JP2002257067A - ベーン式気体圧縮機 - Google Patents

ベーン式気体圧縮機

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JP2002257067A JP2001048686A JP2001048686A JP2002257067A JP 2002257067 A JP2002257067 A JP 2002257067A JP 2001048686 A JP2001048686 A JP 2001048686A JP 2001048686 A JP2001048686 A JP 2001048686A JP 2002257067 A JP2002257067 A JP 2002257067A
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groove
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Hiroshi Iijima
博史 飯島
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動圧の高い冷媒ガスを用いるベーン式気
体圧縮機においてベーン側面でのリークを防止する。 【解決手段】 ベーン1の側面にベーン1の長さ方向
に沿ってシール材収容溝2を形成し、収容溝2にシール
材4を嵌め込む。シール材1の背面側に潤滑油を供給す
るシール材潤滑油流路3をベーン1に設け、潤滑油流路
3に圧縮機の潤滑油供給手段を接続する。 【効果】 圧縮機の潤滑油を用いた油圧によりシール
材がサイドブロックに押し付けられて高いシール性が確
保され、ベーン側面でのリークを極力防止できる。圧縮
機の性能、信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷房装置等に用い
られる容積変化式のベーン式気体圧縮機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図10、11は従来のベーン式気体圧縮
機1の一例を表したものであり、軸方向と直交する縦断
面において楕円形状の内周面を有する筒状のシリンダ1
0と、その軸方向両端面に互いに平行に固着されたフロ
ントサイドブロック11およびリアサイドブロック12
とにより圧縮機本体13が構成されており、これらによ
って楕円形状のシリンダ室14が形成されている。
【0003】そしてシリンダ室14の内部には、図11
に示すように、ロータ軸15で支持された回転可能なロ
ータ16が配設されている。このロータ16には、複数
のベーン溝17にそれぞれ内外周方向に進退可能に嵌装
されたベーン18が複数枚(図は5枚)放射状に保持さ
れており、ベーン溝17の内周側には、ベーン18に背
圧を付加するために潤滑油を収容する背圧室19が設け
られている。ロータ軸15は図10に示すように端部に
取り付けたプーリ21を介して図示しない原動機に接続
され、これに連れてロータ16が回転駆動されること
で、遠心力及び背圧室19への潤滑油の供給によりベー
ン溝17内で進退するベーン18がシリンダ室14の内
周壁(シリンダ10)および側壁(フロントサイドブロ
ック11、リアサイドブロック12)に密着しながら回
転してシリンダ室14に吸引した冷媒ガスを順次圧縮す
る。
【0004】上記のようにしてシリンダ室14で圧縮さ
れた冷媒ガスは、高圧室25にリアサイドブロック12
を通して放出される。リアサイドブロック12には、サ
イクロンブロック26が取り付けられており、このサイ
クロンブロック26で油分とガスが分離されると共に、
フィルタ27で金属粉、錆び等の有害不純物も除去され
るようにしてある。高圧室25に溜められた高圧の冷媒
ガスは吐出口28を通して外部へ供給されるようになっ
ている。また、該高圧室25には油溜まり29が設けら
れており、該油溜まり29では、高圧室25とシリンダ
室14との圧力差により、ロータ16の軸受け部や前記
背圧室19、ベーン18とシリンダ室14の内周面およ
び側壁面との密着部に潤滑油を供給する。該潤滑油によ
り摩耗が防止されるとともに油膜によるシールがなされ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ベーン
とシリンダとの密着においては、ベーンに潤滑油の背圧
がかかってベーンをシリンダ側に押圧するためシリンダ
内周面に対しては比較的確実なシール性が得られる。し
かしベーン側面と両サイドブロックとの密着において
は、両者間には耐久上から数十ミクロン程度のクリアラ
ンスが確保され、該クリアランスに油膜を形成すること
によってシールを行うためベーンとシリンダ内周面との
シール性に比べると比較的劣っている。
【0006】ところで、近年の地球温暖化問題からCO
冷媒の適用が検討されているが、従来のフロン系冷媒
に比べて、作動圧が非常に高い上(R134aの約7
倍)、吐出圧力と吸入圧力との差も大きく、冷媒のガス
密度も非常に大きい。それゆえ、上記したような従来の
ベーン側面クリアランスのままCO冷媒を適用する
と、圧縮過程において、ベーン側面のクリアランスから
隣接する圧縮室へのリーク量が大きくなり、性能低下が
顕著となる。一方、クリアランス縮小により、リーク低
減による性能向上が期待できるが、上記と同様に摺動部
位であるため部品間のかじりや摩耗等の不具合が生じて
しまい、耐久性・信頼性の低下を招いてしまう。
【0007】本発明は上記事情を背景としてなされたも
のであり、ベーンの摩耗等を招くことなくベーン側面に
おけるシール性を大幅に向上させることができ、作動圧
が非常に高いCO圧縮機への適用も容易なベーン式気
体圧縮機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載のベーン式気体圧縮機は、内周が筒状のシ
リンダと、該シリンダの軸方向両端部にあるサイドブロ
ックと、前記シリンダ内に回転可能に配置されたロータ
と、該ロータに設けられたベーン溝に進退可能に収容さ
れたベーンと、圧縮機内で潤滑油を供給する潤滑油供給
手段とを有し、上記ロータの回転によりシリンダ、ベー
ン、ロータおよび両サイドブロックで仕切られる空間の
容積を変化させて気体を圧縮するベーン式気体圧縮機に
おいて、前記ベーンの側面にベーンの長さ方向に沿って
シール材収容溝が形成され、該収容溝に、溝の深さ方向
に沿って移動可能にシール材が収容されているととも
に、該シール材の背面側に潤滑油を供給するシール材潤
滑油流路がベーンに設けられており、該潤滑油流路に前
記潤滑油供給手段が接続されていることを特徴とする。
【0009】請求項2記載のベーン式気体圧縮機は、請
求項1記載の発明において、前記シリンダで圧縮された
気体を収容する高圧室と、該高圧室の圧力が作用する油
溜まりとを有し、前記潤滑油供給手段は、前記高圧室と
シリンダ内との圧力差により前記油溜まりの潤滑油をシ
リンダ側に供給するように構成されたものであることを
特徴とする。
【0010】請求項3記載のベーン式気体圧縮機は、請
求項1または2に記載の発明において、前記ベーン溝の
内周側に、ベーンに背圧を付加する潤滑油を収容する背
圧室が設けられており、前記潤滑油流路は該背圧室を介
して前記潤滑油供給手段に接続されていることを特徴と
する。
【0011】請求項4記載のベーン式気体圧縮機は、請
求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記シー
ル材収容溝の底部に貯油凹部が形成されており、該貯油
凹部に前記シール材潤滑油流路が連通していることを特
徴とする。
【0012】すなわち請求項1記載の発明によれば、ベ
ーンの側面に配置されたシール材は、潤滑油供給手段か
ら供給され、シール材潤滑油流路を通る潤滑油によって
背面側からサイドブロック側に押され、該シール材がよ
り強くサイドブロックに密着して、高いシール性を確保
する。この際に、ベーンの側面は従来と同程度のクリア
ランスとすることができベーンの摩耗を助長することも
ない。
【0013】なお、上記におけるシール材は耐摩耗性に
優れ、良好なシール性を確保できる材質が望ましく、例
えば、鉄系、カーボン系、テフロン(登録商標)系など
の材料を例示することができる。ただし、本発明として
はシール材の材質が特定のものに限定されるものではな
い。シール材は、ベーンの側面に長さ方向に沿って形成
したシール材収容溝に収容する。この収容においてシー
ル材は、少なくともサイドブロックへの押し付けと離脱
が可能なように溝の深さ方向に移動可能になっている。
【0014】また、シール材収容溝は、その長さ、幅を
適宜定めることができる。さらに、ベーンの側面に複数
設けてもよく、例えば、収容溝をベーン側面に並列させ
たり、縦列させたりすることができ、各収容溝にシール
材を収容する。また、シール材収容溝は、リアまたはフ
ロントの一方のサイドブロックとの間で特にリークを防
止したい等の理由から、ベーン側面の一方に設けること
も可能であるが、ベーンの両側面に設けるのが望まし
い。
【0015】上記シール材の背面に潤滑油を供給するシ
ール材潤滑油流路は、通常は、ベーンの内部に形成する
が、潤滑油供給手段からシール材の背面に潤滑油を供給
できるものであれば本発明としてはこれに限定されな
い。ただし、潤滑油流路はベーンに設けることが必須で
ある。潤滑油流路をベーンに設けることにより、ベーン
がロータの回転に伴って回転する際にも潤滑油を安定し
てシール材背面側に供給することができる。また、潤滑
油供給手段とシール材潤滑油流路との接続は、直接接続
する他に、他の流路等を介して間接的に接続されるもの
であってもよい。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、シー
ル材の背面に供給される潤滑油は、高圧室とシリンダと
の圧力差に基づく作動圧力を有しており、該油圧に基づ
いてシール材がサイドブロック側に押し当てられ、シー
ル性を向上させる。また、圧縮機の動作が停止する際や
開始時には上記作動圧力は小さく、シール材への油圧も
減少するので、サイドブロックへの押しつけ力が弱ま
り、機器への負荷が軽減される。請求項3記載の発明に
よれば、ベーンに加えられる背圧に連動してシール材に
油圧が加わるので、サイドブロックに対する押しつけ力
が必要なとき(圧縮過程)に円滑に油圧を与えることが
できる。また、高負荷条件などにおいても、その吐出圧
力に応じた背圧による高圧のオイルがシール材の底面に
供給できるため、吐出圧力に応じて、つまり、リーク量
に応じて、シール材の両サイドブロックへの押し付け力
を変化させることが可能となる。一方、冷媒ガスを高圧
縮している状態でなくサイドブロックに対する押付け力
が特に必要ではないときには、ベーンに対する背圧も小
さくなっているのでシール材に加わる油圧も小さいもの
になり、無用にサイドブロックへの押付け力が作用する
のを抑止できる。
【0017】請求項4記載の発明によれば、シール材に
対する油圧が貯油凹部を通してシール材背面に加えられ
ることになり、貯油凹部の位置や大きさ等によりシール
材背面に加わる油圧を調整することができ、より均等に
シール材に圧力を加えることが可能になる。貯油凹部は
シール材との間で間隙が確保されるものであればよく、
その位置、大きさを適宜選定することができる。また、
一つのシール材収容溝に複数の貯油凹部を設けることも
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下に本発明の一
実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。この実施形
態の圧縮機は、CO圧縮機に関するものであり、ベー
ン構造において従来の装置と異なっており、他部におい
ては従来装置と同様の構造を有している。なお、従来の
ベーン式気体圧縮機と同様の構造については、同一の符
号を付し、その説明を省略または簡略化するものとす
る。
【0019】本実施形態のベーン1は、両側面に長さ方
向に沿ってシール材収容溝2、2がそれぞれ形成されて
おり、該シール材収容溝2、2に一端が連通するシール
材潤滑油流路3、3がベーン1内部に形成され、その他
端はベーン1の基端側、すなわち、ベーン1をベーン溝
17に収容した際の背圧室19側に開口しており、ベー
ン溝17に取り付け状態では、該潤滑油流路3は背圧室
19に連通している。また、上記シール材収容溝2、2
には、鉄系、カーボン系、テフロン系などの材料で構成
された略直方体形状のシール材4が収容されている。該
シール材4はその側面においてシール材収容溝2と僅か
な隙間を有し、溝2の深さ方向に対し、移動(進退)可
能となっている。なお、シール材4は、シール材収容溝
2に収まった状態で、その表面がベーン1側面と面一
か、該側面よりも凹入しているように溝深さと同等かそ
れよりもいくらか小さい厚さとするのが望ましい。これ
により、シール材によるサイドブロックへの押付けが必
要でない場合には、シール材が不必要にサイドブロック
に近接して摩擦によりシール材が早期に摩耗したり、圧
縮機の負荷を増大させるのを防止できる。上記ベーン1
は、従来装置と同様にベーン溝17に進退可能に取り付
けられ、その結果、シール材潤滑油流路3、3が背圧室
19に連通する。また、取り付け状態においてベーン1
の側面は、フロントサイドブロック11、リアサイドブ
ロック12に対し従来例と同程度のクリアランスが確保
されている。
【0020】次に、本実施形態の動作について説明す
る。ロータ軸15を図示しない原動機で回転駆動するこ
とによりロータ16を回転させると、該回転に連れて遠
心力及び背圧室19への潤滑油の供給によりベーン1に
外周側への押出力が作用する。このとき背圧室19で
は、図5に示すように、最大圧縮状態になる、ロータ回
転角180度および360度の直前で油圧が最大になる
ように設定されている。該油圧の制御は、例えば図11
に示されるように、背圧室19の後方に位置する潤滑油
供給部20の形状を調整することにより達成される。押
出力が作用したベーン1は、シリンダ10の内周壁およ
びフロントサイドブロック11、リアサイドブロック1
2の側壁に密着しながら回転してシリンダ室14に吸引
した冷媒ガスを順次圧縮する。
【0021】圧縮された冷媒ガスは、高圧室25にリア
サイドブロック12を通して放出される。該高圧室25
に設けられた油溜まり29では、高圧室25とシリンダ
室14との圧力差により、潤滑油がロータ16の軸受け
部や前記背圧室19、ベーン18とシリンダ室14の内
周面および側壁面との密着部に送り出され、摩耗が防止
されるとともに油膜によるシールがなされる。さらに背
圧室19を通してシール材潤滑油流路3に潤滑油が供給
され、該潤滑油はシール材収容溝2に収容されたシール
材4の背面側に送り込まれ、該シール材4をフロントサ
イドブロック11またはリアサイドブロック12側に押
圧する。これによりシール材4はベーン1の回転中に各
サイドブロックに押し当たり、ベーン1の側面とサイド
ブロックとの間から圧縮した冷媒ガスがリークするのを
防止する。このときベーン1の側面は、サイドブロック
との間で適当なクリアランスを保っており、摩耗やかじ
りの発生は従来例と同等である。したがって作動圧の高
いCO冷媒ガスにおいてもベーン側面からのリーク量
を極力小さいものとすることができ、圧縮機として良好
な性能が得られる。また、シール材4に加えられる油圧
は、背圧室19の油圧に連動しており、高圧縮状態でよ
り高い油圧が与えられる。これによりシール材4は高圧
縮状態のときに最も強くサイドブロックに押し当たり、
リークが生じやすい条件においてより高いシール性を確
保する。一方、ロータの回転によって冷媒ガスの圧縮が
高くないときや圧縮状態にないときはシール材4への油
圧が小さくなり、次第に収容溝2内にシール材4が収ま
り、両サイドブロック11、12とシール材4との密着
が解かれる。
【0022】なお上記実施形態では、気体圧縮機として
CO圧縮機について説明した。本発明は、冷媒ガスの
作動圧力が高いCO圧縮機への適用が特に有効ではあ
るが、本発明としてはその適用がCO圧縮機に限定さ
れるものではなく、フロン系冷媒ガス等の、その他の冷
媒ガスの圧縮に用いる気体圧縮機においても同様の効果
を得ることができ、適用が可能である。
【0023】(実施形態2)図6、7に示すベーン10
1は、シール材収容溝2の底部に、該収容溝2よりも小
さい幅で貯油凹部5を形成したものである。また、この
貯油凹部5の端部には、ベーン101内部に形成したシ
ール材潤滑油流路6の一端が連結されており、シール材
潤滑油流路6の他端は、ベーン101の基端側に開口し
て、背圧室19と連通させるようになっている。この実
施形態では、シール材潤滑油流路6に供給される潤滑油
が、順次、貯油凹部5を他方側に移動するとともに、該
貯油凹部5の空間を介してシール材4の背面側に油圧を
作用させる。該構成によれば、油圧がシール材4のより
広い部分に確実に作用するので、シール材に均等に油圧
を加えることができ、シール材がサイドブロックに押し
当たる際にも均等な密着力を得て、より良好なシール性
を得ることが可能になる。
【0024】(実施形態3)図8、9に示すベーン10
2は、シール材収容溝2の底部に、該収容溝2よりも小
さい幅で貯油凹部7を形成したものであり、該貯油凹部
7の中央部にベーン102内部に形成したシール材潤滑
油流路8の一端が連通しており、シール材潤滑油流路8
の他端は、ベーン102の基端側に開口している。この
実施形態では、シール材潤滑油流路8に供給される潤滑
油が、貯油凹部7に送り込まれ、該貯油凹部7の空間を
介してシール材4の背面側に油圧を作用させる。該構成
によれば、潤滑油が貯油凹部7の中央部に供給されて貯
油凹部7内で上下方向に移動するので、該貯油凹部7に
よるシール材4への油圧をより均等なものとすることが
できる。なお、上記における各実施形態では、シール材
収容溝または貯油凹部への潤滑油の供給は、一箇所で行
っているが、複数箇所でシール材収容溝や貯油凹部に潤
滑油を供給するものであってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のベーン式
気体圧縮機によれば、内周が筒状のシリンダと、該シリ
ンダの軸方向両端部にあるサイドブロックと、前記シリ
ンダ内に回転可能に配置されたロータと、該ロータに設
けられたベーン溝に進退可能に収容されたベーンと、圧
縮機内で潤滑油を供給する潤滑油供給手段とを有し、上
記ロータの回転によりシリンダ、ベーン、ロータおよび
両サイドブロックで仕切られる空間の容積を変化させて
気体を圧縮するベーン式気体圧縮機において、前記ベー
ンの側面にベーンの長さ方向に沿ってシール材収容溝を
形成し、該収容溝に、溝の深さ方向に沿って移動可能に
シール材を収容するとともに、該シール材の背面側に潤
滑油を供給するシール材潤滑油流路をベーンに設け、該
潤滑油流路に前記潤滑油供給手段を接続したので、圧縮
機内で用いられる潤滑油の油圧を利用してベーン側面と
サイドブロックとの間をシール材でシールすることがで
き、圧縮された高圧ガスがベーン側面から隣接する圧縮
室へリークするのを低減することができ体積効率が向上
する。また、吐出温度の上昇も防ぐことができ、圧縮機
の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】 同じくベーンを示す、一部を断面した拡大正
面図である。
【図3】 同じくベーンを示す、拡大側面図であって、
シール材を省略したものとシール材があるものの図であ
る。
【図4】 同じくベーンを示す、一部拡大分解斜視図で
ある。
【図5】 同じくベーン背圧とロータ回転角とを示すグ
ラフである。
【図6】 この発明の他の実施形態におけるベーンを示
す、一部を断面した拡大正面図である。
【図7】 同じくベーンを示す拡大側面図であって、シ
ール材を省略したものとシール材があるものの図であ
る。
【図8】 この発明のさらに他の実施形態におけるベー
ンを示す、一部を断面した拡大正面図である。
【図9】 同じくベーンを示す拡大側面図であって、シ
ール材を省略したものとシール材があるものの図であ
る。
【図10】 従来の気体圧縮機を示す断面図である。
【図11】 同じく図10の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ベーン 101 ベーン 102 ベー
ン 2 シール材収容溝 3 シール材潤滑油流路 4 シール材 5 貯油凹部 6 シール材潤滑油流路 7 貯油凹部 8 シール材潤滑油流路 10 シリンダ 11 フロントサイドブロック 12 リアサイドブロック 13 圧縮機本体 14 シリンダ室 15 ロータ軸 16 ロータ 17 ベーン溝 18 ベーン 19 背圧室 25 高圧室 29 油溜まり

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周が筒状のシリンダと、該シリンダの
    軸方向両端部にあるサイドブロックと、前記シリンダ内
    に回転可能に配置されたロータと、該ロータに設けられ
    たベーン溝に進退可能に収容されたベーンと、圧縮機内
    で潤滑油を供給する潤滑油供給手段とを有し、上記ロー
    タの回転によりシリンダ、ベーン、ロータおよび両サイ
    ドブロックで仕切られる空間の容積を変化させて気体を
    圧縮するベーン式気体圧縮機において、前記ベーンの側
    面にベーンの長さ方向に沿ってシール材収容溝が形成さ
    れ、該収容溝に、溝の深さ方向に沿って移動可能にシー
    ル材が収容されているとともに、該シール材の背面側に
    潤滑油を供給するシール材潤滑油流路がベーンに設けら
    れており、該潤滑油流路に前記潤滑油供給手段が接続さ
    れていることを特徴とするベーン式気体圧縮機
  2. 【請求項2】 前記シリンダで圧縮された気体を収容す
    る高圧室と、該高圧室の圧力が作用する油溜まりとを有
    し、前記潤滑油供給手段は、前記高圧室とシリンダ内と
    の圧力差により前記油溜まりの潤滑油をシリンダ側に供
    給するように構成されたものであることを特徴とする請
    求項1記載のベーン式気体圧縮機
  3. 【請求項3】 前記ベーン溝の内周側に、ベーンに背圧
    を付加する潤滑油を収容する背圧室が設けられており、
    前記潤滑油流路は該背圧室を介して前記潤滑油供給手段
    に接続されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載のベーン式気体圧縮機
  4. 【請求項4】 前記シール材収容溝の底部に、貯油凹部
    が形成されており、該貯油凹部に前記シール材潤滑油流
    路が連通していることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のベーン式気体圧縮機
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