JP2002301688A - 替刃式円盤カッタ - Google Patents

替刃式円盤カッタ

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JP2002301688A
JP2002301688A JP2001316113A JP2001316113A JP2002301688A JP 2002301688 A JP2002301688 A JP 2002301688A JP 2001316113 A JP2001316113 A JP 2001316113A JP 2001316113 A JP2001316113 A JP 2001316113A JP 2002301688 A JP2002301688 A JP 2002301688A
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replacement blade
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JP2001316113A
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Makoto Ogasawara
誠 小笠原
Mikihiro Ando
幹浩 安藤
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Kanefusa Corp
Original Assignee
Kanefusa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 替刃の長さを短くすることができると共に替
刃の交換が容易であり、さらに替刃の取付座からの持ち
上がりを防止できる替刃式円盤カッタを提供する。 【解決手段】 円盤カッタ10は、円盤状でその外周部
側面が軸方向に対して傾斜した円錐台状の傾斜面14
a,15aになっている本体11を設けている。替刃取
付座17が、本体の傾斜面側にて外周縁から略中心方向
に向けてかつ傾斜面に沿って形成された溝であり、替刃
25が本体外周縁側から挿嵌可能でかつ傾斜面側に移動
不能になっているT形状溝、蟻溝あるいは類似の係止溝
である。替刃は、所定位置に雌ねじを有する取付孔27
を設けており、替刃取付座内に替刃が挿嵌された状態
で、傾斜面の反対面側から外周部を貫通した取付ボルト
28を取付孔に螺着させることにより、替刃が替刃取付
座内に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工材の端面を
スライス形式で切除する加工等に用いられる替刃式の円
盤カッタに係り、特に製本時に製本される本の背表紙貼
着部分を切り揃える用途に好適に用いられる替刃式円盤
カッタにおける替刃取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種の替刃式円盤カッタ(以下、円盤カッタと記す)
としては、例えば米国特許第4,840,098号公報
に示されるように(図15、図16参照)、円盤状でそ
の外周部側面が軸方向に対して傾斜した円錐台状の傾斜
面2になっており軸心位置に中心孔1aを設けた本体1
を有し、その傾斜面2に外周縁から中心方向に形成され
た浅い溝からなる多数の替刃取付座3を放射状に設けて
いる仕様のものがある。各替刃取付座3にはそれぞれ長
尺状の替刃4が装着されており、替刃4の先端が円錐台
の底面に相当する本体1裏面側からわずかに突出してお
り、突出端部に切刃4aを有している。各替刃取付座3
に装着された替刃4は、その外側面から取付ボルト5に
よって替刃取付座3に締め付けることにより取付座に位
置決め固定されている。ここで、傾斜面2の角度すなわ
ち替刃4の本体1に対する取付角度は、通常25°前後
の鋭角にされている。
【0003】この替刃式円盤カッタは、図14に示すよ
うな一般的な製本工程において、ワークWの搬送ライン
Lの下方に配設された電動モータDMから垂直上方に突
出した駆動軸Sに、傾斜面2を下に向けて取り付けられ
ている。そして、ワークWである製本される本の背表紙
貼着部分を下にしてかつその下端が円盤カッタの裏面よ
りわずかに下側に配置された状態で搬送ラインLに取り
付けられ、回転する円盤カッタによって円盤カッタより
下に突出した部分が切断されて、背表紙貼着部分が切り
揃えられるようになっている。
【0004】ところで、この円盤カッタは、本体1の外
周部が外縁側で肉薄となるため、替刃4を取付ボルト5
で取り付けるためには、本体1外周部に雌ねじ穴を形成
できる厚みを確保する必要があることから、外周部のカ
ッタ中心側に寄った位置にねじ穴を設ける必要がある。
そのため、替刃4の長さをほぼ傾斜面2の径方向長さ程
度に長くする必要があり、替刃材料を多く要し、そのた
め替刃コストが高価になっていた。また、替刃4は、図
16に示すように、円盤カッタの下側を向く傾斜面2に
取り付けられているため、取付ボルト5を弛めると本体
1から落下するおそれがあった。そのため、替刃4の交
換時には、カッタの本体1を駆動軸Sから取り外し、別
に設けた専用の替刃交換台に移して替刃の交換を行わな
ければならず、交換に長時間を要するため、切断作業の
能率を低下させるという問題があった。
【0005】また、替刃式円盤カッタの他の例として
は、図17、図18に示すように、外周部に同様に傾斜
面7を有する本体6の傾斜面7の反対面側に、外周縁の
近傍位置から中心方向に形成された浅い溝からなる多数
の替刃取付座8を放射状に設けているものがある。替刃
取付座8に替刃4を装着し裏面側から取付ボルト5によ
って取付座8に締め付けることにより取付座8に位置決
め固定したものが知られている。
【0006】しかし、この円盤カッタについても、替刃
4の本体6への取付に取付ボルト5を用いるため、本体
6外周部に雌ねじを形成できる厚さを確保する必要があ
ることから、同様に替刃4の長さが長くなる。また、本
体6の外周縁は替刃4の下側となるが、替刃4の下側は
背表紙貼着部分を切り揃える際に発生する切除片が流出
する側でもあるため、このような切除片の流出を妨げな
いようにすることが必要である。そのために、替刃4の
長さを長くして切刃4aから離れた位置で取付ボルト5
により替刃4を本体6に固定することが必要になり、そ
の分替刃の長さが長くなり、替刃材料が多く必要にな
り、替刃4が高価になるという問題がある。
【0007】また、替刃4は、切刃4aから離れた位置
で本体6に固定されることになり、そのため、切断作業
時に、切刃4aに対して下側から上方向に作用する抵抗
により切刃が持ち上げられ易くなり、このような切刃4
aの持ち上げにより背表示貼着部分の仕上がりに悪影響
を与えていた。さらに、切刃4aが持ち上げられて替刃
4が替刃取付座8からわずかでも離れると、その隙間に
切断の際に生じる紙粉が入り込み、替刃4の位置が変動
するため、背表示貼着部分の仕上がりをさらに悪くする
という問題がある。
【0008】本発明は、上記した問題を解決しようとす
るもので、替刃の長さを短くすることができると共に替
刃の交換が容易であり、さらに替刃の取付座からの持ち
上がりを防止できる替刃式円盤カッタを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、円盤状で
その外周部側面が軸方向に対して傾斜した円錐台状の傾
斜面になっている本体の、外周部の片面側にて同一円周
上の複数箇所に替刃取付座を設け、該替刃取付座に長尺
板状の替刃がねじ部材により位置決め固定されてなる替
刃式円盤カッタにおいて、替刃取付座は、本体の傾斜面
側にて外周縁から略中心方向に向けてかつ該傾斜面に沿
って形成されたT形状溝、蟻溝あるいは類似形状の溝
で、替刃が本体外周縁側から挿嵌可能でかつ着脱可能に
係止される係止溝であり、一方、該替刃は所定位置に厚
さ方向に貫通すると共に雌ねじを設けた取付孔を有して
おり、替刃取付座内に該替刃が挿嵌された状態で、傾斜
面の反対面側から外周部を貫通したねじ部材を取付孔に
螺着させることにより、替刃が替刃取付座内に固定され
ることにある。
【0010】上記のように構成した請求項1の発明にお
いては、T形状溝、蟻溝あるいは類似の係止溝である替
刃取付座内に替刃が挿嵌され、替刃に設けた取付孔にね
じ部材を螺着することにより替刃が替刃取付座に固定さ
れるため、替刃をねじ部材で取付座に取り付けるために
本体外周部に雌ねじ穴を形成する必要がない。そのた
め、替刃の長さを傾斜面の径方向長さより大幅に短くす
ることができる。また、替刃はT形溝等に挿嵌されてい
るのでねじ部材を弛めてもT形溝等から落下することが
なく、したがって、替刃の交換時には、カッタの本体を
駆動軸に取り付けたままで、替刃の交換を行うことがで
きる。また、替刃は、ねじ部材で締め付けることにより
T形溝の隔壁側に引きつけられ、隔壁に密着して固定さ
れるので、切断作業時に、替刃の持ち上がりがなく、ま
た替刃と隔壁間に切屑が入り込んで替刃位置が変動する
こともない。
【0011】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、円盤状でその外周部側面が軸方向に対して傾斜
した円錐台状の傾斜面になっている本体の、外周部の片
面側にて同一円周上の複数箇所に替刃取付座を設け、該
替刃取付座に長尺板状の替刃がねじ部材により位置決め
固定されてなる替刃式円盤カッタにおいて、替刃取付座
は、本体の傾斜面側にて外周縁から略中心方向に向けて
かつ該傾斜面に沿って形成されたT形状溝、蟻溝あるい
は類似形状の溝で、替刃が該替刃に重ねられる裏座と共
に本体外周縁側から挿嵌可能でかつ着脱可能に係止され
る係止溝であり、一方、該替刃は所定位置に厚さ方向に
貫通する長孔を有し、また裏座は所定位置に厚さ方向に
貫通すると共に雌ねじを設けた取付孔を有しており、替
刃取付座内に該替刃と裏座とが挿嵌された状態で、傾斜
面の反対面側から外周部を貫通したねじ部材を替刃の長
孔を通して裏座の取付孔に螺着させることにより、替刃
が替刃取付座内に固定されることにある。
【0012】上記のように構成した請求項2の発明にお
いては、T形状溝、蟻溝あるいは類似の係止溝である替
刃取付座内に替刃と替刃に重ねられた裏座とが挿嵌さ
れ、傾斜面の反対側から本体外周部を貫通すると共に替
刃の長孔を貫通したねじ部材を裏座に設けた取付孔に螺
着することにより、替刃及び裏座が替刃取付座に固定さ
れる。そのため、替刃をねじ部材で取付座に取り付ける
ために本体外周部に雌ねじ穴を形成する必要がないの
で、替刃の長さを傾斜面の径方向長さより大幅に短くす
ることができる。また、替刃及び裏座は、T形溝等に挿
嵌されているのでねじ部材を弛めてもT形溝等から落下
することがなく、したがって、替刃の交換時には、カッ
タの本体を駆動軸に取り付けたままで、替刃の交換を行
うことができる。また、替刃及び裏座は、ねじ部材で締
め付けることによりT形溝の隔壁側に引きつけられ、隔
壁に密着して固定されるので、切断作業時に、替刃の持
ち上がりがなく、また替刃と隔壁間に切屑が入り込んで
替刃位置が変動することもない。さらに、替刃は、裏座
と本体の間に挟まれて固定されるため、ねじ部材を裏座
の取付孔に螺着して強く締めつけても、替刃の長孔周囲
に力が集中することなく替刃全体に締付け力が加わるた
め、替刃が割れ難くされる。
【0013】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1又は2に記載の替刃式円盤カッタ
において、本体の傾斜面に対する反対面側において、本
体の外周縁側から替刃取付座に沿ってかつ傾斜面に平行
に傾斜溝を設け、傾斜溝にねじ部材が挿通される挿通孔
を設けたことにある。これにより、本体の傾斜面の反対
面側にねじ部材が突出することを避けることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。図1〜図3は、第1実施形態に係
る付刃型の替刃式円盤カッタ(以下、円盤カッタと記
す)を平面図、II−II線方向の一部断面図及び矢視
図により示したものであり、図4,図5は、円盤カッタ
の本体を正面図,及びV−V線方向の一部断面図により
示したものである。円盤カッタ10は、円盤状の本体1
1と、本体11の外周側の周方向に沿った複数箇所に着
脱可能に取り付けられた替刃25とにより構成されてい
る。
【0015】本体11は、中心に取付孔12を設けた所
定厚さの円盤状であって、表面(図2で下面側)から裏
面(図2で上面側)に向けて、円筒部13と、円筒部1
3外周縁から円錐状に径方向に広がる第1傾斜面14a
となっている第1円錐部14と、第1円錐部14外周縁
から円錐状に径方向に広がる第2傾斜面15aとなって
いる第2円錐部15と、第2円錐部15外周縁から軸方
向にわずかな厚みの底部16とを同軸的かつ一体で有し
ている。すなわち、円筒部13の外周面から径方向外方
が外周部となっており、外周部の側面の一部が傾斜面1
4a,15aになっている。円筒部13と第1円錐部1
4とは、軸方向厚さが略同一であり、第2円錐部15及
び底部16を合せた軸方向厚さと略同一になっている。
また、軸直角平面に対する第1傾斜面14aの傾斜角度
は、第2傾斜面15aの傾斜角度より小さくなってい
る。
【0016】本体11の第1傾斜面14a,第2傾斜面
15a側には、図1、図2に示すように、周方向に等間
隔に多数箇所に替刃25が取り付けられる溝である替刃
取付座17が形成されており、替刃取付座17は、径方
向に対して回転方向R側に向けてわずかに傾斜して配設
されている。替刃取付座17は、第1傾斜面14aに対
して平行に、底部16外周縁から第1傾斜面14aの径
方向略中間位置の間に設けられている。なお、図1,図
2においては、多数の替刃取付座17は一部のみを示
す。
【0017】替刃取付座17は、図3から図5に示すよ
うに、本体11裏面側の内側溝部18と、内側溝部18
に続いて設けられて第1及び第2傾斜面14a,15a
に開口する外側溝部19とにより構成されている。外側
溝部19は、内側溝部18より幅が狭くかつ内側溝部1
8と幅方向に対称に設けられている。内側溝部18は、
その幅及び厚みが替刃25の幅及び厚みと略同一で、替
刃25が挿嵌される溝部となっている。また、外側溝部
19は、幅が狭いと共に厚みもわずかに薄くなってい
る。このように、内側溝部18と外側溝部19により構
成された替刃取付座17は、裏面側を上にして、本体1
1の径方向外方から第1傾斜面14aに平行方向に本体
11を見ると(図2の矢印M方向)、図3に示すように
断面が略T字形状のT形状溝になっている。
【0018】一方、替刃取付座17の反対側すなわち裏
面の対向位置には、裏面外周縁のわずか内側位置から、
替刃取付座17の配設方向に沿ってかつ第1傾斜面14
aに平行に替刃取付座17の内端に対してわずかに径方
向外側位置まで延設された傾斜溝21が設けられてい
る。傾斜溝21と替刃取付座17の間は、替刃25の厚
さより厚さの薄い隔壁である仕切り板部22になってい
る。仕切り板部22には径方向に長い長円形小判型の貫
通孔である挿通孔23が設けられている。
【0019】替刃25は、図6に示すように、略長方形
の超硬合金製の長尺状薄板であり、幅及び厚みが内側溝
部18と略同等であり、長さも内側溝部18と略同等で
ある。替刃25の長手方向一端には傾斜面状に形成され
た切刃26が設けられており、長手方向他端近傍位置に
は雌ねじが形成された取付孔27が設けられている。替
刃25の長さは、傾斜面14a,15a全体の長さより
大幅に短くされている。なお、替刃25の長さ方向全角
部の稜線には面取り25aが形成されているが、特に切
刃26に続く稜線に面取り25aを形成することで、切
刃26の端部を欠けにくくすることができる。面取り
は、必要に応じて所要箇所に形成すればよい。
【0020】替刃25は、切刃26の傾斜面を本体11
裏面にほぼ平行になるように替刃取付座17の内側溝部
18に挿嵌され、取付ゲージ(図示しない)を用いて、
本体11外周縁から切刃26がわずかに突出した適正位
置に位置決めされる。替刃25が適正位置に位置決めさ
れた状態で、傾斜溝21側から挿通孔23を通してねじ
部材である取付ボルト28を挿入し、取付孔27に螺着
することにより、替刃25は替刃取付座17に位置決め
固定されて、替刃式円盤カッタ10が形成される。円盤
カッタ10は、例えば図14で説明したように、電動モ
ータDMの駆動軸Sに表面(傾斜面側)を下側にして固
定され、搬送ラインLに取り付けられて移動する製本さ
れる本Wの背表示貼着部分を切断して切り揃えるために
用いられる。
【0021】上記のように構成した実施形態において
は、T形状溝である替刃取付座17内に替刃25が挿嵌
されて、裏面側から取付ボルト28を替刃25の取付孔
27に螺着させることにより替刃取付座17に取り付け
るようになっている。そのために、替刃取付座17と傾
斜溝21に挟まれた仕切り板部22の挿通孔23には雌
ねじ穴を形成する必要がないので、仕切り板部22の厚
さを薄くすることができる。そのため、替刃25の長さ
を傾斜面全体の径方向長さより大幅に短くすることがで
きるので、替刃材料を削減でき、替刃25の価格を安価
にすることができる。
【0022】また、替刃25は、T形状の替刃取付座1
7に挿入されているので、取付ボルト28を弛めても落
下することがなく、したがって、替刃25の交換時に
は、カッタの本体11を電動モータDMの駆動軸Sから
取り付けたままで、替刃25の交換を行うことができ
る。そのため、替刃交換時間を、従来に比べて大幅に短
縮することができるので、円盤カッタによる切断作業の
能率の低下を抑えることができる。また、替刃25は、
取付ボルト28で締め付けることにより替刃取付座17
の仕切り板部22側に引き上げられ、仕切り板部22に
密着して固定されるので、切断作業時に、替刃25の持
ち上がりがなく、また替刃25と仕切り板部22との間
に紙粉等の切屑が入り込んで替刃位置が変動することも
ないので、背表紙貼着部分の仕上を良好に行うことがで
きる。
【0023】つぎに、第2実施形態について図面を用い
て説明する。図7〜図9は、第2実施形態に係る付刃型
の替刃式円盤カッタ(以下、円盤カッタと記す)を平面
図、VIII−VIII線方向の一部断面図及び矢視図
により示したものであり、図10,図11は、円盤カッ
タの本体を正面図,及びXI−XI線方向の一部断面図
により示したものである。円盤カッタ10Aは、円盤状
の本体11Aと、本体11Aの外周側の周方向に沿った
複数箇所に着脱可能に取り付けられた替刃25Aと、替
刃25Aに重ね合わされる裏座31とにより構成されて
いる。
【0024】本体11Aは、第1実施形態の本体10と
基本的に同一構造であり、替刃取付座17A及び仕切り
板部22Aの構造のみが異なっている。替刃取付座17
AはT形状溝であるが、替刃25Aとこれに重ねられた
裏座31が挿嵌される内側溝部18Aの厚さ方向の隙間
寸法が、上記替刃取付座17の内側溝部18に比べて厚
くされている。詳しくは、内側溝部18Aの厚さ方向の
隙間寸法は、替刃25Aと裏座31の後述するガイド部
33の厚さを合わせた大きさになっている。また、替刃
取付座17Aの径方向の長さについては、替刃25Aの
挿入長さに合わせて形成することができる。仕切り板部
22Aには、長円係小判型の貫通孔の代わりに円形の貫
通孔である挿通孔23Aが設けられている。本体11A
のその他の部分については、本体11と同一であり、本
体11と同一箇所には同一符号を用いて示す。
【0025】替刃25Aについても、図12に示すよう
に、第1実施形態の替刃25と基本的に同一構造であ
り、替刃25に設けた雌ねじの形成された円形の取付孔
27に代えて、替刃の長手方向に沿った長円係小判型の
貫通孔である長孔27Aが設けられている。替刃25A
のその他の部分については、替刃25と同一であり、替
刃25と同一箇所には同一符号を用いて示す。
【0026】裏座31は、図13に示すように、略長方
形の鋼製の長尺状薄板であり、平坦面側が替刃25Aに
重ね合わされる重ね合せ面32になっている。重ね合せ
面32の反対面側には、裏座31の幅方向両側に長手方
向に延びた一対のガイド部33が設けられており、両ガ
イド部33に挟まれた中間部分が、ガイド部33から厚
さ方向にわずかに突出した幅方向から見て略台形状の取
付部34になっている。取付部34の中心位置には、雌
ねじが形成された取付孔35が、裏座31を貫通して設
けられている。
【0027】替刃25Aと裏座31とは、切刃26の傾
斜面と反対側の平面に裏座31の重ね合せ面32が重ね
合わされ、替刃25Aと裏座31のガイド部33によっ
て本体11Aの裏面の替刃取付座17Aの内側溝部18
Aに挿嵌される。この際、裏座31のストッパ36を替
刃取付座17Aの所定箇所に当接させることで裏座31
の位置決めを行い、替刃25Aの位置決めをゲージで行
い、この状態で取付ボルト28が本体11Aの傾斜溝2
1側から仕切り板部22Aの挿通孔23A及び替刃25
Aの長孔27Aに挿通され、裏座31の取付孔35に螺
着される。これにより、替刃25Aと裏座31は替刃取
付座17Aの適正位置に位置決めされた状態で固定さ
れ、円盤カッタ10Aが形成される。円盤カッタ10A
の使用例については、上記円盤カッタ10と同様であ
る。
【0028】上記のように構成した第2実施形態におい
ても、上記第1実施形態における効果と同様の効果が得
られる。また、第2実施形態においては、替刃25A及
び裏座31は、ねじ部材28で締め付けることにより替
刃取付座17Aの仕切り板部22A側に引きつけられ、
仕切り板部22Aに密着して固定される。そのため、円
盤カッタ10Aによる切断作業時に、替刃25Aの持ち
上がりがなく、また替刃25Aと仕切り板部22Aとの
間に紙粉等の切屑が入り込んで替刃位置が変動すること
もない。さらに、替刃25Aは、裏座31と本体11A
の仕切り板部22Aとの間に挟まれて固定されるため、
ねじ部材28を裏座31の取付孔35に螺着して強く締
めつけても、替刃25Aの長孔27A周囲のみに力が集
中することなく替刃25A全体に締付け力が加わる。そ
のため、替刃25Aが割れ難くされ、その耐久性が高め
られる。また、裏座31はストッパ36で位置決めされ
るので仕切り板部22Aの挿通孔23Aに対して替刃2
5Aの取り付けの際に位置合せが非常に簡易になる。ま
た、裏座31を替刃25Aと重ねてT形状溝である替刃
取付座17Aに挿嵌するので、T形状溝に紙粉等が入り
込むこともない。その結果、替刃取り付け作業を簡易に
行うことができ、その作業コストを低減できる。
【0029】なお、上記各実施形態において、替刃取付
座17,17Aを長めに構成した場合は、替刃25,2
5Aも長めにすることができ、替刃の再研磨修理回数を
増やすことができるので、結果的に替刃のランニングコ
ストを低減することができる。
【0030】また、上記各実施形態においては、替刃取
付座17,17AとしてT形状溝を採用しているが、こ
れに代えて、取付ボルトを弛めても替刃が落下すること
なく本体に保持されるような蟻溝あるいは類似の溝を用
いてもよい。また、替刃25,25Aの片側端にのみ切
刃を設けているが、替刃の両側端に切刃を設けることも
でき、これにより替刃材料の消費を削減する効果があ
る。
【0031】なお、上記各実施形態においては、円盤カ
ッタを製本時の本の背表紙貼着部分の仕上に用いている
が、これに限らず他の被切断材の切断用として使用する
ことができる。その他、上記実施形態に示した円盤カッ
タは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々
変更して実施することができる。
【0032】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、T形状溝
等の替刃取付座内に替刃が挿嵌され、替刃に設けた取付
孔にねじ部材を螺着することにより替刃が替刃取付座に
固定されるため、本体外周部に雌ねじ穴を形成する必要
がない。そのため、替刃の長さを傾斜面の径方向長さよ
り大幅に短くすることができ、替刃材料を少なくできる
ため、替刃コストを安価にすることができる。なお、替
刃取付座を長めに構成した場合は、替刃も長めにするこ
とができ、替刃の再研磨修理回数を増やすことができる
ので、結果的に替刃のランニングコストを低減すること
ができる。
【0033】また、替刃の交換時には、カッタの本体を
駆動軸に取り付けたままで、替刃の交換を行うことがで
き、替刃交換を短時間で行うことができるので、切断作
業の能率を損なうことはない。さらに、切断作業時に、
替刃の持ち上がりがなく、また替刃と仕切り板部との間
に切屑が入り込んで替刃位置が変動することもないの
で、被切断材の仕上を良好に行うことができる。
【0034】また、上記請求項2の発明によれば、替刃
は、替刃取付座に、裏座と本体間に挟まれて固定される
ため、ねじ部材を裏座の取付孔に強く締めつけても、替
刃が割れ難くなっている。その結果、替刃の耐久性が高
められると共に、替刃の破損による事故を未然に防止す
ることができ、円板カッタの安全性が確保される。さら
に、裏座を替刃取付座である係止溝の奥あるいは所定位
置にまで挿嵌したとき、本体に設けたねじ部材を挿通さ
せる孔と裏座の取付孔とを、ねじ部材を挿通させる方向
に対して一致させることもできる。
【0035】また、本体の傾斜面に対する反対面側に傾
斜溝を設け、傾斜溝の挿通孔にねじ部材を挿通すること
により、反対面からねじ部材が突出することを避けるこ
とができるので、ねじ部材が被削材に当接する不具合を
確実に防止することができる(請求項3の発明の効
果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である替刃式円盤カッタ
を示す平面図である。
【図2】替刃式円盤カッタを示す図1のII−II線方
向の一部破断正面図である。
【図3】替刃式円盤カッタの図2に示す矢印M方向から
見た拡大矢視図である。
【図4】替刃式円盤カッタの本体を概略的に示す正面図
である。
【図5】替刃式円盤カッタの本体を概略的に示す図1の
V−V線方向の一部破断正面図である。
【図6】替刃式円盤カッタに使用する替刃を示す平面
図、正面図及び側面図である。
【図7】第2実施形態である替刃式円盤カッタを示す平
面図である。
【図8】替刃式円盤カッタを示す図7のVIII−VI
II線方向の一部破断正面図である。
【図9】替刃式円盤カッタの図8に示す矢印N方向から
見た拡大矢視図である。
【図10】替刃式円盤カッタの本体を概略的に示す正面
図である。
【図11】替刃式円盤カッタの本体を概略的に示す図7
のXI−XI線方向の一部破断正面図である。
【図12】替刃式円盤カッタに使用する替刃を示す平面
図、正面図及び側面図である。
【図13】替刃式円盤カッタに使用する裏座を示す平面
図、正面図、左側面図及び右側面図である。
【図14】替刃式円盤カッタの使用状態を説明するため
の説明図である。
【図15】従来例である替刃式円盤カッタを示す底面図
である。
【図16】同替刃式円盤カッタを示す図15のP−P線
方向の一部破断正面図である。
【図17】他の従来例である替刃式円盤カッタを示す平
面図である。
【図18】同替刃式円盤カッタを示す図17のQ−Q線
方向の一部破断正面図である。
【符号の説明】
10,10A…替刃式円盤カッタ、11…本体、14a
…第1傾斜面、15a…第2傾斜面、17,17A…替
刃取付座、18,18A…内側溝部、19…外側溝部、
21…傾斜溝、22,22A…仕切り板部、23,23
A…挿通孔、25,25A…替刃、26…切刃、27…
取付孔、27A…長孔、28…取付ボルト、31…裏
座、32…重ね合せ面、33…ガイド部、34…取付
部、35…取付孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C021 JA09 JA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状でその外周部側面が軸方向に対し
    て傾斜した円錐台状の傾斜面になっている本体の、前記
    外周部の片面側にて同一円周上の複数箇所に替刃取付座
    を設け、該替刃取付座に長尺板状の替刃がねじ部材によ
    り位置決め固定されてなる替刃式円盤カッタにおいて、 前記替刃取付座は、前記本体の傾斜面側にて外周縁から
    略中心方向に向けてかつ該傾斜面に沿って形成されたT
    形状溝、蟻溝あるいは類似形状の溝で、前記替刃が本体
    外周縁側から挿嵌可能でかつ着脱可能に係止される係止
    溝であり、一方、該替刃は所定位置に厚さ方向に貫通す
    ると共に雌ねじを設けた取付孔を有しており、前記替刃
    取付座内に該替刃が挿嵌された状態で、前記傾斜面の反
    対面側から前記外周部を貫通したねじ部材を前記取付孔
    に螺着させることにより、前記替刃が前記替刃取付座内
    に固定されることを特徴とする替刃式円盤カッタ。
  2. 【請求項2】 円盤状でその外周部側面が軸方向に対し
    て傾斜した円錐台状の傾斜面になっている本体の、前記
    外周部の片面側にて同一円周上の複数箇所に替刃取付座
    を設け、該替刃取付座に長尺板状の替刃がねじ部材によ
    り位置決め固定されてなる替刃式円盤カッタにおいて、 前記替刃取付座は、前記本体の傾斜面側にて外周縁から
    略中心方向に向けてかつ該傾斜面に沿って形成されたT
    形状溝、蟻溝あるいは類似形状の溝で、前記替刃が該替
    刃に重ねられる裏座と共に本体外周縁側から挿嵌可能で
    かつ着脱可能に係止される係止溝であり、一方、該替刃
    は所定位置に厚さ方向に貫通する長孔を有し、また前記
    裏座は所定位置に厚さ方向に貫通すると共に雌ねじを設
    けた取付孔を有しており、前記替刃取付座内に該替刃と
    該裏座とが挿嵌された状態で、前記傾斜面の反対面側か
    ら前記外周部を貫通したねじ部材を前記替刃の長孔を通
    して前記裏座の前記取付孔に螺着させることにより、前
    記替刃が前記替刃取付座内に固定されることを特徴とす
    る替刃式円盤カッタ。
  3. 【請求項3】 前記本体の傾斜面に対する反対面側にお
    いて、該本体の外周縁側から前記替刃取付座に沿って傾
    斜溝を設け、該傾斜溝に前記ねじ部材が挿通される挿通
    孔を設けたことを特徴とする前記請求項1又は2に記載
    の替刃式円盤カッタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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