JP2002302658A - 粘着テープ基材及び粘着テープ - Google Patents
粘着テープ基材及び粘着テープInfo
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Abstract
り、耐熱性、生産性に優れ、且つ粘着テープとしての展
開性にも優れた、粘着テープ基材及び粘着テープを提供
すること。 【解決手段】 MFR(メルトフローレート)20g/
10分以上のプロピレン系樹脂50〜99重量%及ビニ
ル芳香族系エラストマー50〜1重量%を含有するポリ
プロピレン系樹脂組成物よりなり、一面がエンボス面か
ら形成され、他面が凹凸面から形成された粘着テープ基
材を用いる。
Description
び粘着テープに関する。特に、耐熱性があって柔軟性に
も優れ、基材に特定の凹凸面を形成することにより良好
な手切れ性を発揮できる粘着テープに関するものであ
る。
凹溝を有する、ポリオレフィン系樹脂フィルム基材に粘
着剤層を設けることにより、良好な手切れ性を付与した
粘着テープが開示されている(特開平3−47885号
公報)。この粘着テープは、一面が平滑面からなり、他
面が幅方向に多数の凹溝が設けられた非平滑面からなる
ポリオレフィン系樹脂フィルム基材の非平滑面に粘着剤
層を形成することにより得られ、手切れ性はこの幅方向
に形成された凹溝により発現する。
リオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン又はプロピレンとブテン−1などのα
−オレフィンとの共重合体が記載されているが、実施例
にはポリエチレン樹脂が記載されているのみであり、樹
脂のMFRも0.2〜20g/10分に限定されてい
る。
フィン樹脂として低密度ポリエチレンや線状低密度ポリ
エチレンを用いると、樹脂の融点が低いため、基材に粘
着剤を塗布した後の乾燥温度を高くすることができず、
その結果乾燥工程での時間がかかり過ぎるため、生産性
が悪くなる。さらに、基材フィルムの幅方向に収縮が起
こる恐れがあり、品質上から問題があった。
レンやポリプロピレンを使用すると、粘着剤塗布工程で
の生産性向上は可能であるが、これらの樹脂単独では柔
軟性が劣るため、粘着テープとして使用する場合は曲面
追従性に問題があった。さらに、上記公報に記載された
樹脂のMFR範囲では、製膜時にフィルムの流れ方向に
配向が起こるため、粘着テープの手切れ性を損なう恐れ
があった。また、この粘着テープは平滑なゴムロールを
使用して製膜することが記載されているため、平滑面を
有する基材しか得られず、粘着剤塗布後の粘着テープ展
開が困難になるという問題点があった。
を解決するものであり、その目的は、耐熱性に優れて生
産性を向上でき、柔軟性が良好で曲面追従性に優れ、基
材表面に特定の加工を施すことにより、粘着テープとし
ての展開性と手切れ性に優れた粘着テープ基材及び粘着
テープを提供することにある。
は、MFR20g/10分以上のプロピレン系樹脂50
〜99重量%及びビニル芳香族系エラストマー50〜1
重量%からなるポリオレフィン系樹脂組成物より形成さ
れてなる粘着テープ基材である。また、本発明の粘着テ
ープ基材は、一方の表面が幅方向に向かう多数の凹溝が
設けられた凹凸面となされ、他方の表面がRa1.5μ
m以上のエンボス面となされていることを特徴とするも
のである。更に、本発明の粘着テープは、本発明の粘着
テープ基材に粘着剤層が設けられてなる粘着テープであ
り、特に、粘着テープ基材の凹凸面に粘着剤層が設けら
れてなる粘着テープである。
粘着テープ基材には、MFR20g/10分以上のプロ
ピレン系樹脂50〜99重量%及びビニル芳香族系エラ
ストマー50〜1重量%を含有するポリオレフィン系樹
脂組成物からなるフィルムが用いられる。上記プロピレ
ン系樹脂としては、ホモ又はランダムポリプロピレンが
好ましい。
/10分以上であって、好ましくは20〜30g/10
分とされる。MFRが20g/10分より小さくなる
と、基材フィルムが流れ方向に配向し易くなって手切れ
性が悪化する。MFRが30g/10分より大きくなる
とドローレゾナンス発生がし易くなり、厚み精度のよい
基材フィルムが得られ難くなる。上記MFRはJIS
K 6758に準拠して測定される値であり、以下につ
いても同様である。
ンから誘導される高分子主鎖を主成分とする汎用の重合
体であって、プロピレンの単独重合体、プロピレンと他
のα−オレフィンとの共重合体であるランダムポリプロ
ピレンが用いられる。上記α−オレフィンとしては、炭
素数2及び4〜10の直鎖状あるいは分岐状のα−オレ
フィンが好ましく、具体的には、エチレン、1−ブテ
ン、イソブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、ネオヘ
キセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン等が
例示される。これらα−オレフィンは1種又は2種以上
が併用されてよく、その共重合量は好ましくは4重量%
以下である。α−オレフィンの共重合量が多すぎると、
高温時における寸法安定性が劣るようになり、粘着剤塗
工時の乾燥の際に収縮が発生し易くなる。上記ポリプロ
ピレン系樹脂は単独で用いられてもよいし、2種以上が
併用されてもよい。
は、一般式X−(Y−X)m 又は(Y−X)n 〔式中、
Xはビニル芳香族化合物重合体ブロック、Yは共役ジエ
ン重合体ブロックをそれぞれ表し、m,nは1以上の整
数を示す〕で表されるブロック共重合体、又はY部分に
少量のビニル芳香族化合物がランダム共重合されてなる
ランダム共重合体が用いられる。
ン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、1,1−ジフェニルエチレン等が例示で
きるが、特にスチレン、α−メチルスチレンが好まし
い。
エン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジ
エン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペ
ンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル
−1,3−オクタジエン等が例示できるが、特に1,3
−ブタジエン、イソプレンが好ましく、これらの混合物
であってもよい。
は、上記ブロック共重合体もしくはランダム共重合体の
水素添加物、又はこの水素添加物と同様の構造を有する
重合体であってもよく、特に、水素添加スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体もしくはランダム共重合体、水
素添加スチレン−イソプレンブロック共重合体もしくは
ランダム共重合体が好ましい。上記ブタジエン又はイソ
プレンをモノマー成分とする共重合体では、1,2結合
又は3,4結合の割合が25%以上のものが好ましく、
50%以上のものが特に好ましい。
プロピレン系樹脂とビニル芳香族系エラストマーの含有
比率は、プロピレン系樹脂50〜99重量%及びビニル
芳香族系エラストマー50〜1重量%である。プロピレ
ン系樹脂が上記範囲より多くなると良好な柔軟性が得ら
れず、ビニル芳香族系エラストマーが上記範囲より多く
なると手切れ性に悪影響を及ぼすことがある。
脂組成物として、長鎖分岐を有するポリプロピレンを含
有し、MFRが20g/10分以上であるポリプロピレ
ン系樹脂と、上記ビニル芳香族系エラストマーを含有し
てなる樹脂組成物を用いることができる。
するポリプロピレンの含有量は3重量%以上が好まし
い。含有量が3重量%より少なくなると、長鎖分岐を有
するポリプロピレン添加の効果が得られ難くなる。
のプロピレン系樹脂に比べて高い溶融張力(伸長粘性)
を持っており、このポリプロピレンを汎用のプロピレン
系樹脂に含有させることにより、基材フィルムの耐熱性
を損なうことなく、高MFRのポリプロピレンを製膜す
る際に、ドローレゾナンスを防止できるとともにネック
インを制御できるため、基材フィルムの製膜性を格段に
向上させることができ、寸法安定性のより優れた基材フ
ィルムを得ることができる。
ピレン系樹脂のMFRを20〜50g/10分にまで広
げることが可能となる。もっとも、長鎖分岐を有するポ
リプロピレンは多量に配合すると経済的に不利となるの
で、上限は適宜決定されればよい。
FRは、5〜50g/10分が好ましい。使用量にもよ
るが、MFRが5g/10分より小さくなると、基材フ
ィルムの流れ方向に配向を生じて手切れ性が悪くなった
り、MFRが50g/10分より大きくなると、目的と
する効果が得られ難くなったりする場合がある。
法としては、例えば、特開平2−69533号公報に開
示されているように、不活性ガス雰囲気中で直鎖状のプ
ロピレン単独重合体を電離放射線で処理した後に、高温
でエージングして製造する方法が挙げられる。このよう
な一連の操作により、ポリプロピレン分子鎖中に生じた
遊離基が反応制御された状態で再結合し、ポリプロピレ
ン主鎖に長鎖の分岐を形成する。このような方法で製造
された長鎖分岐を有するポリプロピレンの市販品として
は、例えば、モンテル・エスディーケイ・サンライズ社
製「HMS」が挙げられる。
組成物100重量部に対して、結晶核剤0.005〜
0.1重量部が好ましく配合される。結晶核剤を配合す
ることにより、乾燥工程における加熱時の基材フィルム
の収縮をより効果的に防止できる。
対して造核作用を有するものであればよく、例えば、安
息香酸のNa塩やK塩、p−t−ブチル安息香酸Al塩
等の有機カルボン酸の金属塩;ジベンジリデンソルビト
ール、ジベンジリデンキシリドール、ジベンジリデンパ
セイトール、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジ
リデンマンニトール、1・3,2・4−ジ(アルキルベ
ンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4−ジ(アル
コキシベンジリデン)ソルビトール、アルキル置換ジベ
ンジリデンソルビトール等のベンズアルデヒド及びその
環置換体と多価アルコールとの縮合物;ビニルシクロヘ
キサン、ビニルシクロペンタン等のビニルシクロアルカ
ン類、3−メチルブテン−1、4,4−ジメチルペンテ
ン−1、4,4−ジメチルヘキセン−1、3,3−ジメ
チルブテン−1、3−メチルペンテン−1、3−メチル
ヘキセン−1、3,5,5−トリメチルヘキセン−1、
インデン、アルキル置換スチレン等を重合して得られる
高分子核剤等を例示することができる。
フィルムの加熱による一層の収縮防止効果が期待でき
ず、逆に過剰に配合されると、フィルムの剛性が大きく
なって柔軟性を損なうことになる。
の他に必要に応じて、顔料等の着色剤、酸化防止剤、分
散剤、充填剤、帯電防止剤等が添加されてもよい。
ィン系樹脂組成物を製膜することによって得られるもの
であるが、幅方向の手切れ性を付与するため、その一方
の面の幅方向(フィルムの流れ方向に直交する方向)に
に向かう多数の凹溝を有する凹凸面が形成されるのが好
ましい。凹溝の形状は手切れ性が発現できるような構造
であれば特に限定されないが、例えば、長手方向に略直
交する略直線状に形成されたものが好ましく挙げられ
る。この場合、凹溝はその深さが20〜500μm、そ
の最薄部の厚みが10〜100μm、隣接する凹溝同士
の間隔が0. 3〜5mm程度であることが手切れ性に対
して効果的である。
性を確保するために基材フィルムの厚みを薄くする必要
があり、基材の引張強度が実用に耐えなくなる。逆に5
00μmを超えると粘着剤塗工後に気泡が残り易くな
る。また、凹溝におけるフィルムの最も薄い部分の厚さ
が10μm未満になるとフィルムの強度が低下して破断
し易くなり、100μmを超えると手切れ性が悪くな
る。更に、凹溝同士の間隔が下限を下回ると凹凸加工が
困難となり、逆に上限を超える場合には手切れできる場
所が制約を受けることになる。
せるために、濡れ表面張力が30dyn/cm以上とな
るように表面処理が施されるのが好ましい。表面処理と
しては、例えば、コロナ放電処理、プラズマ放電処理、
フレーム処理、サンドブラスト処理、プライマー処理等
が挙げられる。濡れ表面張力が30dyn/cm未満の
場合は、粘着剤との密着力が不足して粘着剤層が剥離し
やすくなる。コロナ放電処理の場合は、50dyn/c
mを超えるような処理を行うと、エンボス加工面とエン
ボスロールとの間で放電が発生し、放電がフィルムを貫
通(裏抜け)し易くなるので好ましくない。
Raが1. 5μm以上のエンボス加工が施されるのが好
ましい。エンボス加工がなされなかったり、Raの値が
1.5μm未満の場合は、巻重体となされた粘着テープ
の展開性が低下しがちである。ここで、上記RaはJI
S B 0601に準拠して、カットオフ値0. 8m
m、評価長さ5mmに設定して測定した値である。
常のプラスチック成形法が採用可能であるが、好ましく
は押出成形法が採用される。そして、半溶融状態の基材
フィルムを、表面に凹凸を有する金属ロールと、表面を
粗面化したゴムロールとで挟圧しながら冷却しつつ引き
取ることにより、片面に凹凸を付与し、他面をエンボス
面とすることができる。
材に粘着剤層を形成することにより得られる。特に、基
材の凹凸面に粘着剤層を形成することにより優れた手切
れ性を有する粘着テープとすることができる。粘着剤と
しては、例えば、アクリル系粘着剤、ビニルエーテル系
粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤等汎用の粘
着テープに使用されているものが挙げられる。また、粘
着剤の形態については、溶剤型、エマルジョン型、ホッ
トメルト型等のいずれの形態であっても使用可能であ
る。
法としては、塗布ロール等により粘着テープ基材に直接
塗布する方法;一旦剥離紙に塗布乾燥して形成した粘着
剤層を粘着テープ基材に転写する方法等、従来公知の方
法が採用可能であるが、粘着剤と基材との密着力に優
れ、凹溝に気泡が残存しにくい、生産性に優れる等の利
点を有する前者の方法が好ましい。上記粘着剤層は乾燥
後の塗布量が20〜50g/m2 となるように塗布する
ことが好ましい。塗布量が20g/m2 未満になると、
粘着剤が凹溝に埋没してしまい、凸部より低くなる場合
があり、粘着力が不安定になり易い。
応じて離型処理が施されてもよい。離型処理には、シリ
コーン系離型剤、非シリコーン系離型剤等公知の離型剤
が用いられる。
様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。 (実施例1〜3、比較例1〜4)表1に示した所定量の
プロピレン系樹脂及びビニル芳香族系エラストマーをド
ライブレンドした樹脂組成物を、シリンダ温度210〜
230℃の押出機に供給して混練した後230℃の溶融
樹脂をフィルム状に押出し、幅方向に向かう凹溝が形成
可能な表面を有する金属ロールにて凹凸加工を施し、一
面に深さ80μmの凹溝が1mm間隔で設けられた凹凸
面を形成すると同時に、他面には不規則な凹凸が形成さ
れるように、表面を荒らしたゴム製のタッチロールに
て、Raが1.6μmとなるように引き取りながら押圧
冷却することによりエンボス面を形成し、最大厚み12
0μmのフィルムを製膜した。更に、このフィルムの凹
凸面に表面濡れ張力が45dyn/cmとなるようコロ
ナ放電処理を施して粘着テープ基材を得た。次に、この
粘着テープ基材の凹凸面に、ブチルアクリレート80重
量部及び2−エチルヘキシルアクリレート20重量部を
主成分とするアクリル系粘着剤を、乾燥後の塗布量が3
5g/m2 となるように塗工機で塗工し、80℃で4分
間乾燥した後巻き取り、25mm幅に切断して粘着テー
プの巻重体を得た。
=7g/10分、密度0.927g/cm3 )70重量
部及び高密度ポリエチレン(MFR=10g/10分、
密度0.960g/cm3 )30重量部をドライブレン
ドした樹脂組成物を、シリンダ温度190〜220℃で
混練した後、220℃で溶融押出して成形したフィルム
を用いたこと以外は実施例11と同様にして粘着テープ
の巻重体を得た。
えて、表面が平滑なゴムロールを用い、Raを0.5μ
mとしたこと以外は、実施例1と同様にして粘着テープ
の巻重体を得た。
材及び粘着テープについて、下記項目の性能評価を行
い、その結果を表1に併せて示した。
取不良がなく良好な粘着テープ基材が得られたものを
○、押出量変動や引取不良が発生したものを×で示し
た。
着剤塗工後及び乾燥後において収縮した幅方向の長さ
(mm)を示した。
向について測定した。尚、粘着テープ基材の厚みは幅方
向の最大厚みを採用した。
m、b=80mm、c=160mm、h=40mm)の
表面に、図2に示すように粘着テープ6を接着し、コー
ナー部2、3、4及び5における接着追従性を観察して
次の基準で評価した。 ○:コーナー部に追従してしわなく接着可能 △:凹部に少ししわが残る ×:しわが残る
って手切れするものを合格とし、100回の手切れ操作
の繰り返しで90回以上が合格であったものを○、70
〜89回が合格であったものを△、69回以下が合格で
あったものを×で示した。
mm幅当たりの展開力を測定した。
した組成としたこと以外は実施例1と同様にして粘着テ
ープの巻重体を得、実施例1と同様の項目の性能評価を
行い、その結果を表2に併せて示した。
たこと以外は実施例1と同様にして粘着テープの巻重体
を得、実施例1と同様の項目の性能評価を行い、その結
果を表3に併せて示した。
MFRが20g/10分以上のポリプロピレン系樹脂5
0〜99重量%と、ビニル芳香族系エラストマー50〜
1重量%とからなるポリオレフィン系樹脂組成物より形
成されるので、柔軟性、耐熱性、製膜性が優れている。
また、ポリプロピレン系樹脂として、長鎖分岐を有する
ポリプロピレン樹脂を3重量%以上含有し、MFRが2
0g/10分以上であるポリプロピレン系樹脂を使用す
ることにより、柔軟性、耐熱性、製膜性が一層改善され
る。更に、結晶核剤を配合することにより、乾燥工程に
おける加熱時の基材フィルムの収縮をより効果的に防止
できる。また、上記粘着テープ基材の一方の面の幅方向
(フィルムの流れ方向に直交する方向)に多数の凹溝を
有する凹凸面を形成することにより、フィルム基材の樹
脂組成と相まって優れた手切れ性を付与することができ
る。
形状を示す模式断面図である。
斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 MFR(メルトフローレート)が20g
/10分以上のプロピレン系樹脂50〜99重量%と、
ビニル芳香族系エラストマー50〜1重量%とからなる
ポリオレフィン系樹脂組成物より形成されてなる粘着テ
ープ基材。 - 【請求項2】 ポリプロピレン系樹脂が、長鎖分岐を有
するポリプロピレンを3重量%以上含有してなる請求項
1記載の粘着テープ基材。 - 【請求項3】 ビニル芳香族系エラストマーが、スチレ
ンと共役ジエンとのブロック共重合体もしくはランダム
共重合体の水素添加物からなる請求項1又は2記載の粘
着テープ基材。 - 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂組成物100重量
部に対して、結晶核剤0.005〜0.1重量部が含有
されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の粘着テープ
基材。 - 【請求項5】 一方の表面が幅方向に向かう多数の凹溝
が設けられた凹凸面となされ、他方の表面がRa(算術
平均粗さ)1.5μm以上のエンボス面となされている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粘着
テープ基材。 - 【請求項6】 凹凸面が、長手方向に略直交する略直線
状に設けられた多数の凹溝から形成されており、凹溝は
その深さが20〜500μm、その最薄部の厚みが10
〜100μmであって、隣接する凹溝同士の間隔が0.
3〜5mmであり、表面濡れ張力が30dyn/cm以
上となるように表面処理が施されてなる請求項1〜5の
いずれかに記載の粘着テープ基材。 - 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の粘着テ
ープ基材に粘着剤層が設けられてなる粘着テープ。 - 【請求項8】 請求項5又は6に記載の粘着テープ基材
の凹凸面に粘着剤層が設けられてなる粘着テープ。
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