JP2002305738A - ビデオデータ配信装置 - Google Patents

ビデオデータ配信装置

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JP2002305738A
JP2002305738A JP2002034092A JP2002034092A JP2002305738A JP 2002305738 A JP2002305738 A JP 2002305738A JP 2002034092 A JP2002034092 A JP 2002034092A JP 2002034092 A JP2002034092 A JP 2002034092A JP 2002305738 A JP2002305738 A JP 2002305738A
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佳明 今嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ビデオ・オン・デマンドに関し、
利用者にたいするサービスを向上させることを目的とす
る。 【構成】 要求タイトル認識機構111により視聴者の
要求したビデオのタイトルを認識する。VODサービス
状況監視機112は、このビデオの放映がNVODサー
ビスに切り換わっており、かつ、まだ、放映開始前のチ
ャネルがあるか判断する。そして、まだ、NVODサー
ビスに切り換わっていなければ、ビジー監視機構113
が、このビデオの現在の同時放映数を調べ、その数がし
きい値以上であれば、上記要求されたビデオの放映をN
VODサービスで提供するようにNVODサービス提供
機構115に指示する。一方、しきい値未満であれば、
該ビデオの放映をFVODサービスで提供するようにF
VODサービス提供機構114に指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオ・オン・デ
マンドに係り、特に、ビデオ・オン・デマンドを効率良
く制御する方式に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、CATV(ケーブル・テレビ:C
Able TeleVision)の普及が高まるにつ
れ、CATV網を利用してビデオ・オン・デマンド(V
OD:Video On Demand)のサービス
を、加入者に提供しようとする動きが盛んになってきて
いる。
【0003】ビデオ・オン・デマンド(以後、VO
D)、家庭に設置されたSTB(セットトップ ボック
ス:Set Top Box)と呼ばれる端末装置から
送信されてくる要求に応じて、複数のタイトルの映像を
蓄積しているCATVセンタから、その要求されたビデ
オデータを要求元の家庭に送信するインタラクティブな
システムである。
【0004】上記CATVセンタと複数のCATVの加
入者宅との間はCATV網によって接続され、加入者に
は、該CATV網を介して複数の映像チャネルによりビ
デオデータが配信される。CATVセンタは、内部に設
置されたビデオサーバによって、加入者から要求された
ビデオデータを映像記憶装置から読み出し、このビデオ
データをディジタル変調した後、CATV網を介して加
入者宅に配信する。加入者宅に配信されたビデオデータ
は、該加入者宅のSTBによって復調されて、テレビ受
像器の画面に表示される。
【0005】VODには、NVOD(Near Vid
eo On Demand)とFVOD(Full V
ideo On Demand)がある。現在、米国な
どで実現されているのはNVODであり、FVODの実
用化に関しては、現在、各国で技術開発が盛んである。
【0006】上記FVODは、視聴者が、観たいビデオ
を、要求すると即座に観ることができるサービス形態で
あり、視聴者の要求に応じて、即座にリクエストされた
ビデオが放映される。また、視聴者は、一つのビデオ番
組を占有して観ることができ、家庭内のVTRやビデオ
・ディスクと同様に、ビデオの再生のみならず、早送
り、巻き戻し、一時停止なども可能である。このような
機能を実現するために、FVODでは、各視聴者が個別
に占有のチャネルを使用する必要がある。
【0007】一方、NVODは、タイム・シフト・サー
ビスとも呼ばれ、一本のビデオ番組を、時間をずらし
て、複数のチャネルで、一定時間間隔で放映するサービ
ス形態である。具体的には、例えば、6チャネルを使用
し、2時間のビデオ番組を20分間隔でスタートさせ
る。これにより、視聴者は、最大20分待てば、いつで
も、所望のビデオ番組を最初から観ることができる。
【0008】ここで、図14及び図15のフローチャー
トを参照しながら、それぞれ、FVOD,NVODのサ
ービスの実施形態を説明する。図14は、FVODのサ
ービス実施形態の概要を説明するフローチャートであ
る。
【0009】視聴者は、テレビ受像器の画面から、ST
Bを使用して、FVODサービスで提供される複数のタ
イトルの中から所望のタイトルを選択する。STBは、
そのタイトルの視聴を要求する信号を、CATV網を介
してCATVセンタに送信する(S1)。
【0010】CATVセンタは、上記要求信号をCAT
V網を介して受信すると、上記視聴者から要求されたタ
イトルを認識する(S2)。CATVセンタは、内部の
ビジー管理機構により、上記要求されたタイトルのビデ
オデータのストリーム処理を行うビデオサーバの現在の
ビジー度を計算する(S3)。
【0011】このビジー度は、例えば、ビデオサーバに
対する現在のアクセス数である。ビデオサーバは、その
CPUのビデオデータの伝送能力、ビデオデータを記憶
している映像記憶装置のデータ転送能力、上記CPUと
該映像記憶装置とを結ぶバスのデータ転送速度などの要
因により、同時にFVODサービスを提供可能能な加入
者の数(同時利用者数)に限界がある。このため、ビデ
オサーバには、同時利用者数のしきい値が予め、設定さ
れる。そして、新たな要求を受け付けると、ビジー度が
該同時利用者数のしきい値を越えるようになる場合、ビ
デオサーバは、加入者にたいするビデオデータの配信を
拒否するビジー状態となる。
【0012】CATVセンタは、上記ビジー管理機構に
より、ビデオサーバが、まだビジー状態とならないと判
断されれば、上記視聴者に要求されたビデオデータを配
信する映像チャネルを割り当て、その映像チャネル情報
を、CATV網を介して上記視聴者のSTBに送信する
(S4)。
【0013】該STBは、上記映像チャネル情報を受信
すると、該情報によって指定されたチャネルに受信チャ
ネルを合わせる。続いて、CATVセンタは、ビデオサ
ーバにより、映像記憶装置から上記視聴者によって要求
されたタイトルのビデオデータを読み出す。そして、こ
のビデオデータを、ディジタル変調した後、CATV網
を介して、上記視聴者のSTBに送出する(S5)。
【0014】これにより、上記視聴者は、FVODサー
ビスにより、上記要求したビデオデータを視聴すること
ができる。一方、上記ステップS3で、上記ビジー管理
機構により、ビジーであると判断されれば、CATVセ
ンタは、CATV網を介して上記視聴者のSTBに視聴
不可である旨のメッセージを送信する(S6)。
【0015】したがって、この場合、上記視聴者は、上
記要求したビデオデータを視聴することができない。次
に、図15は、NVODのサービス実施形態の概要を説
明するフローチャートである。
【0016】視聴者は、テレビ受像器の画面から、ST
Bを使用して、NVODサービスで提供される複数のタ
イトルの中から所望のタイトルを選択する。STBは、
そのタイトルの視聴を要求する信号を、CATV網を介
してCATVセンタに送信する(S11)。
【0017】CATVセンタは、上記要求信号をCAT
V網を介して受信すると、上記視聴者から要求されたタ
イトルを認識する(S12)。CATVセンタは、上記
視聴者から要求されたビデオデータを配信する映像チャ
ネルを割り当て、その映像チャネル情報を、CATV網
を介して上記視聴者のSTB22に送信する。該STB
は、その情報によって指定されている映像チャネルに、
受信チャネルを合わせる(S13)。
【0018】そして、CATVセンタは、放映時間がく
ると、上記視聴者から要求されたビデオデータをビデオ
サーバにより読み出し、ディジタル変調した後、CAT
V網を介して上記視聴者に割り当てた映像チャネルでS
TBに配信する(S14)。
【0019】これにより、視聴者は、所定時間後に、自
分がリクエストしたビデオ番組を視聴することができ
る。次に、FVODサービスの運用形態を、図16及び
図17を参照しながら、より、具体的に説明する。
【0020】加入者宅のテレビ受像器の画面には、ま
ず、STBを介して図16の1)に示すVODサービス初
期メニュが表示される。視聴者は、この画面からSTB
により、FVODサービスを選択する(図16の2))。
【0021】すると、次に、図16の3)に示すジャンル
選択画面が表示される。視聴者が、この画面からSTB
により「最新作」を選択すると(図16の4))、図16
の5)に示すような内容のタイトル選択画面が表示され
る。
【0022】視聴者が、この画面からSTBにより「ス
ピード」を選択すると(図16の6))、図16の7)に示
すように最新作のプレビュー画面が表示される。尚、こ
の場合、「スピード」を既に多数の他の視聴者が受信し
ていた場合には、CATVセンタ側から視聴拒否を受け
る可能性もある。
【0023】続いて、視聴者が上記プレビュー画面で
「OK」のボタンを、STBにより選択する(図17の
8))。これにより、CATVセンタから視聴者のSTB
に「スピード」の映像が配信され、該視聴者の受像機の
画面には「スピード」が再生される(図17の9))。
【0024】次に、NVODサービスの運用形態を、図
18及び図19を参照しながら、より、具体的に説明す
る。加入者宅のテレビ受像器の画面には、まず、STB
を介して図18の1)に示すVODサービス初期メニュが
表示される。視聴者は、この画面からSTBにより、N
VODサービスを選択する(図18の2))。
【0025】すると、次に、図18の3)に示すジャンル
選択画面が表示される。視聴者が、この画面からSTB
により「最新作」を選択すると(図18の4))、図18
の5)に示すような最新作放映スケジュールの画面が表示
される。この画面では、例えば、タイトルのあいうえお
順に、これから、放映予定のビデオのスケジュールが表
示される。この放映スケジュールは、CATVセンタの
運用者が事前に決定しておいたものである。
【0026】視聴者が、この画面からSTBにより「ス
ピード」を選択すると(図18の6))、図18の7)に示
すように「スピード」のプレビュー画面が表示される。
また、”「スピード」は、これから○○分後に開始しま
す。よろしいですか?”というメッセージが、該プレビ
ュー画面の上に表示される。さらに、該プレビュー画面
の下に、「CANCEL」及び「OK」のボタンが表示
される。
【0027】続いて、視聴者が上記画面で「OK」のボ
タンを、STBにより選択すると(図18の8))、「ス
ピード」の放映が開始されるまでの間、サービス画面等
が表示される(図19の9)−1)。
【0028】そして、上記○○後に、CATV配信装置
10から視聴者のSTBに「スピード」の映像が配信さ
れ、該視聴者の受像機の画面には「スピード」が再生さ
れる(図19の9)−2)。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】以下に、上述した従来
のVODサービスの問題点を述べる。図20は、該問題
点を説明する概念図である。
【0030】まず、視聴者は、視聴したいビデオデータ
を選択するとき、その視聴をFVODかNVODのいず
れで視聴するかを意識しなければならず、操作が煩わし
い。また、FVODでは、人気のある特定の番組に視聴
者の要求が集中した場合、その集中度がビデオサーバの
ビデオ伝送能力などの限界を越え、ビジー管理機構50
により「要求オーバ」と判断されたときには、視聴者か
らの要求を拒否しなければならず、視聴者からの要求に
十分に答えられないという問題がある。
【0031】一方、NVODでは、視聴者が視聴してい
るか否かにかかわらず、一定時間間隔で放映している。
このため、視聴者が少ない場合、放映開始時間帯によっ
ては、視聴者が全くいないこともありうる。また、場合
によっては、一人の視聴者もいない番組を放映している
場合もあり得る。これは、CATVセンタの資源の浪費
であり、採算があわない。また、CATVセンタの運営
管理者は、放映するビデオ番組の編成やそのスケジュー
ル時間を決定する作業を行う必要があり、この作業が大
変であった。
【0032】本発明の目的は、視聴者が、所望のビデオ
を選択する操作を行う際、そのビデオをFVODサービ
スまたはNVODサービスで視聴するかを意識すること
なく、簡単な操作によりする選択できるVODサービス
を提供できるようにすることである。また、視聴者から
の視聴要求が拒否されることのないVODサービスを実
現できるようにすることである。さらに、視聴者がいな
い場合には、NVODサービスによる放映を行わないよ
うにできるVODサービスを実現できるようにすること
である。また、さらに、CATVセンタの運営管理者の
VODサービスの編成作業の負担を軽減させるVODサ
ービスを実現できるようにすることである。
【0033】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明する図(その1)である。第一の発明は、ビデオデ
ータを記憶するビデオデータ記憶装置と、該ビデオデー
タ記憶装置からビデオデータを読みだして、ビデオスト
リーム処理を行うストリーム処理部を備えたビデオサー
バを、1または複数、備え、利用者からの要求に応じ
て、該利用者にビデオ・オン・デマンドを提供するビデ
オデータ配信装置を前提とし、以下の手段を備える。
【0034】負荷状況管理手段1は、前記各ビデオサー
バの処理の負荷状況を管理する。サービス切り換え判断
手段2は、利用者からビデオの視聴要求を受信したと
き、該負荷状況管理手段1によって管理されている管理
情報に応じて、上記視聴要求のあったビデオの放映を、
フル・ビデオ・オン・デマンドまたはニア・ビデオ・オ
ン・デマンドのいずれでサービスするかを判断する。
【0035】放映手段3は、該サービス切り換え判断手
段2の判断結果に応じて、前記利用者から要求されたビ
デオを、フル・オン・ビデオ・オン・デマンドまたはニ
ア・ビデオ・オン・デマンドのサービスで前記利用者に
放映する。
【0036】前記負荷状況管理手段1は、例えば、前記
各ビデオサーバが、現在、処理中のビデオデータの本数
(これは、FVODサービスにおいては、例えば、前記
ビデオサーバのストリーム処理部によってビデオが配信
されるビデオ視聴者数に等しい)を管理する。そして、
前記サービス切り換え判断手段2は、新たに視聴要求の
あったビデオを放映した場合に、前記負荷状況管理手段
によって管理されるビデオデータの本数が予め定められ
たしきい値を越えるようになる場合には、利用者に対す
るサービスをフル・ビデオ・オン・デマンドからニア・
ビデオ・オン・デマンドに切り換える。
【0037】また、前記負荷状況管理手段1は、例え
ば、現在、前記各ビデオサーバのストリーム処理部にア
クセスされている、前記ビデオデータ記憶装置に格納さ
れているビデオデータの本数(これは、FVODサービ
スにおいては、利用者に、現在、視聴されているビデオ
データの格納本数に等しい)を管理する。そして、前記
サービス切り換え判断手段2は、新たに視聴要求のあっ
たビデオを放映した場合に、前記負荷状況管理手段1に
よって管理されるビデオデータの本数が予め定められた
しきい値を越えるようになる場合には、利用者に対する
サービスをフル・ビデオ・オン・デマンドからニア・ビ
デオ・オン・デマンドに切り換える。
【0038】さらに、前記負荷状況管理手段1は、前記
各ビデオサーバのビデオデータ記憶装置にデータが記憶
されている各ビデオの現在の利用者数(同時視聴者数)
を管理する。そして、前記サービス切り換え判断手段2
は、新たに視聴要求のあったビデオを放映した場合に、
前記負荷状況管理手段1によって管理される利用者数が
予め定められたしきい値を越えるようになる場合には、
利用者に対するサービスをフル・ビデオ・オン・デマン
ドからニア・ビデオ・オン・デマンドに切り換える。
【0039】また、第二の発明は、前記第一の発明が備
える負荷状況管理手段1、サービス切り換え判断手段
2、及び放映手段3に加え、さらに、前記各ビデオサー
バのビデオデータ記憶装置にデータが記憶されている各
ビデオについて、ニア・ビデオ・オン・デマンドで放映
を視聴している視聴者を管理する視聴者数管理手段11
を備える。そして、前記放映手段3は、前記視聴者数管
理手段11に管理されている管理情報を基に、ニア・ビ
デオ・オン・デマンドサービスで放映しているビデオに
ついて、視聴者が一人もいなくなったと判断した場合に
は、そのビデオの放映を停止する。
【0040】また、第三の発明は、前記第一の発明が備
える負荷状況管理手段1、サービス切り換え判断手段
2、及び放映手段3に加え、利用者側の受信端末装置の
モニタに表示される視聴するビデオのタイトルを選択す
るためのインタラクティブな入力操作を、ニア・ビデオ
・オン・デマンドサービス及びフル・ビデオ・オン・デ
マンドサービスで同一の形式で提供するタイトル選択操
作制御手段16をさらに備える。
【0041】また、第四の発明は、前記第一の発明が備
える負荷状況管理手段1、サービス切り換え判断手段
2、及び放映手段3に加え、あるビデオが、前記サービ
ス切り換え判断手段2によってニア・ビデオ・オン・デ
マンドサービスに切り換えられて放映される場合、該切
り換え後から上記ビデオが実際に放映されるまでの間
に、そのビデオに対して視聴要求を行った利用者があっ
た場合、該利用者を記憶する利用者記憶手段21を、さ
らに備える。そして、前記放映手段3は、上記利用者記
憶手段21に記憶されている利用者に対しても上記ビデ
オのニア・ビデオ・オン・デマンドサービスを提供す
る。
【0042】前記利用者記憶手段21は、例えば、利用
者を視聴要求の受信順に記憶する。また、第五の発明
は、前記第一の発明が備える負荷状況管理手段1、サー
ビス切り換え判断手段2、及び放映手段3に加え、前記
サービス切り換え判断手段2からサービス切り換え情報
を入力して、前記ビデオデータ記憶装置にデータが記憶
されているビデオの利用者数をフル・ビデオ・オン・デ
マンドとニア・ビデオ・オン・デマンドの各サービス別
に記録するタイトル別視聴状況記録手段26をさらに備
える。
【0043】図2は、本発明の原理を説明する図(その
2)である。この第六の発明は、ビデオデータを記憶す
るビデオデータ記憶装置と、該ビデオデータ記憶装置か
らビデオデータを読みだして、ビデオストリーム処理を
行うストリーム処理部を備えたビデオサーバを、1また
は複数、備え、利用者からの要求に応じて、該利用者に
ビデオ・オン・デマンドを提供するビデオデータ配信装
置を前提とし、以下の手段を備える。
【0044】負荷状況管理手段31は、前記各ビデオサ
ーバの処理の負荷状況を管理する。第一のサービス切り
換え判断手段32は、利用者からビデオの視聴要求を受
信したとき、該負荷状況管理手段によって管理されてい
る管理情報に応じて、上記視聴要求のあったビデオの放
映を、フル・ビデオ・オン・デマンドまたはニア・ビデ
オ・オン・デマンドのいずれでサービスするかを判断す
る。
【0045】第二のサービス切り換え判断手段33は、
利用者からビデオの視聴要求を受信したとき、該受信日
時に応じて、そのビデオの放映を、フル・ビデオ・オン
・デマンドまたはニア・ビデオ・オン・デマンドのいず
れでサービスするかを判断する。
【0046】放映手段34は、該第一または第二のサー
ビス切り換え判断手段32、33の判断結果に応じて、
前記利用者から要求されたビデオを、フル・オン・ビデ
オ・オン・デマンドまたはニア・ビデオ・オン・デマン
ドのサービスで前記利用者に放映する。
【0047】図3は、本発明の原理を説明する図(その
3)である。第七の発明は、ビデオデータを記憶するビ
デオデータ記憶装置と、該ビデオデータ記憶装置からビ
デオデータを読みだして、ビデオストリーム処理を行う
ストリーム処理部を備えたビデオサーバを、1または複
数、備え、利用者からの要求に応じて、該利用者にビデ
オ・オン・デマンドを提供するビデオデータ配信装置を
前提とし、以下の手段を備える。
【0048】サービス切り換え判断手段41は、利用者
からビデオの視聴要求を受信したとき、該受信日時に応
じて、そのビデオの放映を、フル・ビデオ・オン・デマ
ンドまたはニア・ビデオ・オン・デマンドのいずれでサ
ービスするかを判断する。
【0049】放映手段42は、該サービス切り換え判断
手段41の判断結果に応じて、前記利用者から要求され
たビデオを、フル・オン・ビデオ・オン・デマンドまた
はニア・ビデオ・オン・デマンドのサービスで前記利用
者に放映する。
【0050】上記第一、第六、または第七の発明におい
て、前記サービス切り換え判断手段2、32、33によ
って、ある利用者に対するビデオの放映サービスがフル
・ビデオ・オン・デマンドからニア・ビデオ・オン・デ
マンドに切り換えられてから、該ニア・ビデオ・オン・
デマンドサービスでの放映が開始されるまでの間、前記
利用者に対し各種サービス情報を放映するサービス情報
放映手段をさらに、備えるようにしてもよい。
【0051】第一の発明では、負荷状況管理手段1によ
り、各ビデオサーバの処理の負荷状況を管理する。そし
て、サービス切り換え判断手段2は、利用者からビデオ
の視聴要求を受信したとき、該負荷状況管理手段によっ
て管理されている管理情報に応じて、上記視聴要求のあ
ったビデオの放映を、フル・ビデオ・オン・デマンド
(以下、FVOD)またはニア・ビデオ・オン・デマン
ド(以下、NVOD)のいずれでサービスするかを判断
する。放映手段3は、この判断結果に応じて、前記利用
者から要求されたビデオを、FVODまたはNVODの
サービスで利用者に放映する。
【0052】したがって、各ビデオサーバの負荷状況に
応じて、利用者の視聴要求に対するビデオの放映を、F
VODまたはNVODに動的に切り換えることができ
る。また、第二の発明では、さらに、第一の視聴者数管
理手段11により、各ビデオサーバのビデオデータ記憶
装置にデータが記憶されている各ビデオについて、NV
ODで放映を視聴している視聴者を管理する。そして、
放映手段3は、前記視聴者数管理手段11に管理されて
いる管理情報を基に、NVODサービスで放映している
ビデオについて、視聴者が一人もいなくなったと判断し
た場合には、そのビデオの放映を停止する。
【0053】したがって、ビデオサーバなどのようなビ
デオデータ配信装置のシステム資源を効率良く活用する
ことができる。また、第三の発明では、タイトル選択操
作制御手段16が、利用者側の受信端末装置のモニタに
表示される視聴するビデオのタイトルを選択するための
インタラクティブな入力操作を、NVODサービス及び
FVODサービスで同一の形式で提供する。
【0054】したがって、利用者は、所望するビデオを
選択する際、FVODまたはNVODで該ビデオを視聴
するか迷う必要がなくなる。また、第四の発明では、利
用者記憶手段21により、あるビデオが、前記サービス
切り換え判断手段2によってNVODサービスに切り換
えられて放映される場合、該切り換え後から上記ビデオ
が実際に放映されるまでの間に、そのビデオに対して視
聴要求を行った利用者をあった場合、該利用者を記憶す
る。そして、前記放映手段3は、上記利用者記憶手段2
1に記憶されている利用者に対しても上記ビデオのNV
ODサービスを提供する。
【0055】したがって、利用者の視聴要求が拒否され
る事態を防止できる。また、第五の発明では、タイトル
別視聴状況記録手段26が、、前記サービス切り換え判
断手段2からサービス切り換え情報を入力して、前記ビ
デオデータ記憶装置にデータが記憶されているビデオの
利用者数をFVODとNVODの各サービス別に記録す
る。
【0056】したがって、FVODとNVODの各サー
ビス別に、各ビデオの視聴状況を把握することが可能に
なる。第六の発明では、負荷状況管理手段31により、
ビデオサーバの処理の負荷状況を管理する。そして、第
一のサービス切り換え判断手段32は、利用者からビデ
オの視聴要求を受信したとき、該負荷状況管理手段31
によって管理されている管理情報に応じて、上記視聴要
求のあったビデオの放映を、FVODまたはNVODの
いずれでサービスするかを判断する。
【0057】一方、第二のサービス切り換え判断手段3
3は、利用者からビデオの視聴要求を受信したとき、該
受信日時に応じて、そのビデオの放映を、FVODまた
はNVODのいずれでサービスするかを判断する。
【0058】放映手段34は、該第一または第二のサー
ビス切り換え判断手段32、33の判断結果に応じて、
前記利用者から要求されたビデオを、FVODまたはN
VODで前記利用者に放映する。
【0059】したがって、ビデオ・オン・デマンドのサ
ービスを動的及び静的に切り換えることができる。この
ため、視聴者の多い時間帯にはNVODのサービスを優
先するなどの運用を行うことにより、該時間帯における
ビデオデータ配信装置のシステムの負荷を低減できる。
【0060】第七の発明では、サービス切り換え判断手
段41が、利用者からビデオの視聴要求を受信したと
き、該受信日時に応じて、そのビデオの放映を、FVO
DまたはNVODのいずれでサービスするかを判断す
る。放映手段42は、該サービス切り換え判断手段41
の判断結果に応じて、前記利用者から要求されたビデオ
を、FVODまたはNVODで前記利用者に放映する。
【0061】したがって、上記第六の発明と同様な効果
が得られる。また、上記第一、第六、または第七の発明
において、サービス情報放映手段46によって、前記サ
ービス切り換え判断手段2、32、33によって、ある
利用者に対するビデオの放映サービスがフル・ビデオ・
オン・デマンドからニア・ビデオ・オン・デマンドに切
り換えられてから、該ニア・ビデオ・オン・デマンドサ
ービスでの放映が開始されるまでの間、前記利用者に対
し各種サービス情報を放映するようにすることにより、
放映が開始されるまでの間、視聴者に興味ある情報や有
用な情報を提供できる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施例を説明する。図4は、本発明の一実施例であ
るVODサービスを提供するCATVシステムの概略構
成図である。
【0063】複数の加入者宅200にVODサービスを
提供するCATVセンタ100は、複数の加入者宅20
0と、CATV網300によって接続されている。該C
ATV網300は、HFC(ハイブリッド・ファイバ・
コアックス)であり、CATVセンタ100に接続され
た複数の光ファイバケーブル310と、各光ファイバケ
ーブル310毎に設けられた光ファイバ・ノード33
0、該光ファイバ・ノード330に接続された第一の同
軸ケーブル350、及び該第一の同軸ケーブル350か
らタップ370を介してツリー状に分岐して各加入者宅
200のSTB(セット・トップ・ボックス)220と
接続される第二の同軸ケーブル390とから構成されて
いる。 該光ファイバ・ノード330は、O/E(光/
電気変換装置)とE/O(電気/光変換装置)を備え、
上記光ファイバ・ノード330を介して送信されてくる
光信号である下り信号をO/Eにより電気信号に変換し
て上記第一の同軸ケーブル350に送出する。この電気
信号は、タップ370を介して上記第二の同軸ケーブル
390に送出される。また、該第一の同軸ケーブル35
0を介して送信されてくる加入者宅200のSTB22
0から送信された電気信号である上り信号を、E/Oに
より光信号に変換して上記光ファイバ・ノード330に
送出する。
【0064】各加入者宅200は、CATVセンタ10
0が提供するVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービ
スなどを利用するための家庭用通信端末であるSTB2
20、該STB220を操作するためのリモコン装置2
40、及び該STB220が受信したビデオなどの映像
を表示するテレビ受像器260を備えている。
【0065】CATVセンタ100と各加入者宅200
のSTB220は、CATV網300を介して双方向通
信を行う。この場合、CATV網300上には、例え
ば、図5に示すような周波数帯域の割り当てがなされ
た、上り用制御チャネル410、不図示の下り用制御チ
ャネル、下り用アナログ伝送チャネル430、下り用デ
ィジタル伝送チャネル440などにより双方向通信を行
う。そして、この双方向通信により、CATVセンタ1
00は、各加入者宅200にVOD(ビデオ・オン・デ
マンド)などのサービスを提供する。
【0066】上記下り用アナログ伝送チャネル430
は、一般のテレビ放送、衛星通信放送、及び自主放送番
組などのCATV放送などのアナログ映像信号が配信さ
れるチャネルである。また、上記下り用ディジタル伝送
チャネル440は、ビデオ・オン・デマンドにより提供
されるディジタルビデオデータが配信されるチャネルで
ある。
【0067】該下り用ディジタル伝送チャネル帯域域4
40として、例えば、図5に示すように450MHz〜
550MHzの帯域を確保すれば、この100MHzの
周波数帯域を利用して、CATVセンタ100から各加
入者宅200に、ビデオ・オン・デマンド用のディジタ
ルビデオデータを複数チャネル伝送できる。例えば、6
4値QAMによりディジタル変調を行えば、6MHzの
帯域幅の1つのディジタル伝送チャネルで、ディジタル
ビデオデータを実質24Mbpsで伝送できる。したが
って、符号化速度が約6Mbpsに高能率符号化された
ディジタルビデオデータであれば、上記6MHzの帯域
幅の1つのディジタル伝送チャネルに、ディジタルビデ
オデータを伝送する映像配信チャネルを4本確保するこ
とができる。このことは、上記450MHz〜550M
Hzの帯域に、15本の6MHzの帯域幅のディジタル
伝送チャネルを用意すれば、ディジタルビデオデータを
伝送する映像配信チャネルを60本確保することができ
ることを意味する。すなわち、一つの光ファイバ・ノー
ド330に収容される60世帯の加入者宅200に同時
にFVODサービスを実施できる。
【0068】上記CATVセンタ100は、管理/制御
サーバ110、複数のVOD(ビデオ・オン・デマン
ド)サーバ120、、ATMスイッチ(ATM SW)
130、該ATMスイッチ130の各出力ポート毎に設
けられた複数のCLAD(Cell Assembly
And Diassembly)140,ディジタル
変調部150、混合/分配装置160、TDMA(時分
割多元接続装置:Time Division Mul
tiple Access)170及び再送信/自主放
送装置180などから構成される。
【0069】管理/制御サーバ110と複数のVODサ
ーバ120は、LAN190によって接続されている。
管理/制御サーバ110は、複数のVODサーバ120
がどのタイトルのビデオデータを格納しているかを管理
している。また、TDMA150から入力される視聴者
からのリクエストを解析し、該リクエストされたビデオ
データのタイトルを認識する。そして、当該VODサー
バ120に該ビデオデータのビデオストリーム処理を実
行させる。また、各VODサーバ120のビジー状況を
監視し、そのビジー状態に応じて、FVODサービスと
NVODサービスを切り換える制御も行う。管理/制御
サーバ110は、各VODサーバ120のビジー状況を
管理するために、図6(a)に示す形式のサーバの多重
度管理テーブル110aを備えている。このサーバの多
重度管理テーブル110aは、個々のVODサーバ12
0について、現在、処理中のビデオデータの数(同時利
用数)と、各VODサーバ120が同時に処理可能なビ
デオデータの上限値を基に設定されるしきい値を格納し
ている。
【0070】また、管理/制御サーバ110は、図6
(b)に示す形式のディスク(ディスク装置)の多重度
管理テーブル110bを備えている。このディスクの多
重度管理テーブル120aは、映像記憶装置(ビデオデ
ータ記憶装置)121の個々のディスク装置について,
現在、VODサーバ120によりアクセスされているビ
デオデータの数(利用数)と、該個々のディスク装置か
ら同時に読み出し可能なビデオデータの数の上限値を基
に設定されるしきい値を格納している。
【0071】また、管理/制御サーバ110は、図6
(c)に示す形式のタイトルのアクセス多重度管理テー
ブル110cを備えている。このタイトルのアクセス多
重度管理テーブル121aは、ディスクにビデオデータ
が格納されている各ビデオのタイトルについて、現在の
利用数(利用者数)と、このビデオの同時アクセス可能
数を基に設定されるしきい値を格納している。
【0072】このように、管理/制御サーバ110は、
VODサーバ120の各種要因によるビジー状況を監視
するために必要となる全てのテーブル110a,110
b,110cを備えている。
【0073】各VODサーバ120は、各加入者宅20
0の視聴者に提供するビデオストリームを生成するサー
バであり、ビデオデータを記憶している映像記憶装置1
21、該映像記憶装置121からビデオデータを読み出
し、ビデオストリームを生成するコンピュータ122,
該コンピュータ122から出力されるビデオストリーム
を複数の53バイト長のATMセルに組み立ててATM
スイッチ130の入力ポートに出力するATMドライバ
123などから構成される。そして、管理/制御サーバ
110からの指示に従って、上記ビデオストリーム処理
を実行する。
【0074】上記映像記憶装置121は、例えば、ディ
スクアレイから成り、各ビデオデータを、ストライピン
グ手法により、複数のハードディスク装置に分散して記
憶している。尚、ハードディスク装置以外にも光ディス
ク装置などの他のデータ記憶装置で、構成するようにし
てもよい。
【0075】この映像記憶装置121には、ビデオデー
タが、例えば、MPEG1,またはMPEG2などの高
能率符号化技術によって符号化されて記憶されている。
尚、コンピュータ122と、映像記憶装置121及びA
TMドライバ123は、互いに、バス124によって接
続されている。。
【0076】ATMスイッチ130は、各VODサーバ
120と、例えば、156Mビット/秒の伝送速度の入
力ポートによって接続されている。また、その出力ポー
トは各CLAD140に接続されている。このATMス
イッチ130は、VODサーバ120から出力されるビ
デオストリームを、当該ディジタル伝送チャネルに送出
するための交換処理を行う。
【0077】CLAD140は、図5に示すディジタル
伝送チャネル帯域440の、伝送チャネル数分、設けら
れている。すなわち、例えば、1伝送チャネルの帯域幅
を6MHzとした場合、450MHz〜550MHzの
ディジタル伝送チャネル帯域440に15本の伝送チャ
ネルを設けることができる。したがって、この場合、1
5個のCLAD140が設けられる。
【0078】該CLAD140は、ATMスイッチ13
0の出力ポートから入力されるATMセルを分解し、そ
のヘッダ情報を取り除いたビデオデータを多重化し、例
えば、24Mbpsのビデオデータをディジタル変調部
150に出力する。
【0079】ディジタル変調部130は、、例えばQA
M(Quadrature Amplitude Mo
dulation)やVSB(Vestigial S
ideband)などの変調方式により、CLAD14
0から入力されるビデオデータをディジタル変調して混
合/分配装置160に出力するディジタル変調器を、各
CLAD140の個々に対応して備えている。該ディジ
タル変調器は、例えば、64値のQAM変調器から成
る。このQAM変調器は、CLAD140から入力され
る、例えば、24Mbpsのビデオデータを、64値Q
AMで変調し、例えば、帯域幅が6MHzの1チャネル
で混合/分配装置160に出力する。この場合、例え
ば、ビデオデータがMPEG2で符号化された符号化速
度が6Mbpsのビデオデータであれば、該1チャネル
で4世帯の加入者宅200に個別の番組を配信すること
が可能となる4本の映像配信チャネルを用意することが
できる。
【0080】混合/分配装置160は、再送信/自主放
送装置180から入力される図5に示す下りのアナログ
伝送チャネル帯域430の地上波、衛星波などのアナロ
グ映像信号、及び図5に示す下りのディジタル伝送チャ
ネル帯域440のディジタル変調部150から入力され
る複数の映像配信チャネルのディジタルビデオデータ、
及びTDMA170から入力される各加入者宅200へ
送信する下り制御信号等を混合し、さらにこれらの電気
信号を光信号に変換する混合器と、該混合器によって混
合された図5に示すような周波数割り当てがなされた光
信号を各光ファイバケーブル310に分配する分配器を
備える。さらに、上記各光ファイバ310から入力され
る複数の加入者宅200からの上り制御信号を電気信号
に変換してTDMA170へ出力する光/電気変換装置
などを備える。
【0081】該TDMA170は、上記混合/分配装置
160から入力される複数の加入者宅200からの上り
制御信号を時分割多重化して、前記管理/制御サーバ1
10に出力する。また、上記管理/制御サーバ110か
ら入力される各加入者宅200のSTB220宛の上り
の制御信号を時分割多重化して、前記混合/分配装置1
60に出力する。
【0082】再送信/自主放送装置180は、不図示の
受信アンテナで受信する地上放送や衛星放送のアナログ
映像信号、及び自主放送番組のアナログ映像信号を混合
/分配装置160に出力する。
【0083】加入者宅200に設置されるSTB220
は、上り用制御チャネル帯域420の制御チャネルを用
いてCATVセンタ100に対し視聴を所望するビデオ
のタイトルを要求する信号(リクエスト信号)を送信す
る。CATVセンタ100は、該リクエスト信号をCA
TV網300を介して混合/分配装置160で受信す
る。該混合/分配装置160は、このリクエスト信号を
電気信号に変換した後、TDMA170を介して管理/
制御サーバ110に出力する。
【0084】該管理/制御サーバ110は、このリクエ
スト信号によって要求されたビデオを配信可能であれ
ば、該リクエストされたビデオを配信するチャネルを割
り当て、このチャネル情報を、下り用制御チャネルを用
いてリクエスト先の加入者宅200のSTB220に通
知する。該STB220は、該通知されたチャネル情報
で指定されたチャネルに受信チャネルを合わせる。続い
て、管理/制御サーバ110は、上記リクエストされた
ビデオデータのストリーム処理を実行するVODサーバ
120に、上記受信チャネルで上記リクエストされたタ
イトルのビデオデータをATMスイッチ130に出力す
るように指示する。
【0085】該VODサーバ120は、内蔵する映像記
憶装置121から上記視聴者によりリクエストされたビ
デオデータを読み出し、これをATMドライバ123に
よってATMセルに組み立てATMスイッチ130の入
力ポートに出力する。
【0086】該ATMスイッチ130は、入力されるA
TMセルを上記受信チャネルに対応するCLAD140
に出力する。該CLAD140は、入力されるATMセ
ルを分解・多重化して所定の伝送レートのビデオデータ
を生成し、これをディジタル変調部150の対応するデ
ィジタル変調装置に出力する。該ディジタル変調装置
は、この入力されるビデオデータが上記受信チャネルで
伝送されるように変調する。そして、この変調されたビ
デオデータを混合/分配装置160に出力する。該混合
/分配装置160は、この入力されるディジタルのビデ
オデータを光信号に変換した後、上記リクエストを行っ
た視聴者の加入者宅200の同軸ケーブル390が収容
されている光ファイバ・ノード330に接続された光フ
ァイバケーブル310に送出する。
【0087】上記視聴者の加入者宅200のSTB22
0は、同軸ケーブル350を介して上記CATVセンタ
100から配信されてくるビデオデータを内蔵のチュー
ナで受信する。そして、この受信したビデオデータをデ
ィジタル復調装置で復調したのち、この復調されたビデ
オデータの中からリクエストしたビデオデータのみをV
CI抽出部によって取り出す。次に、符号化されている
ビデオデータを復号化し、テレビ受像器260に出力す
る。該テレビ受像器260は、視聴者がリクエストした
ビデオの映像と音声を再生する。
【0088】図7は、本実施例におけるビデオ・オン・
デマンドサービスの基本的な動作を説明する図である。
視聴者は、テレビ受像器260の画面で視聴したいビデ
オを選択する場合、FVODまたはNVODかを意識す
る必要がない。すなわち、視聴者は、自分が視聴しよう
とするビデオのタイトルのみを、リモコン装置240に
より選択するだけでよい(図7の1))。
【0089】CATVセンタ100は、視聴者のSTB
220から送信されてくるビデオのリクエスト信号を受
信すると、そのビデオのビジー状況を、管理/制御サー
バ110内のビジー管理機構により判断して、そのビデ
オをFVODまたはNVODのいずれのサービスで提供
するかを決定する。この場合、優先的に、FVODで提
供するようにする。もし、FVODサービスでの放映が
不可能であれば、一定時間後(例えば、30分以内)に
NVODでリクエストされた番組を放映する旨のメッセ
ージを視聴者に通知し、該一定時間後にNVODサービ
スで上記リクエストされた番組を放映する(図7の
2))。
【0090】この結果、視聴者は、FVODまたはNV
ODのいずれかで、上記自分がリクエストした番組を視
聴者できる(図7の3)、4))。この場合、従来、FVO
Dサービスで番組をリクエストした場合、その番組が既
にビジー状態であれば、そのリクエストは拒否された
が、本実施例の場合には、NVODによりリクエストし
た番組を視聴することができる。このため、空いている
映像配信チャネルが残り少なくなった場合には、NVO
Dサービスに切り換え、その空いている映像配信チャネ
ルでNVODにより、視聴者からリクエストされたビデ
オを放映する。
【0091】また、本実施例では、視聴者がいない場
合、NVODでの放映を行わない。さらに、管理/制御
サーバ110内のビジー管理機構は常時、現在、ビデオ
を視聴している視聴者の数(同時利用者数)を監視し、
該同時利用者数が少なくなればFVODでサービスを、
多くなればNVODでサービスを行うというように、動
的にサービス形態を変更させる。さらに、あるビデオの
視聴要求によりビジー度がしきい値を越え、FVODか
らNVODにサービスを切り換てそのビデオを放映する
前に、別の視聴者からそのビデオに対する視聴のリクエ
ストがあった場合には、このリクエストはNVODでサ
ービスする。
【0092】続いて、本実施例の動作を、図8を参照し
ながら、より詳細に説明する。図8は、管理/制御サー
バ110が実行するVODサービスの制御処理を説明す
る図である。
【0093】同図に示すように、該管理/制御サーバ1
10は、要求タイトル認識機構111、VODサービス
状況監視機112、ビジー監視機構(ビジー管理機構)
113、FVODサービス提供機構114、NVODサ
ービス提供機構115、及び状況監視機構116を備え
ている。
【0094】CATVセンタ100は、加入者宅200
のSTB220から上り用制御チャネル410により送
信されてくるビデオ視聴要求のリクエスト信号を、CA
TVセンタ100を介して受信する。このリクエスト信
号(放映要求信号)は、混合/分配装置160及びTD
MA170を介して、管理/制御サーバ110に入力さ
れる。
【0095】要求タイトル認識機構111は、該放映要
求信号を入力すると、視聴者から要求されたビデオのタ
イトルを認識し、この認識したタイトルをVODサービ
ス状況監視機112へ通知する。
【0096】該VODサービス状況監視機112は、上
記タイトルのビデオが、これから、所定時間後にNVO
Dで放映開始されるビデオであれば、上記視聴者に対す
るビデオの放映をNVODでサービスするように、NV
ODサービス提供機構115に通知する。これにより、
NVODサービス提供機構115は、上記視聴者に対し
て、その要求されたビデオの放映が、NVODでサービ
スされるように当該VODサーバ120を制御する。
尚、このとき、VODサービス状況監視機112は、例
えば、上記視聴者を待ち行列にキューイングしておき、
NVODでの放映を開始すると、該待ち行列から上記視
聴者を取り出し、これらの視聴者に対し、要求されたビ
デオの放映を、NVODで提供する。
【0097】一方、VODサービス状況監視機112
は、上記視聴者から要求のあったビデオのタイトルが、
これから、NVODでサービスしようとしているタイト
ルでなければ、ビジー監視機構113に上記タイトルを
通知する。
【0098】該ビジー監視機構113は、VODサービ
ス状況監視機112から上記通知を受け取ると、該視聴
者から要求のあったビデオのタイトルの現在の放映数
(同時放映数)とそのしきい値を、上記ビデオのストリ
ーム処理を実行するVODサーバ120に問い合わせ
る。そして、両者を比較し、上記同時放映数が上記しき
い値n以上であればビジーであると判断し、上記視聴者
の要求に対するサービスをNVODサービスで実行する
ように決定する。一方、上記同時放映数が上記しきい値
n未満であれば、ビジーでないと判断し、上記視聴者の
要求に対するサービスをFVODサービスで実行するよ
うに決定する(第一の方式)。
【0099】また、上記第一の方式ではなく、上記視聴
者から要求されたタイトルのビデオのストリーム処理を
実行するVODサーバ120のビジー状況、該タイトル
のビデオのデータを格納しているディスク装置のビジー
状況、及び該タイトルの現在のビジー状況などを調べる
ことにより、上記視聴者に提供するサービスをFVOD
サービスまたはNVODサービスのいずれとするか判断
するようにしてもよい(第二の方式)。この場合には、
上記各ビジー状況が、まだ、いずれも、予め定められた
ビジー度を越えていなければ、FVODサービスで提供
するように決定し、NVODサービス提供機構115
に、上記視聴者に対するFVODサービスの提供を指示
する。また、このとき、図6(a),(b),(c)の
全てのテーブル110a,110b、110cが参照さ
れる。この第二の方式の詳細は後述する。
【0100】そして、ビジー監視機構113は、FVO
Dサービスで提供するように決定した場合には、FVO
Dサービス提供機構114に、上記視聴者に対するFV
ODサービスの提供を指示する。このとき、該FVOD
サービスを提供可能なVODサーバ120を、FVOD
サービス提供機構114に通知する。
【0101】該FVODサービス提供機構114は、該
通知されたVODサーバ120に上記視聴者から要求さ
れたビデオのビデオデータの読み出しを指示すると共
に、下り用制御チャネルを用いて、該ビデオのビデオデ
ータの受信チャネルを通知して上記視聴者に対するFV
ODサービスを実行させる。また、放映開始後には、上
記視聴者がリモコン装置240の操作により、上り用制
御チャネル410を用いてSTB220を介して送信し
てくる「再生」、「早送り」、「巻き戻し」、「停
止」、「一時停止」、「早送り再生」、「巻き戻し再
生」等の要求に答えるために、上記VODサーバ120
を制御し、上記要求を実現させる。
【0102】一方、ビジー監視機構113は、NVOD
サービスで提供するように決定した場合には、NVOD
サービス提供機構115に、上記視聴者に対するNVO
Dサービスの提供を指示する。このとき、該NVODサ
ービスを提供可能なVODサーバ120を、NVODサ
ービス提供機構115に通知する。
【0103】これにより、NVODサービス提供機構1
15は、下り用制御チャネルを用いて、上記視聴者の加
入者宅200のSTB220にNVODサービスに変更
する旨とそのNVODサービスの開始時刻を通知する。
また、該ビデオのビデオデータの受信チャネルも通知す
る。そして、該NVODサービスが開始されるまでの
間、別の映像を上記視聴者に放映する。該映像は、例え
ば、新作の案内情報またはコミュニティ情報など、各種
の映像が考えられる。
【0104】上記FVODサービス提供機構114及び
NVODサービス提供機構115により、上記視聴者に
対するリクエストされたビデオの放映が開始されると、
ビジー監視機構113は、状況監視機構116に指示し
て、図6(a),(b),(c)のテーブル110a,
110b,110cの当該行の「利用数」の項目を”
1”だけカウントアップさせる。
【0105】その後、状況監視機構116は、上記視聴
者のビデオの視聴完了を認識すると、上記図6(a),
(b),(c)のテーブル110a,110b、110
cの当該行の「利用数」の項目を”1”だけカウントダ
ウンさせる。
【0106】尚、上記視聴完了の認識は、FVODにつ
いては、上記視聴者がSTB220を介して送信してく
るサービス停止要求で行う。また、NVODについて
は、ビデオの放映の終了の検出により行う。
【0107】次に、図9は、上述した上記ビジー監視機
構113がビジー状況を監視する第二の方式の詳細な動
作を説明する図である。ビジー監視機構113は、ま
ず、視聴者から視聴要求があったタイトルのビデオのス
トリーム処理を実行するVODサーバ120のビジー度
を判断する(S11)。
【0108】この判断は、ビジー監視機構113が管理
している図6(a)のサーバの多重度管理テーブル11
0aを参照することにより行う。すなわち、上記VOD
サーバ120が、現在、ストリーム処理しているビデオ
データの数(利用数)がそのしきい値n以上であれば、
そのVODサーバ120のビジー度(多重度)が、その
ビデオ伝送能力の例えば80%を越えたと判断し、この
VODサーバ120はビジーであると判断する(S1
4)。
【0109】一方、上記VODサーバ120が、現在、
ストリーム処理しているビデオデータの数(利用数)が
そのしきい値n未満であれば、そのVODサーバ120
はまだビジーでない(多重度を越えていない)と判断
し、次に、上記VODサーバ120に接続された映像記
憶装置121の上記視聴者の要求したタイトルのビデオ
のビデオデータを格納しているディスク装置のビジー度
(多重度)を判断する(S12)。
【0110】この判断は、該ビジー監視機構113が管
理している図6(b)のディスクの多重度管理テーブル
110bを参照することにより行う。すなわち、上記デ
ィスク装置から、現在、読出し中のビデオデータの数
(利用数)がそのしきい値n以上であれば、そのディス
クのビジー度(多重度)が、例えば、そのデータ転送能
力の80%を越えたと判断し、このディスクはビジーで
あると判断する(S14)。
【0111】一方、上記ディスク装置から、現在、読出
し中のビデオデータの数(利用数)がそのしきい値n未
満であれば、そのディスクのビジー度(多重度)は、ま
だ、例えば、そのデータ転送能力の80%限界を越えて
いないと判断し、このディスク装置はまだ、ビジーでな
い(多重度を越えない)と判断し、次に、タイトルへの
アクセスの多重度を判断する(S13)。
【0112】この判断は、該ビジー監視機構113が管
理している図6(c)のタイトルのアクセス多重度管理
テーブル110cを参照することにより行う。すなわ
ち、視聴者の要求したビデオのタイトルを、現在、視聴
している視聴者の数がそのしきい値以上であれば、この
ビデオに対する同時アクセス数が、VODサーバ120
がそのビデオをFVODでサービスするための処理能力
の、例えば、80%以上を越えたと判断し、該タイトル
のアクセスはビジーであると判断する(S14)。
【0113】一方、視聴者の要求したタイトルのビデオ
を、現在、視聴している視聴者の数(同時放映数または
同時利用者数)がそのしきい値以上であれば、このビデ
オに対する同時アクセス数が、VODサーバ120がそ
のビデオをFVODでサービスするための処理能力の、
例えば、80%未満であると判断し、該タイトルのアク
セスは、まだ、ビジーでないと判断し、最終的に、VO
Dサーバ120はビジーでないと判断する(S15)。
【0114】ところで、このように、最終的にビジーで
ないと判断された場合には、NVODサービスが提供さ
れることはないので、視聴者からのアクセスのないビデ
オは、放映されることはない。換言すれば、CATVセ
ンタ100は、視聴者のいないビデオをNVODサービ
スで放映することはない。
【0115】このため、VODサーバ120は、視聴者
のいないビデオのデータを記憶しているディスク装置に
対するアクセスの負荷が軽減される。また、これによ
り、該ディスク装置にデータが記憶されているビデオの
データ読み出しを高速化できるため、該ビデオに対する
視聴者のリクエストに対するレスポンスを向上できる。
【0116】次に、図10及び図11を参照しながら、
本実施例が視聴者に提供するVODサービスの運用環境
を説明する。まず、視聴者がVODサービスをSTB2
20により選択すると、図10の1)に示すジャンル選択
画面がテレビ受像器260のモニタに表示される。この
ように、FVODサービスまたはNVODサービスを選
択する画面は表示されることなく、直ちにジャンル選択
画面が表示されるので、視聴者は、即座に、ジャンルの
選択から操作を開始することができる。
【0117】視聴者は、図10の1)に示された「最新
作」、「週間BEST10」、「アニメ」、「外国映
画」、「国内映画」、及び「その他」の各ジャンルの中
から所望のジャンルをリモコン装置240により選択で
きる。
【0118】そして、図10の2)に示すように「最新
作」を選択した場合には、図10の3)に示すように最新
作の映画のタイトルが、あいうえお順に表示される。視
聴者は、リモコン装置240により、画面スクロールな
どを行いながら、所望する映画のタイトルを選択する。
【0119】そして、図10の4)に示すように「スピー
ド」を選択すると、図10の4)に示す「CANCEL」
と「OK」の2つのボタンが表示される<プレビュー画
面>が表示される。
【0120】この場合、「スピード」の視聴を希望する
ならば、図11の6)に示すように、リモコン装置240
により「OK」のボタンを選択する。すると、現在、C
ATVセンタ100が提供しているVODサービスに応
じて、視聴者のテレビ受像器260の画面には、図11
の7)に示すFVODサービスの画面または図11の8)に
示すNVODの画面が表示される。
【0121】このように、VODサービスがFVODま
たはNVODのいずれのサービスで実行されるのかは、
CATVセンタ100側で判断する。したがって、視聴
者は、いずれのサービスでビデオを視聴するかは意識す
る必要がない。この場合、CATVセンタ100は、処
理能力のある間は、優先的にFVODサービスを提供す
るので、視聴者はFVODでサービスを提供される可能
性が高くなり、視聴者に対するサービスが向上する。
【0122】上記図11の7)のFVODサービスの画面
においては、即座に「スピード」の再生画面が表示され
る。一方、NVODサービス画面においては、”「スピ
ード」は、○○分後に放映されます。”というメッセー
ジと、新作案内やコミュニティ情報などの<サービス画
面>が表示される。そして、上記○○分後には、テレビ
受像器260のモニタに、図11の9)に示すように「ス
ピード」の再生画面が表示される。
【0123】このように、NVODサービスの場合、C
ATVセンタ100の運用者は、視聴者から要求された
タイトルのビデオを放映すればよいので、従来のよう
に、どの時間帯にどのようなタイトルのビデオの放映を
行うかを事前に決めておかなければならないという煩雑
なスケジュール作業から解放される。
【0124】次に、図12は、前述した視聴者のキュー
イング機能を実現するNVODサービス提供機構115
の内部機構を説明する図である。NVODサービス提供
機構115は、図12(a)に示すように、視聴者に対
して上記NVODサービスを提供するNVODサービス
提供部115b以外に、上記キューイング処理を行う視
聴者キューイングサービス部115aを備えている。
【0125】ビジー監視機構113が、視聴者Zからあ
るタイトルのビデオの視聴要求を、要求タイトル認識機
構111から受け取った際、この視聴要求によりビジー
が発生したとする。この場合、該ビジー監視機構113
は、NVODサービス提供部115bに対し、上記タイ
トルのビデオの放映をNVODサービスで実行するよう
に通知する。また、この切り換えをVODサービス状況
監視機112に通知する。
【0126】該NVODサービス提供機構115が、上
記放映を当該VODサーバ120に開始させるまでに
は、所定の時間を要する。この間、図12(b)に示す
ように、視聴者(ユーザ)A,B,C,…から上記タイ
トルのビデオの視聴要求があると、これらの視聴要求
は、VODサービス状況監視機112からNVODサー
ビス提供機構115に通知される。該NVODサービス
提供機構115の視聴者キューイングサービス部115
aは、これらの視聴者A,B,C…を、そのビデオの待
ち行列1151にキューイングする。
【0127】そして、NVODサービス提供機構115
は、NVODサービスの放映の準備が整うと、該タイト
ルの待ち行列にキューイングされている視聴者を順に取
り出し、該視聴者に対し、その要求されたビデオの放映
を、NVODでサービスする。
【0128】これにより、あるタイトルのビデオの放映
をFVODサービスからNVODサービスに切り換えた
際、そのビデオ放映が開始されるまでに、さらにそのタ
イトルのビデオに対する視聴要求が他の視聴者からあっ
た場合でも、該視聴者の要求は拒否されることなく、所
定時間後に該視聴者にNVODサービスで上記ビデオの
放映が開始される。
【0129】次に、図13は、管理/制御サーバ110
のタイトル別視聴情報監視/取得機能を説明する図であ
る。管理/制御サーバ110は、上記機能を実行するタ
イトル別視聴状況監視機構117を備える。該タイトル
別視聴状況監視機構117は、ビジー監視機構113か
ら、FVODサービスまたはNVODサービスの切り換
え情報を受信する。また、このとき、視聴者から視聴要
求のあったビデオのタイトル情報も受信する。そして、
これらの情報を基に、FVODサービスとNVODサー
ビス別に、最新のタイトル別の視聴者数等の視聴状況情
報をディスクなどの記憶装置119に記録する。また、
該タイトル別視聴状況監視機構117は、該記憶装置1
19からFVODサービスまたはNVODサービスの上
記タイトル別の最新の視聴状況情報を読み出し、これを
表示装置のモニタ画面やプリンタなどの印刷装置に、例
えば、ヒストグラムのような形式で出力する。
【0130】また、上記記憶装置119に記録されたタ
イトル別の視聴者数等の視聴状況情報は、前記状況監視
機構116によっても更新される。すなわち、該状況監
視機構116は、FVODサービスまたはNVODサー
ビスによるビデオの放映の視聴完了を検出すると、上記
記憶装置119に記録されているそのビデオの視聴者数
を”1”デクリメントする。このようにして、上記記憶
装置119には、常時FVODサービスまたはNVOD
サービス別に、最新のタイトル別の視聴状況情報等が記
録される。また、この記録を蓄積することにより、年、
月、日、さらには、一日の各時間帯のタイトル別の視聴
者数を記録するようにしてもよい。
【0131】ところで、VODで視聴者の数が多くなる
のは、一般的に夕方〜深夜、休日である。そこで、日時
に応じて、予め、NVODサービスに変更(静的変更)
しておくことにより、ビジー管理によりFVODサービ
スとNVODサービスを動的に切り換える処理による管
理/制御サーバ110の負荷を軽減することができる。
視聴者には、この静的変更が、CATVセンタ100側
のビジー管理による判断で実行されたように見えるの
で、視聴者に何ら違和感を与えることはない。
【0132】また、FVODからNVODへのサービス
切り換えを、映像配信チャネルの使用状況に応じて行う
ようにしてもよい。この場合、例えば、NVODサービ
スで放映する映像配信チャネルの本数を、予め、設定し
ておき、空きの映像配信チャネルがこの本数になった場
合には、FVODからNVODにサービスを自動的に切
り換えるようにする。
【0133】尚、上記実施例では、CATVシステムに
おいてビデオ・オン・デマンドを実現しているが、本発
明は、これに限定されることなく、CATV網以外の電
話網、直接衛星放送、またはワイヤレス・ケーブルなど
他の通信網を利用したインタラクティブな情報通信シス
テムに適用可能なものである。
【0134】また、上記実施例では、ビデオサーバを複
数のVODサーバ120により構成しているが、本発明
は、このような構成に限定されるものではなく、例え
ば、汎用計算機などの他の計算機または専用機など各種
のハードウェア構成に適用可能なものである。
【0135】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、以下のような効果が得られる。 1) FVODサービスとNVODサービスにおけるタイ
トル別の視聴者数を、一元的に管理できる。 2) 視聴状況に応じて、利用者からの視聴要求をFVO
DからNVODに切り換えてサービスすることにより、
該利用者からの要求を拒否することを避けることができ
る。したがって、利用者は、視聴したいときに、いつで
も、所望のビデオを視聴することができる。 3) 視聴者は、所望のビデオを選択するときに、そのビ
デオをFVODまたNVODで視聴するかを意識する必
要がなくなる。このため、ビデオの選択操作が簡単にな
る。 4) 視聴者からの視聴者要求がない場合、NVODサー
ビスでビデオを放映しないようにすることが可能となる
ので、ビデオデータ配信装置のシステムの負荷を軽減で
きる。 5) 視聴者からの要求があった場合にのみ、ビデオを放
映することにより、利用率の低い時間帯におけるビデオ
データ配信装置の負荷を軽減できる。 6) 統計的に視聴者数が多くなる日時には、予め、運用
者側で、NVODにサービスを変更するようにすること
により、ビデオサーバの負荷状況の管理に伴うビデオデ
ータ配信装置のシステム負荷を軽減できる。 7) ビデオサーバの負荷状況(同時利用者数)に応じ
て、利用者から要求されたビデオの放映を、自動的に、
FVODまたはNVODに切り換えるので、運用管理者
は、NVODサービスで放映する番組の編成作業や放映
時刻をスケジューリングする作業などの煩雑な作業から
解放される。 8) ビデオデータ配信装置が自動的に、利用者に対する
放映サービスをFVODまたはNVODに切り換えるの
で、FVODサービスのみならずNVODサービスにお
いても、タイトル別の視聴数等の視聴状況を管理するこ
とができる。 9) NVODサービスに切り換えてから実際に放映を開
始するまでの間に、視聴要求のあったビデオについて
は、該NVODサービスにより放映を行うことにより、
NVODサービスを有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図(その1)である。
【図2】本発明の原理を説明する図(その2)である。
【図3】本発明の原理を説明する図(その3)である。
【図4】本発明の一実施例であるビデオ・オン・デマン
ド・サービスを提供するCATVシステムの構成図であ
る。
【図5】上記実施例でビデオ・オン・デマンド・サービ
スを実現するために利用する周波数帯域の一例を示す図
である。
【図6】管理/制御サーバがVODサーバの負荷状況を
管理するために用いる3種類のテーブルの内容を説明す
る図である。
【図7】本実施例の機能の概要を説明する図である。
【図8】管理/制御サーバの動作を説明する図である。
【図9】管理/制御サーバ内のビジー監視機構の詳細な
動作を説明する図である。
【図10】本実施例において、ユーザが対話形式により
所望のビデオのタイトルを選択する際に表示される画面
及びその操作方法を説明する図(その1)である。
【図11】本実施例において、ユーザが対話形式により
所望のビデオのタイトルを選択する際に表示される画面
及びその操作方法を説明する図(その2)である。
【図12】あるタイトルのビデオをNVODサービスに
切り換えて放映する際に、その放映開始までの間にその
ビデオの視聴を要求したユーザをキューイングする機構
を説明する図である。
【図13】タイトル別に視聴状況を監視/取得する機構
を説明する図である。
【図14】従来のFVODサービスの方式を説明する図
である。
【図15】従来のNVODサービスの方式を説明する図
である。
【図16】従来のFVODサービスにおいて、ユーザが
対話形式により所望のビデオのタイトルを選択する際に
表示される画面及びその操作方法を説明する図(その
1)である。
【図17】従来のFVODサービスにおいて、ユーザが
対話形式により所望のビデオのタイトルを選択する際に
表示される画面及びその操作方法を説明する図(その
2)である。
【図18】従来のNVODサービスにおいて、ユーザが
対話形式により所望のビデオのタイトルを選択する際に
表示される画面及びその操作方法を説明する図(その
1)である。
【図19】従来のNVODサービスにおいて、ユーザが
対話形式により所望のビデオのタイトルを選択する際に
表示される画面及びその操作方法を説明する図(その
2)である。
【図20】従来のビデオ・オン・デマンド・システムの
問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 負荷状況管理手段 2 サービス切り換え判断手段 3 放映手段 11 視聴者数管理手段 16 タイトル選択操作制御手段 21 利用者記憶手段 31 負荷状況管理手段 32 第一のサービス切り換え判断手段 33 第二のサービス切り換え判断手段 34 放映手段 41 サービス切り換え判断手段 42 放映手段
フロントページの続き Fターム(参考) 5C064 BA01 BC18 BC23 BD02 BD08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオデータを記憶するビデオデータ記
    憶装置と、該ビデオデータ記憶装置からビデオデータを
    読みだして、ビデオストリーム処理を行うストリーム処
    理部を備えたビデオサーバを、1または複数、備え、利
    用者からの要求に応じて、該利用者にビデオ・オン・デ
    マンドを提供するビデオデータ配信装置において、 前記利用者側の受信端末装置のモニタへニア・ビデオ・
    オン・デマンドサービスとフル・ビデオ・オン・デマン
    ドサービスとの区別のないビデオのタイトル選択画面を
    送信する手段と、 前記タイトル選択画面を送信した利用者側の受信端末装
    置からビデオのタイトル選択情報を受信すると、該選択
    されたタイトルのプレビュー画面と前記利用者に視聴を
    希望することの確認をするための画面を送信する手段
    と、 前記視聴を希望することの確認をするための画面を送信
    した利用者側の端末装置から視聴を希望することを示す
    情報を受信すると、前記ビデオデータ配信装置の状況に
    応じて、ニア・ビデオ・オン・デマンドサービスを提供
    する場合にはニア・ビデオ・オン・デマンド用の画面を
    送信し、フル・ビデオ・オン・デマンドサービスを提供
    する場合にはフル・ビデオ・オン・デマンド用の画面を
    送信する手段と、 を備えたことを特徴とするビデオデータ配信装置。
  2. 【請求項2】 前記ニア・ビデオ・オン・デマンド用の
    画面において、前記ビデオデータの配信が開始されるま
    での所要時間に関する情報を送信し、 前記フル・ビデオ・オン・デマンド用の画面において、
    前記タイトル選択情報により選択されたビデオデータの
    再生画面を送信することを特徴とする請求項1記載のビ
    デオデータ配信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100827825B1 (ko) * 2006-11-28 2008-05-07 중앙대학교 산학협력단 Vod 서비스 제공 방법 및 그 프로그램이 기록된기록매체.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100827825B1 (ko) * 2006-11-28 2008-05-07 중앙대학교 산학협력단 Vod 서비스 제공 방법 및 그 프로그램이 기록된기록매체.

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