JP2002304747A - Clvフォーマットディスクのシーク方法及びディスクドライブ装置 - Google Patents

Clvフォーマットディスクのシーク方法及びディスクドライブ装置

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JP2002304747A
JP2002304747A JP2001109448A JP2001109448A JP2002304747A JP 2002304747 A JP2002304747 A JP 2002304747A JP 2001109448 A JP2001109448 A JP 2001109448A JP 2001109448 A JP2001109448 A JP 2001109448A JP 2002304747 A JP2002304747 A JP 2002304747A
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Toshio Watabe
寿夫 渡部
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、CLVディスクフォーマットに対
し、任意アドレスへの高速アクセス可能なCLVディス
クフォーマットのシーク方法およびディスクドライブ装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明のCLVフォーマットディスクの
シーク方法によれば、回転するディスクの半径方向に移
動自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得する。そし
て、現トラック上のトラックマークと隣接トラック上の
トラックマーク間の時間間隔と、隣接トラック上のトラ
ックマークと現トラック上の次のトラックマーク間の時
間間隔とにより得られる位相差情報及び光学ヘッドの大
まかな位置情報に基づいて現トラックのトラック位置を
特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCLVフォーマット
ディスクのシーク方法及びディスクドライブ装置に関
し、詳細にはデジタル信号を記録再生する光ディスクメ
ディア等の大容量記憶媒体のデータ記録再生に最適なC
LVフォーマットディスクのシーク方法及びディスクド
ライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量光ディスクメディアとし
て、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RAM等の
各種DVDメディアが注目されている。記憶容量の増大
化への要求は、今も求め続けられ、益々の挟ピッチ化、
小ピット化が図られている。大容量化に関して言えば、
情報の線密度が一定となるCLV(Constant
Linear Velocity;線速一定)フォーマ
ットが有利である。しかし、CLVフォーマットにおい
ては、あるセクターにアクセスしようとした場合、その
セクターの存在するディスク半径位置に応じて、ディス
クを回転させているスピンドルモータの回転数を変化さ
せ再生トラックの走査線速が一定となるようにする制御
が必要になり、その後、情報の読み出し書き込みが行わ
れることになる。
【0003】一方、CAV(Constant Ang
ular Velocity;角速度一定、ディスクを
一定回転で回す。)フォーマットにおいては、大容量化
の点では劣るが、ディスクフォーマットの様子を示す図
14の(a)に示すように、各セクターはディスクの半
径線上に整列し、再生時はどのセクターに対しても同じ
ディスク回転数でのアクセスが可能で、アクセス性では
優る。
【0004】また、図14の(b)に示すようなCLV
フォーマットの大容量性とCAVフォーマットの高速ア
クセス性を取り込んだMCAVフォーマットがある。こ
れは、ディスクの半径方向に複数のゾーンに設け、各ゾ
ーン内で、トラック一周を複数個のセクターに分割し、
ディスク外周のゾーンにいくに従い分割セクター数の数
を増加させる。そして、ディスクの半径方向の情報量の
分布をCLVフォーマットの情報量分布に近づけ、かつ
ゾーン毎に各セクターは半径方向に整列し、ゾーン間の
移動に際してはディスク回転数の変更あるいは、回転数
一定のまま、記録再生用クロックの周波数変更が必要な
ものの、ゾーン内ではCAVフォーマットの高速アクセ
ス性が得られるフォーマットである。その他にも、CL
Vフォーマットのディスクをそのまま、CAV駆動状態
で記録再生する方法も提案されているがこの場合は、デ
ータ読み出しクロックを読み出し半径位置に応じて、適
宜調整する必要がある。また、図14の(c)に示すよ
うに、CLVフォーマットディスクにおけるセクター配
置の、CAVフォーマット及びMCAVフォーマットと
には違いがあることがわかる。
【0005】以上のフォーマットに対するアクセス方法
は以下のような手順となる。先ず、CLVフォーマット
について、図14の(a)に示すように、特定のディス
ク半径位置のトラックあるいは今ピックアップの在る半
径位置のトラックに対し、ある特定再生データ信号の周
期を用いて、あるいは原盤作製時にトラックに予め組み
込まれた一定周期の蛇行から得られるウォブル信号を用
いて、トラック走査線速が所定の値となるようにディス
ク回転数を制御する。制御された段階でアドレス情報を
デコードし現在のアドレス値を得る。ついで目標アドレ
スとの差からシーク動作を開始する。CLVフォーマッ
トでは、一般に、原盤作製時の線速設定の差、あるいは
同じ設定をしたつもりでも、微少な線速誤差等から各セ
クターの配置はそれぞれのディスクで異なっている。従
って、シーク動作は、目標アドレスの在る場所を想定
し、横断トラック数をカウントしながら移動し、想定ト
ラックに到達した段階で再びアドレス値を獲得し目標ア
ドレスとの差を求め、違った場合、再度、目標アドレス
位置を想定し目標アドレスに到達するまで以上の動作を
繰り返す。この時、絶えず、再生アドレス位置に応じ
て、ディスク回転数の制御が行われる。
【0006】次に、CAVフォーマットについて、図1
4の(b)に示すように、所定の回転数にディスク回転
数を立ち上げる。この時点で任意トラックのアドレス情
報を得ることが可能となる。アドレス値を得、目標アド
レスとの差からシーク動作を行う。CAVフォーマット
では、各セクターの配置が明確であるため、シーク動作
時の横断トラック数をカウントするだけでも正確かつ高
速な目標アドレスへの到達が可能となる。この際、CL
Vフォーマットにおけるようなディスク回転数制御の必
要は無い。ただし、この場合もCLVフォーマットの場
合と同様、現在のアドレス値を得るに際しては、所定回
転数へのディスク回転数の立ち上げとアドレス値の獲得
が必要になる。
【0007】そして、MCAVフォーマットについて、
図14の(c)に示すように、各アドレスを持つセクタ
ーの配置は明確に確定している。従って、目標アドレス
へのシーク動作は、CAVフォーマットと同様、正確か
つ高速に行える。ただし、ゾーンを跨いだシーク動作で
は、ディスク回転数の制御、あるいは記録再生クロック
周波数の制御が必要になる。この場合も、シーク動作の
最初の動作である現在のアドレス値の獲得に関しては、
所定回転数へのディスク回転数の立ち上げが必要にな
る。また、CLVフォーマットディスクのCAV駆動に
よる記録再生では、記録再生トラックの半径位置に応じ
て記録再生クロックを適宜調整しながら記録再生動作を
行うことになる。
【0008】そこで、特開平6−282850号公報
(以下従来例1と称す)によるシーク動作では、CLV
フォーマットの光ディスクを一定回転で回転させ、スパ
イラル状トラックに形成された一定長間隔で配置された
ミラー部間の通過時間データを基にヘッド位置を制御す
る。
【0009】また、特許第2,689,980号明細書
(以下従来例2と称す)に提案されているシーク制御方
法でも目標トラックへのシーク動作については、ディス
クの半径方向の位置に応じたディスク回転制御と、ウォ
ブリングトラックとして予め記録されているアドレス情
報の再生を基に行われている。
【0010】更に、特開平5−266497号公報(以
下従来例3と称す)にはCLVフォーマットディスクに
おいて、近距離アクセス用オフセット値と、長距離アク
セス用のオフセット値とを予めプログラムし、アクセス
先までの距離に応じオフセット値を使い分けてトラック
ジャンプを行いアクセス速度の高速化を図る制御方法が
提案されている。
【0011】また、特開平9−16980号公報(以下
従来例4と称す)に提案されているCLV用光ディスク
の情報アクセス方法によれば、従来の光ディスク再生装
置の情報アクセスは、光ヘッドをディスク半径方向に駆
動するリニアモータや送りネジ機構等によって、高速に
大まかに移動(粗シーク動作)させた後、光ヘッド上に
取り付けられた、対物レンズのアクチュエータによるト
ラックジャンプで情報読み取り用ビームスポットの精密
位置決めをする(蜜シーク動作)。情報アクセス速度を
高めるには、この光ヘッドの高速で正確な移動制御が重
要である。そこで、従来例4では先ず光ヘッドの移動方
向のみを決定し、先行して光ヘッド移送手段を駆動し、
現在のアドレスに対応した現在位置(トラック番号)及
びアクセス目標アドレスに対応した目標位置(トラック
番号)を計算により求め、その間のトラック数を算出し
て、アクセス制御を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1〜4にお
いても、シーク動作の最初において、ディスクの半径方
向の位置に応じたディスク回転制御と、ウォブリングト
ラックとして予め記録されたアドレス情報の再生を基に
行われている。しかし、光ディスク上の情報の配置が線
速度一定(CLV)方式の場合、ディスク上の半径位置
によって一つのトラック上の情報量が異なり、情報番号
とトラック数の換算は困難になる。大容量化の流れのな
か、トラックピッチの狭ピッチ化、情報ピットの小ピッ
ト化に伴い、情報番号とトラック数の換算はますます難
しくなる。
【0013】本発明はこれらの問題点を解決するための
ものであり、CLVディスクフォーマットに対し、任意
アドレスへの高速アクセス可能なCLVディスクフォー
マットのシーク方法およびディスクドライブ装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、情報を記録再生するスパイラルトラックにおける
トラックとトラックの間のランド部に、所定の物理長で
等間隔に配置されたトラックマークを有する、本発明の
CLVフォーマットディスクのシーク方法によれば、回
転するディスクの半径方向に移動自在する光学ヘッドの
大まかな位置を取得し、現トラック上のトラックマーク
と隣接トラック上のトラックマーク間の時間間隔と、隣
接トラック上のトラックマークと現トラック上の次のト
ラックマーク間の時間間隔とにより得られる位相差情報
及び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現トラッ
クのトラック位置を特定する。よって、現トラックのト
ラック番号を特定可能なので、ディスク回転数が目標の
回転数に収束途中の状態でもシーク動作を行うことがで
き、CLVフォーマットディスクにおいて、目標トラッ
クあるいはセクターへの高速なアクセスが実現できる。
【0015】また、回転するディスクの半径方向に移動
自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得し、現トラッ
ク上のトラックマークと隣接トラック上のトラックマー
ク間の時間間隔と、先の現トラック上のトラックマーク
と現トラック上の次のトラックマーク間の時間間隔とに
より得られる位相差情報及び光学ヘッドの大まかな位置
情報に基づいて現トラックのトラック位置を特定するこ
とにより、ディスク回転数が目標の回転数に収束途中の
状態でもシーク動作を行うことができ、目標トラックあ
るいはセクターへの高速なアクセスが実現できる。
【0016】更に、回転するディスクの半径方向に移動
自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得し、現トラッ
ク上のトラックマークと同じトラックの次のトラックマ
ークとの間の時間間隔と、現在トラック上のトラックマ
ークと予め設定された複数トラック先のあるいは手前の
トラックマークとの間の時の時間間隔とにより得られる
位相差情報及び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づい
て現トラックあるいは複数トラック先又は手前のトラッ
ク位置を特定することにより、更に高速なアクセスが実
現できる。
【0017】また、隣接トラック上のトラックマークが
オーバーラップしそうになった時に、マーク位置を通常
のマーク位置とこのマーク間の中間位置にそれぞれ識別
可能に形成されるトラックマークがあり、スパイラルト
ラックに沿って1回転毎に交互にシフトさせて形成され
るCLVフォーマットディスクのシーク方法に対しても
上記シーク方法を行うことにより、隣接トラック上のト
ラックマークのオーバーラップを回避したトラックマー
クのディスクにおいても目標トラックあるいはセクター
への高速なアクセスが実現できる。
【0018】更に、回転するディスクの半径方向に移動
自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得し、現トラッ
ク上のトラックマークが通常ポジションのトラックマー
クであることを検出し、当該トラックマークと、同じト
ラックの次のトラックマークとの間の時間間隔と、当該
トラックマークと2トラック先のあるいは手前のトラッ
クマークとの間の時間間隔とより得られる位相差情報及
び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現トラック
あるいは2トラック先又は手前のトラック位置を特定す
ることにより、高速なアクセスが実現できる。
【0019】また、別の発明としてのディスクドライブ
装置は、トラッキング位置を大まかに検出するトラック
検出手段と、現トラックのトラックマークを検出する第
1のトラックマーク検出手段と、隣接トラックのトラッ
クマークを検出する第2のトラックマーク検出手段と、
第1のトラックマーク検出手段から得られる第1のトラ
ックマーク検出信号の発生から、第2のトラックマーク
検出手段から得られる第2のトラックマーク検出信号の
発生までの時間間隔を計測する第1の計測手段と、第2
のトラックマーク検出信号の発生から、第1のトラック
マーク検出信号の発生までの時間間隔を計測する第2の
計測手段と、第1,第2の計測手段による計測データを
取り込み演算する演算手段とを有することに特徴があ
る。よって、現トラックのトラック番号を特定可能なの
で、ディスク回転数が目標の回転数に収束途中の状態で
もシーク動作を行うことができ、CLVフォーマットデ
ィスクにおいて、目標トラックあるいはセクターへの高
速なアクセスが実現できる。
【0020】また、別の発明としてのディスクドライブ
装置は、トラッキング位置を大まかに検出するトラック
検出手段と、現トラックのトラックマークを検出する第
1のトラックマーク検出手段と、隣接トラックのトラッ
クマークを検出する第2のトラックマーク検出手段と、
第1のトラックマーク検出手段から得られる第1のトラ
ックマーク検出信号の発生から、第2のトラックマーク
検出手段から得られる第2のトラックマーク検出信号の
発生までの時間間隔を計測する第1の計測手段と、第1
のトラックマーク検出信号の発生から、第1のトラック
マーク検出手段により得られる次のトラックマーク検出
信号の発生までの時間間隔を計測する第2の計測手段
と、第1,第2の計測手段による計測データを取り込み
演算する演算手段とを有することに特徴がある。よっ
て、ディスク回転数が目標の回転数に収束途中の状態で
もシーク動作を行うことができ、目標トラックあるいは
セクターへの高速なアクセスが実現できる。
【0021】更に、光学ヘッドによる現トラックにおけ
るトラッキング状態から複数トラックのトラックジャン
プさせた時のジャンプ数を検知するためのトラックジャ
ンプ数検知手段と、該トラックジャンプ数検知手段の検
知データを取り込み演算する演算手段とを有することに
より、複数トラックをジャンプ動作しながら位相差情報
を得て現トラックのトラック位置を特定できるので更に
高速なアクセスが実現できる。
【0022】また、通常のポジションマークを検出する
通常ポジションマーク検出手段と、該通常ポジションマ
ーク検出手段の検出信号を取り込み演算する演算手段と
を有することにより、隣接トラック上のトラックマーク
のオーバーラップを回避したトラックマークのディスク
においても目標トラックあるいはセクターへの高速なア
クセスが実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のCLVフォーマットディ
スクのシーク方法によれば、回転するディスクの半径方
向に移動自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得す
る。そして、現トラック上のトラックマークと隣接トラ
ック上のトラックマーク間の時間間隔と、隣接トラック
上のトラックマークと現トラック上の次のトラックマー
ク間の時間間隔とにより得られる位相差情報及び光学ヘ
ッドの大まかな位置情報に基づいて現トラックのトラッ
ク位置を特定する。
【0024】
【実施例】はじめに、本発明の原理について説明する
と、CLV駆動によって形成される等ピッチのスパイラ
ルトラックにおいて、その全トラック線路長(L)は式
(1)で現される。
【0025】 L=π×(r−R )/P (1) r=R+n×P (n=1,2,3,…) (2)
【0026】ただし、Rはスパイラルの開始半径位置
を、rは線路長を測定しようとしているスパイラル半径
位置を、Pはスパイラルトラックピッチを、nはトラッ
ク数を各々表わす。
【0027】式(1)、式(2)から L=2×π×R×n+nπ×P (n=1,2,3,…) (3)
【0028】また、式(3)から各トラックの線路長
(Ln)は次(4)式のように現される。
【0029】 Ln=2×πかけるR+(2n−1)×π×P(n=1,2,3,…) (4)
【0030】式(4)から、隣接トラック間の線路長差
は、以下の様に一定であることがわかる。
【0031】 (隣接トラック間の線路長差)=2×π×P=一定 (5)
【0032】ここで、あるトラック上のあるセクター先
頭位置を基準にして、mトラック先での増加線路長(s
umdL)を求めると
【0033】 sumdL =2×π×P(1+2+3+…+m) =π×P×m×(m+1) (6) となる。
【0034】式(6)から、あるトラック上のあるセク
ター先頭位置を基準にして、mトラック先での増加線路
長(sumdL)の隣接トラック間のトラック長差を
求めると
【0035】 dL=sumdL−sumdLm−1=2×π×P×m (7) となる。
【0036】従って、隣接トラックマーク間距離の変化
の様子を示す図1からわかるように、このスパイラルト
ラックに沿って、一定間隔でマークを付した場合、隣接
トラック上にあるマーク間の距離(dL)は、ある基
準としたトラックから離れるに従い増加して行く。今、
マーク間距離が(2×π×P)長の整数倍(n)になっ
ており、ある基準トラックから離れていき、dLがマ
ーク間距離に等しくなった場合、隣接トラックマーク間
距離は0に等しくなり再び同一の隣接トラックマーク間
距離の変化を繰り返す。よって、トラックマーク間距離
が(2×π×P)長の整数倍(n)でない場合は隣接ト
ラックマーク間距離が毎回正確に0に等しくなることは
なくなるが、ほぼ同様の隣接トラックマーク間距離の変
化を示し、その変化は予め正確に計算によって求めて置
くこともできる。
【0037】図2は本発明の対象とする光ディスクメデ
ィアを示す部分斜視図である。同図に示すように、情報
を記録再生する情報トラック31、情報トラック31間
のランド部32に一定間隔でトラックマーク33が形成
されている。光ピックアップにより情報トラック31を
トラッキングした場合、その情報トラック31の両側の
ランド部32上に形成されているトラックマーク33の
信号を、プッシュプル信号から得ることができる。
【0038】図3はその例を示す信号波形図である。図
3の(a)に示すように、トラッキングしているトラッ
クの内周側、外周側のトラックマーク信号の極性が異な
るので、どちらが現トラックに対応したトラックマーク
か、隣接トラックのトラックマークかを特定できる。デ
ィスクが回転するにつれて、トラックマーク信号は、図
3の(b),(c)に示すように、図1に示した隣接ト
ラック間距離のグラフに沿って、現トラックのトラック
マーク間にある、隣接トラックのトラックマークの位置
(この位置関係を位相差という)が変化する。また、ト
ラックマーク間距離は、セクターあるいは複数セクター
長に一致していても良いし、必ずしも一致している必要
もない。一致していない場合は、トラックマークの位相
関係の配置とセクターの関係を予め求めて置くことがで
きるからである。
【0039】次に、図4は本発明の第1の実施例に係る
CLVディクスフォーマットのシーク方法を示す信号波
形図である。本実施例では、現トラック上のトラックマ
ークと隣接トラック上のトラックマーク間の時間間隔
(Ta)と、この隣接トラック上のマークと現トラック
上の次のトラックマーク間の時間間隔(Tb)より得ら
れる位相差情報、
【0040】 Ta/(Ta+Tb) (8)
【0041】及び上述した半径位置取得方法より得られ
る大まかな半径情報より図1に示したゾーンを特定し、
同様に隣接トラック間距離の関係から現トラックのトラ
ック番号を特定する。位相差情報は比の形で求められる
ため、ディスクの回転数に依存せず目標回転数への制御
途中の状態に在っても再生ビームのフォーカス・トラッ
キングが行われれば、現トラックのトラック番号(アド
レス)を特定でき、高速なCLVフォーマットディスク
のシーク動作が可能となる。
【0042】図5は本発明の第2の実施例に係るCLV
ディクスフォーマットのシーク方法を示す信号波形図で
ある。本実施例では、現トラック上のトラックマークと
隣接トラック上のトラックマーク間の時間間隔(Ta)
と、前出の現トラック上のマークと現トラック上の次の
トラックマーク間の時間間隔(Tc)より得られる位相
差情報、
【0043】 Ta/Tc (9)
【0044】及び上述した半径位置取得方法より得られ
る大まかな半径情報より、現トラックのトラック番号を
特定する。
【0045】図6は本発明の第3の実施例に係るCLV
ディクスフォーマットのシーク方法を示す信号波形図で
ある。同図は1トラック飛びの場合のトラックマーク間
距離の変化の様子を示している。同図に示すように、隣
接トラックマーク間距離の変化のほぼ倍の傾きを持って
変化する。正確には、今隣接トラックマーク間の距離が
Lx0とすると、1トラック飛んだ、即ち2トラック先で
は、
【0046】 Lx0+(Lx0+(2×π×P))=2×Lx0+2×π×P (10)
【0047】だけ、位相関係が変化している。ここで、
ジャンプは、スパイラルトラックの外周方向へ行われた
とする。
【0048】従って、一般にkトラック先では
【0049】 k×Lx0+(k−1)×(2×π×P) (11)
【0050】だけ、位相関係が変化していることにな
る。
【0051】ここで、式(10),(11)の値がトラ
ックマーク間距離(Ml)を超えた場合は、Mlの整数
倍を引いて、Ml以下とした値が位相情報となる。
【0052】本発明では、トラックマーク間距離(T
c)は現トラック上であるいは、トラックジャンプした
後の複数トラック先のトラック上において測定されるこ
とになる。この値と、現トラックのトラックマークと複
数トラック先のトラック上のトラックマーク間距離情報
より、位相情報を演算し、式(10),(11)に示さ
れる関係から得られる位相関係と比較し、現トラックの
トラック番号を特定し、より高速なシーク動作を実現す
る。トラックジャンプを内周方向に行なった場合も同様
の考え方でトラック番号の特定が可能となる。ただし、
本発明の場合、ジャンプ数が多くなるにつれて、ゾーン
の幅が狭くなる、従って、大まかな半径位置取得手段の
必要分解能が小さくなってくる。
【0053】以上の説明では、トラックマーク信号は、
常に図3に示されるように得られるとしてきた。しか
し、実際は、隣接トラック間トラックマーク間距離はデ
ィスクの回転に応じて位相を変えていく。その際、位相
差‘0’(トラックマーク間距離0)あるいは、その近
傍と言う状況も発生することになり、光ピックアップか
ら得られるプッシュプル信号において、図3のように得
られないことになる。ただし、トラックマーク間距離と
(2×π×P)長の関係を選べば、位相差‘0’が発生
しないように、あるいは頻度を少なくすることもでき
る。なお、上記各実施例において、位相差信号を得られ
なかった場合は、トラックを変えて再度トラックの特定
を行うことになる。
【0054】さて、リライタブル型の光ディスクメディ
アであるDVD−RWでは、データの記録再生用にグル
ーブ(情報トラック)が形成され、ランド部分には一定
周期で配置されたピット列によって、予めシンク、アド
レス情報等(LPP情報;ランドプリピット情報)が形
成、搭載されている。DVD−RWはCLVフォーマッ
トで形成されているので、なにもしないでLPP情報を
形成していくと、LPP情報が半径線上に整列、つまり
図7に示す破線で示すオーバーラップ発生部分71のよ
うにオーバーラップしてしまう箇所が発生し、アドレス
情報が読み出せない状況が生じる。これを避けるため
に、DVD−RWでは、LPPにオーバーラップを回避
するために、オーバーラップしそうな場合、LPPの形
成位置を通常位置と異なる位置へ移動させる処理が行わ
れている。一つの例として、ディスク回転のある点にお
いて、隣接トラック間のLPP情報の位相差情報により
LPPのオーバーラップを予測しながら、通常位置とL
PP間距離の中間位置にトラックマーク72を移動させ
て、回避処理を行うことができる。
【0055】次に、これらの回避処理を用いた本発明の
第4の実施例について説明する。先ず、情報を記録再生
するスパイラルトラックに沿って、そのランド部に、あ
る一定の物理長で等間隔に配置され、隣接トラック上の
トラックマークがオーバーラップしそうになった時に、
マーク位置を通常のマーク位置とこのマーク間の中間位
置にそれぞれ識別可能に形成されるトラックマークがあ
り、スパイラルトラックに沿って1回転毎に交互にシフ
トさせて形成されるCLVフォーマットディスクにおい
て、隣接トラックマーク間距離(位相差)は、図8に示
すグラフのように変化する。ただし、グラフ中、Lは通
常ポジション時のトラックマーク間距離、aはオーバー
ラップ回避動作を開始する隣接トラックマーク間距離
で、位相差‘0’を中心に±aの範囲をオーバーラップ
回避領域としている。グラフの傾きは、全て1トラック
当たり‘2×π×P(トラックピッチ)’で同じであ
る。従って、この関係と、上記実施例1あるいは実施例
2の方法で得られる隣接トラック間位相差情報、および
上述した半径位置取得方法より得られる大まかな半径情
報より、現トラックのトラック番号(アドレス)が特定
でき、高速なシーク動作を実現できる。
【0056】また、上記第4の実施例のCLVフォーマ
ットディスクにおいて、通常ポジションとそうでない位
置のトラックマークが識別可能な構成とし、現トラック
上のトラックマークが通常ポジションのトラックマーク
である事を検出し、このトラックマークと、同じトラッ
クの次のトラックマークとの間の時間間隔と、このトラ
ックマークと2トラック先のあるいは手前のトラックマ
ークとの間の時間間隔より得られる位相差情報は、通常
ポジションにトラックマークを有するトラックをだけか
ら得るので、上記実施例3の方法と同様の方法で現トラ
ックのトラック番号(アドレス)を特定でき、さらに高
速なシーク動作を実現できる。
【0057】更に、図9は別の発明の第1の実施例に係
るディスクドライブ装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において、本実施例のディスクドライブ装置
は、情報を記録再生するスパイラルトラックに沿って、
そのランド部にある一定の物理長で等間隔に配置された
トラックマークを有するCLVフォーマットディスク1
1を回転させると共に、コントローラによって、目的と
するアドレスに応じて線速一定となるようにCLV駆動
される回転モータ12と、CLVフォーマットディスク
11の半径方向へ移動可能で、ディスク上の情報トラッ
クへフォーカシング及びトラッキング動作をして情報の
記録再生を行い、目標アドレスに応じて、大まかな半径
位置を入手して移動する光ピックアップ13と、プッシ
ュプル信号(以下PP信号と称す)、Rf信号等が出力
する光ピックアップ信号の信号処理回路14と、PP信
号から現トラック上のトラックマークパルスと隣接トラ
ックのトラックマークパルスをそれぞれ得るコンパレー
タ15,16と、現トラックのトラックマークから隣接
トラックのトラックマーク間距離を計測するためのカウ
ンタ17と、隣接トラックのトラックマークから現トラ
ックのトラックマーク間距離を計測するためのカウンタ
18と、カウンタ17,18の各カウント値をラッチす
るためのラッチ回路19,20と、ラッチ回路19,2
0から得られるデータを用い現トラック番号を特定した
り、回転モータ12や光ピックアップ13等を制御する
コントローラ21とを含んで構成されている。
【0058】以下に、本実施例の動作を説明すると、コ
ントローラ21が外部より仮にアドレスAAAへアクセ
スするように命令を受けたとすると、コントローラ21
は目標アドレス位置におけるディスク回転数の制御を開
始する。同時に、光ピックアップ13を大まかな光ピッ
クアップ位置を得ながら目標アドレスの半径位置方向へ
移動させる。目標アドレスのあるトラック近傍まで移動
したら、上記実施例1のシーク方法に従って、現トラッ
クのトラック番号(アドレス)の特定を行う。光ピック
アップ13はフォーカス・トラッキングされ、信号処理
回路14よりPP信号が出力され、コンパレータ15,
16から現トラック上のトラックマークパルスと隣接ト
ラックのトラックマークパルスを出力する。ここで、得
られたパルスから、現トラックのトラックマークから隣
接トラックのトラックマーク間距離と、隣接トラックの
トラックマークから現トラックのトラックマーク間距離
がカウンタ17,18によって計測され、その値はラッ
チ回路19,20へ一時保存される。コントローラ21
は、ラッチ回路19,20に一時保存された、現トラッ
クのトラックマークから隣接トラックのトラックマーク
間距離と、隣接トラックのトラックマークから現トラッ
クのトラックマーク間距離データから、予めコントロー
ラ21内部にセットされた、図1で示した隣接トラック
マーク間距離の関係から現トラックのトラック番号(ア
ドレス)を特定する。特定されたアドレスが目標アドレ
スと異なる場合は目標アドレスに対する光ピックアップ
13の移動方向を判定し、移動を開始する。以下同様に
して、現トラックのアドレスの特定を行っていく。最終
的に目標アドレスに到達してシーク動作を終了する。こ
の間、ディスクの回転数は目標アドレス位置相当の回転
数なっている必要は無く目標回転数への収束状態にあっ
て良い。
【0059】次に、別の発明の第2の実施例に係るディ
スクドライブ装置について説明すると、第1の実施例と
異なる構成要素として、本実施例のディスクドライブ装
置におけるカウンタ17は現トラック上のトラックマー
ク間距離を計測するためのカウンタであり、カウンタ1
8は現トラックのトラックマークから隣接トラックのト
ラックマーク間距離を計測するためのカウンタである。
動作も、カウンタ17、18から得られる、現トラック
上のトラックマーク間距離と、現トラックのトラックマ
ークから隣接トラックのトラックマーク間距離データを
使って位相差情報を生成し、予めコントローラ21内部
にセットされた、図1で示した隣接トラックマーク間距
離の関係から現トラックのトラック番号(アドレス)を
特定する。シーク動作は別の発明の第2の実施例に記載
した動作と同じであるので省略する。
【0060】図10は別の発明の第3の実施例に係るデ
ィスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。同
図において、図9と同じ参照符号は同じ構成要素を示
す。異なる構成要素として、本実施例のディスクドライ
ブ装置は、トラックジャンプ計数回路22が付加された
構成となっている。動作は、コントローラ21がトラッ
クジャンプ計数回路22から得られるトラックジャンプ
数データとトラックマーク信号から得られる位相差情報
から、図6に示されるような複数トラック先あるいは手
前のトラック上のトラックマークとの位相差関係から現
トラックまたは複数先あるいは手前のトラックのトラッ
ク番号(アドレス)を特定する。シーク動作は別の発明
の第1,第2の実施例に記載した動作と同じであるので
省略する。
【0061】図11は別の発明の第4の実施例に係るデ
ィスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。同
図において、図10と同じ参照符号は同じ構成要素を示
す。異なる構成要素として、本実施例のディスクドライ
ブ装置は、通常ポジションマーク検出回路23付加され
た構成となっている。この通常ポジションマーク検出回
路23から得られる通常ポジションマーク検出信号によ
りトラックジャンプ計数回路22によるトラックマーク
間の位相差情報を取得してシーク動作を行う。そこで得
られる位相差情報は、オーバーラップ回避処理を施さな
いCLVフォーマットディスクから得られる位相差情報
と同じデータとなり、トラックマークのオーバーラップ
回避処理を施したCLVフォーマットディスクであって
も、回避処理を施さないCLVフォーマットディスクと
同様にシーク動作を行わせることができることになる。
本実施例の構成においてはジャンプ数が固定であるの
で、トラックジャンプ計数回路22はなくてもよい。ま
た、トラックマーク間の距離計測時にディスク回転数を
一定回転として測定を行う。この時の回転数は幾つであ
ってもよく、目標アドレスに対応した目標回転数への収
束途中の回転数であって良い。
【0062】図12は別の発明の第5の実施例に係るデ
ィスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。同
図において、図11と同じ参照符号は同じ構成要素を示
す。異なる構成要素として、本実施例のディスクドライ
ブ装置は、メモリ24が付加された構成になっている。
このメモリ24にトラックマーク間距離の関係(位相差
情報)を予め格納しておくことにより、このデータとの
照合によって現トラックのトラック番号(アドレス)を
特定することができる。
【0063】図13は本発明のシーク方法の動作を示す
フローチャートである。先ず、目標アドレス(又は目標
トラック)が与えられると、現在のトラック位置情報を
取得する。つまり、目標トラック位置に対応したディス
ク回転数に回転制御を開始する。ディスクが回転してい
る状態で、隣接トラックマーク間距離の計測により現在
のトラック位置情報を取得する(ステップS101)。
次に、ピックアップの移動方向を判定し移動を開始する
(ステップS102)。この間、ディスク回転数の目標
アドレス位置での回転数への設定動作は同時に進行して
いる。この状態で、現在トラック位置情報の取得を行い
ながら、目標トラックへ近づいて行く。つまり、隣接ト
ラックマークの間の距離を計測して(ステップS10
3)、目標トラック位置でなければ、その度に移動方向
の判定及び移動開始、隣接トラックマークの間の距離の
計測を繰り返して目標トラックに位置したならば、ディ
スク回転数が所定の回転数にしてトラックシークを完了
して情報の記録再生動作へ移る(ステップS104〜S
107)。あるいは、図示しないがCLVフォーマット
ディスクをCAV駆動で回転し、そのトラックにおける
記録再生用のクロックを生成して記録再生する方法にお
いては、シーク動作と記録再生クロックの生成完了時点
で記録再生動作を行うことになる。
【0064】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変
形や置換可能であることは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、情報を記録再生す
るスパイラルトラックにおけるトラックとトラックの間
のランド部に、所定の物理長で等間隔に配置されたトラ
ックマークを有する、本発明のCLVフォーマットディ
スクのシーク方法によれば、回転するディスクの半径方
向に移動自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得し、
現トラック上のトラックマークと隣接トラック上のトラ
ックマーク間の時間間隔と、隣接トラック上のトラック
マークと現トラック上の次のトラックマーク間の時間間
隔とにより得られる位相差情報及び光学ヘッドの大まか
な位置情報に基づいて現トラックのトラック位置を特定
する。よって、現トラックのトラック番号を特定可能な
ので、ディスク回転数が目標の回転数に収束途中の状態
でもシーク動作を行うことができ、CLVフォーマット
ディスクにおいて、目標トラックあるいはセクターへの
高速なアクセスが実現できる。
【0066】また、回転するディスクの半径方向に移動
自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得し、現トラッ
ク上のトラックマークと隣接トラック上のトラックマー
ク間の時間間隔と、先の現トラック上のトラックマーク
と現トラック上の次のトラックマーク間の時間間隔とに
より得られる位相差情報及び光学ヘッドの大まかな位置
情報に基づいて現トラックのトラック位置を特定するこ
とにより、ディスク回転数が目標の回転数に収束途中の
状態でもシーク動作を行うことができ、目標トラックあ
るいはセクターへの高速なアクセスが実現できる。
【0067】更に、回転するディスクの半径方向に移動
自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得し、現トラッ
ク上のトラックマークと同じトラックの次のトラックマ
ークとの間の時間間隔と、現在トラック上のトラックマ
ークと予め設定された複数トラック先のあるいは手前の
トラックマークとの間の時の時間間隔とにより得られる
位相差情報及び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づい
て現トラックあるいは複数トラック先又は手前のトラッ
ク位置を特定することにより、更に高速なアクセスが実
現できる。
【0068】また、隣接トラック上のトラックマークが
オーバーラップしそうになった時に、マーク位置を通常
のマーク位置とこのマーク間の中間位置にそれぞれ識別
可能に形成されるトラックマークがあり、スパイラルト
ラックに沿って1回転毎に交互にシフトさせて形成され
るCLVフォーマットディスクのシーク方法に対しても
上記シーク方法を行うことにより、隣接トラック上のト
ラックマークのオーバーラップを回避したトラックマー
クのディスクにおいても目標トラックあるいはセクター
への高速なアクセスが実現できる。
【0069】更に、回転するディスクの半径方向に移動
自在する光学ヘッドの大まかな位置を取得し、現トラッ
ク上のトラックマークが通常ポジションのトラックマー
クであることを検出し、当該トラックマークと、同じト
ラックの次のトラックマークとの間の時間間隔と、当該
トラックマークと2トラック先のあるいは手前のトラッ
クマークとの間の時間間隔とより得られる位相差情報及
び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現トラック
あるいは2トラック先又は手前のトラック位置を特定す
ることにより、高速なアクセスが実現できる。
【0070】また、別の発明としてのディスクドライブ
装置は、トラッキング位置を大まかに検出するトラック
検出手段と、現トラックのトラックマークを検出する第
1のトラックマーク検出手段と、隣接トラックのトラッ
クマークを検出する第2のトラックマーク検出手段と、
第1のトラックマーク検出手段から得られる第1のトラ
ックマーク検出信号の発生から、第2のトラックマーク
検出手段から得られる第2のトラックマーク検出信号の
発生までの時間間隔を計測する第1の計測手段と、第2
のトラックマーク検出信号の発生から、第1のトラック
マーク検出信号の発生までの時間間隔を計測する第2の
計測手段と、第1,第2の計測手段による計測データを
取り込み演算する演算手段とを有することに特徴があ
る。よって、現トラックのトラック番号を特定可能なの
で、ディスク回転数が目標の回転数に収束途中の状態で
もシーク動作を行うことができ、CLVフォーマットデ
ィスクにおいて、目標トラックあるいはセクターへの高
速なアクセスが実現できる。
【0071】また、別の発明としてのディスクドライブ
装置は、トラッキング位置を大まかに検出するトラック
検出手段と、現トラックのトラックマークを検出する第
1のトラックマーク検出手段と、隣接トラックのトラッ
クマークを検出する第2のトラックマーク検出手段と、
第1のトラックマーク検出手段から得られる第1のトラ
ックマーク検出信号の発生から、第2のトラックマーク
検出手段から得られる第2のトラックマーク検出信号の
発生までの時間間隔を計測する第1の計測手段と、第1
のトラックマーク検出信号の発生から、第1のトラック
マーク検出手段により得られる次のトラックマーク検出
信号の発生までの時間間隔を計測する第2の計測手段
と、第1,第2の計測手段による計測データを取り込み
演算する演算手段とを有することに特徴がある。よっ
て、ディスク回転数が目標の回転数に収束途中の状態で
もシーク動作を行うことができ、目標トラックあるいは
セクターへの高速なアクセスが実現できる。
【0072】更に、光学ヘッドによる現トラックにおけ
るトラッキング状態から複数トラックのトラックジャン
プさせた時のジャンプ数を検知するためのトラックジャ
ンプ数検知手段と、該トラックジャンプ数検知手段の検
知データを取り込み演算する演算手段とを有することに
より、複数トラックをジャンプ動作しながら位相差情報
を得て現トラックのトラック位置を特定できるので更に
高速なアクセスが実現できる。
【0073】また、通常のポジションマークを検出する
通常ポジションマーク検出手段と、該通常ポジションマ
ーク検出手段の検出信号を取り込み演算する演算手段と
を有することにより、隣接トラック上のトラックマーク
のオーバーラップを回避したトラックマークのディスク
においても目標トラックあるいはセクターへの高速なア
クセスが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】隣接トラックマーク間距離の変化の様子を示す
図である。
【図2】本発明の対象とする光ディスクメディアを示す
部分斜視図である。
【図3】トラックマーク検出信号を示す信号波形図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例に係るCLVディクスフ
ォーマットのシーク方法を示す信号波形図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るCLVディクスフ
ォーマットのシーク方法を示す信号波形図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係るCLVディクスフ
ォーマットのシーク方法を示す信号波形図である。
【図7】トラックマークのオーバーラップを回避したト
ラックマークのディスクを示す図である。
【図8】トラックマークのオーバーラップを回避したト
ラックマークのディスクにおける隣接トラックマーク間
距離の変化の様子を示す図である。
【図9】別の発明の第1の実施例に係るディスクドライ
ブ装置の構成を示すブロック図である。
【図10】別の発明の第3の実施例に係るディスクドラ
イブ装置の構成を示すブロック図である。
【図11】別の発明の第4の実施例に係るディスクドラ
イブ装置の構成を示すブロック図である。
【図12】別の発明の第5の実施例に係るディスクドラ
イブ装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明のシーク方法の動作を示すフローチャ
ートである。
【図14】ディスクフォーマットの様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
11;CLVフォーマットディスク、12;回転モー
タ、13;光ピックアップ、14;信号処理回路、1
5,16;コンパレータ、17,18;カウンタ、1
9,20;ラッチ回路、21;コントローラ、22;ト
ラックジャンプ計数回路、23;通常ポジションマーク
検出回路、24;メモリ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録再生するスパイラルトラック
    におけるトラックとトラックの間のランド部に、所定の
    物理長で等間隔に配置されたトラックマークを有するC
    LVフォーマットディスクのシーク方法において、 回転するディスクの半径方向に移動自在する光学ヘッド
    の大まかな位置を取得し、現トラック上のトラックマー
    クと隣接トラック上のトラックマーク間の時間間隔と、
    隣接トラック上のトラックマークと現トラック上の次の
    トラックマーク間の時間間隔とにより得られる位相差情
    報及び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現トラ
    ックのトラック位置を特定することを特徴とするCLV
    フォーマットディスクのシーク方法。
  2. 【請求項2】 情報を記録再生するスパイラルトラック
    におけるトラックとトラックの間のランド部に、所定の
    物理長で等間隔に配置されたトラックマークを有するC
    LVフォーマットディスクのシーク方法において、 回転するディスクの半径方向に移動自在する光学ヘッド
    の大まかな位置を取得し、現トラック上のトラックマー
    クと隣接トラック上のトラックマーク間の時間間隔と、
    先の現トラック上のトラックマークと現トラック上の次
    のトラックマーク間の時間間隔とにより得られる位相差
    情報及び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現ト
    ラックのトラック位置を特定することを特徴とするCL
    Vフォーマットディスクのシーク方法。
  3. 【請求項3】 情報を記録再生するスパイラルトラック
    におけるトラックとトラックの間のランド部に、所定の
    物理長で等間隔に配置されたトラックマークを有するC
    LVフォーマットディスクのシーク方法において、 回転するディスクの半径方向に移動自在する光学ヘッド
    の大まかな位置を取得し、現トラック上のトラックマー
    クと同じトラックの次のトラックマークとの間の時間間
    隔と、現在トラック上のトラックマークと予め設定され
    た複数トラック先のあるいは手前のトラックマークとの
    間の時の時間間隔とにより得られる位相差情報及び光学
    ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現トラックあるい
    は複数トラック先又は手前のトラック位置を特定するこ
    とを特徴とするCLVフォーマットディスクのシーク方
    法。
  4. 【請求項4】 隣接トラック上のトラックマークがオー
    バーラップしそうになった時に、マーク位置を通常のマ
    ーク位置とこのマーク間の中間位置にそれぞれ識別可能
    に形成されるトラックマークがあり、スパイラルトラッ
    クに沿って1回転毎に交互にシフトさせて形成されるC
    LVフォーマットディスクのシーク方法において、 回転するディスクの半径方向に移動自在する光学ヘッド
    の大まかな位置を取得し、現トラック上のトラックマー
    クと隣接トラック上のトラックマーク間の時間間隔と、
    隣接トラック上のトラックマークと現トラック上の次の
    トラックマーク間の時間間隔とにより得られる位相差情
    報及び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現トラ
    ックのトラック位置を特定することを特徴とするCLV
    フォーマットディスクのシーク方法。
  5. 【請求項5】 隣接トラック上のトラックマークがオー
    バーラップしそうになった時に、マーク位置を通常のマ
    ーク位置とこのマーク間の中間位置にそれぞれ識別可能
    に形成されるトラックマークがあり、スパイラルトラッ
    クに沿って1回転毎に交互にシフトさせて形成されるC
    LVフォーマットディスクのシーク方法において、 回転するディスクの半径方向に移動自在する光学ヘッド
    の大まかな位置を取得し、現トラック上のトラックマー
    クと隣接トラック上のトラックマーク間の時間間隔と、
    先の現トラック上のトラックマークと現トラック上の次
    のトラックマーク間の時間間隔とにより得られる位相差
    情報及び光学ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現ト
    ラックのトラック位置を特定することを特徴とするCL
    Vフォーマットディスクのシーク方法。
  6. 【請求項6】 隣接トラック上のトラックマークがオー
    バーラップしそうになった時に、マーク位置を通常のマ
    ーク位置とこのマーク間の中間位置にそれぞれ識別可能
    に形成されるトラックマークがあり、スパイラルトラッ
    クに沿って1回転毎に交互にシフトさせて形成されるC
    LVフォーマットディスクのシーク方法において、 回転するディスクの半径方向に移動自在する光学ヘッド
    の大まかな位置を取得し、現トラック上のトラックマー
    クと同じトラックの次のトラックマークとの間の時間間
    隔と、現在トラック上のトラックマークと予め設定され
    た複数トラック先のあるいは手前のトラックマークとの
    間の時の時間間隔とにより得られる位相差情報及び光学
    ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現トラックあるい
    は複数トラック先又は手前のトラック位置を特定するこ
    とを特徴とするCLVフォーマットディスクのシーク方
    法。
  7. 【請求項7】 回転するディスクの半径方向に移動自在
    する光学ヘッドの大まかな位置を取得し、現トラック上
    のトラックマークが通常ポジションのトラックマークで
    あることを検出し、当該トラックマークと、同じトラッ
    クの次のトラックマークとの間の時間間隔と、当該トラ
    ックマークと2トラック先のあるいは手前のトラックマ
    ークとの間の時間間隔とより得られる位相差情報及び光
    学ヘッドの大まかな位置情報に基づいて現トラックある
    いは2トラック先又は手前のトラック位置を特定する請
    求項4〜6のいずれかに記載のCLVフォーマットディ
    スクのシーク方法。
  8. 【請求項8】 情報を記録再生するスパイラルトラック
    におけるトラックとトラックの間のランド部に、所定の
    物理長で等間隔に配置されたトラックマークを有するC
    LVフォーマットディスクのディスクドライブ装置にお
    いて、 トラッキング位置を大まかに検出するトラック検出手段
    と、 現トラックのトラックマークを検出する第1のトラック
    マーク検出手段と、 隣接トラックのトラックマークを検出する第2のトラッ
    クマーク検出手段と、 前記第1のトラックマーク検出手段から得られる第1の
    トラックマーク検出信号の発生から、前記第2のトラッ
    クマーク検出手段から得られる第2のトラックマーク検
    出信号の発生までの時間間隔を計測する第1の計測手段
    と、 前記第2のトラックマーク検出信号の発生から、前記第
    1のトラックマーク検出信号の発生までの時間間隔を計
    測する第2の計測手段と、 前記第1,第2の計測手段による計測データを取り込み
    演算する演算手段とを有することを特徴とするディスク
    ドライブ装置。
  9. 【請求項9】 情報を記録再生するスパイラルトラック
    におけるトラックとトラックの間のランド部に、所定の
    物理長で等間隔に配置されたトラックマークを有するC
    LVフォーマットディスクのディスクドライブ装置にお
    いて、 トラッキング位置を大まかに検出するトラック検出手段
    と、 現トラックのトラックマークを検出する第1のトラック
    マーク検出手段と、 隣接トラックのトラックマークを検出する第2のトラッ
    クマーク検出手段と、 前記第1のトラックマーク検出手段から得られる第1の
    トラックマーク検出信号の発生から、前記第2のトラッ
    クマーク検出手段から得られる第2のトラックマーク検
    出信号の発生までの時間間隔を計測する第1の計測手段
    と、 前記第1のトラックマーク検出信号の発生から、前記第
    1のトラックマーク検出手段により得られる次のトラッ
    クマーク検出信号の発生までの時間間隔を計測する第2
    の計測手段と、 前記第1,第2の計測手段による計測データを取り込み
    演算する演算手段とを有することを特徴とするディスク
    ドライブ装置。
  10. 【請求項10】 光学ヘッドによる現トラックにおける
    トラッキング状態から複数トラックのトラックジャンプ
    させた時のジャンプ数を検知するためのトラックジャン
    プ数検知手段と、該トラックジャンプ数検知手段の検知
    データを取り込み演算する演算手段とを有する請求項8
    又は9に記載のディスクドライブ装置。
  11. 【請求項11】 通常のポジションマークを検出する通
    常ポジションマーク検出手段と、該通常ポジションマー
    ク検出手段の検出信号を取り込み演算する演算手段とを
    有する請求項8〜10のいずれかに記載のディスクドラ
    イブ装置。
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