JP2001121662A - 塗膜表面保護フィルム - Google Patents

塗膜表面保護フィルム

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JP2001121662A
JP2001121662A JP2000160800A JP2000160800A JP2001121662A JP 2001121662 A JP2001121662 A JP 2001121662A JP 2000160800 A JP2000160800 A JP 2000160800A JP 2000160800 A JP2000160800 A JP 2000160800A JP 2001121662 A JP2001121662 A JP 2001121662A
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Japan
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film
resin
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surface protective
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JP2000160800A
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Yasuhiro Inagaki
泰博 稲垣
Norio Kanbe
紀夫 神戸
Manabu Suezawa
学 末澤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性等必要な品質を維持しつつ、貼付け作
業及び用済み後の引き剥がし作業を効率よく行うことが
できる塗膜表面保護フィルムを提供する。 【解決手段】 両外層がメルトフローレート0.1〜3
g/10分、密度0.930〜0.945g/cm3 の
ポリエチレン樹脂からなり、中間層がメルトフローレー
ト0.1〜3g/10分のポリプロピレン系樹脂からな
る三層積層体が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗膜表面保護フィル
ムに関し、特に自動車の輸送、保管時に、酸性雨、埃、
塵等から自動車車体の塗膜を保護するために使用される
塗膜表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の完成車等を海外などの遠隔地に
輸送、保管する際に、石、砂塵、埃、鉄粉、酸性雨等に
よる自動車車体の塗膜の損傷、光沢の変化、変色などの
外観劣化を防止する手段として、従来は塗膜表面にワッ
クス塗布を行っていたが、近年では、プラスチック基材
フィルムの片面に粘着剤層を設けた塗膜表面保護フィル
ムを塗膜表面に貼り、保護する方法が普及し始めてい
る。この塗膜表面保護フィルムは用済み後に引き剥が
し、焼却廃棄することが多いため、プラスチック基材フ
ィルムとしては、焼却廃棄し易いポリオレフィン系樹脂
からなるフィルムが好適に用いられる。さらに、自動車
車体は輸送、保管等の際に直射日光下で相当の高温に曝
されるため、ポリオレフィン系樹脂の中でも耐熱性に優
れたポリプロピレン系樹脂からなるフィルムが好適に用
いられる。
【0003】一方、ポリプロピレン系樹脂フィルムは、
通常Tダイ法で成膜されるが、Tダイ法ではポリプロピ
レン系樹脂の分子が押出方向(MD)に配向するため、
得られるフィルムがMDに沿って引き裂け易くなる。こ
のようなフィルムを基材フィルムとして塗膜表面保護フ
ィルムとした場合、塗膜表面保護フィルムを用済み後に
引き剥がす際、途中で引き裂け易くなり、一回で剥がす
ことができず、作業効率が低下するといった問題があっ
た。
【0004】また、MD及びMDに直交するTDのいず
れにも引き裂け難いフィルムの成膜方法としては、イン
フレーション法が知られているが、ポリプロピレン系樹
脂をインフレーション法で成膜するとバブルが不安定と
なり易く、安定的に成膜することが困難であるといった
問題があった。そこで、従来はポリプロピレン系樹脂を
主成分とし、さらに、Tダイ法で成膜して得られたフィ
ルムの引き裂け易さを改善するために、他のポリオレフ
ィン系樹脂をブレンドする方法が行われている。
【0005】例えば、特開平8−143829号公報に
は、エチレン5〜40重量%、残部がプロピレンからな
る樹脂分に耐候性向上剤を加えた樹脂組成物からなる塗
膜表面保護フィルムが開示されており、特開平8−14
3838号公報には、エチレンプロピレンゴムを5〜3
0重量%含有し、エチレンも成分とするポリプロピレン
系ブロックポリマー20〜94.9重量%からなる塗膜
表面保護フィルムが開示されている。しかしながら、こ
れらの塗膜表面保護フィルムをTダイ法により成膜して
得た際には、未だMDに沿って引き裂け易く、塗膜表面
保護フィルムを用済み後に引き剥がすときに一回で剥が
すことができず、作業効率が低下するという問題があっ
た。また、これらの塗膜表面保護フィルムは、インフレ
ーション法では溶融粘度が不足したり、バブルが不安定
になるため、成膜が困難であるといった問題があった。
【0006】また、特開平8−25595号公報には、
ポリオレフィン系樹脂100重量部にポリオレフィン系
熱可塑性エラストマー20〜40重量部及び紫外線吸収
剤0.1〜3重量部を配合した塗膜表面保護フィルムが
開示されている。しかし、熱可塑性エラストマーは高価
である上に、ポリオレフィン系樹脂にミクロ状に十分に
分散させるためには、溶融粘度の違いから強度に混練す
る必要があるので経済的に不利であり、また紫外線吸収
剤は低分子量であるため粘着剤層にブリードアウトし易
く、粘着力を低下させるという問題があった。
【0007】上記種々の技術開発が行われているが、塗
膜表面保護フィルムの引き裂け易さを十分に改善し、引
き剥がし時の作業効率を向上させうるような塗膜表面保
護フィルムは見当たらない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性等必要な品質を維持しつつ、貼付け作業及び用済み後
の引き剥がし作業を効率よく行うことができる塗膜表面
保護フィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の塗膜表面保護フ
ィルムは、ポリオレフィン系樹脂の三層積層フィルムよ
りなり、三層積層フィルムの両外層が、メルトフローレ
ート(以下、「MFR」と記す)が0.1〜3g/10
分で密度が0.930〜0.945g/cm3のポリエ
チレン系樹脂からなり、中間層が、メルトフローレート
0.1〜3g/10分のポリプロピレン系樹脂からな
り、該ポリプロピレン系樹脂のクロス分別法によって測
定される樹脂溶出量が、0℃以下で全ポリプロピレン系
樹脂量の40〜70重量%、0℃超70℃以下で全ポリ
プロピレン系樹脂量の10〜30重量%、70℃超で全
ポリプロピレン系樹脂量の20〜40重量%であり、か
つ前記ポリエチレン樹脂及びポリプロピレン系樹脂の合
計成分が、エチレン成分50〜95重量%及びエチレン
以外のα−オレフィン成分5〜50重量%よりなること
を特徴とする。
【0010】本発明で使用される三層積層フィルムは、
両外層がポリエチレン系樹脂からなり、中間層がポリプ
ロピレン系樹脂からなる。ポリプロピレン系樹脂の単層
ではインフレーション法で成膜した際にバブルが不安定
となるため、溶融樹脂が金型と接触する両外層にはポリ
エチレン樹脂が用いられ、三層積層フィルムとなされ
る。尚、必要に応じて、三層積層フィルムと後述の粘着
剤層との間に公知の方法でプライマー層を設けたり、粘
着剤層とは反対側の基材フィルム表面に公知の方法で離
型層を設けることにより、4層以上の積層フィルムとな
ってもよい。
【0011】上記三層積層フィルムの両外層に用いられ
るポリエチレン系樹脂としては、例えば、直鎖状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン等が挙げられる。上記ポリエチレン系樹脂のMFR
は、小さくなると溶融粘度が高くなり過ぎて成形効率が
低下し、大きくなるとインフレーション法で成膜した際
にバブルの安定性が低下するので、0.1〜3g/10
分に限定され、好ましくは0.5〜2g/10分であ
る。尚、本発明でいうMFRは、JIS K 7210
に準拠して測定される値である。
【0012】また、上記ポリエチレン系樹脂の密度は、
小さくなると得られる塗膜表面保護フィルムの耐熱性が
不足し、大きくなると得られる塗膜表面保護フィルムの
柔軟性が低下し、自動車車体の曲面などに追従し難くな
るので、0.930〜0.945g/cm3に限定さ
れ、好ましくは0.930〜0.940g/cm3であ
る。
【0013】上記ポリエチレン系樹脂には50重量%を
限度として他のポリオレフィン系樹脂がブレンドされて
いてもよい。他のポリオレフィン系樹脂としては、例え
ば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
プロピレンの単独重合体、エチレンを主成分とするエチ
レン−α−オレフィンランダム重合体又はブロック重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。上
記α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1
−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられ
る。また、両外層のポリエチレン系樹脂の組成は、得ら
れる塗膜表面保護フィルムのフラット性の点から同一で
ある方が好ましいが、異なっていてもよい。
【0014】上記三層積層フィルムの中間層に用いられ
るポリプロピレン系樹脂のMFRは、小さくなると溶融
粘度が高くなり過ぎて成形効率が低下し、大きくなると
インフレーション法で成膜する際のバブルの安定性が低
下するので、0.1〜3g/10分に限定され、好まし
くは0.5〜2g/10分である。
【0015】上記ポリプロピレン系樹脂のクロス分別法
によって測定される樹脂溶出量は、0℃以下で全ポリプ
ロピレン系樹脂量の40〜70重量%、0℃超70℃以
下で全ポリプロピレン系樹脂量の10〜30重量%、7
0℃超で全ポリプロピレン系樹脂量の20〜40重量%
である。
【0016】0℃以下での樹脂溶出量は、少なくなると
得られる塗膜表面保護フィルムの柔軟性が低下して自動
車車体の曲面への追従性が不足し、多くなると得られる
塗膜表面保護フィルムの強度が低下し、使用後の引き剥
がし時に破断し易くなるので、全ポリプロピレン系樹脂
量の40〜70重量%に限定され、好ましくは45〜6
0重量%である。0℃超70℃以下での樹脂溶出量は、
少なくなるとインフレーション法で成膜した際のバブル
の安定性が低下し、多くなると得られる塗膜表面保護フ
ィルムの耐熱性が低下するので、全ポリプロピレン系樹
脂量の10〜30重量%に限定され、好ましくは15〜
25重量%である。70℃超での樹脂溶出量は、少なく
なると得られる塗膜表面保護フィルムの耐熱性が低下
し、多くなるとインフレーション法で成膜する際のバブ
ルの安定性が低下するので、全ポリプロピレン系樹脂量
の20〜40重量%に限定され、好ましくは25〜40
重量%である。
【0017】上記クロス分別法による樹脂溶出量は、以
下の方法にて測定される値である。まず、ポリプロピレ
ン系樹脂を140℃或いはポリプロピレン系樹脂が完全
に溶解する温度のo−ジクロロベンゼンに溶解した後一
定速度で冷却し、予め用意しておいた不活性担体の表面
に、結晶性の高い順及び分子量の高い順に薄いポリマー
層として生成させる。次に、連続的又は段階的に昇温
し、溶出した成分の濃度を順次検出し、組成分布(結晶
性分布)を測定する。これを温度上昇溶離分別という。
同時に、溶出した成分を高温型GPCにより分析して、
分子量と分子量分布を測定する。本発明では、上記温度
上昇溶離分別部分と高温型GPC部分の両方をシステム
として備えているクロス分別クロマトグラフ装置(三菱
化学社製、商品名「CFC−T150A型」)を使用し
て測定した。
【0018】上記のようなポリプロピレン系樹脂として
は、例えば、ポリプロピレンの存在下でエチレン、プロ
ピレン等を重合する、所謂リアクターブレンド法により
得られるものが挙げられ、例えば、商品名「キャタロ
イ」(モンテル社製)、商品名「PER」(トクヤマ社
製)等が市販されている。
【0019】上記ポリプロピレン系樹脂には、85重量
%を限度として上記ポリプロピレン系樹脂以外のポリオ
レフィン系樹脂を混合してもよい。ポリオレフィン系樹
脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、エチレンを主成分とするエチレン−α
−オレフィンランダム共重合体又はブロック共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、プロピレンの単独重合
体、プロピレンを主成分とするエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体又はブロック共重合体等が挙げられる。
【0020】また、上記ポリプロピレン系樹脂には、ビ
ニル芳香族系エラストマーが添加されているのが好まし
い。ビニル芳香族系エラストマーなどのエラストマー成
分は、通常のポリプロピレン系樹脂に添加しても均一に
混合され難く、強度に混練する必要があるが、本発明で
使用される上記ポリプロピレン系樹脂は、そのクロス分
別法による樹脂溶出量から示される通り、ポリプロピレ
ン系樹脂中にエラストマー成分を多く含有しているの
で、ビニル芳香族系エラストマーは均一に混合される。
【0021】上記ビニル芳香族系エラストマーは、ビニ
ル芳香族化合物重合体ブロック(A)と共役ジエン重合
体ブロック(B)とのブロック共重合体又はランダム共
重合体であり、A−(B−A)m又は(A−B)n(た
だし、m及びnは自然数である)で表わされるエラスト
マーが好ましく、さらに好ましくはA−B−A型又はA
−B型のブロック共重合体又はランダム共重合体、或い
はこれらの水添物である。
【0022】上記ビニル芳香族化合物としては、例え
ば、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ジビニルスチレン、1,1−
ジフェニルスチレン等が挙げられ、中でもスチレン及び
α−メチルスチレンが好ましい。
【0023】上記共役ジエンとしては、例えば、1,3
−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−
1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5
−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,
3−オクタジエン、クロロプレン等が挙げられ、中でも
1,3−ブタジエン及びイソプレンが好ましい。
【0024】上記ビニル芳香族系エラストマーとして
は、水添スチレン−ブタジエンランダム共重合体及び水
添スチレン−イソプレンブロック共重合体が特に好まし
い。さらに、水添スチレン−イソプレンブロック共重合
体の中でもイソプレン(2−メチル−1,3−ブタジエ
ン)が3,4結合により重合しているものが好ましい。
【0025】上記ビニル芳香族系エラストマーにおい
て、上記ビニル芳香族化合物の含有量は、少なくなると
得られる塗膜表面保護フィルムの耐熱性及び透明性が低
下し、多くなると得られる塗膜表面保護フィルムの風合
いが低下し、また、ビニル芳香族系エラストマーが上記
ポリプロピレン系樹脂に均一に分散し難くなるので得ら
れる塗膜表面保護フィルムの透明性が低下するので、5
〜40重量%が好ましく、より好ましくは10〜30重
量%である。
【0026】上記ビニル芳香族系エラストマーは、得ら
れる塗膜表面保護フィルムの柔軟性をあげ、自動車車体
の曲面への追従性を良くするものであり、添加量が、少
なくなるとその効果が得られず、多くなると得られる塗
膜表面保護フィルムの耐熱性が低下し、また、柔軟にな
りすぎて取り扱い性が悪くなるので、上記ポリプロピレ
ン系樹脂100重量部に対し、5〜100重量部が好ま
しく、より好ましくは7〜67重量部である。
【0027】また、三層積層フィルムの両外層に用いら
れる上記ポリエチレン系樹脂及び中間層に用いられる上
記ポリプロピレン系樹脂の合計成分は、エチレン成分が
50〜95重量%及びエチレン以外のα−オレフィン成
分が5〜50重量%となされる。上記エチレン成分が少
なくなるとインフレーション法で成膜した際のバブルの
安定性が低下し、得られる塗膜表面保護フィルムの厚み
が変動してしわが発生したり、後述する粘着剤を塗工又
は共押出しする際に糊厚みが不均一となり、粘着力が一
定しなくなる。特に厚み変動が著しい場合は、インフレ
ーション法で成膜する際のバブルが破裂して成膜が不可
能となる。また、エチレン成分が多くなると得られる塗
膜表面保護フィルムの耐熱性が低下する。
【0028】上記エチレン以外のα−オレフィン成分
は、耐熱性の観点からプロピレン成分を主体とすること
が好ましいが、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン等の成分が少量含有されていてもよ
い。
【0029】上記三層積層フィルムの各層には、無機充
填剤、酸化防止剤、光安定剤、スリップ剤、アンチブロ
ッキング剤等の一般的にポリオレフィン系樹脂に添加さ
れる添加剤が添加されていてもよく、顔料、染料等で着
色されてもよい。上記無機充填剤としては、例えば、酸
化チタン、炭酸カルシウム、タルク、マイカ等が挙げら
れ、特に、酸化チタンが添加されているのが好ましい。
上記光安定剤としては、例えば、ヒンダードアミン系光
安定剤が挙げられる。上記各種添加剤の添加量は、各層
とも同量であってもよく、各層毎に異なっていてもよ
い。
【0030】尚、上記三層積層フィルムの各層に紫外線
吸収剤が配合されていると、三層積層フィルムの一面に
後述する粘着剤層を形成した場合に、紫外線吸収剤は一
般に低分子量型であるので、経時で粘着剤層にブリード
アウトし、得られる塗膜表面保護フィルムの粘着力を低
下させたり、粘着剤層と三層積層フィルムとの層間接着
力を低下させるので好ましくない。
【0031】上記三層積層フィルムの厚みは適宜決定し
てよいが、薄くなると塗膜表面保護フィルムのこしが不
足して自動車車体などへの貼付け作業効率が低下し、厚
くなると塗膜表面保護フィルムの柔軟性が低下し、自動
車車体などの曲面への追従性が不足するので、30〜6
0μmが好ましく、より好ましくは40〜50μmであ
る。三層積層フィルムの両外層及び中間層の厚み比は、
外層:中間層:外層が1:1:1〜1:7:1が好まし
く、より好ましくは1:2:1〜1:4:1である。中
間層の厚みが大きくなるとインフレーション法で成膜し
た際にバブルの安定性が低下し、小さくなると塗膜表面
保護フィルムの耐熱性が悪くなる。また、三層積層フィ
ルムの幅は、用途に応じて適宜決定されるが、一般に自
動車のサイズに合わせて1000〜2000mmが好ま
しい。
【0032】上記三層積層フィルムは、インフレーショ
ン法により成膜するのが好ましい。インフレーション法
は空冷式又は水冷式のいずれでもよいが、生産効率が良
いので、空冷式が好ましい。インフレーション法で成膜
することにより、三層積層フィルムが寸法精度よく、安
定的に生産することができ、また、該三層積層フィルム
から得られる塗膜表面保護フィルムはMD及びTDのい
ずれの耐引き裂き性にも優れている。
【0033】また、得られる塗膜表面保護フィルム表面
のすべりを調節する等の目的で、上記三層積層フィルム
の片面又は両面にエンボス加工が施されてもよい。
【0034】本発明の塗膜表面保護フィルムは上記三層
積層フィルムからなり、その一面に粘着剤層が形成され
ているのが好ましい。上記粘着剤層を構成する粘着剤と
しては特に制限がなく、従来公知の任意のものが使用で
き、例えば、ゴム系、アクリル系等の粘着剤が挙げられ
る。粘着剤層を形成する方法としては、塗工法、共押出
し法等公知の方法が使用可能である。
【0035】
【作用】塗膜表面保護フィルムの基材フィルムを上記三
層積層フィルムとすることにより、インフレーション法
で寸法精度よく、安定的に生産できる。この三層積層フ
ィルムを塗膜表面保護フィルムとして使用すると、柔軟
で伸びよいため自動車車体の曲面によく追従し、しかも
こしがあるので、自動車車体への貼付け作業がし易く、
優れた耐熱性と耐候性とを具備するので、直射日光下で
も劣化し難い。さらに、強度と耐引き裂き性がMD及び
TD共に優れるので、使用後の引き剥がし作業中に破断
することがなく、引き裂けることもない。また、焼却し
ても有害物質を発生しないので、焼却廃棄がし易い。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明の態
様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0037】(実施例1) 外層用樹脂:MFRが1.6g/10分及び密度が0.
933g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー
社製、商品名「ニポロンTZ260」)100重量部 MFRが6.0g/10分、密度が0.89g/cm3
及びエチレン含有量が約5重量%のエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体(日本ポリケム社製、商品名「ノバ
テックFX4」)30重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0038】中間層用樹脂:MFRが0.8g/10分
であり、クロス分別法により測定された樹脂溶出量が、
0℃以下で全樹脂量の47重量%、0℃超70℃以下で
20重量%、70℃超で33重量%のポリプロピレン系
樹脂(モンテル社製、商品名「キャタロイKS−081
P」)100重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0039】上記外層用樹脂及び中間層用樹脂を、外層
用樹脂/中間層用樹脂/外層用樹脂となるように、空冷
インフレーション法(ブロー比2.5、金型温度220
℃)で押出し、全体厚み45μm、各層の厚み比(外
層:中間層:外層)が1:2.5:1、取幅1300m
mの三層積層フィルムを得た。空冷インフレーション法
で成膜する際、バブルは安定し、押出変動もなく効率よ
く成形できた。尚、得られた三層積層フィルムの両外層
及び中間層を構成する外層用樹脂の直鎖状低密度ポリエ
チレン及び中間層用樹脂のポリプロピレン系樹脂の合計
樹脂成分は、エチレン成分が約74重量%、プロピレン
成分が約24重量%並びにエチレン成分及びプロピレン
成分以外のα−オレフィン成分が約2重量%であった。
【0040】上記三層積層フィルムの一面に、ポリスチ
レン換算数平均分子量100万のポリイソブチレンから
なる粘着剤のトルエン溶液を塗工し、70℃で乾燥して
本発明の塗膜表面保護フィルムを得た。乾燥後の粘着剤
層の厚みは60μmであった。
【0041】一方、塗膜として最表面がクリヤーコート
で構成される2コート1ベークタイプのアクリルメラミ
ン樹脂が、140℃で30分間焼き付けされてなる自動
車のルーフ部分の塗膜に、上記塗膜表面保護フィルム
を、その粘着剤層が塗膜側になるように貼付し、十分ス
キージングした後引き剥がしたところ、塗膜表面保護フ
ィルムは引き裂けることなく、1回できれいに引き剥が
すことができた。
【0042】(実施例2) 外層用樹脂 MFRが1.2g/10分及び密度が0.935g/c
3の直鎖状低密度ポリエチレン(出光石油化学社製、
商品名「モアテック0168N」)100重量部 MFRが5.0g/10分、密度が0.9g/cm3
びエチレン含有量が約5重量%のエチレン−プロピレン
ランダム共重合体(日本ポリオレフィン社製、商品名
「ジェイアロマーFD332」)10重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0043】中間層用樹脂 MFRが0.45g/10分であり、クロス分別法によ
り測定された樹脂溶出量が、0℃以下で全樹脂量の55
重量%、0℃超70℃以下で18重量%、70℃超で2
7重量%のポリプロピレン系樹脂(モンテル社製、商品
名「キャタロイKS−353P」)100重量部 MFRが1.6g/10分及び密度が0.933g/c
3の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名
「ニポロンTZ260」)10重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0044】上記外層用樹脂及び中間層用樹脂を使用し
た以外は実施例1と同様にして、全体厚み45μm、各
層の厚み比(外層:中間層:外層)が1:2.5:1、
取幅1300mmの三層積層フィルムを得た。空冷イン
フレーション法で成膜する際、バブルは安定し、押出変
動もなく効率よく成形できた。尚、得られた三層積層フ
ィルムの両外層及び中間層を構成する外層用樹脂の直鎖
状低密度ポリエチレン及び中間層用樹脂のポリプロピレ
ン系樹脂の合計樹脂成分は、エチレン成分が約77重量
%、プロピレン成分が約21重量%並びにエチレン成分
及びプロピレン成分以外のα−オレフィン成分が約2重
量%であった。
【0045】上記三層積層フィルムの一面に、実施例1
と同様にして粘着剤を塗工して塗膜表面保護フィルムを
得た後、この塗膜表面保護フィルムについて、実施例1
と同様の引き剥がし試験を行ったところ、塗膜表面保護
フィルムは引き裂けることなく、1回できれいに引き剥
がすことができた。
【0046】(実施例3) 外層用樹脂:MFRが1.6g/10分及び密度が0.
933g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー
社製、商品名「ニポロンTZ260」)100重量部 MFRが6.0g/10分、密度が0.89g/cm3
及びエチレン含有量が約5重量%のエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体(日本ポリケム社製、商品名「ノバ
テックX1804」)30重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0047】中間層用樹脂:MFRが0.8g/10分
であり、クロス分別法により測定された樹脂溶出量が、
0℃以下で全樹脂量の47重量%、0℃超70℃以下で
20重量%、70℃超で33重量%のポリプロピレン系
樹脂(モンテル社製、商品名「キャタロイKS−081
P」)100重量部 ビニル芳香族系エラストマー(旭化成工業社製、商品名
「タフテックL515」)20重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0048】上記外層用樹脂及び中間層用樹脂を使用し
た以外は実施例1と同様にして、全体厚み45μm、各
層の厚み比(外層:中間層:外層)が1:2.5:1、
取幅1300mmの三層積層フィルムを得た。空冷イン
フレーション法で成膜する際、バブルは安定し、押出変
動もなく効率よく成形できた。尚、得られた三層積層フ
ィルムの両外層及び中間層を構成する外層用樹脂の直鎖
状低密度ポリエチレン及び中間層用樹脂のポリプロピレ
ン系樹脂の合計樹脂成分は、エチレン成分が約68重量
%、プロピレン成分が約21重量%並びにエチレン成分
及びプロピレン成分以外のα−オレフィン成分が約11
重量%であった。
【0049】上記三層積層フィルムの一面に、実施例1
と同様にして粘着剤を塗工して塗膜表面保護フィルムを
得た後、この塗膜表面保護フィルムについて、実施例1
と同様の引き剥がし試験を行ったところ、塗膜表面保護
フィルムは引き裂けることなく、1回できれいに引き剥
がすことができた。
【0050】(実施例4) 外層用樹脂 MFRが1.2g/10分及び密度が0.935g/c
3の直鎖状低密度ポリエチレン(出光石油化学社製、
商品名「モアテック0168N」)100重量部 MFRが5.0g/10分、密度が0.9g/cm3
びエチレン含有量が約5重量%のエチレン−プロピレン
ランダム共重合体(日本ポリオレフィン社製、商品名
「ジェイアロマーFD332」)10重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0051】中間層用樹脂 MFRが0.45g/10分であり、クロス分別法によ
り測定された樹脂溶出量が、0℃以下で全樹脂量の55
重量%、0℃超70℃以下で18重量%、70℃超で2
7重量%のポリプロピレン系樹脂(モンテル社製、商品
名「キャタロイKS−353P」)100重量部 ビニル芳香族系エラストマー(旭化成工業社製、商品名
「タフテックL515」)10重量部 MFRが1.6g/10分及び密度が0.933g/c
3の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名
「ニポロンTZ260」)10重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0052】上記外層用樹脂及び中間層用樹脂を使用し
た以外は実施例1と同様にして、全体厚み45μm、各
層の厚み比(外層:中間層:外層)が1:2.5:1、
取幅1300mmの三層積層フィルムを得た。空冷イン
フレーション法で成膜する際、バブルは安定し、押出変
動もなく効率よく成形できた。尚、得られた三層積層フ
ィルムの両外層及び中間層を構成する外層用樹脂の直鎖
状低密度ポリエチレン及び中間層用樹脂のポリプロピレ
ン系樹脂の合計樹脂成分は、エチレン成分が約77重量
%、プロピレン成分が約16重量%並びにエチレン成分
及びプロピレン成分以外のα−オレフィン成分が約7重
量%であった。
【0053】上記三層積層フィルムの一面に、実施例1
と同様にして粘着剤を塗工して塗膜表面保護フィルムを
得た後、この塗膜表面保護フィルムについて、実施例1
と同様の引き剥がし試験を行ったところ、塗膜表面保護
フィルムは引き裂けることなく、1回できれいに引き剥
がすことができた。
【0054】(比較例1) 外層用樹脂 MFRが1.6g/10分及び密度が0.933g/c
3の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名
「ニポロンTZ260」)100重量部 MFRが6.0g/10分、密度が0.89g/cm3
及びエチレン含有量が約5重量%のエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体(日本ポリケム社製、商品名「ノバ
テックFX4」)30重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0055】中間層用樹脂 MFRが0.5g/10分であり、エチレン−プロピレ
ンゴムを8重量%含有し、クロス分別法により測定され
た樹脂溶出量が、0℃以下で全樹脂量の7.9重量%、
0℃超70℃以下で5.7重量%、70℃超で86.4
重量%であるポリプロピレン系樹脂(トクヤマ社製、商
品名「RB610A」)100重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0056】上記外層用樹脂及び中間層用樹脂を使用し
た以外は実施例1と同様にして三層積層フィルムを作製
しようとしたが、バブルがひょうたん状となって安定せ
ず、成膜はできなかった。
【0057】(比較例2) 外層用樹脂 MFRが1.6g/10分及び密度が0.933g/c
3の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名
「ニポロンTZ260」)100重量部 MFRが6.0g/10分、密度が0.933g/cm
3及びエチレン含有量が約5重量%のエチレン−プロピ
レンランダム共重合体(日本ポリケム社製、商品名「ノ
バテックX1804」)30重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0058】中間層用樹脂 MFRが1.5g/10分であり、エチレン−プロピレ
ンゴムを15重量%含有し、クロス分別法により測定さ
れた樹脂溶出量が、0℃以下で全樹脂量の12重量%、
0℃超70℃以下で12重量%、70℃超で76重量%
であるポリプロピレン系樹脂(日本ポリケム社製、商品
名「EC7」)100重量部 酸化チタン1重量部 高分子量型ヒンダードアミン系光安定剤(チバアディテ
ィブ社製、商品名「チヌビン622」)0.5重量部
【0059】上記外層用樹脂及び中間層用樹脂を使用し
た以外は実施例1と同様にして、全体厚み45μm、各
層の厚み比(外層:中間層:外層)が1:2.5:1、
取幅1300mmの三層積層フィルムを作製しようとし
たが、バブルがひょうたん状となって安定せず、成膜は
できなかった。
【0060】(比較例3)比較例3と同様の外層用樹脂
及び中間層用樹脂を、外層用樹脂/中間層用樹脂/外層
用樹脂となるように、Tダイ法(金型温度220℃)で
押出し、全体厚み45μm、各層の厚み比(外層:中間
層:外層)が1:2.5:1、取幅1300mmの三層
積層フィルムを得た。尚、得られた三層積層フィルムの
両外層及び中間層を構成する外層用樹脂の直鎖状低密度
ポリエチレン及び中間層用樹脂のポリプロピレン系樹脂
の合計樹脂成分は、エチレン成分が約46重量%、プロ
ピレン成分が約52重量%並びにエチレン成分及びプロ
ピレン成分以外のα−オレフィン成分が約2重量%であ
った。
【0061】上記三層積層フィルムの一面に、実施例1
と同様にして粘着剤を塗工して塗膜表面保護フィルムを
得た後、この塗膜表面保護フィルムについて、実施例1
と同様の引き剥がし試験を行ったところ、10回に1回
の割合でMDに沿って引き裂けて剥がれ、1回できれい
に引き剥がすことができなかった。
【0062】
【発明の効果】本発明の塗膜表面保護フィルムは、イン
フレーション法で容易に得ることができ、また、柔軟で
伸びがよく、自動車車体の曲面によく追従するので貼付
け作業がし易く、しかも、耐熱性にも優れているので、
熱により劣化し難い。さらに、塗膜表面保護フィルムが
MD及びTDのいずれにも引き裂け難いので、使用後に
引き剥がす際に、作業を1回の剥離で行うことができ、
効率的である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C08L 23/10 (C08L 23/10 53:00) 53:00) Fターム(参考) 4F100 AK04A AK04B AK07C AK09D AK11C AK63A AK63B AK64A AK64B AL03A AL03B AL05C AL09C BA03 BA04 BA07 BA10A CA05A CA05B CA05C CA05H CA23A CA23B CA23C CA23H CB05D EH17 GB32 JA06A JA06B JA07C JA15A JA15B JL01 JL05 JL14 4J002 BB111 BC002 BC012 BC052 BC082 BC092 BN031 BP012 FD010 FD040 GF00 GG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂の三層積層フィル
    ムよりなる塗膜表面保護フィルムであって、三層積層フ
    ィルムの両外層が、メルトフローレートが0.1〜3g
    /10分で密度が0.930〜0.945g/cm3
    ポリエチレン系樹脂からなり、中間層が、メルトフロー
    レート0.1〜3g/10分のポリプロピレン系樹脂か
    らなり、該ポリプロピレン系樹脂のクロス分別法によっ
    て測定される樹脂溶出量が、0℃以下で全ポリプロピレ
    ン系樹脂量の40〜70重量%、0℃超70℃以下で全
    ポリプロピレン系樹脂量の10〜30重量%、70℃超
    で全ポリプロピレン系樹脂量の20〜40重量%であ
    り、かつ前記ポリエチレン樹脂及びポリプロピレン系樹
    脂の合計成分が、エチレン成分50〜95重量%及びエ
    チレン以外のα−オレフィン成分5〜50重量%よりな
    ることを特徴とする塗膜表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】 中間層に、ポリプロピレン系樹脂100
    重量部に対し、ビニル芳香族系エラストマーが5〜10
    0重量部添加されていることを特徴とする、請求項1に
    記載の塗膜表面保護フィルム。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収剤が含有されないことを特徴
    とする、請求項1又は2に記載の塗膜表面保護フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 インフレーション法によって成形されて
    なることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の塗膜表面保護フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗
    膜表面保護フィルムの一面に粘着剤層が設けられてなる
    ことを特徴とする塗膜表面保護フィルム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007023695A1 (ja) * 2005-08-23 2007-03-01 Nitto Denko Corporation ガラス保護用粘着シート類および自動車ガラス用保護フィルム
JP2007084795A (ja) * 2005-08-23 2007-04-05 Nitto Denko Corp ガラス保護用粘着シート類および自動車ガラス用保護フィルム
JP2007160725A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Futamura Chemical Co Ltd 表面保護フィルム用支持基材及び表面保護フィルム
JP2008540199A (ja) * 2005-05-18 2008-11-20 ペトスキー プラスチックス,インク. 塗料付着性及び粘着性を有する蒸気分散プラスチックフィルム

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