JP2002309873A - 開閉体装置 - Google Patents

開閉体装置

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JP2002309873A JP2001114795A JP2001114795A JP2002309873A JP 2002309873 A JP2002309873 A JP 2002309873A JP 2001114795 A JP2001114795 A JP 2001114795A JP 2001114795 A JP2001114795 A JP 2001114795A JP 2002309873 A JP2002309873 A JP 2002309873A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動シャッターや電動ドアなどの開閉体装置
が火炎によって高温度状態になった場合の不安定な動作
を極力回避する。 【解決手段】 制御装置16は、操作スイッチ17から
の開閉制御信号に応じてシャッターカーテン10を開閉
させる。温度感知器21は、シャッターカーテン10や
制御装置16の近傍すなわちまぐさ部22の付近に設け
られ、そこの温度を検出する。火炎によってシャッター
装置付近の温度が高くなると、温度感知器21から検出
信号が出力されるので、ウォータミストノズル30,3
1は、制御装置16に対してウォーターミストを噴霧
し、制御装置16を冷却する。従って、火炎によってシ
ャッター装置が高温度状態になった場合でも制御装置1
6の不安定な開閉動作が極力回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動で開閉するシ
ャッターやドア等の開閉体装置に係り、特に火災等によ
って高温状態になった場合に不安定な動作を極力回避す
るようにした開閉体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物や部屋の出入口となる開口部に設け
られるシャッターやドアなどの開閉体装置は、閉鎖状態
にある場合には建物や部屋の内外を区画するという働き
をする。これらの開閉体装置の中でも特に火災時の防火
用に設計された防火シャッターや防火ドアは、例えばス
ラットやドアを厚く形成する等により所定の防火性能を
有している。これに対して、一般のシャッターやドアは
防犯や間仕切り用として開口部を形成するかあるいは閉
鎖することを主目的としているため、防火シャッターや
防火ドアなどのように火災に対する防火区画の形成を主
な目的として設置されているものではない。しかしなが
ら、一旦火災が発生した場合には、通常のシャッターや
ドアであっても一時的ではあるが防火区画を形成すると
いう役割を担うことになる場合が多々ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近では、開閉体装置
の開閉動作を電動で行う電動シャッターや電動ドアが使
用されることが多い。通常、電動シャッターや電動ドア
は、マイクロコンピュータなどの制御装置で電動モータ
などの駆動装置を制御してシャッターカーテンやドアの
開閉動作を行っている。このような電動シャッターや電
動ドアなどの制御に用いられる制御装置は、火災発生時
であっても安定的に動作することが望ましい。ところ
が、火災発生時には直接又は間接的に炙られることによ
って制御装置自体が高温になり、その結果、回路基板や
配線パターンなどが溶融または焼損したり、また内部配
線や外部配線やその被覆材なども同様に溶融または焼損
したりして、配線同士が短絡または地絡状態になった
り、制御装置自体が熱暴走したりして不安定な動作を起
こしてしまう可能性があった。例えば、電動シャッター
が自動閉鎖中に、配線同士の短絡等によって、反転して
開放したり、あるいは、電動シャッターが全閉している
状態から、配線同士の短絡等によって開放するといった
不安定な動作を起こすおそれがある。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、電動シャッターや電動ドアなどの開閉体装置が
火炎によって高温度状態になった場合に不安定な動作を
極力回避することのできる開閉体装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る開閉体装
置は、開口部に設けられた開閉体手段と、前記開閉体手
段を動作させる制御手段と、前記制御手段の近傍の温度
を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって
検出された温度が所定値以上になった時点で前記制御手
段を冷却する冷却手段とを備えたものである。開閉体手
段は、建物や部屋の出入口となる開口部に設けられるシ
ャッターやドアなどで構成される。制御手段は制御信号
に応じて開閉体手段を動作させるものである。この開閉
体手段の動作には、開動作、閉動作及び両方の動作を行
う開閉動作が含まれる。温度検出手段は、制御手段の近
傍に設けられ、そこの温度を検出する。従って、火炎に
よって制御手段近傍の温度が高くなると、冷却手段は温
度検出手段によって検出された温度に基づいて制御手段
の冷却を開始する。冷却手段は、ウォータミストを制御
手段に噴霧したり、冷却エアーを噴出したりして制御手
段を冷却する。これによって、火炎によって開閉体装置
が高温度状態に達したとしても、制御手段による不安定
な開閉動作が極力抑制されるようになる。
【0006】請求項2に係る開閉体装置は、請求項1に
おいて、前記冷却手段は、少なくとも前記制御手段に向
けてウォータミストを噴霧することによって前記制御手
段を冷却するものである。これは、冷却手段の構成をウ
ォータミストに具体的にしたものである。ウォータミス
トは、スプリンクラーに比べて水の噴霧量が僅かなの
で、火災の初期段階で水が噴霧されたとしても時間の経
過とともにすぐに蒸発してしまうので水による漏電など
と言った不具合が発生し難くなる。また、化学消火剤な
どを用いていないので、環境問題を引き起こす可能性も
少なくなる。また、ウォータミストは、水粒子が体積に
対して表面積が大きいので、空中の水微粒子が気化しや
すく、その気化によって火災による輻射熱を効果的に遮
熱する可能性が高いという効果がある。
【0007】請求項3に係る開閉体装置は、請求項2に
おいて、前記制御手段が、開閉制御信号を出力する信号
発生手段を備えており、前記冷却手段は、前記制御手段
と前記信号発生手段との間を結ぶ配線手段並びに前記制
御手段と前記温度検出手段との間を結ぶ配線手段に対し
てもウォータミストを噴霧するものである。これは、制
御手段が有線又は無線で制御手段に接続された信号発生
手段を備え、冷却手段が制御手段以外にも操作子手段や
温度検出手段との間の配線に対してもウォータミストを
噴霧して冷却するようにしたものである。信号発生手段
は、操作スイッチ等のように人手が介在するものや、集
中制御装置などのコンピュータからのタイマ制御信号な
どに基づく開閉動作指示信号、煙感知器や熱感知器など
による降下指示信号などのように人手を介さずに自動的
に信号を発生するものが対応する。このような場合、制
御手段が正常に動作していても、配線手段の溶融や焼損
によって信号発生手段や温度検出手段から制御手段に送
出される信号が誤ってしまうと、制御手段が誤動作した
のと同じようなことになるので、その配線手段に対して
もウォータミストを噴霧し、冷却するようにした。な
お、配線手段は有線でも無線(電波や赤外線等な用いた
もの)でもよいが、配線手段以外の信号発生手段につい
てもウォータミストを噴霧することが望ましい。また、
無線の場合には、配線手段として電波の受信アンテナや
赤外線の受光素子などが対応するので、これらにウォー
タミストを噴霧することになる。
【0008】請求項4に係る開閉体装置は、請求項2に
おいて、前記冷却手段が、前記開閉体手段に対してもウ
ォータミストを噴霧するものである。これは、冷却手段
が制御手段以外にも開閉体手段に対してもウォータミス
トを噴霧して冷却するものである。開閉体手段を冷却す
ることによって開閉体装置全体の温度上昇を極力抑制す
ることができるようになるので、これによって制御手段
の温度上昇に対してもその抑制効果が働くようになる。
【0009】請求項5に係る開閉体装置は、請求項2に
おいて、前記冷却手段が、噴霧用の水の供給を他の放水
設備から受けるものである。これは、別の防火施設とし
てスプリンクラーなどの放水設備が備えてある場合に
は、その放水設備から水を供給するようにしたものであ
る。既存の放水設備を利用することによって、ウォータ
ミスト噴霧設備を極力安価に実現することができるよう
になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る開閉体装置の好ましい実施の形態について説明する。
この実施の形態では開閉体装置として上下に開閉制御さ
れるシャッター装置を例に説明する。図1は、本発明の
開閉体装置に係るシャッター装置の概略構成を示す図で
ある。図2は図1のシャッター装置を右側から見た一部
断面を示す側面図である。
【0011】このシャッター装置は、建物の開口部に設
けられるものであり、基本的にシャッターケース9、シ
ャッターカーテン10、ガイドレール11,12、巻取
シャフト13、チェーン14、モータ15、制御装置1
6、操作スイッチ17、ウォータミストノズル30,3
1、水供給管19、電磁バルブ20及び温度感知器21
から構成される。
【0012】ガイドレール11,12は、シャッターカ
ーテン10の両端部に接するように建物の開口部の両端
側に設けられ、まぐさ部22から床面23まで掛け渡さ
れた断面形状がコの字型の案内溝を有する金属製部材で
構成されている。なお、図2では、ガイドレール11,
12は省略してある。シャッターカーテン10は、この
ガイドレール11,12の各案内溝に沿って上昇下降
し、開口部の開閉動作を行う。巻取りシャフト13は、
シャッターケース9の両端側に回動可能に設けられ、シ
ャッターカーテン10を巻き取ったり巻き戻したりす
る。チェーン14は、モータ15の回転軸に設けられた
主動スプロケットと巻取りシャフト13の回転軸に設け
られた従動スプロケットとを連結している。従って、モ
ータ15の回転駆動力はチェーン14を介して巻取りシ
ャフト13側に伝達され、モータ15が回転すると、チ
ェーン14を介して巻取りシャフト13が回転し、シャ
ッターカーテン10の開閉動作が制御されるようになっ
ている。
【0013】制御装置16は、マイクロコンピュータ構
成になっており、電源ラインACを介して電力が供給さ
れている。制御装置16は、操作スイッチ17上の各操
作ボタンの操作状態に対応した制御信号に基づいてモー
タ15の回転を制御したり、温度感知器21からの検出
信号に基づいて電磁バルブ20の開閉を制御したりす
る。制御装置16は、埃等の侵入防止を兼ねて必要に応
じ断熱材を用いた収納ケース内に収容された状態でシャ
ッターケース9の外壁から所定距離だけ離れた位置に設
置される。これにより、火災時にシャッターケース9の
温度が上昇しても制御装置16の温度上昇を緩やかにす
ることができる。制御装置16の動作の詳細については
後述する。
【0014】電源ラインACは、火災熱によって溶融、
焼損しにくいアルミポリエステルテープや銅テープ等で
遮蔽された高耐熱用線材を用いて構成される。操作スイ
ッチ17は、上昇用ボタン17A、停止ボタン17B、
下降ボタン17Cを有し、それぞれのボタンの操作状態
に応じた制御信号を制御装置16に出力する。なお、制
御装置16と操作スイッチ17との間の配線も高耐熱用
線材で行ったり、両者間を金属管で接続してその中を高
耐熱線材を通過させるようにしてもよい。
【0015】温度感知器21は、シャッターケース9の
内側であって、まぐさ部22の開口部近傍すなわちシャ
ッターカーテン10が昇降する部分に設けられる。この
温度感知器21は、常時接点がオン状態にあり、接点が
所定温度(摂氏100〜300度の範囲の任意温度)に
達した時点で接点を開きオフ状態となるB接点の自動復
帰型の高温度用バイメタル式サーモスタットで構成され
る。温度感知器21は、所定温度T1でオフ状態になる
第1のサーモスタットTh1と、この温度T1よりも高
い温度T2でオフ状態になる第2のサーモスタットTh
2との2個で構成され、第1及び第2のサーモスタット
Th1,Th2がそれぞれ別々に制御装置16に接続さ
れている。
【0016】従って、制御装置16は、これらのサーモ
スタットTh1,Th2のオン・オフ状態を常時監視
し、オフ状態になった時点で温度感知器21付近の温度
が所定温度T1及びT2に達したことを認識する。な
お、制御装置16と温度感知器21との間の配線24も
高耐熱用線材で行ったり、両者間を金属管で接続してそ
の中を高耐熱線材を通過させるようにしてもよい。制御
装置16及び耐熱用配線24は、シャッターケース9の
下面に直接接しないように、懸下したりして、シャッタ
ーケース9から離して配置するのがよい。これによっ
て、火災発生時にシャッターケース9の熱がこれら制御
装置16や耐熱用配線24に伝導しにくくなり、溶融や
焼損などによって断線を起こりにくくすることができ
る。
【0017】図では、まぐさ部22の近傍に配置する場
合について説明したが、シャッターケース9内の室内側
あるいは室外側などのように、シャッターケース9内の
いずれの位置に配置してもよい。また、ガイドレール1
1,12内やシャッターカーテン10自体やその設置場
所の特性を勘案して種々の位置に設置してもよい。さら
に、モータ15がその動作温度を検知する温度センサを
内蔵しており、その温度センサの配置が外部の火災発生
を敏感に検知できる位置であり、かつ、火災に対応した
高温度まで検知できるような構成のものであれば、モー
タ15に内蔵されている温度センサを温度感知器21と
して利用してもよい。
【0018】水供給管19は、市水給水本管などから供
給される所定圧力の水をウォータミストノズル30,3
1に供給するものであり、この途中に電磁バルブ20が
設けられている。電磁バルブ20は、制御装置16から
の制御信号に応じて、ウォータミストノズル30,31
に対して水の供給をオン・オフ制御するものであり、オ
ン時間の長さによってウォータミストの噴霧量を適宜調
節することができる。従って、ウォータミストの噴霧量
は、それによって制御装置16に漏電などの悪影響が及
ばないような範囲の量(例えば、噴霧された水粒子が直
ちに蒸発する程度の噴霧量)にすることが望ましい。ま
た、水は別の設備室の貯水槽に貯水されたものを加圧ポ
ンプで所定圧力にして水供給管19に供給するようにし
てもよいし、シャッターケース9内に貯水槽を設置し、
そこから供給するようにしてもよいし、さらに、別の防
火施設としてスプリンクラーなどの放水設備が備えてあ
る場合には、その放水設備から水を供給するようにして
もよい。このように、既存のまたは他の目的に使用する
放水設備を利用することによって、本実施の形態に係る
ウォータミスト噴霧設備を安価に実現することができる
ようになる。
【0019】単に冷却するだけであったら、スプリンク
ラーなどの放水設備を用いてもよいのであるが、この方
法だと逆に大量の水によって制御装置16自体に悪影響
を与えてしまうという問題がある。また、ハロン等の化
学消火剤を放出してもよいが、この方法は環境問題の点
から好ましくない。これらの方法に対してウォータミス
トの場合は、スプリンクラーに比べて水の噴霧量を僅か
にでき、また前述したように、制御装置16に漏電など
の悪影響が及ばない範囲の量を噴霧するため、火災の初
期段階で水が噴霧されたとしても時間の経過とともにす
ぐに蒸発してしまうのでウォータミストによる漏電など
の影響が制御装置16に極力及ばないようになる。ま
た、化学消火剤などを用いていないので、環境問題を引
き起こす可能性も皆無である。また、ウォータミストの
場合、スプリンクラーから放出される水粒子と比べて、
水微粒子が体積に対して表面積が大きく、空中の水微粒
子が気化しやすいので、その気化によって火災による輻
射熱を有効に遮熱することができるという効果がある。
また、水微粒子の気化によってシャッターケース9内の
酸素濃度が低下するので、可燃物が存在したとしても着
火しにくくなるという効果もある。なお、この実施の形
態ではウォータミストを例に説明したが、ウォータミス
トと同程度の水微粒子を噴霧するものであれば、ウォー
タミストに限定されるものではない。また、ウォータミ
ストに代えて、外部から冷却エアを噴出するようにして
もよい。
【0020】上述のシャッター装置によれば、火災時に
火炎によってシャッターケース9の温度が上昇すると、
それに伴って温度感知器21も温度上昇し、所定温度に
達した時点で接点が開く。これによって、制御装置16
は、電磁バルブ20を制御して、ウォータミストノズル
30,31からウォータミストを噴霧し制御装置16及
び耐熱用配線24を冷却する。このとき、制御装置16
及び耐熱用配線24は、シャッターケース9から離れた
位置に配置されているので、制御装置16は仕様温度範
囲内にあり所定の制御を行うことができる。また、耐熱
用配線24が焼損する可能性も非常に少ない。
【0021】次に、本発明の開閉体装置に係るシャッタ
ー装置内の制御装置16の動作を図3のフローチャート
を用いて説明する。 [ステップS1]第1カウンタC1と第2カウンタC2
をそれぞれ「0」にリセットするイニシャライズ処理を
行う。この第1カウンタC1及び第2カウンタC2は、
時間の経過を計時するものであり、後述のステップで使
われるものである。 [ステップS2]第1のサーモスタットTh1がオフ状
態か否か、すなわち温度感知器21付近の温度が温度T
1に達したか否かを判定し、温度T1に達していない
(NO)と判定された場合にはこのステップS2の判定
処理を繰り返し実行し、温度T1に達した(YES)と
判定された場合には次のステップS3に進む。 [ステップS3]前のステップS2でサーモスタットT
h1がオフ状態、すなわち温度T1に達したと判定され
たので、ここでは、初期温度検知処理として、火災の初
期段階であることを報知する。具体的には、警報ブザー
を鳴らしたり、表示灯を点灯させたり、中央管理室に通
報したりする。この報知によって、火災に対する初期段
階の消火作業等を促すことができる。 [ステップS4]第2のサーモスタットTh2がオフ状
態か否か、すなわち温度感知器21付近の温度が温度T
1よりも十分に高い温度T2に達したか否かを判定し、
温度T2に達していない(NO)と判定された場合には
このステップS5に進み、温度T2に達した(YES)
と判定された場合には次のステップS7に進む。 [ステップS5]前のステップS4で第2のサーモスタ
ットTh2がオフ状態、すなわち温度T2に達したと判
定されたので、ここでは、第1カウンタC1の値が所定
値CNT1よりも大きいか否かを判定し、所定値CNT
1以下(NO)と判定された場合には、ステップS6に
進み、第1カウンタC1の値が所定値CNT1よりも大
きい(YES)と判定された場合にはステップS1にリ
ターンする。 [ステップS6]第1カウンタC1の値を「1」だけイ
ンクリメント処理し、ステップS4にリターンする。す
なわち、ステップS4〜S6は、第1カウンタC1の値
が所定値CNT1よりも大きくなるまでインクリメント
処理を繰り返し実行し、これによって所定時間(例えば
5分程度)の計時処理を行っている。ステップS5でY
ESと判定されたということは、第1のサーモスタット
Th1がオフ状態になってから所定時間経過しても第2
のサーモスタットTh2がオフ状態にならなかったこ
と、すなわち温度T1に達してから所定時間経過しても
温度T2に上昇しなかったことを意味する。これは第1
のサーモスタットTh1が温度T1に達したのは、火災
ではない一時的な特殊要因、例えば太陽の照りつけ等に
よって一時的に温度が上昇した場合や初期消火によって
火災が消滅した場合などが原因でサーモスタットTh1
がオフ状態になったと考えられる。そこで、このような
一時的な特殊要因による温度上昇の場合を除去するため
にステップS4〜S6の処理を行っている。 [ステップS7]前のステップS4で第2のサーモスタ
ットTh2がオフ状態、すなわち温度T2に達したと判
定されたので、ウォータミスト噴霧処理を実行する。ウ
ォータミスト噴霧処理は電磁バルブ20を所定時間(5
〜10秒程度)だけオン状態にすることによって行われ
る。これによって、所定量のウォータミストが制御装置
16及び耐熱用配線24に噴霧され、制御装置16及び
耐熱用配線24は冷却される。なお、この噴霧処理と合
わせて、初期段階で行ったステップS3の初期温度検知
処理とは異なる態様で警報ブザーを鳴らしたリ、表示灯
を点灯させたり、中央管理室に通報したりする。この報
知によって、火災が大きくなって来たことを知らせ、さ
らなる消火作業等を促進するようにしてもよい。 [ステップS8]ステップS4と同じように第2のサー
モスタットTh2がオフ状態か否か、すなわち温度感知
器21付近の温度が温度T2よりも以前として大きいか
否かを判定し、大きい(YES)と判定された場合には
ステップS9に進み、逆に温度感知器21付近の温度が
温度T2よりも低くなっていた場合にはステップS4に
リターンする。ステップS4では、NOと判定されるの
で、所定時間経過にステップS1にリターンし、初期状
態に復帰するようになる。 [ステップS9]前のステップS8で、YESと判定さ
れたので、ここでは第2カウンタC2の値が所定値CN
T2よりも大きいか否かを判定し、所定値CNT2以下
(NO)と判定された場合にはステップSAに進み、逆
に大きい(YES)と判定された場合にはステップS7
にリターンする。 [ステップSA]前のステップS9でNOと判定された
ので、第2カウンタC2の値を「1」だけインクリメン
ト処理し、ステップS8にリターンする。すなわち、ス
テップS8〜SAは、第2カウンタC2の値が所定値C
NT2よりも大きくなるまでインクリメント処理を繰り
返し実行し、所定時間(例えば1分程度)の計時処理を
行う。そして、第2カウンタC2の値が所定値CNT2
よりも大きくなった時点でステップS7にリターンし、
再びウォータミスト噴霧処理を実行する。これによっ
て、ウォータミスト噴霧処理が所定のインターバル処理
にて行われるようになる。これはウォータミストであっ
ても、長時間連続的に噴霧していたら制御装置16に悪
影響を及ぼすので、噴霧処理を途切れ途切れ所定のイン
ターバルを持って行うようにしてある。
【0022】以上のようにして、火災発生の通報から消
防隊等が到着するまでの時間は通常は5〜20分とされ
ているので、火炎がシャッター装置に近接してきたり、
あるいはシャッター装置が高温になったとしても、これ
を早期に検知して制御装置の焼損を防止し、消防隊等が
到着してから消火作業を行うまでの間、シャッター装置
の開閉を安定に行うことができるという効果がある。
【0023】なお、上述の実施の形態では、制御装置1
6に直接ウォータミストを噴霧する場合について説明し
たが、制御装置16に冷却用フィンを設け、それにウォ
ータミストを噴霧するようにしてもよい。また、送風フ
ァンを設け、ウォータミストの噴霧と共に送風にてウォ
ータミストの蒸発を促進し、冷却効果を向上させるよう
にしてもよい。同様に、耐熱用配線24の配管などにも
冷却用フィンや送風ファンを設けるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、操作スイッチ17は配線
によって制御装置16に接続されているが赤外線などの
無線型のリモコンを用いてもよいことは言うまでもな
い。さらに、上述の実施の形態では、シャッター装置を
例に説明したが、ドアの場合も同様に適用できることは
言うまでもない。上述の実施の形態では、ウォータミス
トノズルをシャッターケース9内に設ける場合について
説明したが、これ以外の箇所に適宜設けてもよいことは
言うまでもない。例えば、操作スイッチ17と制御装置
16との間の配線を冷却するためにその部分に設けた
り、シャッターケース9を全体的に冷却するようにケー
ス内に多数設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の開閉体装置
によれば、電動シャッターや電動ドアなどの開閉体装置
が火炎によって高温度状態になった場合の不安定な動作
を極力回避することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開閉体装置に係るシャッター装置の
概略構成を示す図。
【図2】 図2は図1のシャッター装置を右側から見た
一部断面を示す側面図。
【図3】 本発明の開閉体装置に係るシャッター装置の
動作を示すフローチャート図。
【符号の説明】
9…シャッターケース、10…シャッターカーテン、1
1,12…ガイドレール、13…巻取シャフト、14…
チェーン、15…モータ、16…制御装置、17…操作
スイッチ、30,31…ウォータミストノズル、19…
水供給管、20…電磁バルブ、21…温度感知器、22
…まぐさ部、23…床面、24…耐熱用配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 尚登 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 佐々木 幸彦 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 清水 壽雄 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 Fターム(参考) 2E042 AA01 CA01 CB06 CC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部に設けられた開閉体手段と、 前記開閉体手段を動作させる制御手段と、 前記制御手段の近傍の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度が所定値以上
    になった時点で前記制御手段を冷却する冷却手段とを備
    えたことを特徴とする開閉体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記冷却手段は、少なくとも前記制御手段に向けてウォ
    ータミストを噴霧することによって前記制御手段を冷却
    することを特徴とする開閉体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記制御手段は、開閉制御信号を出力する信号発生手段
    を備えており、 前記冷却手段は、前記制御手段と前記信号発生手段との
    間を結ぶ配線手段並びに前記制御手段と前記温度検出手
    段との間を結ぶ配線手段に対してもウォータミストを噴
    霧することを特徴とする開閉体装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記冷却手段は、前記開閉体手段に対してもウォータミ
    ストを噴霧することを特徴とする開閉体装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記冷却手段は、噴霧用の水の供給を他の放水設備から
    受けることを特徴とする開閉体装置。
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