JP2002301828A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP2002301828A
JP2002301828A JP2001106099A JP2001106099A JP2002301828A JP 2002301828 A JP2002301828 A JP 2002301828A JP 2001106099 A JP2001106099 A JP 2001106099A JP 2001106099 A JP2001106099 A JP 2001106099A JP 2002301828 A JP2002301828 A JP 2002301828A
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ink
package
remaining amount
plate
ink package
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JP2001106099A
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English (en)
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Toshio Abiko
敏夫 安孫子
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク残量を正確に検知することのできるイ
ンクカートリッジを提供する。 【解決手段】 インクジェットヘッドに供給するインク
を保持する袋状体からなるインクパッケージ20と、該
インクパッケージ20の外面に接合されて当該インクパ
ッケージ20内のインク量によって移動してインク残量
を検出する検出部31を有する残量検知板30と、前記
インクパッケージ20を保持する外装ケース40とを具
備するインクカートリッジにおいて、前記インクパッケ
ージ20の外面の前記残量検知板30とは反対側の面
に、当該残量検知板30の接合位置に対して所定の位置
に接合され、且つ前記外装ケース40の所定位置に接合
される位置決め板35を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドにインクを供給するインクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のノズルからインクを吐
出するインクジェットヘッドを用いて被記録媒体に文字
や画像を記録するインクジェット式記録装置が知られて
いる。このインクジェット式記録装置は、インクジェッ
トヘッドが搭載されたキャリッジを被記録媒体に対して
主走査方向に移動させながらインクジェットヘッドのノ
ズルからインクを吐出して所定領域にドットのパターン
を印刷し、一回の主走査が終わると被記録媒体を副走査
方向に所定量移動させ、これらの動作を繰り返すことに
よって所望の全ての領域の印刷を行うものである。
【0003】また、このようなインクジェットヘッドの
中で、大型のインクジェットヘッドを具備するインクジ
ェット式記録装置では、インクジェットヘッドに接続さ
れてインクを供給するインクカートリッジが別途設けら
れている。
【0004】インクカートリッジとしては、インクを保
持するインクパッケージと、インクパッケージの外周に
接合された残量検知板と、インクパッケージをその内部
で保持する外装ケースとを具備する。
【0005】このインクカートリッジは、インクパッケ
ージに残量検知板を接合後、インクパッケージ内にイン
クを充填して、インクパッケージの残量検知板の反対側
の外面を外装ケース内に両面テープ等で接合することで
一体化されている。
【0006】そして、インクパッケージ内のインクが徐
々に減少すると、インクパッケージの厚さは徐々に薄く
なり、外面に接合された残量検知板が移動されると共に
インクカートリッジ外に設けられた検出センサで残量検
知板の位置を検出してインク残量を算出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
インクカートリッジでは、インクパッケージの残量検知
板とは反対側の面を外装ケースの底面に直接貼り付ける
ことでインクパッケージを固定していた。
【0008】このようにインクパッケージを外装ケース
の底面に直接貼り付けると、インクパッケージに皺が寄
ったり、斜めに接合されるなど、位置決めが困難である
と共にインクパッケージのインク量の変化に伴う残量検
知板の移動がインクパッケージに対して平行にならず、
正確なインク残量を検出できないという問題がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、インク
残量を正確に検知することのできるインクカートリッジ
を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、インクジェットヘッドに供給するイ
ンクを保持する袋状体からなるインクパッケージと、該
インクパッケージの外面に接合されて当該インクパッケ
ージ内のインク量によって移動してインク残量を検出す
る検出部を有する残量検知板と、前記インクパッケージ
を保持する外装ケースとを具備するインクカートリッジ
において、前記インクパッケージの外面の前記残量検知
板とは反対側の面に、当該残量検知板の接合位置に対し
て所定の位置に接合され、且つ前記外装ケースの所定位
置に接合される位置決め板を具備することを特徴とする
インクカートリッジにある。
【0011】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記インクパッケージが弾性部材からなると共にイ
ンクを保持しない状態では略平面状となる袋状体である
ことを特徴とするインクカートリッジにある。
【0012】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記外装ケースの前記位置決め板が接着され
る所定位置には、前記位置決め板が嵌合される凹部が設
けられていることを特徴とするインクカートリッジにあ
る。
【0013】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記インクパッケージの長手方向一端
部には前記インクジェットヘッドに接続されてインクを
供給するインク供給部が設けられており、該インク供給
部と前記位置決め板とによって前記インクパッケージが
前記外装ケースに保持されていることを特徴とするイン
クカートリッジにある。
【0014】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記位置決め板及び残量検知板は、イ
ンクを充填する前のインクパッケージに接合することを
特徴とするインクカートリッジにある。
【0015】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、前記残量検知板が、前記インクパッケ
ージのインク供給部が設けられた一端から長手方向に3
0%以上空けて、且つ前記インクパッケージの幅の40
%〜60%接合されていることを特徴とするインクカー
トリッジにある。
【0016】かかる本発明では、残量検知板の位置決め
を位置決め板で容易に且つ正確に行うことができる。ま
たインクパッケージと外装ケースとの接合を位置決め板
を介して容易に位置決めして確実に接合することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。
【0018】(実施形態1)図1は、実施形態1に係る
インクカートリッジの一部を切り欠いた平面図であり、
図2及び図3は、インクカートリッジの断面図であり、
図2は図1のA−A′断面図、図3は図1のB−B′断
面図である。
【0019】図示するように、本実施形態のインクカー
トリッジ10は、インクジェットヘッドに供給するイン
クを保持する袋状体からなるインクパッケージ20と、
インクパッケージ20の外面に接合された残量検知板3
0と、インクパッケージ20の外面の残量検知板30と
は反対側の外面に接合された位置決め板35と、インク
パッケージ20を内部に保持する外装ケース40とを具
備する。
【0020】インクパッケージ20は、塩化ビニル等の
弾性変形可能なプラスチックフィルムからなる円筒状の
一端の縁部を熱融着等ではり合わせ、他端にインク供給
部21を一体的に成形したものである。
【0021】このインクパッケージ20には、インク供
給部21とは反対側の一端からインクが充填され、一端
の縁部を熱融着することで密封されている。
【0022】また、インクの充填されたインクパッケー
ジ20は、略中央部が凸となるように膨らんでいるが、
インクパッケージ20内のインクが全て消費されると一
端の縁部が熱融着されているため、全体も略平面状とな
る。
【0023】このようなインクパッケージ20を保持す
る外装ケース40は、一側面が開口する箱状の保持部4
1と、保持部41の開口を塞ぐ蓋部材42とを有し、イ
ンク供給部21を側面に配置し、残量検知板30が立設
された状態で載置される。
【0024】保持部41の長手方向一端面には、インク
ジェットヘッドにインクを供給する図示しないフレキシ
ブル管等からなるインク供給管が接続されるインク供給
連通孔43と、このインク供給連通孔43にインクパッ
ケージ20のインク供給部21を連通させて保持する溝
部44が設けられている。
【0025】このような保持部41には、溝部44にイ
ンクパッケージ20のインク供給部21を固定させて、
底面にインクパッケージ20の外面に接合された詳しく
は後述する位置決め板35を接着剤又は両面テープ等で
接合することで、インクパッケージ20が保持されてい
る。
【0026】また、保持部41及び蓋部材42の長手方
向両端部には、それぞれインクパッケージ20の両端の
膨らみに合わせて傾斜したバンク45が設けられてい
る。このバンク45によれば、インクパッケージ20を
保持した際に、インクパッケージ20の両端部を保持部
41の略中心で均等に保持すると共にインクパッケージ
20内のインクが消費された際にインクパッケージ20
が略平面状となるように保持している。
【0027】なお、保持部41と蓋部材42とは、保持
部41にインクパッケージ20を保持した状態で接合さ
れるが、両者の接合は、例えば、接着剤による接合等、
特に限定されない。本実施形態では、保持部41の開口
近傍に複数の係合孔41aを設け、且つ蓋部材42の縁
部に保持部41の係合孔41aに係合する爪部42aを
設けて、両者を係合させると共にインク供給連通孔43
近傍をねじ部材48で確実に固定している。
【0028】また、保持部41の下面には、厚さ方向に
貫通する検出窓46が設けられており、検出窓46に対
向する保持部41内には、反射板47が設けられてい
る。この検出窓46は、詳しくは後述するが、インクパ
ッケージ20内のインク残量に応じて移動した残量検知
板30の位置を検出するためのものであり、外装ケース
40の検出窓46に対向する外部には、残量検知板30
の位置を検出する光センサ等の検出センサ50が設けら
れている。この検出センサ50が照射した光は、反射板
47が反射し、反射した反射光を検出センサ50が受光
するようになっている。なお、反射板47の表面は、検
出センサ50の照射した光を反射し易いように、金属泊
等の反射シート47aが設けられている。
【0029】一方、インクパッケージ20の両側の外面
には、相対向する位置にそれぞれ残量検知板30と位置
決め板35とが接合されている。
【0030】インクパッケージ20の一方の外面に接合
された残量検知板30は、インクパッケージ20内のイ
ンク残量の変化、すなわちインクパッケージ20の厚さ
によって垂直に立った状態で平行移動し、インクパッケ
ージ20内のインク残量を検出する。
【0031】この残量検知板30は、インクパッケージ
20が外装ケース40に保持された際に、外装ケース4
0に当接して移動が正常に行われなくなるのを防ぐた
め、インクを保持した状態のインクパッケージ20の長
さよりも短く且つ幅よりも狭い面積で形成されている。
【0032】また、残量検知板30は、インクパッケー
ジ20の高さ方向に突出して外装ケース40の下面近傍
の反射板47まで延設された検出部31を有する。この
検出部31は、残量検知板30が移動した際に先端が検
出センサ50から照射した光の一部が反射板47まで到
達しないように、反射板47を覆うように設けられてい
る。
【0033】詳しくは、検出部31の先端部には、反射
板47を挿通可能な貫通孔31aを有し、且つ先端は検
出センサ50から照射された光を遮蔽するように、蓋部
材42側に屈曲して設けられている。
【0034】このような残量検知板30が、インクパッ
ケージ20内のインク残量の変化によって垂直に立った
状態で移動すると、図3(b)に示すように、反射板4
7が検出部31の貫通孔31aを挿通し、先端が検出セ
ンサ50の照射した光の一部を遮蔽して反射板47まで
到達しないようにすることで反射光を減らしている。そ
して検出センサ50は、受光した反射光の光量によって
インク残量を算出するようになっている。
【0035】なお、インクパッケージ20は弾性部材で
形成されているため、その外面に設けられた残量検知板
30は検出部31の重さによって傾いてしまう虞があ
る。このため、残量検知板30の検出部31とは反対側
には、インクパッケージ20の幅方向に突出して検出部
31と略同等の重さの突出部32を有する。この突出部
32によって残量検知板30の重心を略中心として、残
量検知板30をインクパッケージ20に対して略平行に
接合及び移動することができる。
【0036】また、残量検知板30とインクパッケージ
20との接合は、特に限定されず、例えば、接着剤や両
面テープなどによって接合することができる。
【0037】また、インクパッケージ20を外装ケース
40に保持させた場合に、残量検知板30の検出部31
の先端が検出窓46に対向するように、残量検知板30
は予めインクパッケージ20の外面の所定位置に正確に
接合する必要がある。
【0038】このため、インクパッケージ20の外面の
残量検知板30と反対側の外面には、残量検知板30を
接合する際の位置決めの基準となる位置決め板35が接
合されている。
【0039】詳しくは、インク充填前のインクパッケー
ジ20の所定位置に位置決め板35を接合後、位置決め
板35を基準として残量検知板30をインクパッケージ
20の外面に接合することで残量検知板30を所定位置
に正確に接合することができる。
【0040】なお、位置決め板35及び残量検知板30
のインクパッケージ20との接合面積が広すぎると、イ
ンクパッケージ20にインクを充填した際にインクパッ
ケージ20の弾性変形を妨げて、インクパッケージ20
内に所望量のインクを充填できない虞がある。
【0041】また、残量検知板30とインクパッケージ
20との接合面積が小さすぎると、残量検知板30は接
合後に厚さ方向に傾斜してしまい、インクパッケージ2
0内のインクの減りに伴う残量検知板30の移動が正常
に行われず、インク残量の検出が正確に行われない虞が
ある。
【0042】さらに、残量検知板30は、インクパッケ
ージ20内のインクの減りに対して、インクパッケージ
20の厚さ方向に平行移動する必要があるが、残量検知
板30を平行移動させるには、インクパッケージ20の
所定位置に正確に接合する必要がある。
【0043】このようなことから、残量検知板30は、
インクパッケージ20の外面に、インク供給部21側の
一端から長手方向に30%以上空けて、且つインクパッ
ケージ20の幅の40%〜60%、特に好ましくは50
%接合するのが望ましい。
【0044】一方、位置決め板35とインクパッケージ
20との接合面積が小さすぎると、外装ケース40はイ
ンク供給部21を側面に配置し、残量検知板30が立設
された状態で載置されるため、インクパッケージ20が
外装ケース40に対して傾斜したり、幅方向に寄ってし
まい、インクパッケージ20内のインクの減りに対する
残量検知板30の移動が正常に行われず、インクパッケ
ージ20内のインク残量が正確に検出できない虞があ
る。
【0045】また、インクパッケージ20は、外装ケー
ス40にインク供給部21と位置決め板35とで保持さ
れるため、位置決め板35を接合する位置がインク供給
部21側に寄りすぎると、インク供給部21とは反対側
の端部が寄ってしまう虞がある。
【0046】このため、位置決め板35の接合位置は、
インクパッケージ20のインク供給部21側の端部から
長手方向に対し残量検知板30と同様に30%以上空け
て、且つインクパッケージ20の幅の40%〜60%
(50%狙い)接合するのが好ましい。
【0047】なお、位置決め板35は、外装ケース40
の底面に接着剤又は両面テープなどで接合することによ
り外装ケース40内にインクパッケージ20を保持する
が、本実施形態では、外装ケース40の保持部41の底
面に位置決め板35が嵌合する凹部49を設け、この凹
部49内に位置決め板35を接合することで位置決め板
35、インクパッケージ20及び残量検知板30の外装
ケース40に対する位置決めを行っている。
【0048】このようなインクカートリッジ10によれ
ば、インクパッケージ20の外面に位置決め板35を設
け、この位置決め板35によってインクパッケージ20
内のインク残量を検出する残量検知板30の位置決め
と、インクパッケージ20の位置決めとを容易に且つ正
確に行うことができる。
【0049】また、インクパッケージ20にインクを充
填する前に位置決め板35を設け、インク充填後に位置
決め板35を介してインクパッケージ20を外装ケース
40に保持させるようにしたため、インクパッケージ2
0を外装ケース40に接合した際に皺等が発生するのを
確実に防止することができる。
【0050】このように、インクパッケージ20の外面
に位置決め板35を設けることで、インクパッケージ2
0及び残量検知板30の位置決めを行うと共にインクパ
ッケージ20の接合時の皺等を防止することができ、イ
ンクパッケージ20内のインクの減少に伴う残量検知板
30の移動をインクパッケージ20に対して略平行に移
動して、インク残量を正確に検出することができる。こ
れにより、インクが多く残ったインクカートリッジ10
を捨てるなど、無駄なインクの消費を防止することがで
きると共にインクが無いにも関わらず印刷してドット抜
け等の印字不良を確実に防止することができる。
【0051】ここでこのようなインクカートリッジを具
備するインクジェット式記録装置について詳細に説明す
る。なお、図4は、インクジェット式記録装置の概略を
示す斜視図である。
【0052】図4に示すように、色毎に設けられた複数
のインクジェットヘッド60と、このインクジェットヘ
ッド60が搭載されたキャリッジ76と、フレキシブル
管等からなるインク供給管90を介してインクを供給す
るインクカートリッジ10とを具備し、キャリッジ76
は、一対のガイドレール80a、80b上に軸方向に移
動自在に搭載されている。また、ガイドレール80a、
80bの一端側には駆動モータ81が設けられており、
この駆動モータ81による駆動力が、当該駆動モータ8
1に連結されたプーリ82aと、ガイドレール80a、
80bの他端側に設けられたプーリ82bとの間に掛け
渡されたタイミングベルト83に沿って移動されるよう
になっている。
【0053】また、キャリッジ76の搬送方向と直交す
る方向の両端部側には、ガイドレール80a、80bに
沿ってそれぞれ一対の搬送ローラ84、85が設けられ
ている。これらの搬送ローラ84、85は、キャリッジ
76の下方に当該キャリッジ76の搬送方向とは直交す
る方向に被記録媒体Sを搬送するものである。
【0054】そして、これら搬送ローラ84、85によ
って被記録媒体Sを送りつつキャリッジ76をその送り
方向とは直交方向に走査することにより、インクジェッ
トヘッド60によって被記録媒体S上に文字及び画像等
が記録される。
【0055】なお、本実施形態のインクジェットヘッド
60は、単色のインクを吐出するものであり、本実施形
態では、黒色(B)、イエロー(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)の4色に対応して4つ並設されて
キャリッジ76に搭載されている。
【0056】また、インクカートリッジ10は、各イン
クジェットヘッド60に対応して各色毎に4つ設けられ
ている。このようなインクカートリッジ10は、キャリ
ッジ76の主走査方向の移動や、被記録媒体Sの移動の
邪魔にならない位置で、且つインクジェットヘッド60
内に負圧を与えるように、インクジェットヘッド60の
ノズル開口よりも所定量低い位置に設けられている。
【0057】ここで、インクジェットヘッド60につい
て詳細に説明する。なお、図5は、インクジェットヘッ
ドを搭載したキャリッジの斜視図であり、図6は、イン
クジェットヘッドの要部断面図であり、図7は、インク
ジェットヘッドを構成するヘッドチップの斜視図であ
る。
【0058】本実施形態のインクジェットヘッド60
は、図6及び7に示すように、ヘッドチップ61と、こ
の一方面側に設けられる流路形成部材62と、ヘッドチ
ップ61を駆動するための駆動回路等が搭載された配線
基板63とを有し、これらの各部材は、それぞれベース
部材64に固定されている。
【0059】また、図7に示すように、ヘッドチップ6
1を構成する圧電セラミックプレート65には、複数の
溝66が並設され、各溝66は、側壁67によって分離
されている。これらの各溝66の長手方向一端部は圧電
セラミックプレート65の他端面まで延びてはおらず、
深さが徐々に浅くなっている。この圧電セラミックプレ
ート65に形成される各溝66は、例えば、円盤状のダ
イスカッターにより形成され、深さが徐々に浅くなった
部分は不要であるが、ダイスカッターの形状により仕方
なく形成されてしまう。
【0060】また、これら各溝66内の幅方向両側の側
壁67には、溝66の開口側に長手方向に亘って、側壁
67を駆動させるための電界を印加する電極68が形成
されている。
【0061】また、このように溝66及び電極68等が
形成された圧電セラミックプレート65の溝66の開口
側には、各溝66に連通するインク室69を画成するイ
ンク室プレート70が接合され、インク室69と各溝6
6とは、各溝66の浅くなった他端部近傍で連通してい
る。
【0062】なお、インク室プレート70は、セラミッ
クプレート、金属プレートなどで形成することができる
が、圧電セラミックプレート65との接合後の変形等を
考えると、熱膨張率の近似したセラミックプレートを用
いるのが好ましい。
【0063】また、圧電セラミックプレート65とイン
ク室プレート70との接合体の溝66が開口している端
面には、ノズルプレート71が接合されており、ノズル
プレート71の各溝66に対向する位置にはノズル開口
72が形成されている。
【0064】本実施形態では、ノズルプレート71は、
圧電セラミックプレート65とインク室プレート70と
の接合体の溝66が開口している端面の面積よりも大き
くなっている。このノズルプレート71は、ポリイミド
フィルムなどに、例えば、エキシマレーザ装置を用いて
ノズル開口72を形成したものである。また、ノズルプ
レート71の被記録媒体に対向する面には、図示しない
がインクの付着等を防止するために撥水性を有する撥水
膜が設けられている。
【0065】なお、本実施形態では、圧電セラミックプ
レート65とインク室プレート70との接合体の溝66
が開口している端部の周囲には、ノズル支持プレート7
3が配置されている。このノズル支持プレート73は、
ノズルプレート71を安定して保持するためのものであ
り、ノズルプレート71の接合体端面の外側と接合され
ると共にベース部材64に固定される。
【0066】また、このようなヘッドチップ61を構成
するインク室プレート70の一方面側には、流路形成部
材62が接合され、インク室69の一方面はこの流路形
成部材62によって封止されている。具体的には、この
流路形成部材62は、例えば、Oリング等を介してイン
ク室プレート70の一方面に当接され、図示しないねじ
部材等によってベース部材64に固定されている。
【0067】また、ベース部材64には、インクカート
リッジ10からのインク供給管90が接続されて、イン
クジェットヘッド60の主走査方向の移動に伴うヘッド
チップ61内の負圧の変化を調整するエアダンパ74が
設けられている。
【0068】このエアーダンパ74には、流路形成部材
62の長手方向略中央部に設けられたインク供給路75
が接続されており、インクカートリッジ10からのイン
クは、インク供給管90、エアダンパ74及びインク供
給路75を介してインク室69に充填される。
【0069】このようなインクジェットヘッド60は、
各色に対応して複数、本実施形態では4つキャリッジ7
6上に搭載されており、キャリッジ76を主走査方向に
移動すると共に被記録媒体Sを副走査方向に移動するこ
とで被記録媒体S上の所望の全ての領域に印刷を実行す
ることができる。
【0070】(他の実施形態)以上、本発明の各実施形
態を説明したが、インクカートリッジの基本的構成は上
述したものに限定されるものではない。
【0071】例えば、上述した実施形態1では、インク
カートリッジ10を具備するインクジェット式記録装置
をヘッドが主走査方向に移動するシリアル型のインクジ
ェット式記録装置としたが、これに限定されず、例え
ば、ヘッドが固定されたライン型のインクジェット式記
録装置としてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、イン
クパッケージの外面に位置決め板を設けたため、位置決
め板を基準として残量検知板の位置決めを容易に且つ正
確に行うことができる。また、位置決め板を介してイン
クパッケージを外装ケースに接合するようにしたため、
インクパッケージの位置決めを容易に且つ正確に行うこ
とができると共にインクパッケージに皺等が発生するこ
とがなく、残量検知板を正確に移動させることができ
る。このため、正確なインク残量を検出して吐出以外の
インクの無駄な消費等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクカートリッジ
の平面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るインクカートリッジ
の断面構造を示す図であり、図1のA−A′断面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態1に係るインクカートリッジ
の断面構造を示す図であり、図1のB−B′断面図であ
る。
【図4】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッ
ドを搭載したキャリッジの斜視図である。
【図6】本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッ
ドの要部断面図である。
【図7】本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッ
ドを構成するヘッドチップの斜視図である。
【符号の説明】
10 インクカートリッジ 20 インクパッケージ 21 インク供給部 30 残量検知板 31 検出部 35 位置決め板 40 外装ケース 41 保持部 42 蓋部材 50 検出センサ 60 インクジェットヘッド 61 ヘッドチップ 62 流路形成部材 76 キャリッジ 90 インク供給管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドに供給するインク
    を保持する袋状体からなるインクパッケージと、該イン
    クパッケージの外面に接合されて当該インクパッケージ
    内のインク量によって移動してインク残量を検出する検
    出部を有する残量検知板と、前記インクパッケージを保
    持する外装ケースとを具備するインクカートリッジにお
    いて、 前記インクパッケージの外面の前記残量検知板とは反対
    側の面に、当該残量検知板の接合位置に対して所定の位
    置に接合され、且つ前記外装ケースの所定位置に接合さ
    れる位置決め板を具備することを特徴とするインクカー
    トリッジ。
  2. 【請求項2】 前記インクパッケージが弾性部材からな
    ると共にインクを保持しない状態では略平面状となる袋
    状体であることを特徴とする請求項1に記載のインクカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記外装ケースの前記位置決め板が接着
    される所定位置には、前記位置決め板が嵌合される凹部
    が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記インクパッケージの長手方向一端部
    には前記インクジェットヘッドに接続されてインクを供
    給するインク供給部が設けられており、該インク供給部
    と前記位置決め板とによって前記インクパッケージが前
    記外装ケースに保持されていることを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載のインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記位置決め板及び残量検知板は、イン
    クを充填する前のインクパッケージに接合することを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクカートリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】 前記残量検知板が、前記インクパッケー
    ジのインク供給部が設けられた一端から長手方向に30
    %以上空けて、且つ前記インクパッケージの幅の40%
    〜60%接合されていることを特徴とする請求項1〜5
    の何れかに記載のインクカートリッジ。
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Cited By (3)

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