JP2002303502A - 欠球の偏肉測定用治具および測定方法 - Google Patents

欠球の偏肉測定用治具および測定方法

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JP2002303502A JP2001105345A JP2001105345A JP2002303502A JP 2002303502 A JP2002303502 A JP 2002303502A JP 2001105345 A JP2001105345 A JP 2001105345A JP 2001105345 A JP2001105345 A JP 2001105345A JP 2002303502 A JP2002303502 A JP 2002303502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠球形状の光学部品の偏肉量の測定を高精度
で行なう。 【解決手段】 欠球形状のレンズ等の被測定物W1 を保
持装置10の基準受け部12の基準面12aに載せて、
クランプ部11のクランプ治具11a〜11cを径方向
に閉じることで心出しを行なう。次いで、矢印で示すよ
うに吸着力を発生させ、被測定物W1 を基準受け部12
に吸着・保持し、図示しない駆動手段によって回転させ
る。被測定物W1 を一回転させる間に、被測定物W1
上面に当接されたプローブ22の変位の最大値と最小値
から偏肉量を算出し、表示部23にデジタル表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欠球形状を有する
各種光学部品を加工する前の光学素材あるいは研磨加工
後のレンズ製品等の偏肉量を高精度で効率的に計測する
ための欠球の偏肉測定用治具および測定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】欠球形状をしたレンズ等の加工前の光学
素材や、研磨された光学部品等の偏肉測定は、一般的
に、図2に示すように、被測定物の大きさに合わせたリ
ング状受け部101aを有する保持治具101を用い
て、そのリング状受け部101a上に被測定物W0 を載
せる。リング状受け部101aに載せた被測定物W0
Vブロック102に押し付けたうえで、被測定物W0
対向させてダイアルゲージ103を被測定物W0 の外周
部分に当て、保持治具101のリング状受け部101a
に隣接するリング状の切り欠き部分101bに指を入れ
て、被測定物W0 を保持治具101の内側部分に押し付
けながら、被測定物W0 を指で回転させて、ダイアルゲ
ージ103の振れ量の最大値と最小値の差を読み取って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法では、測定者により、被測定物W0 を保持治具1
01のリング状受け部101aに押し付ける力が異な
り、また、押し付ける力が一定でないために正確な計測
ができない。加えて、リング状受け部101aが摩耗し
たり、ダイアルゲージ103の接触によって被測定物W
0 にキズが発生したり、あるいは保持治具101のリン
グ状受け部101aとの接触によって被測定物W0 にキ
ズが発生する等の未解決の課題があった。
【0004】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、被測定物等にキズを
生じることなく、偏肉量を精度よく測定できるうえに、
異なる径の被測定物に自在に対応できる汎用性にすぐれ
た欠球の偏肉測定用治具および測定方法を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の欠球の偏肉測定用治具は、欠球形状の被測
定物を心出しするための心出し手段と、前記被測定物の
下面に当接する基準面を有する基準受け部と、該基準受
け部を回転支持する回転軸受と、前記基準受け部を回転
駆動する駆動手段と、前記被測定物の上面に当接される
プローブを備えた変位計測手段と、前記基準受け部を一
回転させたときの前記変位計測手段の出力の最大値と最
小値から偏肉量を求めて表示する表示手段を有すること
を特徴とする。
【0006】基準受け部が、基準面に被測定物を吸着・
保持するための吸着手段を有するとよい。
【0007】心出し手段が、被測定物の外周縁に当接さ
れる複数のクランプ治具を有するとよい。
【0008】クランプ治具が、硬度Hv300〜400
に硬化させた表面を有するとよい。
【0009】変位計測手段が、基準受け部の基準面を横
切る方向にプローブを移動させるためのスライド機構を
有するとよい。
【0010】本発明の測定方法は、欠球形状の被測定物
を心出し手段によって心出しして基準受け部の基準面に
保持する工程と、基準受け部の基準面に保持された被測
定物の上面に変位計測手段のプローブを当接する工程
と、プローブを当接した被測定物を基準受け部に連結さ
れた駆動手段によって回転させながら変位計測手段の出
力を得る工程と、得られた出力の最大値と最小値から被
測定物の偏肉量を算出する工程を有することを特徴とす
る。
【0011】算出された偏肉量をデジタル表示する工程
を有するとよい。
【0012】
【作用】変位計測手段のプローブを被測定物の上面に当
接しながら、基準受け部上で心出しし、基準受け部に保
持された被測定物を回転させながら変位計測手段のプロ
ーブの変位を計測して、被測定物を一回転させる間の変
位計測手段の出力の最大値と最小値を求め、その差を偏
肉量として表示手段にデジタル表示する。
【0013】基準受け部と別体に心出し手段を設けるこ
とで、径の異なる欠球に対応するための汎用性を持たせ
ることができる。
【0014】また、被測定物の下面を支持する基準受け
部に被測定物を吸着・保持し、駆動手段によって回転さ
せることで、これらを手作業で行なう場合に比べて、計
測作業の安定性と計測精度を大幅に向上させることがで
きる。
【0015】また、変位計測手段のプローブを、基準受
け部の基準面を横切る方向に移動させるスライド機構を
設けることで、被測定物の任意の径位置における偏肉量
の計測が可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0017】図1は一実施の形態による欠球の偏肉測定
用治具を示すもので、これは、欠球形状の被測定物W1
を載せる保持装置10と、被測定物W1 に対向して設置
された変位計測手段である計測器20とから構成されて
おり、保持装置10は、スイッチ操作で同時に同量ある
1点方向へ動くことで被測定物W1 を心出しセッティン
グする心出し手段であるクランプ部11と、被測定物W
1 の下面に当接されるリング状の基準面12aを有する
基準受け部12と、該基準受け部12を回転自在に支持
する回転軸受13と、その外周部を支持するハウジング
14と、基準受け部12の中空部を排気して被測定物W
1 を吸着・保持するための図示しない吸着手段と、基準
受け部12を回転駆動するための図示しない駆動手段を
備えている。
【0018】クランプ部11は、図1の(b)に示すよ
うに周方向に等間隔で配設された複数のクランプ治具1
1a〜11cを有し、基準受け部12に被測定物W1
吸着した後に、クランプ治具11a〜11cがスイッチ
操作で同時に同量だけ外方へ離れてから、被測定物W1
を駆動手段によって回転させて、計測器20による計測
を行なう。
【0019】被測定物W1 に対向する計測器20は、ス
ライド機構であるスライド部21を有し、表示を見て所
定位置に設置できることで大きさの異なる被測定物W1
に対応できるように構成されている。計測器20は、被
測定物W1 の上面に当接されるプローブ22の変位量
(出力)から、円周上での最大変位量と最小変位量との
差である偏肉量を表示手段である表示部23にデジタル
表示するダイアルゲージである。
【0020】次に、光学部品である被測定物W1 の偏肉
量を計測器20で計測し、偏肉量をデジタル表示させて
偏肉測定を行なう方法を説明する。
【0021】計測器20は、被測定物W1 の外周円上の
一点にプローブ22を当接し、スライド部21のマグネ
スケールやデジマチック測長ユニットの表示を見ながら
スライドさせて、所定位置に設置する。
【0022】被測定物W1 は、クランプ部11のクラン
プ治具11a〜11cが3箇所で同時に同量だけ中心方
向へ動くことで心出しされ、基準受け部12の吸着機構
で被測定物W1 を吸着した後に、クランプ部11のクラ
ンプ治具11a〜11cを元の位置に戻して、計測器2
0のプローブ22を被測定物W1 に接触させる。次い
で、基準受け部12を回転させて、被測定物W1 のある
円周上の最大変位量と最小変位量との差である偏肉量を
デジタル表示させる。
【0023】クランプ部11として、エアーチャックで
あるSMC製の「3爪エアーチャックMHS3シリー
ズ」を用いれば、繰り返し精度±0.01の仕様でチャ
ッキング可能であり、心出し精度を充分に満足させるこ
とができる。
【0024】また、計測器20であるダイアルゲージと
して、ミツトヨ製の「デジマチックインジケータIDF
112」を用いると、最小表示量0.001mm、測定
範囲12mmの仕様で最大変位量と最小変位量との差で
ある偏肉量をデジタル表示可能であり、光学部品の偏肉
量測定として充分に満足できる。
【0025】クランプ治具11a〜11cのチャック爪
は焼き入れ等熱処理がされていて、硬度Hv300〜4
00程度に表面硬度を高くしておく。これによって、長
期間の使用による摩耗や取り扱いミスによる変形のおそ
れがなく、精度よく安定した計測が可能である。
【0026】本実施の形態によれば、欠球の偏肉量を高
精度かつ効率的に計測することができる。また、エアー
チャック等のクランプ治具を使用することで各種の径の
欠球に対応可能であり、従って汎用性にすぐれているた
め、レンズ等光学部品の製造における治具費用を大幅に
低減できる。
【0027】加えて、偏肉量は基準受け部を機械的に回
転させてデジタル表示されるため、測定者の違いによる
測定値の差はない。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0029】欠球形状のレンズ等光学部品の偏肉量の測
定に用いる測定用治具に対して、異なる径の欠球に対応
する汎用性を付与し、加えて、測定精度と安定性を大幅
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による欠球の偏肉測定用治具を示
すもので、(a)はその模式断面図、(b)はクランプ
治具の配置を示す図である。
【図2】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 保持装置 11 クランプ部 11a〜11c クランプ治具 12 基準受け部 12a 基準面 13 回転軸受 14 ハウジング 20 計測器 21 スライド部 22 プローブ 23 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F062 AA51 BB09 BC80 CC22 CC30 EE01 EE42 EE62 FF03 FF17 FF25 FG10 GG18 HH05 HH13 JJ04 JJ08 LL09 LL15 MM09 2G086 FF01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 欠球形状の被測定物を心出しするための
    心出し手段と、前記被測定物の下面に当接する基準面を
    有する基準受け部と、該基準受け部を回転支持する回転
    軸受と、前記基準受け部を回転駆動する駆動手段と、前
    記被測定物の上面に当接されるプローブを備えた変位計
    測手段と、前記基準受け部を一回転させたときの前記変
    位計測手段の出力の最大値と最小値から偏肉量を求めて
    表示する表示手段を有する欠球の偏肉測定用治具。
  2. 【請求項2】 基準受け部が、基準面に被測定物を吸着
    ・保持するための吸着手段を有することを特徴とする請
    求項1記載の欠球の偏肉測定用治具。
  3. 【請求項3】 心出し手段が、被測定物の外周縁に当接
    される複数のクランプ治具を有することを特徴とする請
    求項1または2記載の欠球の偏肉測定用治具。
  4. 【請求項4】 クランプ治具が、硬度Hv300〜40
    0に硬化させた表面を有することを特徴とする請求項1
    ないし3いずれか1項記載の欠球の偏肉測定用治具。
  5. 【請求項5】 変位計測手段が、基準受け部の基準面を
    横切る方向にプローブを移動させるためのスライド機構
    を有することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1
    項記載の欠球の偏肉測定用治具。
  6. 【請求項6】 欠球形状の被測定物を心出し手段によっ
    て心出しして基準受け部の基準面に保持する工程と、基
    準受け部の基準面に保持された被測定物の上面に変位計
    測手段のプローブを当接する工程と、プローブを当接し
    た被測定物を基準受け部に連結された駆動手段によって
    回転させながら変位計測手段の出力を得る工程と、得ら
    れた出力の最大値と最小値から被測定物の偏肉量を算出
    する工程を有する測定方法。
  7. 【請求項7】 算出された偏肉量をデジタル表示する工
    程を有する請求項6記載の測定方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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