JP2002302600A - 湿気・熱硬化性組成物 - Google Patents
湿気・熱硬化性組成物Info
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Abstract
低温(70℃以上)にて短時間(5分以上)の条件下で
も硬化可能である、貯蔵安定性に優れ、かつ、製造も比
較的容易である湿気・熱硬化性ウレタン組成物の提供。 【解決手段】末端活性イソシアネート基含有ウレタンプ
レポリマーと、平均中心粒径20μm以下である固体ア
ミン化合物の表面をスルホンアミド系誘導体によって不
活性化した表面処理固体アミン化合物とを含有すること
を特徴とする湿気・熱硬化性組成物により上記課題を解
決する。
Description
成物に関し、より詳しくは、貯蔵安定性を保持しなが
ら、且つ常温下での硬化が可能である一液型湿気・熱硬
化性ウレタン樹脂組成物に関する。
て、イソシアネート基が室温のように低い温度であって
も高い反応性を有するため、イソシアネート基を、例え
ば、βジケトン、オキシム、カプロラクタム等のブロッ
ク化剤によりブロックする手法や、逆に、イソシアネー
ト基と反応活性があるアミン化合物等を、酸等のブロッ
ク化剤によりブロックする手法が知られている。このよ
うな加熱硬化性ウレタン組成物は、使用時に加熱するこ
とによりブロック化剤を熱解離し、イソシアネート基ま
たはアミノ基を再生させることにより硬化が開始され
る。このようなブロック化剤とイソシアネート基との解
離温度、および、ブロック化剤とアミン化合物等との解
離温度は、いずれも120℃以上と高温であり、ウレタ
ン組成物を硬化するためには、このような温度まで昇温
させることが必要であった。
レタン組成物の硬化時の温度を下げるべく、常温で固体
である固体アミンであって、この表面がブロック化剤に
て不活性化されているものを使用し、ウレタン組成物を
加熱して、該固体アミンを溶融することでウレタンプレ
ポリマーと反応させ、ウレタン組成物を硬化させるとい
う手法がある。
は、融点が50℃以上でかつ少なくとも2個のアミノ基
を有するポリアミン化合物を、流動パラフィン等の該ポ
リアミン化合物とは非反応性である分散媒に分散させた
分散液と、イソシアネート基含有化合物を含むことを特
徴とする接着剤組成物が開示されており、また、WO9
5/26374号公報には、融点50℃以上および中心
粒径20μm以下の固形アミンの表面に、中心粒径2μ
m以下の微粉体を、該固形アミンと微粉体の重量比が1
/0.001〜0.5となるように固着させて、表面の
活性アミノ基を被覆した微粉体コーティングアミンと、
末端活性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと
から成ることを特徴とする加熱硬化性組成物が開示され
ており、また、特開平07−173243号公報には、
末端活性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー、
および、固体アミン化合物にポリイソシアネート化合物
および/またはモノイソシアネート化合物を、活性アミ
ノ基と、イソシアネート基の当量比が1/0.5〜0.
025となるように反応させて、表面の活性アミノ基を
一部不活性化した不活性化固体アミン化合物から成るこ
とを特徴とする加熱硬化性組成物が開示されている。
付近まで昇温すればウレタン組成物の硬化が可能となる
ため、ウレタン組成物の硬化温度を低下させることがで
きる。しかし、上述のウレタン組成物は、使用する固体
アミンの表面処理が不充分であると、固体アミン表面に
残った活性アミンと、組成物中のイソシアネート基とが
反応を起こしてしまい、ウレタン組成物の貯蔵安定性が
悪化したり、部分的にゲルが生成して、その処理が非常
に面倒となるなどの問題が生じるため、固体アミンの表
面処理は非常に難しい。また、ウレタン組成物を、固体
アミンの融点以下で湿気硬化させる場合は、硬化速度が
非常に遅くなるという問題があった。
にあり、常温下の湿気硬化が可能であり、また、比較的
低温(70℃以上)にて短時間(5分以上)の条件下で
も硬化可能である、貯蔵安定性に優れ、かつ、製造も比
較的容易である湿気・熱硬化性ウレタン組成物を提供す
ることにある。
決するため、末端活性イソシアネート基含有ウレタンプ
レポリマーと、平均中心粒径20μm以下である固体ア
ミン化合物の表面をスルホンアミド系誘導体によって不
活性化した表面処理固体アミン化合物とを含有すること
を特徴とするに係る湿気・熱硬化性組成物を提供する。
オルソギ酸メチルエステル、オルソギ酸エチルエステ
ル、及びこれらの加水分解生成物、ならびにアルコール
およびアミンからなる群から選ばれる1つの化合物と、
p−トルエンスルホニルイソシアネートとの反応物であ
ることが好ましい。
に、可塑剤、充填剤、潜在性硬化剤、触媒および老化防
止剤からなる群から選ばれる1以上を含有することが好
ましく、この場合、前記潜在性硬化剤が、オキサゾリジ
ン化合物であることが好ましい。
する。本発明に係る湿気・熱硬化性組成物は、末端活性
イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと、平均中
心粒径20μm以下である固体アミン化合物の表面をス
ルホンアミド系誘導体によって不活性化した表面処理固
体アミン化合物とを含有するものである。
活性イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを
含有する。末端活性イソシアネート基含有ウレタンプレ
ポリマーは、水の存在によりイソシアネート基部分が尿
素結合を形成しながら、架橋、硬化して高分子となる化
合物である。本発明に用いるウレタンプレポリマーは、
一般に、ポリヒドロキシル化合物の一種であるポリオー
ル化合物とポリイソシアネート化合物から生成されるウ
レタンプレポリマーであればよく、特に限定されない。
の水素を水酸基で置換したアルコール類の総称であり、
ポリエーテル系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオー
ル、ポリエステル系ポリオール、その他のポリオール、
及びこれらの混合ポリオール等を挙げることができる。
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、4,4’−ジヒドロキ
シフェニルプロパン、4,4’−ジヒドロキシフェニル
メタン等の2価アルコール;グリセリン、1,1,1−
トリメチロールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオ
ール、ペンタエリスリトール等の多価アルコール;エチ
レンジアミン、芳香族ジアミンなどのジアミン類;ソル
ビトール等の糖類の1種または2種以上に、エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド、スチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの1
種または2種以上を付加して得られるポリオール;ポリ
オキシテトラメチレンオキサイド等を挙げることができ
る。
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキ
サンジメタノール、グリセリン、1,1,1−トリメチ
ロールプロパン、あるいはその他の低分子ポリオールの
1種または2種以上と、グルタル酸、アジピン酸、ピメ
リン酸、スベリン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、ダイマー酸、あるいはその他の低分子カルボ
ン酸やオリゴマー酸の1種または2種以上との縮合重合
体;プロピオンラクトン、バレロラクトン等の開環重合
体等を挙げることができる。
−炭素結合よりなるポリオール、例えば、アクリルポリ
オール、ポリブタジエンポリオール、水素添加されたポ
リブタジエンポリオール等や、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、
ヘキサンジオール等の低分子ポリオールを好適に挙げる
ことができる。これらのポリオールは、単独でも2種以
上併用してもよいが、重量平均分子量100〜1000
0程度のものが好ましく、500〜7000程度のもの
がさらに好ましい。
のポリウレタン樹脂の製造に用いられる種々のものがあ
る。具体的には、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
−4,4’−ジイソシアネートおよびこれらの変性品、
1,5−ナフタレンジイソシアネート、エチレンジイソ
シアネート、プロピレンジイソシアネート、テトラメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等を
挙げることができる。これらのポリイソシアネート化合
物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
ネート化合物からウレタンプレポリマーを得る際のポリ
オール化合物とポリイソシアネート化合物との混合割合
は、通常、当量比で、NCO/OH比が1.2〜3.0
であることが好ましく、1.5〜2.0であれば更に好
ましい。また、このようなウレタンプレポリマーは、上
述の量比でポリオール化合物とポリイソシアネート化合
物とを混合し、触媒存在下、あるいは無触媒下で30℃
〜120℃、好ましくは50℃〜100℃で加熱撹拌す
ることによって製造される。
いられる表面処理固体アミンは、平均中心粒径20μm
以下である固体アミン化合物の表面をスルホンアミド系
誘導体によって不活性化したものである。固体アミン化
合物としては、常温で固体であるアミン化合物を使用す
ることができ、通常、融点が60℃〜80℃である脂肪
族または芳香族アミン化合物を挙げることができる。
は、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1, 12−ドデ
カンジアミン、1, 10−デカンジアミン、1, 8−オ
クタンジアミン、1, 14−テトラデカンジアミン、
1, 16−ヘキサデカンジアミン等を挙げることがで
き、芳香族アミン化合物としては、4, 4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、2, 4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3, 3’−ジアミノジフェニルメタン、3, 4’−
ジアミノジフェニルメタン、2, 2’−ジアミノビフェ
ニル、2, 4’−ジアミノビフェニル、3, 3’−ジア
ミノビフェニル、2,4−ジアミノフェノール、2, 5
−ジアミノフェノール、o−フェニレンジアミン、m−
フェニレンジアミン、2, 3−トリレンジアミン、2,
4−トリレンジアミン、2, 5−トリレンジアミン、
2, 6−トリレンジアミン、3, 4−トリレンジアミン
等を挙げることができ、これらの1種または2種以上の
混合物を使用に供してよい。
中心粒径が20μm以下である。この範囲であると、外
観上つぶなどとして認められ得ないからである。
を不活性化するブロック化剤として、スルホンアミド系
誘導体を使用する。スルホンアミド系誘導体により固体
アミン化合物の表面をほぼ完全に不活性化させることが
可能となる。スルホンアミド系誘導体によって、固体ア
ミン化合物の表面が不活性化する理由は現時点ではっき
りと解明されているわけではないが、スルホンアミド系
誘導体が、固体アミン表面の活性アミノ基を不活性化し
ている、または、常温下においては、スルホンアミド系
誘導体により、固体アミン化合物表面がほぼ完全にウレ
タン系プレポリマーと非接触状態になると発明者らは考
えている。
として、好ましくは、オルソギ酸メチルエステル、オル
ソギ酸エチルエステル、およびこれらの加水分解生成
物、ならびにアルコールおよびアミンからなる群から選
択される1つの化合物と、p−トルエンスルホニルイソ
シアネートとの反応物を使用することができる。
具体的には、例えば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノー
ル、ペンタノール、イソペンタノール、ヘキサノール等
を挙げることができる。
が、具体的には、例えば、4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、2,2’−ジアミノビフェニル、
3,3’−ジアミノビフェニル、2,4−ジアミノフェ
ノール、2,5−ジアミノフェノール、o−フェニレン
ジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジ
アミン、2,3−トリレンジアミン、2,4−トリレン
ジアミン、2,5−トリレンジアミン、2,6−トリレ
ンジアミン、3,4−トリレンジアミン等の芳香族ジア
ミン;エチレンジアミン、1,3−プロパンジアミン、
1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、
1,6−ヘキサンジアミン、1,7−ヘプタンジアミ
ン、1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジアミ
ン、1,10−デカンジアミン、1,12−ドデカンジ
アミン、1,14−テトラデカンジアミン、1,16−
ヘキサデカンジアミン等の脂肪族ジアミン;各種トリア
ミン等のポリアミンメチルアミン、エチルアミン、プロ
ピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、ヘキ
シルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニル
アミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルア
ミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタ
デシルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、ジメ
チルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、トリアミルアミン、アリルア
ミン、ジアリルアミン、トリアリルアミン、シクロプロ
ピルアミン、シクロブチルアミン、シクロペンチルアミ
ン、シクロヘキシルアミン、アニリン、メチルアニリ
ン、ジメチルアニリン、エチルアニリン、ジエチルアニ
リン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジ
ン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、トリベンジル
アミン、ジフェニルアミン、トリフェニルアミン、α−
ナフチルアミン、β−ナフチルアミン等のモノアミン;
を挙げることができ、中でも、1,12−ドデカンジア
ミンが微紛化への加工のし易さ、安全性、融点以上の温
度での反応性等の点で好ましい。これらは、単独で用い
てもよく、2種以上を併用してもよい。
と、アルコールまたはアミンとの反応は、好ましくは、
常温下、より好ましくは溶媒中で、混合するだけで容易
に得られる。また、溶媒としては、p−トルエンスルホ
ニルイソシアネートを溶解することができる溶媒が好ま
しい。溶媒は、脂肪族または芳香族の有機溶媒を使用す
ることができ、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサン、デカリン(デカヒドロナフタレン)、メ
タノール、エタノール、テトラリン(テトラヒドロナフ
タレン)、シクロヘキサン等を挙げることができる。な
お、このようにして得られる反応物は、イソシアネート
基を実質的に有していなかった。
をほぼ完全に不活性化する観点から、固体アミン化合物
と、スルホンアミド系誘導体の混合比は、化学量論的な
当量比ではなく、固体アミン化合物の平均粒径、又は表
面積に応じて任意の割合で行うことになる。具体的に
は、固体アミン化合物の平均粒径が約20μmの場合
は、固体アミン化合物10gに対しスルホンアミド系誘
導体を1〜5g、より好ましくは2〜4gの割合で混合
することが好ましい。本発明において、本発明の組成物
を固体アミン化合物の融点以上に昇温したときに、表面
処理固体アミン化合物と、本発明の組成物に含有される
末端活性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー中
のイソシアネート基との割合は、ウレタンプレポリマー
中のイソシアネート基100個に対して、上記平均粒径
の固体アミン化合物が1〜10gであることが好まし
く、さらに好ましくは2〜8gの割合である。
本発明の目的を損なわない範囲で、更に組成物の物性を
向上させるために、上記の成分に加え、任意に、可塑
剤、充填剤、潜在性硬化剤、触媒および老化防止剤から
なる群から選ばれる1以上を含有することが好ましい。
この際、添加剤の配合量は、本発明の目的である貯蔵安
定性及び比較的低温での硬化性を損なわない範囲内であ
ることは当然のことである。
制限はなく、例えば、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート(DBP)、ジラウリルフタ
レート(DLP)、ブチルベンジルフタレート(BB
P)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジイソノ
ニルフタレート(DINP)、ジオクチルアジぺート
(DOA)、ジイソノニルアジペート(DINA)、ジ
イソデシルアジぺート、トリオクチルフォスフェート、
トリス(クロロエチル)フォスフェート、トリス(ジク
ロロプロピル)フォスフェート、トリブチルトリメリテ
ート(TBTM)、トリオクチルトリメリテート(TO
TM)、アジピン酸プロピレングリコールポリエステ
ル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステル、エポ
キシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油を挙げる
ことができる。
しては、特に制限はなく、例えば、カーボンブラック、
炭酸カルシウム、クレー、タルク、酸化チタン、生石
灰、カオリン、ゼオライト、ケイソウ土、ガラスバルー
ンが挙げられる。
化剤としては、特に制限はなく、例えば、加水分解によ
り活性化する潜在性硬化剤を挙げることができ、具体的
には、ポリアミンとカルボニル化合物との反応物である
ケチミン類、エナミン類;アミノアルコールとカルボニ
ル化合物との反応物であるオキサゾリジン類のアミン系
潜在性硬化剤を挙げることができる。
不活性化するスルホンアミド系誘導体は、オキサゾリジ
ン化合物の開環促進剤としても作用するため、本発明の
組成物の常温下での硬化時間短縮の観点から、潜在性硬
化剤としてオキサゾリジン化合物を使用することが好ま
しい。
アミノアルコールとしては、特に限定はないが、N−メ
チルエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、
N−プロピルエタノールアミン、N−ブチルエタノール
アミン、N−t−ブチルエタノールアミン、2−ヒドロ
キシエチルアミン,1−アミノ−2−プロパノール、N
−(2−ヒドロキシエチル)−N−(2−ヒドロキシプ
ロピル)アミン、ビス−N−(2−ヒドロキシエチル)
アミン、N−(2−アミノエチル)エタノールアミン、
N−(2−アミノエチル)イソプロパノールアミン等を
好ましく挙げることができ、N−メチルエタノールアミ
ン、N−エチルエタノールアミン、ビス−N−2−ヒド
ロキシエチルアミン等が硬化速度および価格の面から好
適である。
ば、下記式(1)で表される化合物を挙げることができ
る。
同一または異なってもよい炭化水素基であり、例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、
ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペ
ンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、
1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシ
ル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、
3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、
1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル
基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチ
ル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル
基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロ
ピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチ
ル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプ
ロピル基等のアルキル基を挙げることができる。
ては、特に制限はなく、例えば、ジオクチル錫ジラウレ
ート(DOTL)、ジブチル錫ジラウレート(DBT
L)、オクチル酸亜鉛、有機ビスマス化合物等の金属系
触媒、トリエチレンジアミン、モルフォリン系アミン等
のアミン系触媒を挙げることができる。また、任意成分
として使用される老化防止剤としては、特に制限はな
く、例えば、フェノール系誘導体、芳香族アミン系誘導
体、ピペリジン誘導体等を挙げることができる。
上記任意成分の他に、必要に応じて、他の樹脂成分、シ
ランカップリング剤、分散剤、溶剤、揺変剤、紫外線吸
収剤、染料、有機顔料や無機顔料、難燃剤等を含有して
もよい。例えば、他の樹脂成分を配合することで、本発
明の湿気・熱硬化性組成物を目的に応じて使い分けるこ
とが可能となる。
は、特に限定されないが、好ましくは上述の各成分を減
圧下に混合ミキサー等の攪拌装置を用いて充分混練し、
均一に分散させて組成物とするのがよい。
た固体アミン化合物の融点以上、例えば、50℃〜90
℃の温度に昇温することにより、約1分〜5分で硬化さ
せることができる。また、本発明の湿気・熱硬化性組成
物は、常温下で湿気硬化が可能であり、潜在性硬化剤と
してオキサゾリジン化合物を使用することにより、上記
硬化時間を大幅に短縮することができる。
硬化性組成物は、貯蔵安定性に優れ、かつ、常温下での
湿気硬化が可能であり、また、比較的低温にて短時間で
硬化できるため、弾性接着剤、シール剤、塗料、ポッテ
ィング材に好適に使用でき、例えば、浄化槽の嵌合部の
弾性接着剤、制御盤、計器、機械類、パネルといった機
器のパッキンとして好適に使用することができる。な
お、本発明に係る湿気・熱硬化性組成物は、1液性の熱
硬化性ウレタン組成物を対象としているが、組成物の使
用に際し、本発明の湿気・熱硬化性組成物を2液性ウレ
タン組成物として使用することも可能である。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
マーの合成 イソシアネート化合物として4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(ESOLVATE 1432I、
ダウポリウレタン日本(株))500gと、ポリオール
としてポリプロピレングリコール(PPG)(エクセノ
ール2020、旭硝子社製、平均分子量5000)20
0gを、NCO/OH当量比=1.80となる量で用い
て、ウレタンプレポリマーを合成した。
ネート9.84gを混合し、常温下、これにオルソギ酸
メチルエステル3.0gを徐々に滴下していき、スルホ
ンアミド系誘導体を合成した。トルエン8mlに、p
−トルエンスルホニルイソシアネート5.2gを混合
し、これに2メチル−1−プロパノール2.0gを徐々
に滴下していき、スルホンアミド系誘導体を合成し
た。
粒径20μm以下となるように高速剪断混合機により粉
砕した。DINP100gに上記スルホンアミド系誘導
体を2.5g混合させた。この混合溶液に前記1,1
2−ドデカンジアミン20gを投入し、20分間混合
し、表面処理固体アミン化合物を得た。スルホンアミ
ド系誘導体を2.8g用いる以外は、表面処理固体ア
ミン化合物と同様の操作を行い、表面処理固体アミン
化合物を得た。
表面処理固体アミン化合物50gを混合し、湿気・熱
硬化性組成物を得、実施例1とした。上記ウレタンプレ
ポリマー100gに、上記DINP/表面処理固体アミ
ン化合物を50gを混合し、更に、潜在性硬化剤とし
てオキサゾリジン化合物(ハードナーOZ、住友バイエ
ルウレタン社製)3gを添加混合して、湿気・熱硬化性
組成物を得、実施例2とした。
アミンを、表面処理せずに混合させた以外は実施例1と
同様の操作を行い、得られた組成物を比較例1とした。
また、DINP中に、平均粒径20μm以下に粉砕した
1.12ドデカンジアミン20gと、ポリイソシアネー
ト化合物(スミジュール44V−20、バイエル社製)
3gを投入し、10分混合させた以外は実施例1と同様
の操作を行い、得られた組成物を比較例2とした。
た湿気・熱硬化性組成物の貯蔵安定性を調べるため、組
成物を密封容器中で50℃の温度で7日間放置した。調
製直後の組成物の粘度を1とした場合の7日後の増粘倍
率を表1に示す。
性組成物の低温硬化性を調べるため、上述のように調製
した組成物をステンレス板上にそれぞれ塗布し、それぞ
れ20℃、相対湿度55%下で、および80℃下でのタ
ックフリータイム(TFT)を調べた。その結果を表1
に示す。
ン化合物を使用した実施例1および2は、表面処理をし
ていない固体アミン化合物を使用した比較例1と比較し
て、優れた貯蔵安定性を呈することがわかる。また、表
1からわかるように、固体アミン化合物を表面処理する
ブロック化剤として、スルホンアミド系誘導体を使用し
た実施例1および2は、ポリイソシアネート化合物を使
用した比較例2に比べて、TFTが短く、低温硬化性に
優れていることがわかる。また、オキサゾリジン化合物
を潜在性硬化剤として使用した実施例2は、使用してい
ない実施例1に比べ、TFTが非常に短く、特に、常温
下では、1/4に短縮していることがわかる。
優れた貯蔵安定性を有しながら、低温での迅速な硬化を
可能とするものである。本発明によれば、潜在性硬化剤
として、オキサゾリジン化合物を使用することにより、
硬化時間を更に短縮することができる。以上から、本発
明の湿気・熱硬化性組成物は、各種接着剤、塗料、シー
ラント、ダイレクトグレージング材、シーラー、コーテ
ィング材、特に、大型装置の弾性接着剤、機械類のパッ
キン、ポッティング材として最適に使用することができ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】末端活性イソシアネート基含有ウレタンプ
レポリマーと、平均中心粒径20μm以下である固体ア
ミン化合物の表面をスルホンアミド系誘導体によって不
活性化した表面処理固体アミン化合物とを含有すること
を特徴とする湿気・熱硬化性組成物。 - 【請求項2】前記スルホンアミド系誘導体が、オルソギ
酸メチルエステル、オルソギ酸エチルエステル、および
これらの加水分解生成物、ならびにアルコールおよびア
ミンからなる群から選ばれる1つの化合物と、p−トル
エンスルホニルイソシアネートとの反応物であることを
特徴とする請求項1に記載の湿気・熱硬化性組成物。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の湿気・熱硬化性
組成物であって、更に、可塑剤、充填剤、潜在性硬化
剤、触媒および老化防止剤からなる群から選ばれる1以
上を含有することを特徴とする湿気・熱硬化性組成物。 - 【請求項4】前記潜在性硬化剤が、オキサゾリジン化合
物であることを特徴とする請求項3に記載の湿気・熱硬
化性組成物。
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CN113563562A (zh) * | 2021-08-23 | 2021-10-29 | 无锡安睿驰科技有限公司 | 一种盘覆式自修复安全轮胎胶料及其制备方法 |
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