JP2002305837A - 管路のケーブル拘束装置 - Google Patents

管路のケーブル拘束装置

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JP2002305837A
JP2002305837A JP2001106082A JP2001106082A JP2002305837A JP 2002305837 A JP2002305837 A JP 2002305837A JP 2001106082 A JP2001106082 A JP 2001106082A JP 2001106082 A JP2001106082 A JP 2001106082A JP 2002305837 A JP2002305837 A JP 2002305837A
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end plate
tightening
pipeline
restraint
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Atsushi Noma
篤 野間
Shinichi Aiba
眞一 相葉
Hiroyuki Shibuta
拓之 澁田
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Kasei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割拘束具の構造を簡単化し、容易に製造す
ることができる管路のケーブル拘束装置を提供する。 【解決手段】 管路2に対しケーブル7を拘束する管路
のケーブル拘束装置であって、分割拘束具11は、充填
剤が充填される充填室13を有する弾性体よりなる拘束
具本体12と、剛性支持体20と、をそれぞれ備える。
剛性支持体20は、拘束具本体12の長手方向の一端部
に固着された端末体21と、その端末体21に一端が固
定された状態で拘束具本体12の長手方向に沿って内設
され、かつ他端部が拘束具本体12の他端部に突出する
複数の剛性連結棒23と、複数の剛性連結棒23他端の
突出部23aに連結され、かつ締め付け手段40によっ
て締め付けられることによって拘束具本体12の端末シ
ール部17をシール状態で挟持する内外一対の締付用端
板30、35と、をそれぞれ備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は管路のケーブル拘
束装置に関し、例えば、地中埋設用の管体の管路に挿通
される送電ケーブル、通信ケーブル等のケーブルが管路
に対し不測に移動することがないように拘束する管路の
ケーブル拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の管路のケーブル拘束装置には、
例えば、特開2001−057730に記載された構造
のものが知られている。これにおいては、図15に示す
ように、管体101の管路102の周方向に対し複数
(図15では3つ)に分割された分割拘束具111を備
えている。これら複数の分割拘束具111は、管路10
2と、その管路102に挿通された複数本のケーブル1
07との間にそれぞれ挿入される。そして、各分割拘束
具111の充填室113に充填剤が充填され、これによ
って各分割拘束具111が膨張し、管路102に対しケ
ーブル107を拘束するようになっている。前記分割拘
束具111は、次の工程順を経て構成されるようになっ
ている。すなわち、まず、図16に示すように、複数本
の剛性連結棒122の長手方向両端部に両剛性端板12
1、130をそれぞれ挿通し、締付ナット123、12
4によってそれぞれ結合することで剛性支持体120を
構成する。一方、剛性支持体120の両剛性端板12
1、130の間にわたる長さで、かつ内部に充填室11
3を有する中空袋状の内層袋体111aをゴム等の弾性
体によって形成する。次に、図17に示すように、剛性
支持体120の内側に内層袋体111aを装着してか
ら、一方の剛性端板130に貫設された孔及び内層袋体
111aの端部を通して注入パイプ140を挿入し、そ
の注入パイプ140を一方の剛性端板130に固着す
る。その後、図18に示すように、前記剛性支持体12
0及び内層袋体111aの外周を被覆するようにしてゴ
ム等の弾性体によって外層袋体111bを成形すること
で分割拘束具111を構成するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の分割拘束具111は、剛性支持体120と内層袋体
111aとをそれぞれ個別に形成する。その後、その剛
性支持体120の内側に内層袋体111aを装着してか
ら、剛性支持体120及び内層袋体111aの外周を被
覆するようにして外層袋体111bを成形しなければな
らない。このため、分割拘束具111の構造が複雑化す
るばかりでなく、その分割拘束具111の製造に多くの
工数が必要となり、コスト高となる問題点があった。
【0004】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、分割拘束具の構造を簡単化し、容易に製造すること
ができる管路のケーブル拘束装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、請求項1に記載のとおりの構成を要
旨とする。したがって、剛性支持体の複数の剛性連結棒
の他端部に連結された内外一対の締付用端板を締め付け
手段によって締め付けることによって、拘束具本体の端
末シール部をシール状態で挟持し、拘束具本体の充填室
を気密に保持することができる。このため、剛性支持体
の内側に内層袋体を装着してから、剛性支持体及び内層
袋体の外周を被覆するようにして外層袋体を成形する内
外2重構造の従来の分割拘束具と異なり、分割拘束具の
構造が極めて簡単化し、その製造も容易となる。
【0006】また、第2の発明は、請求項2に記載のと
おりの構成を要旨とする。したがって、拘束具本体の充
填室に通じる充填剤の注入パイプの端部に、外側の締付
用端板を貫通して内側の締付用端板にねじ込まれること
によって内外一対の締付用端板を締め付けるねじ込み部
が設けられ、その注入パイプによって締め付け手段が構
成される。このため、内外一対の締付用端板を締め付け
る専用の締め付け手段を必要とせず、この分だけ部品点
数を節減してコスト低減を図ることができる。
【0007】第3の発明は、請求項3に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、内側の締付用端板に
は、拘束具本体の端末開口部に設けられた端末シール部
を外側の締付用端板に押し付けて圧着する環状凸壁が形
成されている。このため、内外一対の締付用端板を締め
付けたときには、その内側の締付用端板の環状凸壁が拘
束具本体の端末シール部を弾性的に圧縮して、その端末
シール部にくい込む。この結果、内外一対の締付用端板
の間に拘束具本体の端末シール部をシール不良なく確実
にシールして挟持することができ、拘束具本体の充填室
から充填剤が漏れ出る不具合をより一層確実に防止する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1〜図
18にしたがって説明する。管路のケーブル拘束装置の
使用状態を簡略化して表した図14において、地中に埋
設される管体1の管路2には、送電ケーブル、通信ケー
ブル等のケーブル7が嵌挿されている。管体1の端部は
マンホール体5に接続されてマンホール体5のマンホー
ル室6に開口している。また、管路2の一端開口部から
マンホール室6内に延出されたケーブル7の延出部7a
は適宜に屈曲され、その延出端がマンホール室6に設置
の接続器9に接続されている。なお、管路2の一端開口
部には、その管路2とケーブル7との間の隙間を塞ぐ止
水パッキン8が装着されている。
【0009】管路2とケーブル7との間の隙間に挿入さ
れて管路2に対しケーブル7を拘束するケーブル拘束装
置10は、複数の分割拘束具11を主体として構成され
ている。この実施の形態において、図12と図13に示
すように、管体1の管路2には、複数本(図12では3
本)のケーブル7が相互に接してねじ曲げられた状態で
挿通されている。一方、複数の分割拘束具11は、管路
2の周方向に対し分割(図12では3分割)されて、隣
接するケーブル7の間にそれぞれ配設されている。これ
ら複数の分割拘束具11は、拘束具本体12と、その拘
束具本体12の長手方向の伸縮を規制する剛性支持体2
0とをそれぞれ備えている。
【0010】図1〜図4に示すように、拘束具本体12
はゴム等の弾性体よりなり、その一端部が閉じられ、他
端部が開口されて中空袋状に形成されている。さらに、
拘束具本体12は、管路2と隣接するケーブル7との間
の隙間にそれぞれ挿入される形状に形成されかつケーブ
ル7の長手方向に長尺(例えば、300mm〜500m
m前後の長さ)に形成されている。そして、拘束具本体
12の内部には、充填剤が充填される充填室13が形成
されている。また、拘束具本体12の他端部には、その
横断面が適宜に小さく形成された段差部16が一体に延
出されており、その段差部16の端末開口部19の周縁
部には、その端末開口部19を塞ぐ方向に屈曲されて環
状をなす端末シール部17が形成されている。
【0011】また、図6に示すように、拘束具本体12
は、その横断面において、内外の両壁部12a、12b
は薄肉状に形成され、両側壁部12cは厚肉状に形成さ
れている。そして、拘束具本体12は、その内外の両壁
部12a、12bにおいて、ケーブル7の外周面及び管
路2の内周面に向けて膨張し易く、かつ管路2の周方向
に対する膨張は両側壁部12cの厚肉部において規制さ
れるようになっている。また、拘束具本体12の外側表
面には、管路2の内周面に対向する断面略円弧状の管路
当接面14が形成されている。拘束具本体12の内側表
面には、複数のケーブル7のうちの隣接するケーブル7
の外周面にそれぞれ対向しかつ複数のケーブル7のねじ
曲げに対応してねじ曲げられたケーブル当接面15が断
面略円弧状に連続して形成されている。
【0012】図1と図9に示すように、剛性支持体20
は、端末体21、複数の剛性連結棒23、内外一対をな
す内側の締付用端板30及び外側の締付用端板35によ
って構成されている。端末体21は、硬質合成樹脂板、
金属等の剛性を有する部材より形成され、その一部、ま
たは全体が拘束具本体12の一端部に内設されている。
また、複数の剛性連結棒23は、金属棒、硬質合成樹脂
棒等の剛性を有する棒状材より形成され、その各長手方
向一端部が端末体21にそれぞれ埋設状に固定されてい
る。また、複数(図6では左右2本)の剛性連結棒23
は、拘束具本体12の長手方向に沿ってその左右の両側
壁部12cの厚肉部分にのみ内設され、同拘束具本体1
2の内外両方向の膨張を妨げることがないようになって
いる。さらに、複数の剛性連結棒23の他端部は拘束具
本体12の他端部の段差面からそれぞれ所要する長さだ
け突出し、当該部分を突出部23aとしている(図1参
照)。
【0013】この実施の形態においては、拘束具本体1
2はトランスファ成形(コンプレッション成形とも呼ば
れている)によって一体成形されている。この拘束具本
体12の成形と同時に、拘束具本体12の一端部には、
端末体21の一部が内設されて一体に結合され、同拘束
具本体12の両側壁部12cの厚肉部分には各剛性連結
棒23がそれぞれ内設されるようになっている。
【0014】すなわち、拘束具本体12をゴム等の弾性
材料によって一対の成形型60、61内において成形す
る際、その一対の成形型60、61のうち、一方の成形
型60には、図7の(A)及び(B)に示すように、ゴ
ム等の弾性材料よりなる未加硫のシート状材料12Aが
セットされる。また、図8の(A)、(B)及び(C)
に示すように、拘束具本体12の充填室13を形成する
ための中子型70に対しても未加硫のシート状材料12
Bが巻き付けれる。また、図9に示すように、剛性支持
体20を構成する部品のうち、端末体21と複数の剛性
連結棒23の一端部とが一体状に固定される。端末体2
1が剛性を有する合成樹脂より成形される場合には、そ
の成形と同時に、複数の剛性連結棒23の一端部をイン
サートして一体に固定することも可能である。そして、
図10の(A)及び(B)に示すように、前記一方の成
形型60に対し前記中子型70、端末体21、及び複数
の剛性連結棒23がそれぞれセットされる。
【0015】その後、図11の(A)に示すように、一
方の成形型60に対し、中子型70のシート状材料12
Bを覆い被せるようにして未加硫のシート状材料12C
がセットされる。ここで、図11の(B)に示すよう
に、一方の成形型60に対し他方の成形型61が型閉じ
され加熱される。これによって、前記各未加硫のシート
状材料12A、12B及び12Cが圧縮されかつ架橋す
ることによって、拘束具本体12が一体に成形される。
これと同時に、その拘束具本体12の一端部には、端末
体21の一部が内設されて一体に結合され、同拘束具本
体12の両側壁部12cの厚肉部分には各剛性連結棒2
3がそれぞれ内設されるようになっている。その後、一
対の成形型60、61が型開きされ、拘束具本体12か
ら中子型70が強制的に抜き取られることによって、拘
束具本体12が製造される。
【0016】図1〜図4に示すように、拘束具本体12
の他端部の段差面に突出する複数の剛性連結棒23の突
出部23aには、拘束具本体12の端末シール部17を
シール状態で挟持する内外一対をなす内側の締付用端板
30と外側の締付用端板35とがそれぞれ連結されてい
る。内側の締付用端板30及び外側の締付用端板35
は、共に硬質合成樹脂板、金属板等の剛性を有する部材
よりそれぞれ形成され、締め付け部材によって互いに接
近する方向に締め付けられることによって、拘束具本体
12の端末シール部17をシール状態で挟持するように
なっている。すなわち、この実施の形態において、内側
の締付用端板30は、拘束具本体12の端末シール部1
7の内側に位置するように配置される。この内側の締付
用端板30には、端末シール部17と対向する一側面
に、端末シール部17を外側の締付用端板35に押し付
けて圧着する環状凸壁31が形成されている。さらに、
内側の締付用端板30には、締め付け部材がねじ込まれ
るねじ孔32が形成されている。
【0017】一方、外側の締付用端板35には、複数の
剛性連結棒23の突出部23aに対応して挿通孔が貫設
されている。これら挿通孔には複数の剛性連結棒23の
突出部23aが貫挿され、これら突出部23aに締付ナ
ット24がねじ込まれることによって、複数の剛性連結
棒23の突出部23aに外側の締付用端板35が締め付
けられるようになっている。また、外側の締付用端板3
5には、締め付け部材が貫挿される貫通孔36が形成さ
れ、同外側の締付用端板35の外周縁には、拘束具本体
12の段差部16の外周面を覆うようにして覆い部37
が延出されている。
【0018】図1〜図4に示すように、拘束具本体12
の充填室13には、充填剤を充填するための注入パイプ
40がが設けられている。この実施の形態において、注
入パイプ40は、内側の締付用端板30と外側の締付用
端板35とを互いに接近する方向に締め付ける締め付け
部材としも機能するものであり、注入パイプ40の一端
部には、外周面に雄ねじを有するねじ込み部42が形成
されている。そして、注入パイプ40は、そのねじ込み
部42が外側の締付用端板35の貫通孔36を貫通して
内側の締付用端板30のねじ孔32にねじ込まれる。こ
れによって、内側の締付用端板30と外側の締付用端板
35とを互いに接近する方向に締め付けて、これら内側
の締付用端板30と外側の締付用端板35との間に拘束
具本体12の端末シール部17をシール状態で挟持する
ようになっている。また、注入パイプ40には、外側の
締付用端板35の外面に当接して内側の締付用端板30
のねじ孔32に対するねじ込み部42のねじ込み量を制
限するフランジ43が形成されている。なお、注入パイ
プ40の先端部(外端部)には、注入パイプ40の注入
路を開閉可能に閉じるバルブ(図示しない)が組み付け
られている。
【0019】また、この実施の形態において、拘束具本
体12の他端部には、その外側の締付用端板35の外周
を覆う端板被覆部51と、注入パイプ40のフランジ4
3から先端部寄り部分にわたるパイプ部分を覆うパイプ
被覆部52とを一体に備えた合成樹脂、ゴム等よりなる
端末カバー体50が装着されている。また、端末カバー
体50のパイプ被覆部52は、注入パイプ40を保護す
る機能と、分割拘束具11の取手としての機能とを兼ね
備えている。
【0020】この実施の形態に係る管路のケーブル拘束
装置10は上述したように構成される。したがって、図
16に示すように、マンホール体5のマンホール室6に
開口する管体1の管路2に挿通された複数本のケーブル
7を拘束する場合、まず、マンホール室6に開口する管
路2の開口端から複数の分割拘束具11が管路2と隣接
するケーブル7との間の隙間にそれぞれ挿入される(図
12参照)。ここで、図13に示すように、充填剤が各
分割拘束具11の注入パイプ40から各拘束具本体12
の充填室13内にそれぞれ注入され、これによって各拘
束具本体12が膨張する。この際、各拘束具本体12
は、剛性支持体20に支持されて長手方向の膨張が規制
されると共に、周方向の膨張は両側壁部12cの厚肉部
において規制される。このため、各拘束具本体12は、
ケーブル7の外周面及び管路2の内周面に向けてそれぞ
れ効率よく膨張し、その外側表面の管路当接面14が管
路2の内周面に対し所望とする圧力において圧接し、内
側表面のケーブル当接面15が隣接するケーブル7の外
周面に対し所望とする圧力において圧接する。そして、
前記拘束具本体12の膨張に基づく圧接力によって管路
2に対し複数本のケーブル7が強固に拘束される。
【0021】また、複数の拘束具本体12の外側表面に
は、管路2の内周面に対向する断面略円弧状の管路当接
面14が形成される。さらに、各拘束具本体12の内側
表面には、複数のケーブル7のうちの隣接するケーブル
7の外周面にそれぞれ対向しかつ複数のケーブル7のね
じ曲げに対応してねじ曲げられたケーブル当接面15が
断面略円弧状に連続して形成されている。このため、各
拘束具本体12の管路当接面14が管路2の内周面に対
し隙間なく面接触して圧接すると共に、各拘束具本体1
2のケーブル当接面15が隣接するケーブル7の外周面
に対し隙間なく面接触して圧接する。この結果、管路2
に対し複数本のねじ曲げられたケーブル7を強固に拘束
することができ、ケーブル7の不測の移動をより一層確
実に防止することができる。
【0022】前記したように、複数の分割拘束具11
は、弾性体よりなる拘束具本体12と、その拘束具本体
12の長手方向の伸縮を規制する剛性支持体20とを備
えて構成されている。特に、剛性支持体20の複数の剛
性連結棒23の突出部23aに連結された内外一対の締
付用端板30、35を締め付け部材によって締め付ける
ことによって、拘束具本体12の端末シール部17をシ
ール状態で挟持し、充填室13を気密に保持することが
できる。このため、図15と図18に示すように、剛性
支持体120の内側に内層袋体111aを装着してか
ら、剛性支持体120及び内層袋体111aの外周を被
覆するようにして外層袋体111bを成形する内外2重
構造の従来の分割拘束具111と異なり、分割拘束具1
1の構造が極めて簡単化し、その製造も容易となり、コ
スト低減において効果が大きい。
【0023】また、この実施の形態において、注入パイ
プ40のねじ込み部42が外側の締付用端板35の貫通
孔36を貫通して内側の締付用端板30のねじ孔32に
ねじ込まれることで、内側の締付用端板30と外側の締
付用端板35とを互いに接近する方向に締め付けて、こ
れら内側の締付用端板30と外側の締付用端板35との
間に拘束具本体12の端末シール部17をシール状態で
挟持するようになっている。すなわち、注入パイプ40
が締め付け部材としても機能する。このため、内側の締
付用端板30と外側の締付用端板35とを互いに接近す
る方向に締め付ける専用の締め付け部材を必要とせず、
この分だけ部品点数を節減してコスト低減を図ることが
できる。
【0024】また、この実施の形態において、内側の締
付用端板30には、端末シール部17と対向する一側面
に、拘束具本体12の端末シール部17を外側の締付用
端板35に押し付けて圧着する環状凸壁31が形成され
ている。このため、内側の締付用端板30と外側の締付
用端板35とを互いに接近する方向に締め付けたときに
は、その内側の締付用端板30の環状凸壁31が拘束具
本体12の端末シール部17を弾性的に圧縮して、その
端末シール部17にくい込む。この結果、内側の締付用
端板30と外側の締付用端板35との間に拘束具本体1
2の端末シール部17をシール不良なく確実にシールし
て挟持することができ、拘束具本体12の充填室13か
ら充填剤が漏れ出る不具合を確実に防止することができ
る。
【0025】なお、前記実施の形態においては、内側の
締付用端板30と外側の締付用端板35とを互いに接近
する方向に締め付ける締め付け部材としての機能を注入
パイプ40にもたせたが、これに限定するものではな
い。すなわち、専用の締め付け部材によって内側の締付
用端板30と外側の締付用端板35とを互いに接近する
方向に締め付けることも可能である。また、前記実施の
形態においては、内側の締付用端板30の一側面に環状
凸壁31を形成したが、これに限定するものではない。
例えば、内側の締付用端板30の一側面に環状凸壁31
を設けることなく、外側の締付用端板35に拘束具本体
12の端末シール部17を弾性的に圧縮して、その端末
シール部17にくい込む環状凸壁を形成してもよい。さ
らに、内外一対の締付用端板30、35にそれぞれ環状
凸壁を形成してもよい。また、内外一対の締付用端板3
0、35のいずにおいても環状凸壁が形成されない構造
にしても、内外一対の締付用端板30、35の間に拘束
具本体12の端末シール部17をシール状態で挟持する
ことも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
分割拘束具の構造が極めて簡単化し、その製造も容易と
なるため、コスト低減において効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る管路のケーブル拘
束装置の複数の分割拘束具のうち、1つの分割拘束具の
拘束具本体、内外一対の締付用端板、及び注入パイプを
分離した状態を示す斜視図である。
【図2】同じく拘束具本体に他端部に内外一対の締付用
端板、及び注入パイプを装着した状態を示す斜視図であ
る。
【図3】同じく図5のIII−III線に基づく分割拘
束具の縦断面図である。
【図4】同じく図5のIV−IV線に基づく分割拘束具
の縦断面図である。
【図5】同じく分割拘束具を示す正面図である。
【図6】同じく分割拘束具を示す横断面図である。
【図7】図7の(A)はトランスファ成形の一対の成形
型のうち、一方の成形型内に未加硫のシート状材料がセ
ットされた状態を示す横断面図である。図7の(B)は
同じく一方の成形型内に未加硫のシート状材料がセット
された状態を示す平面図である同じく分割拘束具の横断
面図である。
【図8】図8の(A)は拘束具本体の充填室を形成する
ための中子型を示す平面図である。図8の(B)は中子
型に対し未加硫のシート状材料が巻き付けれた状態を示
す平面図である。図8の(C)は中子型に対し未加硫の
シート状材料が巻き付けれた状態を示す横断面図であ
る。
【図9】端末体に複数の剛性連結棒の一端部が一体状に
結合されたものを示す平面図である。
【図10】図10の(A)は一方の成形型内に中子型、
端末体、及び複数の剛性連結棒がそれぞれセットされた
状態を示す横断面図である。図10の(B)は一方の成
形型内に中子型、端末体、及び複数の剛性連結棒がそれ
ぞれセットされた状態を示す平面図である。
【図11】図11の(A)は一方の成形型の中子型に未
加硫のシート状材料が覆い被されるようにしてセットさ
れた状態を示す横断面図である。図11の(B)は一対
の成形型が型閉じされ、各未加硫のシート状材料が圧縮
成形された状態を示す横断面図である。
【図12】この発明の実施の形態に係る管路のケーブル
拘束装置の複数の分割拘束具を管路とケーブルとの間に
挿入した状態を示す横断面図である。
【図13】同じく複数の分割拘束具の拘束具本体を膨張
させてケーブルを拘束した状態を示す横断面図である。
【図14】同じくマンホール体、管体、ケーブル及びケ
ーブル拘束装置の関係を示す説明図である。
【図15】従来のケーブル拘束装置における複数の分割
拘束具を膨張させてケーブルを拘束した状態を示す横断
面図である。
【図16】同じく従来の剛性支持体を示す側断面図であ
る。
【図17】同じく従来の剛性支持体の内側に内層袋体を
装着してから、一方の剛性端板に貫設された孔及び内層
袋体の端部を通して注入パイプを挿入して固着する工程
を示す側断面図である。
【図18】同じく従来の剛性支持体及び内層袋体の外周
を被覆するようにして外層袋体を成形する工程を示す側
断面図である。
【符号の説明】
1 管体 2 管路 11 分割拘束具 12 拘束具本体 13 充填室 20 剛性支持体 21 端末体 23 剛性連結棒 30 内側の締付用端板 31 環状凸壁 32 ねじ孔 35 外側の締付用端板 36 貫通孔 40 注入パイプ 42 ねじ込み部 43 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澁田 拓之 愛知県大府市横根町坊主山1番地の64 化 成工業株式会社内 Fターム(参考) 5G369 AA05 AA10 BA04 DC16 DC18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路の周方向に対し複数に分割された分
    割拘束具を備え、これら複数の分割拘束具が前記管路
    と、その管路に挿通されたケーブルとの間に挿入された
    状態で膨張することによって、前記管路に対し前記ケー
    ブルを拘束する管路のケーブル拘束装置であって、 前記分割拘束具は、中空袋状に形成されかつ内部に充填
    剤が充填される充填室を有する弾性体よりなる拘束具本
    体と、その拘束具本体の長手方向の伸縮を規制する剛性
    支持体と、をそれぞれ備え、 前記剛性支持体は、前記拘束具本体の長手方向の一端部
    に固着された端末体と、その端末体に一端が固定された
    状態で前記拘束具本体の長手方向に沿って内設され、か
    つ他端部が前記拘束具本体の他端部に突出する複数の剛
    性連結棒と、前記複数の剛性連結棒の他端部に連結さ
    れ、かつ締め付け手段によって締め付けられることによ
    って前記拘束具本体の端末開口部に設けられた端末シー
    ル部をシール状態で挟持する内外一対の締付用端板と、
    をそれぞれ備えている管路のケーブル拘束装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管路のケーブル拘束装
    置であって、 外側の締付用端板から内側の締付用端板を貫通して拘束
    具本体の充填室に通じる充填剤の注入パイプが設けら
    れ、 前記注入パイプの端部には、前記外側の締付用端板を貫
    通して前記内側の締付用端板にねじ込まれることによっ
    て前記内外一対の締付用端板を締め付けるねじ込み部が
    設けられ、 前記注入パイプによって締め付け手段が構成されている
    管路のケーブル拘束装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の管路のケーブル
    拘束装置であって、 内側の締付用端板には、拘束具本体の端末開口部に設け
    られた端末シール部を外側の締付用端板に押し付けて圧
    着する環状凸壁が形成されている管路のケーブル拘束装
    置。
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