JP2002306083A - 魚介類の飼料 - Google Patents

魚介類の飼料

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JP2002306083A
JP2002306083A JP2001110237A JP2001110237A JP2002306083A JP 2002306083 A JP2002306083 A JP 2002306083A JP 2001110237 A JP2001110237 A JP 2001110237A JP 2001110237 A JP2001110237 A JP 2001110237A JP 2002306083 A JP2002306083 A JP 2002306083A
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JP
Japan
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feed
fish
peracetic acid
shellfish
fishes
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JP2001110237A
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Inventor
Kazuhiko Okuzono
一彦 奥薗
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
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Daiichi Seimo Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Seimo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】過酢酸を有効成分とすることを特徴とする魚介
類用の飼料又は飼料添加物。 【効果】過酢酸を配合した飼料を養殖魚類に給与するこ
とにより、外部寄生虫症の感染を予防・駆除することが
でき、かつ、養殖魚類の成長率を改善することもでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フグ・ヒラメ・タイ・
ハマチ・タイ・サバ・ウナギ・ヤマメ・鯉・金魚等の魚
介類の病害の発生を防止するとともに、成長促進効果を
有する飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】養殖魚のトラフグ、ハマチ、サバ、ヒラ
メ等の養殖中に寄生虫が寄生したり病害が発生すると、
成長が阻害され、食欲不振となり衰弱し商品価値が低下
してしまう。特に寄生虫(ハダムシ・エラムシ)が多量
発生すると食欲が低下し、魚類は、衰弱しひどい時には
死に至ることもある。ハダムシは、魚の皮膚に吸鈎着し
魚の上皮細胞や色素胞を食害する。エラムシは、魚の鰓
葉に寄生し貧血という直接的病因作用で鰓を白色化し死
に至らしめる。
【0003】これらの寄生虫を駆除する対策としては、
淡水浴、濃塩水浴、薬浴の方法が採用されている。魚を
一旦取り上げて止水中に収容して処理する方法である。
淡水浴は、大量の淡水の供給・運搬が困難であるという
問題がある。又、魚が弱るという欠点もある。濃塩水浴
は、魚が脱水症状を起こす可能性が高いことと、多量の
食塩を必要とするため、経費増・溶解困難という欠点が
ある。従って、現在では、ホルマリンを用いる薬浴法が
採用されている。しかし、このホルマリンを用いる方法
では、ハダムシを駆除することはできるが、エラムシを
完全に駆除することができない。又、定期的なホルマリ
ン処理により、魚体中に蓄積され、異臭魚が発生すると
いう問題も発生している。
【0004】ホルマリンは、生け簀1台当たり年間10
00kgも使用されており、処理後大量のホルマリンが
海水中に投棄されており、近くの漁場の海産魚貝類に対
する影響も大きく、最近では多量のホルマリンが養殖中
のアコヤ貝に蓄積され大量死するという事故も発生して
いる。ホルマリンは呼吸器などの粘膜を刺激し、空気1
L中0.5mgの存在で死に至ることもある。作業上も
非常に危険な化合物である。従って、安全で作業性も良
好な寄生虫・病害の予防または駆除できる方法が切望さ
れている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薬
浴のような重労働な方法ではなく、飼料に添加して給餌
する簡便な方法で、かつ海産生物中に残留せず、海水中
にても分解性がよく残留しないような飼料添加物を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特開200
0−16937に示すように、過酢酸を主成分とする処
理液で、養殖魚を薬浴することにより寄生虫を駆除でき
ることを見出した。しかし、この薬浴の方法は、1週間
に1回くらいのペースで20〜30トンの海水に薬浴剤
を投入した後、数千尾の養殖魚を投入しなければならな
い。労力を要する仕事である。そこで、簡単な方法で寄
生虫の駆除・予防ができ、かつ成長の早い飼料添加物の
検討を行ってきた。そこで、鋭意検討した結果、過酢酸
を配合した飼料を養殖魚に投与することにより、寄生虫
の発生を予防・駆除できることがわかった。正常な状態
の稚魚の時から本発明の飼料を定期的に投与することに
より、餌喰いが良くなり寄生虫や病害菌が付着しても病
気になりにくく、魚体の成長も早くなることも見出し
た。本発明の飼料添加物は、1日に1〜2回の給餌を1
週間位続けることにより、エラムシのような寄生虫を魚
に影響しないまでの寄生数まで減少させることができ
る。(試験1参照) 一般的には、健全な稚魚の時から、1週間に2日程度
(朝夕4回)本発明の飼料を給餌することにより健全な
状態で成長促進させることができ、かつ生存率も高くな
る。(試験2参照) 一般的に駆虫を目的とした薬剤には、多量に給餌すると
魚にダメージを与えることがあるが、本発明に使用する
過酢酸は多量に給餌しても魚体に対するダメージはな
い。飼料中の成分が海水中に溶解したとしても、過酢酸
はすぐに分解されるため海洋に対する汚染の心配もな
い。
【0007】本発明の飼料添加物は、通常の配合飼料又
はイワシ・サバ等の生餌に過酢酸を配合することにより
製造することができる。飼料に配合する過酢酸の割合
は、0.0001W/W%以上である。好ましくは0.
001〜10W/W%である。過酢酸は過酢酸のみでは
不安定であるため、過酢酸に過酸化水素と酢酸を配合し
た組成のものを使用するのが望ましい。。過酢酸は液体
であるため、過酢酸を配合する場合は、ペレット状の配
合飼料に吸収させて用いる方法が簡単である。本発明の
飼料は、毎日給餌しても良いが、少なくとも1週間に1
〜3回給餌することにより効果を発揮する。
【0008】(試験1)市販のトラフグ用配合飼料(坂
本飼料(株)のトラフグ1号)に、表1に示す濃度の過
酢酸を配合したものを調整した。エラムシが寄生したト
ラフグ4尾を各試験区の養殖生け簀に投入し、表1に示
す飼料を1日に朝夕2回給餌し1ヶ月間毎日給餌した。
1ヶ月後にトラフグに寄生するエラムシを調査し、エラ
ムシに対する駆除効果を調査した。結果を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】(試験2)魚体重約50gのトラフグ20
0尾を1群として2試験区を用意した。市販の配合飼料
(坂本飼料(株)のトラフグ1号)を給餌する区を対照
区、市販の配合飼料(坂本飼料(株)のトラフグ1号)
に過酢酸を0.015%配合した飼料を給餌する区を試
験区とした。試験開始時にランダム20尾を取り上げ平
均魚体重を測定した。6ヶ月間給餌した後、生存率とラ
ンダムに20尾を取り上げ各試験区の平均体重・成長率
を調査した。結果を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】本発明の過酢酸を配合した飼料を養殖魚
類に給与することにより、外部寄生虫症の感染を予防・
駆除することができ、かつ、養殖魚類の成長率を改善す
ることもできる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過酢酸を有効成分とすることを特徴とする
    魚介類用の飼料又は飼料添加物。
  2. 【請求項2】0.0001W/W%以上の過酢酸を配合
    飼料・生餌等に配合して投与することを特徴とする魚介
    類用の飼料。
  3. 【請求項3】魚介類に寄生するハダムシ・エラムシ等の
    寄生虫又は病害を駆除・予防することを特徴とする請求
    項1・2記載の魚介類用の飼料。
JP2001110237A 2001-04-09 2001-04-09 魚介類の飼料 Pending JP2002306083A (ja)

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