JP3841115B2 - 双方向情報伝送システムおよび双方向情報伝送方法 - Google Patents

双方向情報伝送システムおよび双方向情報伝送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、ケーブル・テレビ(CATV)網等を利用した、ビデオ・オン・デマンドシステムなどの、双方向情報伝送システムおよび双方向情報伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
双方向ケーブル・テレビ網を利用して、通常のアナログ・テレビ放送サービスだけでなく、ビデオ・オン・デマンドやホーム・ショッピング、テレビゲームサービスを行うようにすることが考えられている。
【0003】
これを実現する一つの方法は、例えば、ケーブル・テレビ網の伝送帯域内に、アナログ・テレビ放送サービス用の帯域とは別に、デジタル情報伝送帯域を設ける方法である。
すなわち、例えばビデオ・オン・デマンドシステムの場合であれば、このデジタル情報伝送帯域の一部を用いて、加入者は、ビデオ・オン・デマンドのデマンド信号(配信要求信号)を、ビデオ・サーバなどと呼ばれるビデオ番組蓄積送出装置が設置されているケーブル・テレビ局へ送信する。
この加入者からのデマンド信号を受けて、ケーブル・テレビ局は、加入者の要求する番組を、ビデオ・サーバから取り出し、前記デジタル情報伝送帯域の前記デマンド信号用以外の帯域部分を用いて、リアルタイムで、要求加入者に宛てて提供する。
【0004】
この種のビデオ・オン・デマンドシステムの一つが、雑誌「日経エレクトロニクス 1994.5−23」の82〜89頁に紹介されている。
【0005】
この例は、ネットワーク形態が、光ファイバと同軸ケーブルとを組み合わせた、ハイブリッド網の形式であり、ケーブル・テレビ局から光ファイバノードまでを光ファイバで結び、光ファイバノードで光電変換を行って、光ファイバノードから加入者宅に設けられる、いわゆるセットトップ・ボックスと呼ばれる加入者端末までを同軸ケーブルで接続するものである。
1個の光ファイバノードに対して、同軸ケーブルで接続可能な世帯数を最大500世帯とすると、光ファイバノードが16個の場合、1つのケーブル・テレビ局で、8000世帯をカバーすることができる。
【0006】
そして、このビデオ・オン・デマンドシステムの場合、ケーブル・テレビの伝送帯域の割り当てとして、図14に示すように、50MHz〜732MHzをケーブル・テレビ局から加入世帯の加入者端末への下りの伝送帯域、900MHz〜1GHzを加入者端末からケーブル・テレビ局への上りの伝送帯域とすると共に、下りの伝送帯域のうちの50MHz〜450MHzは既存のアナログ放送サービスに利用し、500MHz〜708MHzはデジタル情報伝送帯域として利用するようにしている。450MHz〜500MHzの帯域は予備である。
【0007】
この場合、500MHz〜708MHzのデジタル情報伝送帯域では、帯域幅が12MHzのデジタル伝送チャンネルを最大15チャンネル程度設けることができる。1チャンネル当たりの伝送速度が45Mビット/秒であるとし、また、例えば、ビデオデータの符号化速度が4Mビット/秒とすれば、伝送速度45Mビット/秒の1チャンネルで、約10世帯にビデオデータをリアルタイムで配信することができる。
【0008】
いわゆるゴールデンタイムでの加入者からのデマンドの発生の割合が、500世帯のうちの25%と想定すると、125世帯に同時に配信できる必要があるが、1チャンネルで10世帯に同時に配信できるので、15チャンネルでは150世帯となり、この要求を満足する。
【0009】
そして、この例の場合には、周波数500MHz付近にコントロール・チャンネルを用意し、このコントロール・チャンネルを使用して、加入者がデマンドした所望のビデオ番組データがどの下りチャンネルで配信されるかをCATV加入者用の受信アダプタ装置(以下セットトップ・ボックスという)に知らせる。セットトップ・ボックスは、このコントロール・チャンネルのデータに基づいて、所望のビデオ番組データのみをケーブル・テレビ局からの下りのデータから取り出して、受像機に映し出すようにする。コントロール・チャンネルの伝送速度は、1.5Mビット/秒とされ、上りは45チャンネル、下りは1チャンネルとされる。
【0010】
図15は、この例の場合の下り回線の通信容量が、各加入者に対してどのように分配されるかを示しており、図の左半分は、いわゆるゴールデンタイム、右半分は深夜の時間帯を示している。
【0011】
図15において、上側はアナログテレビ放送サービス用の伝送チャンネルの様子を示しており、各長方形は、一つのアナログテレビ番組PGaを示している。この場合、アナログテレビ放送サービス用の伝送チャンネルは、例えば、1チャンネル当たり6MHzの帯域幅として、50チャンネルが伝送可能である。各加入者は、このアナログ伝送チャンネルで放送される番組の中から、視聴したい番組を何時でも、選局して視聴することができる。
【0012】
図15の下側は、ビデオ・オン・デマンド用のデジタル情報チャンネルの様子を示しており、上向き矢印Tdmは、加入者からのデマンド発生時点であり、また、各長方形は、デマンドにより提供される1つのデジタルビデオ番組PGdを示している。加入者からのデマンドがあれば、その加入者のために、1チャンネル分が提供時間分だけ占有されることになる。
【0013】
図15において、ゴールデンタイムには、アナログ放送番組に対する視聴率は高く、デジタルビデオ番組に対するデマンドの発生率も高い。これに対して、深夜においては、アナログテレビ放送番組に対する視聴率は低く、また、デジタルビデオ番組に対するデマンドの発生率も低い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のビデオ・オン・デマンドシステムにおいては、すべてのデマンドに対してリアルタイムでビデオ番組を配信するようにしている。このため、図15の左側に示すように、いわゆるゴールデンタイムと呼ばれる時間帯のように視聴者からのデマンドが多数発生するときは、同時に送出しなければならない番組数が非常に多くなる。
【0015】
ビデオ・オン・デマンドシステムの構築に当たっては、この最もデマンドの多い時間帯においても、できるだけ、早くリアルタイムで加入者宅に番組を配信できるようにネットワーク容量および配信装置を用意しなければならない。
【0016】
このため、従来のシステムでは、
(1)ネットワーク容量を大きくしなければならない、
(2)ビデオサーバの規模を、同時送出番組数を多くすることができるように大規模化しなければならない(例えば加入者宅数が8000戸であった場合に、ゴールデンタイムには、その25%がデマンドをするとしたとき、同時送出ストリーム数は2000ストリームとなる)
という問題があり、そのため、既存のネットワークを大容量化するための設備投資が必要となる。また、高価な大規模ビデオサーバの導入が必要となり、実質的に採算がとれないという事態が生じるおそれがあった。
【0017】
また、前述したように、ゴールデンタイムでは、デマンドの発生頻度が非常に高いのに比べて、早朝、深夜などの時間帯には、デマンドの発生が閑散とし、ゴールデンタイムに合わせて設けられる大容量のネットワーク資源が有効に利用されず、効率が悪いという問題もあった。
【0018】
さらに、リアルタイムで配信するため、所望のビデオ番組の提供時間分だけ、ケーブル・テレビ局と、加入者宅のセットトップ・ボックスとの間の下り回線が占有されてしまい、伝送の効率が良くないという問題もあった。
【0019】
この発明は、以上のような問題点を解消することができる双方向情報伝送システムおよび双方向情報伝送方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明による双方向情報伝送システムは、
情報配信センターと、この情報配信センターに対して上り回線および下り回線を介して接続される複数の加入者端末装置とを備え、
上記加入者端末から上記上り回線を通じて上記情報配信センターに対して所望情報の配信要求が行われ、この配信要求に対して上記情報配信センターから上記所望情報の配信が行われる双方向情報伝送システムであって、
上記情報配信センターは、
上記加入者端末からの配信要求に基づいて配信すべき情報の配信計画を作成する配信計画手段と、
上記配信計画手段により作成された配信計画に基づいて、前記配信すべき情報の配信を実行する配信実行手段と、
上記配信計画手段で作成された配信計画に関する情報を含む下りの制御データを、上記配信実行手段で配信の実行をする前に、上記情報配信要求を送出した加入者端末に送出する下り制御データ送出手段と
を有し、
上記加入者端末は、
少なくとも当該加入者端末自体の識別情報と、上記所望情報の識別情報と、上記所望情報の配信の遅延許容度に関する情報とを含む上記配信要求を送出する配信要求送出手段と、
大容量の記憶手段と、
上記情報配信センターからの上記下りの制御データから上記配信計画を知る配信計画受信解析手段と、
上記配信計画受信解析手段で取得した上記配信計画に基づいて、上記情報配信センターから配信される上記所望情報を受信して再生するようにする配信情報受信制御手段と
を有し、
上記情報配信センターの配信計画手段においては、
上記配信すべき情報の伝送帯域を、上記配信の上記遅延許容度が遅延無しを示すもの用の第1の帯域と、上記遅延許容度が遅延を許容するもの用の第2の帯域とに、分けておくと共に、上記加入者端末からの上記配信要求を受け取った時間帯が、上記配信要求の発生が多い時間帯では上記第1の帯域を広くし、上記配信要求の発生が少ない時間帯では上記第2の帯域を広くするように定めておき、
上記加入者端末からの上記配信要求を受け取った時刻に応じて上記第1の帯域と第2の帯域の広さを決定すると共に、上記配信要求に含まれる上記所望情報の配信の遅延許容度に関する情報に応じて、上記配信すべき情報を上記第1の帯域で配信するか、上記第2の帯域で配信するかを決定する
ことを特徴とする。
【0021】
また、この発明による双方向情報伝送方法は、
加入者端末装置から上り回線を通じて情報配信センターに対して所望情報の配信要求を行ない、この配信要求に対して上記情報配信センターから上記所望情報の配信を行なうようにする双方向情報伝送方法であって、
上記加入者端末装置は、当該加入者端末自体の識別情報と、上記所望情報の識別情報と、配信の遅延許容度に関する情報とを含む情報配信要求を送出し、
上記情報配信センターは、上記所望情報の配信をすべき伝送帯域を、上記配信の遅延許容度の小さいもの用の第1の帯域と、上記配信の遅延許容度の大きいもの用の第2の帯域とに、分けておくと共に、上記加入者端末からの上記配信要求を受け取った時間帯が、上記配信要求の発生が多い時間帯では上記第1の帯域を広くし、上記配信要求の発生が少ない時間帯では上記第2の帯域を広くするように定めておき、
上記加入者端末からの上記配信要求を受け取った時刻に応じて上記第1の帯域と第2の帯域の広さを決定すると共に、上記配信要求に含まれる上記所望情報の配信の遅延許容度に関する情報に応じて、上記配信すべき情報を上記第1の帯域で配信するか、上記第2の帯域で配信するかを決定して配信計画を作成し、
上記情報配信センターは、上記配信計画の情報を下りの制御データに含めて、上記配信要求を出した加入者端末装置に、実際の配信に先立ち送信しておくと共に、上記配信計画に従って上記所望の情報の配信を実行し、
上記加入者端末装置は、上記情報配信センターからの上記下りの制御データを受信、解析して、上記配信計画を知り、この知得した配信計画に基づいて上記情報配信センターから配信されてくる上記所望情報を受信して再生する
ことを特徴とする。
【0022】
上述の構成のこの発明によれば、配信情報の伝送帯域は、配信要求の緊急性を示す遅延許容度に応じて第1の帯域と第2の帯域とに分割され、かつ、それら第1の帯域と第2の帯域とに割り当てる伝送容量が、1日のうちの時間帯の実際的なトラフィックに応じて、ダイナミックに割り当てられる。したがって、配信情報の伝送帯域は、その伝送容量を効率よく利用して、情報の配信をすることができる。
【0023】
したがって、リアルタイム再生ができない高速のデータ伝送速度(第2のデータ伝送速度)で、ほとんどの配信データが送られてきても、待ち時間がほとんどなく、リアルタイムで配信番組を再生することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図13を参照しながら、この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態を、ビデオ・オン・デマンドシステムの場合を例に取って説明する。
【0025】
なお、以下の説明においては、加入者側からケーブル・テレビ局側に向かう方向を上り方向、逆を下り方向とする。
【0026】
図2は、この実施の形態の双方向情報伝送システムでビデオ・オン・デマンドを実現するために使用するネットワーク構成の概要を示すものである。これは、従来の技術の欄で説明した双方向ケーブル・テレビシステムと同様の構成の例である。
【0027】
すなわち、ヘッドエンドと呼ばれるケーブル・テレビ局HEは、この例の場合、アナログテレビ放送を、その放送提供時間帯の間、常時、提供すると共に、加入者からのデマンドに応じたビデオ番組、その他の番組を提供するものである。
【0028】
ケーブル・テレビ局HEは、前述したように、例えば8000軒の加入者宅を収容できるもので、8000戸を16の地域に分け、1つの地域あたり、500世帯の加入者宅MSをカバーできるようにしている。そして、各地域に1個の光ファイバノードと呼ばれる中継装置IM(以下、光ファイバノードIMという)を設置する。この光ファイバノードIMは、光信号と電気信号との間の相互変換を行うものである。
【0029】
この例の場合、各地域の光ファイバノードIMとケーブル・テレビ局HEとの間は、信号を高品質に長距離、伝送できるように、光ファイバケーブルFBで接続される。そして、各地域内においては、1本の同軸ケーブルCBが光ファイバノードIMに接続されて付設され、この同軸ケーブルCBに、同軸分配合流器MPXにより各加入者宅MSが接続される。前述したように、1本の同軸ケーブルCBには、500世帯までの加入者宅MSが接続可能である。
【0030】
ケーブル・テレビ局HEは、ビデオサーバを含む情報ソースを備えるが、自局が備えるデジタル情報ソースからのデジタルデータのほかにも、加入者に提供するデジタル情報を取り込めるように、スーパー・ハイウェイと呼ばれる光ファイバ幹線SHWに接続されている。また、衛星放送受信用パラボラアンテナATが設けられ、受信したテレビ放送を、各加入者宅にアナログテレビ放送として配信するようにしている。
【0031】
図3は、ケーブル・テレビ局HEの設備構成の例を示すものであり、この例においては、この図3には図示しないが、前述したアナログテレビ放送設備と、デジタル情報ソース設備としての、例えばビデオサーバ機21およびテープ情報ライブラリー装置22と、高速ATM(非同期転送モード)交換機23と、ケーブル・テレビ局HEのシステム全体の制御を行うHEコントローラ24と、16本の光ファイバケーブルFBのそれぞれとATM交換機23との間に設けられる16個のノードコントローラ25a〜25pからなる。
【0032】
ビデオサーバ機21は、この例の場合、同時送出ビデオ信号のビットストリームとして、例えば400ストリームが得られるものである。各ビットストリームのデータの符号化レートは、加入者が充分満足できる画質が得られるように、例えば、3Mビット/秒とされ、画像データ圧縮方式は、例えばMPEG等が用いられる。この場合、このビデオサーバ機21としては、例えば同時送出ストリーム量が200ストリームのビデオサーバ機であれば、2台設ければよい。ビデオサーバ機21からの各ビデオストリームのデータVAは、ATM交換機23に供給される。
【0033】
テープ情報ライブラリー装置22は、多数のビデオテープがそれぞれ定められた位置に収納された多段棚の収納ラック22Lと、複数個のビデオテープ再生機VTR1〜VTRnと、要求されたビデオテープの収納ラック中の位置を水平、垂直方向に検索して、当該ビデオテープを取り出し、ビデオテープ再生機VTR1〜VTRnのうちのいずれかに装填して、再生を行わせるようにする検索搬送機構(図示せず)とを備えるもので、いわゆるカートマシーンと呼ばれるものである。この例では、ビデオテープ再生機は160台用意される。したがって、同時送出のビデオ信号のビットストリーム数は160である。
【0034】
ビデオテープ再生機VTR1〜VTRnのそれぞれからのデジタルビデオデータストリームのデータVBは、時間軸圧縮処理によって、例えば、45Mビット/秒の伝送レートを有する。このデータVBは、ATM交換機23に供給される。
なお、テープ情報ライブラリー装置22の方が、ビデオサーバ21に比べて、多数の番組を容易に提供しやすい。
【0035】
HEコントローラ24は、このHEコントローラ24へのオペレータの操作入力と、ATM交換機23を通じて入力される加入者端末からの上りの制御データUM(ビデオ・オン・デマンドのデマンド信号などのデータ)により、ビデオサーバ機21の制御、テープ情報ライブラリー装置22の制御、ATM交換機23の制御等、ケーブル・テレビ局HEの全体の制御を行うと共に、加入者に送る下りの制御データDMを生成し、ATM交換機23に供給する。
【0036】
ATM交換機23には、さらに、光ファイバ幹線SHWから取得したデジタルデータVCも入力される。
【0037】
ATM交換機23は、前述のデジタルデータVA,VB,VCおよび下りの制御データDMの交換を行い、各配信地域に必要な情報に分割、集合する。また、加入者端末からの上りの制御データUMをHEコントローラ24に渡す。
【0038】
16個のノードコントローラ25a〜25pのそれぞれは、アナログテレビ放送信号Avと、ATM交換機23からの下りの情報とを受け、それぞれ前出図14に示したように、予め割り当てられた周波数帯域の信号とすると共に、電気信号を光信号に変換して、光ファイバFBに送出する。また、16個のノードコントローラ25a〜25pのそれぞれは、上りの制御データUMを光信号から電気信号に変換し、ATM交換機23に渡す。
【0039】
図4は、ノードコントローラ25a〜25pの一つの構成を示すブロック図である。なお、ノードコントローラ25a〜25pはすべて同一の構成を有する。また、この場合、光ファイバFBは3本の光ファイバfb1,fb2,fb3からなっている。
【0040】
アナログテレビ情報Avは、入力端101を通じてバンドパスフィルタ102に供給されて、周波数50MHz〜450MHzの帯域の情報とされ、電気→光変換器103に供給される。そして、この電気→光変換器103により、光信号に変換されて光ファイバfb1に送出される。
【0041】
この例においては、前出図14に示したように、1チャンネル当たり45Mビット/秒の下り回線のデジタル配信データ用としては、15チャンネル分が用意される。このため、ノードコントローラは、15個のデジタル配信データ入力端1041 〜10415を備える。ATM交換機23は、テープ情報ライブラリー装置22からのビデオストリーム等のデジタルデータを、配信先の加入者の地域に対応するノードコントローラの、この15個の入力端1041 〜10415のいずれかに直接交換する。
【0042】
ATM交換機23は、また、ビデオサーバ21からの3Mビット/秒のビットストリームのデジタルデータを、最大で、15ストリームを1チャンネルに多重化して割り当てるように交換する。
【0043】
入力端1041 〜10415を通じた、それぞれ45Mビット/秒のデジタルデータは、それぞれ64値QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)変調回路1051 〜10515に供給されて、変調される。そして、各64値QAM変調回路1051 〜10515の出力データは、周波数変換回路1061 〜10615により、図14に示すように、500MHz〜708MHzの周波数帯域内において、各チャンネル毎に互いに重なり合わない15個の周波数帯域の信号である15チャンネルの信号に変換される。周波数変換回路1061 〜10615の出力データは、加算回路107に供給されて、周波数変換される。
【0044】
ノードコントローラは、また、1.5Mビット/秒の下りの1チャンネルの制御データDMの入力端110を有する。この入力端110を通じた制御データDMは、多重化回路111を介して、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調回路でQPSK変調され、周波数変換回路113で、図14に示した500MHz近傍の下り制御チャンネルの信号に変換される。そして、加算回路107に供給され、周波数多重化される。
【0045】
加算回路107からの周波数多重データは、バンドパスフィルタ108に供給されて、500MHz〜708MHzの周波数帯域の信号として帯域制限され、電気→光変換器109に供給される。そして、この電気→光変換器109により、光信号に変換されて、デジタル配信データとして光ファイバfb2に送出される。
【0046】
光ファイバfb3は、上りの制御チャンネル用であり、QPSK変調され、周波数多重により45チャンネル分を含む加入者のデマンド等の上りの制御情報が、この光ファイバfb3を通じて光→電気変換器121に供給され、光信号から電気信号に変換される。そして、この光→電気変換器121の出力信号は、バンドパスフィルタ122により帯域制限されて、900MHz〜972MHzの帯域を占める上りの制御データのみが取り出される。
【0047】
このバンドパスフィルタ122からの制御データは、45個のチャンネルの各周波数帯域に対応する45個の周波数変換回路1231 〜12345に供給されて周波数変換され、各チャンネル毎の変調データとされる。そして、周波数変換回路1231 〜12345からの各チャンネル毎の変調データは、QPSK復調回路1241 〜12445において復調されて、それぞれ1.5Mビット/秒の制御データとされる。そして、多重化回路111により時分割多重されて、上り制御データUMとして、出力端125を通じてATM交換機23に送られる。
【0048】
次に、図5を参照して、光ファイバノードIMの構成について説明する。
すなわち、光→電気変換器201は、アナログテレビ放送回線用である光ファイバfb1を通じたアナログテレビ放送信号を受けて、電気信号に変換した後、バンドパスフィルタ202に供給する。バンドパスフィルタ202は、その入力信号から50MHz〜450MHzの周波数帯域のアナログテレビ信号のみを取り出し、加算回路203に供給する。
【0049】
光→電気変換器204は、光ファイバfb2を通じた15チャンネルの下りのデジタル配信データを受けて電気信号に変換した後、バンドパスフィルタ205に供給する。バンドパスフィルタ205は、その入力信号から500MHz〜708MHzの周波数帯域のデジタル配信データのみを取り出し、加算回路203に供給する。
【0050】
そして、加算回路203は、アナログテレビ放送信号とデジタル配信データとを加算して周波数多重を行い、その周波数多重信号を、増幅回路206を介してバンドパスフィルタ207に供給する。バンドパスフィルタ207は、その入力信号を50MHz〜708MHzの周波数帯域に帯域制限を行った後、その周波数多重信号を同軸ケーブルCBに送出する。
【0051】
また、同軸ケーブルCBを通じて加入者端末から送られてくるデータは、バンドパスフィルタ208に供給される。バンドパスフィルタ208は、その入力信号を900MHz〜972MHzに帯域制限して上りの制御データを取り出し、増幅回路209を介して電気→光変換器210に供給する。電気→光変換器210は、上りの制御データを光信号に変換し、光ファイバfb3に送出する。
【0052】
次に、図6を参照して、同軸分配合流器MPXの構成例を説明する。
すなわち、光ファイバノードIM側の同軸ケーブルCBからの下り回線のデータは、バンドパスフィルタ211に供給される。バンドパスフィルタ211は、その入力信号を50MHz〜708MHzに帯域制限した後、分配器212に供給する。
【0053】
分配器212は、下り回線データを当該同軸分配合流器MPXに接続されている加入者端末に供給する。分配器212は、また、下り回線データを、増幅回路213を介して、バンドパスフィルタ214に供給する。バンドパスフィルタ214は、下流の加入者用としての、この下り回線データを、50MHz〜708MHzに帯域制限した後、下流側の同軸ケーブルCBに送出する。
【0054】
また、下流側の同軸ケーブルCBからのデータは、バンドパスフィルタ215に供給される。バンドパスフィルタ215は、その入力データを900MHz〜972MHzに帯域制限して上りの制御データのみを通過させ、合成回路216に供給する。合成回路216は、この下流の加入者からの上りの制御データと、当該同軸分配合流器MPXが接続される加入者からの上りの制御データとを合成して、増幅回路209を介して、バンドパスフィルタ218に供給する。バンドパスフィルタ218は、その入力データを900MHz〜972MHzに帯域制限して上流側の同軸ケーブルCBに送出する。
【0055】
各加入者の制御データ用の周波数帯域は、予め一つの地域内では重ならないように割り当てられている。
【0056】
次に、図7および図8を参照しながら、加入者宅MSに設けられる加入者端末msの構成例を説明する。
【0057】
すなわち、同軸分配合流器MPXからの下りチャンネルのデータは入力端301に入力される。また、出力端302から同軸分配合流器MPXに向けて、上りの制御データが送られる。同軸入力端子301および同軸出力端子302は、復調/変調部303に接続されている。
【0058】
復調/変調部303は、図8に示す構成とされている。すなわち、同軸入力端301からの下り回線のデータは、バンドパスフィルタ304に供給される。バンドパスフィルタ304は、50MHz〜450MHzの周波数帯域のアナログテレビ放送信号を抽出し、周波数変換回路305に供給する。
【0059】
周波数変換回路305は、チューナのミキサ回路に相当し、後述する端末コントローラ320からの、加入者の選局操作に応じた選局制御信号により、受信したアナログテレビ放送信号のうちの前述加入者が選択した放送番組(放送チャンネル)の信号を、後段のアナログテレビ復調回路306で復調可能な周波数の信号に変換し、アナログテレビ復調回路306に供給する。この復調回路306は、その復調したテレビ信号を図7に示すスイッチ回路315およびビデオ出力端子316を通じて受像機に供給する。
【0060】
また、同軸入力端子301からの下り回線のデータは、バンドパスフィルタ307にも供給される。このバンドパスフィルタ307は、500MHz〜708MHzの周波数帯域の下りのデジタルデータを抽出し、周波数変換回路308および周波数変換回路309に供給する。
【0061】
周波数変換回路308は、端末コントローラ320からのチャンネル選択制御信号により自己のデマンドに対して配信されたビデオ番組が割り付けられたチャンネルの信号のみを所定の復調可能な周波数に変換する。この周波数変換回路308からの自己宛てのビデオ番組のデータ等のデジタル配信データは、64値QAM復調回路310に供給されて復調される。この復調回路310からの45Mビット/秒のデジタルデータは、デ・マルチプレックス回路317に供給される。
【0062】
また、周波数変換回路309は端末コントローラ320からのチャンネル選択制御信号により、予め自己に割り当てられた制御チャンネルのデータを復調可能な周波数に周波数変換する。この周波数変換回路309からの下りの制御データは、QPSK復調回路311に供給されて復調される。この復調回路311からの1.5Mビット/秒の制御データは、デ・マルチプレックス回路317に供給される。
【0063】
また、復調/変調部303のQPSK変調回路312は、後述する上りの制御データをデ・マルチプレックス回路317を通じて受けて、変調し、周波数変換回路313に供給する。周波数変換回路313は、その入力信号を900MHz〜972MHzの帯域のうちの自己端末に割り当てられた制御チャンネルの周波数に周波数変換する。この周波数変換回路313からの上りの制御データは、900MHz〜972MHzの帯域制限用のバンドパスフィルタ314を通じ、出力端子302を通じて同軸ケーブルCBに送出される。
【0064】
この実施の形態では、後述のように、即時配信のデマンドに対して、指定ビデオ番組の始端部が、加入者側でのリアルタイム再生が可能な、3Mビット/秒の伝送レートで、また、始端部を除いた指定ビデオ番組の大部分は、時間軸圧縮されて、42Mビット/秒の伝送レートで、並列に配信される。
【0065】
デ・マルチプレックス回路317は、端末コントローラ320からの制御信号により、デジタル配信データが即時配信データであるときには、自己の加入者端末宛ての3Mビット/秒のレートのリアルタイム配信データを、64値QAM復調回路310からの45Mビット/秒の出力データから抽出し、スイッチ回路318を通じて、MPEGデコーダ319に供給する。
【0066】
MPEGデコーダ319は、画像圧縮されたデジタルデータをデコードして、アナログテレビ信号に変換する。そして、そのアナログテレビ信号を、スイッチ回路315およびビデオ出力端子316を通じて、受像機(図示は省略)に供給する。
【0067】
また、デ・マルチプレックス回路317は、上述のようなリアルタイム配信データの再生と同時に、自己の加入者端末宛ての42Mビット/秒のレートの時間軸圧縮された高速配信データを、64値QAM復調回路310からの45Mビット/秒の出力データから抽出して、一時記憶手段330に送り、一時記憶する。この場合、3Mビット/秒のレートのリアルタイム配信データも一時記憶手段330に記憶するようにしてもよい。
【0068】
一時記憶手段330としては、大容量、高速転送レートのデータ記憶装置である半導体メモリ331(1Gビット程度)、ハードディスク装置332(10Gビット程度)、データストリーマ333(200Gビット程度)などが用いられる。
【0069】
更に、デ・マルチプレックス回路317は、端末コントローラ320からの制御信号により、自己の加入者端末へのデジタル配信データが遅延配信のデータであるときには、それを、一時記憶手段330に送り、一時記憶する。
この場合、遅延配信データとしては、後述するように、3Mビット/秒のレートの場合と、45Mビット/秒のレートの場合とがある。
【0070】
これらの一時記憶手段330は、端末コントローラ320からの記憶指示に従い、デ・マルチプレックス回路317からのデジタル配信データを記憶し、また、端末コントローラ320からの読み出し指示に従い、記憶したデータを読み出して、スイッチ回路318を通じて、MPEGデコーダ319に供給する。
【0071】
端末コントローラ320のフレームカウンタ320cは、即時配信の場合に、ケーブル・テレビ局HE側で付与されるフレーム番号をカウントするために設けられ、デ・マルチプレックス回路317からのデジタル配信データが供給される。
【0072】
このフレームカウンタ320cにより、リアルタイム配信のビデオ番組の始端部のフレーム番号が順次カウントされて、一時記憶装置330に記憶されたビデオデータの再生を開始するタイミングと、スイッチ回路318を一時記憶装置330側に切り換えるタイミングとが制御される。
【0073】
そして、一時記憶装置330に記憶されたビデオデータが時間軸圧縮されている場合は、読み出しに際して、端末コントローラ320により、時間圧縮データの解凍処理が行われる。
【0074】
後述もするように、端末コントローラ320は、下り制御データにより指示される、あるいは自己が送出するデマンド時に定まる、取り込むデジタルデータのランダムアクセス性や送信フォーマット(データ伝送レート等)に応じて、一時記憶手段330の複数の記憶手段のうちのいずれに、下りのデジタルデータを取り込むかを決定する。
【0075】
例えば、データ伝送レートが3Mビット/秒の場合であって、通常のビデオ番組のようにランダムアクセス性の低いデータであれば、テープを記録媒体として使用するデータストリーマ装置333に取り込み、株式市況などのランダムアクセス性の高いデータは、ハードディスク装置332に取り込み、また、データ伝送レートが45Mビット/秒で伝送されてくる配信データは高速書き込みの可能な半導体メモリ331に書き込む、というように、データを取り込む記憶手段を選択制御する。
【0076】
なお、後述のように、この実施の形態では、高速配信データをテープメディア(データストリーマ333)に蓄積することができるようにしている。
例えば、データ圧縮されたデジタルデータの伝送レートが3Mビット/秒で、番組時間が2時間の番組は、その情報量が約22Gビットとなる。
【0077】
デ・マルチプレックス回路317は、さらに、端末コントローラ320の制御により、QPSK復調回路311からの下りの制御データを端末コントローラ320に供給する。
【0078】
端末コントローラ320は、デ・マルチプレックス回路317を通じてこの端末コントローラ320に入力される下りの制御データを解析し、それが自己の加入者端末宛てであれば、この制御データに基づいて、前述したような種々の制御信号を発生する。例えば、端末コントローラ320は、受信した下りの制御データにより、自分がデマンドしたビデオデータが、何時、下りの15チャンネルのうちのどのチャンネルで、どのような送信フォーマットで配信されるか等を知り、その受信準備などを行う。前述の周波数変換回路308へのチャンネル選択制御信号やデ・マルチプレックス回路317へのデ・マルチプレックスのための制御信号、さらには一時記憶装置330でいずれの装置を使用するかの選択制御信号は、この下りの制御データから生成される。
【0079】
また、端末コントローラ320は、リモートコントロール装置やキー操作部などからなるユーザインターフェース321を通じた加入者の操作入力を受付け、上りの制御データ、すなわち、ビデオ・オン・デマンドのデマンド信号などを生成し、デ・マルチプレックス回路317に出力する。端末コントローラ320は、この加入者端末msの全体を制御するものである。
【0080】
そして、この端末コントローラ320からデ・マルチプレックス回路317に送出されたビデオ番組のデマンドなどの上りの制御データは、復調/変調部303のQPSK変調回路312、周波数変換回路313、バンドパスフィルタ314に順次に供給されて、前述したように変調され、自己の端末に割り当てられた制御チャンネルの信号に周波数変換され、ケーブル・テレビ局HEに対して送出される。
【0081】
また、デ・マルチプレックス回路317は、端子341および342を介してCATV電話端末(図示せず)と接続されており、加入者は、ケーブル・テレビ局HEのオペレータと、通話が可能である。
【0082】
次に、図1、図9〜図13をも参照しながら、上述のようなシステム構成の双方向CATVシステムにおける情報の伝送形態と、信号の送受について説明する。
【0083】
<アナログテレビ放送>
アナログテレビ放送は、従来通りに、加入者からのデマンドによらず、ケーブル・テレビ局HEから加入者端末msに向けて、一方的な伝送を行う。
【0084】
加入者は、ケーブル・テレビ局HEからのアナログテレビ放送を視聴したい場合には、加入者端末msのユーザインターフェース321を通じて、ケーブル・テレビ局HEのアナログテレビ放送の選局操作を行う。すると、加入者端末msの端末コントローラ320は、復調/変調部303の周波数変換回路305に、加入者の選局操作に応じた選局制御信号を供給し、また、スイッチ回路315を、復調/変調部303のアナログテレビ復調回路306からのアナログテレビ信号を選択する状態に切り替え、ビデオ出力端子316よりテレビ受像機にアナログテレビ信号を供給する状態になる。したがって、加入者は自分が選局したケーブル・テレビ局HEからのアナログテレビ放送番組を視聴できる。
【0085】
<デジタル情報伝送>
図1は、上述した、ケーブル・テレビ局HEと、加入者端末msとが光ファイバケーブルおよび同軸ケーブルからなる上りおよび下りの回線で接続された、この実施の形態のシステムにおいて、デジタル情報伝送を行なうために、ケーブル・テレビ局HEのHEコントローラ24および加入者端末msの端末コントローラ320で実行される機能を、中心に説明するためのブロック図である。
【0086】
図1に示すように、情報配信センターとしてのケーブル・テレビ局HEは、このケーブル・テレビ局HEの方向を上りとする上り回線Cuと下り回線Cdとを介して、複数の加入者端末msと接続される。
【0087】
ケーブル・テレビ局HEは、機能的には、ビデオサーバ21やテープ情報ライブラリー装置22などからなるデジタル情報ソース1と、ATM交換機23やノードコントローラ25a〜25pからなる下り情報信号発生部2と、デジタル情報ソース1を制御すると共に、下り情報信号発生部2を制御して下りのデジタル情報の配信を制御する情報配信制御手段3と、配信計画手段4と、配信要求(デマンド)受信解析手段5とからなる。情報配信制御手段3と、配信計画手段4と、デマンド受信解析手段5の解析部とは、HEコントローラ24の機能(ソフトウエアにより実現される)として実現される。
【0088】
加入者端末msのそれぞれは、上り回線Cuにデマンド(配信要求)を送出するデマンド送出手段11と、大容量の一時記憶手段12と、下り回線Cdから自分宛ての下りの制御データを受信し、それに含まれる配信計画情報を解析する配信計画受信解析手段13と、下り回線Cdから自分宛てのデジタル配信データを受け取って復調し、リアルタイムで再生する必要があるときには、復調出力を図示しない受像機に、そのまま供給し、リアルタイムで再生する必要のないときには、受け取った自分宛ての配信情報を前述一時記憶手段12に保存するようにする配信情報受信制御手段14とを備える。
【0089】
デマンド送出手段11は、リモートコントロール装置やキーボードなどのユーザインターフェースを通じた加入者の指示を受けて、配信要求信号を生成し、上り回線Cuに送出する。
【0090】
デマンド信号には、各加入者の識別コードである加入者IDと、配信要求するビデオ番組を指定する配信番組指定情報(番組識別データ)と、配信してもらいたい時間あるいは加入者が視聴したい時間等、要求する情報の緊急性に関する情報である要求時間情報と、3Mビット/秒でデジタル情報を配信してもらいたいのか、45Mビット/秒でデジタル情報を配信してもらいたいのかの送信フォーマットの指定情報とを含む。
【0091】
この場合、要求時間情報は、時刻の情報をそのまま用いてもよいが、この実施の形態においては、要求の緊急度(遅延許容度)に応じていくつかのクラスを設定しておき、そのクラスを指定する。すなわち、
☆すぐ見たい番組は、緊急度はAクラスとしてデマンド
☆番組視聴は少し後でよい番組は、緊急度はBクラスとしてデマンド
☆番組視聴は半日〜1日後でもよい番組は、緊急度はCクラスとしてデマンドする。
【0092】
なお、この実施の形態の場合、下りのデジタル情報伝送チャンネルには、デジタルテレビ放送チャンネルが含まれ、加入者が特にデマンドしなくても、このデジタルテレビ放送チャンネルの番組をすぐに視聴することができるようにしている。このデジタルテレビ放送チャンネルのクラスを、以下Dクラスと呼ぶことにする。
【0093】
そして、この実施の形態の場合には、45Mビット/秒×15チャンネルの下りのデジタル配信データの伝送帯域は、その伝送容量を効率よく利用するために、上述のようなデマンドの緊急性の各クラスに割り当てる伝送容量を、1日のうちの時間帯の実際的なトラフィックに応じて、ダイナミックに割り当てる。
【0094】
例えば、いわゆるゴールデンタイムでは、割り当てを、
Aクラスのデマンドに対する配信;45Mビット/秒×5チャンネル
Bクラスのデマンドに対する配信;45Mビット/秒×8チャンネル
Cクラスのデマンドに対する配信;なし
Dクラスに対する配信 ;45Mビット/秒×2チャンネル
とする。
【0095】
また、デマンドの発生が少ないと考えられる深夜の時間帯では、各クラスへの割り当てを、
Aクラスのデマンドに対する配信;45Mビット/秒×2チャンネル
Bクラスのデマンドに対する配信;45Mビット/秒×2チャンネル
Cクラスのデマンドに対する配信;45Mビット/秒×10チャンネル
Dクラスに対する配信 ;45Mビット/秒×1チャンネル
とする。
【0096】
すなわち、ゴールデンタイムでは、ビデオ番組に対するデマンドの発生率が高いと考えられ、できるだけ時間待ちを少なくして配信できるようにするため、上述のように、Cクラスのデマンドに対する配信は行わず、AクラスおよびBクラスのデマンドに対する配信のためのチャンネル数を比較的多くするようにしている。
【0097】
また、ゴールデンタイムでは、デジタルテレビ放送番組も多くの番組が提供できるように、配信のためのチャンネル数は、2チャンネルとしている。
【0098】
一方、深夜の時間帯では、デジタルテレビ放送番組に対する視聴率は減少することが予想され、放送番組数も少なくてよいと考えられるので、ゴールデンタイムに比較して、デジタルテレビ放送のための伝送チャンネル数を1チャンネル分、少なくする。また、ビデオ番組に対するデマンドの発生率もゴールデンタイムに比べて深夜は、低くなると考えられるので、AクラスやBクラスのデマンドに対する配信のためのチャンネル数を少なくし、それより以前に受け付けていたCクラスのデマンドに対する配信のためのチャンネル数を多くするように伝送容量を割り当てる。
【0099】
図9および図10に、上述のようにして割り当てられる下りのデジタル配信データの伝送容量の使用状態の例を示す。
【0100】
図9および図10において、横軸は、時間の経過を示し、縦軸はデジタル配信データの15チャンネルの容量の割り当てを示している。また、前出図15と同様に、上向き矢印は、デマンドの発生時点であり、各長方形は一つの番組を示している。
【0101】
そして、[Broadcast用]とあるのは、デジタルテレビ放送用の伝送容量、[Real Time V.O.D用]とあるのは、Aクラスのデマンドに対するリアルタイム配信用の伝送容量、[Little Delay V.O.D用]とあるのは、Bクラスのデマンドに対するデジタル情報配信用の伝送容量、[Much Delay V.O.D用]とあるのは、Cクラスのデマンドに対するデジタル情報配信用の伝送容量である。
【0102】
図9に示すように、ゴールデンタイムには、[Real Time V.O.D用]の割り当てチャンネルでは、Aクラスのデマンドに対して即時の配信が行われ、[Little Delay V.O.D用]の割り当てチャンネルでは、Bクラスのデマンドから若干の遅延をもって、空きチャンネルを見付けながらの配信が実行される。
【0103】
前述のように、ゴールデンタイムには、Cクラスのデマンド用の配信のための伝送容量は割り当てられない。
【0104】
そして、図10に示すように、深夜の時間帯では、[Much Delay V.O.D用]のチャンネルが多く割り当てられて、予め出されていた、大きな配信の遅延を許容するCクラスのデマンドに対する配信が実行される。したがって、あまり利用されない深夜の時間帯を有効に利用して、効率の良い配信が行われる。
【0105】
図9および図10では、BクラスおよびCクラスのデマンドに対する、遅延配信が、45Mビット/秒の伝送レートで行われるように描いてあり、この場合、1番組当たりの配信時間はリアルタイム再生が可能な伝送レートでの配信時間よりも短くなる。
なお、遅延配信の場合、前述のように、リアルタイム再生が可能な、3Mビット/秒の伝送レートでの配信も可能である。
【0106】
そして、この実施の形態では、図9および図10に示すように、即時配信を要求する、Aクラスのデマンドに対して、[Real Time V.O.D用]チャンネルを通じて、指定ビデオ番組の始端部を、加入者側でのリアルタイム再生が可能な、3Mビット/秒の伝送レートでリアルタイム配信すると共に、始端部を除いた指定ビデオ番組の大部分を、時間軸圧縮して、42Mビット/秒の伝送レートで、並列に高速配信する。
【0107】
図9および図10から明らかなように、平行斜線を施さず縦方向に狭い長方形で示した、リアルタイム配信データは、平行斜線を施した縦方向に広い長方形で示した、高速配信データよりも、配信時間が長くなっているが、これは、高速配信データを、テープメディア(前出図7のデータストリーマ333)に一時記憶した場合、巻き戻しのための時間を考慮したことによる。
【0108】
例えば、データ圧縮されたビデオデータの伝送レートが3Mビット/秒で、番組時間が2時間の番組は、その情報量が約22Gビットとなり、45Mビット/秒のレートに時間軸圧縮して配信すると、約8分で配信が終了する。つまり、8分間かけて、ビデオデータがデータストリーマに蓄積されることになる。
【0109】
高速配信のみの場合、デマンド後、データストリーマに蓄積されるまでの、例えば、少なくとも8分間は待ち時間となり、その間、加入者側では画像を再生することができないという問題が生ずる。
【0110】
そこで、この実施の形態では、例えば、2時間番組の場合、テープメディアの巻き戻しのための時間分の、例えば、30秒のマージンを設定して、番組の開始時刻からの3Mビット/秒のリアルタイムデータの伝送と、番組開始時刻の8分30秒後からの42Mビット/秒の時間圧縮データとを並列に行う。
なお、この並列伝送の伝送レートは、合計で45Mビット/秒となり、容量一杯の高速配信の場合と同じになる。
【0111】
[配信要求信号の生成、送出]
図11は、加入者端末におけるビデオ・オン・デマンドのデマンド信号の生成および送出ルーチンの流れ図である。
【0112】
加入者端末msにおいて、ユーザインターフェース321を通じて加入者からの配信要求送出の指示入力が有ると、この図11の処理ルーチンが開始する。すなわち、ステップS1において、加入者の操作入力を受付け、次のステップS2において、要求時間情報としてはどのクラスが指定されたかを判別する。要求時間情報がAクラスであれば、ステップS3に進み、Aクラスのデマンド信号を生成し、ステップS6で上り回線Cuに、そのデマンド信号を送出する。
【0113】
また、要求時間情報がBクラスまたはCクラスであれば、ステップS4に進み、配信データの伝送レートが3Mビット/秒か、45Mビット/秒かの送信フォーマットの指定を判別し、また、ランダムアクセス性の指定の判定をする。そして、次のステップS5に進み、判定した送信フォーマットおよびランダムアクセス性および緊急度のクラスを内容とするデマンド信号を生成し、ステップS6で上り回線Cuに、そのデマンド信号を送出する。
【0114】
なお、配信要求のデマンド信号には、加入者端末を識別するための加入者IDと、配信したもらいたいビデオ番組を識別するための番組識別データとが含まれるのは前述した通りである。
【0115】
[オンデマンド配信処理]
図12は、ケーブル・テレビ局HEのHEコントローラ24において、加入者端末からのデマンド信号を受け取ったときの処理ルーチンの流れ図である。
【0116】
ケーブル・テレビ局HEの配信要求受信解析手段5は、上り回線Cuを通じて送られてくる加入者端末からのデマンド信号を受けて、それに含まれる要求時間情報は配信計画手段4に渡し、加入者IDと番組識別データとは情報配信制御手段3に渡す(ステップS11)。
【0117】
配信計画手段4は、要求時間情報を解析し、デマンド信号に含まれる要求時間情報が示すデマンドのクラスがAクラス、Bクラス、Cクラスのうちのいずれであるかを判別する(ステップS12)。
【0118】
要求時間情報がAクラスであり、即時のリアルタイム配信を要求するものであるときには、配信計画手段4は、図9の[Real Time V.O.D用]として割り当てられる下り回線の伝送チャンネルの空きを探し、空きチャンネルが見付かれば、その空きのチャンネルを、リアルタイム配信チャンネルと決定する(ステップS13)。
【0119】
情報配信制御手段3は、この決定を受けて、そのリアルタイム配信チャンネルを、デマンドしてきた加入者に対して、通知した後(ステップS14)、番組識別データで指定されるビデオ番組をデジタルソース1から抽出し、指定ビデオ番組の始端部のリアルタイム配信と、指定ビデオ番組の始端部を除いた大部分の高速配信とを並列に実行する(ステップS15)。
【0120】
この実施の形態では、即時配信を要求する、Aクラスのデマンドに対して、指定ビデオ番組の始端部は、加入者側でのリアルタイム再生が可能な、3Mビット/秒の伝送レートで、また、始端部を除いた指定ビデオ番組の大部分は、時間軸圧縮されて、42Mビット/秒の伝送レートで、いずれも、前述の[Real Time V.O.D用]チャンネルを通じて、並列に配信される。
【0121】
また、配信計画手段4は、ステップS12で判別された要求時間情報がBクラスであり、少しの遅延を許容する配信要求であると判別したときには、Bクラス用の下り回線チャンネル(図9の[Little Delay V.O.D用])から空きチャンネルを見付け、その空きチャンネルで配信を行うように配信時刻を決定する(ステップS16)。
【0122】
そして、配信計画手段4は、その配信を行う空きチャンネルと、配信時刻と、前述の解析結果とを情報配信制御手段3に伝える。また、配信計画手段4は、デマンド信号に含まれる送信フォーマットの情報やランダムアクセス性の情報を解析し、その解析結果を情報配信制御手段3に与える。
【0123】
情報配信制御手段3は、その空きチャンネルと、配信時刻(開始時刻と終了時刻)と、送信フォーマット(3Mビット/秒か45Mビット/秒かの伝送レート)と、ランダムアクセス性の情報を、加入者IDをヘッダ情報として備える下りの制御データとして、加入者IDにより特定される、デマンドしてきた加入者に送信しておき(ステップS18)、配信開始時刻になったら(ステップS19)、配信要求デマンドに含まれていた番組識別データと、送信フォーマットとに基づいて、伝送レートが3Mビット/秒の時にはビデオサーバ21から、45Mビット/秒の時には、テープ情報ライブラリー装置22から、指定されたビデオ番組を抽出し、配信を実行する(ステップS20)。
【0124】
配信計画手段4は、ステップS12で要求時間の情報がCクラスであり、半日あるいは1日程度の大きい遅延を許容する配信要求であると判別したときには、深夜の時間帯に割り付けられたCクラス用の下り回線チャンネル(図9の[Much Delay V.O.D用])の配信計画から、空きチャンネルを見付け、その空きチャンネルで配信を行うように配信時刻を決定する(ステップS17)。
【0125】
そして、配信計画手段4は、その配信を行う空きチャンネルと、配信時刻と、前述の解析結果とを情報配信制御手段3に伝える。また、配信計画手段4は、デマンド信号に含まれる送信フォーマットの情報やランダムアクセス性の情報を解析し、その解析結果を情報配信制御手段3に与える。
【0126】
情報配信制御手段3は、その空きチャンネルと、配信時刻(開始時刻と終了時刻)と、送信フォーマット(3Mビット/秒か45Mビット/秒かの伝送レート)と、ランダムアクセス性の情報を、加入者IDをヘッダ情報として備える下りの制御データとして、加入者IDにより特定されるデマンドしてきた加入者に送信しておき(ステップS18)、配信開始時刻になったら(ステップS19)、配信要求デマンドに含まれていた番組識別データと、送信フォーマットとに基づいて、伝送レートが3Mビット/秒の時にはビデオサーバ21から、45Mビット/秒の時には、テープ情報ライブラリー装置22から、指定されたビデオ番組を抽出し、配信を実行する(ステップS20)。
【0127】
上述のような即時配信のために、ケーブル・テレビ局側では、ビデオ番組の始端部の、3Mビット/秒での伝送用のリアルタイムデータと、始端部を除いたビデオ番組の大部分の、42Mビット/秒での伝送用の時間軸圧縮解凍後のデータとを、並列に蓄積する記億フォーマットの設定によって、ビデオサーバは送信データの並列送信するための処理が必要なくなる。また、送信データの取り込みを容易にし、サーバからの送信時の処理を簡単化することができる。
【0128】
[加入者端末での下りの制御データおよび配信データの受信処理]
図12は、加入者端末の端末コントローラ320で、下りの制御データを受け取った時、および配信デジタルデータを受け取った時の処理ルーチンの流れ図である。
【0129】
加入者端末は、下りの制御データ中の加入者IDにより自分宛ての配信計画の制御データを下りの回線Cdから受信し、それを解析して(ステップS21)、その解析の結果で即時配信か否かを判別する(ステップS22)。この判別は、例えば、下り制御データに配信時間のデータが無いことで行うことができる。なお、遅延許容度のクラスを示す情報や、即時配信か否かのフラグを下りの制御データに含まれておき、それに基づいて判別するようにしてもよい。
【0130】
解析結果の判別結果が、即時配信であるときには、その配信チャンネルの情報を取得して、端末コントローラ320より、周波数変換回路308に、その配信チャンネルの下りデジタル配信データを復調可能な周波数帯域に変換するための選択信号を供給し、また、スイッチ回路318はデ・マルチプレックス回路317からの3Mビット/秒のデータを選択する状態に切り換え、さらに、スイッチ回路315は、MPEGデコーダ319からのテレビジョン信号を選択する状態に切り換え、出力端子316を通じて受像機に供給するようにする(ステップS23)。
【0131】
そして、リアルタイムで配信された所望ビデオ番組の始端部が再生される(ステップS24)。この始端部の再生と並列に、始端部を除いて高速配信された、所望ビデオ番組の大部分の情報は、一時記憶装置330に記憶される(ステップS25)。
【0132】
例えば、所望ビデオ番組の長さが2時間の場合、番組の始端部の長さは、前述のように、8分30秒間となる。また、この間に、所望ビデオ番組の大部分の情報は、42Mビット/秒のレートで、データストリーマ330に記録され、8分弱で、記録が完了してから、テープメディアが巻き戻され、所望ビデオ番組の始端部の再生が終了した時点では、テープメディアの巻き戻しも終わっている。
【0133】
所望ビデオ番組の始端部の再生が終了すると(ステップS26)、一時記憶装置330に記憶されている時間軸圧縮ビデオデータが再生される(ステップS27)。
【0134】
このとき、端末コントローラ320により、一時記憶装置330のデータストリーマ330からの読み出しに際して、圧縮が解凍される。また、フレームカウンタ320cにより、リアルタイム配信のビデオ番組の始端部のフレーム番号が順次カウントされて、一時記憶装置330に記憶されたビデオデータの再生を開始するタイミングと、スイッチ回路318を一時記憶装置330側に切り換えるタイミングとが制御される。
【0135】
これにより、3Mビット/秒の画像データが、切れ目なく、MPEGデコーダ319に供給され、MPEGデコーダ319からのテレビジョン信号が、出力端子316を通じて、受像機に供給される。
【0136】
上述のようにして、この実施の形態では、システムディレイを無視すると、即時配信の場合、デマンド後、直ちに所望ビデオ番組の始端部のリアルタイムデータが配信されるため、加入者は、待ち時間なしで、画像の再生を行うことができる。
【0137】
また、始端部を除く、所望ビデオ番組の大部分の情報が高速配信されるので、リアルタイム配信の場合に比べて、一つの番組の配信に要する時間を格段に短縮することができて、伝送容量を効率よく利用することができる。
【0138】
一方、ステップS22での判別結果が、即時のリアルタイム配信ではないときには、送信時刻、送信チャンネルおよび送信フォーマット、ランダムアクセス性の情報を前述の下り制御データの解析結果から知り、受信の準備を行なって(ステップS28)、配信情報の配信時刻まで待つ(ステップS29)。
【0139】
配信時刻になると、端末コントローラ320より、周波数変換回路308にその送信チャンネルの下りのデジタル配信データを復調可能な周波数帯域に変換するための選択信号を供給し、送信フォーマットにしたがって受信を開始する(ステップS30)。
【0140】
そして、下りの制御データに含まれる送信フォーマットと、ランダムアクセス性の情報にしたがって、一時記憶装置320の半導体メモリ、ハードディスク装置、データストリーマ、デジタルVTRのうちのいずれにより、配信情報を記憶するメディアを選択して、その選択した一時記憶装置に受信した配信情報を記憶する(ステップS31)。
【0141】
この場合、送信フォーマットが高速配信を指定してした場合には、配信情報は45Mビット/秒の伝送レートで、高速で送られてくるので、例えば半導体メモリ331が一時記憶手段として選択され、配信データは、その高速の伝送レートのまま、高速にこの一時記憶手段としての半導体メモリ331に記憶される。
【0142】
また、送信フォーマットにより配信のデータレートが3Mビット/秒である場合には、ランダムアクセス性を考慮して、ランダムアクセス性が高い時にはハードディスク装置を、ランダムアクセス性が低いときにはデータストリーマ装置333を、一時記憶手段として選択する。
【0143】
なお、この実施の形態では、前述のように、データストリーマ333に高速配信データを記録することができる。
また、送信フォーマットが、リアルタイム受信の可能な低レートでの送信を要求しているときには、料金を高くし、高速レートでの送信を指定しているときには、配信時間が短いので料金を低く設定するようにすることもできる。
【0144】
上述のような遅延配信処理のステップS31で、一時記憶装置330に記憶されたビデオデータは、加入者のユーザインターフェース321を介しての再生要求により、任意の時間に再生されて、加入者に提供される。すなわち、加入者がユーザインターフェース321を通じて、遅延配信された番組の再生要求を入力すると、それを受けた端末コントローラ320は、そのビデオ番組が記憶されている一時記憶装置に再生指令を送る(ステップS32)。
【0145】
この再生指令を受けた一時記憶装置は、対応する番組のデジタルビデオデータを読み出し(ステップS27)、スイッチ回路318を通じて、MPEGデコーダ319に供給する。この場合、読み出されたデジタルデータのレートは、3Mビット/秒である。そして、このMPEGデコーダ319からのビデオ信号が出力端子316を通じて受像機に供給されて、加入者の視聴に供される。
【0146】
なお、複数のデマンドを行なって、一時記憶装置に複数個のビデオ番組が登録されている場合を考慮して、加入者端末msの端末コントローラ320は、蓄積ビデオ番組のメニューを受像機に表示できる機能を備え、加入者はこの番組メニューから選択した番組を視聴できるようにすることができる。
【0147】
なお、この実施の形態の場合、一時記憶装置330に記憶された番組は、加入者により再生要求がなされて、一度、再生されると、端末コントローラ320からの消去命令により、対応する一時記憶装置から消去される。これは、不法に、番組情報がコピーされるのを防止するためである。
【0148】
以上説明した実施の形態においては、加入者は、即時配信のデマンドだけでなく、後の時点での配信をデマンドすることができるので、いわゆるゴールデンタイムに視聴したい番組であっても、その番組を深夜のうちに配信してもらい、一時記憶装置に取り込んでおくことにより、好みの時間に、そのデマンドした番組を楽しむことができる。
【0149】
そのため、ゴールデンタイムでの即時のリアルタイム配信のデマンドの発生率が低くなることを期待できる。そして、デマンドの種類を緊急性を示すクラスにより多種に分類しているため、例えば、デマンドに対する課金を、遅延を許容するデマンドに対しては、即時のリアルタイム配信のデマンドの場合よりも低く設定することも可能であり、その場合には、ゴールデンタイムでのデマンドをより少なくすることが期待できる。
【0150】
そして、ケーブル・テレビ局は、このようにゴールデンタイムでの即時のリアルタイム配信のデマンドの発生率が低くなるため、局側の設備は、従来の即時のリアルタイム配信のみしか行わない場合に比べて、小規模で済む。
【0151】
また、下りのデジタル配信データの伝送容量を、デマンド中の緊急性を示すクラスに関する情報に応じた独立した複数種の配信チャンネルに分けると共に、その複数種の配信チャンネルのチャンネル数を、ゴールデンタイムでは即時のリアルタイム配信のためのチャンネル数を多く、深夜では遅延配信のためのチャンネル数を多くというように、時間帯に応じて変更するようにしたので、効率のよい伝送容量の利用を図ることができる。
【0152】
また、上述の実施の形態においては、遅延配信の場合に、リアルタイム配信の場合に比べて、高速の配信が可能であるので、一つの番組の配信に要する時間を、従来よりも短縮することができ、その点でも、伝送容量の効率のよい利用が促進される。
【0153】
[変形例]
前述の実施の形態では、Bクラスのデマンドの場合には、加入者側で、必ず一時記憶手段に記憶するようにしたが、局側から送られてくる配信時間を加入者端末で表示するなどして、加入者に知らせることが可能であるので、Bクラスのデマンドの場合においても、前述のような、指定ビデオ番組の始端部のリアルタイム配信と、指定ビデオ番組の始端部を除いた大部分の高速配信とを並列に行なうようにしてもよい。
【0154】
なお、以上は、ビデオ・オン・デマンドシステムに、この発明を適用した場合であるが、この発明は、ビデオに限らず、種々の情報をデマンドに応じて配信するようにする双方向情報伝送システムのすべてに適用可能である。
【0155】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、加入者は、待ち時間なしで画像の再生を行うことができると共に、一つの番組の配信に要する時間を格段に短縮することができて、双方向情報伝送システムの伝送効率を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態の要部の機能ブロック図である。
【図2】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態のネットワーク構成例を示す図である。
【図3】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態における情報配信センターとしてのケーブル・テレビ局の構成例を示す図である。
【図4】図3のケーブル・テレビ局の設備の一部の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態における中継用機器の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態における中継用機器の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態における加入者端末の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の加入者端末の一部の構成を示すブロック図である。
【図9】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態における下りのデジタル配信チャンネルの使用状態の例の要部を示す概念図である。
【図10】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態における下りのデジタル配信チャンネルの使用状態の例の他の要部を示す概念図である。
【図11】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態における加入者端末からのデマンド送出処理の例を示す流れ図である。
【図12】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態におけるケーブル・テレビ局でのデマンド受信処理の例を示す流れ図である。
【図13】この発明による双方向情報伝送システムの実施の形態における加入者端末での下りのデジタル配信データの受信処理の例を示す流れ図である。
【図14】双方向情報伝送システムにおける伝送周波数帯域の割り当て例を説明するためのスペクトル図である。
【図15】従来のビデオ・オン・デマンドシステムにおける下りの情報配信チャンネルの使用状態の例を示す概念図である。
【符号の説明】
HE…ケーブル・テレビ局、1…デジタル情報ソース、2…下り情報信号発生部、3…情報配信制御手段、4…配信計画手段、5…デマンド受信解析手段、21…ビデオサーバ、22…テープ情報ライブラリー装置、23…ATM交換機、24…HEコントローラ、25a〜25p…ノードコントローラ、ms…加入者端末、11…デマンド送出手段、12…一時記憶手段、13…配信計画受信解析手段、14…配信情報受信制御手段、303…復調/変調部、317…デ・マルチプレックス回路、319…MPEGデコーダ、320…端末コントローラ、320c…フレームカウンタ、321…ユーザインターフェース、330…一時記憶装置、331…半導体メモリ、332…ハードディスク装置、333…データストリーマ装置、FB…光ファイバケーブル、CB…同軸ケーブル

Claims (7)

  1. 情報配信センターと、この情報配信センターに対して上り回線および下り回線を介して接続される複数の加入者端末装置とを備え、
    上記加入者端末から上記上り回線を通じて上記情報配信センターに対して所望情報の配信要求が行われ、この配信要求に対して上記情報配信センターから上記所望情報の配信が行われる双方向情報伝送システムであって、
    上記情報配信センターは、
    上記加入者端末からの配信要求に基づいて配信すべき情報の配信計画を作成する配信計画手段と、
    上記配信計画手段により作成された配信計画に基づいて、前記配信すべき情報の配信を実行する配信実行手段と、
    上記配信計画手段で作成された配信計画に関する情報を含む下りの制御データを、上記配信実行手段で配信の実行をする前に、上記情報配信要求を送出した加入者端末に送出する下り制御データ送出手段と
    を有し、
    上記加入者端末は、
    少なくとも当該加入者端末自体の識別情報と、上記所望情報の識別情報と、上記所望情報の配信の遅延許容度に関する情報とを含む上記配信要求を送出する配信要求送出手段と、
    大容量の記憶手段と、
    上記情報配信センターからの上記下りの制御データから上記配信計画を知る配信計画受信解析手段と、
    上記配信計画受信解析手段で取得した上記配信計画に基づいて、上記情報配信センターから配信される上記所望情報を受信して再生するようにする配信情報受信制御手段と
    を有し、
    上記情報配信センターの配信計画手段においては、
    上記配信すべき情報の伝送帯域を、上記配信の上記遅延許容度が遅延無しを示すもの用の第1の帯域と、上記遅延許容度が遅延を許容するもの用の第2の帯域とに、分けておくと共に、上記加入者端末からの上記配信要求を受け取った時間帯が、上記配信要求の発生が多い時間帯では上記第1の帯域を広くし、上記配信要求の発生が少ない時間帯では上記第2の帯域を広くするように定めておき、
    上記加入者端末からの上記配信要求を受け取った時刻に応じて上記第1の帯域と第2の帯域の広さを決定すると共に、上記配信要求に含まれる上記所望情報の配信の遅延許容度に関する情報に応じて、上記配信すべき情報を上記第1の帯域で配信するか、上記第2の帯域で配信するかを決定する
    ことを特徴とする双方向情報伝送システム。
  2. 請求項1に記載の双方向情報伝送システムにおいて、
    上記情報配信センターの上記配信実行手段は、上記配信計画手段により作成された配信計画に基づいて、上記加入者端末装置においてリアルタイムの再生が可能な第1のデータ伝送速度での上記所望情報の始端部の配信と、上記第1のデータ伝送速度より早い第2のデータ伝送速度での上記所望情報を時間圧縮した情報の配信とを並列に、上記第1の帯域を用いて実行し、
    上記加入者端末の配信情報受信制御手段は、上記配信計画受信解析手段で取得して上記配信計画に基づいて、上記情報配信センターから上記第1の帯域において上記第1のデータ伝送速度で配信される上記所望情報の始端部をリアルタイムで再生し、上記情報配信センターから上記第2のデータ伝送速度で配信される上記所望情報を上記記憶手段に書き込んで記憶すると共に、書き込み終了後に、上記記憶手段から上記所望情報の始端部に続く上記所望情報の残部を上記第1のデータ伝送速度で読み出して上記リアルタイムの再生に 続いて上記所望情報の再生をするようにする
    ことを特徴とする双方向情報伝送システム。
  3. 上記第1のデータ伝送速度で配信される上記所望情報の始端部の情報は、上記加入者端末装置の上記記憶手段への上記第2のデータ伝送速度で配信される上記所望情報の書き込みが終了するまでの時間分以上の情報であることを特徴とする請求項2に記載の双方向情報伝送システム。
  4. 上記第2の伝送速度で配信される所望情報は、上記第1のデータ伝送速度で配信される上記所望情報の上記始端部を除く残部の情報であることを特徴とする請求項3に記載の双方向情報伝送システム。
  5. 加入者端末装置から上り回線を通じて情報配信センターに対して所望情報の配信要求を行ない、この配信要求に対して上記情報配信センターから上記所望情報の配信を行なうようにする双方向情報伝送方法であって、
    上記加入者端末装置は、当該加入者端末自体の識別情報と、上記所望情報の識別情報と、配信の遅延許容度に関する情報とを含む情報配信要求を送出し、
    上記情報配信センターは、上記所望情報の配信をすべき伝送帯域を、上記配信の遅延許容度の小さいもの用の第1の帯域と、上記配信の遅延許容度の大きいもの用の第2の帯域とに、分けておくと共に、上記加入者端末からの上記配信要求を受け取った時間帯が、上記配信要求の発生が多い時間帯では上記第1の帯域を広くし、上記配信要求の発生が少ない時間帯では上記第2の帯域を広くするように定めておき、
    上記加入者端末からの上記配信要求を受け取った時刻に応じて上記第1の帯域と第2の帯域の広さを決定すると共に、上記配信要求に含まれる上記所望情報の配信の遅延許容度に関する情報に応じて、上記配信すべき情報を上記第1の帯域で配信するか、上記第2の帯域で配信するかを決定して配信計画を作成し、
    上記情報配信センターは、上記配信計画の情報を下りの制御データに含めて、上記配信要求を出した加入者端末装置に、実際の配信に先立ち送信しておくと共に、上記配信計画に従って上記所望の情報の配信を実行し、
    上記加入者端末装置は、上記情報配信センターからの上記下りの制御データを受信、解析して、上記配信計画を知り、この知得した配信計画に基づいて上記情報配信センターから配信されてくる上記所望情報を受信して再生する
    ことを特徴とする双方向情報伝送方法。
  6. 請求項5に記載の双方向情報伝送方法において、
    上記情報配信センターは、上記配信計画にしたがって上記加入者端末装置においてリアルタイムの再生が可能な第1のデータ伝送速度での上記所望情報の始端部の配信と、上記第1のデータ伝送速度より早い第2のデータ伝送速度での上記所望情報を時間圧縮した情報の配信とを並列に実行するようにし、
    上記加入者端末装置は、上記情報配信センターからの上記下りの制御データを受信、解析して、上記配信計画を知り、この知得した配信計画に基づいて上記情報配信センターから上記第1のデータ伝送速度で配信される上記所望情報の始端部をリアルタイムで再生し、上記情報配信センターから上記第2のデータ伝送速度で配信される上記所望情報を、書き込みと読み出しとが同時にはできない記憶手段に記憶すると共に、書き込み終了後に、上記記憶手段から上記所望情報の始端部に続く上記所望情報の残部を上記第1のデータ伝送速度で読み出して上記リアルタイムの再生に続いて上記所望情報の再生をするようにする
    ことを特徴とする双方向情報伝送方法。
  7. 上記第1のデータ伝送速度と上記第2のデータ伝送速度との和が上記下り回線の1チャンネルの最大データ伝送速度に等しくなるように設定される
    請求項5に記載の双方向情報伝送方法。
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