JP2002308404A - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

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JP2002308404A
JP2002308404A JP2001121116A JP2001121116A JP2002308404A JP 2002308404 A JP2002308404 A JP 2002308404A JP 2001121116 A JP2001121116 A JP 2001121116A JP 2001121116 A JP2001121116 A JP 2001121116A JP 2002308404 A JP2002308404 A JP 2002308404A
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Homare Komoto
誉 幸本
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直線部と曲線部とを有する走行経路に沿って
敷設された一対の通信線と、該通信線の信号を受信する
受信アンテナを搭載した搬送車とを備えた搬送車システ
ムにおいて、該通信線と該搬送車との間での通信感度を
良好にして、通信システムの向上を図ることを課題とす
る。 【解決手段】 軌道12の直線部と曲線部との間で、台
車13に前後部に搭載された受信器51・52の移動方
向を、前記一対の通信線8・8の軸芯間を結んだ線の延
長線と略直交する方向とする。尚、通信線8・8からの
信号波は、通常、第1受信器51で受信している。特
に、軌道12の曲線部等で該第1受信器51による受信
感度が悪くなった場合には、切替器54を介し、第2受
信器52による受信に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上に設置された
運行制御盤からの制御信号により走行経路上を自動走行
する無人搬送車に関し、詳しくは、走行経路に沿って敷
設された運行制御盤からの通信線と、無人搬送車側の受
信アンテナとの通信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体製造工場等、塵挨の発
生が問題となるクリーンルームでは、物品を搬送するた
めに、走行経路に沿って搬送車を自動走行させている。
該走行経路は、搬送車の車輪の走行面と、それに直交す
るガイドレールとを有し、該ガイドレールに搬送車のガ
イド車輪が案内される。また、搬送車のガイド車輪と、
ガイドレールとの間の距離は、直線部と曲線部とで異な
るため、直線部、曲線部双方走行可能となるように、そ
の距離の長い方に合わせて、ガイドレールとガイド車輪
との隙間を設定している。このため、直線部と曲線部と
の間で、ガイドレールに対する搬送車の水平方向の位置
が異なる恐れがある。直線部と曲線部のどちらの方が隙
間が大きくなるかは、ガイド車輪の配置により変わる。
【0003】前記走行経路のガイドレールには、搬送車
の走行方向に沿って往復一対の通信線(フィーダ線)が
敷設され、この一対の通信線は上下に並設されて、クリ
ーンルームの一画に設置される運行制御装置に接続され
ている。一方の搬送車にはアンテナを上下方向に向けた
通信装置が搭載され、該通信装置から搬送車の現在位置
や、荷の有無等の搬送車情報が、前記通信線を介して運
行制御装置へ送信される。これにより運転制御装置で
は、該搬送車情報によって搬送車の状況が把握され、そ
うして、この搬送車情報に基づく制御信号が、前記通信
線を介して搬送車の通信装置へ出力され、搬送車の走行
が制御されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
搬送車側の通信装置の配置位置では、一対の通信線から
送受信される信号波が互いに干渉して弱め合ってしま
い、通信感度がよくないという問題があった。特に、走
行経路の曲線部で隙間が大きくなるようにガイド車輪が
配置されていると、走行経路の曲線部で、搬送車が遠心
力により外側に移動し、搬送車に取り付けられている通
信装置と、ガイドレールに取り付けられている通信線と
の距離が離れることになる。このため、直線部と曲線部
とで、通信装置と通信線との距離が変わり、直線部と曲
線部とで通信感度が変化するいう問題があった。
【0005】そこで、本発明では、これらの点を鑑み
て、走行経路に沿った通信線と、搬送車上の通信装置と
の通信感度の向上を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載の如く、
直線部と曲線部とを有する走行経路に沿って敷設された
一対の通信線と、該通信線の信号を受信する受信アンテ
ナを搭載した搬送車とを備えた搬送車システムにおい
て、前記走行経路の直線部と曲線部との間で、前記搬送
車上の受信アンテナの移動方向を、前記一対の通信線の
軸芯間を結んだ線の延長線と略直交する方向とする。
【0007】また、請求項2に記載の如く、直線部と曲
線部とを有する走行経路に沿って敷設された一対の通信
線と、該通信線の信号を受信する受信アンテナを搭載し
た搬送車とを備えた搬送車システムにおいて、前記走行
経路は、搬送車の走行面と、該走行面と略直交するガイ
ド面とから成り、そして、前記一対の通信線の軸芯間を
結んだ線と該ガイド面とが平行になるように配置し、一
方、前記搬送車には、ガイド車輪を該ガイド面に当接、
又は近接した状態に配置し、また、受信アンテナの取付
面を該ガイド面と直交する方向に設ける。
【0008】そして、請求項3に記載の如く、前記搬送
車の進行方向前後に少なくとも2つの受信アンテナを配
置して、現在通信中の受信アンテナと、他の受信アンテ
ナとを、所定の通信条件の下で、切り替えるように制御
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら説明する。図1は有軌道台車システ
ム1の模式図、図2は台車13の正面断面図、図3は同
じく側面断面図、図4は走行車輪23・23・・・の配
置構成を示す台車13の平面断面図、図5はガイド輪2
4・24・・・の配置構成を示す台車13の平面図、図
6は台車13と運行制御盤15との通信制御を示すブロ
ック図、図7は通信線8・8と受信器51(52)との
位置関係を示す正面断面図、図8は軌道12の曲線部で
の台車13の平面図である。
【0010】まず、非接触電力供給方法を用いた有軌道
台車システム1について概略説明する。図1に示すよう
に、軌道12は、有軌道台車(以下、「台車」)13の
移動経路に沿ってループ状に敷設されており、該軌道1
2に沿って銅線などの導電線を絶縁材料で被覆した給電
線2・2(図2参照)が配置される。軌道12側部に
は、複数のステーション10・10が配置され、台車1
3がステーション10・10間を移動して一方のステー
ション10から他方のステーション10へ物品を搬送で
きるようにしている。
【0011】前記給電線2・2の一端には電力供給盤1
1が設けられ、該給電線2・2に所定の周波数(高周
波)で電力が供給されるようにしている。そして、該台
車13は、電力供給盤11から供給される高周波電流に
より、モータ14(図2参照)を駆動して走行するよう
にしている。
【0012】前記台車13には、給電線2・2から電力
を得るためのピックアップユニット9・9・・・が車体
の前後両側部に配置されている。このピックアップユニ
ット9・9・・・は、車体に占める重量比が多いため、
車体の前後両側部に配置することで、車体全体の重量バ
ランスを保ち、例えば、曲線部をなめらかに走行するこ
とを可能にしている。また、分岐路を有する軌道12の
場合、該軌道12の一側部に敷設される給電線2・2
は、分岐路等、所により、該軌道12の他側部に敷設さ
れる箇所もあり、該ピックアップユニット9・9・・・
を車体の両側部に配置することで、分岐路等において
も、走行する台車13へは、瞬断することなく電力が供
給される。
【0013】図2及び図3に示すように、前記軌道12
は断面視、略「凹」字状に形成されている。該軌道12
上を走行する搬送車である台車13は、下記の走行車体
21と物品支持部22等から成り、該走行車体21は中
央のメインフレーム31と、該メインフレーム31の前
後に位置する車輪支持部32・32とから構成される。
【0014】図4に示すように、車輪支持部32・32
とメインフレーム31とは、回動支点軸33・33を介
して連結されており、車輪支持部32・32がメインフ
レーム31に対して回動自在となっている。
【0015】また、前記走行車体21の上方には、荷物
を搭載できるように構成した物品支持部22が設けられ
ている。走行車体21と物品支持部22とは連結体36
により連結されており、物品支持部22が走行車体21
に支持される。また、連結体36の左右には、前記ピッ
クアップユニット9・9・・・が前後左右に固設されて
いる。
【0016】前記軌道12の一側面(図2においては右
側面)上部には、ピックアップユニット9に対向して給
電線ホルダ30が配置されている。前記ピックアップユ
ニット9には、断面が略「E」字型をしたフェライト製
のコア3が固定されており、該コア3の中央の突出部に
ピックアップコイル4が巻回されている。該コア3は、
上下の突出部とその間の中央の突出部との間に形成され
た2つの凹部スペース内に、給電線ホルダ30・30の
内端部に保持された給電線2・2が、それぞれ一本ずつ
位置するようにしている。この給電線2・2に高周波電
流を流すことによって発生する磁界を、ピックアップコ
イル4で受けるようにしている。そして、電磁誘導現象
を利用し、ピックアップコイル4に発生する誘導電流か
ら電力を取り出す。このようにして、給電線2・2から
ピックアップユニット9に非接触で電力を供給し、モー
タ14を駆動したり、制御機器に電力を供給したりす
る。
【0017】図2乃至図4に示すように、前記車輪支持
部32の左右両側の上端部、及び下端部には、左右方向
の車軸を有する走行車輪23・23・・・、26・26
・・・が配置されている。
【0018】前記軌道12の上部には、左右より内側に
突出する部分が設けられており、一対の走行レール40
・40としている。走行レール40の天板面は水平面と
なるように形成されており、該走行レール40の天板面
に走行車輪23・23・・・が当接して、台車13が走
行レール40・40に沿って走行するようにしている。
【0019】また、前記走行レール40・40の間に
は、走行車体21を通過可能とする左右幅の間隙が設け
られている。該間隙は軌道12に沿って設けられてお
り、軌道12にスリット12Sが形成されている。
【0020】図2、図3、及び図5に示すように、前記
車輪支持部32の上部の左右両側には、垂直方向の車軸
を有するガイド輪24・24・・・が配置されており、
該車軸が車輪支持部32より垂設されている。ガイド輪
24・24・・・は、車輪支持部32・32の左右それ
ぞれで、前後に2つずつ設けられ、計8輪が配置されて
いる。
【0021】前記軌道12の左右両側部には、走行レー
ル40・40の外側の端部より側方(下方)に向けて、
側部41・41が形成されている。そして、該側部41
を前記ガイド輪24・24・・・のガイド面として、台
車13の左右方向の位置ズレを防止できるようにしてい
る。
【0022】前記台車13は、軌道12の直線部では、
全ガイド輪24・24・・・を側部41・41に略当接
させた状態で走行する。この場合、左右のガイド輪24
・24を結ぶ直線と、そのガイド輪24が当接している
ガイド面の接線と直交する線とは一致する。一方、曲線
部では台車13の前輪26及び後輪26の前後にそれぞ
れ設けられているガイド輪24・24が曲線部のガイド
面に当接した場合、左右のガイド輪24・24を結ぶ直
線と、そのガイド輪24が当接しているガイド面の接線
と直交する方向の直線とが異なり、ガイド輪24とガイ
ド面との間に隙間が生じることとなる。このため、曲線
部では遠心力により水平方向に多少移動する。
【0023】前記軌道12において、側部41・41の
下端間は下部42によって繋がれている。そして、走行
レール40・40と側部41・41と下部42との以上
構成により、軌道12が形成されている。
【0024】前記走行車体21の前後方向中央部にはモ
ータ14が配置されている。モータ14は、該モータ1
4の下方で支持体34に固設されている。該支持体34
は、一端が走行車体21のメインフレーム31に対して
上下方向に揺動自在となるように支持されており、他端
が圧縮バネ35に取り付けられている。このため、支持
体34は、常に下方に付勢されることとなり、支持体3
4に設けられている駆動車輪25が、下部42中央に凸
設される走行面43に押圧されるようになっている。
【0025】前記支持体34には、左右方向の駆動軸を
有する駆動車輪25が回動自在に設けられており、駆動
車輪25は前記モータ14により駆動されるようにして
いる。前記走行面43の上面は水平に形成され、駆動車
輪25は、走行面43に当接可能となるように、走行車
体21内の左右中央に設けられている。そして、前記圧
縮バネ35による下方への付勢力により、駆動車輪25
は常時走行面43に当接する。
【0026】また、前記下部42の両側部には、走行レ
ール44・44が凸設されている。該走行レール44の
上面は水平面となるように形成されており、該走行レー
ル44の上面には前記走行車輪26・26・・・が当接
している。
【0027】また、前記駆動車輪25の駆動軸に回転セ
ンサを設けることで、台車13の位置制御を行うことが
可能である。例えば、回転センサの検出結果に基づい
て、台車13の位置を特定することができる。また、台
車13のコントローラ60(図6参照)へ、現在位置か
ら目的地までに必要な(駆動車輪25の)回転数を入力
して、入力値と検出値とが等しくなるまで台車13を駆
動させ、台車13を目的地へ到達させるように制御する
ことも可能である。回転センサは、駆動軸の回転数をパ
ルス信号に変換して取り出し、該回転センサに備えたエ
ンコーダ65(図6参照)でパルス変換して、回転数を
計測する。
【0028】次に台車13の自動走行制御について説明
する。図1及び図6に示すように、前記電力供給盤11
に隣接して、運行制御盤15が配置され、該運行制御盤
15には、マイクロコンピュータから成り、複数の台車
13・13・・・を総括して制御する地上コントローラ
16が内蔵されている。
【0029】前記地上コントローラ16では、地上モデ
ム17からの各台車13毎のフィードバック信号、例え
ば、現在位置のアドレス信号や荷の有無などの信号を入
力して判断し、各台車13毎に走行する行先や移載を行
うかどうかなどの制御信号を地上コントローラ16内に
設置されたインターフェイスを介して地上モデム17へ
出力する。
【0030】該地上モデム17は、地上コントローラ1
6とのインターフェイス機能と、無線の送受信機に相当
する機能を有しており、地上コントローラ16から入力
した各台車13毎のディジタル信号をFM変調し、所定
の周波数(第1の周波数)の超短波にして、インピーダ
ンスマッチングボックス18を介して、軌道12に沿っ
て敷設される通信線(フィーダ線)8・8をアンテナと
して送信する。
【0031】図2及び図3に示すように、前記給電線ホ
ルダ30の上面には台車13の走行方向に向けて溝部が
凹設され、該溝部に往路と復路とから成る一対の通信線
8・8が埋設されている。詳しくは、図7に示すよう
に、該一対の通信線8・8は上下に並設されて、該通信
線8・8の軸芯間を結んだ線と、台車13のガイド面を
形成する側部41とが平行となり、また、該通信線8・
8の軸芯間を結んだ線と、台車13の物品支持部22の
下面とが直交した状態で、配線されている。
【0032】一方、台車13の物品支持部22の右側部
には、第1受信器51と、送信器53と、第2受信器5
2とが並設されている。このとき、該送信器53は車体
中央に配置されて、その前後に受信器51・52が配設
され、該受信器51・52の物品支持部22への取付
面、及び送信器53の物品支持部22への取付面と、通
信線8・8とは所定の距離で接近対向している。この状
態では、該受信器51・52、及び送信器53の取付面
と、前記のガイド面となる側部41(通信線8・8の軸
芯間を結んだ線)と直交する位置関係にある。
【0033】ここで、通信線8・8から送信された信号
波(電波)が同じ強さの範囲を示す波線80に着目する
と、通信線8・8の間の位置では、信号波が弱め合うこ
とでより弱くなり、通信線8・8の上又は下の位置で
は、強め合うことでより強くなっていることが判る。さ
らに、通信線8・8の上、又は下の位置では、同じ強さ
の信号波が出ている範囲(範囲L)が水平方向に広くな
っていることが判る。このため、通信線8・8の上、又
は下の位置では、受信器51・52が水平方向に多少移
動しても、その感度が変わることはないことが判る。
【0034】因みに、従来の位置に配置した受信装置を
510とすると、受信装置510は、信号波が弱め合う
位置に配置されている上、同じように水平方向に移動し
ても、その信号強さが大きく変わる位置に配置されてい
るため、受信感度が大きく変わることが判る。
【0035】さて、台車13の曲線部での移動方向であ
るが、これは、前述した通り水平方向である。このた
め、台車13が直線部と曲線部とで軌道12に対する位
置が、水平方向に多少移動したとしても、受信器51・
52の受信感度が変わることはない上、強め合う位置で
受信するため、感度が良好で、通信状態が安定する。こ
の結果、台車13の誤動作が少なくなる。
【0036】さらに、本実施の形態では、通信を安定さ
せるための工夫がされている。というのも、軌道12の
走行経路に配置されている様々な装置の影響により、軌
道12の長手方向(台車13の進行方向の前後)に沿っ
て部分的に受信感度が悪くなる場所が現れるという問題
があるからである。この対策として、受信器51・52
を走行経路に沿って長手方向(台車13の進行方向の前
後)に離して配置し、該受信器51・52を切り替えな
がら使用するようにしている。
【0037】詳しくは、台車モデム55では、地上コン
トローラ16からの制御信号を、通常は、第1受信器5
1により受信しており、該第1受信器51での受信感度
が鈍くなった場合に、切替器54によって第2受信器5
2による受信に切り換えられる。この切替器54による
受信器51・52の切り替えについては後述することに
する。
【0038】こうして受信された制御信号は台車モデム
55へ入力される。該台車モデム55は地上モデム17
と送受信機機能の局部発振周波数を入替えただけで他は
同一の構成をしており、受信器51、又は受信器52か
ら入力された信号は復調されディジタル信号に変換さ
れ、台車13本体の制御手段である台車コントローラ6
0に出力される。
【0039】前記台車コントローラ60は、センサとし
て、物品支持部22における荷の有無、荷の定位置を検
出する光電スイッチからなる荷物検出器61、軌道12
に沿って設置された現在位置のアドレスの基点となる原
点、ステーション10のゾーン、及びカーブを検出する
光電スイッチからなる走行制御検出器62、先行する台
車13との接近を検出する受光器63、追突を検出する
バンパスイッチ64、走行距離をモータ14の回転数で
検出するためのエンコーダ65等が接続されており、各
センサからの信号、及び台車モデム55から入力した地
上コントローラ16からの制御信号により判断し、イン
バータ69を介して前記モータ14等を制御して、台車
13の自動走行を制御している。
【0040】また、前記台車コントローラ60は後行す
る台車13が接近を検出するための投光を投光器66に
て行っている。台車コントローラ60からの地上コント
ローラ16への前記フィードバック信号はディジタル信
号にて台車モデム55へ出力され、台車モデム55はこ
のフィードバック信号をFM変調して、前記第1の周波
数と異なる所定の周波数(第2の周波数)の超短波に
し、送信器53に送信する。該送信器53から送信され
た台車コントローラ60からのフィードバック信号は、
通信線8・8にて受信されてインピーダンスマッチング
ボックス18を介して地上モデム17で復調されて地上
コントローラ16に出力される。地上コントローラ16
は地上モデム17から入力した台車コントローラ60か
らのフィードバック信号により台車13の状況を把握し
ている。
【0041】このように、地上モデム17と台車モデム
55を送受信装置とし、通信線8・8、受信器51・5
2、送信器53をアンテナとして使用することにより、
地上コントローラ16と台車コントローラ60の信号の
授受が行われている。
【0042】このように有軌道台車システム1を構成す
ることで、図8に示すように、軌道12の曲線部に沿っ
て台車13が旋回するときでも、受信器51・52、及
び通信器53は略通信線8・8に沿って移動し、通信感
度を良好な状態に保つことができる。より正確に言え
ば、車体中央の通信器53は略通信線8・8に沿って旋
回するものの、その前後の受信器51・52は通信線8
・8対して、多少曲線部の向心方向、又は遠心方向(台
車13の左右方向)にぶれてしまい、仮に、このとき受
信感度が悪くなった場合、以下のように制御が施され
る。
【0043】前述の如く、台車モデム55では地上コン
トローラ16からの制御信号を、通常は、第1受信器5
1で受信しており、この受信信号は切替器54を介して
台車モデム55へ送信されている。該切替器54では、
この受信信号の強さを、予め入力設定された基準値と比
較判定しており、該受信信号の強さが該基準値以下とな
ったとき、第2受信器52からの受信信号に切り替えら
れ、台車モデム55へ送信される。また、逆に、該第2
受信器52からの受信信号の強さが該基準値以下となれ
ば、再び第1受信器51からの受信信号に切り替えられ
て、台車モデム55へ送信されることとなる。
【0044】このように、受信器51・52の受信感度
が良い方の信号が台車モデム55へ送信されて、常時、
受信状態を良好に保つことができ、これにより台車13
の誤動作が減少し、信頼性が向上する。
【0045】尚、分岐路を有する軌道12で、該軌道1
2の両側部に通信線8・8が敷設される場合には、台車
13の物品支持部22の左右両側部に、一対の第1受信
器51・51、送信器53・53、第2受信器52・5
2を設けるものとする。勿論、分岐路を有する軌道12
でも、該軌道12の右側に通信線を配置するようにして
も良い。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、以下
の効果を奏するものである。まず、請求項1のように、
直線部と曲線部とを有する走行経路に沿って敷設された
一対の通信線と、該通信線の信号を受信する受信アンテ
ナを搭載した搬送車とを備えた搬送車システムにおい
て、前記走行経路の直線部と曲線部との間で、前記搬送
車上の受信アンテナの移動方向を、前記一対の通信線の
軸芯間を結んだ線の延長線と略直交する方向とすること
で、該受信アンテナの配置位置が、該一対の通信線から
の信号波が強め合う位置となって、通信感度が良好とな
るとともに、走行経路の直線部と曲線部との間での通信
感度の差が少なくなって、搬送システムの通信が安定
し、搬送車の誤動作が少なくなり、信頼性の向上を図る
ことができる。
【0047】また、請求項2のように、直線部と曲線部
とを有する走行経路に沿って敷設された一対の通信線
と、該通信線の信号を受信する受信アンテナを搭載した
搬送車とを備えた搬送車システムにおいて、前記走行経
路は、搬送車の走行面と、該走行面と略直交するガイド
面とから成り、そして、前記一対の通信線の軸芯間を結
んだ線と該ガイド面とが平行になるように配置し、一
方、前記搬送車には、ガイド車輪を該ガイド面に当接、
又は近接した状態に配置し、また、受信アンテナの取付
面を該ガイド面と直交する方向に設けることで、搬送車
上の受信アンテナの移動方向が、該一対の通信線の軸芯
間を結んだ線の延長線と略直交する方向となって、通信
感度が良好となり、搬送車の誤動作が少なくなって、信
頼性の向上を図ることができる。また、この構成では、
従来のような、搬送車上で受信アンテナを、一対の通信
線の軸芯間を結んだ線の延長線と略直交する方向に移動
させる機構が不要となり、コスト面でも有利である。
【0048】そして、請求項3のように、前記搬送車の
進行方向前後に少なくとも2つの受信アンテナを配置し
て、現在通信中の受信アンテナと、他の受信アンテナと
を、所定の通信条件の下で、切り替えるように制御する
ことで、走行中、受信アンテナと通信線との通信状態が
悪くなった場合、現在通信中の受信アンテナが他の受信
アンテナに切り替えられて、通信感度が良好となり、通
信を安定した状態に保つことができ、搬送車の誤動作が
少なくなって、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有軌道台車システム1の模式図。
【図2】台車13の正面断面図。
【図3】同じく側面断面図。
【図4】走行車輪23・23・・・の配置構成を示す台
車13の平面断面図。
【図5】ガイド輪24・24・・・の配置構成を示す台
車13の平面図。
【図6】台車13と運行制御盤15との通信制御を示す
ブロック図。
【図7】通信線8・8と受信器51(52)との位置関
係を示す正面断面図。
【図8】軌道12の曲線部での台車13の平面図。
【符号の説明】
1 有軌道台車システム 8 フィーダ線 13 台車 15 運行制御盤 16 地上コントローラ 17 地上モデム 22 物品支持部 24 ガイド輪 51 第1受信器 52 第2受信器 53 送信器 54 切替器 55 台車モデム 60 台車コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F022 AA08 BB09 LL12 MM08 QQ03 QQ11 5H301 AA02 AA09 BB05 CC03 DD07 DD17 EE02 EE12 GG08 GG12 GG28 GG29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線部と曲線部とを有する走行経路に沿
    って敷設された一対の通信線と、該通信線の信号を受信
    する受信アンテナを搭載した搬送車とを備えた搬送車シ
    ステムにおいて、前記走行経路の直線部と曲線部との間
    で、前記搬送車上の受信アンテナの移動方向を、前記一
    対の通信線の軸芯間を結んだ線の延長線と略直交する方
    向としたことを特徴とする無人搬送車。
  2. 【請求項2】 直線部と曲線部とを有する走行経路に沿
    って敷設された一対の通信線と、該通信線の信号を受信
    する受信アンテナを搭載した搬送車とを備えた搬送車シ
    ステムにおいて、前記走行経路は、搬送車の走行面と、
    該走行面と略直交するガイド面とから成り、そして、前
    記一対の通信線の軸芯間を結んだ線と該ガイド面とが平
    行になるように配置し、一方、前記搬送車には、ガイド
    車輪を該ガイド面に当接、又は近接した状態に配置し、
    また、受信アンテナの取付面を該ガイド面と直交する方
    向に設けたことを特徴とする無人搬送車。
  3. 【請求項3】 前記搬送車の進行方向前後に少なくとも
    2つの受信アンテナを配置して、現在通信中の受信アン
    テナと、他の受信アンテナとを、所定の通信条件の下
    で、切り替えるように制御したことを特徴とする請求項
    1、又は2記載の無人搬送車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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