JP2002306772A - 遊技機の役物 - Google Patents

遊技機の役物

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JP2002306772A
JP2002306772A JP2001148487A JP2001148487A JP2002306772A JP 2002306772 A JP2002306772 A JP 2002306772A JP 2001148487 A JP2001148487 A JP 2001148487A JP 2001148487 A JP2001148487 A JP 2001148487A JP 2002306772 A JP2002306772 A JP 2002306772A
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game
sensor
game ball
inner rail
game area
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JP2001148487A
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Yutaka Nishikawa
西川  豊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入賞口等に全く入ることのない遊技領域の両
外側で下方の領域を落下し、アウト口から排出される遊
技球である死玉に検数して、一定条件で敗者復活のチャ
ンスを与えそれを遊技者に明示して、遊技者の興趣を増
大させる。 【解決手段】 パチンコ機の遊技領域1の左右下方の領
域で、アウト口15近傍内レール4沿いを通過する遊技
球を検知し、所定の条件を満たした場合に、役物10に
具備される一対の可動翼片9を所定秒数拡開し、遊技者
に利益を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本来完全にアウト
球となるべき遊技球を検出して、検出した遊技球が所定
数となった場合、遊技者に有利な特別価値を付与するパ
チンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】発射装置(図示せず)から遊技球を打ち
出すと外、内レール3、4により形成される案内経路2
0を経て、遊技球は遊技領域1の上方に至り、障害釘2
1、風車5等で流路を変更されながら落下する。そして
遊技領域1の上方へ打ち出された遊技球は、遊技領域1
に植設された障害釘21、風車5等で流路を変更され入
賞口11、12、役物10の周囲を流れ落ち、入賞口1
1、12に入ると所定数の賞球が得られる。そして上記
の入賞口11,12には一つの遊技球が入ると複数個の
賞球を得られるものから、役物10に遊技球が入り、役
物10に備えられている一対の可動翼片9が、通常の起
立状態から、遊技球が入り易い拡開状態になり、この状
態時に役物10に遊技球が入ると抽選が行われ、大入賞
口13が開口し、多数の賞球を出す大当りや、大当りが
出易い期間を続け特別入賞等にゲームが発展する場合が
ある。従って、遊技者は入賞口11、12あるいは役物
10の周囲を遊技球が流れ落下すると興趣をもってゲー
ムを続けることができる。
【0003】しかし、発射時の遊技球に加わった弾発力
の差や遊技領域内に配置される風車5や障害釘21によ
って入賞口11,12、役物10の周囲を流れ落ること
なく、遊技領域1の最も外側に配置されている入賞口1
1より更に外側に流れ落ちる遊技球もかなりの数にな
る。これらの遊技球は瞬時に遊技領域1の最下端部に配
置される遊技球排出口から流出して、遊技客の興趣が著
しく減退してしまう。近時、特別図柄表示装置8が一層
大きくなり、サイド飾り24と該特別図柄表示装置8間
が狭くなり、この箇所で流れ落ちる遊技球が、前記入賞
口11,12、役物10に入る可能性がある通称生き
玉、もしくは全くこれら入賞口11、12等に入る可能
性のない死玉になるかを、遊技者が早い時期に判別して
しまうことができ、ゲームが単純となっているともいえ
る。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】本発明の課題は発射装置より発射された遊
技球が入賞、役物に対して全く関係のない遊技領域を通
過した遊技球、いわゆる死玉に対しても、遊技者に有利
な条件を提供して、遊技者に対し興趣がなくならないよ
うにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が上記課題を解決
するため採用した手段は、外レール及び内レールに囲ま
れた遊技領域の適宜な箇所に風車、入賞口及び役物を配
置し、遊技領域の最下端部では、内レールに接して遊技
球排出口が設けられるパチンコ機において、前記遊技領
域の下方の左右で、それぞれ最も外側に配置される入賞
口より外側且つ遊技領域最下方位置に配置される入賞口
の下端部間で形成される領域内を通過して、内レール上
を通過する遊技球を検出するセンサを配設し、該センサ
で検出された遊技球が所定数に達した場合、遊技者に有
利な状態を付与するように構成したことを特徴としてい
る。
【0006】また、請求項2で採用した手段は、センサ
で検出された遊技球が所定数になった場合に遊技者に付
与される有利な状態が、遊技領域に配置される役物に具
備される一対の可動翼片を、所定時間拡開するように構
成したことを特徴としている。
【0007】請求項3で採用した手段は、センサに検出
された遊技球数の表示装置を、前記遊技球排出口を中心
として左右に配設するように構成したことを特徴として
いる。
【0008】請求項4で採用した手段は、センサにおい
て、該遊技領域最下端部の位置で内レール上に該センサ
の遊技球通過孔部を配設するように構成したことを特徴
としている。
【0009】請求項5で採用した手段は、前項記載の内
レール上を通過する遊技球を検知するセンサにおいて、
該遊技領域の最も外側に配置される入賞口の下方近傍の
位置に上端を回動自在にした、内レールまでの長さを有
する可動片を垂下させると共に、回動した可動片が当接
する検出スイッチを該可動片の側方の位置に配設するよ
うに構成したことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にも
とづき図面を参照して説明する。なお、「従来の技術」
の項目で説明した部分と同一部分には同一符号を付し、
重複説明を避けて本発明の特徴部分についてのみ説明す
る。
【0011】図1は第1種パチンコ機の正面図であり、
遊技領域1は、遊技盤2に取付けられた外レール3と該
外レール3の内側に沿う内レール4で囲繞される。遊技
領域1の上方の左右には遊技球の流路を変更するための
風車5が配置され、該風車5のそれぞれの下方には通過
チャッカ6が配置される。上記遊技領域1の左右に配置
される風車5及び通過チャッカ6の間には、上方に小型
の普通図柄表示装置7及び下方に大型の特別図柄表示装
置8が配置され、該特別図柄表示装置8の下方且つ左右
の位置に風車5が更に配置される。特別図柄表示装置8
の直下には一対の可動翼片9を備えた役物10が配置さ
れる。この役物10の両サイドで前記通過チャッカ6よ
りやや外側に入賞口11が配置される。役物10の下方
には、左右に入賞口12、中央に大入賞口13を備える
アタッカ14が配置され、該アタッカ14の下方で遊技
領域1の最下端部に遊技球排出口(以下アウト口とも称
する)15が配置される。なお、遊技領域1に多数植設
される障害釘21は、同じく該遊技領域1に配置される
風車5、通過チャッカ6、特別図柄表示装置8、入賞口
11、アタッカ14の周囲の所定位置に配置される。
【0012】図1中17は、通過ゲートである。該通過
ゲート17は、遊技盤2に貫通溝18を設けて遊技盤2
の裏側からセンサ19を該貫通溝18に嵌挿し、センサ
本体部19’を適宜な方法で遊技盤2に固定し、該セン
サ19の先端部である通過孔19”にカバー(図示せ
ず)を被せたものである。通過ゲート17は、遊技領域
1に配置される前記入賞口11の外側で且つ大入賞口1
3の下端部間で形成される領域(図1は左側のみ斜線を
引き、右側領域については斜線を省略、図4は左右の領
域双方を斜線で示した)16の最下流域で内レール4上
に配設される。また、アウト口15を中心に内レール4
の左右に配設されたそれぞれの通過ゲート17’、1
7”の近傍には、LED27を5個並設した表示装置2
6が1個づつ配設される。
【0013】発射ハンドル22を回転させると、上皿2
3から供給された遊技球を発射装置(図示せず)によっ
て発射できる。遊技球は、普通図柄表示装置7、風車5
の上方に植設される障害釘21に当たり、遊技領域1の
左方向、中央、右方向へ飛ばされ、下方に落下する。障
害釘21の間を通ったり、風車5で遊技領域1の上方に
植設される障害釘21間を通ったり、風車5によって特
別図柄表示装置8の周囲に落下した遊技球は通過チャッ
カ6に入ったり、該特別図柄表示装置8の下方に配置さ
れる役物10に入ったりする。通過チャッカ6に入ると
普通図柄表示装置7の図柄が回転し、該図柄が揃うと役
物10に具備される可動翼片9が拡開する。遊技球が入
ると特別図柄表示装置8の図柄(図示せず)が回転し
て、該図柄が揃うと大当りになり、大当り時に抽選を行
い、特別入賞となることもある。このように遊技領域1
の中央周辺に飛んだ遊技球は、まさに生き玉としてどの
入賞口11に入るか、どのようなゲーム発展するか、遊
技者に対して興趣を惹起することができる。
【0014】特別図柄表示装置8の下方で、該特別図柄
表示装置8の両側方に配置される風車5に当接し、遊技
領域1の外側へ飛ばされ、落下する遊技球において、該
風車5の下方に位置する入賞口11に入らず、該入賞口
11の外側へ落下する遊技球は、前記領域16を通過す
る。そして、該領域16の下方で内レール4上に配設さ
れた通過ゲート17’、17”を通過し、再び内レール
4上を転動してアウト口15から排出される。
【0015】通過ゲート17は、領域16の最下端部に
アウト口15を中心として内レール4上の左右に配設さ
れる。通過ゲート17内にはセンサ19の通過孔19”
がそれぞれ配設されており、該センサ19の通過孔1
9”を遊技球が通過すると、その通過信号は制御部25
へ送られる。即ち、パチンコ機に電源投入されると、制
御部25内で左側及び右側ゲートカウント28’、2
8”をリセットして、ゼロとする。そして遊技球が左側
通過ゲート17’もしくは右側通過ゲート17”を通過
すると、センサ19から制御部25に通過信号を送る。
制御部25では、これらの信号を受け、左側通過ゲート
17’側のセンサ19からの信号であれば、左側ゲート
カウンタ28’に1を加算し、右側通過ゲート17”側
のセンサ19からの信号であれば、右側ゲートカウンタ
28”に1を加算する。そして制御部25は、左右いず
れかの表示装置26’、26”に対してゲートカウンタ
28のカウント数と同数のLED27を点灯させる指示
信号を出力する。
【0016】遊技球が左側通過ゲート17’もしくは右
側通過ゲート17”を通過すると、常にセンサ19から
制御部25に通過信号が送られ、制御部25では左側通
過ゲート17’側のセンサ19からの信号であれば、左
側ゲートカウンタ28’に1を加算し、右側通過ゲート
17”側のセンサ19からの信号であれば、右側ゲート
カウンタ28”に1を加算する。この時、制御部25
は、記憶していた左側及び右側のゲートカウンタ2
8’、28”に1を加える、その合計数が左側、右側そ
れぞれ5に満たない場合は、左側及び右側のゲートカウ
ンタ28’、28”において合計が5に至るまで、従来
記憶していたカウントに1を加算し、前述どおり、左右
いずれかの表示装置26’、26”にLED27に点灯
させる指示信号を出す。この場合、左側、もしくは右側
のどちらか一方の通過ゲート17において5個以上の遊
技球が通過しても、それ以上はカウントされず、表示装
置26のLED27も5個点灯した状態のままである。
【0017】その後、他方の通過ゲート17を通過する
遊技球数が5になり、左右の表示装置26’、26”の
LED27が5個づつ点灯すると、役物10の左右に配
置される一対の可動翼片9を予め定められた秒数だけ拡
開した位置に移動させる。そして、左側及び右側のゲー
トカウンタ28’、28”をクリアして数値をゼロとす
る。この場合、表示装置26’、26”への点灯信号は
止められ、LED27は一斉に消灯される。
【0018】左右の通過ゲート17に、それぞれ5個の
遊技球が通過して、左側及び右側のゲートカウンタ2
8’、28”のカウント数が5になった場合において
も、役物10へ遊技球が入った場合等、役物10の可動
翼片9が開いている場合は(可動翼片9が作動中は)、
制御部25において、左側及び右側のゲートカウンタ2
8’、28”をクリヤして数値をゼロとし、死玉が左右
の通過ゲート17を5個ずつ通過することによって遊技
者に与える利益を無効とする。この場合、左右いずれの
表示装置26’、26”のLED27も消灯させる。
【0019】また、遊技領域1の左右でそれぞれ最も外
側に配置される入賞口11より外側且つ最下位に位置さ
れる入賞口13の高さまで形成される領域16を通過し
て、内レール4上を流下する遊技球の検知は、上記の通
過ゲート17内のセンサ19で検知するだけに限らな
い。例えば、入賞口11下方近傍の位置に軸29を配置
し、該軸29に可動片30の第1端部に設けた嵌合孔3
0’を嵌合して、該可動片30を回動自在に支持し、遊
技球が内レール4上を流下して、可動片30の下部に設
けられた可撓片31に当接すると、可動片30が回動し
て、該可動片30の側方に配置したマイクロスイッチ3
2のピン押しボタン32’に当接するようにして、マイ
クロスイッチ32から制御部25に通過信号を送るよう
にしてもよい(図5)。更に、非接触型センサ(図示せ
ず)で、入賞口11より外側且つ最下位に位置される入
賞口13の高さまで形成される領域16を通過して、内
レール4上を流下する遊技球を検知するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】本発明は遊技領域の中でも、該遊技領域
の外側で下方の絶対に入賞しない領域内を通過し、内レ
ール上を転がって、まさにアウト口から排出される死玉
を検出して、該死玉がある一定の数に達した場合に、大
きな利益を得る機会を遊技者に与えるものであるから、
死玉に敗者復活のチャンスを加えることになり、遊技者
の興趣を減退させず、しかも、遊技を続行する意思を増
す効果がある。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、本発明を採用した第1種パ
チンコ機の正面図である。
【図2】本発明の死玉を検出するセンサで、図1のA−
A’における取付断面図である。
【図3】本発明の実施例で、制御部における処理を示す
フローチャートである。
【図4】本発明の実施例で、本発明を採用した第2種パ
チンコ機の正面図である。
【図5】本発明の死玉を検出する他の実施例を示す部分
図である。
【符号の説明】
1;遊技領域、2;遊技盤、3;外レール、4;内レー
ル、5;風車、6;通過チャッカ、7;普通図柄表示装
置、8;特別図柄表示装置、9;可動翼片、10;役
物、11,12;入賞口、13;大入賞口、14;アタ
ッカ、15;遊技球排出口(アウト口)、16;領域、
17;通過ゲート、17’;左側通過ゲート、17”;
右側通過ゲート、18;貫通溝、19;センサ、1
9’;センサ本体部、19”;通過孔、20;案内経
路、21;障害釘、22;発射ハンドル、23;上皿、
24;サイド飾り、25;制御部、26;表示装置、2
6’;左側表示装置、26”;右側表示装置、27;L
ED、28;ゲートカウンタ、28’;左側ゲートカウ
ンタ、28”;右側ゲートカウンタ、29;軸、30;
可動片、30’;嵌合孔、31;可撓片、32;マイク
ロスイッチ、32’ピン押しボタン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月8日(2002.3.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機の役物
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本来完全にアウト
球となるべき遊技球を検出して、検出した遊技球が所定
数となった場合、遊技者に有利な特別価値を付与するパ
チンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図1によって従来のパチンコ機の
構成を説明する。発射装置(図示せず)から遊技球を打
ち出すと外、内レール3、4により形成される案内経路
20を経て、遊技球は遊技領域1の上方に至り、障害釘
21、風車5等で流路を変更されながら落下する。そし
て遊技領域1の上方へ打ち出された遊技球は、遊技領域
1に植設された障害釘21、風車5等で流路を変更され
入賞口11、12、役物10の周囲を流れ落ち、入賞口
11、12に入ると所定数の賞球が得られる。そして上
記の入賞口11,12には一つの遊技球が入ると複数個
の賞球を得られるものから、役物10に遊技球が入り、
役物10に備えられている一対の可動翼片9が、通常の
起立状態から、遊技球が入り易い拡開状態になり、この
状態時に役物10に遊技球が入ると抽選が行われ、大入
賞口13が開口し、多数の賞球を出す大当りや、大当り
が出易い期間を続け特別入賞等にゲームが発展する場合
がある。従って、遊技者は入賞口11、12あるいは役
物10の周囲を遊技球が流れ落下すると興趣をもってゲ
ームを続けることができる。
【0003】しかし、発射時の遊技球に加わった弾発力
の差や遊技領域内に配置される風車5や障害釘21によ
って入賞口11,12、役物10の周囲を流れ落ること
なく、遊技領域1の最も外側に配置されている入賞口1
1より更に外側に流れ落ちる遊技球もかなりの数にな
る。これらの遊技球は瞬時に遊技領域1の最下端部に配
置される遊技球排出口から流出して、遊技客の興趣が著
しく減退してしまう。近時、特別図柄表示装置8が一層
大きくなり、サイド飾り24と該特別図柄表示装置8間
が狭くなり、この箇所で流れ落ちる遊技球が、前記入賞
口11,12、役物10に入る可能性がある通称生き
玉、もしくは全くこれら入賞口11、12等に入る可能
性のない死玉になるかを、遊技者が早い時期に判別して
しまい、ゲームが単純となっている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】本発明の課題は発射装置より発射された遊
技球が入賞、役物に対して全く関係のない遊技領域を通
過した遊技球、いわゆる死玉に対しても、遊技者に有利
な条件を提供して、遊技者に対し興趣がなくならないよ
うにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が上記課題を解決
するため請求項1で採用した手段は、外レール及び内レ
ールに囲まれた遊技領域の適宜な箇所に風車、入賞口及
び役物を配置し、遊技領域の最下端部では、内レールに
接して遊技球排出口が設けられるパチンコ機において、
前記遊技領域の下方の左右で、それぞれ最も外側に配置
される入賞口より外側且つ遊技領域最下方位置に配置さ
れる入賞口の下端部間で形成される領域内を通過して、
内レール上を通過する遊技球を検出するセンサを配設
し、該センサで検出された遊技球が所定数に達した場
合、遊技者に有利な状態を付与するように構成したこと
を特徴としている。
【0006】また、請求項2で採用した手段は、センサ
で検出された遊技球が所定数になった場合に遊技者に付
与される有利な状態が、遊技領域に配置される役物に具
備される一対の可動翼片を、所定時間拡開するように構
成したことを特徴としている。
【0007】請求項3で採用した手段は、センサに検出
された遊技球数の表示装置を、前記遊技球排出口を中心
として左右に配設するように構成したことを特徴として
いる。
【0008】請求項4で採用した手段は、センサにおい
て、該遊技領域最下端部の位置で内レール上に該センサ
の遊技球通過孔部を配設するように構成したことを特徴
としている。
【0009】請求項5で採用した手段は、内レール上を
通過する遊技球を検知するセンサにおいて、該遊技領域
の最も外側に配置される入賞口の下方近傍の位置に上端
を回動自在にした、内レールまでの長さを有する可動片
を垂下させると共に、回動した可動片が当接する検出ス
イッチを該可動片の側方の位置に配設するように構成し
たことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にも
とづき図面を参照して説明する。なお、「従来の技術」
の項目で説明した部分と同一部分には同一符号を付し、
重複説明を避けて本発明の特徴部分についてのみ説明す
る。
【0011】図1は第1種パチンコ機の正面図であり、
遊技領域1は、遊技盤2に取付けられた外レール3と該
外レール3の内側に沿う内レール4で囲繞される。遊技
領域1の上方の左右には遊技球の流路を変更するための
風車5が配置され、該風車5のそれぞれの下方には通過
チャッカ6が配置される。上記遊技領域1の左右に配置
される風車5及び通過チャッカ6の間には、上方に小型
の普通図柄表示装置7及び下方に大型の特別図柄表示装
置8が配置され、該特別図柄表示装置8の下方且つ左右
の位置に風車5が更に配置される。特別図柄表示装置8
の直下には一対の可動翼片9を備えた役物10が配置さ
れる。この役物10の両サイドで前記通過チャッカ6よ
りやや外側に入賞口11が配置される。役物10の下方
には、左右に入賞口12、中央に大入賞口13を備える
アタッカ14が配置され、該アタッカ14の下方で遊技
領域1の最下端部に遊技球排出口(以下アウト口とも称
する)15が配置される。なお、遊技領域1に多数植設
される障害釘21は、同じく該遊技領域1に配置される
風車5、通過チャッカ6、特別図柄表示装置8、入賞口
11、アタッカ14の周囲の所定位置に配置される。
【0012】図1中17は、通過ゲートである。該通過
ゲート17は、遊技盤2に貫通溝18を設けて遊技盤2
の裏側からセンサ19を該貫通溝18に嵌挿し、センサ
本体部19’を適宜な方法で遊技盤2に固定し、該セン
サ19の先端部である通過孔19”にカバー(図示せ
ず)を被せたものである。通過ゲート17は、遊技領域
1に配置される前記入賞口11の外側で且つ大入賞口1
3の下端部間で形成される領域(図1は左側のみ斜線を
引き、右側領域については斜線を省略、図2は左右の領
域双方を斜線で示した)16の最下流域で内レール4上
に配設される。また、アウト口15を中心に内レール4
の左右に配設されたそれぞれの通過ゲート17’、1
7”の近傍には、LED27を5個並設した表示装置2
6が1個づつ配設される。
【0013】発射ハンドル22を回転させると、上皿2
3から供給された遊技球を発射装置(図示せず)によっ
て発射できる。遊技球は、普通図柄表示装置7、風車5
の上方に植設される障害釘21に当たり、遊技領域1の
左方向、中央、右方向へ飛ばされ、下方に落下する。障
害釘21の間を通ったり、風車5で遊技領域1の上方に
植設される障害釘21間を通ったり、風車5によって特
別図柄表示装置8の周囲に落下した遊技球は通過チャッ
カ6に入ったり、該特別図柄表示装置8の下方に配置さ
れる役物10に入ったりする。通過チャッカ6に入ると
普通図柄表示装置7の図柄が回転し、該図柄が揃うと役
物10に具備される可動翼片9が拡開する。遊技球が入
ると特別図柄表示装置8の図柄(図示せず)が回転し
て、該図柄が揃うと大当りになり、大当り時に抽選を行
い、特別入賞となることもある。このように遊技領域1
の中央周辺に飛んだ遊技球は、まさに生き玉としてどの
入賞口11に入るか、どのようなゲーム発展するか、遊
技者に対して興趣を惹起することができる。
【0014】特別図柄表示装置8の下方で、該特別図柄
表示装置8の両側方に配置される風車5に当接し、遊技
領域1の外側へ飛ばされ、落下する遊技球において、該
風車5の下方に位置する入賞口11に入らず、該入賞口
11の外側へ落下する遊技球は、前記領域16を通過す
る。そして、該領域16の下方で内レール4上に配設さ
れた通過ゲート17’、17”を通過し、再び内レール
4上を転動してアウト口15から排出される。
【0015】通過ゲート17は、領域16の最下端部に
アウト口15を中心として内レール4上の左右に配設さ
れる。通過ゲート17内にはセンサ19の通過孔19”
がそれぞれ配設されており、該センサ19の通過孔1
9”を遊技球が通過すると、その通過信号は制御部25
へ送られる。即ち、パチンコ機に電源投入されると、制
御部25内で左側及び右側ゲートカウンタ28’、2
8”をリセットして、ゼロとする。そして遊技球が左側
通過ゲート17’もしくは右側通過ゲート17”を通過
すると、センサ19から制御部25に通過信号を送る。
制御部25では、これらの信号を受け、左側通過ゲート
17’側のセンサ19からの信号であれば、左側ゲート
カウンタ28’に1を加算し、右側通過ゲート17”側
のセンサ19からの信号であれば、右側ゲートカウンタ
28”に1を加算する。そして制御部25は、左右いず
れかの表示装置26’、26”に対してゲートカウンタ
28のカウント数と同数のLED27を点灯させる指示
信号を出力する。
【0016】遊技球が左側通過ゲート17’もしくは右
側通過ゲート17”を通過すると、常にセンサ19から
制御部25に通過信号が送られ、制御部25では左側通
過ゲート17’側のセンサ19からの信号であれば、左
側ゲートカウンタ28’に1を加算し、右側通過ゲート
17”側のセンサ19からの信号であれば、右側ゲート
カウンタ28”に1を加算する。この時、制御部25
は、記憶していた左側及び右側のゲートカウンタ2
8’、28”に1を加える、その合計数が左側、右側そ
れぞれ5に満たない場合は、左側及び右側のゲートカウ
ンタ28’、28”において合計が5に至るまで、従来
記憶していたカウントに1を加算し、前述どおり、左右
いずれかの表示装置26’、26”にLED27に点灯
させる指示信号を出す。この場合、左側、もしくは右側
のどちらか一方の通過ゲート17において5個以上の遊
技球が通過しても、それ以上はカウントされず、表示装
置26のLED27も5個点灯した状態のままである。
【0017】その後、他方の通過ゲート17を通過する
遊技球数が5になり、左右の表示装置26’、26”の
LED27が5個づつ点灯すると、役物10の左右に配
置される一対の可動翼片9を予め定められた秒数だけ拡
開した位置に移動させる。そして、左側及び右側のゲー
トカウンタ28’、28”をクリアして数値をゼロとす
る。この場合、表示装置26’、26”への点灯信号は
止められ、LED27は一斉に消灯される。
【0018】左右の通過ゲート17に、それぞれ5個の
遊技球が通過して、左側及び右側のゲートカウンタ2
8’、28”のカウント数が5になった場合において
も、役物10へ遊技球が入った場合等、役物10の可動
翼片9が開いている場合は(可動翼片9が作動中は)、
制御部25において、左側及び右側のゲートカウンタ2
8’、28”をクリヤして数値をゼロとし、死玉が左右
の通過ゲート17を5個ずつ通過することによって遊技
者に与える利益を無効とする。この場合、左右いずれの
表示装置26’、26”のLED27も消灯させる。
【0019】また、遊技領域1の左右でそれぞれ最も外
側に配置される入賞口11より外側且つ最下位に位置さ
れる入賞口13の高さまで形成される領域16を通過し
て、内レール4上を流下する遊技球の検知は、上記の通
過ゲート17内のセンサ19で検知するだけに限らな
い。例えば、入賞口11下方近傍の位置に軸29を配置
し、該軸29に可動片30の第1端部に設けた嵌合孔3
0’を嵌合して、該可動片30を回動自在に支持し、遊
技球が内レール4上を流下して、可動片30の下部に設
けられた可撓片31に当接すると、可動片30が回動し
て、該可動片30の側方に配置したマイクロスイッチ3
2のピン押しボタン32’に当接するようにして、マイ
クロスイッチ32から制御部25に通過信号を送るよう
にしてもよい(図5)。更に、非接触型センサ(図示せ
ず)で、入賞口11より外側且つ最下位に位置される入
賞口13の高さまで形成される領域16を通過して、内
レール4上を流下する遊技球を検知するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】本発明は遊技領域の中でも、該遊技領域
の外側で下方の絶対に入賞しない領域内を通過し、内レ
ール上を転がって、まさにアウト口から排出される死玉
を検出して、該死玉がある一定の数に達した場合に、大
きな利益を得る機会を遊技者に与えるものであるから、
死玉に敗者復活のチャンスを加えることになり、遊技者
の興趣を減退させず、しかも、遊技を続行する意思を増
す効果がある
図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、本発明を採用した第1種パ
チンコ機の正面図である。
【図2】本発明の死玉を検出するセンサで、図1のA−
A’における取付断面図である。
【図3】本発明の実施例で、制御部における処理を示す
フローチャートである。
【図4】本発明の実施例で、本発明を採用した第2種パ
チンコ機の正面図である。
【図5】本発明の死玉を検出する他の実施例を示す部分
図である。
【符号の説明】 ;遊技領域、2;遊技盤、3;外レール、4;内レー
ル、5;風車、6;通過チャッカ、7;普通図柄表示装
置、8;特別図柄表示装置、9;可動翼片、10;役
物、11,12;入賞口、13;大入賞口、14;アタ
ッカ、15;遊技球排出口(アウト口)、16;領域、
17;通過ゲート、17’;左側通過ゲート、17”;
右側通過ゲート、18;貫通溝、19;センサ、1
9’;センサ本体部、19”;通過孔、20;案内経
路、21;障害釘、22;発射ハンドル、23;上皿、
24;サイド飾り、25;制御部、26;表示装置、2
6’;左側表示装置、26”;右側表示装置、27;L
ED、28;ゲートカウンタ、28’;左側ゲートカウ
ンタ、28”;右側ゲートカウンタ、29;軸、30;
可動片、30’;嵌合孔、31;可撓片、32;マイク
ロスイッチ、32’ピン押しボタン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外レール及び内レールに囲まれた遊技領
    域の適宜な箇所に風車、入賞口及び役物を配置し、遊技
    領域の最下端部では、内レールに接して遊技球排出口が
    設けられるパチンコ機において、前記遊技領域の下方の
    左右で、それぞれ最も外側に配置される入賞口より外側
    且つ遊技領域最下方位置に配置される入賞口の下端部間
    で形成される領域内を通過して、内レール上を通過する
    遊技球を検出するセンサを配設し、該センサで検出され
    た遊技球が所定数に達した場合、遊技者に有利な状態を
    付与するように構成したことを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前項記載のセンサで検出された遊技球が
    所定数になった場合に遊技者に付与される有利な状態
    が、遊技領域に配置される役物に具備される一対の可動
    翼片を、所定時間拡開するように構成したことを特徴と
    する請求項1記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 前項記載のセンサに検出された遊技球数
    の表示装置を、前記遊技球排出口を中心として左右に配
    設するように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    パチンコ機。
  4. 【請求項4】 前項記載のセンサにおいて、該遊技領域
    最下端部の位置で内レール上に該センサの遊技球通過孔
    部を配設するように構成したことを特徴とする請求項1
    記載のパチンコ機。
  5. 【請求項5】 前項記載の内レール上を通過する遊技球
    を検知するセンサにおいて、該遊技領域の最も外側に配
    置される入賞口の下方近傍の位置に上端を回動自在にし
    た、内レールまでの長さを有する可動片を垂下させると
    共に、回動した可動片が当接する検出スイッチを該可動
    片の側方の位置に配設するように構成したことを特徴と
    する請求項1記載のパチンコ機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010233900A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機

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