに、前記第2のコネクタの前記連結
部に前記プラグが装着され、このとき第2のコネクタが
ケース内方への限界移動位置に至り、さらにプラグに押
されて第2のコネクタ内の保持部材がケース内方へ移動
したときに、前記第1のコネクタがケース外方へ移動可
能とされている請求項1記載の光結合装置。 - 【請求項3】 第1のコネクタと第2のコネクタに前記
プラグが装着された状態で、各コネクタ内において前記
付勢手段の付勢力に対抗して前記保持部材がケース内方
に向けて移動しており、前記付勢力により前記内部ファ
イバーと前記外部ファイバーとが加圧されている請求項
1または2記載の光結合装置。 - 【請求項4】 第1と第2のコネクタ内において、前記
プラグが装着されたときの前記保持部材のケース内方へ
の移動量をδとしたときに、両コネクタにプラグが装着
されていない状態で、第1のコネクタと第2のコネクタ
が、共にケース外方へ2×δ以上の距離だけ移動可能と
されている請求項3記載の光結合装置。 - 【請求項5】 両コネクタにプラグが装着されていない
状態で、第1のコネクタと第2のコネクタとが、ケース
内方への移動限界位置にある請求項4記載の光結合装
置。 - 【請求項6】 前記第1と第2のコネクタの一方のコネ
クタ内の1個の保持部材に対し、他方のコネクタ内には
複数個の保持部材が設けられ、前記1個の保持部材と前
記複数個の保持部材とが前記内部ファイバーで接続され
て、光分離および光集合が可能とされている請求項1な
いし5のいずれかに記載の光結合装置。
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