JP2009062820A - 密閉形ロータリ圧縮機 - Google Patents

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慎 関屋
Toshihide Koda
利秀 幸田
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Abstract

【課題】容器内に溜められた油を所定の位置へより確実かつ十分に供給することができる密閉形ロータリ圧縮機を得る。
【解決手段】油6が溜められた容器1内には、環状のモータ7、圧縮機構部8及びポンプ機構部9が設けられている。圧縮機構部8は、偏芯した回転室12が設けられた回転体13と、容器1に固定され回転室12内を通された固定軸14と、固定軸14と回転室12との間の空間を仕切るベーン15とを有している。圧縮機構部8は、回転体13の回転によって回転室12内の冷媒を圧縮可能になっている。ポンプ機構部9は、固定軸14に設けられ、かつ油6内に配置され、回転体13の回転力によって油6を昇圧する。固定軸14内には、ポンプ機構部9によって昇圧された油6を圧縮機構部8の所定の位置へ導く固定給油路33が設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、容器内に吸入された流体をモータの駆動力により圧縮する密閉形ロータリ圧縮機に関するものである。
従来、密閉ケース内に固定した固定シャフトを円筒状のローラ内に挿入し、電動機の駆動力によりローラを回転させてローラ内の流体を圧縮する密閉型電動圧縮機が知られている。ローラには、軸受部が固定されている。ローラに通された固定シャフトは、軸受部を貫通している。軸受部は、密閉ケース内に溜められた潤滑油に浸されている。軸受部の内周面には、螺旋状の油溝が設けられている。軸受部が回転されると、密閉ケース内に溜められた潤滑油が油溝に沿ってローラ内へ導かれる(例えば、特許文献1参照)。
特開昭64−80791号公報
しかし、圧縮機の下部に設けられた軸受部の内周面にのみ油溝が設けられているので、圧縮機の上部において十分な給油量を確保することが困難になるおそれがある。
また、油溝は軸受部の内周面に設けられるので、軸受部の内周面から離れた部分での給油量が少なくなってしまう。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、容器内に溜められた油を所定の位置へより確実かつ十分に供給することができる密閉形ロータリ圧縮機を得ることを目的とする。
この発明に係る密閉形ロータリ圧縮機は、内部に油が溜められた容器、容器内に設けられた環状のモータ、モータの軸線に対して偏芯した回転室が設けられ、モータの駆動力によりモータの軸線を中心に回転される回転体と、モータの軸線と同軸に容器に固定され、回転室内を通された固定軸と、固定軸の外周面と回転室の内壁面との間の空間を仕切るベーンとを有し、モータの内側に配置され、回転体の回転によって回転室内の流体を圧縮可能な圧縮機構部、及び固定軸に設けられ、かつ油内に配置され、回転体の回転力によって油を昇圧するポンプ機構部を備え、固定軸内には、ポンプ機構部によって昇圧された油を圧縮機構部の所定の位置へ導く固定給油路が設けられている。
この発明に係る密閉形ロータリ圧縮機では、固定軸が容器内に固定され、回転体の回転力により油を昇圧するポンプ機構部が固定軸に設けられており、ポンプ機構部によって昇圧された油を圧縮機構部の所定の位置へ導く固定給油路が固定軸内に設けられているので、油の圧力を確保することができ、圧縮機構部の上部へも油を供給することができる。これにより、容器内に溜められた油を圧縮機構部の所定の位置へより確実かつ十分に供給することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による密閉形ロータリ圧縮機を示す縦断面図である。また、図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。この例では、冷凍空調装置の冷媒(流体)が密閉形ロータリ圧縮機により圧縮される。冷媒としては、可燃性冷媒(例えば炭化水素冷媒等)が用いられている。容器1の上部には、冷媒を吸入する吸入口2と、圧縮された冷媒を吐出する吐出口3とが設けられている。吸入口2には吸入管4が接続され、吐出口3には吐出管5が接続されている。
容器1内の底部には、油6が溜められている。また、容器1内には、環状のモータ7と、モータ7の駆動力によって冷媒を圧縮可能な圧縮機構部8と、圧縮機構部8へ油6を送るためのポンプ機構部9とが設けられている。
モータ7は、モータ7の軸線の方向が上下方向となるように水平に配置されている。また、モータ7は、容器1内に固定された環状のステータ10と、ステータ10の内周面に対向し、モータ7の軸線を中心に回転可能な環状のロータ11とを有している。ステータ10には電磁コイルが設けられ、ロータ11には永久磁石が設けられている。ロータ11は、容器1外から電磁コイルへの給電により、ステータ10の内周面に対向しながら回転される。
圧縮機構部8は、モータ7の内側に配置されている。また、圧縮機構部8は、モータ7の軸線に対して偏芯した回転室12が設けられた回転体13と、回転室12内を通され、容器1内に固定された固定軸14と、固定軸14の外周面と回転室12の内壁面との間の空間を仕切るベーン15とを有している。
固定軸14の上部は、支持部材16を介して容器1の上部に固定されている。固定軸14の下部は、容器1内に溜められた油6に浸されている。また、固定軸14は、モータ7の軸線と同軸に配置されている。さらに、固定軸14は、回転室12内に配置された円柱状の固定軸本体17と、固定軸本体17及び支持部材16間に固定され、固定軸本体17の外径よりも小さい外径を持つ上軸部18と、固定軸本体17の下部に固定され、固定軸本体17の外径よりも小さい外径を持つ下軸部19とを有している。
固定軸本体17には、ベーン15が挿入されたベーン溝20がモータ7の軸線方向に沿って設けられている。この例では、ベーン溝20の深さ方向が固定軸本体17の径方向とされている。ベーン15は、ベーン溝20の深さ方向へ変位可能になっている。ベーン15は、回転室12の内壁面に接触することにより、固定軸14の外周面と回転室12の内壁面との間の空間を仕切っている。
回転体13は、モータ7の駆動力により矢印A(図2)の方向へ回転される。また、回転体13は、ロータ11の内周面に固定されたシリンダ21と、シリンダ21内を回転可能な筒状(環状)のローリングピストン22と、シリンダ21の上端部に固定され、上軸部18が貫通する上部フレーム23と、シリンダ21の下端部に固定され、下軸部19が貫通する下部フレーム24とを有している。
ローリングピストン22は、軸受を介してシリンダ21の内周面に設けられている。ローリングピストン22の内周面には、ベーン15の先端部が接触している。ローリングピストン22は、シリンダ21の回転により、シリンダ21の回転方向と同一方向へ回転力を受ける。また、ローリングピストン22の回転は、ベーン15の接触による摩擦力により制動される。このため、ローリングピストン22の回転速度は、シリンダ21の回転速度よりも低くなる。
上部フレーム23及び下部フレーム24は、上下方向について、固定軸本体17、ベーン15及びローリングピストン22のそれぞれを、微小隙間を介して挟んでいる。回転室12は、ローリングピストン22、上部フレーム23及び下部フレーム24により囲まれている。
シリンダ21、上部フレーム23及び下部フレーム24は、矢印Aの方向へ一体に回転される。シリンダ21、上部フレーム23及び下部フレーム24の回転中心は、モータ7の軸線と同軸とされている。ローリングピストン22の回転中心は、モータ7の軸線に対して偏芯している。
固定軸本体17の外周面とローリングピストン22の内壁面との間の空間は、ベーン15によって仕切られることにより、吸入室25及び圧縮室26に分割されている。回転室12の位置が回転体13の回転中心に対して偏芯していることから、吸入室25及び圧縮室26のそれぞれの容積は回転体13の回転により変化する。また、ベーン15は、回転体13の回転により、ローリングピストン22の内壁面に接触しながらベーン溝20の深さ方向へ変位される。
固定軸本体17の外周面には、吸入室25に開口する吸入ポート27と、圧縮室26に開口する吐出ポート28とが設けられている。上軸部18の外周面には、容器1内に開口する容器内開口部29(図1)が設けられている。固定軸14内及び支持部材16内には、吸入口2と吸入ポート27とを連通する吸入流路30と、容器内開口部29と吐出ポート28とを連通する吐出流路31とが設けられている。
容器内開口部29には、吐出弁(逆止弁)32(図1)が設けられている。吐出弁32は、容器1内の圧力が吐出流路31内の圧力以上であるときに容器内開口部29を閉じ、容器1内の圧力が吐出流路31内の圧力よりも低くなっているときに容器内開口部29を開く。
吸入室25の容積は、矢印Aの方向への回転体13の回転に伴って大きくなる。これにより、吸入口2からの冷媒は、吸入流路30を通って吸入室25内へ送られる。圧縮室26の容積は、矢印Aの方向への回転体13の回転に伴って小さくなる。これにより、圧縮室26内の冷媒は、圧縮される。即ち、回転室12内の冷媒は、ベーン15によって仕切られた空間(即ち、吸入室25及び圧縮室26)の容積変化によって、吸入及び圧縮される。冷媒の圧縮により吐出流路31内の圧力が容器1内の圧力を超えると、吐出弁32が開き、冷媒が容器内開口部29から容器1内へ放出される。容器1内の冷媒は、吐出口3から吐出管5へ送られる。
ポンプ機構部9は、固定軸14の下端部に設けられている。また、ポンプ機構部9は、容器1内に溜められた油6内に配置されている。ポンプ機構部9は、回転体13の回転力によって油6を昇圧する。
固定軸14内には、ポンプ機構部9によって昇圧された油6を圧縮機構部8の所定の位置へ導く固定給油路33が設けられている。固定給油路33は、吸入流路30及び吐出流路31を避けて配置されている。また、固定給油路33は、固定軸14の軸線に沿って配置された主幹路33aと、主幹路33aからの油6を上軸部18と上部フレーム23との間の軸受へ導く上部用給油路33bと、主幹路33aからの油6を下軸部19と下部フレーム24との間の軸受へ導く下部用給油路33cと、主幹路33aからの油6をベーン溝20内へ導くベーン溝用給油路33d(図2)とを有している。
固定給油路33内の圧力は、ポンプ機構部9による油6の昇圧により、容器1内の圧力よりも高くされる。ベーン15は、ベーン溝20内の昇圧により、ローリングピストン22の内壁面に押し付けられる。
回転体13内には、固定給油路33からの油6を圧縮機構部8の所定の位置へ導く回転給油路34が設けられている。この例では、回転給油路34は下部フレーム24内に設けられている。回転給油路34は、下部用給油路33cからの油6の一部をシリンダ21とローリングピストン22との間の軸受へ導く。回転体13が回転しているときには、回転給油路34及び下部用給油路33c間での連通と遮断とが繰り返される。即ち、回転体13が回転しているときには、下部用給油路33cからの油6が回転給油路34へ間欠的に送られる。
図3は、図1のポンプ機構部9を示す拡大図である。また、図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。図において、下部フレーム24の下端部は、モータ7の軸線に対して偏芯したポンプ偏芯穴35が設けられたポンプシリンダとされている。ポンプ機構部9は、ポンプシリンダと、ポンプ偏芯穴35内を通され、下軸部19の下端部(固定軸14の下端部)に固定されたポンプ固定軸36と、ポンプ固定軸36の外周面とポンプ偏芯穴35の内壁面との間の空間を仕切るポンプベーン37とを有している。
ポンプ固定軸36は、固定軸14の軸線と同軸に配置されている。また、ポンプ固定軸36は、ポンプ偏芯穴35内に配置された円柱状のポンプ固定軸本体38と、ポンプ固定軸本体38及び下軸部19間に固定され、ポンプ固定軸本体38の外径よりも大きい外径を持つポンプ固定軸上板部39と、ポンプ固定軸本体38の下部に固定され、ポンプ固定軸本体38の外径よりも大きい外径を持つポンプ固定軸下板部40とを有している。ポンプ固定軸上板部39とポンプ固定軸下板部40との間には、下部フレーム24の下端部が嵌められている。ポンプ固定軸下板部40は、ポンプ固定軸本体38と別部材とされており、例えばボルト等によりポンプ固定軸本体38に固定されている。
ポンプ固定軸本体38には、ポンプベーン37が挿入されたポンプベーン溝41が設けられている。ポンプベーン溝41の深さ方向は、ポンプ固定軸本体38の径方向とされている。ポンプベーン37は、ポンプベーン溝41の深さ方向へ変位可能になっている。ポンプベーン37は、ポンプ偏芯穴35の内壁面に接触することにより、ポンプ固定軸本体38とポンプ偏芯穴35の内壁面との間の空間を仕切っている。
ポンプ固定軸本体38の外周面とポンプ偏芯穴35の内壁面との間の空間は、ポンプベーン37によって仕切られることにより、ポンプ吸入室42及びポンプ吐出室43に分割されている。ポンプ偏芯穴35の位置が下部フレーム24の回転中心に対して偏芯していることから、ポンプ吸入室42及びポンプ吐出室43のそれぞれの容積は下部フレーム24の回転により変化する。また、ポンプベーン37は、下部フレーム24の回転により、ポンプ偏芯穴35の内壁面に接触しながらポンプベーン溝41の深さ方向へ変位される。
ポンプ固定軸36内には、ポンプベーン溝41と主幹路33aとを連通するポンプ給油手段44が設けられている。ポンプ給油手段44は、ポンプ固定軸36の軸線に沿って配置されたポンプ主幹路44aと、ポンプ主幹路44aと主幹路33aとの間に介在するポンプ吐出空間44bと、ポンプ主幹路44aとポンプベーン溝41とを連通するポンプベーン溝用給油路44cとを有している。
ポンプ固定軸上板部39には、ポンプ吐出室43とポンプ吐出空間44bとを連通するポンプ吐出穴45が設けられている。また、ポンプ固定軸下板部40には、ポンプ機構部9外とポンプ吸入室42とを連通するポンプ吸入穴46が設けられている。
ポンプ吸入室42の容積は、矢印Aの方向への下部フレーム24の回転に伴って大きくなる。これにより、容器1内に溜められた油6は、ポンプ吸入穴46を通ってポンプ吸入室42内に吸入される。ポンプ吐出室43の容積は、矢印Aの方向への下部フレーム24の回転に伴って小さくなる。これにより、ポンプ吐出室43内の油6は、昇圧される。即ち、ポンプ機構部9は、容積形ポンプとされている。
昇圧された油6は、ポンプ給油手段44及び固定給油路33によって圧縮機構部8及びポンプ機構部9の所定の位置へ導かれる。ポンプベーン37は、ポンプベーン溝41内の昇圧により、ポンプ偏芯穴35の内壁面に押し付けられる。
次に、動作について説明する。モータ7への給電によりロータ11が回転されると、回転体13がモータ7の軸線を中心として矢印Aの方向へ回転される。これにより、回転室12は、モータ7の軸線を中心とする円周上を移動する。このとき、ローリングピストン22は、シリンダ21よりも低速で固定軸本体17の周囲を回転される。また、ベーン15は、ローリングピストン22の内壁面に接触しながら、ポンプベーン溝41に沿って往復変位される。
回転体13が回転され、モータ7の軸線を中心とする円周上を回転室12が移動すると、吸入室25の容積が連続的に大きくなる。これにより、吸入室25内の圧力が低下し、吸入管4からの冷媒が吸入流路30を通って吸入室25内に吸入される。
この後、回転体13がさらに回転されると、吸入された冷媒は、固定軸本体17の周囲を移動し、圧縮室26内へ送られる。
この後、回転体13がさらに回転されると、圧縮室26の容積が連続的に小さくなり、冷媒が圧縮される。冷媒の圧縮により吐出流路31内の圧力が容器1内の圧力よりも高くなると、吐出弁32が開いて、圧縮された冷媒が容器内開口部29から容器1内へ放出される。この後、冷媒は、吐出口3を通って吐出管5へ送られる。
一方、ポンプ機構部9では、回転体13の回転により、ポンプ偏芯穴35がモータ7の軸線を中心とする円周上を移動する。これにより、ポンプベーン37は、ポンプ偏芯穴35の内壁面に接触しながら、ポンプベーン溝41に沿って往復変位される。
ポンプ吸入室42の容積は、回転室12と同様に、回転体13の回転により連続的に小さくなる。これにより、ポンプ吸入室42内の圧力が低下し、容器1内に溜められた油6がポンプ吸入穴46を通ってポンプ吸入室42内に吸入される。
この後、回転体13がさらに回転されると、吸入された油6は、ポンプ固定軸本体38の周囲を移動し、ポンプ吐出室43内へ送られる。
この後、回転体13がさらに回転されると、ポンプ吐出室43の容積が連続的に小さくなり、油6が昇圧される。これにより、油6は、ポンプ吐出室43内からポンプ吐出穴45を通ってポンプ吐出空間44bへ押し出される。
この後、ポンプ吐出空間44b内の油6の一部は、固定給油路33を通って、上軸部18と上部フレーム23との間の軸受、下軸部19と下部フレーム24との間の軸受、及びベーン溝20のそれぞれへ導かれる。ベーン15は、ベーン溝20に送られた油6の圧力により、ローリングピストン22の内壁面に押し付けられる。また、回転給油路34には、固定給油路33からの油6の一部が送られる。回転給油路34内の油6は、シリンダ21とローリングピストン22との間の軸受へ導かれる。
ベーン溝20に送られた油6は、ベーン溝20の内面とベーン15との摺動部を潤滑させながら、ベーン15とベーン溝20との隙間を通って吸入室25及び圧縮室26へ送られる。吸入室25及び圧縮室26に送られた油6は、ベーン15とローリングピストン22との接触部の潤滑を行うとともに、漏れ隙間箇所のシールを行う。また、各軸受に送られた油6は、各軸受の潤滑を行うとともに、漏れ隙間箇所のシールを行う。
また、ポンプ吐出空間44b内の油6は、ポンプ主幹路44a及びポンプベーン溝用給油路44cを通って、ポンプベーン溝41へも導かれる。ポンプベーン37は、ポンプベーン溝用給油路44cからの油6の圧力により、ポンプ偏芯穴35の内壁面に押し付けられる。
このような密閉形ロータリ圧縮機では、固定軸14が容器1内に固定され、回転体13の回転力により油6を昇圧するポンプ機構部9が固定軸14に設けられており、ポンプ機構部9によって昇圧された油6を圧縮機構部8の所定の位置へ導く固定給油路33が固定軸14内に設けられているので、油6の圧力を確保することができ、圧縮機構部8の上部へも油6を供給することができる。これにより、容器1内に溜められた油6を圧縮機構部8の所定の位置へより確実かつ十分に供給することができる。従って、例えば焼付の発生や摩耗の進行等を少なくすることができ、圧縮機の長寿命化を図ることができる。
また、回転体13内には、下部用給油路33cからの油6を圧縮機構部8の所定の位置へ導く回転給油路34が設けられているので、圧縮機構部8の固定軸14から離れた部分へも、より確実かつ十分に油6を供給することができる。
また、油6がシリンダ21とローリングピストン22との間へ導かれるので、シリンダ21とローリングピストン22との間をより確実に潤滑させることができる。
また、油6がベーン溝20内へ導かれるので、ベーン15とベーン溝20の内面との間をより確実に潤滑させることができる。また、ローリングピストン22の内壁面にベーン15を押し付ける押圧力を発生させることができ、ばね等の部品をなくすことができる。
また、ポンプ機構部9は容積形ポンプであるので、油6をより確実に昇圧させることができる。
また、圧縮機構部8によって圧縮される流体が可燃性冷媒とされているので、安価な冷媒とすることができる。
また、このような圧縮機では、ポンプ機構部9により圧縮機構部8の所定の位置へ油6を強制的に供給することができるので、容器1内に溜められる油6の量を少なくすることができる。このため、可燃性冷媒が油6に溶解する量も少なくすることができ、全体としての可燃性冷媒の量を少なくすることができる。
なお、上記の例では、回転給油路34が下部フレーム24内に設けられているが、上部フレーム23内に回転給油路34を設けてもよい。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による密閉形ロータリ圧縮機を示す縦断面図である。また、図6は、図5のVI-VI線に沿った断面図である。図において、固定軸14は、固定軸本体17、上軸部18、下軸部19、固定軸上板部51及び固定軸下板部52を有している。固定軸本体17、上軸部18、下軸部19、固定軸上板部51及び固定軸下板部52は、モータ7の軸線と同軸に配置されている。固定軸本体17、上軸部18及び下軸部19の形状は、実施の形態1と同様である。
固定軸上板部51は、上軸部18が中心を通された円板である。固定軸上板部51は、固定軸本体17の上端部に固定されている。固定軸上板部51の外径は、固定軸本体17の外径よりも大きくなっている。固定軸上板部51は、シリンダ21、ローリングピストン22及びベーン15の上方に微小隙間を介して配置されている。
固定軸下板部52は、下軸部19が中心を通された円板である。固定軸下板部52は、固定軸本体17の下端部に固定されている。固定軸下板部52の外径は、固定軸本体17の外径よりも大きくなっている。固定軸下板部52は、シリンダ21、ローリングピストン22及びベーン15の下方に微小隙間を介して配置されている。
上部フレーム23は、固定軸上板部51を覆うようにシリンダ21の上端部に固定されている。下部フレーム24は、固定軸下板部52を覆うようにシリンダ21の下端部に固定されている。
固定軸上板部51には、圧縮室26と上部フレーム23側の空間とを連通する吐出流路(吐出穴)53が設けられている。吐出流路53の上部フレーム23側の部分には、実施の形態1と同様の吐出弁32が設けられている。
上部フレーム23には、吐出流路53から上部フレーム23側の空間へ送られた冷媒(流体)を容器1内に放出する容器内吐出穴54が設けられている。圧縮室26で圧縮された冷媒は、吐出弁32が開くことにより、吐出流路53及び容器内吐出穴54の順に通って容器1内に放出される。
固定軸14内に設けられた固定給油路33は、主幹路33a、上部用給油路33b、下部用給油路33c、ベーン溝用給油路33d及び遠隔部用給油路33eを有している。主幹路33a、上部用給油路33b、下部用給油路33c及びベーン溝用給油路33dの構成は、実施の形態1と同様である。
遠隔部用給油路33eは、固定軸下板部52内及び下軸部19内に設けられている。また、遠隔部用給油路33eは、主幹路33aからの油6をシリンダ21とローリングピストン22との間の軸受へ導く。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような密閉形ロータリ圧縮機であっても、ポンプ機構部9が固定軸14に設けられ、ポンプ機構部9により昇圧された油6を所定の位置へ導く固定給油路33が固定軸14内に設けられているので、容器1内に溜められた油6を圧縮機構部8の所定の位置へより確実かつ十分に供給することができる。
また、固定軸本体17の外径よりも大きい外径を持つ固定軸下板部52が固定軸本体17に固定され、遠隔部用給油路33eが固定軸下板部52内に設けられているので、シリンダ21とローリングピストン22との間の軸受へも、遠隔部用給油路33eを通して油6を安定して供給することができる。
なお、上記の例では、遠隔部用給油路33eが固定軸下板部52内に設けられているが、固定軸上板部51内に遠隔部用給油路33eを設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、ポンプ機構部9がロータリベーン形のポンプとされているが、例えばシリンダ回転形のロータリポンプや、外側が回転するトロコイドポンプ等の容積形ポンプをポンプ機構部9としてもよい。
この発明の実施の形態1による密閉形ロータリ圧縮機を示す縦断面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図1のポンプ機構部を示す拡大図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 この発明の実施の形態2による密閉形ロータリ圧縮機を示す縦断面図である。 図5のVI-VI線に沿った断面図である。
符号の説明
1 容器、6 油、7 モータ、8 圧縮機構部、9 ポンプ機構部、12 回転室、13 回転体、14 固定軸、15 ベーン、20 ベーン溝、21 シリンダ、22 ローリングピストン、33 固定給油路、34 回転給油路。

Claims (6)

  1. 内部に油が溜められた容器、
    上記容器内に設けられた環状のモータ、
    上記モータの軸線に対して偏芯した回転室が設けられ、上記モータの駆動力により上記モータの軸線を中心に回転される回転体と、上記モータの軸線と同軸に上記容器に固定され、上記回転室内を通された固定軸と、上記固定軸の外周面と上記回転室の内壁面との間の空間を仕切るベーンとを有し、上記モータの内側に配置され、上記回転体の回転によって上記回転室内の流体を圧縮可能な圧縮機構部、及び
    上記固定軸に設けられ、かつ上記油内に配置され、上記回転体の回転力によって上記油を昇圧するポンプ機構部
    を備え、
    上記固定軸内には、上記ポンプ機構部によって昇圧された上記油を上記圧縮機構部の所定の位置へ導く固定給油路が設けられていることを特徴とする密閉形ロータリ圧縮機。
  2. 上記回転体内には、上記固定給油路からの上記油を上記圧縮機構部の所定の位置へ導く回転給油路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の密閉形ロータリ圧縮機。
  3. 上記回転体は、シリンダと、上記回転室を囲み、上記シリンダ内で回転可能な環状のローリングピストンとを有し、
    上記ポンプ機構部により昇圧された上記油は、上記シリンダと上記ローリングピストンとの間へ導かれることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の密閉形ロータリ圧縮機。
  4. 上記ベーンは、上記固定軸に設けられたベーン溝に挿入されるとともに、上記ベーン溝の深さ方向へ変位可能になっており、
    上記ポンプ機構部により昇圧された上記油は、上記ベーン溝内へ導かれることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の密閉形ロータリ圧縮機。
  5. 上記ポンプ機構部は、容積形ポンプであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の密閉形ロータリ圧縮機。
  6. 上記圧縮機構部によって圧縮される流体は、可燃性冷媒であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の密閉形ロータリ圧縮機。
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