JP2000111586A - 電流計測装置 - Google Patents

電流計測装置

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JP2000111586A
JP2000111586A JP10286727A JP28672798A JP2000111586A JP 2000111586 A JP2000111586 A JP 2000111586A JP 10286727 A JP10286727 A JP 10286727A JP 28672798 A JP28672798 A JP 28672798A JP 2000111586 A JP2000111586 A JP 2000111586A
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measuring device
current measuring
current
light
conductor
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JP10286727A
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Inventor
Masao Takahashi
正雄 高橋
Kiyohisa Terai
清寿 寺井
Sakae Ikuta
栄 生田
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Toshiba Corp
Toshiba Substation Equipment Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Substation Equipment Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導体を取り外すことなく高精度の電流測定が可
能な電流計測装置を提供すること。 【解決手段】光ファイバーのファラデー効果を利用した
電流計測装置において、電流路を切断することなく被測
定導体に取り付け可能であるので、導体を取外すことが
なく、また光ファイバーの捩れ・捩れによる誤差を受け
ない高精度な電流測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光のファラデー効
果を利用した電流計測装置に係り、特に、既設の導体等
に容易に取付け可能な電流計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファラデー効果によって磁界の変化が光
学部品の偏光特性の変化となって現れることを利用して
電流を測定する試みが行われており、従来より各種の光
応用測定装置が提案されている。光を用いることによっ
て絶縁が容易になり、小形の電流センサーが実現可能で
あることから、スペースの心配がなくより多くのセンサ
ーを取り付けることができる。その結果、機器の信頼性
を向上させることができると期待されている。
【0003】例えば電流センサー等に適用される光応用
測定装置は小型化が可能であることから新設の機器のみ
ならず、既設の機器についても容易に増設可能であるの
で、既設の機器に後から電流センサーを取り付けること
によって測定の信頼性を向上させようとする試みも提案
されている。
【0004】図16はファラデー効果を用いた従来の電
流計測装置の構成図である。光源1は安定化電源2で駆
動され、送信ファイバー3に光を送信する。この送られ
た光は、偏光子4で直線偏光され、導体5の周りに設け
られたセンサーファイバー6に入射される。センサーフ
ァイバー6では、導体5を流れる電流によって生じた磁
界によりファラデー効果を受け、電流に比例した旋光を
受ける。この旋光を検光子7でx軸とy軸の直交する2
つの偏光成分に分離し、その各々の成分の光強度信号を
受信ファイバー8,8で検出器9,9まで伝播する。こ
の光強度信号は検出器9,9で電気信号に変換され信号
処理回路10に入力される。信号処理回路10では、こ
のx軸とy軸の偏向成分の電気信号から導体5を流れた
電流を計算し、出力する。このように構成された光ファ
イバーを用いたセンサーにより小形の電流測定器を実現
することができる。
【0005】しかしながら、センサーである光ファイバ
ーの入射端と出射端の間が離れていると、浮遊磁気の影
響を受け誤差を生じることから、この入射端と出射端は
近接して配置する必要があり、また電流を測定する際に
は導体を一部取り外してセンサーを挿入せねばならない
という欠点がある。
【0006】このような欠点を取り除くために、碍子ブ
ロックをセンサーとし、このセンサーを2分割すること
によって、導体を取り外すことなく測定が可能な電流計
測装置が提案されている。
【0007】碍子ブロックをセンサーとし、バルクの鉛
ガラスを用いた従来のクランプオンタイプの電流計測装
置を、図17および図18を参照して説明する。図17
は電流計測装置の光学部の模式図であり、この電流計測
装置は、光源1と、送信ファイバー3と、レンズ11
と、偏光子4と、ファラデー素子6と、反射鏡13と、
検光子7と、レンズ11と受信ファイバー8,8と、検
出器9,9からなる構成と、全く同じ構成のものが1対
設けられている。このうち光源1,送信ファイバー3,
偏光子4,検光子7,受信ファイバー8,8及び検出器
9,9は図16と同一の役割をしているので、その説明
を省略する。
【0008】この電流計測装置では、光源1からでた光
を平行光としてファラデー素子中を伝播させるために用
いるファラデー素子は、その端面を45°にカットし、
導体5の周りを光が半周するような光路がとられてい
る。このファラデー素子の端には反射鏡13が設けら
れ、光を折り返して再びファラデー素子中を通るように
構成されている。
【0009】このような構成の電流測定装置を用いる
と、ファラデー素子中で図18(A)に示したような光
路を伝播することになる。この時、信号処理回路でθ1
およびθ2 を計算し、この和をとると、等価的に図18
(B)と等しくなる。このことから、浮遊磁場の影響を
受けることなく導体の電流を測定することができ、また
導体を取り外すことなく電流測定が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような電流計測装置では、以下に述べるような解決すべ
き課題がある。すなわち、光源とレンズと電子回路等が
2組必要となるため一組の場合と比べてコスト高とな
り、信頼性も半分になってしまうこと。また、送信ファ
イバーからファラデー素子を通過し受信ファイバーへ至
る光路は、振動や温度変化などの影響を受けやすく、光
路ずれから受信高強度が不安定になり、電流計測窓値の
誤差の大きな要因となること。さらに、この部分が2組
あるため誤差がより生じやすくなり、高精度の光CTを
実現することが困難になること、などの解決すべき課題
があった。
【0011】本発明(請求項1乃至請求項20対応)
は、上記のような従来技術の欠点を解消するために提案
されたものであり、その目的は、導体を取り外すことな
く高精度の電流測定が可能な電流計測装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項1乃至請求項20に記載のとおりの
電流計測装置であり、各請求項の手段と作用は下記のと
おりである。本発明の請求項1は、光ファイバーのファ
ラデー効果を利用した電流計測装置において、電流路を
切断することなく被測定導体に取り付けが可能としたこ
とを特徴とする。
【0013】請求項1によると、センサーを光ファイバ
ーという可撓性のある材料で構成することにより、電流
路を切断することなく被測定導体にセンサーを巻き付け
ることができる。
【0014】本発明の請求項2は、請求項1記載の電流
計測装置において、光ファイバーを可撓性のある支持物
に収納したことを特徴とする。請求項2によると、請求
項1の作用に加えて、光ファイバーを可撓性のある支持
物に収納したことによって、光ファイバーを外乱から守
り、更に急激なファイバーの曲げを防止することができ
ることから、光弾性による複屈折の増大による誤差を防
止することができ、高精度の電流計測が可能となる。
【0015】本発明の請求項3は、請求項1記載の電流
計測装置において、捻った光ファイバーの上に更にコー
ティングを施すことによって当該捻った光ファイバーを
そのまま固定したことを特徴とする。
【0016】請求項3によると、請求項1の作用に加え
て、光ファイバーを捻った上から更にコーティングを施
して固定している。このようにファイバーを捻って保持
することによって直線複屈折が低減でき、またコーティ
ングを施すことによって光ファイバーを外乱から守り、
さらに急激なファイバーの曲げを防止することができる
ことから、光弾性による複屈折の増大による誤差を防止
することができ、高精度の電流計測が可能となる。
【0017】本発明の請求項4は、請求項1記載の電流
計測装置において、光ファイバーを分割可能な支持物に
収納し、この支持物が導体の周りに配置したことを特徴
とする。
【0018】請求項4によると、請求項1の作用に加え
て、光ファイバーを支持物に収納し、この支持物が導体
の周りを取り巻き、更に、この支持物が2つ以上の部材
に分割できる構造とすることによって、ファイバーを巻
き付けた後の光ファイバーの形状を固定し、曲げによる
複屈折の増大を抑えることが可能となる。
【0019】本発明の請求項5は、請求項1記載の電流
測定装置において、光源と、この光源からの光を直線偏
光や円偏光等の所定の偏光状態にする偏光素子と、電流
により生じた磁界の変化を磁気光学効果を利用して光の
偏光状態の変化に変換する光ファイバーと、この光ファ
イバーにより生じた偏光状態の変化を光強度の変化に変
換する検光素子と、この検光素子の光強度の変化を電気
信号に変換する検出器と、この検出器より得られた電気
信号より電流を計算する信号処理ユニットと、光ファイ
バーの一端に光を折り返すための反射手段を設け、前記
光ファイバー中を往復光路として用いたことを特徴とす
る。
【0020】請求項5によると、請求項1の作用に加え
て、光ファイバーの一端に光を折り返す反射手段を設
け、光ファイバー中を往復光路として用いているので、
光ファイバーの捩れ・捩れによる誤差を受けない高精度
な電流測定が可能となる。
【0021】本発明の請求項6は、請求項1記載の電流
計測装置において、この電流計測装置をガス絶縁電力機
器の碍子の付け根に取り付けたことを特徴とする。請求
項6によると、請求項1の作用に加えて、電流計測装置
をガス絶縁電力機器に用いた場合、その取り付け位置を
碍子の付け根にすることによって、ガスを収納するタン
クを流れる電流の影響を受けることなく高精度の電流測
定が可能となる。
【0022】本発明の請求項7は、請求項1記載の電流
計測装置において、光ファイバーの入射端及び出射端
を、導体の直径方向にずらして配置したことを特徴とす
る。請求項7によると、請求項1の作用に加えて、光フ
ァイバーの入射端及び出射端を導体の直径方向にずらし
て配置することによって、導体を入射端と出射端の間か
ら通して電流計測装置をセットすることが可能であり、
更に、ずらした方向が導体の直径方向であることから導
体と電流測定装置との位置関係がずれても、導体からの
見かけ上のファイバー巻き数が変化せず、誤差を生じる
ことなく高精度の電流測定が可能となる。
【0023】本発明の請求項8は、請求項1記載の電流
計測装置において、光ファイバーの入射端及び出射端
を、導体の軸方向にずらして配置したことを特徴とす
る。請求項8によると、請求項1の作用に加えて、光フ
ァイバーの入射端及び出射端を導体の軸方向にずらして
配置したことによって、この導体に直交する磁界の影響
を除去することができ、高精度の電流測定が可能とな
る。また、振動によりセンサーとファイバーとの相対位
置がずれた場合でも導体からみたファイバーの巻き数は
変化せず、常に正常な電圧を示す。
【0024】本発明の請求項9は、請求項1記載の電流
計測装置において、センサーとなる光ファイバーにコネ
クターを取り付け、このコネクターを取り外すことによ
って導体への着脱を可能にしたことを特徴とする。
【0025】請求項9によると、請求項1の作用に加え
て、センサーとなる光ファイバーにコネクターを取り付
け、センサーが2分割できるようにしたので、より太い
導体に対しても取り付けが可能となる。
【0026】本発明の請求項10は、請求項1記載の電
流計測装置において、センサーである光ファイバーの入
射端及び出射端或いは折り返し端を、近接して取り付け
るための固定部材を設けたことを特徴とする。
【0027】請求項10によると、請求項1の作用に加
えて、センサーである光ファイバーの入射端及び出射端
或いは折り返し端を近接して取り付けるための固定部材
を設けているので、柔軟性のある光ファイバーの両端を
常に近接して保持することができ、浮遊磁界の影響を除
去することができる。
【0028】本発明の請求項11は、光源と、この光源
からの光を直線偏光や円偏光等の所定の偏光状態にする
偏光素子と、電流により生じた磁束を導き,比透磁率が
1より大きい材料で電流の周りを取り巻いているコア
と、磁界の変化をファラデー効果を利用して光の偏光状
態の変化に変換するファラデー素子と、このファラデー
素子により生じた偏光状態の変化を光強度の変化に変換
する検光素子と、光強度の変化を電気信号に変換する検
出器と、この検出器より得られた電気信号より電流を計
算する信号処理ユニットよりなる電流計測装置におい
て、前記コアを2つ以上の部材から形成し、少なくとも
1つの部材を取り外すことによって電流路を切断するこ
となく被測定導体に取り付け可能としたことを特徴とす
る。
【0029】請求項11によると、電流の周りをとり巻
いてなるコアを2つ以上の部材から形成し、少なくとも
1つの部材を取り外すことによって、電流路を切断する
ことなく被測定導体に取り付けが可能であるので、光学
系は完全に保持したままで取り付けが可能なことから、
高精度の測定が可能となる。
【0030】本発明の請求項12は、光源と、この光源
からの光を直線偏光や円偏光等の所定の偏光状態にする
偏光素子と、電流により生じた磁束を導き,比透磁率が
1より大きい材料で電流の周りを取り巻いているコア
と、磁界の変化をファラデー効果を利用して光の偏光状
態の変化に変換するファラデー素子と、このファラデー
素子により生じた偏光状態の変化を光強度の変化に変換
する検光素子と、光強度の変化を電気信号に変換する検
出器と、この検出器より得られた電気信号より電流を計
算する信号処理ユニットよりなる電流計測装置におい
て、前記コアを導体の全周よりも短くし、この短くした
隙間から電流路を切断することなく被測定導体に取り付
け可能としたことを特徴とする電流計測装置。
【0031】請求項12によると、電流の周りをとり巻
いてなるコアを導体の全周よりも短くし、この短くした
隙間から電流路を切断することなく被測定導体に取り付
けが可能であるので、光学系は完全に保持したままで取
り付けが可能なことから、高精度の測定が可能となる。
【0032】本発明の請求項13は、請求項12記載の
電流計測装置において、コアの配置を回転対称体状と
し、コアの切り欠き部分を2カ所以上設け、このうちの
少なくとも1カ所を導体へ挿入するための切り欠きと
し、さらに少なくとも前記1カ所にファラデー素子など
の光学素子を配置したことを特徴とする。
【0033】請求項13によると、コアの配置を回転対
称体状とし、コアの切欠き部分を2カ所以上設け、この
うちの少なくとも1カ所を導体へ挿入するための切り欠
きとし、この切欠き部分から電流路を切断することなく
被測定導体に取り付けが可能であるので、光学系は完全
に保持したままで取り付けが可能なことから、高精度の
測定が可能となる。
【0034】本発明の請求項14は、光源と、この光源
からの光を直線偏光や円偏光等の所定の偏光状態にする
偏光素子と、磁界の変化をファラデー効果を利用して光
の偏光状態の変化に変換するファラデー素子と、このフ
ァラデー素子により生じた偏光状態の変化を光強度の変
化に変換する検光素子と、光強度の変化を電気信号に変
換する検出器と、この検出器より得られた電気信号より
電流を計算する信号処理ユニットよりなる電流計測装置
において、前記ファラデー素子を2つ以上の部材から形
成し、さらにこの2つ以上の部材に光を導くための反射
光学系を設け、このうちの少なくとも1つの部材を取り
外すことによって電流路を切断することなく被測定導体
に取り付け可能としたことを特徴とする。
【0035】請求項14によると、ファラデー素子を2
つ以上の部材から形成し、さらにこの2つ以上の部材に
光を導くための反射光学系を設け、このうちの少なくと
も1つの部材を取り外すことによって、電流路を切断す
ることなく被測定導体に取り付け可能としたので、ファ
ラデー素子の入出射面を平行に研磨することができ、フ
ァラデー素子の取り外し,取り付けによってファラデー
素子の位置が若干変化しても、光路は平行移動するだけ
であり、受信ファイバーに至る光量は変化しない。この
ことから、ファラデー素子の取り外しによる再現性低下
の心配のない高精度の測定が可能となる。
【0036】本発明の請求項15は、請求項1記載の電
流測定装置において、ファラデー素子の周りにコイルを
取り付け、このコイルに電流を通電することによって校
正を行えるようにしたことを特徴とする。
【0037】請求項15によると、請求項1の作用に加
えて、測定再現性を確保するためになされたものであ
り、ファラデー効果を利用した電流測定装置において、
ファラデー素子の周りにコイルを取り付け、このコイル
に電流を通電することによって、ファラデー素子にはコ
イルの巻き数に比例した磁界が印加され、扱いやすい電
流域で校正用の電流を通電し、校正を行うことが可能と
なる。
【0038】本発明の請求項16は、請求項1記載の電
流測定装置において、校正時の電流を通電させる校正用
導体を設け、この校正用導体の周りに光ファイバーを巻
き付けたことを特徴とする。
【0039】請求項16によると、請求項1の作用に加
えて、校正の時に電流を通電させるための校正用導体を
設け、この導体の周りに光ファイバーを巻き付けること
によって、校正用導体による磁界に対して光ファイバー
の巻き数倍のファラデー旋光が得られ、請求項15同様
に扱いやすい電流域で校正用の電流を通電し、校正を行
うことが可能となる。
【0040】本発明の請求項17は、請求項1記載の電
流測定装置において、その電子回路部分にスイッチを設
け、このスイッチの設定によって電流計測装置の感度を
可変としたことを特徴とする。
【0041】本発明の請求項18は、請求項1記載の電
流測定装置において、その電子回路部分に可変抵抗器を
設け、この可変抵抗器を調節することによって電流計測
装置の感度を可変としたことを特徴とする。
【0042】請求項17及び請求項18によると、請求
項1の作用に加えて、その電子回路部分にスイッチまた
は可変抵抗器を設け、フィールドでの相対校正の結果か
らこのスイッチまたは可変抵抗器を設定または調節する
ことによって電流測定装置の感度を可変とすることによ
って、常に同一の電流測定装置感度を維持できる。
【0043】本発明の請求項19は、請求項1記載の電
流計測装置において、センサーとなる光ファイバーを2
分割し、導体へ装着した後に分割部を融着により接続す
ることを特徴とする。
【0044】請求項19によると、請求項1の作用に加
えて、センサーとなる光ファイバーが2分割し、導体へ
装着した後に分割部を融着できるようにしたので、より
太い導体に対しても取り付けが可能となる。
【0045】本発明の請求項20は、請求項9または請
求項19記載の電流計測装置において、被測定磁界また
は被測定電流によって誘起される磁界の影響を受ける位
置に配置されたファラデーセンサーである光ファイバー
と、光源と、この光源から発せられた光を2つに分離
し、この分離した光を前記光ファイバーにそれぞれ結合
する分離手段と、前記光ファイバーから出射した2つの
光を再結合する結合手段と、この結合した光を検出して
光電変換する検出手段とを備えた光学装置と、前記検出
手段によって得られた電気信号を処理して前記2つの光
の位相差を検出し、この位相差から電流を測定する信号
処理装置とを有する干渉型の光応用センサーであること
を特徴とする。
【0046】請求項20によると、センサーとなる光フ
ァイバーにコネクターを取り付け、センサーが2分割で
きるようにしたので、導体を取り外すことなく、電流計
測装置の着脱が可能であり、より太い導体に対しても取
り付けが可能となる。また、通常、このコネクター部分
での偏光の乱れや損失が、電流計測装置の誤差となって
しまうが、干渉型であるので、偏光の乱れ,損出の変化
の影響を極めて小さくでき、高精度の電流計測が可能で
ある。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の第1実施例(請求項
1及び請求項5対応)である光応用の電流計測装置の構
成図である。
【0048】図において、光源1は光源ドライバー14
でドライブされ、光源1からの光は送信ファイバー3で
光学ユニット17まで導かれる。送信ファイバー端部は
フェルール15で支持され、光学ユニット17に取り付
けられている。送信ファイバー3からの光はレンズ11
により平行光とされ、偏光子4で直線偏光される。この
光はビームスプリッター16を透過してレンズ11でセ
ンサーファイバー6へ入射される。センサーファイバー
6の出口には反射鏡13がセットされ、光はこの反射鏡
13で反射され、センサーファイバー6中を往復する。
センサーファイバー6中では導体5を流れる電流による
磁界によりファラデー旋光を受ける。このように光ファ
イバー6を往復で用いていることから、ファラデー旋光
角は2倍になる。
【0049】一方、ファイバー6の捩れや捩れによる旋
光は光を往復させることでキャンセルされ、ファラデー
旋光のみを取り出すことができる。ファイバー6を出射
した光はレンズ11で平行光となり、ビームスプリッタ
ー16を反射した光は、検光子(X成分)21の入射端
面で反射光と透過光に分かれる。透過光は検光子(X成
分)21によってX成分の強度信号となって透過し、レ
ンズ11で受信ファイバー8へと導かれる。また、反射
光は、検光子(Y成分)22を透過してY成分の強度信
号となって透過し、レンズ11で受信ファイバー8へと
導かれる。このようにX,Y成分の各々の反射光は受信
ファイバー8,8を経て検出器9,9へと導かれ、検出
器9,9で電気信号に変換される。信号処理回路(信号
処理ユニット)10ではX,Y成分の電気信号より電流
を計算して出力する。反射鏡13は反射鏡取り付け具1
9に取り付けられ、この反射鏡取り付け具19と光学ユ
ニット17を近接した位置に配置して、共通のベース2
0に取り付けることによって、常に光ファイバーの入射
端と出射端を近接した位置に保持している。
【0050】本実施例は上記のような配置構成とするこ
とによって、ファイバーの形状がいかに変ってもセンサ
ーファイバーのループは常に閉じられており、浮遊磁界
の影響のない電流測定が可能となる。また、光ファイバ
ー6は可撓性のあるチューブ18の中に収納され、ファ
イバーを機械的に保護すると共にファイバーに小さい半
径の曲げが生じることを抑制し、曲げによる応力によっ
て発生する光弾性効果による偏光の乱れを防いでいる。
【0051】また、本実施例はチューブ18に限定され
るものではなく、光ファイバーを可撓性のある支持物で
保持することが特徴であり、本実施例の変形例(請求項
2及び請求項3対応)として例えば図2に示すような櫛
形30の支持物の溝に光ファイバー6を収納し、その櫛
形の溝に嵌合する蓋31を用いても本実施例と同様の効
果が得られる。
【0052】また、チューブの代わりに、光ファイバー
を捻ったものを更にコーティングを施してそのまま固定
した光ファイバー(特願平5−313916号参照)を
用いた場合でも、本実施例と同様の効果がある。
【0053】図3は本発明の第2実施例(請求項4対
応)の要部の斜視図である。図に示すように、本実施例
の電流計測装置に係わるフランジ23は、その内部に光
学ユニット17、反射鏡13及びセンサーファイバー6
等を収納するガイド23Gを設け、導体(図示せず)を
囲うように中央で2分割したフランジ23A,23Bか
ら構成されており、このフランジ23は光学ユニット1
7、反射鏡13及びセンサーファイバー6等の電流測定
装置を機械的に保持し、保護する機能を有している。ま
た、分割されたフランジ23A,23B同士を組合わせ
た場合、両フランジ23A,23Bがずれないように分
割面に位置合わせ用のピン24とその挿入穴(図示せ
ず)を設けている。導体(図示せず)への取り付け時
は、まず分割フランジ23A,23Bを導体の両側に配
置した後、一方の分割フランジ23Aのピン24を他方
の分割フランジ23Bの挿入穴に挿入してフランジ23
とし、次に送受信ファイバー3,8、光学ユニット1
7、センサーファイバー6及び反射鏡13からなる光学
系をフランジ23のガイド23G内に配置する。
【0054】上記したように、本実施例によると、導体
を取り外すことなく、電流計測装置を導体に装着でき
る。また、フランジ23内にガイド23Gを設けている
ことから、ファイバー6にキンクを生じることなく捻り
を加えることができ、低複屈折の光ファイバーコイルを
実現できる。この時、ファイバー6のガイド位置はフラ
ンジ23の内周部に限定されるものではなく、フランジ
23の外周部に設けてもよい。
【0055】図4は本発明の第3実施例(請求項6対
応)の一部を断面で示した側面図である。図に示すよう
に、本実施例は図1及び図2で説明した電流計測装置2
5の取り付け位置を、碍子27の付け根とした場合であ
る。
【0056】図は、電流計測装置25をガス遮断器26
に取り付けた場合を示しているが、ガス遮断器26のガ
スを保持するタンクは、一般的に鉄やアルミニウム等の
金属で製造され、このタンク部分には導体に流れる電流
との相互誘導によって電流が誘起され、通電電流とは逆
方向の電流が流れる。この電流の大きさ及びその経路
は、タンク形状や材質に依存するが、その振る舞いは複
雑である。このことから、このタンク電流による磁束の
影響を受けるところに電流計測装置を配置すると、誤差
を生じることとなる。
【0057】一方、碍子上部は高圧、タンク部は接地電
位となっているため、碍子上部とタンク部には電界が加
わっている。したがって、この碍子の上部に金属や誘電
率の高い材料、例えば電流計測装置を設置すると、絶縁
性の低下を引き起こす。そのため、碍子を支えているタ
ンクのフランジ28に電流計測装置25を取り付けるた
めの支え29を取り付け、この支え29の上に電流計測
装置25を取り付けると、ほぼ接地電位の位置に電流計
測装置25を取り付けることができることから、絶縁性
低下の心配がない。また、この位置は、光ファイバール
ープあるいはファラデーセンサーの内側にタンク電流が
流れない位置であり、タンク電流の影響も受けない。し
たがって、絶縁及び精度を両立した光電流計測装置を設
置することができる。
【0058】図5は本発明の第4実施例(請求項7及び
請求項10対応)の構成図であり、電流計測装置のセン
サーファイバーの取り付け時の各部品の配置構造を示し
ている。
【0059】図に示すように、本実施例では光源1が光
源ドライバー14でドライブされると、光源1からの光
は送信ファイバー3で導かれ光学ユニット17入る。光
学ユニット17では送信ファイバー3からの光は平行光
とされ、さらに偏光子で円偏光にされ、センサーファイ
バー6をとおり、反射鏡13で反射される。反射された
光は光学ユニット17でX,Yの2成分の光に分離され
る。分離された光はそれぞれ受信ファイバー8,8を経
て検出器9,9へ導かれ、検出器9,9で電気信号へ変
換され、信号処理回路10に入力される。信号処理回路
10ではX,Y成分の電気信号より電流を計算して出力
する。
【0060】ところで、本実施例は、他の導体からの磁
界の影響を除去するためのものである。一般的に近接す
る導体は被測定導体に対し平行して配置されている場合
が多い。この場合、被測定導体に直交する方向の磁界が
電流測定装置に加わることとなる。そこで、本実施例の
センサーファイバー6を導体周りに取り付ける時に、そ
の入射端面及び出射端面を導体5の直径方向にずらして
取り付けている。センサーファイバー6の入射端,反射
端はその取り付け機構を考えると、完全に一致させるこ
とは不可能である。この場合、導体5から見たファイバ
ーの巻き数が、この不一致分だけずれることとなり、電
流計測装置の感度が巻き数に比例することから誤差を生
じる。しかし、このように、導体の直径方向にずらせ
ば、導体から見たファイバー巻き数は完全に整数とな
り、誤差を生じることなく電流計測装置を取り付けるこ
とが可能である。
【0061】図6は本発明の第5実施例(請求項8及び
請求項9対応)の斜視図である。図に示すように、本実
施例では光源1が光源ドライバー14でドライブされる
と、光源1からの光は送信ファイバー3で導かれ光学ユ
ニット17入る。光学ユニット17では送信ファイバー
3からの光は平行光とされ、さらに偏光子で円偏光にさ
れ、センサーファイバー6をとおり、反射鏡13で反射
される。反射された光は光学ユニット17でX,Yの2
成分の光に分離される。分離された光はそれぞれ受信フ
ァイバー8,8を経て検出器9,9へ導かれ、検出器
9,9で電気信号へ変換され、信号処理回路10に入力
される。信号処理回路10ではX,Y成分の電気信号よ
り電流を計算して出力する。
【0062】ところで本実施例では、センサーファイバ
ー6を導体周りに取り付ける時、その入射端面及び出射
端面を導体の軸方向にずらして取り付けている。また、
ガス絶縁導体のガスを密閉しているタンク32部分を利
用してセンサーファイバー6を取り付けると共に、この
タンクの下部に、光学ユニット17及び反射鏡13を取
り付けるための座42を設け、この座42を導体5の軸
方向にタンク32に取り付けている。
【0063】上記したように、本実施例の電流計測装置
はセンサーファイバーの入射端および反射端が導体の軸
方向に一致して配置されているので、下記のような利点
がある。まず、第1に、図5の第4実施例と同様にファ
イバーの入射端及び反射端の位置が完全に一致しないこ
とによる誤差を防止できる。
【0064】第2に、他の導体からの磁界の影響を除去
することができる。一般的に近接する導体は被測定導体
に対し平行して配置されている場合が多い。この場合、
被測定導体に直交する方向の磁界が電流計測装置に加わ
ることとなる。入射端及び反射端を導体の軸方向にずら
して配置したことによって、導体に直交する磁界の影響
を除去することができるので、高精度の電流測定を行う
ことができる。
【0065】第3に、導体とタンクは、電磁力や近くに
設置された機器の動作による振動を受け、導体及びセン
サーファイバーとの相対位置が変化することとなる。こ
の時、図7(A)に示すように、導体から見た見かけ上
のファイバーの巻き数が変化することとなり誤差を生じ
る。しかし、本発明による電流計測装置においては、図
7(B)に示すように、見かけ上の巻き数は常に一定で
あり誤差を生じない。
【0066】図8は本発明の第6実施例(請求項9、請
求項19及び請求項20対応)の構成図であり、干渉型
の電流計測装置に適用した例である。図に示すように、
本実施例の電流計測装置は、偏光子4と、5は導体、フ
ァイバー6と、検出器9と、SLD33と、ファイバー
34と、ファイバーカップラー35と、位相変調子36
と、λ/4板37と、信号処理装置38と、コネクター
39とから構成されている。なお、5は被測定対象とな
る導体である。
【0067】本実施例が適用される干渉型の電流計測装
置は、複屈折の影響の少ない高精度の電流計測を実現す
る手段として注目されている。その構成及び作用につい
ては、特願平5−333196号に詳細に記入されてい
るので、ここではその説明は省略する。
【0068】本実施例が適用する干渉型の電流計測装置
では、センサーファイバー6が完全に平ループ化できる
が、導体5に取り付ける場合、ループの中に導体を通す
必要があるため、導体の取り外しは不可欠である。しか
し、図に示すようにファイバー6の一カ所にコネクター
39を取り付けておけば、このコネクター39を取り外
すことによって、導体5を取り外すことなく、電流計測
装置の着脱が可能である。通常、このコネクター39部
分での偏光の乱れや損失が、電流計測装置の誤差となっ
てしまうが、干渉型を用いると、偏光の乱れ,損出の変
化の影響を極めて小さくでき、高精度の電流計測が可能
である。また、光ファイバー6の接続手段はコネクター
39に限定されるものではなく、例えば、融着によって
も同等の効果を得ることが可能である。
【0069】図9は本発明の第7実施例(請求項11及
び請求項14対応)の構成図である。図に示すように、
光源1が光源ドライバー14でドライブされると、光源
1からの光は送信ファイバー3で導かれレンズ11に入
る。この送信ファイバー3の端部はフェレール15で支
持され、座42に取り付けられている。レンズ11では
送信ファイバー3からの光は平行光とされ、さらに偏光
子4で直線偏光にされる。この光は90°折り返しミラ
ー40で折り返して、ファラデー素子12へ入射する。
ファラデー素子12内でファラデー旋光を受けた光は、
90°折り返しミラー40で折り返され、偏光ビームス
プリッター46でX,Yの2成分の光に分離される。分
離された光はそれぞれレンズ11,11で受信ファイバ
ー8,8へ導かれる。X,Y成分の各々の光は受信ファ
イバー8,8を経て検出器9,9へ導かれ、検出器9,
9で電気信号へ変換され、信号処理回路10に入力され
る。信号処理回路10ではX,Y成分の電気信号より電
流を計算して出力する。
【0070】本実施例では、導体5の周りには鉄心41
を配置し、導体5の通電電流による磁束を導いている。
鉄心41は3つの部材、すなわち鉄心a43,鉄心b4
4,鉄心c45から構成されている。このうち、鉄心b
44は取り外しが可能であり、この鉄心b44を取り外
すことによって導体5への着脱を可能としている。この
ように、着脱のために取り外す部材は鉄心b44のみで
あり、他の部材は取り付けたままで着脱が可能である。
着脱により誤差の生じやすい光学部品は動かす必要がな
いため誤差が生じにくい電流計測が可能である。
【0071】図10は第7実施例の変形例(請求項12
及び請求項13対応)である。図に示すように、本変形
例は鉄心43,44の切り欠き部を導体5の点対称の位
置に2カ所設けている。一方の切り欠き部は導体5を通
す穴とし、もう一方の切り欠き部には光学部品、すなわ
ち偏光子4、レンズ11、ファラデー素子12、フェル
ール15、偏光ビームスプリッター46を配置してい
る。このように、鉄心43,44を回転対称位置に配置
することによって、導体5との相対位置の変化や他相電
流や浮遊磁界からの影響を極めて小さくすることがで
き、高精度の電流計測が可能となる。
【0072】なお、鉄心の配置は、本変形例に限定され
るものではなく、例えば図11(A)または同図(B)
に示すように、座42に取り付けた鉄心41を導体5の
回転対称位置に配置すれば本変形例と同等の効果が得ら
れる。
【0073】図12は本発明の第8実施例(請求項15
対応)である電流計測装置の校正装置の構成図であり、
校正部分以外の構成は図1と同一であるので、同一部分
には同一符号を付してその説明は省略する。
【0074】図に示すように、本実施例は光ファイバー
を用いた電流センサーのセンサーファイバー6の周りに
校正用巻線49が取り付けられており、校正用巻線49
は電源48に接続されている。この校正用巻線49に流
れる電流は電流計50によって測定される。このよう
に、校正用巻線49を別に設けたことにより導体に電流
を通電する前に、電流計測装置の校正が可能であり、校
正作業の簡便化がはかれる。例えば、送電線や変電所に
用いるような大電流を測定する必要がある場合、校正時
に被測定電流を正確に測定すること自体が困難である
が、このように校正用巻線を用いれば、比較的小さな電
流で校正が可能となり、校正の精度向上を図ることがで
きる。
【0075】図13は第8実施例の変形例(請求項16
対応)である。図に示すように、本変形例は、光ファイ
バー6を校正用導体51に巻き付けている構成が図12
の第8実施例と異なる点であり、その他の構成は同一で
あるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省
略する。
【0076】本実施例も第8実施例と同様、導体に電流
を通電する前に、電流計測装置の校正が可能であり、校
正作業の簡便化がはかれる。したがって扱いやすい電流
レベルでの校正作業が可能であり、精度のよい校正が可
能となる。
【0077】図14は本発明の第9実施例(請求項17
対応)の構成図であり、図12の電流計測装置校正時の
信号処理回路の調整方法を説明するための図である。図
に示すように、本実施例では信号処理回路は、プリント
基板52に実装され、受信ファイバー8,8によって伝
送されたX,Y成分の光強度信号を受光器9,9で電気
信号に変換し、電子回路で電流値を演算し、光リンク送
信器53から光リンクファイバー54を通して必要な機
器に電流信号を送信する役目をしている。このとき、プ
リント基板上に電流計測装置の感度を調整するためのデ
ィップスイッチ55を設けておき、校正試験の結果から
ディップスイッチ55を設定し、電流計測装置の感度を
標準器の感度に一致させる。
【0078】このように、本実施例によると、ディップ
スイッチ55の設定により簡便に校正が可能であり、電
流計測装置の取り付け再現性による誤差の補正を短時間
で行うことができる。ディップスイッチ55による感度
の調整方法は、信号処理にマイコンを用いて、このディ
ップスイッチ55の信号をマイコンに読み取らせるか、
或いは、マルチプライイングDACのデジタル入力部に
このディップスイッチ55の信号を入力し、調整を行う
など様々な方法が考えられる。
【0079】更に、微妙な調整が必要な場合には、図1
5に示すような変形例(請求項18対応)が考えられ
る。すなわち、この場合は可変抵抗器56を使用する
か、或いは可変抵抗器とディップスイッチの併用などが
考えられる。なお、10は信号処理回路、57は固定抵
抗器、58はオペアンブ、59は増幅器である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電流計測
装置(請求項1乃至請求項20対応)によれば、被測定
電流の流れる導体を取り外すことなく電流計測装置を挿
入できる、また振動や浮遊磁場、偏心などの影響がな
く、さらに現場での校正作業が容易となる等の特徴があ
るので、高精度の電流計測ができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図。
【図2】図1の光ファイバー支持物の他の構成図。
【図3】本発明の第2実施例の要部の斜視図。
【図4】本発明の第3実施例の一部を断面で示した側面
図。
【図5】本発明の第4実施例の構成図。
【図6】本発明の第5実施例の斜視図。
【図7】本発明におけるファイバー巻き数を説明するた
めの図。
【図8】本発明の第6実施例の構成図。
【図9】本発明の第7実施例の構成図。
【図10】図9の変形例の構成図。
【図11】図9の他の変形例の構成図。
【図12】本発明の第8実施例の構成図。
【図13】図12の変形例の構成図。
【図14】本発明の第9実施例の構成図。
【図15】図14の変形例の構成図。
【図16】従来の電流計測装置の構成図。
【図17】従来の電流計測装置の光学部の模式図。
【図18】図17の光路を示す図。
【符号の説明】
1…光源、2…安定化電源、3…送信ファイバー、4…
偏光子、5…導体、6…センサーファイバー、7…検光
子、8…受信ファイバー、9…検出器、10…信号処理
回路、11…レンズ、12…ファラデー素子、13…反
射鏡、14…光源ドライバー、15…フェルール、16
…ビームスプリッター、17…光学ユニット、18…チ
ューブ、19…反射鏡取り付け具、20…ベース、2
1,22…検光子、23…ファイバー収納フランジ、2
4…位置合せピン、25…電流計測装置、26…遮断
器、27…碍子、28…タンクフランジ、29…支え、
30…ファイバー支持物、31…蓋、32…タンク、3
3…SLD、34…ファイバー、35…ファイバーカッ
プラー、36…位相変調子、37…λ/4板、38…信
号処理装置、39…コネクター、40…90°折り返し
ミラー、41…鉄心、42…座、43…鉄心a、44…
鉄心b、45…鉄心c、46…偏光ビームスプリッタ
ー、47…光学部品部、48…電源、49…校正巻線、
50…電流計、51…校正導体、52…プリント基板、
53…光リンク送信器、54…光リンクファイバー、5
5…ディップスイッチ、56…可変抵抗器、57…固定
抵抗器、58…オペアンブ、59…増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺井 清寿 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 生田 栄 東京都世田谷区奥沢3−2−181号 東芝 変電機器テクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 2G025 AA00 AA03 AA05 AA06 AA11 AB10 AB13 AC06 2G035 AA27 AB08 AD18 AD35 AD37 AD38 AD43

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーのファラデー効果を利用し
    た電流計測装置において、電流路を切断することなく被
    測定導体に取り付けが可能としたことを特徴とする電流
    計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電流計測装置において、
    前記光ファイバーを可撓性のある支持物に収納したこと
    を特徴とする電流計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電流計測装置において、
    捻った光ファイバーの上に更にコーティングを施すこと
    によって当該捻った光ファイバーをそのまま固定したこ
    とを特徴とする電流計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電流計測装置において、
    光ファイバーを分割可能な支持物に収納し、この支持物
    が導体の周りに配置したことを特徴とする電流計測装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電流測定装置において、
    光源と、この光源からの光を直線偏光や円偏光等の所定
    の偏光状態にする偏光素子と、電流により生じた磁界の
    変化を磁気光学効果を利用して光の偏光状態の変化に変
    換する光ファイバーと、この光ファイバーにより生じた
    偏光状態の変化を光強度の変化に変換する検光素子と、
    この検光素子の光強度の変化を電気信号に変換する検出
    器と、この検出器より得られた電気信号より電流を計算
    する信号処理ユニットと、光ファイバーの一端に光を折
    り返すための反射手段を設け、前記光ファイバー中を往
    復光路として用いたことを特徴とする電流計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電流計測装置において、
    この電流計測装置をガス絶縁電力機器の碍子の付け根に
    取り付けたことを特徴とする電流計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電流計測装置において、
    光ファイバーの入射端及び出射端を、導体の直径方向に
    ずらして配置したことを特徴とする電流計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電流計測装置において、
    光ファイバーの入射端及び出射端を、導体の軸方向にず
    らして配置したことを特徴とする電流計測装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の電流計測装置において、
    センサーとなる光ファイバーにコネクターを取り付け、
    このコネクターを取り外すことによって導体への着脱を
    可能にしたことを特徴とする電流計測装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の電流計測装置におい
    て、センサーである光ファイバーの入射端及び出射端或
    いは折り返し端を、近接して取り付けるための固定部材
    を設けたことを特徴とする電流計測装置。
  11. 【請求項11】 光源と、この光源からの光を直線偏光
    や円偏光等の所定の偏光状態にする偏光素子と、電流に
    より生じた磁束を導き,比透磁率が1より大きい材料で
    電流の周りを取り巻いているコアと、磁界の変化をファ
    ラデー効果を利用して光の偏光状態の変化に変換するフ
    ァラデー素子と、このファラデー素子により生じた偏光
    状態の変化を光強度の変化に変換する検光素子と、光強
    度の変化を電気信号に変換する検出器と、この検出器よ
    り得られた電気信号より電流を計算する信号処理ユニッ
    トよりなる電流計測装置において、前記コアを2つ以上
    の部材から形成し、少なくとも1つの部材を取り外すこ
    とによって電流路を切断することなく被測定導体に取り
    付け可能としたことを特徴とする電流計測装置。
  12. 【請求項12】 光源と、この光源からの光を直線偏光
    や円偏光等の所定の偏光状態にする偏光素子と、電流に
    より生じた磁束を導き,比透磁率が1より大きい材料で
    電流の周りを取り巻いているコアと、磁界の変化をファ
    ラデー効果を利用して光の偏光状態の変化に変換するフ
    ァラデー素子と、このファラデー素子により生じた偏光
    状態の変化を光強度の変化に変換する検光素子と、光強
    度の変化を電気信号に変換する検出器と、この検出器よ
    り得られた電気信号より電流を計算する信号処理ユニッ
    トよりなる電流計測装置において、前記コアを導体の全
    周よりも短くし、この短くした隙間から電流路を切断す
    ることなく被測定導体に取り付け可能としたことを特徴
    とする電流計測装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の電流計測装置におい
    て、コアの配置を回転対称体状とし、コアの切り欠き部
    分を2カ所以上設け、このうちの少なくとも1カ所を導
    体へ挿入するための切り欠きとし、さらに少なくとも前
    記1カ所にファラデー素子などの光学素子を配置したこ
    とを特徴とする電流計測装置。
  14. 【請求項14】 光源と、この光源からの光を直線偏光
    や円偏光等の所定の偏光状態にする偏光素子と、磁界の
    変化をファラデー効果を利用して光の偏光状態の変化に
    変換するファラデー素子と、このファラデー素子により
    生じた偏光状態の変化を光強度の変化に変換する検光素
    子と、光強度の変化を電気信号に変換する検出器と、こ
    の検出器より得られた電気信号より電流を計算する信号
    処理ユニットよりなる電流計測装置において、前記ファ
    ラデー素子を2つ以上の部材から形成し、さらにこの2
    つ以上の部材に光を導くための反射光学系を設け、この
    うちの少なくとも1つの部材を取り外すことによって電
    流路を切断することなく被測定導体に取り付け可能とし
    たことを特徴とする電流計測装置。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の電流計測装置におい
    て、ファラデー素子の周りにコイルを取り付け、このコ
    イルに電流を通電することによって校正を行えるように
    したことを特徴とする電流計測装置。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の電流計測装置におい
    て、校正時の電流を通電させる校正用導体を設け、この
    校正用導体の周りに光ファイバーを巻き付けたことを特
    徴とする電流計測装置。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の電流計測装置におい
    て、その電子回路部分にスイッチを設け、このスイッチ
    の設定によって電流計測装置の感度を可変としたことを
    特徴とする電流計測装置。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の電流計測装置におい
    て、その電子回路部分に可変抵抗器を設け、この可変抵
    抗器を調節することによって電流計測装置の感度を可変
    としたことを特徴とする電流計測装置。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の電流計測装置におい
    て、センサーとなる光ファイバーを2分割し、導体へ装
    着した後に分割部を融着により接続することを特徴とす
    る電流計測装置。
  20. 【請求項20】 請求項9または請求項19記載の電流
    計測装置において、被測定磁界または被測定電流によっ
    て誘起される磁界の影響を受ける位置に配置されたファ
    ラデーセンサーである光ファイバーと、光源と、この光
    源から発せられた光を2つに分離し、この分離した光を
    前記光ファイバーにそれぞれ結合する分離手段と、前記
    光ファイバーから出射した2つの光を再結合する結合手
    段と、この結合した光を検出して光電変換する検出手段
    とを備えた光学装置と、前記検出手段によって得られた
    電気信号を処理して前記2つの光の位相差を検出し、こ
    の位相差から電流を測定する信号処理装置とを有する干
    渉型の光応用センサーであることを特徴とする電流計測
    装置。
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