JP2002309279A - エンジン油交換方法 - Google Patents

エンジン油交換方法

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JP2002309279A
JP2002309279A JP2001116873A JP2001116873A JP2002309279A JP 2002309279 A JP2002309279 A JP 2002309279A JP 2001116873 A JP2001116873 A JP 2001116873A JP 2001116873 A JP2001116873 A JP 2001116873A JP 2002309279 A JP2002309279 A JP 2002309279A
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engine
flushing
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JP2001116873A
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English (en)
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Akihiro Ohashi
章浩 大橋
Shinichi Shirahama
真一 白濱
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Eneos Corp
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Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン内部に残存する使用油をほぼ完全に
短時間に除去でき、かつ安価で容易に実施できるエンジ
ン油交換方法を提供する。 【解決方法】 使用エンジン油を下記の(1)〜(3)
の工程を含む操作を行った後、清浄分散剤及び/又は摩
耗防止剤を含有し、100℃における動粘度が5.6〜
21.9mm2/sのエンジン油に交換する方法: (1)使用油をエンジンから抜き取る工程; (2)100℃における動粘度が1〜5.5mm2/s
のフラッシング油(A)を充填し、エンジンを運転させ
た後にこれを抜き取る操作を少なくとも1回実施する工
程; (3)次いで、100℃における動粘度が5.6〜2
1.9mm2/sのフラッシング油(B)を充填し、エ
ンジンを運転させた後にこれを抜き取る操作を少なくと
も1回実施する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン油交換方
法に関し、詳しくは最終的に交換されるエンジン油が本
来持っている性能を最大限発揮させ、エンジンを長期に
渡り正常に維持させるために、エンジン内部に残存する
使用油(劣化油)をほぼ完全に除去することができるエ
ンジン油交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の深刻化する環境問題に対処するた
めに、自動車においては、エンジンの高性能化、省燃費
化、排ガス後処理装置の装着等が進められている一方
で、自動車のエンジン油に対しては、耐熱性、高温清浄
性、省燃費性、低揮発性、ロングドレイン性等を有し、
より高性能なエンジン油(例えば、最近ではAPI S
J/ILSAC GF−2、あるいは2001年7月よ
り運用開始のAPI SL/ILSAC GF−3等の
厳しい規格に対応した高性能エンジン油)の開発が進め
られている。
【0003】自動車のエンジン性能を正常に維持するた
めには、上記のような高性能エンジン油を使用すること
が望ましく、しかもエンジン油が完全に劣化してエンジ
ンやその性能に悪影響を与えてしまう前にオイル交換す
ることが肝要である。エンジン油の交換方法としては、
従来から使用油(劣化油)をエンジンから抜き取った後
に、直ちに新しい油(以下、新油とも言う)に交換する
方法がごく一般的に行われている。しかしながらエンジ
ン内部は複雑な形状をしているため、使用油の抜き取り
時間を長くしても完全にこれを抜き取ることはできず、
使用油が少なからず残存してしまうのが現状である。そ
の結果、上記のような高性能エンジン油を新油として交
換した場合でも、劣化した使用油が混入してその品質が
低下し、本来新油の持つ性能が十分発揮されず、例え
ば、残存する金属摩耗粉やスラッジによってエンジン摺
動部の摩耗が促進されるなど、新油が早期に劣化する等
の問題があった。
【0004】上記のような理由から専用フラッシング油
を使用してエンジンを洗浄する方法が一部のガソリンス
タンドや自動車整備工場等で採用されている。専用フラ
ッシング油は、一般に粘度が低く、これを使用してエン
ジンを運転させることで、短時間でエンジン内部を洗浄
することができ、交換した新油中への使用油の混入量を
低減する効果が期待される。しかしながら、専用フラッ
シング油の抜き取り時間を長くしても完全にこれを抜き
取ることはできず、交換した新油中に専用フラッシング
油が混入するとの問題は残る。その結果、今度は当該新
油の粘度低下による潤滑性不足だけでなく、当該新油の
蒸散量増加による油量減少や排ガス特性の悪化、特にデ
ィーゼルエンジンにおけるPM(粒子状物質)の増加が
問題となる。また、通常オイルに含有されている添加剤
の有効量も低減してしまうことから、当該新油の本来持
っている性能を十分発揮させることができず、エンジン
摺動部の摩耗や清浄性・分散性不足等による問題が懸念
される。さらに最近では、溶剤あるいはフラッシング油
をエンジン内部に循環させて洗浄するエンジン洗浄装置
等が開発されているが、装置自体が高価であって一般的
に普及するには至っておらず、また、前述のようなフラ
ッシング油残存の問題は依然として解決されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、交換
した新しいエンジン油の本来持っている性能を最大限発
揮させ、エンジンを長期に渡り正常に維持できるよう
に、エンジン内部に残存する使用油をほぼ完全に短時間
に除去でき、かつ安価で容易に実施できるエンジン油交
換方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、最初は比較的
低粘度のフラッシング油を用いて洗浄し、次いで交換す
る新油と同じか同等の粘度のフラッシング油を用いて順
に洗浄した後に新しいエンジン油に交換することにより
上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成する
に至った。本発明は、使用エンジン油を下記の(1)〜
(3)の工程を含む操作を行った後、清浄分散剤及び/
又は摩耗防止剤を含有し、100℃における動粘度が
5.6〜21.9mm2/sのエンジン油に交換する方
法にある。 (1)使用油をエンジンから抜き取る工程 (2)100℃における動粘度が1〜5.5mm2/s
のフラッシング油(A)を充填し、エンジンを運転させ
た後にこれを抜き取る操作を少なくとも1回実施する工
程 (3)次いで、100℃における動粘度が5.6〜2
1.9mm2/sのフラッシング油(B)を充填し、エ
ンジンを運転させた後にこれを抜き取る操作を少なくと
も1回実施する工程 前記フラッシング油(A)及び(B)が清浄分散剤及び
/又は摩耗防止剤を含有していることが好ましい。前記
フラッシング油(A)及び(B)が組成物全量基準で、
アルカリ土類金属系清浄剤をアルカリ土類金属元素濃度
で0.001〜0.6質量%、無灰分散剤を窒素元素濃
度で0.0001〜0.3質量%、リン系摩耗防止剤を
リン元素濃度で0.001〜0.2質量%、それぞれ含
有していることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のエンジン油交換方法を工
程順に説明する。まず、工程(1)は、使用油(通常劣
化した油)をエンジンから抜き取る工程である。使用油
の抜き取りは、通常の方法で行うことができる。但し、
抜き取り時間は2〜20分であることが好ましい。抜き
取り時間が2分未満の場合、使用油を十分抜き取ること
ができず、一方、20分を超えても使用油の抜き取り量
にあまり変化は見られない。また全体の作業時間や洗浄
効率などを考慮すると2〜10分であることがさらに好
ましい。使用油の抜き取り時間を2〜10分としてもそ
の後の洗浄工程における洗浄能力への影響は殆どない。
なお、使用油をより多く効率よく抜き取るためには、抜
き取り開始前に十分エンジンを暖機しておくことが好ま
しい。具体的には、使用油の温度は40℃以上であるこ
とが好ましく、60℃〜90℃であることがさらに好ま
しい。使用油の温度を高めると、動粘度が低くなるた
め、短時間でより多くの劣化油を抜き取ることができ
る。
【0008】工程(2)は、フラッシング油(A)を用
いて洗浄する工程である。フラッシング油(A)は、工
程(1)の終了後、直ちにエンジンに充填することが好
ましい。用いるフラッシング油(A)は100℃におけ
る動粘度が1〜5.5mm2/s、好ましくは1.5〜
4.5mm2/s、さらに好ましくは2〜3.5mm2
sである。この動粘度が1mm2/s未満の場合には、
エンジンの洗浄効果は向上するもの、潤滑不足となる恐
れがあり、一方、当該動粘度が5.5mm2/sを超え
る場合には、エンジンの洗浄効果に劣るため、それぞれ
好ましくない。エンジン内部の洗浄は、フラッシング油
(A)をエンジンに充填し、エンジンを運転させること
によって行う。エンジンの運転には、アイドリングや1
000rpm、2000rpm等の一定回転数での運転
や空ぶかし、実走行が含まれるが、アイドリング等の一
定回転数での運転であることが好ましい。洗浄時間(エ
ンジン運転時間)は、好ましくは2〜20分間、さらに
好ましくは2〜10分間である。エンジンの運転時間が
2分未満の場合、エンジンの洗浄効果に劣り、一方、エ
ンジンの運転時間が20分を超えると油温が高くなって
動粘度が低下しすぎてしまい、潤滑不足となる恐れがあ
る。洗浄後、フラッシング油(A)を抜き取る。抜き取
り操作は、上記工程(1)と同じ時間内で行うことが好
ましい。工程(2)では、上記フラッシング油(A)に
よる洗浄、その抜き取り操作を1回以上行う。
【0009】工程(3)は、フラッシング油(B)を用
いて洗浄する工程である。フラッシング油(B)は、工
程(2)の終了後、直ちにエンジンに充填することが好
ましい。用いるフラッシング油(B)は、100℃にお
ける動粘度が5.6〜21.9mm2/s、好ましくは
9.3〜16.3、さらに好ましくは9.3〜12.5
mm2/sである。即ち、フラッシング油(B)として
は、最終的にエンジンに充填される新油の粘度グレード
の範囲内のものが好ましく用いられるが、交換した新油
の粘度グレードに近いか同等レベルのものを用いること
が好ましい。例えば、当該新油の粘度グレードがSAE
xW−30(5W−30、10W−30、30等)で
ある場合には、フラッシング油(B)としては、SAE
30相当(100℃における動粘度が9.3〜12.
5mm2/s)のものを用いることが好ましく、10W
−30や5W−30等のような低温粘度特性に優れたフ
ラッシング油を用いることがさらに好ましい。また、新
油の粘度グレードがxW−20、xW−40、xあるい
はW−50の場合は、フラッシング油(B)としては、
それぞれSAE 20相当(100℃における動粘度が
5.6〜9.3mm 2/s)、SAE 40相当(10
0℃における動粘度が12.5〜16.3mm2
s)、あるいはSAE 50相当(100℃における動
粘度が16.3〜21.9mm2/s)のものを用いる
ことが好ましく、それぞれ5W−20や0W−20等、
20W−40や10W−40、あるいは10W−50等
のような低温粘度特性に優れたフラッシング油を用いる
ことがさらに好ましい。ここで粘度グレードとはSAE
J300により100℃における動粘度及び/又は−
35、−25、−20、−10℃等の低温における粘度
規定をいう。本発明においては、フラッシング油(B)
と交換予定の新油との100℃における動粘度の差が、
10mm2/s以下であることが好ましく、更に好まし
くは5mm2/s以下であり、特に好ましくは3mm2
s以下である。
【0010】本発明においては、フラッシング油(B)
としては、上述のように当該新油の粘度グレードに見合
ったものが好ましいが、100℃における動粘度が9.
3〜12.5mm2/sであるSAE 30相当のもの
が特に好ましい。SAE 30相当のフラッシング油
は、汎用性が高いだけでなく、当該新油がxW−20油
の場合にも当該新油の粘度を下げることがなく、潤滑性
不良に陥ることを防ぐことができ、さらにフラッシング
油(B)として、100℃における動粘度が12.5〜
21.9mm2/sのものを使用した場合に比べ、低粘
度であることから、より洗浄効果を高めることができ
る。
【0011】エンジン内部の洗浄は、フラッシング油
(B)をエンジンに充填し、エンジンを運転させること
によって行う。エンジンの運転は上記工程(2)と同様
な条件下で行うことが好ましい。また洗浄時間(エンジ
ン運転時間)は、上記工程(2)におけると同様な理由
から、好ましくは2〜20分間、さらに好ましくは3〜
10分間である。洗浄後、フラッシング油(B)を抜き
取る。抜き取り操作は、上記工程(1)と同じ時間内で
行うことが好ましい。工程(3)では、上記フラッシン
グ油(B)による洗浄、その抜き取り操作を1回以上行
う。
【0012】上記(1)、(2)及び(3)の工程後、
交換予定の新油をエンジンに充填してオイル交換を終了
する。上記工程からなるオイル交換方法では、本発明の
効果を充分発揮でき、かつ全工程の作業時間を短縮でき
ることから、エンジンの運転時間、抜き取り時間はそれ
ぞれ3〜6分間とし、工程(2)及び(3)の作業は1
回実施することが特に好ましい。これにより全体の作業
時間を40分以内、好ましくは30分以内に短縮でき、
ガソリンスタンドや自動車整備工場での効率の良いオイ
ル交換が可能となる。
【0013】次に、洗浄に用いられるフラッシング油
(A)及びフラッシング油(B)、及び交換するエンジ
ン油(新油)を説明する。これらの油は、基本的にはそ
のベースとなる基油と所望により添加する添加剤とから
なる。使用する基油としては、鉱油、合成油及びこれら
の混合油を挙げることができる。鉱油としては、具体的
には例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた
潤滑油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶
剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、あるい
は白土処理等の精製処理等を適宜組み合わせて精製した
パラフィン系、ナフテン系等の油やノルマルパラフィン
等を挙げることができる。また合成油としては、具体的
には例えば、ポリα−オレフィン、ポリオールエステ
ル、イソブテンオリゴマー及びその水素化物、イソパラ
フィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ジエ
ステル(例えば、ジトリデシルグルタレート、ジ2−エ
チルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジ
トリデシルアジペート、ジ2−エチルヘキシルセバケー
ト等)、ポリオキシアルキレングリコール、ジアルキル
ジフェニルエーテル、並びにポリフェニルエーテル等を
挙げることができる。
【0014】本発明において、新油は、通常清浄分散剤
及び/又は摩耗防止剤を含有するものであり、フラッシ
ング油(A)及び(B)においても清浄分散剤及び/又
は摩耗防止剤を含有させることが好ましい。上記清浄分
散剤としては、金属系清浄剤及び無灰分散剤が挙げられ
る。金属系清浄剤としては、例えば、アルカリ金属又は
アルカリ土類金属スルホネート、アルカリ金属又はアル
カリ土類金属フェネート、アルカリ金属又はアルカリ土
類金属サリシレート等の金属系清浄剤が使用可能であ
り、アルカリ金属としてはナトリウム、カリウム等、ア
ルカリ土類金属としてはマグネシウム、カルシウムが好
ましく、カルシウムが特に好ましい。金属系清浄剤の全
塩基価としてはそれぞれ0〜500mgKOH/g、好
ましくは150〜400mgKOH/gのものを適宜選
択し、必要に応じて混合使用することができる。なお、
ここで全塩基価は、JIS K2501(1992)の
「石油製品及び潤滑油−中和価試験方法」の7.に準拠
して測定される過塩素酸法による全塩基価を意味する。
【0015】本発明において、当該新油における金属系
清浄剤の含有量は、組成物全量基準で、金属元素濃度
で、0.1〜0.6質量%であり、好ましくは0.1〜
0.5質量%である。本発明におけるフラッシング油
(A)における金属系清浄剤の好ましい含有量は、組成
物全量基準で、金属元素濃度で、0.001〜0.6質
量%、さらに好ましくは0.005〜0.2質量%、特
に好ましくは、0.01〜0.1質量%である。金属系
清浄剤の含有量を上記範囲とすることで、洗浄効果をよ
り高めることができる。本発明におけるフラッシング油
(B)における金属系清浄剤の好ましい含有量は、組成
物全量基準で、金属元素濃度で、0.01〜0.6質量
%であり、好ましくは0.1〜0.5質量%である。金
属系清浄剤の含有量を上記範囲とすることで、洗浄効果
をより高めることができ、さらに最終的に充填される新
油の金属系清浄剤の量と同等とすることで新油の性能を
最大限発揮させることが可能となる。
【0016】無灰分散剤としては、例えば、長鎖炭化水
素基を有するコハク酸イミド、ベンジルアミン又はポリ
アミン、及びこれらのホウ素化合物や含酸素有機化合
物、硫黄化合物等による変性化合物、アルケニルコハク
酸エステル等が使用可能であり、中でも数平均分子量が
700〜3500、好ましくは1500〜3000のポ
リブテニル基を有するモノタイプ及び/又はビスタイプ
のポリブテニルコハク酸イミド並びにそのホウ素化合物
あるいは含酸素有機化合物等により、残存するアミノ基
及び/又はイミノ基の一部又は全部を中和したり、アミ
ド化した化合物等が挙げられる。
【0017】ホウ素化合物としては、例えば、ホウ酸、
ホウ酸塩、ホウ酸エステル類等が挙げられる。ホウ酸と
しては、具体的には例えばオルトホウ酸、メタホウ酸及
びテトラホウ酸等が挙げられる。ホウ酸塩としては、例
えば、ホウ酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又
はアンモニウム塩等が挙げられ、より具体的には、例え
ばメタホウ酸リチウム、四ホウ酸リチウム、五ホウ酸リ
チウム、過ホウ酸リチウム等のホウ酸リチウム;メタホ
ウ酸ナトリウム、二ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリ
ウム、五ホウ酸ナトリウム、六ホウ酸ナトリウム、八ホ
ウ酸ナトリウム等のホウ酸ナトリウム;メタホウ酸カリ
ウム、四ホウ酸カリウム、五ホウ酸カリウム、六ホウ酸
カリウム、八ホウ酸カリウム等のホウ酸カリウム;メタ
ホウ酸カルシウム、二ホウ酸カルシウム、四ホウ酸三カ
ルシウム、四ホウ酸五カルシウム、六ホウ酸カルシウム
等のホウ酸カルシウム;メタホウ酸マグネシウム、二ホ
ウ酸マグネシウム、四ホウ酸三マグネシウム、四ホウ酸
五マグネシウム、六ホウ酸マグネシウム等のホウ酸マグ
ネシウム;及びメタホウ酸アンモニウム、四ホウ酸アン
モニウム、五ホウ酸アンモニウム、八ホウ酸アンモニウ
ム等のホウ酸アンモニウム等が挙げられる。また、ホウ
酸エステルとしては、例えば、ホウ酸と好ましくは炭素
数1〜6の脂肪族アルコールとのエステル等が挙げら
れ、より具体的には例えば、ホウ酸モノメチル、ホウ酸
ジメチル、ホウ酸トリメチル、ホウ酸モノエチル、ホウ
酸ジエチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸モノプロピル、
ホウ酸ジプロピル、ホウ酸トリプロピル、ホウ酸モノブ
チル、ホウ酸ジブチル、ホウ酸トリブチル等が挙げられ
る。
【0018】上記ホウ素化合物を作用させたコハク酸イ
ミド誘導体は、耐熱性、酸化安定性に優れることから好
ましく用いられる。
【0019】また、含酸素有機化合物としては、例え
ば、ぎ酸、酢酸、グリコール酸、プロピオン酸、乳酸、
酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、
ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン
酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パ
ルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、ノナデカン酸、エイコサン酸等の炭素数1〜30の
モノカルボン酸や、シュウ酸、フタル酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸等の炭素数2〜30のポリカルボン
酸及びこれらの無水物又はエステル化合物、炭素数2〜
6のアルキレンオキサイド、ヒドロキシ(ポリ)オキシ
アルキレンカーボネート等が挙げられる。これらの含酸
素有機化合物で変性された化合物はエンジン油組成物の
スラッジ分散性に優れるため、好適に使用することがで
きる。
【0020】本発明において、当該新油における無灰分
散剤の含有量は、組成物全量基準で、窒素元素濃度で、
0.001〜0.3質量%、好ましくは0.005〜
0.2質量%である。本発明におけるフラッシング油
(A)における無灰分散剤の好ましい含有量は、組成物
全量基準で、窒素元素濃度で、0.0001〜0.3質
量%、さらに好ましくは0.0005〜0.2質量%、
特に好ましくは、0.001〜0.05質量%である。
無灰分散剤の含有量を上記範囲とすることで、洗浄効果
をより高めることができる。本発明におけるフラッシン
グ油(B)における無灰分散剤の好ましい含有量は、組
成物全量基準で、窒素元素濃度で、0.001〜0.3
質量%であり、さらに好ましくは、0.005〜0.2
質量%、特に好ましくは、0.008〜0.15質量%
である。無灰分散剤の含有量を上記範囲とすることで、
洗浄効果をより高めることができ、さらに最終的に充填
される新油の無灰分散剤の量と同等とすることで当該新
油の性能を最大限発揮させることが可能となる。
【0021】摩耗防止剤としてはリン系化合物が挙げら
れ、具体的には、例えば第1級及び/又は第2級のアル
キル基を持つジアルキルジチオリン酸亜鉛、チオリン酸
エステル、リン酸モノエステル類、リン酸ジエステル
類、リン酸トリエステル類、亜リン酸モノエステル類、
亜リン酸ジエステル類、亜リン酸トリエステル類、及び
これらのエステル類とアミン類、アルカノールアミン類
との塩等が使用できる。本発明において、当該新油にお
けるリン系摩耗防止剤の含有量は、組成物全量基準で、
リン元素濃度で、0.001〜0.2質量%、好ましく
は0.01〜0.15である。本発明におけるフラッシ
ング油(A)におけるリン系摩耗防止剤の好ましい含有
量は、組成物全量基準で、リン元素濃度で、0.000
1〜0.2質量%、さらに好ましくは0.001〜0.
15質量%、特に好ましくは、0.001〜0.01質
量%である。リン系摩耗防止剤の含有量を上記範囲とす
ることで、洗浄工程における摩耗防止性を高めることが
できる。本発明におけるフラッシング油(B)における
リン系摩耗防止剤の好ましい含有量は、組成物全量基準
で、リン元素濃度で、0.001〜0.2質量%であ
り、さらに好ましくは、0.01〜0.15質量%であ
る。リン系摩耗防止剤の含有量を上記範囲とすること
で、摩耗防止性能をより高めることができ、さらに最終
的に充填される新油のリン系摩耗防止剤の量と同等とす
ることで当該新油の性能を最大限発揮させることが可能
となる。
【0022】最終的に充填される新油、フラッシング油
(A)及び(B)には、上記以外にも潤滑油に一般的に
用いられる公知の添加剤を単独で又は数種類組み合わせ
た形で使用することができる。公知の添加剤としては、
例えば上記以外の清浄分散剤、上記以外の摩耗防止剤、
極圧添加剤、摩擦調整剤、粘度指数向上剤、酸化防止
剤、錆止め剤、腐食防止剤、流動点降下剤、ゴム膨潤
剤、消泡剤及び着色剤を挙げることができる。
【0023】上記以外の摩耗防止剤及び極圧添加剤とし
ては、ジスルフィド類、硫化オレフィン類、硫化油脂類
等の硫黄系化合物等を挙げることができる。摩擦調整剤
としては、例えば、モリブデンジチオカーバメート、モ
リブデンジチオホスフェート等の有機モリブデン化合物
や炭素数6〜30のアルキル基又はアルケニル基、特に
炭素数6〜30の直鎖アルキル基又は直鎖アルケニル基
を分子中に少なくとも1個有する、アミン化合物、脂肪
酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸金属塩等が挙げられ
る。粘度指数向上剤としては分散型あるいは非分散型の
粘度指数向上剤等が挙げられ、例えば分散型又は非分散
型のポリメタクリレート類や、分散型又は非分散型のエ
チレン−プロピレン共重合体等のオレフィン共重合体、
ポリイソブチレン、ポリスチレン、スチレン−ジエン共
重合体等が使用可能である。これらの数平均分子量は、
通常5000〜1000000である。酸化防止剤とし
ては、フェノール系化合物やアミン系化合物等、潤滑油
に一般的に使用されているものであれば、いずれも使用
可能であって、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール等のアルキルフェノール類、メ
チレン−4,4−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール)等のビスフェノール類、フェ
ニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン類、エス
テル基含有フェノール類、ジアルキルジフェニルアミン
類、フェノチアジン類やモリブデン、銅等の金属系酸化
防止剤及びこれらの混合物等を挙げることができる。錆
止め剤としては、例えば、アルケニルコハク酸、アルケ
ニルコハク酸エステル、多価アルコールエステル、石油
スルホネート、ジノニルナフタレンスルホネート等を挙
げることができる。腐食防止剤としては、例えば、ベン
ゾトリアゾール系、チアジアゾール系、イミダゾール系
の化合物等を挙げることができる。流動点降下剤として
は、例えば、使用する潤滑油基油に適合するポリメタク
リレート系のポリマー等を挙げることができる。消泡剤
としては、例えば、ジメチルシリコーンやフルオロシリ
コーン等のシリコーン類を挙げることができる。
【0024】これらの添加剤の含有量は任意であるが、
通常組成物全量基準で、粘度指数向上剤の含有量は0.
01〜20質量%、腐食防止剤の含有量は0.005〜
0.2質量%、消泡剤の含有量は0.0005〜0.0
1質量%、その他の添加剤の含有量は、それぞれ0.0
05〜10質量%程度である。
【0025】本発明に用いるフラッシング油(A)とし
ては、最終的に充填される新油やこれと同等の性能を持
つ添加剤を含有するエンジン油又は上述のような添加剤
を含む市販パッケージ添加剤を含有し、100℃におけ
る動粘度が1〜5.5mm2/sとなるように低粘度の
基油で希釈したものであってもよい。また、フラッシン
グ油(B)としては、最終的に充填される新油をそのま
ま使用してもよく、当該新油と同等の添加剤を含有する
エンジン油であってもよく、上述のような添加剤を含む
市販パッケージ添加剤を含有し、100℃における動粘
度が5.6〜21.9mm2/s、好ましくは9.3〜
16.3mm2/s、特に好ましくは9.3〜12.5
mm2/sとなるように基油を選択して配合したもので
あってもよい。
【0026】本発明のエンジン油交換方法を実施する場
合、新油を充填する前にオイルエレメントを洗浄する
か、新品に交換した方が好ましく、これにより、新油の
初期性能をより十分に発揮することが可能となる。
【0027】また、本発明によるエンジン油交換前後あ
るいはエンジン油交換後一定期間経過後に、特定の添加
剤を含有するガソリン又は軽油組成物を使用することが
好ましい。ガソリンエンジン自動車の場合には清浄分散
剤を含有するガソリン組成物を燃料タンクに充填し、1
00〜1000km、好ましくは200〜600km走
行し、燃料系統の洗浄を行うことが好ましい。含有させ
る清浄分散剤としては、具体的には、例えば、ポリエー
テルアミン系化合物、ポリブテニルアミン系化合物、コ
ハク酸イミド系化合物から選ばれる化合物が好ましい例
として挙げられる。特に好ましくは、ポリエーテルアミ
ン系化合物及び/又はポリブテニルアミン系化合物であ
る。清浄分散剤を含有するガソリン組成物としては、清
浄分散剤を含有する形態で販売されているガソリンの
他、ガソリン車用ボトルタイプ清浄分散剤を添加したガ
ソリンも好ましく使用することができる。特に、吸気弁
デポジットを低減し、排気ガス性能や加速性、燃費等を
向上させるという点から、当該清浄分散剤としては、少
なくとも1個の塩基性窒素を有するものが好ましく、さ
らには、数平均分子量が1000〜3000の成分を少
なくとも10質量%含有するものがより好ましい。当該
清浄分散剤の含有量は、ガソリン組成物全量基準で0.
001質量%以上、好ましくは0.002〜3質量%で
ある。
【0028】また、ディーゼルエンジン自動車の場合、
本発明によるエンジン油交換前後あるいは一定期間経過
後に、セタン価向上剤を含有する軽油組成物を燃料タン
クに充填し、走行することが好ましい。含有させるセタ
ン価向上剤としては、具体的には、硝酸エステルや有機
過酸化物等を挙げることができ、セタン価向上剤として
1種の化合物を単独で用いても良く、2種以上の化合物
を組合せて用いても良いが、中でも2−エチルヘキシル
ナイトレート等の炭素数6〜8のアルキルナイトレート
が好ましい。セタン価向上剤を含有する軽油組成物とし
ては、セタン価向上剤を含有する形態で販売されている
軽油の他、セタン価向上剤を含有するディーゼル車用ボ
トルタイプ添加剤を添加した軽油も好ましく使用するこ
とができる。また、あらかじめセタン価向上剤を含有し
た軽油にさらにセタン価向上剤を含有するボトルタイプ
添加剤を加えても良い。特に排ガス性能を向上させると
いう点から、当該セタン価向上剤を軽油組成物全量基準
で有効成分として、500質量ppm以上含有する軽油
組成物を使用することがさらに好ましい。また、当該軽
油組成物中の硫黄含有量は、0.05質量%以下が好ま
しく、0.005質量%以下であることがさらに好まし
い。さらに、当該軽油組成物はセタン価向上剤以外の他
の添加剤を単独または数種類組合せて含有していてもよ
い。このような添加剤としては、例えば、カルボン酸
系、エステル系、アミン系等の潤滑性向上剤;アルケニ
ルコハク酸イミド、カルボン酸とアミンとの反応生成物
等の清浄剤;エチレン−酢酸ビニル共重合体、アルケニ
ルコハク酸イミド等の低温流動性向上剤;酸化防止剤;
腐食防止剤;帯電防止剤;金属不活性剤;消泡剤等をあ
げることができる。これらの添加剤についても、あらか
じめこれらの添加剤を含有する形態で販売されている軽
油を使用しても良いし、これらの添加剤を含有するディ
ーゼル車用ボトルタイプ添加剤を添加してもよい。ま
た、一部の添加剤があらかじめ含有された軽油にボトル
タイプ添加剤を加えてもよい。これらの添加剤の添加量
は任意に決めることができるが、添加剤個々の添加量
は、軽油組成物全量基準で通常0.5質量%以下、好ま
しくは0.2質量%以下である。本発明のエンジン油交
換方法は、二輪車、四輪車等の自動車用だけでなく、発
電用、舶用等のガソリンエンジン、ディーゼルエンジ
ン、ガスエンジンに好適に使用することができる。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0030】使用したガソリンエンジン及びディーゼル
エンジンにおける使用油、フラッシング油(A)、
(B)及び最終的に充填する新油(ガソリンエンジン油
及びディーゼルエンジン油)の性状を表1に示す。各油
は、各基油に必要な添加剤を表1に示す添加量で添加し
て調製したものである。ガソリンエンジン用新油として
は、市販のAPI SJ/ILSAGC GF−2級油
を、ディーゼルエンジン用新油としては市販のAPI
CF−4級をそれぞれ用いた。なお、ガソリンエンジン
の使用油はガソリンエンジン車数台を1万km以上実車
走行させた後にそれぞれのエンジン油を採取して均一に
混合したものであり、ガソリンエンジン油の典型的な使
用油(劣化油)であった。また、ディーゼルエンジンの
劣化油についても同様の手法にて得たものであり、ディ
ーゼルエンジン油の典型的な使用油(劣化油)であっ
た。
【0031】
【表1】
【0032】(実施例1〜3、比較例1〜4)本発明の
オイル交換方法(実施例1〜3)及び比較のオイル交換
方法(比較例1〜4)を表2に示す。例えば、実施例1
のオイル交換方法は下記の工程で行われる。まず、ガソ
リンエンジンの劣化油を充填し、アイドリング運転を5
分間実施した後に次のような工程でエンジンを洗浄し、
最後に新油を充填してオイルを交換した(合計作業時間
28分間)。 (1)劣化油抜き取り(3分) (2)フラッシング油(A)充填⇒アイドリング運転
(5分間)⇒フラッシング油(A)抜き取り(3分間) (3)フラッシング油(B)充填⇒アイドリング運転
(5分間)⇒フラッシング油(B)抜き取り(3分間) (4)新油充填(3分間)
【0033】(交換した新油の評価)交換した新油につ
いて、エンジン内部が十分洗浄され、新油の性能を十分
発揮できるかどうか確認するために、エンジンをアイド
リングで5分間運転させた後に当該新油を採取し、この
採取した新油を下記の試験法により評価した。その評価
結果を表2に示す。
【0034】[ISOT酸化安定度]JIS K 25
14に準拠するISOT試験(165.5℃)にて試験
油を強制劣化させたときの全塩基価(塩酸法)及びn−
ペンタン不溶分(B法)を評価した。全塩基価が大きい
ほど、また、n−ペンタン不溶分が小さいほど酸化安定
性に優れている。
【0035】[NOACK蒸発量]試料60gを250
℃、150mmHgの減圧下において1時間保持し、蒸
発量を測定した。蒸発量が多いほど、エンジン油の蒸発
性が高く、エンジン内の油量の減少、排ガス特性悪化、
エンジン油の粘ちょう化への影響が大きくなる。
【0036】
【表2】
【0037】表2の実施例1の結果から、採取した新油
は、充填前の新油性状とほぼ同等であり、また、ISO
T酸化安定性試験後においても全塩基価が良好に維持さ
れ、n−ペンタン不溶分も小さいことから、酸化劣化が
進行しにくい当初の新油の性能を十分発揮できているこ
とがわかる。実施例2は、工程(3)において実施例1
で行った工程に加えて更にフラッシング油として新油を
用いて洗浄操作を加えた場合の例である。表2の性状評
価及び性能評価結果から、採取した新油は、実施例1と
同様に充填前の新油性状と同等であり、性能も十分発揮
されることがわかる。実施例3はディーゼルエンジンに
ついて実施例1と同様のエンジン洗浄操作を行ってオイ
ル交換した結果であるが、ガソリンエンジンの場合と同
様に良好な結果が得られた。
【0038】一方、比較例1は劣化油を10分間かけて
抜き取った後に直接新油を充填した例であり、通常実施
されているオイル交換に相当する。合計作業時間は13
分と短いものの、採取した新油の性状、性能試験結果
は、いずれも本発明のエンジン油交換方法を実施した場
合と比べ著しく劣っていることがわかる。比較例2は合
計作業時間を実施例1と同じにし、フラッシング油とし
て最終的に充填される新油を用いて一度洗浄した場合の
例である。採取した新油は塩基価維持性に劣り、n−ペ
ンタン不溶分も高い値であり、洗浄効果は不十分であっ
た。比較例3はフラッシング油(A)で一回洗浄した後
に、また比較例4はフラッシング油(A)で二回洗浄し
た後にそれぞれ新油を充填した場合の例である。合計作
業時間は実施例1と同じであり、交換後の新油は、フラ
ッシング油(A)が混入することによる低粘度化だけで
なく、NOACK蒸発量が高く、オイル消費や排ガス特
性、特にPM排出量増加が懸念される。また、交換後の
新油は添加剤の有効成分が減少すること等により、塩基
価維持性も劣ってる。
【0039】
【発明の効果】本発明のエンジンオイル交換方法によ
り、エンジン内部に残存する劣化油をほぼ完全に短時間
に効率良く除去することができる。この方法で容易に安
価にオイル交換を実施することができる。従って、交換
後のエンジン油の品質の低下を回避でき、該エンジン油
が本来持っている性能を最大限発揮させ、エンジンを長
期に渡り正常に維持させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 135/10 C10M 135/10 137/02 137/02 137/04 137/04 137/08 137/08 139/00 139/00 A 159/22 159/22 159/24 159/24 F02B 77/04 F02B 77/04 // C10N 10:02 C10N 10:02 10:04 10:04 20:02 20:02 30:04 30:04 30:06 30:06 40:25 40:25 70:00 70:00 Fターム(参考) 4H104 BB05C BB24C BF03C BH02C BH03C BH05C BJ05C DA02A EA02A EB02 JA01 LA02 LA03 PA41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用エンジン油を下記の(1)〜(3)
    の工程を含む操作を行った後、清浄分散剤及び/又は摩
    耗防止剤を含有し、100℃における動粘度が5.6〜
    21.9mm2/sのエンジン油に交換する方法: (1)使用油をエンジンから抜き取る工程; (2)100℃における動粘度が1〜5.5mm2/s
    のフラッシング油(A)を充填し、エンジンを運転させ
    た後にこれを抜き取る操作を少なくとも1回実施する工
    程; (3)次いで、100℃における動粘度が5.6〜2
    1.9mm2/sのフラッシング油(B)を充填し、エ
    ンジンを運転させた後にこれを抜き取る操作を少なくと
    も1回実施する工程。
  2. 【請求項2】 前記フラッシング油(A)及び(B)が
    清浄分散剤及び/又は摩耗防止剤を含有していることを
    特徴とする請求項1に記載のエンジン油交換方法。
  3. 【請求項3】 前記フラッシング油(A)及び(B)が
    組成物全量基準で、アルカリ土類金属系清浄剤をアルカ
    リ土類金属元素濃度で0.001〜0.6質量%、無灰
    分散剤を窒素元素濃度で0.0001〜0.3質量%、
    リン系摩耗防止剤をリン元素濃度で0.001〜0.2
    質量%、それぞれ含有していることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のエンジン油交換方法。
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JP2014065962A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Toyota Motor Corp 油剤組成物

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