JP2002303643A - 光変流器 - Google Patents

光変流器

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JP2002303643A
JP2002303643A JP2001108062A JP2001108062A JP2002303643A JP 2002303643 A JP2002303643 A JP 2002303643A JP 2001108062 A JP2001108062 A JP 2001108062A JP 2001108062 A JP2001108062 A JP 2001108062A JP 2002303643 A JP2002303643 A JP 2002303643A
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fiber
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JP2001108062A
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English (en)
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Eiji Itakura
英治 板倉
Akira Ito
明 伊藤
Tomohiro So
知宏 岨
Takabumi Ito
高文 伊藤
Osamu Sano
修 佐野
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Takaoka Toko Co Ltd
Original Assignee
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被測定電流の磁界作用で回転する直線偏波光の
回転角から、被測定電流値を求める光変流器において、
外部磁界の影響を低減することにより、測定精度を向上
すること。 【解決手段】入射ファイバと電流検出用光ファイバとを
偏光素子を介して一体に結合する偏光子部と、電流検出
用光ファイバと出射ファイバとを検光素子を介して一体
に結合する検光子部とを、被測定電流が流れる導体の軸
方向から見て、前記電流検出用光ファイバの両端がほぼ
一致するように、近接して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファラデー効果を利
用して、導体に流れる電流を測定する光変流器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光の偏波面が磁界の作用により回転する
ファラデー効果を利用した光変流器には、ファラデー素
子に光ファイバを用いた周回積分型の光変流器がある。
その具体的構成は、例えば、特開平9−281154号
公報に示されている。その一例を図6および図7に示
す。図6の(a)は全体構成を示し、(b)は電流検出
部の正面図を示している。また、図7は電流検出部を構
成する偏光子部と検光子部の詳細を示している。
【0003】光変流器は電流検出部100と、電子回路
部200とにより構成されている。電流検出部100
は、入射ファイバ10と、偏光子部20と、電流検出用
光ファイバ30と、検光子部40と、第1出射ファイバ
51および第2出射ファイバ52と、枠体60とにより
構成されている。また、電子回路部200は、光源素子
210,光電変換素子220および信号処理回路230
により構成される。
【0004】電流検出部100では、入射ファイバ10
は偏光子部20を介して電流検出用光ファイバ30に接
続されている。また、電流検出用光ファイバ30は検光
子部40を介して第1および第2出射ファイバ51,5
2に接続されている。枠体60は被測定電流が流れる導
体1に、これを取り巻くように配置されている。電流検
出用光ファイバ30は枠体60の外周に沿って周回状に
配置されている。偏光子部20は入射ファイバ10と電
流検出用光ファイバ30とが偏光素子21を介して一体
に結合された構造となっている。検光子部40は、第1
レンズ41a、第2レンズ41bおよび第3レンズ41
cと、検光素子42と、プリズム43と、それらを収納
する収納箱44とにより構成されている。
【0005】光源素子210から出射した所定波長の光
は入射ファイバ10を通過し、偏光素子21により偏光
素子21の主軸と同方位の直線偏波光となり、電流検出
用光ファイバ30に入射する。電流検出用光ファイバ3
0から出射した光の偏波面は、導体1に流れる被測定電
流が発生する磁界により、入射光に対してθラジアン回
転されている。この光は第1レンズ41aで平行光にさ
れ、検光素子42を通過することにより被測定電流の電
流値に依存した直線偏波方位の回転角度θを光の強度に
変調される。電流計測範囲を広くするために、導体1に
流れる電流が零アンペアのとき、検光素子42の主軸と
偏光素子21の主軸の相対角度がπ/4ラジアンになる
ように調整する。強度に変調された光のうち1方は第2
レンズ41bにより集光されて第1出射ファイバ51に
入射し、他方はプリズム43を通過後、第3レンズ41
cにより集光されて第2出射ファイバ52に入射する。
第1出射ファイバ51および第2出射ファイバ52を伝
送した光は光電変換素子220により電気信号に変換さ
れた後、信号処理回路230で被測定電流値が演算され
る。
【0006】なお、一般に光源素子210にはSLD、
入射ファイバ10にはPMF、電流検出用光ファイバ3
0にはファラデー効果を有した低複屈折の単一モード光
ファイバ、例えば鉛ガラスを主成分とする光ファイバを
使用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記電流計測用光ファ
イバを用いた光変流器は、導体1を電流検出用光ファイ
バ30で周回することにより、導体1が発生する磁界を
積分し電流値を求める。そのため、被測定電流を正確に
測定するためには、電流検出用光ファイバ30を完全に
閉ループにする必要がある。しかし、電流検出用光ファ
イバ30の両端には、偏光子部20および検光子部30
を接続する必要があるため、完全な閉ループを実現する
ことはできない。
【0008】この課題に対し、特開平7−174791
号公報では外部磁界の影響を低減する方法として、電流
検出用光ファイバ30の両端を軸方向から見て重なるよ
うに配置することを開示している。しかしながら、この
方法では電流検出用光ファイバ30のループ外で発生し
た磁界のうち、導体1に垂直な成分の磁界に対しては影
響は受けないが、導体1に平行な成分の磁界に対して
は、電流検出用光ファイバ30の両端にできる間隙(未
周回部)の距離bに比例した誤差を生じる。
【0009】電力分野においては、三相導体の電流を計
測する用途が多いため、光変流器にとって最も強い外部
磁界は他相の導体に流れる電流により発生する磁界であ
る。三相導体が無限に平行配置されている場合の他相磁
界は、光変流器が周回する導体1から発生する磁界と直
交する成分が無いため影響を受けることはない。しか
し、三相導体が平行でない場合には、光変流器が周回す
る導体1から発生する磁界に対して直交する磁界が発生
するため、この磁界の影響を受ける。特に、三相一括形
ガス絶縁開閉装置(三相一括形GIS)の遮断器タンク
内に光変流器を適用する場合には、同一タンク内に三相
導体が複雑に入り組んで配置されているため、その影響
は無視できない。
【0010】上記従来の光変流器では、導体1の径方向
に対し、少なくとも距離bの未周回部が存在する。未周
回部の距離bは、偏光子部20および検光子部40の寸
法により決まる。偏光子部20は、偏光素子21に積層
型偏光子や、微粒子配向分散型偏光子などを用いること
により直径3〜4mm程度のパイプ形状にすることがで
きる。しかし、検光子部40は検光素子42により2つ
の直線偏波光を取り出すため、第1、第2および第3レ
ンズ41a,41b,41c、検光素子42およびプリ
ズム43を収納する収納箱44の寸法は必然的に大きく
なる。従来技術における電流検出用光ファイバ30の未
周回部の距離bは20mm程度となる。そのため、光変
流器の未周回部をできるだけ小さくすることが望まれて
いる。
【0011】上記従来技術の光変流器において、電流検
出用光ファイバ30の未周回部bが大きくなる理由は、
電流検出部100から第1、第2出射ファイバ51,5
2を用いて2つの光信号を取り出していることに起因す
る。すなわち、電流検出部100から2つの光信号を取
り出すには、検光素子42として、主軸に平行な光と主
軸と垂直な光とを取り出せる機能を有した検光素子42
を用いる必要がある。このような検光素子42には、方
解石や、偏光ビームスプリッタなどがあるが、いずれも
光路が3〜10mmと長い。そのため、電流検出用光フ
ァイバ30を検光素子42を介して第1出射ファイバ5
1および第2出射ファイバと一体固定することは困難で
ある。そこで、電流検出用光ファイバ30の出射端と、
第1および第2出射ファイバ51,52の入射端に第
1、第2および第3レンズ41a,41b,41cを置
き、電流検出用光ファイバ30から第1および第2出射
ファイバ51,52までの間を空間伝送している。さら
に、第1、第2および第3レンズ41a,41b,41
c、検光素子42、プリズム43の光学部品は光軸のズ
レが生じないように収納箱44に収納する必要があるた
め、一層検光子部40を大型化させ、結果的に電流検出
用光ファイバ30の未周回部の距離bを大きくしてい
る。
【0012】上記従来技術の光変流器において、電流検
出部100から2つの光信号を取り出す理由について以
下に述べる。導体1に商用周波電流(Isinωt)が
流れると、第1出射ファイバ51の出射光量PAおよび
第2出射ファイバ52の出射光量PBは、式(1)およ
び(2)により表すことができる。 PA=A(1+2sin(δ+Vr・Isinωt))・・・(1) PB=B(1−2sin(δ+Vr・Isinωt))・・・(2) また、δ+Isinωtが小さいとき(1)、(2)式
は(1)’、(2)’式に近似することが出来る。 PA=A(1+2(δ+Vr・Isinωt))・・・(1)’ PB=B(1−2(δ+Vr・Isinωt))・・・(2)’ ここで、Vrは電流検出用光ファイバ30のヴェルデ定
数、A,Bは光源素子210の発光量の変動や入射ファ
イバ10から第1および第2出射ファイバ51,52に
至までの光伝送損失により変化する係数、δは電流検出
用光ファイバ30に加わる応力が、温度変化や振動の影
響により変化することにより生じる光の偏波面の回転角
度である。従来法では、A,Bおよびδを補正するため
に以下の手法を採用している。
【0013】式(1)’において、δは変化する速度が
Isinωtに比べ十分遅いため、1+2δを直流分、
2Vr・Isinωtを交流分と見なすことが出来る。
直流分を交流分で除した値を変調度MAとすると、第1
出射ファイバ51から出射する光は(3)式により表す
ことができる。(3)式により得られる情報は、係数A
の影響を受けない。 MA=2Vr・Isinωt/(1+2δ) ≒2Vr・Isinωt(1−2δ)・・・(3) また、第1出射ファイバ52から出射する光は同様に
(4)式により表すことができる。 MB=2Vr・Isinωt/(1−2δ) ≒2Vr・Isinωt(1+2δ)・・・(4)
【0014】さらに、(3)式と(4)式の差動平均値
Mを求めることにより、δの影響を取り除いている。
【0015】そのため、第1出射ファイバ51と第2出
射ファイバ52の出射光のどちらか一方を測定していた
場合、電流検出用光ファイバ30に加わる応力が、温度
変化や振動の影響により変化することにより生じる光の
偏波面の回転角δが補償できないため、測定する電流値
に誤差を生じる。
【0016】そこで本発明は、温度変化や振動の影響に
より電流検出用光ファイバに加わる応力が変化しないよ
うに電流検出用光ファイバを配置すれば、電流検出部か
ら取り出す光信号を1つにできることに着目した。すな
わち、電流検出用光ファイバと枠体との間に弾性体を配
置する。これにより温度変化により枠体が変形しても、
電流検出用光ファイバの複屈折の大きさに変化は生じな
い。従って、電流検出部から取り出す光信号を1つにす
ることができ、これにより検光素子に光路が極めて短
く、空間伝送を必要としない薄膜型検光子を用いること
ができる。そのため、電流検出用光ファイバと、検光素
子と、出射ファイバを一体に結合することができ、検光
子部を小型化することができる。本発明は、このような
構成により光変流器の未周回部の距離bを小さくするこ
とで、外部磁界の影響を小さくし、計測精度の高い光変
流器を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1では、
被測定電流が流れる導体の外周にファラデー効果を有す
る単一モード光ファイバで形成した電流検出用光ファイ
バを周回させ、前記電流検出用光ファイバに直線偏波光
を通過させた際に、前記被測定電流の磁界作用で回転す
る前記直線偏波光のファラデー回転角を測定することに
より、被測定電流を求める光変流器において、所定波長
の光を前記電流検出用光ファイバに供給するための入射
ファイバと前記電流検出用光ファイバとを偏光素子を介
して一体に結合する偏光子部と、前記電流検出用光ファ
イバと前記電流検出用光ファイバから出射した光を電子
回路部に供給するための出射ファイバとを検光素子を介
して一体に結合する検光子部とを備え、前記偏光子部と
前記検光子部とを前記電流検出用光ファイバの両端に接
続し、少なくとも前記電流検出用光ファイバの固定面に
弾性体を配置するとともに、前記導体の軸方向から見
て、前記電流検出用光ファイバの両端がほぼ一致するよ
うに、前記偏光子部と前記検光子部とを近接して配置す
ることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項2では、請求項1の光変流
器において、前記偏光子部と前記検光子部とを、平行し
て配置することを特徴とする。
【0019】本発明の請求項3では、請求項1の光変流
器において、前記偏光子部と前記検光子部とを、交差し
て配置することを特徴とする。
【0020】本発明の請求項4では、請求項1、請求項
2または請求項3の光変流器において、前記偏光素子お
よび前記検光素子に薄膜偏光素子を使用したことを特徴
とする。
【0021】上記構成による光変流器では、偏光子部お
よび検光子部を小さくするとともに、被測定電流が流れ
る導体の軸方向から見て、前記電流検出用光ファイバの
両端がほぼ一致するように、前記偏光子部と前記検光子
部とを、近接して配置することにより、電流検出用光フ
ァイバの未周回部の距離を小さくすることができる。そ
のため、外部磁界の影響を受けにくく、計測精度が高い
光変流器を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1から図6に本発明の
実施の形態である光変流器の構造を示す。尚、以下の説
明では、上記従来の技術で参照した図において、同一も
しくは相当する部分には同一符号を付してその説明は省
略している。
【0023】図3は入射ファイバ10と、偏光子部70
と、電流検出用光ファイバ30と、検光子部80と、出
射ファイバ50の構成を示している。偏光子部70は所
定波長の光を電流検出用光ファイバ30に供給するため
の入射ファイバ10と、電流検出用光ファイバ30とを
偏光素子71を介して一体に結合している。また、検光
子部80は電流検出用光ファイバ30と、電流検出用光
ファイバ30から出射した光を電子回路部に供給するた
めの出射ファイバ50とを検光素子81を介して一体に
結合している。偏光素子71および検光素子81には積
層型偏光子や、微粒子配向分散型偏光子などの薄膜偏光
素子を用いることができる。
【0024】図4は図3のうち、偏光子部70の詳細構
成を示している。偏光子部70において、入射ファイバ
10と電流検出用光ファイバ30とを偏光素子71を介
して一体に結合させる方法として、入射ファイバ10お
よび電流検出用光ファイバ30の先端にフェルール72
a,72bを取り付け、どちらか一方のフェルールの先
端に偏光素子71を固定した後、2つのフェルール72
a,72bをスリーブ73a内で結合させた状態で固定
する方法がある。固定方法には接着固定、溶接固定また
はハンダ固定などがある。この方法は検光子部80にお
いて、出射ファイバ50と電流検出用光ファイバ30と
を検光素子81を介して一体に結合させる方法にも使用
できる。この場合、図2に示すように、フェルール72
c,72dおよびスリーブ73bを使用する。また、電
流検出用光ファイバ30には鉛ガラスを主成分とする光
ファイバなどが使用できる。
【0025】図1は図3に示した構造の入射ファイバ1
0、偏光子部70、電流検出用光ファイバ30、検光子
部80および出射ファイバ50を、枠90へ固定する方
法を示しており、(a)が正面図、(b)が側面図であ
る。また、図2は図1の偏光子部70と検光子部80の
取付部の詳細を示している。電流検出用光ファイバ30
は弾性体91を介して枠90の外側面に沿って導体1を
周回するように巻き付け、偏光子部70と検光子部80
とが近接して平行になるように配置する。このとき、偏
光子部70に収納された電流検出用光ファイバ30の先
端と、検光子部80に収納された電流検出用光ファイバ
30の先端とが、被測定電流が流れる導体1の軸方向か
ら見て、ほぼ一致するようにする。
【0026】枠90と電流検出用光ファイバ30の間
に、弾性体91を配置したため、温度変化等により生じ
る枠90の膨張、収縮等の変形により発生する応力を電
流検出用光ファイバ30に伝達しない。弾性体91には
ゴムやスポンジを用いることができる。また、弾性体9
1として硬化型の液状ゴムを使用し、電流検出用光ファ
イバ30の外周を覆うように充填しても同様の効果を得
ることができる。
【0027】フェルール72a,72b,72c,72
dの径は、例えばF01形単心光ファイバコネクタ(J
IS C 5970)に定められた物を使用すればφ
2.499mmとなる。また、このフェルール72a,
72b,72c,72dの突き合わせに使用するスリー
ブ73a,73bの外径は、材質がジルコニアの場合、
φ3.2mmが一般的に用いられる。このフェルール7
2a,72b,72c,72dおよびスリーブ73a,
73bを使用して、偏光子部70および検光子部80を
製作することにより、電流検出用光ファイバ30の未周
回部の距離aは3.2mmにすることができる。
【0028】光源素子210から出射した所定波長の光
は入射ファイバ10を通過し、偏光素子71により偏光
素子71の主軸と同方位の直線偏波光となり電流検出用
光ファイバ30に入射する。電流検出用光ファイバ30
から出射した光の偏波面は、導体1に流れる被測定電流
(Isinωt)により発生する磁界により、入射光に
対してθラジアン回転されている。電流検出用光ファイ
バ30を出射した光は、検光素子81で導体1に流れる
被測定電流の電流値に依存した直線偏波方位の回転角度
θを光の強度に変調された後、出射ファイバ50により
電子回路部200に伝送される。電子回路部200で
は、光は光電変換素子220により電気信号に変換され
た後、信号処理回路230で被測定電流値が演算され
る。
【0029】検光素子81を通過後の光量は、(6)式
で表すことができる。 PA=A(1+2sin(Vr・Isinωt)) ≒A(1+2(Vr・Isinωt))・・・(6) 本発明では、電流検出用光ファイバ30を弾性体91に
より保護している。そのため、温度変化等により生じる
応力の変化は弾性体91により吸収でき、電流検出用光
ファイバ30の複屈折の大きさに変化が生じることはな
い。そのため(6)式には(1)式または(2)式に見
られた、電流検出用光ファイバ30に加わる応力が温度
変化や振動の影響により変化することにより生じる光の
偏波面の回転角度δの項が無く、電流計測精度を一定に
保つことができる。
【0030】そのため、従来電流計測を安定に行うため
に必要としていた2つの出射ファイバ50は1つにする
ことができる。その結果、偏光子部70と検光子部80
を近接して配置することが可能となる。
【0031】図5は本発明の光変流器の他の実施の形態
を示すもので、(a)は正面図、(b)は(a)のA−
A断面図を示している。図1では枠90の側面に導体1
を周回するように電流検出用光ファイバ30を配置する
とともに、偏光子部70と検光子部80とを近接して配
置しているが、図5では枠90の正面または裏面に導体
1を周回するように電流検出用光ファイバ30を配置す
るとともに、偏光子部70と検光子部80とを交差して
配置している。
【0032】図5に示した構造で偏光子部70と検光子
部80とを交差して配置しているため、電流検出部10
0から入射ファイバ10および出射ファイバ50を、導
体1に対して径方向に引き出しが容易にできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光変
流器によれば、電流検出用光ファイバの未周回部の距離
を少なくすることができるため、光変流器の測定精度を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる、光変流器
の構成図である。
【図2】図1の偏光子部および検光子部の枠への取付部
の詳細を示した構成図である。
【図3】図1の入射ファイバ、偏光子部、電流検出用光
ファイバ、検光子部および出射ファイバを示す構成図で
ある。
【図4】図3の偏光子部の詳細を示した構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わる、光変流器
の構成図である。
【図6】従来の光変流器の一例を示す構成図である。
【図7】図6の偏光子部および検光子部の枠への取付部
の詳細を示した構成図である。
【符号の説明】
10 入射ファイバ 30 電流検出用光ファイバ 50 出射ファイバ 70 偏光子部 71 偏光素子 80 検光子部 81 検光素子 90 枠 91 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岨 知宏 愛知県西春日井郡西枇杷島町芳野町3丁目 1番地 株式会社高岳製作所技術開発セン ター内 (72)発明者 伊藤 高文 愛知県西春日井郡西枇杷島町芳野町3丁目 1番地 株式会社高岳製作所技術開発セン ター内 (72)発明者 佐野 修 愛知県西春日井郡西枇杷島町芳野町3丁目 1番地 株式会社高岳製作所技術開発セン ター内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AA13 AB07 AD12 2G025 AB10 AC06 2G035 AA01 AD35 AD37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定電流が流れる導体の外周にファラデ
    ー効果を有する単一モード光ファイバで形成した電流検
    出用光ファイバを周回させ、前記電流検出用光ファイバ
    に直線偏波光を通過させた際に、前記被測定電流の磁界
    作用で回転する前記直線偏波光のファラデー回転角を測
    定することにより、被測定電流を求める光変流器におい
    て、 所定波長の光を前記電流検出用光ファイバに供給するた
    めの入射ファイバと前記電流検出用光ファイバとを偏光
    素子を介して一体に結合する偏光子部と、 前記電流検出用光ファイバと前記電流検出用光ファイバ
    から出射した光を電子回路部に供給するための出射ファ
    イバとを検光素子を介して一体に結合する検光子部とを
    備え、 前記偏光子部と前記検光子部とを前記電流検出用光ファ
    イバの両端に接続し、 少なくとも前記電流検出用光ファイバの固定面に弾性体
    を配置するとともに、 前記導体の軸方向から見て、前記電流検出用光ファイバ
    の両端がほぼ一致するように、前記偏光子部と前記検光
    子部とを近接して配置することを特徴とした光変流器。
  2. 【請求項2】前記偏光子部と前記検光子部とを、平行し
    て配置することを特徴とする請求項1記載の光変流器。
  3. 【請求項3】前記偏光子部と前記検光子部とを、交差し
    て配置することを特徴とする請求項1記載の光変流器。
  4. 【請求項4】前記偏光素子および前記検光素子に薄膜偏
    光素子を使用したことを特徴とする請求項1、請求項2
    または請求項3記載の光変流器。
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