JP2002309416A - 再帰反射性衣服とこれに使用する再帰反射性生地 - Google Patents

再帰反射性衣服とこれに使用する再帰反射性生地

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Mutsuko Miyamoto
むつ子 宮元
Shutoku Segawa
修督 瀬川
Masahiro Yasumoto
正博 安本
Takuya Fujii
拓也 藤井
Makino Tominaga
まきの 富永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量であり、かつ、着用感に優れた再帰反射
性衣服とこれを得させる再帰反射性生地を提供する。 【解決手段】 再帰反射性衣服4は、メッシュ地2に再
帰反射性インクで描かれた再帰反射性柄3等により再帰
反射性が付与されてなる再帰反射性生地1を使用してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量であり、しか
も、着用感にも優れた再帰反射性衣服とこの衣服を作る
のに使用する再帰反射性生地に関するものである。
【0002】さらに詳しく述べるならば,本発明は、少
なくとも一部がメッシュ地に再帰反射インクを付与した
素材を用いることで、軽量かつコンパクトで、昼間時に
はファッション性に富むものでありながら、動き易く、
着用が容易であり、夜間時に十分な視認性もある、画期
的な再帰反射性衣服に関するものである。
【0003】
【従来の技術】夜間において、車両運転者等に工事作業
者の存在を良好に知らしめるという観点から、作業者に
再帰反射性衣服を着用させることが行われている。この
目的で使用されてきた従来の再帰反射性衣服は、たとえ
ば、衣服の前後に帯状の反射材を貼着した縫製したりす
るようにしていた。
【0004】しかし、従来の再帰反射性衣服は、再帰反
射材の厚みや面積にもよるが、非常に嵩張り、着にくか
ったり、着用時に腕や脚を動かしづらくなったりすると
言う問題があり、夜間の特定された時季、特定された用
途以外には実用性に劣るものであった。
【0005】しかも、上に見たように、衣服本体とは別
素材の再帰反射材を添付するため、衣服本体のファッシ
ョン性を損なうものでもあった。
【0006】従来の再帰反射性衣服が上述のごとく着用
感に劣る理由は、再帰反射性材の添付が原因になってい
る。すなわち、従来の再帰反射材は、例えば以下のよう
に構成されていて、剛性の高いものであったからであ
る。すなわち、ポリエステルなどの透明な基材シートに
透明な樹脂をコーティングし、その表面にガラスビーズ
を均一に散布し、その後プレス加工によりガラスビーズ
の半分をコーティング樹脂層に埋め込み、その表面には
透明な樹脂をコーティングして保護層を形成する。そし
て、上記ガラスビーズを埋め込んだ積層シートの反対側
に、真空蒸着などにより金属薄膜を形成することで、再
帰反射構造を得るようにしている。別の方法では、基層
上に仮接着層を設け、これにガラスビーズを仮接着して
基体シートを作製し、この基体シート上にガラスビーズ
とガラスビーズ仮接着層に接着するガラスビーズ保護層
を設け、その上に、上記ガラスビーズ保護層に仮着する
とともにガラスビーズにも接着する図柄模様層をガラス
ビーズ保護層よりもはみ出して設け、かつ図柄模様層全
面に粘着性接着剤よりなる接着層を設けるようにしてい
る。さらに別の方法では、物体表面側からメタリックカ
ラーインクパターン層、非メタリックカラーインクパタ
ーン層、光拡散性転写層を設けるようにしているのであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、軽量かつコンパクトであり、しかも、着やすく動き
やすいなど着用感に優れるとともに、ファッション性に
も優れた再帰反射性衣服とこれを得させる再帰反射性生
地を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、種々検討した結果、メッシュ地に再帰反
射性インクを印刷等により付着させるようにすれば、軽
量性、コンパクト性、着用感およびファッション性のい
ずれをも満足させることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明にかかる再帰反射性衣服
は、上記課題を解決するため、再帰反射性インクにより
再帰反射性が付与されたメッシュ地からなる再帰反射性
生地を用いてなる。
【0010】本発明にかかる再帰反射性生地は、上記課
題を解決するため、メッシュ地に再帰反射性インクによ
る再帰反射性が付与されてなるものである。
【0011】本発明において、メッシュ地に対する再帰
反射性の付与は、夜間等における視認性を高めると言う
意味では全面であることが好ましいが、ファッション性
を高めると言う観点からは部分的である方が好ましい場
合が多い。すなわち、本発明において、再帰反射性はメ
ッシュ地の少なくとも一部に付与されるので良いのであ
る。
【0012】同様の意味で、本発明にかかる再帰反射性
衣服は、夜間等における視認性を高めるために衣服全体
を再帰反射性メッシュ地で作製することがあるが、ファ
ッション性を高めると言う観点から再帰反射性メッシュ
地を部分的に使用しても良い。
【0013】ところで、従来の再帰反射性衣服において
も、メッシュ地を使用したものが知られている(特開平
2001‐73204号公報参照)。しかし、このもの
は、衣服本体がメッシュ地で出来ているだけであって、
やはり、剛性の高い別素材の再帰反射材を添付してお
り、冒頭で述べた従来の問題点を全て持っている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下では、好適と考える本発明の
実施形態を、その作用効果とともに、説明するが、本発
明の範囲は以下の内容に限定されるものではない。
【0015】本発明においては、衣服の前後左右部分の
それぞれにおいて、少なくとも一部が再帰反射性生地、
すなわち、再帰反射性インクを付与したメッシュ地が使
用されている。そのため、嵩張ったり、重量のある再帰
反射性材を縫い付けるとか、貼り合わせするとかの必要
がない。すなわち、再帰反射性生地は、再帰反射材とし
ての機能を発揮しながら、しかも、衣服の構成部として
の機能をも持ち合わせているのである。
【0016】したがって、本発明にかかる再帰反射性衣
服においては、衣服の構成部としての再帰反射性生地の
面積が多いほど、軽量かつコンパクトとなり、ポケット
やセカンドバックにも簡単に格納することができ、必要
なときに取り出してすぐに着用が可能である。特に、衣
服の着用時に、たとえば、腕や脚を動かす等の際には干
渉されにくく、これにより腕や脚を動かす際の支障がほ
とんどないために非常に動き易い。
【0017】メッシュ地は、一般に、裏地や通気性の必
要な箇所、たとえば、脇の下などに使用されることはあ
ったが、本発明では、表地として使用するものであり、
通気性や速乾性をも発揮できる。
【0018】本発明においては、再帰反射性インクによ
る再帰反射性を、メッシュ地の地色と同じ色、柄等で付
与すれば、昼間時には無地的衣服でありながら、夜間時
には再帰反射性衣服となることができる。
【0019】本発明においては、再帰反射性インクを、
メッシュ地に対し多彩な色、柄等で付与するようにする
と、意匠性のある衣服など、極めてファッション性に富
む衣服に構成することも出来る。
【0020】本発明において、衣服の前後のみでなく左
右にも再帰反射性生地を使用すると、着用者の左右方向
から接近する車両のライト光に対しても反射することが
出来るが、本発明にかかる再帰反射性衣服は、その素材
として再帰反射性生地を使用するため、前後左右に再帰
反射性を持たせることが容易となる。
【0021】本発明において、開口部が多いメッシュ地
を用いる場合は、通気性も良好となり、夏でもTシャツ
等の上から羽織るなどしても蒸れにくく涼しく着用でき
る。メッシュ地は柔軟性に優れるので、冬場などは防寒
ジャンパーなどの上からでも着用できる。
【0022】本発明にかかる再帰反射性衣服は、上記し
たように、夏は涼しく着用でき、厚着する冬でも容易に
着用でき、時季の特定なく、夏冬兼用の再帰反射性衣服
となり、昼夜間の特定された時間もない、ファッション
性に富むものである。
【0023】本発明にかかる再帰反射性衣服は、軽量か
つコンパクトで、速乾性のある再帰反射性衣服である。
【0024】本発明にかかる再帰反射性衣服は、ファッ
ション性に富むので、工事作業者、警察官、交通案内人
のみの用途に限らず、ジョキング、散歩、通勤通学、ア
ウトドアスポーツなど、従来使用できなかったシーンで
も着用できる、幅広い用途の再帰反射性衣服である。
【0025】以下に、本発明に使用する材料や使用方法
などにつき、項を分けて、説明する。 <メッシュ地>メッシュとは網の目または網状の目がかか
った糸のことを意味しており、本発明でいうメッシュ地
は、たとえば、遠目(30cm以上)であっても容易に
複数の開口部があるという認識できる構造により、軽量
かつコンパクト化を図ることができる。本発明の再帰反
射性衣服は、その性能上、最外側に着用するが、再帰反
射性衣服の下に着用してる生地が、たとえば、濡れた時
の不快感を解消するための通気性を確保、ムレを防止す
るものであって、夜間にはその付与された再帰反射性イ
ンキの視認性により、安全性、防犯性、ファション性の
確保をすると同時に、その、複数の開口部があると認識
できる構造ゆえに、速乾性につながるものであれば、ニ
ット、織物、多孔性布帛等、その種類は限定されない。
再帰反射性インクが浸透したり強固に付着したりし易い
構造であることが必要であり、材料の種類もそうであ
る。
【0026】たとえば、立体的な構造生地として、二列
針床を有するダブルラッセル機、ダブル丸編機等で形成
される表裏二層の編地と該二層の編地を連結する連結糸
から編成されたものも含まれ、ハニカム状に加工するこ
とも好ましい。使用する素材は特に限定されないが、
綿、羊毛などの天然繊維およびポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維等などの合成繊
維、レーヨン等の再生繊維を状況に応じて各々単独に、
また、組み合わせて用いられて良い。速乾性に富んだ合
成繊維は、好ましく用いられ、たとえば、洗濯における
耐久性を考慮すれば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維が特に好ましい。
【0027】使用する糸の断面形状としては、丸断面糸
のみならず、異形断面糸でもよい。糸の形態としては、
フィラメント糸、スパン糸、捲縮加工糸等の何れの形態
も任意に採用でき、各種処理加工、編地加工により、通
気性や速乾性を向上させてもよい。
【0028】適度な弾力性や反発性を得るために、単糸
デニールが15〜2000デニール、好ましくは50〜
500デニールのモノフィラメントまたはマルチフィラ
メントが好ましく、特に立体的な構造生地では5cm2
の糸の本数をN(本/5cm2)とし、糸のデニールをD
(g/9×10cm)、糸の比重をρ(g/ cm2)とした
時、立体的な構造生地5cm2の中にある糸の総断面積
(N・D/9×10ρ)が0.05〜4.0cm2、好ましく
は0.1〜2.0cm2であると、嵩高性、弾力性ならびに
通気性、速乾性に優れ、かつ、そのバランスにも優れて
おり、再帰反射性衣服として最適なものとなるが、再帰
反射性インクが浸透したり強固に付着したりし易い素
材、構造であることが必要である。
【0029】メッシュ地は、たとえば、被着者の全体を
包む衣服である場合には、軽量かつコンパクトという観
点と、柔軟性のある素材であるため着用者の身体サイズ
に応じてある程度は調整変更できるという観点と、から
見て優れた素材であると言える。
【0030】なお、メッシュ地における開口部について
述べると、開口部の多いものは、昼間時においてのファ
ッション性や軽量かつコンパクトという観点では好まし
い。他方、再帰反射性という観点からは、開口部は多す
ぎない方が良い。開口部の少な過ぎるメッシュ地は、軽
量化、着心地良さ、風通し良さなど、メッシュ地が本来
持つ着用感の良さを発揮しにくい。メッシュ地の開口率
は、メッシュ地を構成する糸の部分を再帰反射性に染め
るだけで良いと言うことでは100%近いものでも良い
が、柄物にすると言う観点から見ると、80%以下が好
ましい。<再帰反射性インクとその付与方法>前記再帰反
射性インクとしては、限定する訳ではないが、例えば、
下記構成のものを用いることが出来る。
【0031】その1は、光を反射させるアルミニウム粒
子および/またはマイカ粒子と、光を屈折させるガラス
ビーズと、透明膜を形成して、これらのビーズや粒子を
メッシュ地に強固に付着させるバインダー樹脂を含み、
所望により顔料や染料などの着色料や溶剤も含む、再帰
反射性インクである。その2は、上記の再帰反射性イン
クにおいて、カラー性をより一層向上させたものであっ
て、アルミニウム粒子等を着色してなる。
【0032】このものは、スクリーン印刷などの方法で
メッシュ地に塗布したとき、流動性の差により塗布層の
表面側にガラスビーズが多く集まり、メッシュ地側にア
ルミニウム粒子および/またはマイカ粒子が多く集ま
る。この再帰反射性インクから得られる図柄(塗膜)に
可視光線(波長400〜700nm)が当たると、一部
の光はガラスビーズの間を通りアルミニウム粒子および
/またはマイカ粒子に達して反射されるが、残る光はガ
ラスビーズを透過しアルミニウム粒子および/またはマ
イカ粒子で反射される。ガラスビーズで反射される光も
ある。ガラスビーズを経て帰る反射光はガラスビーズで
屈折されて帰る。これら屈折された、また屈折されない
多種類の反射光が効果的な再帰反射性を作るのである。
【0033】上記再帰反射性インクの好ましい具体例を
示せば、特開2000−303011号公報に記載され
ているインク組成物である。このものは、着色または無
着色のアルミニウム粒子および/またはマイカ粒子の粒
子径がガラスビーズの粒子径よりも小さく(好ましく
は、ガラスビーズの粒子径が20〜300μm、アルミ
ニウム粒子および/またはマイカ粒子の粒子径が1〜1
50μm。アルミニウム粒子の粒子径は、より好ましく
は80μm以下)、ガラスビーズの屈折率が1.5〜
2.5であって、必要に応じて色素をも含み、インク組
成物全体の固形分100重量部に対する配合割合が好ま
しくはガラスビーズ30〜85重量部(より好ましくは
50〜75重量部)、アルミニウム粒子10重量部以下
(より好ましくは3〜6重量部)、マイカ粒子5〜25
重量部(より好ましくは8〜18重量部)、着色料を含
む場合は20重量部以下(より好ましくは15重量部以
下)である。バインダー樹脂は、水系、有機溶剤系、水
・有機溶剤混合系のいずれでも良く、例えば、アクリル
系、ウレタン系、ビニル系、エポキシ系、シリコーン
系、ポリエステル系、オレフィン系、ゴム系などが用い
られ、その配合割合は好ましくはインク組成物100重
量部に対し5〜30重量部(より好ましくは10〜25
重量部)である。溶剤としては、水、トルエン、キシレ
ン、アルコール類、ケトン類、エルテル類、ジメチルホ
ルムアルデヒド、ベンゼン等が用いられる。
【0034】再帰反射性インクは、流動性を有するの
で、開口部を持つメッシュ地に対しても効率よく付着し
て再帰反射性を付与することができるとともに、淡色か
ら濃色までの全ての色揃えとファッション性を与える。
しかも、ガラスビーズとアルミニウム粒子および/また
はマイカ粒子をバインダー樹脂の薄い膜でメッシュ地に
固定するだけであるので、再帰反射性インクの付着によ
りメッシュ地が剛性を持つこともない。
【0035】メッシュ地に再帰反射性インクを付与する
方法としては、スクリーンプリント、グラビアプリン
ト、インク噴射などの方法を採用することができる。ま
た、筆書き、スプレー書きなどの手段を採用することも
出来る。全面付与の場合はメッシュ地を再帰反射性イン
ク中に浸漬するようにしても良い。
【0036】メッシュ地に対し、上述のようにして再帰
反射性インクは、種類によっては、その後、熱処理で乾
燥や硬化をさせる。この熱処理は、例えば、乾燥機、テ
ンターなどを使用して70〜200℃の温度で0.5〜
5分間行う。<再帰反射性生地の衣服化>上述のようにし
て得られた再帰反射性生地は、縫製方法等の公知の方法
で衣服とするが、ここで、衣服とは、たとえば、ベス
ト、パンツ、ジャケット等のあらゆる衣服を指すが、再
帰反射性という用途上からは、着用者の最外側に装着す
るものであることが好ましい。
【0037】本発明にかかる再帰反射性衣服は、再帰反
射性生地以外の生地を組み合せて作っても良く、たとえ
ば、肩口や両側のポケット部分を再帰反射性のない通常
の織物やニットなどで作っても良いのである。
【0038】
【実施例】図1は本発明にかかる再帰反射性衣服を得さ
せるための再帰反射性生地1を示し、再帰反射性インク
を使用して、メッシュ地2の全面に再帰反射性柄3を印
刷する等することにより再帰反射性が付与されてなる。
図中、11はメッシュ地2の開口部を示す。
【0039】この場合に用いたメッシュ地2は、品番M
W770、ポリエステル100%からなるものである。
この場合に用いた再帰反射性インクは、小松プロセス株
式会社製の商品名「アートブライトカラー・ホワイト」
であり、80メッシュのスクリーン紗を使用してスクリ
ーン印刷し、乾燥機を用い175℃の温度で3分間熱処
理した。柄3は、この例ではストライプの集合体からな
る斑点状であるが、ストライプの集合体以外の図形、例
えば、点状、平行線状、格子状、亀甲状などであっても
良く、文字や記号などであっても良い。柄3は、単色で
も良いが、ファッション性の観点からはカラフルである
ことが好ましい。
【0040】図2〜5はこの再帰反射性生地1を縫製す
るなどして作製された再帰反射性衣服の実施例4つを示
し、図2はベスト4、図3はパンツ5、図4はジャケッ
ト6、図5は別のタイプのジャケット6をそれぞれ示す
が、衣服の種類や形状はこれらに限らない。メッシュ地
2にストライプが集合してできた再帰反射性の斑点模様
(柄)3が形成されている。
【0041】図2〜4では、衣服の全体が再帰反射性生
地1からなるが、図5では襟と肩および上胸と背中の部
分が再帰反射性を有しない生地からなっている。
【0042】これらの図2〜5の衣服は全て、裏地を使
用していないが、本発明にかかる再帰反射性衣服は裏地
を使用するものであっても良い。
【0043】これらの図2〜5の衣服は全て、暗闇で1
0m離れたところから、懐中電灯の光で照らしたとこ
ろ、容易に認識できた。また、暗闇で100m離れたと
ころから自動車のヘッドライトで照らしたときも、容易
に認識できた。
【0044】図6は、再帰反射性衣服が婦人用のベスト
である例を示しており、この婦人用ベストは、図1とは
異なる再帰反射性柄(大きなストライプ模様)が付着さ
れたメッシュ地を用いてなる。図は、この婦人用ベスト
を部屋内でハンガーに吊り掛けておき、室内照明を点灯
した状態(図の左側写真)と、消灯し10m離れたとこ
ろから懐中電灯の光で照らした状態(図の右側写真)
と、をそれぞれ示している。右側写真から分かるよう
に、暗闇で懐中電灯の光りを離れたところから照射する
だけであっても、再帰反射性柄が鮮明に見えているので
ある。
【0045】
【発明の効果】本発明にかかる再帰反射性衣服は、以上
のようであるので、軽量かつコンパクトであり、しか
も、着やすく動きやすいなど着用感に優れるとともに、
ファッション性にも優れる。
【0046】本発明にかかる再帰反射性衣服は、昼間時
にはファッション性に富むものであり、他方、夜間時に
は十分な視認性があり、交通安全や防犯効果もある。
【0047】本発明にかかる再帰反射性衣服は、夏冬兼
用でき、かつ、速乾性もある。
【0048】したがって、本発明にかかる再帰反射性衣
服は、工事作業者、警察官、交通案内人のみでなく、ジ
ョキング、散歩、通勤通学、アウトドアスポーツなどを
する人に着用できる、多様性ある便利なものである。
【0049】本発明にかかる再帰反射性生地は、上記本
発明の再帰反射性衣服を容易に得させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる再帰反射性生地の一実施例を示
す部分的平面図である。
【図2】本発明にかかる再帰反射性衣服がベスト3であ
る場合の実施例を、正面、背面および側面から表す、説
明図である。
【図3】本発明にかかる再帰反射性衣服がパンツ4であ
る場合の実施例を、正面、背面および側面から表す、説
明図である。
【図4】本発明にかかる再帰反射性衣服がジャケット5
である場合の実施例を、正面、背面および側面から表
す、説明図である。
【図5】本発明にかかる再帰反射性衣服がジャケット5
である場合の別の実施例を、正面、背面および側面から
表す、説明図である。
【図6】本発明にかかる再帰反射性衣服が婦人用ベスト
である場合の実施例を示す写真である。
【符号の説明】
1 再帰反射性生地 2 メッシュ地 3 再帰反射性の柄 4 ベスト(再帰反射性衣服) 5 パンツ(再帰反射性衣服) 6 ジャケット(再帰反射性衣服)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 A41D 31/00 502Q 502T 502U D06M 11/00 D06M 11/00 D06P 1/44 D06P 1/44 (72)発明者 安本 正博 石川県能美郡根上町浜町ヌ167番地 小松 精練株式会社内 (72)発明者 藤井 拓也 石川県能美郡根上町浜町ヌ167番地 小松 精練株式会社内 (72)発明者 富永 まきの 石川県能美郡根上町浜町ヌ167番地 小松 精練株式会社内 Fターム(参考) 3B011 AA05 AB01 AC12 AC18 3B030 AA01 AA08 AB01 AB10 4H057 AA01 BA13 BA14 DA01 4L031 AB31 BA04 BA22 DA00 DA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再帰反射性インクにより再帰反射性が付与
    されたメッシュ地からなる再帰反射性生地を用いてなる
    再帰反射性衣服。
  2. 【請求項2】メッシュ地に再帰反射性インクによる再帰
    反射性が付与されてなる、再帰反射性生地。
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