JP2002308775A - 外用組成物 - Google Patents

外用組成物

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JP2002308775A
JP2002308775A JP2001108909A JP2001108909A JP2002308775A JP 2002308775 A JP2002308775 A JP 2002308775A JP 2001108909 A JP2001108909 A JP 2001108909A JP 2001108909 A JP2001108909 A JP 2001108909A JP 2002308775 A JP2002308775 A JP 2002308775A
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JP2001108909A
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Hiroaki Matsushima
弘明 松嶋
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Rohto Pharmaceutical Co Ltd
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Rohto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−アドレナリン作動薬の血管収縮作用を改
善、増強できる外用組成物を提供する。 【解決手段】 下記式(1)で表される化合物(カフェ
インなどのキサンチン誘導体など)又はその薬学上許容
される塩と、α−アドレナリン作動薬(ナファゾリン、
テトラヒドロゾリンなど)又は及びその薬学上許容され
る塩とで外用組成物を構成する。このような外用組成物
は、粘膜適用製剤(眼粘膜又は鼻粘膜適用製剤など)と
して有用である。 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なっていても
よく、それぞれ、水素原子又は置換されてもよいアルキ
ル基を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−アドレナリン
作動薬の有する血管収縮作用、充血除去作用を増強でき
る外用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】α−アドレナリン作動薬は、血管収縮作
用を有し、特に、表存性充血除去に対する効果が高いこ
とが知られている。この表存性充血除去効果は、α−ア
ドレナリン作動薬が、交感神経α−受容体を直接刺激す
ることにより生じる抹梢血管収縮作用に基づくものであ
る。そのため、α−アドレナリン作動薬は、眼炎症(術
後、紫外線暴露、眼の酷使による疲れ、異物の混入他)
により生じる眼の充血に対する充血除去治療剤や、鼻炎
症(感冒、ウイルス感染、アレルギー症状他)により生
じる鼻のうっ血に対するうっ血除去治療剤、痔疾患患者
にみられる直腸出血に対する止血治療剤として使用され
ている。
【0003】しかし、α−アドレナリン作動薬を単独で
適用した場合は、充分な効果を発揮しておらず、一部の
患者ではリバウンドで充血がひどくなったり、ドライア
イを生じる原因になることが知られている。また、さら
なる効果を期待してα−アドレナリン作動薬を増量する
と、前記の効果はある程度改善できるものの、安全性が
懸念される。特に、刺激に対する感受性が高く、薬物吸
収性に優れた粘膜に適用する製剤では、安全性の面から
問題である。
【0004】一方、カフェインは、血管平滑筋に対して
拡張作用があることが知られている。また、カフェイン
は、中枢興奮作用があり、眠気を改善するため、医薬
品、食品組成物において、主に内服用組成物として広く
配合されている。
【0005】さらに、外用組成物としては、特開昭59
−181212号公報に、カフェイン含有経皮吸収製剤
として、薬物をキサンチン誘導体及びシクロデキストリ
ンを含むアクリル系膏体に配合し、該薬物の安定性を向
上させた製剤、特開平10−53527号公報には、ア
ルコール類及び水の混液を溶媒として用いて、カフェイ
ンの溶解度が著しく改善され、眠気防止に効果のある経
皮吸収製剤が開示されている。
【0006】外用粘膜適用組成物として、特開平7−2
28532号公報及び特開平7−258083号公報に
は、水に対するアルギニンアミド類の溶解性や光安定性
を改善し、眼刺激を緩和するため、カフェイン又はシク
ロデキストリンを使用することが開示されている。特開
平10−279503号公報には、抗炎症作用を有する
アリールカルボン酸を安定化するため、プリン塩基(カ
フェイン、テオブロミン、テオフィリン)を使用するこ
とが開示されている。特公平5−51568号公報に
は、スプロフェンとキサンチン誘導体(テオフィリン、
カフェイン、テオブロミン)とを含み、眼に局所的に適
用したとき、スプロフェンの不快感を排除又は和らげる
非刺激性水性眼科用組成物が開示されている。特開20
00−247885号公報には、カフェインを有効成分
として配合する眼精疲労改善用点眼剤が開示されてい
る。
【0007】このように、血管に対して通常、拡張作用
を有するカフェインと、血管に対して収縮作用を有する
α−アドレナリン作動薬又はその薬学上許容される塩と
の配合については、いずれの文献にも開示されていな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、α−アドレナリン作動薬の血管収縮作用を増強又は
改善可能で、充血除去やうっ血除去効果等に優れる安全
な外用組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究した結果、抹梢血管に対して相
反する効果を奏するカフェイン類とα−アドレナリン作
動薬とを組み合わせると、意外にもα−アドレナリン作
動薬の血管収縮作用を大きく増強でき、充血除去、うっ
血除去等に優れた効果を有することを見出し、本発明を
完成した。
【0010】すなわち、本発明の外用組成物は、下記式
(1)
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R1、R2及びR3は、同一又は異
なっていてもよく、それぞれ、水素原子又は置換されて
もよいアルキル基を示す)で表される化合物及びその薬
学上許容される塩から選択された少なくとも1種の化合
物と、α−アドレナリン作動薬及びその薬学上許容され
る塩の中から選択された少なくとも1種の化合物とを含
有する。
【0013】前記式(1)で表される化合物は、カフェ
イン、テオフィリン、テオブロミン、ジプロフィリン、
プロキシフィリン、ペントキシフィリンなどのキサンチ
ン誘導体であってもよい。また、α−アドレナリン作動
薬又はその塩は、ナファゾリン、テトラヒドロゾリン、
エピネフリン、フェニレフリン、エフェドリン、メチル
エフェドリン、又はそれらの塩などであってもよい。前
記式(1)で表される化合物又はその塩とα−アドレナ
リン作動薬又はその塩との割合は、遊離化合物に換算し
て、前者/後者(重量比)=0.01/1〜10000
/1程度であってもよい。
【0014】このような外用組成物は、α−アドレナリ
ン作動薬又はその薬学上許容される塩(以下、単にα−
アドレナリン作動薬、α−アドレナリン作動薬又はその
塩と称する場合がある)に、前記式(1)の化合物又は
その薬学上許容される塩(以下、単にカフェイン類と称
する場合がある)を配合することにより、α−アドレナ
リン作動薬の血管収縮作用を増強できることから、非常
に有用である。このような外用組成物は、刺激に対して
敏感な粘膜に適用される粘膜適用製剤[点眼剤、洗眼
剤、点鼻剤、坐剤などの粘膜(眼粘膜、鼻粘膜、直腸粘
膜、肛門部粘膜など)適用製剤など]として有用であ
る。
【0015】なお、本明細書中、外用組成物、製剤又は
製剤組成物、粘膜適用組成物(又は粘膜適用製剤)を単
に「組成物」又は「製剤」という場合がある。
【0016】
【発明の実施の形態】前記式(1)で表される化合物に
おいて、アルキル基としては、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル基
などのC1-6アルキル基(特にC1-4アルキル基)が例示
できる。好ましいアルキル基には、メチル基及びエチル
基が含まれる。
【0017】これらのアルキル基は、置換基、例えば、
ハロゲン原子(塩素、臭素、フッ素原子など)、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、ブトキ
シ基などのC1-4アルコキシ基など)、アリールオキシ
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基(C1-4
アルコキシ−カルボニル基など)、アリールオキシカル
ボニル基、アシル基(ホルミル、アセチル、プロピオニ
ル基などのC1-4アルキル−カルボニル基、ベンゾイル
基などのアリール−カルボニル基など)、ニトロ基、ア
ミノ基、N−置換アミノ基(モノ又はジC1-4アルキル
アミノ基など)、シアノ基などを有していてもよい。
【0018】前記式(1)で表される化合物は薬学上又
は生理的に許容できる塩としても使用できる。薬理的又
は生理的に許容できる塩としては、例えば、有機酸塩
(例えば、乳酸塩、酢酸塩、酪酸塩、トリフルオロ酢酸
塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、コハク酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、ト
ルエンスルホン酸塩、トシル酸塩、パルミチン酸塩、ス
テアリン酸塩など)、無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸
塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基
との塩(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン、ピリジン、ピコリンなどの
第3級アミンとの塩など)、無機塩基との塩(例えば、
アンモニウム塩;ナトリウム、カリウムなどのアルカリ
金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金
属、アルミニウムなどとの塩など)などが例示できる。
【0019】カフェイン類の具体的な化合物としては、
キサンチン誘導体、例えば、カフェイン、テオフィリ
ン、オクストリフィリン、ダイフィリン、ジイソブチル
アミノベンゾイルオキシプロピルテオフィリン、テオブ
ロミン、ジプロフィリン、プロキシフィリン、ペントキ
シフィリンなどが挙げられる。これらの化合物は単独で
又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい化合物
はカフェイン、テオフィリン、テオブロミンなどのメチ
ルキサンチン誘導体;ジプロフィリン、プロキシフィリ
ン、ペントキシフィリンなどであり、特にカフェインが
好ましい。なお、カフェインには無水カフェインも含ま
れる。
【0020】なお、本明細書において、カフェイン類に
は、前記式(1)で表される化合物を含む混合物の形態
で使用される物質も包含される。例えば、カフェインと
安息香酸ナトリウムとの混合物である安息香酸ナトリウ
ムカフェイン、カフェインとクエン酸との混合物である
クエン酸カフェインなどは、カフェインとの混合物であ
るため、本質的にはカフェインと同じ作用を示す。ま
た、テオフィリンとエチレンジアミンとの混合物である
アミノフィリン、テオフィリンとアミノイソブタノール
との混合物であるブフィリンなども、テオフィリンとの
混合物であるため、本質的にはテオフィリンと同じ作用
を示す。同様に、テオブロミンとサリチル酸塩との混合
物であるサリチル酸カルシウムテオブロミンやサリチル
酸ナトリウムテオブロミン、テオブロミンと酢酸ナトリ
ウムの混合物である酢酸ナトリウムテオブロミンなども
テオブロミンを含む混合物のため、本質的にはテオブロ
ミンと同じ作用を示す。すなわち、これらの混合物は、
本発明におけるカフェイン、テオフィリン、又はテオブ
ロミンに包含される。
【0021】カフェイン類の濃度は、化合物の種類によ
って異なるが、組成物全体に対して、通常、0.000
1〜10重量%(又はW/V%)、好ましくは0.00
1〜10重量%(又はW/V%)、さらに好ましくは
0.005〜10(例えば、0.01〜5)重量%(又
はW/V%)、特に0.01〜2.5重量%(又はW/
V%)程度である。
【0022】本発明におけるα−アドレナリン作動薬と
しては、例えば、イミダゾリン誘導体(ナファゾリン、
テトラヒドロゾリンなど)、β−フェニルエチルアミン
誘導体(フェニレフリン、エピネフリン、エフェドリ
ン、メチルエフェドリンなど)、及びそれらの薬学上又
は生理的に許容される塩が挙げられる。薬学上又は生理
的に許容される塩としては、前記カフェイン類の項で例
示した薬理的又は生理的に許容される塩などが例示で
き、具体的には、塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリ
ン、塩酸テトラヒドロゾリン、硝酸テトラヒドロゾリ
ン、塩酸フェニレフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフ
ェドリン、塩酸メチルエフェドリンなどの無機酸塩;酒
石酸水素エピネフリンなどの有機酸塩などが挙げられ
る。中でも、イミダゾリン誘導体、特に、ナファゾリ
ン、テトラヒドロゾリン、及びそれらの塩が好ましい。
【0023】また、α−アドレナリン作動薬又はその塩
の濃度は、その種類によって異なるが、組成物全体に対
して、通常、0.00001〜5重量%(又はW/V
%)、好ましくは0.0001〜3重量%(又はW/V
%)、さらに好ましくは0.001〜1重量%(又はW
/V%)程度である。
【0024】カフェイン類とα−アドレナリン作動薬又
はその塩との割合は、遊離化合物に換算して、例えば、
前者/後者(重量比)=0.01/1〜10000/
1、好ましくは0.05/1〜1000/1(例えば、
0.1/1〜150/1)、さらに好ましくは0.5/
1〜80/1(例えば、1/1〜60/1)、特に、1
/1〜50/1程度である。
【0025】本発明の外用組成物では、カフェイン類と
α−アドレナリン作動薬との組み合わせにより、表存性
充血除去効果が高く、外用用途において、非常に有用で
あり、皮膚や頭皮などの外皮のみならず、特に粘膜適用
製剤としても有用である。粘膜には、例えば、角膜及び
結膜などの眼粘膜、歯茎、舌、口唇、口腔粘膜、鼻腔粘
膜、咽頭部粘膜、肛門部粘膜、直腸粘膜、外陰部粘膜、
膣粘膜などが含まれる。特に、本発明の外用組成物は、
眼粘膜、鼻腔粘膜、直腸粘膜、肛門部粘膜に適用する製
剤への使用に適している。
【0026】本発明の外用組成物としては、例えば、液
剤(懸濁剤、乳剤など)、エキス剤又はチンキ剤、シロ
ップ剤、軟膏剤又は眼軟膏剤、ゲル剤、硬膏剤、散剤、
錠剤、顆粒剤、浴剤、パップ剤又はパスタ剤、ローショ
ン剤、エアゾール剤、点眼剤、点鼻剤、坐剤などが例示
できる。また、これらの組成物を適当な吸収体(脱脂
綿、ガーゼなど)に吸収させた製剤、適当な支持体
(布、プラスチックフィルムなど)に支持させた製剤な
どの形態で用いてもよく、このような形態の製剤も本発
明の外用組成物に包含される。
【0027】本発明の外用組成物の好ましい製剤には、
前記粘膜に適用される水性又は非水性液剤(例えば、眼
科用剤(点眼剤、洗眼剤、眼内灌流液など)、点鼻剤な
ど)、軟膏剤(眼軟膏剤など)、坐剤が挙げられる。特
に本発明の外用組成物は、眼粘膜、鼻腔粘膜、直腸粘膜
又は肛門部粘膜適用製剤(特に、点眼剤、洗眼剤、眼軟
膏剤、点鼻剤、鼻洗浄剤、坐剤、軟膏剤)として有用で
ある。
【0028】本発明の外用組成物は、カフェイン類及び
α−アドレナリン作動薬の他に、外用組成物の用途及び
形態に種々の活性成分(特に薬理活性又は生理活性成分
などの有効成分)と組み合わせて使用することができ
る。
【0029】前記活性成分としては、例えば、抗炎症薬
成分、抗アレルギー薬成分、収斂薬成分、解熱鎮痛薬成
分、向精神薬成分、抗高血圧薬成分、利尿薬成分、鎮咳
薬成分、去痰薬成分、抗喘息成分、健胃薬成分、消化薬
成分、潰瘍治療薬成分、貧血薬成分、抗菌薬又は殺菌薬
成分、抗腫瘍薬成分、ホルモン類、タンパク質又はペプ
チド類、ビタミン類、アミノ酸類などが使用できる。本
発明において好適な粘膜適用製剤の成分としては、例え
ば、次のような成分が例示できる。
【0030】眼筋調節薬成分:アセチルコリンと類似し
た活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、例え
ば、メチル硫酸ネオスチグミンなどの第4級アンモニウ
ム化合物など
【0031】抗炎症(又は消炎)薬成分又は収斂薬成
分:例えば、イプシロン−アミノカプロン酸、ベルベリ
ン、アズレンスルホン酸、グリチルリチン酸、消炎酵素
剤(リゾチームなど)、サリチル酸メチル、アラントイ
ン、亜鉛、及びそれらの塩(例えば、塩化ベルベリン、
硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリ
チルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸アンモニウ
ム、塩化リゾチーム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛などの薬学上
又は生理的に許容される塩など)など
【0032】抗アレルギー薬成分:例えば、クロルフェ
ニラミン、ジフェンヒドラミン、イプロヘプチン、ケト
チフェン、エメダスチン、クレマスチン、アゼラスチ
ン、レボカバスチン、オロバタジン、クロモグリク酸、
アンレキサノクス、イブジラスト、スプラタスト、ペミ
ロラスト、トラニラスト、及びそれらの塩(例えば、マ
レイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミ
ン、塩酸イプロヘプチン、フマル酸ケトチフェン、フマ
ル酸エメダスチン、フマル酸クレマスチン、塩酸アゼラ
スチン、塩酸レボカバスチン、塩酸オロバタジン、クロ
モグリク酸ナトリウムなどの薬学上又は生理的に許容さ
れる塩など)など
【0033】抗菌薬又は殺菌薬成分:例えば、スルホン
アミド類[例えば、スルファメトキサゾール、スルフィ
ソキサゾール、スルフィソミジン、又はそれらの塩(ス
ルファメトキサゾールナトリウム、スルフィソミジンナ
トリウムなどの薬学上又は生理的に許容される塩など)
など]、アクリノール、第4級アンモニウム化合物[例
えば、ベンザルコニウム、ベンゼトニウム、セチルピリ
ジニウム、又はそれらの塩(塩化ベンザルコニウム、塩
化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチ
ルピリジニウムなどの薬学上又は生理的に許容される塩
など)など]、アルキルポリアミノエチルグリシン、ニ
ューキノロン剤(オフロキサシン、ノルフロキサシンな
ど)、ビグアニド類(クロルヘキシジン又はその塩な
ど)、ベルベリン又はその塩、フェノール類(レゾルシ
ン、イソプロピルメチルフェノール、クレゾール、又は
それらの塩など)、及びパラベン類(メチルパラベン、
エチルパラベン、又はそれらの塩など)など
【0034】ビタミン類:例えば、ビタミンA類[例え
ば、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチ
ン、デヒドロレチナール、リコピン、又はそれらの塩
(例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールの
薬学上又は生理的に許容される塩など)など]、ビタミ
ンB類[例えば、チアミン、チアミンジスルフィド、ジ
セチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブ
チアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベン
フォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラ
ビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキ
サール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メ
チルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テ
トラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン
酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パ
ンテノール、ビオチン、コリン、イノシトール、及びそ
れらの塩(例えば、塩酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸
ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、酪酸リボフラビ
ン、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸
ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキ
サールカルシウム、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒ
ドロキソコバラミン、パントテン酸カルシウム、パント
テン酸ナトリウムなどの薬学上又は生理的に許容される
塩など)など]、ビタミンC類[アスコルビン酸又はそ
の誘導体、エリソルビン酸又はその誘導体、又はそれら
の塩(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビ
ン酸ナトリウムなどの薬学上又は生理的に許容される塩
など)など]、ビタミンD類(例えば、エルゴカルシフ
ェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカル
シフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジ
ヒドロタキステロール、又はそれらの薬学上又は生理的
に許容される塩など)、ビタミンE類[例えば、トコフ
ェロール又はその誘導体、ユビキノン誘導体又はそれら
の塩(酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロー
ル、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール
カルシウムなどの薬学上又は生理的に許容される塩な
ど)など]、及びその他のビタミン類[例えば、カルニ
チン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ル
チン、エリオシトリン、ヘスペリジン、又はそれらの塩
(塩化カルニチンなどの薬学上又は生理的に許容される
塩など)など]など
【0035】アミノ酸類:例えば、ロイシン、イソイロ
イシン、バリン、メチオニン、トレオニン、アラニン、
フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシ
ン、アスパラギン、アスパラギン酸、セリン、グルタミ
ン、グルタミン酸、プロリン、チロシン、システイン、
ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロ
キシリジン、グリシルグリシン、アミノアチルスルホン
酸(タウリン)、及びそれらの塩(例えば、アスパラギ
ン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、塩酸シス
テインなどの薬学上又は生理的に許容される塩など)な
【0036】糖類:単糖類(例えば、グルコース、フル
クトースなど)、二糖類(例えば、トレハロース、ラク
トースなど)、オリゴ糖類(例えば、ラクツロース、ラ
フィノース、プルランなど)、セルロース又はその誘導
体(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチル
セルロース、ニトロセルロースなど)、高分子糖類[例
えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、又はそれら
の塩(例えば、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアル
ロン酸ナトリウムなどの薬学上又は生理的に許容される
塩など)など]、及び糖アルコール類(例えば、マンニ
トール、キシリトール、ソルビトールなど)など
【0037】局所麻酔薬成分:リドカイン、オキシプロ
カイン、ジプカイン、プロカイン、アミノ安息香酸エチ
ル、メプリルカイン、及びそれらの塩(塩酸リドカイ
ン、塩酸オキシブプロカインなど)など
【0038】ステロイド成分:ヒドロコルチゾン、プレ
ドニゾロン、及びそれらの塩などその他の成分:ポリビ
ニルアルコール(完全又は部分ケン化物)、ポリビニル
ピロリドン、クロタミトン、シコン、セイヨウトチノキ
種子、ハマメリス、ダイサン、メントール、カンフル、
ボルネオール、ゲラニオール、ユーカリ油、ベルガモッ
ト油、ウイキョウ油、ハッカ油、ケイヒ油、ローズ油、
ペパーミント油、ミント油など
【0039】これらの成分の含有量は、製剤の種類、活
性成分の種類などに応じて選択でき、例えば、製剤全体
に対して0.0001〜30重量%(又はW/V%)、
好ましくは、0.0003〜10重量%(又はW/V
%)、さらに好ましくは0.001〜10重量%(又は
W/V%)程度の範囲から選択できる。
【0040】前記化合物(1)又はその塩と前記活性成
分との割合は、通常、前者/後者(重量比)=1/0.
0001〜1/10000、好ましくは1/0.001
〜1/5000、さらに好ましくは1/0.005〜1
/1000、特に1/0.01〜1/200程度であ
る。
【0041】より具体的には,本発明において好適な水
性製剤(眼科用液剤又は鼻科用液剤)において、各成分
の含有量は、例えば、次の通りである。
【0042】眼筋調節薬成分:例えば、有効量(例え
ば、0.0001)〜0.5重量%(又はW/V%)、
好ましくは0.0005〜0.3重量%(又はW/V
%)、さらに好ましくは0.001〜0.1重量%(又
はW/V%)程度
【0043】抗炎症(又は消炎)薬成分又は収斂薬成
分:例えば、有効量(例えば、0.001)〜10重量
%(又はW/V%)、好ましくは0.005〜5重量%
(又はW/V%)、さらに好ましくは0.01〜3重量
%(又はW/V%)程度
【0044】抗アレルギー薬成分:例えば、有効量(例
えば、0.0001)〜10重量%(又はW/V%)、
好ましくは0.0005〜5重量%(又はW/V%)、
さらに好ましくは0.001〜5重量%(又はW/V
%)程度
【0045】抗菌薬又は殺菌薬成分:例えば、有効量
(例えば0.001)〜10重量%(又はW/V%)、
好ましくは0.003〜10重量%(又はW/V%)、
さらに好ましくは、0.01〜10重量%(又はW/V
%)程度
【0046】ビタミン類:例えば、有効量(例えば0.
0001)〜1重量%(又はW/V%)、好ましくは
0.0005〜0.5重量%(又はW/V%)、さらに
好ましくは0.001〜0.3重量%(又はW/V%)
程度
【0047】アミノ酸類:例えば、有効量(例えば0.
0001)〜10重量%(又はW/V%)、好ましくは
0.0005〜5重量%(又はW/V%)、さらに好ま
しくは0.001〜3重量%(又はW/V%)程度
【0048】糖類[例えば、単糖類(グルコース、フル
クトースなど)、二糖類(トレハロース、ラクトースな
ど)など]:例えば、0.0001〜5重量%(又はW
/V%)、好ましくは0.001〜5重量%(又はW/
V%)、さらに好ましくは0.01〜2重量%(又はW
/V%)程度
【0049】セルロース又はその誘導体(ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルエチルセルロースなど)、又はそれらの塩:
例えば、0.001〜5重量%(又はW/V%)、好ま
しくは0.001〜3重量%(又はW/V%)、さらに
好ましくは0.01〜1重量%(又はW/V%)程度
【0050】高分子糖類(コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム、ヒアルロン酸ナトリウムなど)又はその塩:例え
ば、0.0001〜2重量%(又はW/V%)、好まし
くは0.01〜2重量%(又はW/V%)、さらに好ま
しくは0.01〜1重量%(又はW/V%)程度
【0051】ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコ
ール:例えば、0.001〜10重量%(又はW/V
%)、好ましくは0.001〜5重量%(又はW/V
%)、さらに好ましくは0.01〜3重量%(又はW/
V%)程度。
【0052】なお、本発明の外用組成物は、必要に応じ
て、その他の成分を含んでいてもよい。
【0053】本発明の外用組成物は、必要に応じて、本
発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、化粧品、医薬
部外品、食品などに使用される種々の成分を任意に選
択、併用して製剤化することが可能である。
【0054】使用できる成分のうち、基剤としては、慣
用の基剤が使用できる。例えば、水性液剤(例えば、点
眼剤、洗眼剤、点鼻剤など)は、通常、基剤として水を
用いて調製でき、非水性液剤には、種々の油性基剤、例
えば、植物油(例えば、オリブ油、大豆油、ゴマ油、綿
実油など)、プロピレングリコール、流動パラフィンな
どが使用できる。軟膏剤は、軟膏基剤(例えば、ワセリ
ン、流動パラフィン、ロウなどの炭化水素系基剤、セタ
ノール、高級脂肪酸エステルなど)を用いて調製でき
る。ゲル剤は、ゲル基剤(例えば、カルボキシビニルポ
リマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロ
ックコポリマー、ガム質など)を用いて調製できる。
【0055】使用できる成分のうち、油脂類としては、
例えば、植物油(アボガド油、アマニ油、アーモンド
油、ウイキョウ油、エゴマ油、エノ油、オリブ油、オレ
ンジ油、オレンジラファー油、カカオ脂、カラシナ油、
カミツレ油、カヤ油、カロット油、キューカンパー油、
ククイナッツ油、小麦胚芽油、米糠油、サザンカ油、サ
フラワー油、シナキリ油、大豆油、タートル油、茶実
油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、
日本キリ油、胚芽油、パーシック油、パーム油、パーム
核油、ヒマシ油、ホホバ油、マカダミアナッツ油、綿実
油、モクロウ、落花生油、ヤシ油など)、動物油(ミン
ク油、卵黄油、魚油、牛脂、牛骨脂、馬脂、羊脂、豚脂
など)、グリセリン類(トリグリセリン、トリオクタン
酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリンなど)
などの天然油脂、及びその薬学上許容される塩類などが
挙げられる。また、油脂類には、前記植物油、動物油、
グリセリン類などの油脂の水素添加物(硬化油)、及び
その薬学上許容される塩類なども含まれる。
【0056】鉱物油類としては、例えば、流動パラフィ
ン、黄色ワセリン、白色ワセリン、スクワレン、スクワ
ラン、オゾケライト、プリスタン、パラフィン、セレシ
ン、マイクロクリスタリンワックス、及びそれらの薬学
上許容される塩類などが挙げられる。
【0057】ロウ類としては、例えば、植物性ロウ(カ
ルナバロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、ベイベリーロ
ウ、カポックロウ、ヌカロウ、ジョジョバロウなど)、
動物性ロウ(鯨ロウ、セラックロウ、ラノリン、液状ラ
ノリン、硬質ラノリン、還元ラノリン、酢酸ラノリン、
ミツロウ、イボタロウなど)、鉱物性ロウ(モンタンロ
ウなど)、ラノリン脂肪酸エステル(ラノリン脂肪酸イ
ソプロピル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコールな
ど)、ラウリン酸エステル(ラウリン酸ヘキシルな
ど)、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテ
ル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールアセテー
ト、ポリオキシエチレン水素添加ラノリンアルコールエ
ーテル、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル、
及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げられる。
【0058】脂肪酸類としては、例えば、飽和脂肪酸
(2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペ
ンタン酸、カプロン酸、カプリル酸、イソノナン酸、カ
プリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシス
テアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸などのC4-24
和脂肪酸)、不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、パルミトオレイン酸、ドコサヘキサエン
酸、エイコサペンタエン酸、セスキオレイン酸など)、
及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げられる。
【0059】シリコーン油類としては、例えば、ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メ
チルハイドロゲンポリシロキサンなどの鎖状ポリシロキ
サン;デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシ
ロキサン、テトラメチルテトラハイドロゲンポリシロキ
サンなどの環状ポリシロキサン;高次構造をとるシリコ
ーン樹脂、シリコーンゴム、及びそれらの薬学上許容さ
れる塩類などが挙げられる。
【0060】ステロール類としては、例えば、コレステ
ロール、フィトステロール、シトステロール、タラキサ
ステロール、及びそれらの薬学上許容される塩類などが
挙げられる。
【0061】エステル類としては、例えば、飽和脂肪酸
エステル(酢酸ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウ
リン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン
酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ルなどの飽和脂肪酸アルキルエステル;乳酸セチル、乳
酸ミリスチルなどの飽和オキシ脂肪酸アルキルエステ
ル;モノステアリン酸エチレングリコール、モノステア
リン酸プロピレングリコールなどの飽和脂肪酸のアルキ
レングリコールエステルなど)、不飽和脂肪酸エステル
(オレイン酸オレイル、オレイン酸デシルなどの不飽和
脂肪酸エステル;ジオレイン酸プロピレングリコールな
どの不飽和脂肪酸のアルキレングリコールエステルな
ど)、芳香族カルボン酸エステル(フタル酸ジエチル、
フタル酸ジブチルなど)、レシチン又はフォスファチジ
ルコリン(大豆レシチン、卵黄レシチン、リゾレシチン
など)、ケファリン(フォスファチジルセリン、フォス
ファチジルエタノールアミンなど)、フォスファチジル
イノシトール、フォスファチジルグリセロール、フォス
ファチジン酸、ショ糖脂肪酸エステル、及びそれらの薬
学上許容される塩類などが挙げられる。
【0062】金属石鹸類としては、例えば、飽和脂肪酸
(C10-20飽和脂肪酸など)の金属塩、例えば、ミリス
チン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸マグネシウムなどの飽和脂肪酸アルカリ土類金属
塩;ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、パルミチン
酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛などの飽和脂肪酸亜鉛;ステ
アリン酸アルミニウムなどの飽和脂肪酸アルミニウムな
どが挙げられる。
【0063】アルコール類としては、例えば、エタノー
ル、イソプロパノール、ラウリルアルコール、2−ヘキ
シルデカノール、2−オクチルドデカノール、セタノー
ル、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコールなどの飽和脂肪族アルコール;
オレイルアルコールなどの不飽和脂肪族アルコール;ラ
ノリンアルコールなどの一価アルコール類、及びそれら
の薬学上許容される塩類などが挙げられる。
【0064】多価アルコール類としては、例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコールなどのアルキレングリコール;エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのア
ルキレングリコールモノアルキルエーテル;グリセリ
ン、ペンタエリスリトール;ソルビトール、マンニトー
ル、キシリトール、イノシトールなどの糖アルコール;
及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げられる。
酸化エチレン、酸化プロピレンなどのエポキシド又はそ
の塩も含まれる。
【0065】糖類としては、例えば、単糖類(グルコー
ス、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノー
ス、キシロース、デオキシリボース、フルクトース、リ
ブロース、リキソースなど)、二糖類(ラクトース、マ
ルトース、トレハロース、スクロース、セロビオース、
プルラン、ラクツロースなど)、三糖類(ラフィノース
など)、糖アルコール(マルチトールなど)、及びそれ
らの薬学上許容される塩類などが挙げられる。
【0066】高分子化合物としては、例えば、ガム質
(アラビアゴム、カラヤガム、キサンタンガム、キャロ
ブガム、グアーガム、グアヤク脂、クインスシード、ダ
ルマンガム、トラガント、ベンゾインゴム、ローカスト
ビーンガムなど)、多糖類[寒天、アルギン酸、デキス
トリン、デキストラン、ガラギーナン、ペクチン、デン
プン、ポリガラクツロン酸、キチン又はその誘導体、キ
トサン又はその誘導体、エラスチン、ヘパリン、ヘパリ
ノイド、ヘパリン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、
コンドロイチン硫酸、セラミド、セルロース又はその誘
導体(セルロース;メチルセルロース、エチルセルロー
スなどのセルロースエステル;ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、カルボキシエチルセルロースなどのセル
ロースエーテル;ニトロセルロースなど)など]、タン
パク質(カゼイン、ゼラチン、コラーゲン、リボ核酸、
デオキシリボ核酸など)、親水性又は水溶性ポリマー
[ポリビニルアルコール(完全、又は部分ケン化物)、
ポリビニルピロリドン、ポリビニル(メタ)アクリレー
ト、ポリ(メタ)アクリル酸、カルボキシビニルポリマ
ー、ポリエチレンイミンなど]、及びそれらの薬学上許
容される塩類などが挙げられる。
【0067】ソルビタン脂肪酸エステル類の界面活性剤
としては、例えば、ソルビタン飽和脂肪酸エステル(ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソ
ステアレートなど)、ソルビタン不飽和脂肪酸エステル
(ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエー
ト、ソルビタンセスキオレエートなど)、テトラ−2−
エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、ペンタ−
2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、及び
それらの薬学上許容される塩類などが挙げられる。ま
た、ポリオキシエチレン・ポリアルキルシロキサン又は
その塩も含まれる。
【0068】グリセリンポリグリセリン脂肪酸類の界面
活性剤としては、例えば、飽和脂肪酸グリセリンエステ
ル(モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グ
リセリンリンゴ酸、モノエルカ酸グリセリンなど)、不
飽和脂肪酸グリセリン(セスキオレイン酸グリセリン、
α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリンな
ど)、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、及びそれらの薬学
上許容される塩類などが挙げられる。
【0069】プロピレングリコール脂肪酸エステル類の
界面活性剤としては、例えば、モノステアリン酸プロピ
レングリコール、及びその薬学上許容される塩類などが
挙げられる。
【0070】親油性非イオン性界面活性剤としては、例
えば、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテ
ル、及びその薬学上許容される塩類などが挙げられる。
【0071】ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類の界
面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンジステ
アレートなどのポリオキシエチレン飽和脂肪酸エステ
ル;ポリオキシエチレンモノオレエートなどのポリオキ
シエチレン不飽和脂肪酸エステル;及びそれらの薬学上
許容される塩類などが挙げられる。
【0072】ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル類の界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチ
レンソルビタン飽和脂肪酸エステル;ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソル
ビタンテトラオレエートなどのポリオキシエチレンソル
ビタン不飽和脂肪酸エステル;及びそれらの薬学上許容
される塩類などが挙げられる。
【0073】ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス
テル類の界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチ
レンソルビットラウレート、ポリオキシエチレンソルビ
ットモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビ
ット飽和脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビッ
トモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビットペン
タオレエートなどのポリオキシエチレンソルビット不飽
和脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビットミツ
ロウ;及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げら
れる。
【0074】ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル類の界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチ
レングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレン
グリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレン
グリセリントリイソステアレートなどのポリオキシエチ
レングリセリン飽和脂肪酸エステル;ポリオキシエチレ
ングリセリン不飽和脂肪酸エステル;及びそれらの薬学
上許容される塩類などが挙げられる。
【0075】ポリオキシエチレンアルキルエーテル類の
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルなどのポリオ
キシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンオ
レイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルケニルエ
ーテル;ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル;
及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げられる。
【0076】ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類の界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフ
ェニルエーテルなどのポリオキシエチレンC6-20アルキ
ルフェニルエーテル;及びそれらの薬学上許容される塩
類などが挙げられる。
【0077】プルアロニック型の界面活性剤としては、
例えば、ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロ
ピレン(5)グリコール、ポリオキシエチレン(12
0)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオ
キシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)
グリコール、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプ
ロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(1
96)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリ
オキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)
グリコールなどのオキシエチレン基の平均付加モル数が
10〜200程度、及びオキシプロピレン基の平均付加
モル数が3〜100程度のポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール;及びそれらの薬学上許容され
る塩類などが挙げられる。
【0078】ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテル類の界面活性剤としては、例えば、ポ
リオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(1)セ
チルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシ
プロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン
(17)ポリオキシプロピレン(23)セチルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン
(1)セチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンモノブチルエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレン水素添加ラノリンなどのオキシエチ
レン基の平均付加モル数が1〜30程度及びオキシプロ
ピレン基の平均付加モル数が1〜30程度のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンC3-26アルキルエーテ
ル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリ
ンエーテル;及びそれらの薬学上許容される塩類などが
挙げられる。
【0079】ポリオキシエチレンテトラポリオキシプロ
ピレンエチレンジアミン縮合型界面活性剤としては、例
えば、テトロニックが挙げられる。
【0080】ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体型の界
面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンヒマシ油エステル(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油モノイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油トリイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエ
ステルなどの飽和脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油マレイン酸などの不飽和脂肪酸エステ
ル)、及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げら
れる。
【0081】アルカノールアミド型の界面活性剤として
は、例えば、ラウリン酸モノエタノールアミド、ヤシ油
脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノー
ルアミドなどの脂肪酸C2-8アルカノールアミド、及び
それらの薬学上許容される塩類などが挙げられる。
【0082】その他の界面活性剤としては、アニオン型
界面活性剤(アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸
塩など)、カチオン型界面活性剤(アルキルアミン塩、
アルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩
など)、親水性非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチ
レンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、
アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリアルキ
ルリン酸など)、及びそれらの薬学上許容される塩類な
どが挙げられる。
【0083】粉末成分としては、タルク、カオリン、雲
母、絹雲母、白雲母、黒雲母、金雲母、紅雲母、合成雲
母、リチア雲母、パーミキュライト、ベントナイト、ヒ
ドロタルサイト、焼石膏、フッ化アパタイト、ヒドロキ
シアパタイト、セラミック、イオウ、ケイ酸塩(ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ
酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、
ケイ酸ストロンチウムなど)、タングステン酸亜鉛、ゼ
オライト、シリカゲルなど)、粉末状の金属又は金属化
合物[金、銀、銅、アルミニウムなどの金属単体;酸化
亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化ビスマスなど
の金属酸化物;水酸化アルミニウムなどの金属水酸化
物;金属塩(炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの
炭酸塩;硫酸バリウム、硫酸カルシウムなどの硫酸塩、
リン酸カルシウム、リン酸アルミニウムなどのリン酸塩
など)など]などの無機粉末成分;有機粉末成分、例え
ば、粉末状の樹脂[ポリアミド樹脂、ポリオレフィン系
樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエス
テル系樹脂(ポリエチレンテレフタレートなど)、ビニ
ル系樹脂(ポリスチレン、ポリアクリル酸メチルなど)
など]、金属有機酸塩(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン
酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸アルミ
ニウムなど)、セルロース又はその誘導体(セルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート、ヒドロキシプロピルセルロースフタレート
など)、及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げ
られる。
【0084】着色剤(顔料、染料、合成着色料など)と
しては、例えば、鉄系顔料(酸化鉄、チタン酸鉄な
ど)、黄土、カーボンブラック、薬用炭、チタン系顔料
(低次酸化チタンなど)、クロム系顔料(酸化クロム、
水酸化クロムなど)、コバルト系顔料(チタン酸コバル
トなど)、ビスマス系顔料(酸化チタン被覆オキシ塩化
ビスマス、オキシ塩化ビスマスなど)、酸化チタン被覆
タルク、魚鱗箔、マンゴバイオレット、コバルトバイオ
レット、合成着色料[赤色系着色料(赤色201号、赤
色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220
号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、赤色
3号の金属レーキ、赤色104号の金属レーキ、赤色1
06号の金属レーキ、赤色227号の金属レーキ、赤色
230号の金属レーキ、赤色401号の金属レーキ、赤
色505号の金属レーキなど)、橙色系着色料(橙色2
03号、橙色204号、橙色205号、橙色205号の
金属レーキなど)、黄色系着色料(黄色205号、黄色
401号、黄色4号の金属レーキ、黄色202号の金属
レーキ、黄色203号の金属レーキなど)、青色系着色
料(青色404号、青色1号の金属レーキなど)な
ど]、及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げら
れる。
【0085】着色料としては、例えば、植物系着色料
(藍、赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナト
ー色素、カロチン、ウコン色素、エンジュ色素、カラメ
ル、クチナシ色素、クロロフィル、コーン色素、シコン
色素、スピルリナ色素、タマネギ色素、タマリンド色
素、チェリー色素、ノリ色素、ハイビスカス色素、ブド
ウ果汁色素、ブドウ果皮色素、ベニバナ色素、マリーゴ
ールド色素、ムラサキイモ色素、ラック色素、リコピ
ン、ルチン、銅クロロフィンナトリウム、インジゴカル
ミン、メチルロザニリンなど)、動物系着色料(イカス
ミ色素、オキアミ色素、カキ色素など)、感光素201
号、合成着色料[食用着色料(食用赤色2号、食用赤色
3号、食用赤色102号、食用黄色4号、食用黄色5
号、食用青色1号、食用黄色4号金属レーキなど)、有
機染料(アミノフェノール類(o−アミノフェノール、
p−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、
5−アミノ−o−クレゾール、2−アミノ−4−ニトロ
フェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、2,
4−ジアミノフェノール、5−(2−ヒドロキシエチル
アミノ)−2−メチルフェノール、m−アミノフェノー
ルなど)、アリールアミン(ジフェニルアミンなど)、
アリーレンジアミン類(m−フェニレンジアミン、p−
フェニレンジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、ト
ルエン−2,5−ジアミン、p−ニトロ−o−フェニレ
ンジアミン、ニトロ−p−フェニレンジアミン、N−フ
ェニル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−
フェニレンジアミンなど)、イミノフェノール類(3,
3’−イミノジフェノールなど)、アミノキノン類
(N,N’−ビス(4−アミノフェニル)−2,5−ジ
アミノ−1,4−キノンジイミン、1−アミノ−4−メ
チルアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン
など)、アミノ基を有するヘテロ環化合物(2,6−ジ
アミノピリジンなど)、芳香族アルコール類[ヒドロキ
ノン、レゾルシン、カテコール、ピロガロール、没食子
酸又はそのエステル(没食子酸プロピルなどの没食子酸
アルキルエステルなど)、α−ナフトール、1,5−ジ
ヒドロキシナフタレンなど]、ピクラミン酸、タンニン
酸、ヘマテイン、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2’,
4’−ジアミノベンゾゼン−5’−スルホン酸 メチレ
ンブルー、カルミンなど]、及びそれらの薬学上許容さ
れる塩類などが挙げられる。
【0086】防腐剤(又は抗菌剤又は殺菌剤)として
は、例えば、パラオキシ安息香酸アルキルエステル(パ
ラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、
パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチ
ルなど)、4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウ
ム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、臭
化セチルピリジニウムなど)、アニリン類(塩化メチル
ロザニリン、スルファミンなど)、アラルキルアルコー
ル(ベンジルアルコール、フェネチルアルコールな
ど)、アリールオキシアルキルアルコール(フェノキシ
エタノールなど)、脂肪族アルコール(イソプロパノー
ル、エタノール、クロロブタノール、アクリノールな
ど)、イオウ、リン酸ジルコニウムの金属(銀、亜鉛、
酸化亜鉛など)担持物、銀亜鉛アルミノケイ酸塩、マー
キュロクロム、チメロサール、ポビドンヨード、デヒド
ロ酢酸、芳香族アルコール類(クロルキシレノール、ク
レゾール、フェノール、レゾルシン、イソプロピルメチ
ルフェノール、チモール、クロロフェン、オルトフェニ
ルフェノールなどのフェノール類;ヒノキチオール;8
−ヒドロキシキノリンなど)、脂肪酸(プロピオン酸、
ウンデシレン酸、カプリル酸などの飽和脂肪酸;ソルビ
ン酸などの不飽和脂肪酸など)、芳香族カルボン酸(安
息香酸など)、カルバン類(トリクロカルバン、ハロカ
ルバンなど)、イソチアゾリノン類(5−クロロ−2−
メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンなど)、ポリリジン、ク
ロルヘキシジン、ポリヘキサメチレンビグアニド、アル
キルポリアミノエチルグリシン、リゾチーム、ラクトフ
ェリン、トリクロサン、チアベンダゾール、ポリミキシ
ンB、過酸化水素など、及びそれらの薬学上許容される
塩類などが挙げられる。
【0087】pH調整剤としては、例えば、塩基(水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類
金属水酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムな
どのアルカリ金属炭酸塩又は炭酸水素塩;モノエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノール
アミン、トリイソプロパノールアミンなどのアミン類;
酢酸アンモニウムなどの弱酸のアミン又はアンモニウム
塩)、酸[塩酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸、
炭酸などの無機酸;酢酸、プロピオン酸、コハク酸、シ
ュウ酸、グルコン酸、フマル酸などのカルボン酸;乳
酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などのオキシカルボン
酸;アスパラギン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グ
ルタミン酸、リジンなどのアミノ基を有するカルボン
酸;アミノエチルスルホン酸などのスルホン酸など]、
グルコノラクトン、ホウ砂、及びそれらの薬学上許容さ
れる塩類などが挙げられる。
【0088】キレート剤としては、例えば、カルボン酸
類(クエン酸、アスコルビン酸などのオキシ脂肪族カル
ボン酸;コハク酸、エデト酸など)、リン酸類(メタリ
ン酸、ポリリン酸、フィチン酸など)、ホスホン酸類
(1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸な
ど)、及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げら
れる。
【0089】無機塩類としては、例えば、金属ハロゲン
化物(塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム
など)、金属塩(炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
などの炭酸塩;硫酸マグネシウムなどの硫酸塩;チオ硫
酸ナトリウムなどのチオ硫酸塩;リン酸水素ナトリウ
ム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウムな
どのリン酸塩;酢酸ナトリウムなどのカルボン酸塩な
ど)が挙げられる。
【0090】保湿剤としては、例えば、糖類[単糖類
(グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノー
ス、リボース、リブロース、アラビノース、キシロー
ス、リキソース、デオキシリボースなど)、二糖類(マ
ルトース、トレハロース、スクロース、セロビオース、
ラクトース、プルラン、ラクツロースなど)、三糖類
(ラフィノースなど)、糖アルコール(マルチトール、
ソルビトール、マンニトール、キシリトール、イノシト
ールなど)、多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫
酸、キチン又はその誘導体、キトサン又はその誘導体な
ど)など]、ポリオール類(エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコールなど
のアルキレングリコール類;グリセリン、ペンタエリス
リトールなど)、タンパク質(コラーゲン、アテロコラ
ーゲンなど)、乳酸、カロニン酸、胆汁酸、コレステリ
ル−12−ヒドロキシステアレート、ピロリドンカルボ
ン酸、イザヨイバラ抽出物、メリロート抽出物、及びそ
れらの薬学上許容される塩類などが挙げられる。
【0091】抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン
酸又はその誘導体、エリソルビン酸又はその誘導体、ト
コフェロール又はその誘導体、カロチン、リコピン、グ
ルタチオン、没食子酸プロピル、タンニン酸、カテキン
類(エピガロカテキンなど)、ポリフェノール類(アン
トシアニンなど)、フェノール類(ブチルヒドロキシト
ルエン、ブチルヒドロキシアニソール、p−ヒドロキシ
アニソールなど)、ヒドロキシシチロソール、ノルヒド
ログアセレテン酸、及びそれらの薬学上許容される塩類
などが挙げられる。
【0092】ひきしめ成分としては、例えば、コハク
酸、金属ハロゲン化物(塩化亜鉛、塩化第二鉄など)、
金属塩(硫酸アルミニウムカリウムなどの硫酸塩;乳酸
亜鉛などのカルボン酸塩;p−フェノールスルホン酸亜
鉛などのスルホン酸塩など)、金属酸化物、タンニン
酸、エピガロカテキンなどのカテキン類、ゲラニオー
ル、及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げられ
る。
【0093】酵素成分としては、加水分解酵素(リパー
ゼなどのエステラーゼ;エンドペプチダーゼ、コラゲナ
ーゼ、ゼラチナーゼ、キモトリプシンなどのプロテアー
ゼ;アミラーゼ、リゾチームなど)、過酸化物の反応を
触媒する酵素(カタラーゼ、スーパーオキシドディスム
ターゼ、グルタチオンパーオキシダーゼなど)、エラス
ターゼ、及びそれらの薬学上許容される塩類などが挙げ
られる。
【0094】精油成分としては、例えば、アニス精油、
アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイ
キョウ精油、オレンジ精油、カナダバルサム精油、カナ
ンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、クミン精
油、シナモン精油、グレープフルーツ精油、ゲラニウム
精油、コパイバルサム精油、コリアンダー精油、シソ精
油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精
油、ジンジャーグラス精油、スギ精油、スペアミント精
油、ダイウイキョウ精油、チョウジ精油、トルーバルサ
ム精油、ハッカ精油、バラ精油、パルマローザ精油、ヒ
ノキ精油、ヒバ精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモ
ット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、マ
ツ精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、
ラベンダー精油、リナロエ精油、レモン精油、レモング
ラス精油、ローズマリー精油、各種木酢液、竹酢液など
が挙げられる。
【0095】本発明の外用組成物のpHは、通常、2〜
9程度であればよい。好適な水性液剤(特に、粘膜適用
製剤、例えば、点眼剤、洗眼剤などの眼科用剤、点鼻剤
など)のpHは通常4〜9、好ましくは5〜8.5、程
度である。浸透圧は、通常、150〜450mOsm程
度であり、生理食塩水に対する浸透圧比は、通常、0.
6〜2.0、好ましくは0.7〜1.7、特に0.8〜
1.5程度である。
【0096】本発明の外用組成物は、前記式(1)で表
される化合物、α−アドレナリン作動薬、必要により前
記基剤及び添加物などを用いて慣用の方法により、所望
の形態(例えば、ペースト状、ムース状、ジェル状、液
状、固形状、クリーム状、エアゾール状、スプレー状な
ど)に製造できる。例えば、水性液剤は、蒸留水又は精
製水、及び添加物を用いて前記式(1)で表される化合
物とα−アドレナリン作動薬を溶解又は懸濁させ、所定
の浸透圧及びpHに調整し、ろ過滅菌処理することによ
り製造できる。
【0097】本発明の外用組成物の用法及び用量は、製
剤の種類や形態、使用者の症状、年齢などに応じて選択
できる。例えば、眼科用水性液剤(点眼剤など)の用法
及び用量は、通常、1日あたり1〜6回程度であり、1
回の滴数は1〜3滴程度である。また、眼軟膏剤は、通
常、1日あたり1〜3回程度、結膜嚢内に適量を塗布で
きる。
【0098】
【発明の効果】本発明の外用組成物は、式(1)の化合
物又はその薬学上許容される塩と、α−アドレナリン作
動薬又はその薬学上許容される塩とを含むので、α−ア
ドレナリン作動薬の血管収縮作用をさらに改善又は増強
でき、充血除去やうっ血除去等に優れた効果を発揮す
る。また、粘膜などに適用しても安全である。
【0099】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
【0100】 調製例1(点眼薬) 塩酸テトラヒドロゾリン 0.50g メチル硫酸ネオスチグミン 0.05g 塩酸ピリドキシン 1.00g アスパラギン酸カリウム 10.00g 塩化ベンザルコニウム 0.10g ホウ酸 5.00g 無水カフェイン 10.00g 水酸化ナトリウム溶液 適量 滅菌精製水 適量 全量 1000mL(pH6.5)
【0101】 調製例2(点眼薬) 塩酸ナファゾリン 0.003g メチル硫酸ネオスチグミン 0.05 g 塩酸ピリドキシン 1.00 g アスパラギン酸カリウム 10.00 g 塩化ベンザルコニウム 0.10 g ホウ酸 2.00 g ジプロフィリン 50.00 g 水酸化ナトリウム溶液 適量 滅菌精製水 適量 全量 1000mL(pH7.0)
【0102】 調製例3(洗眼薬) 塩酸テトラヒドロゾリン 0.05g アスパラギン酸カリウム 1.00g マレイン酸クロルフェニラミン 0.03g 塩化ベンザルコニウム 0.10g ホウ酸 18.00g 無水カフェイン 1.00g 水酸化ナトリウム溶液 適量 滅菌精製水 適量 全量 1000mL(pH7.2)
【0103】 調製例4(点鼻薬) 塩酸ナファゾリン 0.50g マレイン酸クロルフェニラミン 3.00g 塩化ベンザルコニウム 0.10g 塩化ナトリウム 4.00g リン酸水素ナトリウム 5.00g 無水カフェイン 5.00g 水酸化ナトリウム溶液 適量 滅菌精製水 適量 全量 1000mL(pH6.8)
【0104】 調製例5(坐剤) 坐剤1個(1.5g)中 塩酸ナファゾリン 1 mg カフェイン 1.5mg アラントイン 15 mg 酢酸トコフェロール 45 mg カカオ脂 適量 全量 1.5g
【0105】 調製例6(軟膏剤) 塩酸ナファゾリン 0.05g カフェイン 0.1 g リドカイン 3.0 g l−メントール 0.5 g ステアリルアルコール 10.0 g ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.1 g ステアリン酸グリセリル 0.1 g ワセリン 40.0 g 滅菌精製水 適量 全量 100g
【0106】 調製例7(液剤) 塩酸ナファゾリン 0.05g カフェイン 0.1 g グリチルリチン酸モノアンモニウム 1.0 g レシチン 0.5 g エタノール 5.0 g プロピレングリコール 10.0 g 滅菌精製水 適量 全量 100mL
【0107】 調製例8(洗眼薬) 無水カフェイン 0.05 g 塩酸ナファゾリン 0.0001g マレイン酸クロルフェニラミン 0.003 g グリチルリチン酸2カリウム 0.025 g 塩酸ピリドキシン 0.010 g 酢酸トコフェロール 0.005 g L−アスパラギン酸カリウム 0.100 g アミノエチルスルホン酸 0.100 g コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.050 g ホウ酸 1.700 g ホウ砂 0.100 g クロロブタノール 0.010 g ポリソルベート80 0.05 g ソルビン酸カリウム 0.1 g エデト酸ナトリウム 0.0001g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH6.8)
【0108】 調製例9(洗眼薬) 無水カフェイン 0.01 g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.001 g グリチルリチン酸2カリウム 0.025 g 塩酸ピリドキシン 0.010 g 酢酸トコフェロール 0.005 g L−アスパラギン酸カリウム 0.100 g アミノエチルスルホン酸 0.100 g コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.050 g ホウ酸 1.550 g ホウ砂 0.300 g l−メントール 0.003 g dl−カンフル 0.003 g ユーカリ油 0.005 g ベルガモット油 0.002 g アルキルポリアミノエチルグリシン液 0.050 g (10W/W%) ポリソルベート80 0.05 g エデト酸ナトリウム 0.0001g ソルビン酸カリウム 0.1 g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH7.0)
【0109】 調製例10[人工涙液型点眼薬(ソフトコンタクトレンズ装用中にも使用可能 )] 無水カフェイン 0.1 g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.02 g l−メントール 0.005g 塩化ナトリウム 0.7 g 塩化カリウム 0.1 g ホウ酸 1.0 g エデト酸ナトリウム 0.05 g ポリソルベート80 0.1 g ソルビン酸カリウム 0.1 g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH6.9)
【0110】 調製例11[人工涙液型点眼薬(ソフトコンタクトレンズ装用中にも使用可能 )] 無水カフェイン 0.03 g 塩酸ナファゾリン 0.001g l−メントール 0.003g dl−カンフル 0.002g 塩化ナトリウム 0.7 g 塩化カリウム 0.1 g ホウ酸 1.0 g エデト酸ナトリウム 0.05 g アルキルポリアミノエチルグリシン液 0.100g (10W/W%) ヒドロキシエチルセルロース 0.050g ポロクサマー407 0.100g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH7.0)
【0111】 調製例12(点眼薬) 無水カフェイン 0.5 g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.03 g アラントイン 0.060g l−メントール 0.003g d−カンフル 0.003g 塩化ナトリウム 0.7 g 塩化カリウム 0.1 g ホウ酸 1.0 g エデト酸ナトリウム 0.05 g ポロクサマー407 0.100g ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 g イプシロン−アミノカプロン酸 0.750g 塩化ベンザルコニウム 0.005g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH6.0)
【0112】 調製例13(点眼薬) 無水カフェイン 0.5 g 塩酸ナファゾリン 0.003g 塩化ベルベリン 0.025g l−メントール 0.003g d−ボルネオール 0.001g 塩化ナトリウム 0.7 g 塩化カリウム 0.1 g ホウ酸 1.0 g エデト酸ナトリウム 0.05 g ポロクサマー407 0.100g ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 g イプシロン−アミノカプロン酸 0.750g 塩化ベンザルコニウム 0.005g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH6.5)
【0113】 調製例14(点眼薬) 無水カフェイン 0.8 g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.05 g クロモグリク酸ナトリウム 1.00 g マレイン酸クロルフェニラミン 0.015g 塩化ナトリウム 0.7 g 塩化カリウム 0.1 g ホウ酸 1.0 g エデト酸ナトリウム 0.05 g ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.10 g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH6.2)
【0114】 調製例15(点眼薬) 無水カフェイン 0.75 g 塩酸ナファゾリン 0.002g クロモグリク酸ナトリウム 1.00 g マレイン酸クロルフェニラミン 0.015g l−メントール 0.005g 塩化ナトリウム 0.7 g 塩化カリウム 0.1 g ホウ酸 1.0 g エデト酸ナトリウム 0.05 g ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.10 g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH6.8)
【0115】 調製例16(点鼻薬) 無水カフェイン 0.5 g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.1 g マレイン酸クロルフェニラミン 0.50 g 塩化ベンゼトニウム 0.02 g リン酸水素ナトリウム 0.40 g リン酸2水素ナトリウム 0.90 g 塩化ナトリウム 0.67 g クロロブタノール 0.10 g エタノール 0.10 mL l−メントール 0.03 g ハッカ油 0.003g エデト酸ナトリウム 0.05 g ポリソルベート80 0.20 g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH6.5)
【0116】 調製例17(点鼻薬) 無水カフェイン 0.75 g 塩酸ナファゾリン 0.05 g 塩酸ジフェンヒドラミン 0.2 g 塩化ベンザルコニウム 0.02 g ホウ酸 1.550g ホウ砂 0.300g l−メントール 0.003g dl−カンフル 0.003g ユーカリ油 0.005g ベルガモット油 0.002g ポリソルベート80 0.15 g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH7.0)
【0117】 調製例18(点鼻薬) 無水カフェイン 0.5 g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.1 g マレイン酸クロルフェニラミン 0.50 g 塩化ベンゼトニウム 0.02 g グルチルリチン酸2カリウム 0.3 g リン酸水素ナトリウム 0.40 g リン酸2水素ナトリウム 0.90 g 塩化ナトリウム 0.60 g l−メントール 0.03 g dl−カンフル 0.005g ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.15 g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH6.4)
【0118】 調製例19(点鼻薬) 無水カフェイン 0.75 g 塩酸ナファゾリン 0.05 g 塩酸ジフェンヒドラミン 0.2 g 塩化ベンザルコニウム 0.02 g 硫酸亜鉛 0.25 g ホウ酸 1.550g ホウ砂 0.300g ミント油 0.005g ユーカリ油 0.005g エデト酸ナトリウム 0.05 g ポリソルベート80 0.15 g pH調整剤 適量 滅菌精製水 適量 全量 100mL(pH7.4)
【0119】実施例1〜12 α−アドレナリン作動薬としての塩酸テトラヒドロゾリ
ン又は塩酸ナファゾリンと、カフェイン類としての無水
カフェイン又はペントキシフィリンとを、それぞれ表1
に示す濃度となるように、生理食塩水に溶解させた試験
溶液を調製した。
【0120】試験例1〜4 比較のため、カフェイン類を含まない例として、生理食
塩水に、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリンを
表1に示す濃度となるように溶解させた試験溶液を調製
した(試験例1及び2)。
【0121】α−アドレナリン作動薬を含まないコント
ロールとして、生理食塩水に、無水カフェイン又はペン
トキシフィリンを表1に示す濃度となるように溶解させ
た試験溶液を調製した(試験例3及び4)。
【0122】実施例及び試験例で得られた各試験溶液の
充血除去効果、及び実施例の試験溶液の刺激性について
以下のように評価した。
【0123】(a)充血除去効果 充血の観察しやすい結膜を用いて検討した。5羽の白色
家兎について、片眼に3(W/V)%塩酸ヒスタミン水
溶液を50μL点眼して充血を惹起させた。充血させた
片眼に、実施例及び試験例で得られた試験溶液を50μ
L点眼し、試験溶液の点眼終了30分後、結膜充血の有
無を観察した。点眼終了30分後に充血が観察された例
数を表1に示す。
【0124】(b)刺激性 実施例の試験溶液を白色家兎の片眼に、その僚眼に生理
食塩水をそれぞれ100μLずつ点眼し、点眼前及び点
眼1、3、6、24、48及び72時間後の前眼部症状
を観察し、1〜72時間後のいずれにおいても充血が観
察されなかった場合に刺激性無しと判定した。結果を表
1に示す。
【0125】
【表1】
【0126】表1から明らかなように、実施例の試験溶
液(点眼剤)では、塩酸テトラヒドロゾリンや塩酸ナフ
ァゾリンの充血除去効果が増強されていることが示され
た。また、実施例の点眼剤では、いずれの家兎において
も充血などの刺激性症状は観察されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 11/02 A61P 11/02 27/02 27/02 Fターム(参考) 4C084 AA19 BA44 CA59 MA02 MA17 MA31 MA58 MA59 MA60 NA05 ZA331 ZA332 ZA341 ZA342 ZA411 ZA412 4C086 AA01 AA02 BC38 CB07 MA02 MA04 MA17 MA31 MA58 MA59 MA60 NA05 ZA33 ZA34 ZA41 4C206 AA01 AA02 FA08 FA14 KA01 MA02 MA04 MA37 MA51 MA78 MA79 MA80 NA05 ZA33 ZA34 ZA41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なっていても
    よく、それぞれ、水素原子又は置換されてもよいアルキ
    ル基を示す)で表される化合物及びその薬学上許容され
    る塩から選択された少なくとも1種の化合物と、α−ア
    ドレナリン作動薬及びその薬学上許容される塩から選択
    された少なくとも1種の化合物とを含有する外用組成
    物。
  2. 【請求項2】 式(1)で表される化合物が、カフェイ
    ン、テオフィリン、テオブロミン、ジプロフィリン、プ
    ロキシフィリン、及びペントキシフィリンからなる群か
    ら選択された少なくとも1種である請求項1記載の外用
    組成物。
  3. 【請求項3】 α−アドレナリン作動薬又はその塩が、
    イミダゾリン誘導体、β−フェニルエチルアミン誘導
    体、及びそれらの塩から選択された少なくとも1種であ
    る請求項1記載の外用組成物。
  4. 【請求項4】 式(1)で表される化合物又はその塩と
    α−アドレナリン作動薬又はその塩との割合が、遊離化
    合物に換算して、前者/後者(重量比)=0.01/1
    〜10000/1である請求項1記載の外用組成物。
  5. 【請求項5】 粘膜適用組成物である請求項1記載の外
    用組成物。
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