JP2002309523A - 発光ダイオード付き警告装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高速道路上等での自動車事故又は道
路工事現場を知らせる警告装置に係り、その課題とする
所は、夜間、雨天、濃霧中でも明確に遠方より識別し得
る危険告知警告装置を提供する事を課題とする。 【解決手段】本発明の此の種危険告知警告装置は、その
形状例えば三角形状を形成する各部片内に、発光ダイオ
ード等の消費電力の少ない電気的発光体を設置し、夫々
の部分を透過する光信号に依って、高速で通過する車内
からでもいち早く危険場所を認識し得る如く構成すると
同時に、容易に持ち運び並びに収納し得る如く折畳自在
に構成した事を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、交通用警告装置詳
しくは交通整理又は交通事故現場等に使用し得る持ち運
び自在の発光ダイオード信号部付き警告装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種交通用警告装置は、図１に
示す如きウェイト（１２’）付きの反射板型赤色三角警
告装置（Ｓ）が提案されている。此の装置は、表面が光
を反射する様に加工された赤色反射板部（２’）
（３’）（４’）を、２個のサポート（１８’）（１
９’）を介して矢印（ｆ）（ｆ’）（ｆ”）方向に開閉
自在に取り付け、前記反射板部（３’）上の掛け金（２
３’）で三角形状に係止する様に形成したものである。
斯くて此の装置は、正面から来る車のヘッドライトで反
射されて浮き出され、例えば事故車の存在又は位置を確
認して事故車えの追突事故等を防止する如く形成されて
いるが、雨天又は濃霧の場合等では甚だ確認し難く、場
合に依っては二次的事故に成りかねない場合さえ発生し
た。本発明は、此の様な夜間の交通事故現場等での二次
的事故を防止する事を課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】上記欠点を解決する為に本
発明に於ては、従来の反射板付き三角警告装置等の各部
片に、所定数の発光ダイオードを装着した基盤を内包さ
せると供に、その一端に電池式電源を取り付けるか、或
は単一電源を取り付けて夫々の部片を接続した後一個の
台座上に折畳み自在に装着し、必要時に必要場所に搬送
し且つ設備して、前記発光ダイオード基盤内包着色ケー
スを透過する反射光に依り、事故車等の所在、存在を告
知、警告して未然に二次的事故を防止する如く構成した
事を特徴とするものである。

【０００５】更に又、此の種警告装置は、少なくとも一
個の発光ダイオード信号部分を、その構造、設置場所等
に応じて直線状、文字状、幾何学形状等に開閉して、走
行中の他車に告知、警告し、微塵も事故を起こさない様
にすると供に、その発光電源として商業電源、自動車電
源をも利用し得る如く構成した事を他の特徴とするもの
である。

【０００６】

【発明の実施の形態】斯の如き構成及び作用に依り、本
発明の発光ダイオード警告装置は、通常の道路工事に使
用し得るのは勿論、自動車事故時の備品として常時自動
車に搭載し、事故発生時には此を事故車の前又は後に解
放して設置し、発生する適当色例えば赤色発光ダイオー
ドの閃光に依り夜間、曇天、雨天、濃霧時等においても
遠方より事故車又は工事現場の所在、位置をはっきりと
確認する事が出来る。

【０００７】又、此の種警告装置は、その台座に吸着装
置を取り付けて道路面上又は車体面上に吸着固定する
か、或は台座自体に重質な材料を使用するか又はウェイ
トを付加して重質化し、風、振動等に対して安定化し、
常時確実に信号、警告する如く作用させる。

【０００８】更に又、発光ダイオードを光原として利用
するので、消費電力が少なく、丈夫で断線する事がない
ので経済的であると同時に、台座上の支点選定如何で、
種々な信号例えば直線状、文字状、幾何学状等の信号を
送る事が出来るので極めて有効に作用し、事故防止率を
著しく下げる事が出来る。以下に図面を参照して本発明
の好個の実施例を説明する。

【０００９】

【実施例】本発明の発光ダイオード付き警告装置例えば
発光ダイオード付き三角形警告装置は、例えば図２に示
す如く、吸着盤又は脚台（１４）（１４）を備えた受け
台（１１）上に、発光ダイオード信号部（２）（３）
（４）（以下第１、２、及び３信号部と記載する）を固
着又は可動自在に装着す支承突起（１８）（１９）を設
けると供に、その下部に取り付けボルト（１３）で連結
板（１７）の両端にウェイト（１５）（１５）を装着し
た姿勢安定部材（１２）を固着し、前記支承突起（１
８）（１９）に第１信号部（２）を、ボルト（２０）
（２１）で固定すると供に、此を挟んで第２、第３信号
部（３）（４）を矢印方向に折畳自在に取り付けた構造
より成る。

【００１０】更に又、前記第１信号部（２）は、図３、
図５及び図６に示す如く、電源部（Ｂ_１），ダイオード
発光部（５）、及び取付板（８）より成り、第２及び第
３信号部（３）（４）も、殆どこれと同じ構造を持つ電
源部（Ｂ_２）（Ｂ_３），ダイオード発光部（６）（７）
及び取付板（９）（１０）より成る。

【００１１】斯の如き各信号部（２）．．．は、特に図
５及び図６に示す様に、前記取付板（８）．．．と一体
的又は個別的に形成された発光部ケース（ｓ）内に、基
盤（２４）と此に接続する電池（２７）を収納してい
る。此等ダイオード基盤室と電池室とは、夫々に別個の
ケースから形成する事も出来るが、後者は（２５）で示
す如き電池取り出し用の蓋付きとし、図示はしていない
が簡単なスイッチ付きとするのが便利である。

【００１２】又、前記発光部ケース（ｓ）は、前記基盤
上に接続された発光ダイオード（２６）（２６）．．
が、効率よく光信号を発信し得る様に、その前面板
（５）を、良好な光透過性で信号色と同色の丈夫な部
材、例えば赤色ガラス、プラスチック等とすると同時
に、その内面を発信光が良く乱反射して効率よく前面板
を透過直進し得る様な物質より成るか又はこの様な物質
で被覆されているのが有利である。

【００１３】一方、前記取付板（８）は、前板（５）と
同色の材料より成り、その両端の取付孔（２０’）（２
１’）を介して、図２の如く前記支承突起（１８）（１
９）に固着され、光信号発信時の水平信号部を構成す
る。更に第２、第３信号部（３）（４）の上記と同様な
取付板（９）（１０）は、その一端に設けられた孔を介
して同一支承突起（１８）（１９）にボルト（２０）
（２１）に依って矢印（Ｆ_１）（Ｆ_２）方向に開閉自在
に取り付けられる。尚、此の場合の記号（２３）は、第
２及び第３信号部（３）（４）の組立係止部を表わし、
（２２）は第３信号部の折畳止め部を示している。

【００１４】斯の如き発光ダイオード信号部付三角警告
装置（１）は、通常自動車備品として、図７に示す如
く、受け台（１１）上に固着された第１信号部（２）上
の前面に第３信号部（４）を、その背面に第２信号部
（３）を夫々（Ｆ_１）（Ｆ_２）方向に折畳み、前記第１
信号部（２）の両端部の前後に設けられた折畳み止め部
（２２）内に受け止めてコンパクト化した後、トランク
の中に収納して持ち運ばれる。

【００１５】又、逆に此を使用する場合は、先ず第２信
号部（３）を上記格納折畳とは逆方向（Ｆ_１）に、第３
信号部（４）を（Ｆ_２）方向に起こして夫々を交叉さ
せ、第３信号取付板部（１０）上の組立係止部（２３）
に第２信号部（３）の取付板（９）の切り欠き部を食い
込ませて三角形状に直立させ、必要に応じて各信号部の
電源部（Ｂ_１）（Ｂ_２）（Ｂ_３）のスイッチ（図示せ
ず）を作動させて発光ダイオード（２６）を点灯させ、
通行車に強力に警告する。

【００１６】斯の如き第２、第３信号部（３）（４）は
又、図２に示す如く夫々別個に直立させて、正、逆Ｌ字
状の信号を形成すると供に、此等両者を第１信号部
（２）の左右に直線状に延ばして一の字状の信号を送る
事も可能である。しかしこの様な場合、電池部（Ｂ_１）
（Ｂ_２）（Ｂ_３）と第１−３信号部（２）（３）（４）
との幅を可及的に等しいものとする必要が有り、取り付
けボルト（２０）（２１）は簡単に緊締し得る物でなけ
ればならない。

【００１７】図８には、本発明の他の態様を示してい
る。此の例に於ては、上記三角形警告装置と略同様な構
造に形成されているが、各信号部（２”）（３”）
（４”）の基盤（２４”）．．の各端子は、相互にリー
ド線（Ｌ_２）（Ｌ_３）で連結され、ただ１個の電源（Ｂ
_４）からのリード線（Ｌ_１）に依り通電され、各基盤の
発光ダイオードを（２４”）の如く発光させて信号す
る。

【００１８】斯の如き電源（Ｂ_４）は、単一の電池、商
業電源又は自動車バッテリーでも良く、特に単一電池の
場合は、例えば上記三角形警告装置（１）の場合では、
各信号部を之承する受け台（１１）上の適所に装着し、
姿勢安定用の一部として利用するのが有利である。又、
此等信号部端子間の接続は、周知の摺動接触子を使用し
て、（ｆ’）（ｆ”）方向えの開閉時に、リード線（Ｌ
_２）（Ｌ_３）等に無理な負荷が掛からない様にするのが
好ましい。

【００１９】図９乃至図１１の実施例は、更に他の実施
例を示している。此の警告装置（９１）に於ては、二個
の発光ダイオード信号部（９５）（９６）が受け台（１
０６）上のウェイト部（９４）の前後に設けられた支承
突起（９９）（１００）上に、ボルト（１０４）（１０
５）に依り取り付け板（９７）（９８）を介して回動自
在に装着され、少なくとも一個の電源、例えば電池（１
０７）（１０８）から通電され、着色発光部（９５）
（９６）が発光して警告する様に構成されている。

【００２０】此の様な構成に於て、その信号発信時に
は、図１０に示す折畳位置から夫々の信号部（９２）
（９３）は、矢印（ｔ）（ｔ’）方向に例えば４５度持
ち上げられ、相互にＸ状に交差させ、挟持部片（１０
１）に依りＸ字状に固定され、前記電源（１０５）（１
０７）から通電されてＸ字状に発光し警告する。

【００２１】此の信号は、例えば各信号部を夫々直立固
定する事に依り横向きの二の字状の、又水平固定（折畳
状又は１８０度回転状）する事に依り、一の字状若しく
は不連続一の字状の光信号として警告する事も可能であ
る。更に又、前記受け台上のウェイト部（９４）を信号
部と同色に着色すれば、より効果的な警告装置を提供す
る事が可能である。

【００２２】

【発明の効果】斯の如き構成及び作用に依り、本発明の
発光ダイオード付き警告装置は、以下の如き優れた効果
を備えている。 （１） 赤色発光ダイオードを使用するので信号光が強
く、警告効果が大きい。 （２） 携帯可能且つ安価な此の種傾向装置を提供する
事が出来る。 （３） 丈夫で電力消費が少なく経済的である。 （４） 発光信号部を適宜選択する事に依り、種々な警
告装置を提供出来る。 （５） 自動車用アクセサリーのみならず、諸種の道路
工事現場用の信号灯、警告灯としても利用出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の自動車事故三角形警告装置の正面図
である。

【図２】 本発明の発光ダイオード付き三角形警告装
置の正面図である。

【図３】 本発明の発光ダイオード付き三角形警告装
置の信号部の正面図である。

【図４】 図２の発光ダイオード付き三角形警告装置
の側面図である。

【図５】 図３の信号部の線Ｖ−Ｖに沿って切断した
断面図である。

【図６】 図３の信号部の発光部の一部切断断面図で
ある。

【図７】 本発明の発光ダイオードつき三角形警告装
置の折畳時を示す正面図である。

【図８】 単一電源を備えた本発明の発光ダイオード
付き三角形警告装置を示す正面図である。

【図９】 本発明の他の実施例を示す発光ダイオード
付き三角形警告装置の正面図である。

【図１０】 図９の警告装置の開閉操作を示す正面図で
ある。

【図１１】 図９の警告装置の折畳時の側面図である。

【符号の説明】１ 発光ダイオード付き三角形警告装置 ２ 信号部 ５ 発光部 ８ 取付板 １１ 受け台 １２ 姿勢安定部材 １８ 支承突起 ２２ 折畳止め部 ２３ 組立係止部 Ｂ_１ 電源部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東谷 軍次郎 神奈川県横浜市港北区日吉７−17−32 京 浜ビル管理株式会社内 Ｆターム(参考） 2D064 AA11 AA21 AA29 AA30 BA03 BA04 CA01 CA09 DA06 DB02 EA02 EB05 EB35 GA01 GA04 HA13 JA01

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】装着若しくは吸着安定性を有する適当な台
   座上に、少なくとも一個の光ダイオード信号部と電源部
   とより成る可動性発光警告部を有すると供に、不使用事
   には、前記台座上の適当位置に折畳自在に装着した事を
   特徴とする発光ダイオード付き警告装置。
2. 【請求項２】上記発光ダイオード信号部は、適当数の発
   光ダイオードを装着した基盤部と此に接続する電源部と
   を内包し、前記基盤部のみは反射板を備えた光透過性ケ
   ース内に内包されている事を特徴とする請求項１記載の
   発光ダイオード付き警告装置。
3. 【請求項３】上記発光ダイオード信号部が、折畳自在に
   直線状、文字状、幾何学状等の各種光信号を発信する如
   く構成した事を特徴とする請求項１記載の発光ダイオー
   ド付き警告装置。
4. 【請求項４】上記各発光ダイオード信号部が、夫々電源
   を装着しているか、又は１個の電源に接続されている
   か、或は商業電源若しくは自動車電源に接続されている
   事を特徴とする発光ダイオード付き警告装置。