JP2002305105A - 電圧非直線抵抗体の製造方法 - Google Patents

電圧非直線抵抗体の製造方法

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巌 河又
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良雄 高田
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秀 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化亜鉛を主成分とする焼結体からなる電圧
非直線抵抗体の側面に、850〜1000℃の低い温度
で側面高抵抗層を形成する。 【解決手段】 酸化亜鉛を主成分とする焼結体の側面
に、酸化ビスマスと酸化リチウム、または酸化ビスマス
と酸化ルビジウム、または酸化ビスマスと酸化硼素から
なる共融混合物と酸化アンチモンとを含むペーストを塗
布し、850〜1000℃で焼成し、前記焼結体の側面
に側面高抵抗層を形成する。前記共融混合物としては、
酸化ビスマス99.0〜99.5重量%および酸化リチ
ウム0.5〜1.0重量%、または酸化ビスマス95.
0〜97.0重量%および酸化ルビジウム3.0〜5.
0重量%、または酸化ビスマス94.0〜99.0重量
%および酸化硼素1.0〜6.0重量%からなるものが
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧非直線抵抗体
の製造方法に関し、詳しくは、酸化亜鉛を主成分とする
焼結体からなり、たとえば避雷器、サージアブゾーバな
どに使用する電圧非直線抵抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、一般的な酸化亜鉛バリスタ(電
圧非直線抵抗体)の全体の構成を示す模式図である。一
般的な酸化亜鉛バリスタ1は、主成分である酸化亜鉛
に、電圧非直線性の発現に必須である酸化ビスマスをは
じめ、電気特性の改善に有効な添加物(酸化ニッケル、
酸化コバルト、酸化マンガン、酸化クロム、酸化アンチ
モン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化硼素、希土類
酸化物など)を添加し混合し、造粒、成形、焼成の各工
程を経て得た焼結体に、たとえばZn7Sb212からな
る側面高抵抗層4を形成し、焼結体の両端面を研磨し、
金属アルミニウム溶射などにより電極2を形成すること
によって構成される。
【0003】図3は、一般的な電圧非直線抵抗体の電圧
−電流特性を示す図である。通常の状態では素子に電流
はほとんど流れないが、雷、開閉機器のサージ等が発生
した場合は素子に瞬時に大電流が流れ、電圧の上昇を防
ぐ。このように電圧非直線抵抗体(避雷器)は系統電圧
をある電圧以下に抑え、送変電機器を保護する役割を果
たしている。
【0004】例えば特開平10−312908号公報に
記載されている「酸化亜鉛バリスタ用側面高抵抗剤およ
びこれを用いた酸化亜鉛バリスタ」では、酸化亜鉛を主
成分とする焼結体の側面に酸化鉄(Fe23)を1〜4
0モル%、酸化マンガン(Mn34)を0.1〜10モ
ル%、酸化ビスマス(Bi23)を20モル%以下含み
残部が酸化珪素(SiO2)である混合物を塗布して加
熱して側面に高抵抗層を形成している。そしてこの高抵
抗層はZn2SiO4を主成分として副成分としてFeお
よびMnが固溶したZn7Sb212を含んでいる。Zn
2SiO4とZn 7Sb212はともに絶縁体である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電圧非直線抵抗体は以
上の方法によって作製されるが、従来、側面高抵抗層を
形成するには1000〜1200℃に加熱する必要があ
り、焼結体の焼成温度が1000℃以下の場合は側面高
抵抗層を形成することができない。本発明は上記のよう
な問題を解決するためになされたもので、850〜10
00℃で側面高抵抗層を形成することのできる電圧費直
線抵抗体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、酸化
亜鉛を主成分とする焼結体からなる電圧非直線抵抗体の
製造方法において、前記焼結体の側面に、酸化ビスマス
と酸化リチウム、または酸化ビスマスと酸化ルビジウ
ム、または酸化ビスマスと酸化硼素からなる共融混合物
と酸化アンチモンとを含むペーストを塗布し、850〜
1000℃で焼成し、前記焼結体の側面に側面高抵抗層
を形成することを特徴とする電圧非直線抵抗体の製造方
法である。請求項2の発明は、共融混合物が、酸化ビス
マス99.0〜99.5重量%および酸化リチウム0.
5〜1.0重量%、または酸化ビスマス95.0〜9
7.0重量%および酸化ルビジウム3.0〜5.0重量
%、または酸化ビスマス94.0〜99.0重量%およ
び酸化硼素1.0〜6.0重量%からなる混合物である
ことを特徴とする請求項1に記載の電圧非直線性抵抗体
の製造方法である。
【0007】Zn7Sb212は酸化ビスマスが介在した
反応により生成することが知られている(Japane
se Journal of Applied Phy
sics、Vol.17、No.1、p1)。酸化ビス
マスと酸化リチウム、または酸化ビスマスと酸化ルウビ
ジウム、または酸化ビスマスと酸化硼素から共融混合物
を作製すると酸化ビスマスの融点は低下し、より低い温
度で酸化ビスマス、酸化亜鉛、酸化アンチモンの反応が
開始するので、Zn7Sb212からなる側面高抵抗層を
より低い温度で形成することができる。以上の効果によ
り、850〜1000℃の従来よりも低い温度で電圧非
直線抵抗体を構成する焼結体の側面に高抵抗層を形成す
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】電圧非直線抵抗体 電圧非直線抵抗体は、酸化亜鉛を主成分とした焼結体か
らなる。酸化亜鉛原料としては、たとえば、平均粒径
0.1〜0.1μmの酸化亜鉛粒子を使用することがで
きる。酸化亜鉛粒子としては、たとえば、通常の金属亜
鉛の高温の大気中酸化による乾式法で製造された工業用
製品を使用することができる。
【0009】本発明の電圧非直線抵抗体には、酸化ビス
マスを、0.1〜5モル%、好ましくは0.2〜2モル
%の割合で含有させることができる。5モル%より多い
場合には、酸化亜鉛粒子の異常粒成長の原因となる傾向
がある。また、0.1モル%より少ない場合には、漏れ
電流が増加する傾向がある。また本発明の電圧非直線抵
抗体には、バリスタ電圧を増加させる性質を有する酸化
アンチモンを含有させることができる。酸化アンチモン
の配合量は、たとえば、電圧非直線抵抗体に対して0.
5〜5モル%、好ましくは0.75〜2モル%含有され
るように調整することが望ましい。酸化アンチモンの配
合量が5モル%より多い場合にはバリスタ電圧が高くな
るが、酸化亜鉛と酸化アンチモンの反応物である電気絶
縁性のスピネル粒子が多く存在するようになり、通電が
大きく制限されるため、不均一性が増して電圧非直線性
が劣化する傾向がある。一方0.5モル%より少ない場
合には、バリスタ電圧を増加させる効果が充分に発現さ
れなくなる傾向がある。
【0010】また本発明の電圧非直線抵抗体には、E
u、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Er、Tm、Yb、
Luのうち少なくとも1種類以上の希土類元素を添加す
ることができる、この添加によって、粒界に析出粒子を
形成するので、バリスタ電圧を増加させることができ
る。また同時に微量の希土類元素が酸化亜鉛粒子内へ固
溶し、酸化亜鉛結晶粒の抵抗値が減少するので、大電流
域制限電圧比を小さくすることができる(例えば特許第
2872588号記載参照)。
【0011】電圧非直線性を改善するために、電圧非直
線抵抗体に、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化コバル
ト、酸化マンガン等を添加することができる。酸化クロ
ム、酸化ニッケル、酸化コバルトおよび酸化マンガンの
原料としては、通常、数平均粒径が1μm以下の粒子を
用いることが望ましい。充分な電圧非直線性を得るため
には、これらの成分の配合量は、それぞれCr23、N
iO、Co34、Mn34に換算して0.1〜5モル
%、好ましくは0.2〜2モル%含有されるように調整
することが望ましい。これらの成分の配合量が0.1モ
ル%より少ない場合には、電圧非直線性を改善する効果
は小さい傾向がある。5モル%より多い場合には、電圧
非直線性が低下する傾向がある。
【0012】また、電圧非直線抵抗体に、硝酸アルミニ
ウム(Al(NO33)を添加することによって、酸化
亜鉛粒子の電気抵抗を下げ、電圧非直線性を改善するこ
とができる。硝酸アルミニウムの配合量は、たとえば、
電圧非直線体抗体中に0.0001〜0.01モル%
(Al23に換算すると0.0005〜0.005モル
%)含有されるように調整することが望ましい。アルミ
ニウムイオンは、イオン半径がZn2+のイオン半径より
小さいので、格子の歪みの許容範囲内でZnO粒子内に
固溶し、+3価のイオンであるAlが+2価のイオンで
あるZnと置換される。その電子的効果によりZnO結
晶粒子内部が低抵抗化し、その結果、大電流域制限電圧
比が改善される。
【0013】また、本発明の電圧非直線抵抗体にほう酸
を添加することにより、電気的特性を安定させることが
できる。ほう酸の配合量は、例えば電圧非直線抵抗体中
に0.01〜0.1モル%含有するように調整すること
が望ましい。
【0014】電圧非直線抵抗体の製造方法 酸化亜鉛を主成分とする焼結体は、たとえば、以下の方
法によって製造することができる。ボールミル等の手段
で各原料の平均粒子径を適宜調整し、十分混合したの
ち、一旦乾燥し、例えばポリビニルアルコール水溶液な
どのバインダーを加えメッシュを通して整粒し、これを
金型に入れて、たとえば、200〜700kgf/cm
2程度の加圧力で一軸加圧を施し、所定形状の粉末成形
体を作製する。粉末成形体からバインダーを除去するた
めに、該粉末成形体をあらかじめ600℃程度の温度で
加熱し、焼結体を得る。
【0015】本発明は、得られた焼結体の側面に、酸化
ビスマスと酸化リチウム、または酸化ビスマスと酸化ル
ビジウム、または酸化ビスマスと酸化硼素からなる共融
混合物と酸化アンチモンとを含むペーストを適宜調整し
これを塗布し、850〜1000℃で焼成し、焼結体の
側面に側面高抵抗層を形成することを特徴としている。
なお、前記共融混合物としては、酸化ビスマス99.0
〜99.5重量%および酸化リチウム0.5〜1.0重
量%、または酸化ビスマス95.0〜97.0重量%お
よび酸化ルビジウム3.0〜5.0重量%、または酸化
ビスマス94.0〜99.0重量%および酸化硼素1.
0〜6.0重量%からなる混合物を採用するのが好まし
い。
【0016】図1は、本発明の電圧非直線抵抗体を説明
するための図である。焼結体の側面にZn7Sb212
らなる側面高抵抗層3が形成されている。なお、電極2
は、焼結体の両端面を研磨し、たとえばアルミニウム溶
射などにより形成することができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の製造方法を実施例に基づい
てさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみ
に限定されるものではない。
【0018】酸化亜鉛を主成分とする焼結体の製造 酸化ビスマス、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化コバル
ト、および酸化マンガンの含有量がそれぞれ0.5モル
%、酸化アンチモンの含有量を0.5モル%、酸化硼素
の含有量を0.08モル%となるように調整して、アル
ミニウムを硝酸塩水溶液として0.004モル%添加し
た酸化亜鉛に、水を加え、ボールミルを用いて湿式混合
粉砕し、乾燥した。これにバインダーとしてポリビニル
アルコールの3%水溶液を全粉末に対し6重量%になる
よう添加・混合し、整粒した。得られた粉末を金型に投
入し、400kgf/cm2の加圧力で一軸加圧成形
し、直径40mm、厚さ34mmの成形体を得た。この
成形体からポリビニルアルコールを除去するために、6
00℃で5時間加熱し、酸化亜鉛を主成分とする焼結体
を得た。
【0019】実施例1 酸化ビスマス99.3重量%、酸化リチウム0.7重量
%の混合物を作製した。次に酢酸nブチル100重量部
に対してモノブチルエーテル40重量部、エチルセルロ
ース14重量部、酸化アンチモン27重量部、および前
記の酸化ビスマスと酸化リチウムの混合物10重量部か
らなるペーストを作製した。このペーストを、前記焼結
体の側面に塗布し、焼成を950℃で5時間行った。こ
れに研磨加工おこない、アルミニウムを溶射して直径7
6mm、厚さ20mmの素子(電圧非直線抵抗体)を得
た。得られた素子に10μA、1mA、2.5kAの電
流を流したときの電極間の電圧V10 μ A、V1mAを測定し
これから電圧非直線係数α(=2/log(V1mA/V
10 μ A))を求めた。電圧非直線係数αは90であり優
れた電圧非直線性を有していることが判った。素子に4
0kAのパルス電流(立ち上がり時間4μS、10μS
長)を加えた結果、異常はなかった。また130℃、課
電率80%で交流課電試験を行った結果、700時間経
過後も抵抗分漏れ電流の増加は認められず、優れた課電
寿命特性を有している。なお、請求項2において酸化ビ
スマス99.0〜99.5重量%、酸化リチウム0.5
〜1.0重量%の範囲に特定した理由は、Bi23−L
2O系の共融点が[680℃、89.5モル%Bi2
3、10.5モル%Li2O](重量%に換算すると[6
80℃、99.3重量%Bi23、0.7重量%Li2
O])であるため(AmericanCeramic
Society編、PhaseDiagrams fo
r Ceramists、Vol.1、p126、Fi
g.325、(1964))、特定した範囲外では混合
物の融点が高くなるからである。
【0020】実施例2 酸化ビスマス95.9重量%、酸化ルビジウム4.1重
量%の混合物を作製した。次に酢酸nブチル100重量
部に対してモノブチルエーテル40重量部、エチルセル
ロース14重量部、酸化アンチモン27重量部、および
前記の酸化ビスマスと酸化ルビジウムの混合物10重量
部からなるペーストを作製した。ペーストを前記焼結体
の側面に塗布し、焼成を950℃で5時間行った。これ
に研磨加工おこない、アルミニウムを溶射して直径76
mm、厚さ20mmの素子(電圧非直線抵抗体)を得
た。得られた素子に10μA、1mA、2.5kAの電
流を流したときの電極間の電圧V10 μ A、V1mAを測定し
これから電圧非直線係数α(=2/log(V1mA/V
10 μ A))を求めた。電圧非直線係数αは80であり優
れた電圧非直線性を有していることが判った。素子に対
して40kAのパルス電流(立ち上がり時間4μS、1
0μS長)を加えた結果、異常はなかった。また130
℃、課電率80%で交流課電試験を行った結果、700
時間経過後も抵抗分漏れ電流の増加は認められず、優れ
た課電寿命特性を有していた。請求項2において酸化ビ
スマス95.0〜97.0重量%、酸化ルビジウム3.
0〜5.0重量%の範囲に特定した理由はBi23−R
2O系の共融点が[710℃、90.3モル%Bi2
3、9.7モル%Li2O](重量%に換算すると[71
0℃、95.9重量%Bi23、4.1重量%Rb
2O])であるため(AmericanCeramic
Society編、Phase Diagrams
for Ceramists、Vol.1、p126、
Fig.325、(1964))、特定した範囲外では
混合物の融点が高くなるからである。
【0021】実施例3 酸化ビスマス96.6重量%、酸化硼素3.4重量%の
混合物を作製した。次に酢酸nブチル100重量部に対
してモノブチルエーテル40重量部、エチルセルロース
14重量部、酸化アンチモン27重量部、および前記の
酸化ビスマスと酸化硼素の混合物10重量部からなるペ
ーストを作製した。ペーストを前記焼結体の側面に塗布
し、焼成を950℃で5時間行った。これに研磨加工お
こない、アルミニウムを溶射して直径76mm、厚さ2
0mmの素子(電圧非直線抵抗体)を得た。得られた素
子に10μA、1mA、2.5kAの電流を流したとき
の電極間の電圧V10 μ A、V1mAを測定しこれから電圧非
直線係数α(=2/log(V1mA/V10 μ A))を求め
た。電圧非直線係数αは85であり優れた電圧非直線性
を有していた。素子に対して40kAのパルス電流(立
ち上がり時間4μS、10μS長)を加えた結果、異常
はなかった。また130℃、課電率80%で交流課電試
験を行った結果、700時間経過後も抵抗分漏れ電流の
増加は認められず、優れた課電寿命特性を有していた。
請求項2において酸化ビスマス94.0〜99.0重量
%、酸化硼素1.0〜6.0重量%の範囲に特定した理
由はBi23−B23系の共融点が[710℃、80.
7モル%Bi23、19.3モル%B23](重量%に
換算すると[710℃、96.6重量%Bi23、3.
4重量%B23])であるため(American C
eramic Society編、Phase Dia
gramsfor Ceramists、Vol.1、
p125、Fig.323、(1964))、特定した
範囲外では混合物の融点が高くなるからである。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の電圧非直線抵抗体の製
造方法によれば、前記焼結体の側面に、酸化ビスマスと
酸化リチウム、または酸化ビスマスと酸化ルビジウム、
または酸化ビスマスと酸化硼素からなる共融混合物と酸
化アンチモンとを含むペーストを塗布するので、酸化ビ
スマスの融点をさげることができ、850〜1000℃
の低い温度で側面高抵抗層を形成することができる。
【0023】請求項2に記載の電圧非直線抵抗体の製造
方法によれば、共融混合物が、酸化ビスマス99.0〜
99.5重量%および酸化リチウム0.5〜1.0重量
%、または酸化ビスマス95.0〜97.0重量%およ
び酸化ルビジウム3.0〜5.0重量%、または酸化ビ
スマス94.0〜99.0重量%および酸化硼素1.0
〜6.0重量%からなる混合物であるので、酸化ビスマ
スの融点をさげることができ、850〜1000℃の低
い温度で側面高抵抗層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による電圧非直線抵抗体
を説明するための図である。
【図2】 一般的な酸化亜鉛電圧非直線抵抗体の構造を
説明する概略図である。
【図3】 一般的な酸化亜鉛電圧比直線抵抗体の電圧−
電流特性を示す図である。
【符号の説明】
1 酸化亜鉛バリスタ、2 電極、3 Zn7Sb212
からなる側面高抵抗層、4 Zn2SiO4とZn7Sb2
12からなる側面高抵抗層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加東 智明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高田 良雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山下 秀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5E034 EA07 EA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とする焼結体からなる
    電圧非直線抵抗体の製造方法において、前記焼結体の側
    面に、酸化ビスマスと酸化リチウム、または酸化ビスマ
    スと酸化ルビジウム、または酸化ビスマスと酸化硼素か
    らなる共融混合物と酸化アンチモンとを含むペーストを
    塗布し、850〜1000℃で焼成し、前記焼結体の側
    面に側面高抵抗層を形成することを特徴とする電圧非直
    線抵抗体の製造方法。
  2. 【請求項2】 共融混合物が、酸化ビスマス99.0〜
    99.5重量%および酸化リチウム0.5〜1.0重量
    %、または酸化ビスマス95.0〜97.0重量%およ
    び酸化ルビジウム3.0〜5.0重量%、または酸化ビ
    スマス94.0〜99.0重量%および酸化硼素1.0
    〜6.0重量%からなる混合物であることを特徴とする
    請求項1に記載の電圧非直線性抵抗体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010055586A1 (ja) * 2008-11-17 2010-05-20 三菱電機株式会社 電圧非直線抵抗体、電圧非直線抵抗体を搭載した避雷器及び電圧非直線抵抗体の製造方法

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