JP2002310080A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

ロータリ圧縮機

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JP2002310080A
JP2002310080A JP2001118138A JP2001118138A JP2002310080A JP 2002310080 A JP2002310080 A JP 2002310080A JP 2001118138 A JP2001118138 A JP 2001118138A JP 2001118138 A JP2001118138 A JP 2001118138A JP 2002310080 A JP2002310080 A JP 2002310080A
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rolling piston
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JP2001118138A
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English (en)
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Hideto Nakao
英人 中尾
Kimiaki Matsukawa
公映 松川
Yasuyuki Akahori
康之 赤堀
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、ローリングピストンの外周面と
ベーンの先端部との線接触部の潤滑条件を緩和させ、該
線接触部における異常摩耗や焼き付けを防止し、摩擦損
失が少ないロータリ圧縮機を得る。 【解決手段】 ベーン20は、深さ方向をベーン運動方
向とする溝21aが上端面に幅方向の全域にわたって凹
設されたベーン基部21と、溝21aに組み込まれた摺
動部22とから構成されている。この摺動部22はフッ
素系樹脂で作製され、先端面22aが自己潤滑性を有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に冷凍・冷蔵
庫および空調機器に用いられるロータリ圧縮機に関し、
特に、ローリングピストンとベーンとの接触部の潤滑構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のロータリ圧縮機を示す断面
図、図5は図4のV−V矢視断面図である。図4および
図5において、従来のロータリ圧縮機は、固定子2およ
び回転子3によって構成される電動機部と、この電動機
部によって駆動される圧縮機構部とが密閉容器1内に収
納されて構成されている。圧縮機構部は、第1軸受とし
ての上軸受7および第2軸受としての下軸受8により上
下開口を閉塞されて作動室を形成するシリンダ6と、上
軸受7および下軸受8に回転自在に支持されたクランク
軸4の偏心部4aに自転自在に嵌合されてシリンダ6の
作動室内に配設されたローリングピストン5と、シリン
ダ6に作動室内に出没自在に配設されたベーン10と、
ベーン10を作動室内に延出するように付勢するベーン
スプリング9とを備えている。そして、ベーン10はベ
ーンスプリング9に付勢されて作動室内に延出し、その
先端面がローリングピストン5の外周面に当接して、作
動室を低圧の吸入室15と高圧の圧縮室16とに仕切っ
ている。また、吸入パイプ11が吸入室15に連結さ
れ、吐出口12が圧縮室16と密閉容器1内とを連通す
るように上軸受7に穿設されている。
【0003】ここで、クランク軸4の一端側が上軸受7
および下軸受8に回転自在に、かつ、作動室と同軸に支
持されている。そして、回転子3がクランク軸4の他端
側に固着され、固定子2が回転子3を囲繞するように密
閉容器1に固着されている。また、偏心部4aが上軸受
7と下軸受8との間に位置するようにクランク軸4の一
端側に設けられている。さらに、冷凍機油14が密閉容
器1の底部に貯液されている。
【0004】ついで、従来のロータリ圧縮機の動作につ
いて説明する。電動機部に通電されると、回転子3が回
転され、クランク軸4が回転駆動される。このクランク
軸4の回転により、偏心部4aに嵌合されているローリ
ングピストン5がシリンダ6の作動室内を偏心回転運動
する。この時、ベーン10は、このローリングピストン
5の偏心回転運動に伴って、作動室内への延出量を変え
つつベーンスプリング9の付勢力によりローリングピス
トン5の外周面に当接し、シリンダ6の作動室を吸入室
15と圧縮室16とに仕切っている。そこで、このロー
リングピストン5の外周面は、ベーン10の先端面と線
接触状態を維持しつつ、ベーン10の先端面上を摺動し
ている。そして、吸入パイプ11を介して吸入室15に
導入された作動流体(冷媒ガス)は、ローリングピスト
ン5の偏心回転運動により圧縮され、吐出口12から密
閉容器1内に吐出され、吐出パイプ13から外部の冷凍
回路(図示せず)に供給される。
【0005】ここで、クランク軸4の回転に起因するポ
ンプ作用により、冷凍機油14がクランク軸4に形成さ
れた給油溝(図示せず)に供給され、軸受摺動部の潤滑
がなされる。また、軸受摺動部に供給された冷凍機油1
4の一部がローリングピストン5の両端面からシリンダ
6の作動室内に漏れ、ローリングピストン5とベーン1
0との接触部の潤滑に供せられる。
【0006】このように構成された従来のロータリ圧縮
機においては、ローリングピストン5の外周面とベーン
10の先端面とが大きな摩擦を伴う線接触状態にあるた
め、ローリングピストン5の偏心回転運動に起因する温
度上昇が激しくなる。これにより、冷凍機油14の粘度
が低下し、油膜形成が困難となり、異常摩耗や焼き付き
が発生してしまう、という問題がある。また、ローリン
グピストン5とベーン10とが自己潤滑性を有しない金
属で作製されているので、摩耗量を低減させるために
は、ベーン10に焼き入れ処理および窒化処理を施し、
ローリングピストン5に焼き入れ処理を施して、表面硬
度を高める必要があり、処理後の後加工が困難となる、
という問題が生じてしまう。
【0007】そこで、ローリングピストンとベーンとの
接触部の潤滑性を高めて異常摩耗や焼き付けの発生を抑
えようとする試みが、例えば特開平8−319975号
公報に提案されている。この特開平8−319975号
公報によれば、図6に示されるように、ローリングピス
トン5Aの外周面にローリングピストンとベーンとのヘ
ルツ圧力による接触幅よりも小さく、かつ、ローリング
ピストン5Aの両端部に連通しない溝17を設けること
により、ローリングピストン5Aとベーン10との接触
面に油膜を保持させて、ローリングピストン5Aとベー
ン10との間の摩擦を軽減し、摩耗を低減させることが
できる、としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のロータリ圧縮機
においては、ローリングピストン5、5Aとベーン10
との微小な線接触部の圧力が高くなるので、該線接触部
に冷凍機油14を供給するには、極めて高い圧力で冷凍
機油14を送らなければならず、冷凍機油14を該線接
触部に十分に供給することは不可能であり、異常摩耗や
焼き付きの発生を確実に防止することができない、とい
う課題があった。
【0009】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ローリングピストンの外周面と
ベーンの先端面との線接触部の潤滑条件を緩和させ、該
線接触部における異常摩耗や焼き付けを防止し、摩擦損
失が少ないロータリ圧縮機を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るロータリ
圧縮機は、固定子および回転子を有する電動機部と、シ
リンダ、該シリンダの両端開口を閉塞して作動室を形成
する第1および第2軸受、該第1および第2軸受に軸支
され、上記電動機部により回転駆動されるクランク軸、
該クランク軸の上記第1および第2軸受間に設けられた
偏心部に回転自在に取り付けられたローリングピスト
ン、上記シリンダに出没自在に取り付けられ、その先端
が上記ローリングピストンの外周面に接して上記作動室
を吸入室と圧縮室とに仕切るベーン、および、該ベーン
を上記ローリングピストンの方向に付勢するベーンスプ
リングを有する圧縮機構部と、上記電動機部および上記
圧縮機後部を収納する密閉容器と、上記密閉容器の底部
に貯液された冷凍機油とを備えたロータリ圧縮機におい
て、上記ベーンが、ベーン基部と、該ベーン基部の先端
部に組み込まれた摺動部とから構成され、上記ローリン
グピストンの外周面に接する上記摺動部の先端面が自己
潤滑性を有しているものである。
【0011】また、上記摺動部がフッ素系樹脂で作製さ
れているものである。
【0012】また、上記摺動部がカーボン系材料で作製
されているものである。
【0013】また、上記摺動部が金属材料で作製され、
該摺動部の先端面に耐摩耗膜が成膜されているものであ
る。
【0014】また、上記摺動部が焼結鋼で作製され、か
つ、上記冷凍機油が上記摺動部に含浸保持されているも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係るロ
ータリ圧縮機の圧縮機構部を示す断面図、図2はこの発
明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機に適用されるベ
ーン先端構造を説明する断面図である。図1および図2
において、ベーン20は、ローリングピストン5の幅と
同等の幅を有する直方体に成形され、深さ方向をベーン
運動方向とする溝21aが上端面に幅方向の全域にわた
って凹設されたベーン基部21と、ローリングピストン
5の幅と同等の幅を有し、かつ、溝21aの溝幅と同等
の厚みを有する直方体に成形され、溝21aに組み込ま
れた摺動部22とから構成されている。また、摺動部2
2の先端部が円弧状断面に成形されている。そして、ベ
ーン基部21は例えばSKH51等の高速度工具鋼で作
製され、摺動部22は例えば四フッ化エチレンの重合体
のようなフッ素系樹脂で作製されている。また、ローリ
ングピストン5は例えば鋳鉄で作製されている。
【0016】なお、この実施の形態1によるロータリ圧
縮機は、ベーン10に代えてベーン20を搭載している
点を除いて、図4に示される従来のロータリ圧縮機と同
様に構成されている。
【0017】ここで、この実施の形態1によるロータリ
圧縮機における特徴的な動作について説明する。ベーン
20は、ベーンスプリング9の付勢力によりシリンダ6
の作動室内に延出されており、摺動部22の先端面22
aがローリングピストン5の外周面に線接触状態で当接
している。そして、ベーン20は、ローリングピストン
5の偏心回転運動に伴って、ベーンスプリング9を伸縮
させて作動室内への延出量が変えられ、ローリングピス
トン5の外周面と摺動部22の先端面22aとの線接触
状態が維持される。つまり、ローリングピストン5は、
その外周面が摺動部22の先端面22a上を滑りながら
偏心回転運動している。
【0018】このように、この実施の形態1によるベー
ン20は、ベーン基部21とベーン基部21の上端に組
み付けられた摺動部22とから構成されている。そし
て、摺動部22が摩擦係数の小さいフッ素系樹脂で作製
されているので、ローリングピストン5の外周面と摺動
部22の先端面22aとの接触部における摩擦が軽減さ
れる。即ち、当該接触部における摩擦を軽減する機能が
摺動部22の先端面22aに備わっている。つまり、該
先端面22aが自己潤滑性を有している。そこで、ロー
リングピストン5の偏心回転運動に起因する摩擦熱の発
生が抑えられる。その結果、冷凍機油14の粘度の低下
が抑えられるので、冷凍機油14の粘度低下に起因する
油膜形成不良がなくなり、異常摩耗や焼き付けの発生が
防止され、高信頼性のロータリ圧縮機が得られる。
【0019】また、摺動部22を摩擦係数の小さいフッ
素系樹脂で作製し、ローリングピストン5の外周面と摺
動部22の先端面22aとの間の摩擦を軽減しているの
で、冷凍機油14がローリングピストン5の外周面と先
端面22aとの間に十分に供給されなくとも、さらには
冷凍機油14が枯渇していても、異常摩耗や焼き付きの
発生を防止することができる。また、摺動部22をフッ
素系樹脂で作製しているので、ローリングピストン5に
対する摺動部22の先端面22aのなじみ性が向上す
る。これにより、圧縮室16から吸入室15への作動流
体の漏れが低減し、ロータリ圧縮機の効率を向上させる
ことができる。また、ベーンに焼き入れ処理および窒化
処理を施す必要がなく、ローリングピストン5に焼き入
れ処理を施す必要がないので、摩耗ロスを低減すること
ができるとともに、低コスト化を図ることができる。
【0020】なお、上記実施の形態1では、ベーン基部
21をSKH51等の高速度工具鋼で作製するものとし
ているが、ベーン基部21はローリングピストン5と接
触しないように構成されているので、その材料は高速度
工具鋼に限定されるものでない。
【0021】実施の形態2.上記実施の形態1では、摺
動部22をフッ素系樹脂で作製し、自己潤滑性を有する
先端面22aを形成するものとしているが、この実施の
形態2では、摺動部を例えばKC−51(炭素黒鉛質)
等のカーボン系材料で作製するものとしている。この実
施の形態2においても、カーボン系材料が低摩擦係数を
有していることから、摺動部の先端面は自己潤滑性を有
しており、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0022】なお、上記実施の形態1、2では、摺動部
をフッ素系樹脂、カーボン系材料で作製するものとして
いるが、摺動部の材料はフッ素系樹脂やカーボン系材料
に限定されるものではなく、低摩擦係数を有する材料で
あればよい。
【0023】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3に係るロータリ圧縮機に適用されるベーン先端構造
を説明する断面図である。図3において、ベーン20A
は、ベーン基部21と、ローリングピストン5の幅と同
等の幅を有し、かつ、溝21aの溝幅と同等の厚みを有
する直方体に成形され、溝21aに組み込まれた摺動部
23とから構成されている。また、摺動部23の先端部
が円弧状断面に成形されている。この摺動部23は例え
ばSKH51等の高速度工具鋼で作製されている。そし
て、CrNが物理蒸着(Physical Vapor Deposition)
法により摺動部23の少なくとも先端部に成膜されてい
る。そこで、摺動部23の先端面23aがCrN膜24
で形成されている。このCrN膜24は超硬膜(耐摩耗
膜)となり耐摩耗性を有している。なお、この実施の形
態2では、摺動部22に代えて摺動部23を用いる点を
除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0024】この実施の形態3では、摺動部23の先端
面23aがCrN膜24で形成されている。そして、C
rN膜24が耐摩耗性を有する超硬膜であるので、ロー
リングピストン5の外周面と摺動部23の先端面23a
との接触部における摩擦が軽減される。即ち、当該接触
部における摩擦を軽減する機能が摺動部23の先端面2
3aに備わっている。つまり、該先端面23aが自己潤
滑性を有している。そこで、ローリングピストン5の偏
心回転運動に起因する摩擦熱の発生が抑えられる。従っ
て、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と
同様に、異常摩耗や焼き付けを防止することができ、ベ
ーン基部の硬化処理が不要となる。また、摺動部23の
先端面23aがCrN膜24で形成されているので、ロ
ーリングピストン5に対する先端面23aのなじみ性が
向上し、圧縮室16から吸入室15への作動流体の漏れ
が低減し、ロータリ圧縮機の効率を向上させることがで
きる。
【0025】なお、上記実施の形態3では、CrNを物
理蒸着法により摺動部23に成膜して自己潤滑性を有す
る先端面23aを形成するものとしているが、耐摩耗膜
はCrN膜に限定されるものではなく、例えばTiN、
TiALN等の窒化膜、TiC等の炭化膜でもよい。ま
た、III−VI属のB、Al、Si、Ti、Zr、H
f、V、Nb、Ta、W等の炭化膜、窒化膜、酸化膜を
化学蒸着(Chemical Vapor Deposition)法により成膜
しても、同様の効果が得られる。
【0026】実施の形態4.上記実施の形態3では、C
rNを摺動部23の先端部に成膜して自己潤滑性を有す
る先端面23aを形成するものとしているが、この実施
の形態4では、摺動部を例えばSMF1020(日本粉
末冶金工業界規格記号)等の焼結鋼で作製し、該摺動部
に冷凍機油を含浸保持させるものとしている。なお、他
の構成は、上記実施の形態3と同様に構成されている。
【0027】この実施の形態4では、冷凍機油が焼結鋼
で作製された摺動部に含浸されているので、ローリング
ピストン5の外周面と摺動部の先端面との間の接触部に
冷凍機油の油膜が形成され、ローリングピストン5の外
周面と摺動部の先端面との接触部における摩擦が軽減さ
れる。即ち、当該接触部における摩擦を軽減する機能が
この摺動部の先端面に備わっている。つまり、該先端面
が自己潤滑性を有している。そこで、ローリングピスト
ン5の偏心回転運動に起因する摩擦熱の発生が抑えられ
る。従って、この実施の形態4においても、上記実施の
形態3と同様に、異常摩耗や焼き付けを防止することが
できる。また、ベーン基部および摺動部の硬化処理が不
要となる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されているような効果を奏する。
【0029】この発明によれば、固定子および回転子を
有する電動機部と、シリンダ、該シリンダの両端開口を
閉塞して作動室を形成する第1および第2軸受、該第1
および第2軸受に軸支され、上記電動機部により回転駆
動されるクランク軸、該クランク軸の上記第1および第
2軸受間に設けられた偏心部に回転自在に取り付けられ
たローリングピストン、上記シリンダに出没自在に取り
付けられ、その先端が上記ローリングピストンの外周面
に接して上記作動室を吸入室と圧縮室とに仕切るベー
ン、および、該ベーンを上記ローリングピストンの方向
に付勢するベーンスプリングを有する圧縮機構部と、上
記電動機部および上記圧縮機後部を収納する密閉容器
と、上記密閉容器の底部に貯液された冷凍機油とを備え
たロータリ圧縮機において、上記ベーンが、ベーン基部
と、該ベーン基部の先端部に組み込まれた摺動部とから
構成され、上記ローリングピストンの外周面に接する上
記摺動部の先端面が自己潤滑性を有しているので、ロー
リングピストンの外周面とベーンの先端面との線接触部
の潤滑条件が緩和され、該線接触部における異常摩耗や
焼き付けが防止され、摩擦損失が少ないロータリ圧縮機
が得られる。
【0030】また、上記摺動部がフッ素系樹脂で作製さ
れているので、特別な加工を施すことなく摺動部の先端
面に自己潤滑性を持たせることができ、ベーン基部の硬
化処理が不要となり、ベーンの作製が容易となる。
【0031】また、上記摺動部がカーボン系材料で作製
されている特別な加工を施すことなく摺動部の先端面に
自己潤滑性を持たせることができ、ベーン基部の硬化処
理が不要となり、ベーンの作製が容易となる。
【0032】また、上記摺動部が金属材料で作製され、
該摺動部の先端面に耐摩耗膜が成膜されているので、ベ
ーン基部の硬化処理が不必要となる。
【0033】また、上記摺動部が焼結鋼で作製され、か
つ、上記冷凍機油が上記摺動部に含浸保持されているの
で、ベーン基部および摺動部の硬化処理が不必要とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮
機の圧縮機構部を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮
機に適用されるベーン先端構造を説明する断面図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態3に係るロータリ圧縮
機に適用されるベーン先端構造を説明する断面図であ
る。
【図4】 従来のロータリ圧縮機を示す断面図である。
【図5】 図4のV−V矢視断面図である。
【図6】 従来の他のロータリ圧縮機に適用されるロー
リングピストンを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 密閉容器、2 固定子、3 回転子、4 クランク
軸、4a 偏心部、5ローリングピストン、6 シリン
ダ、7 上軸受(第1軸受)、8 下軸受(第2軸
受)、9 ベーンスプリング、14 冷凍機油、15
吸入室、16 圧縮室、20、20A ベーン、21
ベーン基部、22 摺動部、22a 先端面、23 摺
動部、23a 先端面、24 CrN膜(耐摩耗膜)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤堀 康之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3H029 AA04 AA13 AA21 AB03 BB01 BB32 BB44 BB50 CC19 CC38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子および回転子を有する電動機部
    と、シリンダ、該シリンダの両端開口を閉塞して作動室
    を形成する第1および第2軸受、該第1および第2軸受
    に軸支され、上記電動機部により回転駆動されるクラン
    ク軸、該クランク軸の上記第1および第2軸受間に設け
    られた偏心部に回転自在に取り付けられたローリングピ
    ストン、上記シリンダに出没自在に取り付けられ、その
    先端が上記ローリングピストンの外周面に接して上記作
    動室を吸入室と圧縮室とに仕切るベーン、および、該ベ
    ーンを上記ローリングピストンの方向に付勢するベーン
    スプリングを有する圧縮機構部と、上記電動機部および
    上記圧縮機後部を収納する密閉容器と、上記密閉容器の
    底部に貯液された冷凍機油とを備えたロータリ圧縮機に
    おいて、 上記ベーンが、ベーン基部と、該ベーン基部の先端部に
    組み込まれた摺動部とから構成され、上記ローリングピ
    ストンの外周面に接する上記摺動部の先端面が自己潤滑
    性を有していることを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記摺動部がフッ素系樹脂で作製されて
    いることを特徴とする請求項1記載のロータリ圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記摺動部がカーボン系材料で作製され
    ていることを特徴とする請求項1記載のロータリ圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 上記摺動部が金属材料で作製され、該摺
    動部の先端面に耐摩耗膜が成膜されていることを特徴と
    する請求項1記載のロータリ圧縮機。
  5. 【請求項5】 上記摺動部が焼結鋼で作製され、かつ、
    上記冷凍機油が上記摺動部に含浸保持されていることを
    特徴とする請求項1記載のロータリ圧縮機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005155460A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Sanyo Electric Co Ltd 圧縮機
WO2015136981A1 (ja) * 2014-03-14 2015-09-17 三菱電機株式会社 圧縮機及び冷凍サイクル装置

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