JP2002309265A - 石炭の事前処理方法及び装置 - Google Patents
石炭の事前処理方法及び装置Info
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Abstract
細粒炭の造粒のための大がかりな設備を必要とせず、タ
ール臭の問題も発生させずに、コークス炉への原料炭輸
送時の発塵を防止する方法を提供する。 【解決手段】 粗粒炭と細粒炭とを含む石炭を流動層乾
燥機4に装入し、流動層乾燥機4にて該装入した石炭を
水分がほぼ0%まで乾燥すると共に粗粒炭と細粒炭とに
分級し、該分級した粗粒炭と細粒炭のうちの粗粒炭のみ
をコークス炉15に投入することを特徴とする石炭の事
前処理方法。該分級した細粒炭を高炉25の羽口より吹
き込む石炭とする。分級した細粒炭を篩い選別機26に
て細粒と微粉とに選別し、細粒は粉砕して微粉とし、前
記選別した微粉と粉砕した微粉とを高炉25の羽口より
吹き込む石炭とする。
Description
しての石炭の事前処理方法に関するものである。
は、石炭ヤードに搬入された石炭を配合炭槽で配合し、
粉砕機によって粉砕して粗粒化した後にコークス炉に装
入される。石炭ヤードで保管された石炭には、通常9%
前後の水分が付着している。この付着水分を乾燥してコ
ークス炉に装入すると、コークス品質の向上と乾留熱量
の低下がもたらされる。そのため、石炭の付着水分を低
下させてコークス炉に装入する調質炭装入法が近年多く
のコークス炉で実施されている。
で輸送する手段としては、主にベルトコンベアが用いら
れている。石炭の乾燥を進めていくと、石炭の輸送時や
コークス炉への装入時に発塵が増加するという問題が生
じる。これはコークス炉に装入する石炭は粗粒炭と細粒
炭とが混合したものであり、細粒炭に含まれる擬似粒子
化した微粉や細粒炭に付着した微粉が石炭の乾燥により
発塵しやすくなるためである。このため、調質炭を用い
る方法においては、乾燥の度合いとして石炭水分を5%
程度にとどめ、発塵を防止していた。
炭と細粒炭とに分級すると、発塵の原因となる微粉の大
部分は細粒炭に含まれて粗粒炭と分離される。この細粒
炭を塊成炭又は擬似粗粒子とすることによって発塵を防
止し、その後に残りの粗粒炭と混合してコークス炉に装
入する方法が考案されている。特開平8−239669
号公報には、分級した細粒炭を擬似粗粒子化して発塵を
抑制する方法が開示されている。乾燥分級して回収した
細粒炭に一部粗粒炭を混合し、更にタールを添加して混
練することにより、細粒炭を擬似粗粒子化することがで
きる。この方法においても、擬似粗粒子化した細粒炭が
輸送中に崩壊しない程度の強度を有するためには擬似粗
粒子化前にある程度の付着水分が必要であるため、乾燥
後における石炭の付着水分をあまり低くすることはでき
ない。
れば、石炭の乾燥と分級とをひとつの設備で同時に行う
ことができる。例えば特開平9−104871号公報に
流動層乾燥機を用いた方法が開示されている。流動層乾
燥機において、分散板の下方から乾燥用熱ガスが供給さ
れ、炉内に装入された石炭は分散板上において流動層を
形成し、熱ガスの熱によって乾燥される。乾燥用熱ガス
は分散板を通過後に乾燥機の上方に排出される。石炭に
含まれる細粒炭は、この熱ガスと共に上昇して乾燥機か
ら排出され、乾燥機の後ろに設置した集塵機によって固
気分離され、微粉を含んだ細粒炭として回収される。
水分を2%まで乾燥して処理する方法も考えられてい
る。この方法では、分級した粗粒炭に付着する微粉が大
幅に減少し発塵は抑制されるが、分級した細粒炭の付着
水分が少ないので、細粒炭を塊成炭にするための設備が
大がかりなものとなる。
しようとする場合は、乾燥方法が流動層乾燥機をはじめ
とする高温ガス直接接触式であっても蒸気等による間接
加熱方式であっても、乾燥後の石炭は通常60〜90℃
の高温を保つこととなる。この石炭の顕熱は、コークス
炉への輸送の過程でコンベヤ等に奪われて消費される。
特開平8−165472号公報においては、加熱乾燥後
の高温の石炭を固気接触装置に導き、飽和湿度以下の気
体を接触させることにより、石炭が有する顕熱を積極的
に利用して更に石炭の付着水分を低下させる方法が記載
されている。この方法により、追加の熱エネルギーを用
いずに石炭水分を更に1%以上減少させることができ
る。
の石炭を流動層乾燥機で乾燥・分級し、分級した細粒炭
を擬似粗粒子化してコークス炉装入原料に戻す方法にお
いては、擬似粗粒子化した細粒炭の輸送中における乾燥
や衝撃による擬似粗粒子の破壊によって微粉化するため
に発塵やコークス炉装入時の微粉のキャリオーバーを完
全に防止することは困難である。また、同様に、粗粒炭
に付着した微粉も乾燥や衝撃によって粗粒炭から剥離
し、発塵に至ることがある。そのため乾燥後の石炭水分
を5%程度に留めて発塵を抑制せざるを得ず、石炭の乾
燥によるコークス品質向上と乾留熱量低減の効果が抑制
される。また、擬似粗粒子化に際して細粒炭にタールを
添加して造粒するため、タール臭の問題も発生する。輸
送時に発塵の発生しない強固な塊成炭を製造しようとす
ると、塊成炭製造装置として非常に大がかりな設備が必
要となる。
燥して、コークス品質や省エネ等のメリットを最大に享
受し、細粒炭の造粒のための大がかりな設備を必要とせ
ず、タール臭の問題も発生させずに、コークス炉への原
料炭輸送時の発塵とコークス炉装入時のキャリーオーバ
ーを防止する方法を提供することを目的とする。
は、高炉への微粉炭吹き込みが行われている。高炉への
微粉炭吹き込みは、安価な石炭を高炉に直接使用でき、
溶銑コストの低減のための燃料転換として導入され、現
在では鉄鋼各社のほとんどの高炉で微粉炭吹き込みが実
施されている。
つとして、上記高炉への微粉炭吹き込みに着目し、コー
クス炉原料としての石炭を乾燥・分級して得られた微粉
炭を主として含む細粒炭を、コークス炉原料として用い
るのではなく、高炉への微粉炭吹き込み原料として用い
るところに特徴がある。高炉への微粉炭吹き込み設備に
おいては、原料が微粉であるため、原料の輸送には気密
型粉体輸送方法が用いられ、ベルトコンベア方式は用い
られていない。そのため、輸送中の発塵の問題が発生し
ない。一方、コークス炉原料としては微粉を完全に分級
した粗粒炭のみを用いるので、発塵の問題が解消され
る。
のであり、その要旨とするところは以下の通りである。 (1)粗粒炭と細粒炭とを含む石炭を流動層乾燥機4に
装入し、流動層乾燥機4にて該装入した石炭を乾燥する
と共に粗粒炭と細粒炭とに分級し、該分級した粗粒炭と
細粒炭のうちの粗粒炭のみをコークス炉15に投入する
ことを特徴とする石炭の事前処理方法。 (2)粗粒炭と細粒炭とを含む石炭を流動層乾燥機4に
装入し、流動層乾燥機4にて該装入した石炭を乾燥する
と共に粗粒炭と細粒炭とに分級し、該分級した粗粒炭と
細粒炭のうちの粗粒炭をコークス炉15に投入し、細粒
炭を高炉25の羽口より吹き込む石炭とすることを特徴
とする石炭の事前処理方法。 (3)前記分級した細粒炭を篩い選別機26にて細粒と
微粉とに選別し、細粒は粉砕して微粉とし、前記選別し
た微粉と粉砕した微粉とを高炉25の羽口より吹き込む
石炭とすることを特徴とする上記(2)に記載の石炭の
事前処理方法。 (4)前記高炉の羽口より吹き込む石炭は、高炉用微粉
炭製造装置により製造する微粉炭と前記乾燥機で回収し
た細粒炭とを混合して高炉の羽口に吹き込むことを特徴
とする上記(2)又は(3)に記載の石炭事前処理方
法。 (5)前記高炉25の羽口より吹き込む石炭は、リザー
ブタンク20に導入して貯留し、その後分配器23を介
して高炉の羽口より吹き込むことを特徴とする上記
(1)乃至(4)のいずれかに記載の石炭の事前処理方
法。 (6)前記流動層乾燥機4に装入する石炭は、石炭ヤー
ド1に搬入された石炭を配合炭槽2で配合し、粉砕機3
に投入して粗粒化した石炭であることを特徴とする上記
(1)乃至(5)のいずれかに記載の石炭の事前処理方
法。 (7)石炭を装入して乾燥すると共に粗粒炭と細粒炭と
に分級する流動層乾燥機4と、該分級した粗粒炭をコー
クス炉15に搬送する搬送装置と、該分級した細粒炭を
高炉用微粉炭製造装置に搬送する搬送装置とを有し、前
記粗粒炭はコークス炉に投入し、前記細粒炭は前記高炉
用微粉炭製造装置により製造する微粉炭とともに高炉2
5の羽口に吹き込むことを特徴とする石炭の事前処理装
置。 (8)前記分級した細粒炭を細粒と微粉とに選別する篩
い選別機26と、該選別した細粒と微粉とをそれぞれ高
炉用微粉炭製造装置に搬送する搬送装置とを有し、細粒
を粉砕して微粉とし、前記選別した微粉と粉砕した微粉
とを高炉25の羽口より吹き込む石炭とすることを特徴
とする上記(7)に記載の石炭の事前処理装置。
実施の形態について説明する。まずコークス炉原料とし
ての石炭の事前処理方法を説明する。石炭ヤード1に銘
柄毎にまとめられた石炭を配合炭槽2に投入して配合
し、配合した石炭を粉砕機3に投入し、石炭を3mm以
下80%程度に粉砕する。粉砕した配合炭を流動層乾燥
機4で乾燥し分級する。流動層乾燥機4では分散板の上
に配合炭を投入し、分散板の下部から熱風を吹き込ん
で、分散板上に投入された配合炭を流動させ石炭水分が
0〜2%程度になるまで乾燥する。熱風は熱風発生器5
においてバーナーによって生成し、熱風をダクト6を介
して分散板の下部から吹き込む。配合炭に含まれる細粒
炭は、流動層乾燥機内で熱風に伴われて上昇し、流動層
乾燥機上部から排出される。排出される細粒炭の最大粒
径は、流動層乾燥機内の熱風の上昇速度によって定ま
る。配合炭に含まれる微粉は、細粒炭として粗粒炭と分
級する。
細粒炭が上記のように分級され、残った粗粒炭は分散板
の上を熱風によって移動しながら排出口から排出され、
流動層乾燥機4の後段に配置した冷風流動層10に送ら
れる。冷風流動層10に送られた粗粒炭の温度は100
℃程度である。冷風流動層10の下部からは冷風が供給
され、粗粒炭の顕熱を利用して粗粒炭に付着した水分を
更に低減することができる。この冷風流動層10では、
粗粒炭の付着水分が更に低下したことも相まって、粗粒
炭に付着して残存する微粉を冷風による揉み洗い効果に
よって離散させ、微粉炭を完全に取り除いた粗粒炭が冷
風流動層10の後段に配置した貯留槽12に貯留され
る。もちろん、図1に示すように、冷風流動層10を用
いずに、流動層乾燥機4で乾燥した粗粒炭を直接コーク
ス炉装入原料として用いてもかまわない。
する排出装置が設けられている。この排出装置により切
り出された粗粒炭は、コンベヤ14によりコークス台車
に投入され、コークス炉15に投入される。本発明の上
記(7)における粗粒炭をコークス炉に搬送する搬送装
置は、上記コンベヤ14をはじめとする搬送装置によっ
て構成することができる。
説明する。高炉用微粉炭製造装置においては、石炭ヤー
ド34に搬入された石炭は、石炭バンカー17に貯蔵さ
れた後、石炭バンカー17から所定の量の石炭が連続的
に切り出され粉砕機18に供給される。粉砕機18で
は、石炭を微粉炭に粉砕するとともに粉砕機に送風され
る加熱空気30によって乾燥される。乾燥された微粉炭
は加熱空気とともに集塵機19に送られ、この集塵機1
9によって空気と微粉炭が分離され、分離された微粉炭
はリザーブタンク20に貯留され、ここからフィードタ
ンク21に送られる。そしてフィードタンク21から分
配機23に送られ、分配機23から羽口部の吹き込みバ
ーナー24を介して高炉25の炉内に吹き込まれる。石
炭ヤードは、図6に示すように微粉炭製造装置専用の石
炭ヤード34を用いてもよく、また図1に示すようにコ
ークス炉原料としての石炭ヤード1と共用しても良い。
て、流動層乾燥機4で熱風とともに流動層乾燥機4の上
方から排出された細粒炭は、集塵機7に導入し、この集
塵機7により固気分離され、気体は排風機8を介して煙
突9から排出される。固体の細粒炭は貯留槽16に送ら
れて貯留される。また、前記冷風流動層10にて空気と
ともに排出された微粉も集塵機13にて固気分離されて
貯留槽16に送られる。
は、高炉微粉炭吹き込みのためのリザーブタンク20に
送られる。製鉄所内のレイアウトにおいて、コークス炉
及びコークス炉事前処理設備の配置位置と、高炉微粉炭
製造設備の配置位置とは比較的近接している場合が多
い。貯留槽16とリザーブタンク20とが比較的近接し
て配置されている場合には、細粒炭を貯留槽16からリ
ザーブタンク20に輸送する手段としては、パイプ内を
搬送ガスとともに細粒炭を輸送する気流粉体輸送方法を
用いることができる。本発明の上記(7)における細粒
炭を高炉用微粉炭製造装置に搬送する搬送装置は、流動
層乾燥機4の上方から排出された細粒炭を回収する集塵
機7と、細粒炭を貯留槽16からリザーブタンク20に
輸送する気流粉体輸送装置をはじめとする搬送装置によ
って構成することができる。あるいは、粉体輸送用のタ
ンクローリー32を用い、図6に示すように貯留槽16
から細粒炭をタンクローリー32に移送し、次いでタン
クローリー32をリザーブタンク20まで運搬し、タン
クローリー32から気流圧送方法で細粒炭をリザーブタ
ンク20に移送することもできる。いずれの方法を用い
る場合においても、細粒炭の輸送に伴う発塵はいっさい
発生しない。
粉砕機18で粉砕された微粉炭とともに貯留され、該微
粉とともにここからフィードタンク21に送られる。そ
してフィードタンク21から分配機23に送られ、分配
機23から羽口部の吹き込みバーナー24を介して高炉
25の炉内に吹き込まれる。
は、流動層乾燥機4で回収された細粒炭をそのまま高炉
の微粉炭吹き込み原料として使用するため、回収する細
粒炭の粒径分布は、高炉微粉炭吹き込みに使用している
粒径分布であることが望ましい。そのため、流動層乾燥
機4における上昇ガス流の流速を調整し、ガス流ととも
に排出される細粒炭の粒径分布が高炉微粉炭吹き込みに
使用できる粒径分布になるように調整する。高炉微粉炭
吹き込みに使用できる粒径分布は、通常−74μm以下
80%程度である。
級した細粒炭は高炉用微粉炭製造装置に搬送され、高炉
用微粉炭製造装置により製造する微粉炭と前記乾燥機で
回収した細粒炭とを混合して高炉の羽口に吹き込む構成
となっている。一方、図3に示すように、高炉用微粉炭
製造装置を使用せず、流動層乾燥機で分級した細粒炭の
みを高炉の羽口から吹き込んでも良い。
の形態について説明する。第2の実施の形態において
は、第1の実施の形態と比較し、貯留槽16に貯留した
細粒炭を直接高炉微粉炭吹き込みのリザーブタンク20
に輸送せず、篩い選別機26を経由させる点で相違す
る。
風とともに流動層乾燥機4の上方から排出された細粒炭
は、集塵機7に導入し、この集塵機7により固気分離さ
れ、気体は排風機8を介して煙突9から排出される。固
体の細粒炭は貯留槽16に送られて貯留される。また、
前記冷風流動層10にて空気とともに排出された微粉も
集塵機13にて固気分離されて貯留槽16に送られる。
は、貯留槽16の後段に配置した篩い選別機26に定量
切り出し投入される。篩い選別機26では、高炉微粉炭
吹き込みに使用できる最大径よりも小さい径の微粉炭が
篩い下として選別され、選別された微粉炭は篩い下シュ
ート28を経由してリザーブタンク20に送られる。篩
い上に選別された径の大きい細粒炭は、篩い上シュート
27を経由して高炉微粉炭吹き込みの粉砕機18に送ら
れ、微粉炭吹き込み原料石炭とともに粉砕され、微粉炭
吹き込みに使用できる最大径よりも小さい径の微粉炭と
なり、リザーブタンク20に送られる。その後の処理は
上記第1の実施の形態と同様である。篩い下シュート2
8及び篩い上シュート27としては、第1の実施の形態
と同様、パイプ内を搬送ガスとともに輸送する気流粉体
輸送方式を用いても、あるいはタンクローリーによる圧
送方式を用いてもどちらでも良い。
それぞれ高炉用微粉炭製造装置に搬送する搬送装置とし
ては、気流粉体輸送方法を用いた上記篩い上シュート2
7、篩い下シュート28をはじめとする搬送装置によっ
てそれぞれ構成される。また、本発明の上記(8)にお
ける細粒を粉砕して微粉とする手段としては、上記のよ
うに高炉微粉炭吹き込みの粉砕機18を用いて微粉とす
ることができる。
乾燥機4で回収する細粒炭の粒径分布は、高炉微粉炭吹
き込みに使用できる粒径分布に限定される。それに対
し、上記第2の実施の形態においては、流動層乾燥機4
で回収する細粒炭の粒径分布は、高炉微粉炭吹き込みに
使用できる粒径分布に限定されない。流動層乾燥機4で
回収する細粒炭の平均粒子径が大きくなるほど、コーク
ス炉に投入する粗粒炭に含まれる径の小さい石炭が少な
くなるので、コークス炉への輸送過程での発塵をより一
層低減させることができる。
選別した細粒及び微粉はそれぞれ高炉用微粉炭製造装置
に搬送され、高炉用微粉炭製造装置により製造する微粉
炭と前記乾燥機で回収した細粒炭とを混合して高炉の羽
口に吹き込む構成となっている。一方、図5に示すよう
に、高炉用微粉炭製造装置を使用せず、専用の粉砕機1
8を設けて細粒を粉砕し、流動層乾燥機で分級した細粒
炭のみを高炉の羽口から吹き込んでも良い。また、前記
乾燥機で回収した細粒炭を、図6に示すように微粉炭焚
きボイラー33、各種加熱炉及び焼却炉等の燃料として
吹き込むこともできる。
において、流動層乾燥機で石炭水分をほぼ0%まで乾燥
し、粗粒炭と細粒炭を完全に分級し、細粒炭をコークス
炉原料としては使用せず、高炉微粉炭吹き込みの原料と
して使用する。そのため、コークス炉原料輸送中の発塵
と、コークス炉装入時のキャリーオーバーが発生しな
い。細粒炭を塊成炭としたり擬似粗粒子とするための造
粒設備が不要となり、造粒時のタール臭の問題も発生し
ない。
処理方法を示す概念図である。
処理方法を示す概念図である。
処理方法を示す概念図である。
処理方法を示す概念図である。
処理方法を示す概念図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 粗粒炭と細粒炭とを含む石炭を流動層乾
燥機に装入し、該流動層乾燥機にて該装入した石炭を乾
燥すると共に粗粒炭と細粒炭とに分級し、該分級した粗
粒炭と細粒炭のうちの粗粒炭のみをコークス炉に投入す
ることを特徴とする石炭の事前処理方法。 - 【請求項2】 粗粒炭と細粒炭とを含む石炭を流動層乾
燥機に装入し、該流動層乾燥機にて該装入した石炭を乾
燥すると共に粗粒炭と細粒炭とに分級し、該分級した粗
粒炭と細粒炭のうちの粗粒炭をコークス炉に投入し、細
粒炭を高炉の羽口より吹き込む石炭とすることを特徴と
する石炭の事前処理方法。 - 【請求項3】 前記分級した細粒炭を篩い選別機にて細
粒と微粉とに選別し、細粒は粉砕して微粉とし、前記選
別した微粉と粉砕した微粉とを高炉の羽口より吹き込む
石炭とすることを特徴とする請求項2に記載の石炭の事
前処理方法。 - 【請求項4】 前記高炉の羽口より吹き込む石炭は、高
炉用微粉炭製造装置により製造する微粉炭と前記乾燥機
で回収した細粒炭とを混合して高炉の羽口に吹き込むこ
とを特徴とする請求項2又は3に記載の石炭事前処理方
法。 - 【請求項5】 前記高炉の羽口より吹き込む石炭は、リ
ザーブタンクに導入して貯留し、その後分配器を介して
高炉の羽口より吹き込むことを特徴とする請求項1乃至
4のいずれかに記載の石炭の事前処理方法。 - 【請求項6】 前記流動層乾燥機に装入する石炭は、石
炭ヤードに搬入された石炭を配合炭槽で配合し、粉砕機
に投入して粗粒化した石炭であることを特徴とする請求
項1乃至5のいずれかに記載の石炭の事前処理方法。 - 【請求項7】 石炭を装入して乾燥すると共に粗粒炭と
細粒炭とに分級する流動層乾燥機と、該分級した粗粒炭
をコークス炉に搬送する搬送装置と、該分級した細粒炭
を高炉用微粉炭製造装置に搬送する搬送装置とを有し、
前記粗粒炭はコークス炉に投入し、前記細粒炭は前記高
炉用微粉炭製造装置により製造する微粉炭とともに高炉
の羽口に吹き込むことを特徴とする石炭の事前処理装
置。 - 【請求項8】 前記分級した細粒炭を細粒と微粉とに選
別する篩い選別機と、該選別した細粒と微粉とをそれぞ
れ高炉用微粉炭製造装置に搬送する搬送装置とを有し、
細粒を粉砕して微粉とし、前記選別した微粉と粉砕した
微粉とを高炉の羽口より吹き込む石炭とすることを特徴
とする請求項7に記載の石炭の事前処理装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001111082A JP2002309265A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 石炭の事前処理方法及び装置 |
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2001
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