JP2002301801A - インキジェットによるコンピューター−ツー−プレート - Google Patents

インキジェットによるコンピューター−ツー−プレート

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JP2002301801A
JP2002301801A JP2001396765A JP2001396765A JP2002301801A JP 2002301801 A JP2002301801 A JP 2002301801A JP 2001396765 A JP2001396765 A JP 2001396765A JP 2001396765 A JP2001396765 A JP 2001396765A JP 2002301801 A JP2002301801 A JP 2002301801A
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JP2001396765A
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Johan Loccufier
ヨハン・ロキユフイエ
Damme Marc Van
マルク・バン・ダメ
Luc Leenders
リユク・レーンダース
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Agfa Gevaert NV
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1066Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by spraying with powders, by using a nozzle, e.g. an ink jet system, by fusing a previously coated powder, e.g. with a laser

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平版印刷版の製造のための簡単で且つ低価格
の、中間的なグラフィックフィルムを必要としない、処
理を必要としない、廃棄物をほとんどまたは全く生成せ
ず、従って生態学的観点から有利であり、製造段階を日
光中で実施できるような平版印刷版の製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 インキジェット印刷による平版印刷版の
製造方法が開示されている。インキジェット流体は平版
受容体の表面と反応可能な官能性アミジン基をその化学
構造中に有する親油性化用化合物を含有する。好ましい
態様では、該アミジン基はイミダゾリジン基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインキジェット印刷によ
る平版印刷版の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷の従来技術は、活版印刷、グラビア
印刷およびオフセット平版印刷を包含する。これらの印
刷方法の全ては、インキを像のパターン中に移すため
に、一般的には効率のために回転印刷機の版胴上に設置
される版を必要とする。活版印刷では、像パターンは版
の上で、インキを受容しそしてそれを加圧により記録媒
体上に移す隆起領域の形態で表現される。対照的に、グ
ラビア印刷胴は、記録媒体上での沈着用にインキを受容
する一連のスクリーン目またはインデントを含有する。
【0003】従来のオフセット平版印刷の場合には、印
刷しようとする像は版上にインキ反撥性(疎油性または
親水性)背景上のインキ受容性(親油性)領域のパター
ンとして存在する。湿潤システムでは、要求されるイン
キ反撥性はインキ処理前に湿し(dampening)(すなわち
「湿し水」(“fountain"))溶液の初期適用により付与
される。従来の代表的な平版印刷版は光重合体またはジ
アゾニウム化学作用をベースにした感紫外線コーテイン
グを有する。版は像を担持するマスクを通して紫外線−
露光すべきである。マスクはハロゲン化銀化学作用をベ
ースにした写真技術により製造されるグラフィックアー
トフィルムであり、そしてカメラまたはイメージ−セッ
ターによる露光を包含する。使用する版のタイプ(ネガ
またはポジ)により、非像領域または像領域が溶解し、
それにより版を親油性および親水性領域に区分する。こ
の従来の方法の欠点は、湿潤処理を包含する写真中間フ
ィルムの必須な面倒な製造である。別の欠点は印刷版自
体の湿潤処理である。
【0004】印刷を生ずるグラフィックデザイン法の改
変におけるコンピューターの出現で、写真中間体をもは
や必要としない簡便で且つ低価格のコンピューター−ツ
ー−プレートシステム(computer-to-plate system)を開
発するために多大の努力がなされてきた。最近の数年間
に、種々の化学システムおよび露光方法をベースにした
これらのシステムの一部が市場に導入された。例えば、
Agfa-Gevaert N.V.の商標であるセットプリント(SETP
RINT)材料はハロゲン化銀DTR化学作用をベースにし
ており、そして光方式の露光および処理後に補完性の親
油性および親水性領域を生成する写真コーテイングを有
するポリエチレンテレフタレートベースよりなる。光方
式の露光をベースにするが親水性アルミニウムベースを
有する別のシステムは、Agfa-Gevaert N.V.の商標で
あるリトスター(LITHOSTAR)である。強力赤外レーザー
による熱方式の露出をベースにしたシステムは、これも
Agfa-Gevaert N.V.の商標であるサーモスター(THERMO
STAR)である。
【0005】新しいコンピューター−ツー−プレートシ
ステムの多くは、大型であり、複雑であり且つ高価格で
ある。それらは、大規模の印刷会社による使用のため
に、それらの印刷操作のプリプレス工程を能率化しそし
て急速な交換および顧客により課されるグラフィックデ
ザインのデジタル情報に対する応答という利点を得るた
めの手段として設計されている。平版印刷を利用する多
くの比較的小規模の印刷業者用の経済的で且つ効率的な
コンピューター−ツー−プレートシステムに対する強い
要望がある。
【0006】多くの電子的なノンインパクトプリンティ
ングシステムが、これらの比較的小規模の印刷業者の要
望を満たす平版印刷版の製造における使用のために研究
されてきた。これらの中で第一のものは、例えば、米国
特許第5,304,443号およびその中の参考文献に記
載されているようなレーザー印刷システムである。平版
印刷用の経済的で且つ簡便なコンピューター−ツー−プ
レート製造のために注目された別のノンインパクトプリ
ンティングシステムは、例えば、米国特許第4,958,
564号に記載されているような熱転写印刷である。
【0007】最近の数年間に、コンピューター用の最も
普遍的なハードコピー生成印刷機械としてインキジェッ
ト印刷機械がレーザー印刷機械にとって代わってきた。
インキジェット印刷機械の他に負けない利点の一部は低
価格および信頼性である。インキジェット印刷システム
は比較的速い像形成システムであり、そしてそれが複雑
な光学システムを必要としないため簡単な構造を有す
る。最近の数年間に、平版印刷版を製造するためのイン
キジェット印刷機械の使用を提案する幾つかの報告が文
献にあった。
【0008】特開昭62−25081号公報では、親油
性液体または流体インキがインキジェット印刷により平
版印刷版の親水性アルミニウム表面上に印刷された。チ
タネートまたはシラン結合剤がインキ中に存在してい
た。
【0009】平版印刷版を製造するためのインキジェッ
ト印刷装置がPCT WO 94/11191に記載され
ている。それは疎水性すなわち親水性物質を疎水性印刷
版上に沈着させるためのものである。
【0010】米国特許第5,501,150号では、イン
キジェット印刷により銀で還元可能な像を製造するため
の材料を含有する流体インキおよび親水性媒体のセット
を使用して金属銀像を作成し、それは銀像を充分に疎水
性にするための湿潤処理後に、平版印刷版を与えると言
われている。
【0011】オフセット版の表面上に熱いワックスを沈
着させるためのインキが液体または流体タイプのインキ
の代わりに固体または相変化タイプのインキであるよう
なインキジェット印刷が米国特許第4,833,486号
に記載されている。ワックスの冷却で、それが固化し、
それにより印刷版を与える。固体インキジェット印刷
は、ワックスまたは樹脂像がその熱可塑性質、化学性
質、および接着性質のために限定された耐性を有し且つ
媒体上の固化したインキジェット小滴の量および丸くさ
れた形状が液体インキジェット印刷で見られる固有の像
の解像性質を有していない点で、平版として重大な欠点
を有する。
【0012】インキジェット印刷の使用時に、感光性平
版印刷版ブランクに対して不透明な像またはマスクパタ
ーンを適用することも先行技術に、例えば、特開昭63
−109,052号公報に記載されている。ブランクは
次にインキジェット像形成マスクパターンを通して露光
されそして次に従来手段により処理されて平版印刷版を
与える。この方式は従来の平版印刷版の材料および処理
をそのまま使用し、そして従来の版を露光する光マスク
の代替品としてのみインキジェット印刷を使用する。そ
れ故、この方式は製版工程に対して複雑さと費用を追加
し、そして版の疎水性像に関係するインキジェットイン
キ像に依存しない。米国特許第5,495,803号は、
印刷版用の光マスクを作成するためのインキジェット印
刷の固体または相変化タイプを記載している。
【0013】インキジェット印刷システムを使用するこ
とにより印刷版を製造する方法の別の例として、特開昭
56−113456号公報はインキジェット印刷により
印刷版上にインキ−反撥性材料(例えば硬化性シリコー
ン類)が印刷されるような印刷版の製造方法を提案して
いる。この方法により得られる印刷版は、基質の表面上
で製造されるインキ−反撥性材料が非像部分として機能
するような凹版印刷版である。その結果、シャドー領域
または反転された線における印刷された像の解像はあま
り良くない。さらに、インキ−反撥性材料は印刷版の表
面のほとんどを占める非像部分の上に沈着しなければな
いためこの方法では大量のインキが必要であり、それに
より印刷工程に時間がかかる。
【0014】US−P−5 511 477は、場合によ
り約30°〜260℃の温度に予備加熱されていてもよ
い光重合体状のインキ組成物を用いるインキジェット印
刷により基質上にポジまたはネガ像を作成し、そして生
ずる印刷された基質に紫外線を照射し、それにより該イ
ンキ組成物を硬化させて該像を作成することを含んでな
る光重合体状のレリーフ−タイプ印刷版の製造方法を開
示している。これは該インキの時により生ずる高い蒸気
圧および毒性のために良くない方法である。
【0015】US−P−5 312 654は、インキ吸
収層および基質とこの吸収層との間の親水性にされた層
を有する基質上に光重合可能なインキ組成物を用いるイ
ンキジェット印刷により像を作成し、そしてそれを該イ
ンキ組成物を増感して像を硬化する波長領域内の活性線
に露出することを含んでなる平版印刷版の製造方法を開
示している。該印刷版の印刷耐性は低い。
【0016】特開昭4−69244号公報は、親水性処
理にかけられた記録材料上に光硬化可能な成分を含有す
る疎水性インキを用いるインキジェット印刷により印刷
された像を作成し、そして全表面を活性線に露出する段
階を含んでなる印刷版の製造方法を開示している。しか
しながら、平版用に使用される基質の表面は一般的に
は、良好な親水性質および水保持性質を得るために種々
の処理、例えば機械的砂目かけ、陽極酸化または親水性
処理にかけられる。従って、非常に高い表面張力を有す
るインキ組成物の使用でだえ、インキの画線太りおよび
低い印刷耐性のために、基質の表面上に劣悪な像を生ず
る。
【0017】EP−A− 533 168は、インキ印刷
後に除去されるインキ吸収層で平版ベースをコーテイン
グすることにより該インキの画線太りを回避する方法を
開示している。これは不経済で且つ面倒な方法である。
【0018】Research Disclosure 289118 of May 1988
は、インキが疎水性重合体ラテックスであるようなイ
ンキジェットの使用による印刷版の製造方法を開示して
いる。しかしながら、該印刷版は劣悪なインキ受容性お
よび低い印刷耐性を有する。
【0019】EP−A− 003 789は、親油性イン
キを用いるインキジェット方法によるオフセット印刷版
の製造方法を開示している。該インキをどのようにして
製造するかは示されていないが、それが製造困難な人造
ラテックスに関係することは実施例から明らかである。
【0020】JN− 57/038142は、ブランク
印刷版上にインキ像を形成することによる、そしてまた
この像が形成された領域に接着させるためのトナーを製
造することによりこの像を熱的に定着させることによる
印刷版の製造方法を開示している。インキの組成は述べ
られておらず、トナーの組成だけが開示されている。
【0021】JN− 07/108667は、乾燥また
は硬化させるために表面層を静電吸引タイプのインキセ
ットシステムにより親水性にされている伝導性支持体上
に親水性物質を含有するインキ像を、インキジェット記
録時に伝導性支持体にバイアス電圧を適用することによ
り作成する製版方法を開示している。これは面倒な方法
である。
【0022】US−P 5,213,041は、熱融合成
分を含有する噴出可能な物質を使用するジェット印刷に
よる版表面上に像形成沈澱を突起させる印刷用の再使用
可能な印刷版の製造方法を開示している。像は、可変周
波数および可変出力誘導加熱器を使用して印刷版の表面
に融合する像形成沈澱を生成する。
【0023】WO 97/43122では、遷移金属錯
体および有機カルボニル化合物よりなる群から選択され
る反応性成分を含んでなるインキジェット流体により平
版印刷版が製作される。好ましい態様では、反応性化合
物は有機酸の1種もしくはそれ以上のクロム錯体を含ん
でなる。
【0024】本発明は、親油性化用流体(oleophilizing
fluid)がインキジェット印刷により平版受容体上に直
接適用されるような平版印刷版の製造に関する教示に関
する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、平版
印刷版の製造のための簡単で且つ低価格の方法を提供す
ることである。
【0026】本発明の別の目的は、中間的なグラフィッ
クフィルムを必要としない平版印刷版の製造方法を提供
することである。
【0027】本発明の別の目的は、処理を必要としない
平版印刷版の製造方法を提供することである。
【0028】本発明のさらに別の目的は、廃棄物をほと
んどまたは全く生成せず、従って生態学的観点から有利
である平版印刷板の製造方法を提供することである。
【0029】本発明のさらに別の目的は、製造段階を日
光中で実施できるような平版印刷版の製造方法を提供す
ることである。
【0030】別の目的は以下の記述から明らかになるで
あろう。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、流体のイ
ンキジェット印刷小滴により平版受容体の表面上に情報
通りに分配することを含んでなる平版印刷版の製造方法
であって、該流体が該平版受容体の該表面と反応可能な
官能性アミジン基を有する親油性化合物をその化学構造
中に含有することを特徴とする方法により達成される。
【0032】好ましい態様では、該官能性アミジン基は
複素環式アミジン基、最も好ましくはイミダゾリン基で
ある。
【0033】本発明の方法に従い使用される種々の成分
を次に詳細に説明する。 I.インキジェット流体 本発明のエッセンスは、平版受容体の表面と反応可能な
官能性アミジン基をその化学構造中に有する親油性化用
化合物がインキジェット流体中に存在することである。
【0034】アミジン基を含んでなる化合物は下記の一
般式(I):
【0035】
【化1】
【0036】[式中、R1〜R3は各々独立して水素、
置換されたもしくは未置換の飽和または不飽和の脂肪族
基、置換されたもしくは未置換のアリール、置換された
もしくは未置換のヘテロアリールよりなる群から選択さ
れ、R4は水素、置換されたもしくは未置換の飽和また
は不飽和の脂肪族基、置換されたもしくは未置換のアリ
ール、置換されたもしくは未置換のヘテロアリール、N
R6R7、OR8、SR9よりなる群から選択され、こ
こでR6およびR7は各々独立して水素、置換されたも
しくは未置換の飽和または不飽和の脂肪族基、置換され
たもしくは未置換のアリール、置換されたもしくは未置
換のヘテロアリール、アシル基、カルバモイル基、スル
ホニル基、ホスホリル基およびオキサリル基よりなる群
から選択され、R8およびR9は各々独立して置換され
たもしくは未置換の飽和または不飽和の脂肪族基、置換
されたもしくは未置換のアリール、置換されたもしくは
未置換のヘテロアリール、アシル基、カルバモイル基、
スルホニル基、ホスホリル基およびオキサリル基よりな
る群から選択され、但しR1〜R4の少なくとも1つは
水素とは異なり、R1〜R4の各々は一緒になって環を
形成することができる]により表すことができる。
【0037】好ましい態様では、R1およびR2は一緒
になって複素環式環、最も好ましくはイミダゾリン環、
を形成する。
【0038】式(I)に従う化合物の代表的な例は下記
の化学式を包含する:
【0039】
【化2】
【0040】
【化3】
【0041】
【化4】
【0042】
【化5】
【0043】本発明に従うアミジン類はアミジンの厳密
な化学的定義以上のものを含んでなる。それらはアミジ
ン類の他に、就中グアニジン類およびチオウロニウム類
を含んでなる。本発明に従う化合物は市販されているか
または当業者により容易に製造することができる。化合
物の種類の選択に対する合成方法に関する幾つかの参考
文献を以下にまとめる。
【0044】厳密な化学的意味におけるアミジン類は、
C. Ferri により Reactionen der organischen Synthes
e, George Thieme Verlag Stuttgart (1978), p. 565-5
68にまとめられているような昔から知られている合成工
程に従い製造することができる。アミジン類の化学作用
の一般的な概論は、R. H. De Wolffe により S. Patai,
"The Chemistry of Amidines and Imidates", John Wi
ley and Sons, Chichester, 1975, p.283 に示されてい
る。また、グアニジン類も昔から知られておりそして合
成方式は C. Ferry により Reactionen der organische
n Synthese,p. 662-664 にまとめられている。チオウロ
ニウム類は最も簡便にはチオウレウム類のアルキル化に
より製造される。
【0045】本発明の最も好ましい化合物であるイミダ
ゾリン類は腐食抑制剤として市販されているか、または
適当なジアミンを適当なニトリルまたはイミノエーテル
類と反応させることにより容易に製造することができ
る。本発明に従う多種の化合物が容易に得られることは
明らかである。
【0046】親油化剤はインキ中に0.01〜6、好ま
しくは0.02〜3重量%の量で存在することができ
る。
【0047】親油性化剤は、それが印刷機械ヘッドのノ
ズル中を通過することができるように、均質溶液または
安定なコロイド分散液の形態であることが必須である。
【0048】液体担体は水もしくは有機溶媒またはそれ
らの組み合わせである。具体的な液体担体の選択は、具
体的なインキジェット印刷機械並びにインキジェット印
刷用に使用されるインキジェット印刷ヘッドおよびカー
トリッジとのそれの相容性に依存する。本発明では水を
ベースとした流体および溶媒をベースとした流体の両方
を、使用するインキジェット技術、すなわち高圧、熱、
バブルジェット(登録商標)または連続的インキジェッ
トに依存して使用することができる。
【0049】水が水性インキ用の好ましい媒体である
が、水性組成物は1種もしくはそれ以上の水混和性溶
媒、例えば多価アルコール、例えばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールま
たはトリメチロールプロパンを含んでなることができ
る。水性組成物中の水性担体媒体の量は30〜99.9
95%、好ましくは50〜95重量%の範囲内であるこ
とができる。
【0050】また、有機溶媒、例えばアルコール類、ケ
トン類またはアセテート類をインキジェット流体中に使
用することもできる。
【0051】インキジェット技術で既知であるように、
噴射速度、小滴の分離長さ、滴寸法および流の安定性は
水性組成物の表面張力および速度により大きく影響を受
ける。インキジェット印刷システムでの使用に適するイ
ンキジェット流体は20〜60、好ましくは30〜50
ダイン/cmの範囲内の表面張力を有することができ
る。水性インキジェット流体中の表面張力の調節は、少
量の界面活性剤の添加により行うことができる。使用さ
れる界面活性剤の水準は簡単な試行錯誤実験により決め
ることができる。数種のアニオン性および非イオン性界
面活性剤がインキジェット技術において既知である。市
販の界面活性剤は、Air Productsからの商標であるサー
フィノル(SURFYNOL)TMシリーズ、DuPontからの商標で
あるゾニル(Zonyl)TMシリーズ、3Mからの商標であ
るフルオラド(FLUORAD)TMシリーズ、Cyanamidからの
商標であるアエーロゾル(AEROSOL)TMシリーズであ
る。流体の粘度は室温において好ましくは20mPa.
sより高くなく、例えば1〜10、好ましくは1〜5m
Pa.sである。
【0052】インキジェット流体はさらに別の成分を含
んでもよい。印刷ヘッドのオリフィス中でのインキの乾
燥防止を助けるために共溶媒を含んでもよい。殺生物剤
を加えてインキ中で時間がたって起きるかもしれない望
ましくない微生物の成長を防止することもできる。場合
によりインキ中に存在してもよい追加の添加剤は濃粘稠
剤、pH調節剤、緩衝剤、伝導度上昇剤、乾燥剤および
発泡防止剤を包含する。
【0053】像を平版受容体上に噴射した後に像コント
ラストを高めるために、染料を加えてもよい。多くの染
料および顔料がインキジェット技術に適することが知ら
れている。適する染料は担体媒体(すなわち水をベース
としたまたは溶媒をベースとしたもの)中のそれらの相
容性および親油化剤との相容性を基にしてさらに選択さ
れ、すなわちそれらは凝固を生じてはならない。アニオ
ン性染料、例えばアシッドブラックが水性インキ用に特
に好ましい。II.平版受容体支持体は印刷版に適するい
ずれの支持体であってもよい。代表的な支持体は金属お
よび重合体のシートまたは箔である。好ましくは、金属
表面を有する支持体が使用される。好ましくは、金属表
面は酸化される。本発明の特に好ましい態様では、陽極
酸化されたアルミニウム表面を有する支持体が使用され
る。平版印刷版用の支持体は典型的には、例えば電気化
学的砂目かけにより砂目かけされそしてそして次に例え
ば硫酸および/または燐酸を用いる陽極酸化技術により
陽極酸化されたアルミニウムから製造される。砂目かけ
および陽極酸化の両者の方法は当技術で非常に良く知ら
れておりそしてここにさらに記載する必要はない。像を
記録した後に、印刷版を印刷インキで通常の方法でイン
キつけすることができ、そして版を印刷機械上で使用す
ることができる。印刷技術で良く知られているように、
インキつけ前に、版を天然ゴム、例えばアカシアゴム、
または合成ゴム、例えばカルボキシメチルセルロースの
水溶液で処理することができる。
【0054】本発明に関する別の方式によると、親水性
表面を有する平版ベースは架橋結合された親水性層が付
与された柔軟な支持体、例えば紙またはプラスチックフ
ィルムを含んでなる。特に適する架橋結合された親水性
層は、架橋結合剤、例えばホルムアルデヒド、グリオキ
サル、ポリイソシアナート、メラミンタイプ架橋結合
剤、炭酸アンモニウムジルコニル、チタネート架橋結合
剤、または加水分解されたオルト蟻酸テトラアルキルで
架橋結合された親水性結合剤から得ることができる。後
者が特に好ましい。
【0055】親水性結合剤としては、親水性(共)重合
体、例えば、ビニルアルコール、アクリルアミド、メチ
ロールアクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸ヒドロキシエチルのホモ重合体および
共重合体、または無水/マレイン酸/ビニルメチルエー
テル共重合体を使用することができる。(共)重合体ま
たは(共)重合体混合物の親水度は好ましくは、少なく
とも60重量%、好ましくは80重量%の程度まで加水
分解されたポリ酢酸ビニルの親水度と同じかまたはそれ
より高い。
【0056】この態様に従い使用される架橋結合された
親水性結合剤は、層の機械的強度および多孔性を高める
コロイド状無機顔料、例えば酸化チタンまたは他の金属
酸化物の粒子である金属酸化物粒子を含有することもで
きる。これらの粒子の導入が架橋結合された親水性層の
表面に対して、背景領域中の水のための貯蔵場所として
作用する微小な凹凸よりなる均一な粗いきめを与える。
好ましくは、これらの粒子はベリリウム、マグネシウ
ム、アルミニウム、珪素、ガドリニウム、ゲルマニウ
ム、砒素、インジウム、錫、アンチモン、テルル、鉛、
ビスマス、チタンまたは遷移金属の酸化物または水酸化
物である。特に好ましい無機粒子は、親水性層の多くと
も75重量%で使用されるアルミニウム、珪素、ジルコ
ニウムまたはチタンの酸化物または水酸化物である。無
機顔料は0.005μm〜10μmの範囲内の粒子寸法
を有することができる。
【0057】この態様に従う平版ベース中の架橋結合さ
れた親水性層の厚さは0.2〜25μmの範囲内で変動
できそして好ましくは1〜10μmである。
【0058】本発明に従う使用に適する架橋結合された
親水性層の特別な例は、EP−A601240、GB−
P 1419512、FR−P 2300354、US−
P3,971,660、US−P 4,284,705およ
びEP−A 514490に開示されている。
【0059】この態様に関する平版ベースの柔軟な支持
体としては、プラスチックフィルム、例えば下塗りされ
たポリエチレンテレフタレートフィルム、下塗りされた
ポリエチレンナフタレートフィルム、酢酸セルロースフ
ィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィ
ルムなどを使用することが特に好ましい。プラスチック
フィルム支持体は不透明または透明であることができ
る。III.インキジェット印刷方法インキジェット印刷で
は、インキ流体の微小滴がインキ受容体表面上に直接、
印刷装置と受容体との間の物理的接触なしに噴射され
る。印刷装置は印刷データを電子的に貯蔵しそして小滴
を像通りに噴出させる機構を調節する。印刷ヘッドを紙
を横切って移動させることによりまたはその逆により印
刷は行われる。インキジェット印刷機械に関する初期の
特許は、US3,739,393、US3,805,273
およびUS3,891,121を包含する。
【0060】インキ小滴の噴射は数種の方法で行うこと
ができる。第一のタイプの方法では、圧力波パターンを
適用することにより連続的な小滴流が作成される。この
方法は連続的インキジェット印刷として知られる。第一
の態様では、小滴流が静電的に充填され、偏向されそし
て再収集される小滴と、未充電のままでありそれらの方
向が偏向されたままでありそして像を形成する小滴とに
分割される。或いは、充電され偏向された流が像を形成
しそして未充電の偏向されない噴射は再収集される。連
続的インキジェット印刷のこの変法では、数本の噴射は
異なる角度に偏向されそしてその結果として像を記録す
る(多偏向システム)。
【0061】第二の方法に従うと、インキ小滴は「オン
デマンドに」(“on demand")作成することができ(「D
OD」または「ドロップオンデマンド」(“drop on dem
and")方法)、それにより印刷装置は小滴を受容体上で
像形成時に使用される場合にのみ放出し、それにより小
滴の充電、偏向ハードウエア、およびインキ再収集の複
雑さを回避する。ドロップオンデマンドでは、インキ小
滴は圧電変換器の機械的動作により生成する圧力波によ
り(いわゆる「ピエゾ法」)、または別個の熱推進(い
わゆる「バブルジェット」法、または「サーマルジェッ
ト」法)により作成することができる。
【0062】本発明を次に下記の実施例で説明するが、
それに限定されるものではない。
【0063】
【実施例】上記の化学物質の代表例の親油化能力を下記
の工程を用いて試験した。親油化剤をイソプロパノール
の中に0.1〜2w/w%の濃度で溶解した。次に、イ
ンキ流体の小滴6μlを、上記の通りにして平版電気化
学的に砂目かけされそして陽極酸化された受容体の上に
噴射した。版をアブディック(ABDICK)360印刷機械上
に設置しそしてファン・ソン・ラバーベース(VAN SON R
UBBERBASE)(Van Son Co.の商標)をインキとしてそし
て2%ターメ(TAME)(Anchor/Lithchemko Co.)を湿し
水として用いることにより、局部的な親油性を試験し
た。小滴像のインキ吸収性を評価した。
【0064】結果を表Iにまとめる。
【0065】
【表1】
【0066】表は、本発明に従い使用された化合物を用
いる優秀なインキ吸収性を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/00 C09D 11/00 (72)発明者 マルク・バン・ダメ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 リユク・レーンダース ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 Fターム(参考) 2H084 AA25 BB02 CC05 2H086 BA01 BA02 BA18 BA19 BA59 2H114 AA04 BA10 EA01 EA06 FA06 4J039 BC07 BC38 BC51 BC54 BC73 BE02 BE12 CA03 CA04 CA06 CA07 FA01 FA02 GA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体のインキジェット印刷小滴により平
    版受容体の表面上に情報通りに分配することを含んでな
    る平版印刷版の製造方法であって、該流体が該平版受容
    体の該表面と反応可能な官能性アミジン基をその化学構
    造中に有する親油性化用化合物を含有することを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 該アミジン基が複素環式アミジン基であ
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該複素環式アミジン基がイミダゾリン基
    である請求項2に記載の方法。
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