JP2002303409A - 鶏糞の熱分解処理方法とその残渣を使用した特殊肥料と土壌改良材 - Google Patents

鶏糞の熱分解処理方法とその残渣を使用した特殊肥料と土壌改良材

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JP2002303409A
JP2002303409A JP2001103281A JP2001103281A JP2002303409A JP 2002303409 A JP2002303409 A JP 2002303409A JP 2001103281 A JP2001103281 A JP 2001103281A JP 2001103281 A JP2001103281 A JP 2001103281A JP 2002303409 A JP2002303409 A JP 2002303409A
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君二 山本
Hiroshi Okumura
洋 奥村
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】養鶏業の大きな問題の一つである鶏糞を低コス
トで環境に負荷を加えない方法で処理し、処理生成物を
有効利用する方法を提供することを課題とする。 【解決手段】空気の供給が制限された雰囲気で300℃
から800℃の温度で鶏糞を加熱して熱分解させ、前記
鶏糞の熱分解で発生する熱分解ガスを捕集し、該捕集し
た熱分解ガスを前記鶏糞を加熱する燃料に使用する鶏糞
の熱分解処理方法。鶏糞を加熱して熱分解させて生成す
る熱分解残渣を含む特殊肥料および/または土壌改良
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境に配慮し低コスト
で鶏糞の熱分解処理方法、および分解処理で生成する残
渣を使用した特殊肥料および/または土壌改良材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】養鶏業は大量生産、大量流通化の流れの
中で、大農場化が余儀なくされ、品質管理とコストダウ
ンがますます重要な課題となっている。そこで大量に発
生する鶏糞の処理処分の方法が、環境問題、処理費用の
問題などにより乗り越えなければならない大きな壁とな
っている。
【0003】鶏糞の処理は従来から、養鶏業者にとって
大きな問題であった。従来の方法としては、乾燥、ある
いは発酵させて肥料として使用する方法があり、一般的
に広く採用されている。
【0004】しかし、この処理方法は広大な場所を必要
とし、臭気対策など環境面から対策が求められている。
その他、鶏糞を焼却して灰を肥料として使用する方法、
あるいは鶏糞を燃料にしボイラーで熱湯をつくり養鶏場
で使用する方法などがある。しかし、この鶏糞の焼却は
廃棄物焼却に相当するためダイオキシン対策と煤塵対策
が必要となり、焼却温度を従来の700℃程度から、新
しく850℃以上を確保しなければならないという規制
が設けられたために、鶏糞ボイラーはもとより焼却炉
は、焼却温度をさらに高温にしなければならない。
【0005】また、焼却炉は、煤塵対策を講じる必要性
から処理装置が大変大きく複雑なものとなり、建設費
用、運転繰作、メンテナンスが大変で、養鶏業者が所有
して使用するものとしては、あまりにも過剰な施設とな
ってしまう。また、仮に焼却が出来たとしても高温度で
焼却された鶏糞の灰は、大部分が石灰分であり、これが
鶏糞中では炭酸カルシウムであったのが焼成により生石
灰となる。この生石灰は水分と反応して消石灰に変化す
る現象が起こり、農業用として使用するには特殊な場合
を除いて困難である。
【0006】結局、多額の金をかけて処理したものが埋
立処分されなければならないという問題が生じる。現在
これらの処分場が逼迫してきており、処分費が高くなり
今後も安価に転じる可能性は全く無い状況にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、養鶏業の大きな問題の一つであ
る鶏糞を低コストで環境に負荷を加えない方法で処理
し、処理生成物を有効利用する方法を提供ことを課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、乾燥、発
酵、焼却以外の方法でこの問題を解決する方法として、
熱分解を空気の供給を制限した状態で行い、鶏糞の持つ
自己エネルギーで連続的に熱分解し、省エネで低コスト
の処理を可能にする方法により、生成する熱分解残渣が
有効に利用できることを見出し本発明を完成した。
【0009】本発明の鶏糞の熱分解処理方法は、空気の
供給が制限された雰囲気で300℃から800℃の温度
で鶏糞を加熱して熱分解させ、前記鶏糞の熱分解で発生
する熱分解ガスを捕集し、該捕集した熱分解ガスを前記
鶏糞を加熱する燃料に使用する。
【0010】前記鶏糞は、生鶏糞を3〜10mmの粒のペ
レットに加工して用いることが好ましい。
【0011】前記熱分解ガスの一部は、鶏糞の熱分解の
加熱に使用し、残りは未燃焼熱分解ガスを完全燃焼して
大気へ放出するための加熱ガスとして使用することが好
ましい。
【0012】本発明の特殊肥料および/または土壌改良
材は、空気の供給が制限された雰囲気で300℃から8
00℃の温度で鶏糞を加熱して熱分解させて生成する熱
分解残渣を含む。
【0013】
【発明の実施の形態】鶏糞を熱分解すると熱分解ガスと
熱分解残渣とができる。熱分解ガスは可燃性で燃料とな
る。この燃料のエネルギーを使って鶏糞の熱分解に供す
る。幸いに生鶏糞の熱分解から得られるエネルギーは非
常に大きい。
【0014】そこで、鶏糞を空気の供給が制限された状
態で加熱し、生成した熱分解ガスを捕集して鶏糞の加熱
源の燃料として使用する。こうして得られた鶏糞の熱分
解ガスは鶏糞を連続的に熱分解することができる。加熱
処理温度は300℃から800℃の範囲である。
【0015】熱分解に供する鶏糞は、取扱い易さと熱分
解し易いように予め造粒しておくことが好ましい。
【0016】鶏糞の造粒の方法は、さまざまな造粒装置
が適用可能である。しかし、鶏糞そのものには鶏の羽毛
や大きな団塊状のもの粉体状のものなどがあり、これら
を効率的にペレットに成形する方法は、例えば図1に示
す造粒装置が利用できる。この造粒装置はダルトン社製
のデスクペレツターである。鶏糞を造粒装置の上部の投
入口1から矢印2の方向に投入すると、回転する回転ロ
ーラー3により鶏糞や羽毛は均一に砕かれてローラーに
よる圧縮力の程度で可塑性をもった鶏糞はペレットダイ
ス4の孔を通過して造粒されたペレット5となって回転
テーブル6により外部に排出される。こうしてぺレット
化された鶏糞は、取扱い易くまた熱分解し易い状態とし
て供することができる。
【0017】本発明の鶏糞の熱分解処理方法を、一例と
して図2に示した熱分解装置に基づいて説明する。この
熱分解処理装置は、鶏糞定量供給装置と、燃焼室の中に
設けられた複数の熱分解室が多段式に構成され、各熱分
解室は熱分解される鶏糞を下方側の熱分解室に移動させ
る開口以外は閉空間となっておりと熱分解で生じた熱分
解ガスは分解ガス導管で捕集されて加熱バーナーに導か
れ開口部で加熱バーナーで着火させて燃焼させて燃焼室
全体を所定温度に加温保持する。未燃焼として燃焼室に
放出された熱分解ガスはガス排気口から図3に示す2次
燃焼装置で2次燃焼バーナーで着火されて燃焼して排出
されサイクロンを通して煤塵を除去して排気される。そ
して生成した熱分解残渣は燃焼室の下方からフィーダー
で排出させる構成であり連続的に熱分解を行うことがで
きる。
【0018】以下工程に沿って説明する。図1のペレッ
ト化装置でペレット状にされた鶏糞は、鶏糞投入ロ7か
らバケットコンペアー8で搬送されて鶏糞定量供給装置
9に送られる。定量供給装置9から熱分装置の熱分解室
へ鶏糞が供給される。熱分解装置は、燃焼室内に熱分解
室が多段式に構成組み立てられ、熱分解室の下方に設け
た加熱バーナー10により熱分解室全体を外側から加熱
する構造となっている。熱分解室と燃焼室の間には熱分
解ガス導管を通してのみのつながりがある。加熱バーナ
ー10により熱分解室を熱分解するための温度に昇温し
ておく。所定の温度に達したところで定量供給装置9か
ら鶏糞の投入を開始する。
【0019】鶏糞は先す熱分解室1段目11に供給され
て熱分解を開始する。鶏糞が熱分解して生じた熱分解ガ
スが熱分解導入管1段目12を通して燃焼室へと排出さ
れる。熱分解ガス導管1段目を通過したガスは加熱バー
ナー10の炎により燃焼を開始する。熱分解室1段目1
1で熱分解されつつある鶏糞は、熱分解装置の熱分解室
を貫通した回転主軸13に固定さた攪拌パドル14の回
転により熱分解室2段目へと排出される。
【0020】熱分解室2段目15に落ちてきた鶏糞は、
熱分解が続けられる。熱分解室2段目で熱分解されたガ
スは熱分解導管2段目11を通して加熱室へと排出され
る。熱分解ガス導管より燃焼室に排出されたガスは加熱
バーナーの炎により引火し燃焼を開始する。
【0021】同様の方法で熱分解されつつある鶏糞は熱
分解室3段目17にへと排出される。熱分解室3段目で
も同様に熱分解が続けられ、発生した熱分解ガスは熱分
解ガス導管18を通して加熱室へと排出され、加熱バー
ナーの炎により引火して燃焼を開始する。
【0022】熱分解室3段目を通過した鶏糞は回転する
攪拌パドルにより熱分解室4段目19へと排出されてい
く。熱分解室4段目19から熱分解室6段目21ではさ
らに加熱が進み、熱分解ガスは熱分解室全体のプラス圧
力を保つことを助け、熱分解室への空気の流入を防止す
る。熱分解室には連続的に鶏糞が供給されてくるので、
熱分解して生じた熱分解ガスは燃焼室に排出されて燃焼
する。この排出される熱分解ガスの火力が燃焼室を所定
の温度を維持することになる。燃焼室が所定の温度以上
となったとき加熱バーナー10は自動的に燃焼を停止す
る。温度維持は初めは加熱バーナーからのガスのみで行
い、熱分解ガスの発生に伴い、その出力は自動的に低下
し最終的には、温度の微調整に使用される程度になる。
【0023】熱分解された残渣は熱分解室6段目からは
熱分解残渣排出ロフィーダー22を通過して排出ロ23
から排出される。この方法で鶏糞を熱分解すると、熱分
解に要するエネルギーは鶏糞の持つ自己のエネルギーを
使って行うことが可能である。
【0024】また、燃焼室で消費される鶏糞を、熱分解
してできた熱分解ガスを燃焼して、所定の熱分解に要す
る温度で熱分解を行う場合には、余剰のガスが出来てし
まうことになる。鶏糞を熱分解すると、このように多量
のガスか得られる。この余剰の未燃焼ガスはガス排気孔
24を通して熱分解処理装置の外に排出される。図3に
排ガス燃焼装置の流れを示す。
【0025】この未燃焼ガスは可燃成分を含んでいるた
めまだかなりのエネルギーをもっており、この熱分解装
置からの排ガス25を排ガス2次燃焼装置定26へ導
き、ここで完全燃焼を行う。この2次燃焼装置はあらか
じめ2次燃焼バーナーにて約800℃以上の温度に昇温
しておき、この状態の燃焼室へ熱分解装置からの排ガス
を導入することにより、未燃の排ガスが燃焼をおこし、
進入空気のバランスを取ることにより2次燃焼室の所要
の800℃以上の温度を熱分解装置からの排ガスの燃焼
だけで維持ができる。このようにして2次燃焼された排
ガスは完全燃焼されており臭気は無しに、ダイオキシン
の要素の分解処理もおこなわれる。
【0026】2次燃焼室で完全燃焼された排ガスは完全
燃焼排気ガス排出ロ28から、次工程のサイクロン31
へ導かれる。サイクロンに導かれる完全燃焼排ガス25
は燃焼室からの排気と同時に空気29によって急冷され
て、200℃以下に冷却せれた空気30となってサイク
ロン31に入る。ここでは、粉じんを除去してさらに空
気32により冷却されて85℃以下の温度の空気となっ
て大気中へ排気34される。空気の吸引はプロアー33
によって行われる。
【0027】このように熱分解ガスは鶏糞の自体の熱分
解と排ガスの完全燃焼を行うことができる。
【0028】熱分解処理装置より排出された残渣は、鶏
糞の有機成分のほとんどの部分が熱分解されたものであ
る。熱分解の処理温度によってその構成成分が異なる
が、主として、炭、揮発分、無機成分の構成となる。
【0029】表1に処理温度と構成成分の分析値を示
す。200℃、300℃、400℃、500℃、600
℃、700℃、800℃、900℃と処理温度を変えて
熱分解処理した場合のそれぞれの長所と短所は次のよう
にまとめられる。
【0030】
【表1】
【0031】200℃での熱分解では鶏糞の熱分解が生
の部分が多く残り、不十分で、時間がかかり実用的では
ない。臭気も残存し熱分解残渣の貯蔵時に発酵現象がお
きた。300℃での熱分解残渣は、熱によって焦げた状
態が残存するが臭気がなくなり、多少時間がかかる難点
があることがわかった。400℃から700℃での熱分
解残渣は大部分が炭状に変化し黒色となった。温度が上
がるにつれて揮発分の残存が少ない状態となった。臭気
は無く良好であった。800℃での熱分解残渣は揮発分
の非常に少なくなった炭状物が得られた。900℃での
熱分解残渣は揮発分が殆ど無くなった炭化物が得られ
た。
【0032】ここで、総合的に判断すると、200℃付
近の低い温度であると時間がかかるのと未熱分解の生の
状態が混ざり処理物が臭気を残し、空気中でさらに発酵
現象が起こるなどの不安定な処理物となることから、熱
分解温度としてはこれより高い方が良いことが判った。
【0033】また、900℃で処理すると炭化は完全に
行われ、炭の性能の良い物を作る為には良いが熱分解し
て、2次燃焼処理するに要するエネルギーが自己エネル
ギーのみでは不足する傾向となることと、処理装置の寿
命への悪影響が出ることが判った。したがって、処理温
度としては300℃〜800℃の範囲が適当である。鶏
糞を熱分解して多少の揮発分と窒素分の固定が得られる
温度域としては、できるだけ低温度の350℃〜500
℃での熱分解が揮発分と窒素分のが含有された炭と無機
物の混合物ととなり、臭気は無く、安定に貯留ができる
などの利点が多く処理方法としては最適のものであっ
た。
【0034】熱分解残渣の代表的な成分を表2に示す。
この残渣はカルシウム、カリウム、リン、窒素と、炭素
を含有する。熱分解残渣の性状は比重が0.50〜0.
85g/ccで空隙率か大きく、多孔質を構成した黒色
の炭状である。これは黒色であるので農場で融雪剤と使
用できる。融雪後は、土壌改良材として使用が可能であ
ると同時に、成分値に見られる肥料成分が多量に複合さ
れた肥料としての役割ももつものであった。
【0035】
【表2】
【0036】このように熱分解残渣は、そのままあるい
は他の成分を添加して土壌改良材、または特殊肥料とし
て使用できる。
【0037】
【実施例】ブロイラーの鶏糞を水分約30%で混入する
羽毛などと一緒に、前記の造粒装置で粒径8mmφ×7mm
のペレットを製造した。これを前記の熱分解装置にて温
度を450℃に保って熱分解した。熱分解ガスのみの使
用で熱分解と2次燃焼の排ガス浄化処理ができた。
【0038】その残渣を土壌改良材として試供した。得
られた熱処理残渣を図4に示す。この熱処理残渣は、土
地改良材として、畑土の性状を良くし肥料成分としての
作用も発揮できた.レイヤーの鶏糞をペレットサイズ5
mmφ×7mmに成形して、500℃にて熱分解処理した。
熱分解処理するためのエネルギーと2次燃焼に使用する
エネルギーは、発生する熱分解ガスの自己エネルギーで
賄える運転で行った。
【0039】得られた熱処理残渣を図5に示す。この残
渣を融雪剤として使用した。融雪剤として農地に散布す
ると黒色であるので太陽エネルギーをよく吸収し、雪を
早く解かすことができた。従来の炭の融雪剤と遜色なく
使用できた。さらに、この熱処理残渣がもつ土壌改良の
効果と肥料成分の効果により、農作物の生長に対して効
果を示し畑作地で有効利用ができるものであることが実
証された。
【0040】
【発明の効果】本発明の方法により鶏糞を自己のもつ熱
分解ガスを利用した熱分解処理ができる。また、熱分解
処理装置から排気される未燃焼ガスを自己エネルギーを
使用して完全燃焼させることができた。したがって、省
エネルギーで低コストで安全に鶏糞を処理出来る。さら
に、鶏糞を溜め置きすることなく早く熱分解し、臭気の
無い鶏糞に減量して、貯留可能な肥料成分にすることが
できる。
【0041】鶏糞の熱分解残渣は土壌改良材や肥料とし
て有効利用ができるので利用価値を負荷することが可能
となった。
【0042】加えて、養鶏業の養鶏場の衛生、作業環境
の改善に寄与し、臭気の発生が無い処理と処理物をつく
ることができて作業者のみならず周辺への悪印象を除去
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いた造粒装置の断面模式図である。
【図2】本発明で用いた熱分解装置の模式説明図であ
る。
【図3】本発明で用いた排ガス燃焼装置の模式説明図で
ある。
【図4】実施例のブロイラー鶏糞の熱分解残渣の図であ
る。
【図5】実施例のレイヤー鶏糞の熱分解残渣の図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/14 ZAB F23G 5/14 ZABF 4H061 5/46 ZAB 5/46 ZABZ 7/00 ZAB 7/00 ZABC // C09K 101:00 C09K 101:00 Fターム(参考) 3K061 AA23 AB02 AC11 AC19 BA05 BA08 CA01 FA03 FA12 FA21 3K065 AA23 AB02 AC11 BA05 JA03 JA11 3K078 AA05 BA02 BA21 CA02 CA09 CA21 CA25 4D004 AA02 BA03 BA04 BA10 CA14 CA24 CB27 CB34 CB42 DA03 DA06 4H026 AA16 AB04 4H061 AA01 AA02 CC38 FF12 GG12 GG14 GG18 GG26 GG70 HH41 HH42 LL02 LL07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気の供給が制限された雰囲気で300℃
    から800℃の温度で鶏糞を加熱して熱分解させ、前記
    鶏糞の熱分解で発生する熱分解ガスを捕集し、該捕集し
    た熱分解ガスを前記鶏糞を加熱する燃料に使用する鶏糞
    の熱分解処理方法。
  2. 【請求項2】前記鶏糞は、生鶏糞を3〜10mmの粒のペ
    レットに加工して用いる請求項1に記載の鶏糞の熱分解
    処理方法。
  3. 【請求項3】前記熱分解ガスの一部は、鶏糞の熱分解の
    加熱に使用し、残りは未燃焼熱分解ガスを完全燃焼して
    大気へ放出するための加熱ガスとして使用する請求項1
    に記載の鶏糞の熱分解処理方法。
  4. 【請求項4】空気の供給が制限された雰囲気で300℃
    から800℃の温度で鶏糞を加熱して熱分解させて生成
    する熱分解残渣を含む特殊肥料および/または土壌改良
    材。
JP2001103281A 2001-04-02 2001-04-02 鶏糞の熱分解処理方法とその残渣を使用した特殊肥料と土壌改良材 Pending JP2002303409A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100837203B1 (ko) * 2007-04-30 2008-06-13 지이큐솔루션 주식회사 계분 연료를 이용한 유동층 보일러 발전 플랜트
JP4616926B2 (ja) * 2008-01-17 2011-01-19 環境科学株式会社 蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法、有機物処理方法及び有機物活用方法、並びに建築資材及び当該建築資材を用いて建設した建築物
WO2015087568A1 (ja) * 2013-12-13 2015-06-18 株式会社ハイテム 鶏糞処理方法及び鶏糞処理システム
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