JP2002307273A - 研削加工機 - Google Patents

研削加工機

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JP2002307273A
JP2002307273A JP2001109862A JP2001109862A JP2002307273A JP 2002307273 A JP2002307273 A JP 2002307273A JP 2001109862 A JP2001109862 A JP 2001109862A JP 2001109862 A JP2001109862 A JP 2001109862A JP 2002307273 A JP2002307273 A JP 2002307273A
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Japan
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grinding
concrete block
grinding tool
block
tool
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JP2001109862A
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Kennosuke Fukushima
健之助 福嶋
Yozaburo Yanagisawa
要三郎 柳澤
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブロックの高さにバラツキがあっても前処理加
工を必要とすることなく連続的に一定の研削代で研削面
を常に高精度の研削加工を可能にし研削工具の研削能力
やブロックの透水性を保持して高品質の研削加工面を得
るようにした研削加工機を提供する。 【解決手段】研削工具3を備えた研削手段と、該研削工
具上面の摩耗情況を検出する研削工具上面位置検出手段
と、研削工具3の上面を一定位置に補正する研削工具上
面位置補正手段と、コンクリートブロックを搬送する無
端周回ベルト8〜10及び固定ドレール14、ガイドレ
ール15とからなるコンクリートブロック搬送手段と、
未加工のコンクリートブロックを前記コンクリートブロ
ック搬送手段に搬入する搬入コンベヤ4と、加工済みの
コンクリートブロックを搬出する搬出コンベヤ5とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートブロ
ックの表層を削って骨材の断面を露出させる乾式の研削
加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の間仕切り壁や住宅等の塀には内部
空洞のコンリートブロックが使用され車道、歩道、公
園、駐車場等には景観舗装材としてインターロッキング
ブロックが使用されている。これらのブロックはセメン
ト、砕石骨材、砂よりなる原料に必要に応じて彩色顔料
を混合し、これに水を加えて混練したコンクリートを型
枠に充填して振動加圧機により固めては脱型し、セメン
トが硬化するまで養生して所定の品質を保って出荷され
ている。
【0003】コンクリートブロックの表面は製造中に細
かい粒子のセメントが浮き出すので外観はセメントある
いは顔料の色のみとなり、砕石骨材や砂の混在は見られ
ないが、ブロックの表層を0.5〜1.00mm程度研
削すると砕石骨材や砂の断面が露出して美観性を向上さ
せると共に、研削面は微細な凹凸粗面となって摩擦抵抗
を有し降雨時等で濡れいている時の歩行者の滑り止めと
なっている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】このようなブロックの表層を研削するには
ダイヤモンド砥粒を円板面にボンドで固めた研削工具や
砥石により研削面に冷却水を供給しながら研削する湿式
研削加工機で加工している。この湿式研削加工機では多
量の水を使用し、切粉が混入した廃水の処理に多額の費
用を要し加工コスト高になっている。また、研削面に供
給される冷却水が機械の周辺に散乱して作業環境を汚損
している。
【0005】近年、上記湿式研削加工法に代えて乾式研
削加工法が開発されている。この乾式研削加工法はブロ
ックの研削面を上に向けて回転するダイヤモンド砥粒の
円板や砥石等の研削工具で研削する上面研削方式が用い
られている。ブロックの厚みには往々にして定寸よりも
厚い場合のバラツキがある。このような場合、上面研削
方式では研削工具がブロックの前面に当たって研削工具
やブロックを破損したり、必要以上の研削代で研削する
不都合がある。そのため研削加工の前に研削面とは反対
側の下面を別途に研削加工して一定の厚みに前処理した
後で上面の表層を研削加工している。
【0006】従って、上記上面研削方式では加工工程数
が多く生産性が上がらず製造コストを高くしている。ま
た、研削工具は研削加工で摩耗するが、この摩耗を検出
して補正する手段がなく多量生産では研削工具の摩耗に
より研削能力や加工精度が低下して品質保持に影響を及
ぼしている。さらに、湿式研削加工法では切粉は冷却水
で流されるが、乾式研削加工法では切粉が速やかに排出
できず切粉が研削工具に目詰まりして研削能力に悪影響
を及ぼし、また、ブロックの研削加工時に切粉がブロッ
クの空隙部に入り込み、目詰まりを起こして透水性能を
低下させる等の問題がある。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑
み、ブロックの高さにバラツキがあっても前処理加工を
必要とすることなく連続的に一定の研削代で研削面を常
に高精度の研削加工を可能にし、かつ研削工具の研削能
力やブロックの透水性を保持して高品質の研削加工面を
得るようにした研削加工機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、請求項1に記載した通り、コンクリートブ
ロックの表層を削って骨材の断面を露出させる乾式の研
削加工機であって、上面に放射状に切粉排出用の溝を有
しモータによって水平面内で傾斜軸線回り若しくは鉛直
軸線回りに回転する円板状の研削工具を備えた研削手段
と、研削工具の上面の摩耗情況をセンサにより検出する
研削工具上面位置検出手段と、前記研削工具上面位置検
出手段により研削工具の上面を一定位置に調整する研削
工具上面位置補正手段と、前記研削工具を中央にして左
右及び上部に配置され前記コンクリートブロックの左右
両側面及び上面に接触してコンクリートブロックを搬送
する無端周回ベルトと、前記コンクリートブロックの搬
送方向における前記研削工具の前に配置され前記コンク
リートブロックの下面を一定位置に支持して滑動させる
固定レールとからなるコンクリートブロック搬送手段
と、前記コンクリートブロックの表面を下面に向けて前
記コンクリートブロック搬送手段に未加工のコンクリー
トブロックを搬入する搬入コンベヤと、前記コンクリー
トブロック搬送手段から加工済みのコンクリートブロッ
クを搬出する搬出コンベヤとを備え、前記コンクリート
ブロック搬送手段で搬送されるコンクリートブロックの
下面の表面を前記研削工具で研削するようにしたことを
特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載した通り、前記コンクリー
トブロックの左右両側面及び上面に接触してコンクリー
トブロックを搬送する無端周回ベルトは、左右両側面に
接触する一方の無端周回ベルトを他方の無端周回ベルト
に対して接近及び離間して間隔調整可能とし、上面に接
触する無端周回ベルトを上下方向に位置調整可能とした
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載した通り、コンクリートブ
ロックの研削加工部に近接して配置した集塵フードと、
前記集塵フードとダクトを介して接続した集塵機とを備
えたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【全体構成】図1〜図3は本発明による研削加工機の全
体構成を示し、1は研削加工部である。この研削加工部
1の構成はベッド2に水平面内で傾斜軸線回り若しくは
鉛直軸線回りに回転する円板状の研削工具3を備えた研
削手段と、前記研削工具3上面の摩耗情況をセンサによ
り検出する研削工具上面位置検出手段と、前記研削工具
上面位置検出手段により研削工具の上面を一定位置に調
整する研削工具上面位置補正手段と、前記研削工具3中
央にして左右及び上部に配置され前記コンクリートブロ
ック(以下単にブロックと略称する)の左右両側面及び
上面に接触してブロックを搬送する無端周回ベルト8、
9、10と、前記コンクリートブロックの搬送方向にお
ける前記研削工具3の前に配置され前記ブロックの下面
を一定位置に支持して滑動させる固定レール14と前記
研削工具3の後に配置されたガイドレール15からなる
ブロック搬送手段と、前記ブロックの研削面を下面に向
けて前記ブロック搬送手段に未加工のブロックを搬入す
る搬入コンベヤ4と、前記ブロック搬送手段から加工済
みのコンクリートブロックを搬出する搬出コンベヤ5を
備え、前記ブロック搬送手段で搬送されるブロックの下
面の研削面を前記研削工具3研削するようにした構成で
ある。6はフリーローラコンベヤであり前記搬入コンベ
ヤ4に連接されており、7もフリーローラコンベヤであ
り前記搬出コンベヤ5に連接している。また、研削加工
部1に近接して配置した集塵フード55と、前記集塵フ
ード55はダクト57を介して接続した集塵機56を備
えている。58は研削加工機に近接して配置されている
制御盤を示す。上記各手段等の詳細について以下に説明
する。
【0012】
【研削工具】上記研削工具3は図9で示すように、上面
に放射状に複数の切粉排出用の溝53が設けられてお
り、この切粉排出用の溝53以外の面には多数のダイヤ
モンド等による研削チップ54が着脱交換自在に配設さ
れており、各研削チップ54間の空間は樹脂で埋められ
ている。この研削工具3は水平面内でブロックの搬送進
入方向に対し円板面が前高後低で回転するように傾斜軸
線回り若しくは水平回転するよう鉛直軸線回りに回転す
るよう設置されている。研削工具3を円板面が水平面内
でブロックの搬送進入方向に対し前高後低で回転するよ
うに傾斜軸線回りとした場合は、研削チップ54がブロ
ックに接触する面積が少ないため研削加工時の研削抵抗
を低減し研削工具3を回転駆動する出力の小さいモータ
を採用することができる。前記切粉排出用の溝5は図例
では曲線であるが直線でもよい。この研削工具3の回転
駆動機構、研削工具上面位置検出手段及び研削工具上面
位置補正手段については後述する。
【0013】
【ブロック搬送手段】ブロック搬送手段は前述のように
ブロックの左右両側面及び上面に接触してブロックを搬
送する3つの無端周回ベルト8、9、10によって構成
されており、この無端周回ベルト8、9、10はブロッ
クの搬送方向に周回するようになっている。左右両側面
に接触する無端周回ベルト8、9は左右どちらでもよい
が説明の便宜上でブロックの搬送方向に向かって左右と
した場合、左側の無端周回ベルト8を右側の無端周回ベ
ルト9に対して接近及び離間して間隔調整可能とし、ブ
ロックの上面に接触する上側の無端周回ベルト10を上
下方向に位置調整可能としている。
【0014】その構造は図4及び図6で示すように、ベ
ッド2上に左右一対の支持台36、37をブロックの搬
送方向軸線に対し平面内で直交する左右方向にスライド
可能に設け、この支持台36、37を互いに相反する方
向に移動させて接近、離間するようハンドル16で回転
する送りねじ軸38を支持台36、37の下方のベッド
2に左右軸線方向で軸承し、この送りねじ軸38に設け
た左ねじ39には左側の支持台36の下面に設けられて
いるナット41を螺合し、右ねじ40には右側の支持台
37の下面に設けられているナット42を螺合してい
る。従って、ハンドル16を左右に回転することにより
左右一対の支持台36は送りねじ軸38のねじリードに
より接近、離間する。
【0015】前記右側の支持台36上に支持プレート3
1が固設されており、この右側の支持プレート31に多
数のアイドラプーリ32がブロックの搬送方向に並列し
て回転可能に取りつけられ、このアイドラプーリ32に
右側の無端周回ベルト9が掛け回されている。33は右
側の無端周回ベルト9を常に一定の張力を付与するテン
ションプーリであり、揺動レバー34の前端に回転自在
に取りつけられ、揺動レバー34の後端に掛け止めされ
ているスプリング35でテンションを付与している。
【0016】上記右側の無端周回ベルト9に対し接近、
離間する可動の左側の無端周回ベルト8は左側の支持台
36に左右方向に揺動可能に設けられている。その構造
は図5で示すように、ピン22で揺動可能に支持フレー
ム27を介して左側の支持台36に取りつけられたレバ
ー20の先端にアイドラプーリ19が回転自在に取りつ
けられ、レバー20の後端にはボルト23の一端がレバ
ー20と相対回転可能に結合している。このボルト23
は支持フレーム27に固定されているプレート24を摺
動自在に貫通され、ボルト23の先端に螺合しているナ
ット25と前記プレート24との間に介在した圧縮ばね
21によってレバー20が図5の矢印b方向に旋回した
ときに矢印a方向に復元力するよう付勢している。ま
た、前記プレート24には前記レバー20の矢印a方向
への復元位置を規制するアジャスト可能なストッパ26
が設けられている。このストッパ26でレバー20の矢
印a方向への復元位置を調整することによりアイドラプ
ーリ19を位置を前後に変位させ左側の無端周回ベルト
8を前後に微細調整することができる。
【0017】このような構造の多数のアイドラプーリ1
9がブロックの搬送方向に並列して配置され、これに左
側の無端周回ベルト8が前記右側の無端周回ベルト9と
所要の間隔で対向するよう平行して掛け回されている。
この左側の無端周回ベルト8にも揺動レバー29及びス
プリング30構造によるテンションプーリ28を備えて
おり左側の無端周回ベルト8に常に一定の張力を付与す
るようにしている。
【0018】上記左側の無端周回ベルト8は並列するア
イドラプーリ19一端に配置されているモータ11によ
って周回駆動し、右側の無端周回ベルト9は並列するア
イドラプーリ32の一端に配置されているモータ12に
よって周回駆動する。前記左右側の無端周回ベルト8、
9はそれぞれ別個専用のモータ11、12であるが、毎
分5回転、搬送速度2mと遅速であるから左右側の無端
周回ベルト8、9の周回速度誤差による支障はない。
尚、1つのモータの回転動力をデファレンシャル機構で
左右側の無端周回ベルト8、9に振り分けて回転伝達す
ることも可能である。
【0019】ブロックの上面に接触する上側の無端周回
ベルト10は前記左側の無端周回ベルト8と同様の構造
のものが配置されている。この上側の無端周回ベルト1
0もハンドル17によって上下方向に位置調整可能され
るようになっている。
【0020】
【研削工具上面位置検出手段】研削工具上面位置検出手
段は図7で示すように研削工具3を挟んで投光器50と
受光器51を配置し、投光器50から光軸52を研削工
具3の上面に沿ってに照射して受光器51により受光さ
せるようにした構造である。研削工具3の上面に取りつ
けられている研削チップ54はブロックの研削加工によ
って摩耗するので研削工具上面位置が変更し研削加工能
力、研削加工精度が低下する。この研削チップ54の摩
耗状況を前記投光器50と受光器51で検出して後述す
る研削工具上面位置補正手段により研削工具上面位置を
適正に補正制御する。この研削工具上面位置の検出は研
削チップ54の上面によって光軸52をカットした瞬間
を補足して研削工具上面の定位置の検出信号を発信する
ように設定されており、その定位置は固定レール14の
面より研削チップ54の上面が任意の研削代相当で上昇
した位置である。
【0021】
【研削工具の回転駆動機構】研削工具3の回転駆動機構
は図7で示すように、昇降プレート41に研削工具3の
回転軸の軸受43とモータ44とを並列して固設してい
る。そして、モータ44の出力軸に固定されているプー
リと研削工具3の回転軸に固定されているプーリとにV
ベルト45を掛け渡して回転を減速伝達するようにして
いる。この減速伝達手段としてはモータ44の出力軸に
固定されているプーリを小径とし研削工具3の回転軸に
固定されているプーリを大径にしてモータ44の回転を
研削工具3の回転軸に減速伝達する。尚、減速機付モー
タを採用してもよい。
【0022】
【研削工具上面位置補正手段】研削工具上面位置補正手
段は図7及び図8で示すように、ベッド2に上下方向の
ガイドレール60を設け、このガイドレール60に前記
研削工具3回転駆動機構を備えている昇降プレート41
を摺動可能に案内し、ベッド2に設けられている昇降駆
動機構によって昇降動するようにしている。この昇降駆
動機構は図8で示すように、昇降駆動モータ46によっ
て作動するスクリュウジャッキ47の昇降動軸48と前
記昇降プレート41とを連結部材49によって連結した
構造である。この昇降駆動機構は前記研削工具上面位置
検出手段と制御盤52を介して連係しており、研削工具
上面位置検出信号によって昇降駆動モータ46を作動
し、昇降プレート41を昇降動して研削工具3の上面の
研削チップ54を適正な定位置に補正するものである。
【0023】
【動作の説明】先ず、研削加工の始動時に研削工具3を
定位置に補正する。これは新品の研削チップ54に交換
した直後は研削工具3の上面位置が定位置からずれるこ
とがあり、また、前回の研削加工で研削チップ54が摩
耗し研削工具3の上面位置が定位置から摩耗した分だけ
ずれる。研削チップ54が定位置より上方にずれている
場合はブロックへの研削切り込み量が所定の0.5〜
1.00mmを超えてしまい余計な研削切り込みとな
り、研削チップ54が定位置より下方にずれている場合
は所定の0.5〜1.00mmの研削切り込みが得られ
ず研削品質が低下する不都合が生じるためである。この
研削工具3の上面位置補正は、制御盤58の始動ボタン
で始動開始指令することにより昇降駆動モータ46が作
動し、昇降プレート41を介して研削工具3を一旦下降
してから上昇させ、研削チップの上面で投光器50から
受光器51に照射している光軸52をカットした瞬間を
補足したところで研削工具上面の定位置の検出信号を発
信して昇降駆動モータ46を停止し研削工具3を定位置
に位置決め補正する。
【0024】研削加工するブロックがインターロッキン
グブロック(以下単にブロックという)の場合、幅10
0mm、長さ200mm、高さ60mmが一般的なサイ
ズであり製品において±2.5、mm程度の外形寸法に
バラツキが生じる。このブロックをその長手方向を搬送
方向に向けて連続搬入してもよいが長手方向を搬送方向
に向けると1個当たりが占める搬送方向の長さが長くな
るため研削加工時間が長くなるので長手方向を搬送方向
に対して左右に向けて多数のブロックを並べて連続的に
搬入させる方が1個当たりの研削加工が短時間で完了し
合理的である。そこで、左右側の無端周回ベルト8、9
の対向間隔を研削加工するブロックの長手方向の左右長
さに対応するようハンドル16によって調整設定し、同
時に上側の無端周回ベルト10もブロック高さに対応す
るようハンドル17によって調整設定する。
【0025】このような準備が完了したところでブロッ
クを搬送して研削加工作業を開始する。すなわち、フリ
ーローラコンベヤ6には多数のブロックを長手方向を搬
送方向に対して左右に向け、かつブロックの表面側を下
面にして互いに接触して並べて搭載し、フリーローラコ
ンベヤ6から搬入コンベヤ4を介して研削加工部1に連
続的に搬入する。研削加工部1に搬入されたブロック
は、その長手方向の一方の端面は左側の無端周回ベルト
8に接触し、他方の端面は右側の無端周回ベルト9に接
触し、ブロックの上面は上側の無端周回ベルト10に接
触してガイドレール14によりブロックの下面が案内さ
れながら搬送し研削工具3によって下面に向けているブ
ロックの表面を基準面にし0.5〜1.00mm程度研
削して搬出コンベヤ5を介してフリーローラコンベヤ7
に搬出される。
【0026】研削加工部1に搬入されたブロックは前記
左右側の無端周回ベルト8、9と上側の無端周回ベルト
10によって搬送されるが、ブロックの長手方向の長さ
に予め設定した左右側の無端周回ベルト8、9の間隔よ
りも大きい場合は左側の可動の無端周回ベルト8のアイ
ドラプーリ19が後退変位してブロックの長手方向の長
さに対応するよう自動的に調整し、ブロックの高さが上
側の無端周回ベルト10の設定した高さより高い場合に
も同様にブロックの高さに対応するよう±2.5、mm
程度の外形寸法にバラツキが生じていてもこれを自動的
に吸収調整し、かつ直進性を確保して確実に搬送動作を
行うものである。
【0027】本発明の研削加工機はブロックの表面を規
定の0.5〜1.00mmの研削代で確実に研削するこ
とができる。すなわち、研削工具3で研削加工される時
のブロックはガイドレール14、15上で搬送されてい
る。しかも上側の無端周回ベルト10によってブロック
をガイドレール14、15上に押さえ込むようにしてい
るためブロックは確実にガイドレール14、15上に接
触し研削抵抗等で浮上することなく研削される。しかも
研削工具3は定位置に補正されているので、ブロックの
表面は規定の0.5〜1.00mm以上あるいは以下で
研削されるような不都合が生じることがないのである。
【0028】
【研削切粉の処理】ブロックを研削するときに生じる切
粉は研削工具3の上面に放射状に設けられている切粉排
出用の溝53によって研削工具3の回転遠心力で研削工
具3の外周に放出される。従って、切粉が研削工具3が
目詰まりして研削能力に悪影響を及ぼしたり、切粉がブ
ロックの空隙部に入り込み、目詰まりを起こして透水性
能を低下させる等の不都合を解消し高品質な研削加工仕
上げが得られる。研削工具3の外周に放出された切粉や
周囲に浮遊する粉塵は集塵フード55で集塵してダクト
57を介して集塵機56で集塵処理されるので研削加工
部1やその周辺を切粉で汚損することなく良好な研削作
業環境を保持することができる。
【0029】
【その他の実施事項】上記の実施態様では被研削物をイ
ンターロッキングブロックを例にして説明したが、イン
ターロッキングブロックに限定されるものではなく、建
物の間仕切り壁や住宅等の塀に使用されるコンクリート
ブロックの表層を研削加工することも可能であり、ブロ
ックのサイズも大小に応じて適正に調整することにより
研削加工することが可能である。因みに、設計にもよる
が研削幅100mm〜200mm、製品高さ60mm〜
80mmのサイズのブロックを配合骨材の材令、研削厚
によって異なるが通常では24m/時間(送り速度
2.0/分)で研削加工が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の研削加工機
によれば、 A.ブロックの表面を下面にして、下方より研削工具で
研削加工するため、ブロックの高さにバラツキがあって
も上面研削加工方式のように、表面研削前に裏面を研削
して所定の高さに前加工処理する必要がなくブロックの
表面を研削加工することができ、加工工程数が削減され
る。 B.研削加工部におけるブロックは左右何れか一方及び
の上側の無端周回ベルトによりブロックの幅や高さにバ
ラツキがあってもこれを吸収して搬送し、かつ直進性が
確保されるため研削加工部を確実に搬送して研削加工す
ることができる。 C.研削加工部においてブロックは、その下面を一定位
置でガイドレールで支持し上側の無端周回ベルトで押さ
え込まれた状態で、しかも定位置補正された研削工具に
より研削加工するため、設定された規定の0.5〜1.
00mm以上の研削代で研削工具が切り込むことがな
く、規定の0.5〜1.00mm研削代の範囲で確実に
研削加工することができる。 D.研削工具の上面位置は新品の研削チップ交換時や摩
耗したときには補正手段により研削チップを適正な定位
置に補正されるようにしてあるため、研削工具の研削能
力及び高品質の研削加工面を得ることができる。 E.研削工具には切粉排出用の溝が設けられ、研削時に
生じる切粉を研削工具から放出するようにしているた
め、研削工具が目詰まりして研削能力に悪影響を及ぼし
たり、切粉がブロックの空隙部に入り込み、目詰まりを
起こして透水性能を低下させる等の不都合を解消し高品
質な研削加工仕上げが得られる。 F.前記排出した切粉や周囲に浮遊する粉塵は集塵フー
ドで集塵して集塵機56で集塵処理されるので研削加工
部やその周辺を切粉で汚損することなく良好な研削作業
環境を保持することができる。 G.低設備費で差別化製品の実現と、能率的な研削加工
作業によりランニングコストの低減、利益の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研削加工機全体の平面図
【図2】本発明の研削加工機全体の正面図
【図3】搬出コンベアを除いた状態での本発明の研削加
工機の側面図
【図4】研削加工部の上方構造物を除いた状態での平面
【図5】可動の無端周回コンベアの機構要部を示す平面
【図6】左右側の無端周回コンベアの間隔調整機構図
【図7】研削工具の昇降装置を示す正面図
【図8】図7の側面図
【図9】研削工具の平面図
【符号の説明】
1 研削加工部 2 ベッド 3 研削工具 4 搬入コンベ 5 搬出コンベヤ 6 フリーローラコンベヤ 7 フリーローラコンベヤ 8 無端周回ベルト(左側) 9 無端周回ベルト(右側) 10 無端周回ベルト(上側) 11 モータ 12 モータ 13 モータ 14 固定ドレール 15 ガイドレール 16 ハンドル 17 ハンドル 19 アイドラプーリ 20 レバー 21 圧縮ばね 22 ピン 23 ボルト 24 プレート 25 ナット 26 ストッパ 27 支持フレーム 28 テンションプーリ 29 揺動レバー 30 スプリング 31 支持プレート 32 アイドラプーリ 34 揺動レバー 35 スプリング 36 支持台 37 支持台 38 送りねじ軸 39 左ねじ 40 右ねじ 41 ナット 42 ナット 43 軸受 44 モータ 45 Vベルト 46 昇降駆動モータ 47 スクリュウジャッキ 48 昇降動軸 49 連結部材 50 投光器 51 受光器 52 光軸 53 切粉排出用の溝 54 研削チップ 55 集塵フード 56 集塵機 57 ダクト 58 制御盤 60 ガイドレール
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月13日(2001.4.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【その他の実施事項】上記の実施態様では被研削物をイ
ンターロッキングブロックを例にして説明したが、イン
ターロッキングブロックに限定されるものではなく、建
物の間仕切り壁や住宅等の塀に使用されるコンクリート
ブロックの表層を研削加工することも可能であり、ブロ
ックのサイズも大小に応じて適正に調整することにより
研削加工することが可能である。因みに、設計にもよる
が研削幅100mm〜200mm、製品高さ60mm〜
80mmのサイズのブロックを配合骨材の材令、研削厚
によって異なるが通常では24m/時間(送り速度
2.0m/分)で研削加工が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B24B 55/06 B24B 55/06 Fターム(参考) 3C029 DD08 DD20 3C034 AA08 AA13 BB01 BB83 BB85 BB93 CA22 3C043 BB03 CC04 DD13 3C047 FF04 FF09 HH12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートブロックの表層を削って骨
    材の断面を露出させる乾式の研削加工機であって、 上面に放射状に切粉排出用の溝を有しモータによって水
    平面内で傾斜軸線回り若しくは鉛直軸線回りに回転する
    円板状の研削工具を備えた研削手段と、 研削工具の上面の摩耗情況をセンサにより検出する研削
    工具上面位置検出手段と、 前記研削工具上面位置検出手段により研削工具の上面を
    一定位置に補正する研削工具上面位置補正手段と、 前記研削工具を中央にして左右及び上部に配置され前記
    コンクリートブロック の左右両側面及び上面に接触してコンクリートブロック
    を搬送する無端周回ベルトと、前記コンクリートブロッ
    クの搬送方向における前記研削工具の前に配置され前記
    コンクリートブロックの下面を一定位置に支持して滑動
    させる固定レールとからなるコンクリートブロック搬送
    手段と、 前記コンクリートブロックの表面を下面に向けて前記コ
    ンクリートブロック搬送手段に未加工のコンクリートブ
    ロックを搬入する搬入コンベヤと、前記コンクリートブ
    ロック搬送手段から加工済みのコンクリートブロックを
    搬出する搬出コンベヤとを備え、前記コンクリートブロ
    ック搬送手段で搬送されるコンクリートブロックの下面
    の表面を前記研削工具で研削するようにしたことを特徴
    とする研削加工機。
  2. 【請求項2】 コンクリートブロックの左右両側面及び
    上面に接触してコンクリートブロックを搬送する無端周
    回ベルトは、左右両側面に接触する一方の無端周回ベル
    トを他方の無端周回ベルトに対して接近及び離間して間
    隔調整可能とし、上面に接触する無端周回ベルトを上下
    方向に位置調整可能としたことを特徴とする請求項1に
    記載の研削加工機。
  3. 【請求項3】 コンクリートブロックの研削加工部に近
    接して配置した集塵フードと、前記集塵フードとダクト
    を介して接続した集塵機とを備えたことを特徴とする請
    求項1及び2に記載の研削加工機。
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