JP2002301149A - 人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物、および人工透析機器の消毒・洗浄方法 - Google Patents

人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物、および人工透析機器の消毒・洗浄方法

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JP2002301149A
JP2002301149A JP2001105373A JP2001105373A JP2002301149A JP 2002301149 A JP2002301149 A JP 2002301149A JP 2001105373 A JP2001105373 A JP 2001105373A JP 2001105373 A JP2001105373 A JP 2001105373A JP 2002301149 A JP2002301149 A JP 2002301149A
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disinfecting
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pure water
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Akira Nakajima
章 中島
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ARUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工透析供給装置、透析液供給ラインとその
周辺機器・器具などを消毒・洗浄する際に使用される、
粉粒状の消毒・洗浄組成物、および、この粉粒状の消毒
・洗浄組成物を純水に溶解して人工透析機器を消毒・洗
浄する方法を提供すること。 【解決手段】 第1発明は、クロロイソシアヌル酸化合
物類、ポリリン酸塩、ソーダ塩、および、キレート剤と
を有効成分として含有することを特徴とする、人工透析
機器の消毒・洗浄組成物を要旨とし、第2発明は、この
人工透析機器の消毒・洗浄組成物を純水に溶解した薬液
によって、人工透析機器を消毒・洗浄する方法を要旨と
する。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工透析機器の消
毒・洗浄剤組成物、および人工透析機器の消毒・洗浄方
法に関する。さらに詳しくは、人工透析液供給装置、透
析液供給ラインと、その周辺機器・器具などを消毒・洗
浄する際に使用される、粉粒状の消毒・洗浄剤組成物、
および消毒・洗浄する際には、粉粒状の消毒・洗浄剤組
成物を純水に溶解して人工透析機器を消毒・洗浄する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】人工透析機器は、腎障害を救済するため
の処理に使用され、機器内のフィルターを介して、血液
と透析液とを接触させ、両液間の溶質の濃度差により、
血液中より尿素中より尿毒症原因物質を除去すると同時
に、電解質や酸塩基平衡を是正するものである。
【0003】このような人工透析機器における血液また
は透析液が接触する透析液供給装置、透析液供給ライン
などの他の部分には、たんぱく質、脂肪、リンパ液、カ
ルシウム、マグネシウム、汗、尿などが付着し、これら
が機器の正常な動作を妨げるので、使用するたびごと
に、これら付着した物質を除去する洗浄処理が必要であ
る。使用後の洗浄処理が十分でない場合には、次に同じ
人工透析機器を使用する患者が、異種タンパク質が原因
でショック死や、アナフィラキシーなどの重篤な感染症
発症の原因となる。従って、人工透析機器と、その周辺
機器・器具などの消毒・洗浄は極めて重要であり、血液
などによる汚染に対しては、使用するたびごとに消毒・
洗浄を行ない、この消毒・洗浄とは別にさらに定期的に
消毒・洗浄を行なうこともまた極めて重要なことであ
る。
【0004】また、人工透析液供給装置、透析液供給ラ
イン、特に患者監視装置(内部透析液配管)の汚れは、
配管内での細菌繁殖の原因となり、エンドトキシンによ
る患者発熱および重篤の原因となる恐れもある。特に最
近では、高性能透過膜(ハイパーフォーマンスメンブレ
ン)を備えた透析機器を使用しての逆浸透法を採用して
いることからも、透析機器や透析液配管のより完全な洗
浄と消毒が必要とされている。
【0005】従来、殺菌を主体とした洗浄法において
は、人工透析装置を使用する際に透析液供給装置、透析
液供給ラインに付着する、血液などの付着物やスケール
を消毒・洗浄する薬剤としては、次亜塩素酸ナトリウム
水溶液、または次亜塩素酸ナトリウム水溶液に界面活性
剤を混合したものが多く使用されている。
【0006】水に溶解させた次亜塩素酸ナトリウムは、
保管している際に熱や光(紫外線、蛍光灯など)の影響
を受けて分解して有毒の塩素ガスが発生、有効塩素が加
速度的に性能が低下するほか、空気中の酸素と反応して
金属やゴムを腐食させるなど、温度変化、光と空気との
反応によって経時的に品質が変化するという欠点があっ
た。また、次亜塩素酸ナトリウムを溶解した水溶液は、
人体に有害であるので、これを取り扱う際に安全面およ
び管理面での問題もある。さらに、透析機器の腐食と劣
化や、排水を一般河川に排出する際に、排水基準に合致
させるための処理作業が、煩雑であるという欠点があ
る。
【0007】さらに、殺菌剤、有機酸および界面活性剤
を組み合わせた洗浄剤も提案されている(例えば、特開
平9-75688号公報参照)。しかしながら、これら薬剤は
いずれも殺菌力は発揮するものの、透析液供給ラインに
付着するたんぱく質や脂肪、およびカルシウムなどを剥
離し、分解し、または除去する洗浄力は劣っていた。ま
た、液状であるため、保管と持ち運びに不便であるとい
う欠点がある。
【0008】さらに、重曹透析に伴うカルシウム塩など
のスケール付着は、過酸化水素、過酢酸および酢酸を含
む水溶液(例えば、特開2000-51350号公報参照)での洗
浄による除去作業が行われていた。この水溶液による洗
浄作業は、洗浄作業手順が煩雑で時間がかかるほか、酢
酸が金属製の透析機器を腐食する性質を有するので、透
析機器を損傷して耐用年数を短縮するという欠点があ
る。また、酢酸は強烈な酸臭と共に、人体に与えるとい
う毒性の問題や、洗浄水を一般河川に排水する際に、排
水基準に合致させるための処理作業が、煩雑であるとい
う欠点がある。
【0009】上記の諸欠点を解決した消毒・洗浄剤組成
物として、界面活性剤、キレート剤を配合した塩素系洗
浄剤組成物が提案されている。この塩素系洗浄剤組成物
は、いわゆる一種類の洗浄剤で、殺菌・洗浄およびスケ
ール付着防止を一挙に解決することができ、従来の消毒
・洗浄剤組成物の性能と比較すると飛躍的に改良されて
いる。
【0010】上記の消毒・洗浄剤組成物は総て液状であ
るので、メーカーから病院、診療所、クリニックなどの
利用者側までの輸送、利用者側での保管スペースなどの
問題がある。また、利用者側では、人工透析装置を操作
する医師、検査技師、看護婦などが、人工透析装置やそ
の周辺機器・器具などを消毒・洗浄する際に、持ち運び
や取り扱いに不便であるという欠点がある。さらに、消
毒・洗浄剤組成物によっては、使用後に一般河川に廃棄
する際に法規制を受け、pHを調節するための中和、C
OD、BODなどを規制値内に抑えるなどから、活性汚
泥処理などかなり繁雑な後処理をしなければならない場
合がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、かかる状
況にあって、従来の人工透析装置の消毒・洗浄剤組成物
に存在していた上記諸欠点を、一挙に解決したものを提
供すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った
ものである。本発明が解決しようとする課題は、次の通
りである。 1.粉粒体のまま調合、輸送、保管可能で、使用直前に
純水に溶解して液状の薬液とすることができ消毒・洗浄
剤組成物を提供すること。 2.透析液供給装置、透析液供給ラインなどに付着する
血液などの有機質の付着物を、容易に消毒・洗浄するこ
とができる消毒・洗浄剤組成物を提供すること。 3.透析液供給装置、透析液供給ラインなどに付着する
スケールなどの無機質を、容易に消毒・洗浄することが
できる消毒・洗浄剤組成物を提供すること。 4.人工透析装置の器具、機材を腐食することがない、
消毒・洗浄剤組成物を提供すること。 5.取り扱う人の健康障害を与えない消毒・洗浄剤組成
物を提供すること。 6.消毒・洗浄した後の廃液が、環境汚染の問題が少な
い消毒・洗浄剤組成物を提供すること。 7.上記の消毒・洗浄剤組成物によって、人工透析装置
を消毒・洗浄する方法を提供すること。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、クロロイソシアヌル酸化合物類、ポリ
リン酸塩、ソーダ塩およびキレート剤とを有効成分とす
ることを特徴とする、人工透析機器の消毒洗浄剤組成物
を提供する。
【0013】本発明ではさらに、人工透析機器を消毒・
洗浄するにあたり、クロロイソシアヌル酸化合物類、ポ
リリン酸塩、ソーダ塩およびキレート剤とを有効成分と
する消毒洗浄剤組成物を、被消毒・洗浄人工透析機器を
消毒・洗浄する直前に水に溶解・分散させ、この水溶液
によって被消毒・洗浄人工透析機器を消毒・洗浄するこ
とを特徴とする、人工透析機器の消毒・洗浄方法を提供
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においてクロロイソシアヌル酸化合物類は、常温
では固体であり、水に溶解した際に加水分解して次亜塩
素酸(HOCL)を遊離し、強い殺菌力、塩素化効果を
発揮する。クロロイソシアヌル酸化合物類としては、ト
リクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸、ジ
クロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩が挙げられる。ジ
クロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩としては、ジクロ
ロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸
ナトリウム2水和物、およびジクロロイソシアヌル酸カ
リウムが代表的である。これらのうち、ジクロロイソシ
アヌル酸アルカリ金属塩は、水に完全溶解させることが
できるので好ましい。
【0015】本発明においてクロロイソシアヌル酸化合
物類の、人工透析機器の消毒洗浄剤組成物への配合量
は、本発明に係る人工透析機器の消毒洗浄剤組成物の総
重量に対して、20〜40重量%の範囲で選ぶのが好ま
しい。クロロイソシアヌル酸化合物類の配合量が20重
量%未満であると、十分な殺菌力、塩素化効果を発揮せ
ず、40重量%を超えると殺菌力、塩素化効果が飽和
し、いずれも好ましくない。好ましいクロロイソシアヌ
ル酸化合物類の配合量は、25〜35重量%の範囲であ
る。
【0016】本発明においてポリリン酸塩は、透析液供
給装置、透析液供給ラインなどに付着するたんぱく質、
脂肪などの有機質の付着物を除去し、分散させる効果を
発揮し、同時にカルシウム、鉄、マグネシウムなどの金
属イオンと結合して水に可溶な錯塩を形成し、好ましく
ない沈殿物の生成や、他の有害な反応が起こらないよう
作用し、キレート剤としての効果も発揮する。また、こ
のポリリン酸塩は、消毒・洗浄剤組成物水溶液の温度変
化や、濃度変化にかかわりなく、水溶液のpHを一定に
保つ緩衝作用を有し、水溶液のpHを8.0前後の弱ア
ルカリ性側に維持させるように作用する。このことは、
クロロイソシアヌル酸化合物類の加水分解によって生成
する次亜塩素酸の解離に伴う塩素ガスの発生を抑制し、
塩素臭気や塩素ガス吸入などの危険性を防止するととも
に、併せて金属腐食の抑制や、抗菌力持続性を向上させ
るなどの効果をもたらす。ポリリン酸塩としては、ポリ
リン酸カリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸カ
リウム、メタリン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0017】ポリリン酸塩の配合量は、本発明に係る人
工透析機器の消毒・洗浄剤組成物の総重量に対して、1
0〜45重量%の範囲で選ぶのが好ましい。ポリリン酸
塩の配合量が10重量%未満であると、有機質付着物の
除去、分散効果、キレート剤としての効果などを十分に
発揮せず、45重量%より多いとこれら効果が飽和して
効果が配合量に比例しなくなり、いずれも好ましくな
い。特に好ましいポリリン酸塩の配合量は、30〜40
重量%の範囲である。
【0018】本発明においてソーダ塩(Na2CO3
は、透析液供給装置、透析液供給ラインなどに付着する
たんぱく質、脂肪などの有機質の付着物を除去するよう
に作用する。ただし、透析液供給装置、透析液供給ライ
ンなどに炭酸カルシウム(CaCO3)が付着している
状態で使用すると、両者が反応して、カルシウム付着を
増進させる恐れがあるので、注意を要する。
【0019】ソーダ塩の配合量は、本発明に係る人工透
析機器の消毒・洗浄剤組成物の総重量に対して、10〜
25重量%の範囲で選ぶのが好ましい。ソーダ塩の配合
量が、10重量%未満であると、有機質付着物の除去作
用を十分に発揮せず、25重量%より多いとこれら効果
が飽和して効果が配合した量に比例しなくなり、いずれ
も好ましくない。特に好ましいソーダ塩の配合量は、1
5〜20重量%の範囲である。
【0020】本発明においてキレート剤は、カルシウ
ム、鉄、マグネシウムなどの金属イオンを、水に可溶な
錯塩に変化させて除去し易くし、またはこれら金属を封
鎖させて透析液供給装置、透析液供給ラインなどへの付
着を未然に防止するように作用する。キレート剤として
は、EDTA−2Na、EDTA−2K、ピロリン酸カ
リウムなどが挙げられる。中でも、ピロリン酸カリウム
など好適である。
【0021】本発明に係る消毒・洗浄剤組成物におい
て、クロロイソシアヌル酸化合物類に対するキレート剤
は、消毒・洗浄剤組成物を構成する有効成分の配合量、
使用するキレート剤の力価(Chelation Value)などに
よって異なるが、人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物の
総重量に対して、10〜30重量%の範囲で選ぶのが好
ましい。
【0022】本発明に係る消毒・洗浄剤組成物には、上
記4成分を必須とするが、さらに要すれば、ポリリン酸
塩の一部をオルソリン酸塩で置換することができる。オ
ルソリン酸塩は、たんぱく質、脂肪などの有機質の付着
物を除去する洗浄助剤としての機能を発揮するほか、水
溶液をアルカリ性を保持させるpH調節安定剤(緩衝
剤)としての機能を発揮する。水溶液のpHをアルカリ
性に変える際には、苛性ソーダを添加すればよいのであ
るが、この場合はアルカリ性を持続させる緩衝性がない
ため、水で希釈したり酸を加えたりするとpHが低下す
る。また、他の物質でアルカリ性に変えても、空気中の
炭酸ガスを吸収して酸性に傾くということが観察され
る。オルソリン酸塩を使用すると、水溶液のアルカリ性
を安定的に持続させることができる。オルソリン酸塩は
また、金属イオン封鎖剤(キレート剤)として作用す
る。
【0023】オルソリン酸塩は、オルソリン酸(H3
4)のアルカリ金属塩が好ましく、具体的には、リン
酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)、リン酸水素二ナ
トリウム(Na2HPO4)、リン酸三ナトリウム(Na
3PO4)などが挙げられる。
【0024】本発明に係る消毒・洗浄剤組成物におい
て、オルソリン酸塩を配合する場合、前記ポリリン酸塩
の約半分までを置換することができ、両者の合計量を、
人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物の総重量に対して、
10〜40重量%の範囲で選ぶのが好ましい。
【0025】本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤
組成物を調製するには、上記の各成分を粉末状にして準
備し、所定量宛秤量し、各成分を均一に混合して包装す
る。この際、一回の使用量を一包にして包装すると、使
用する際に再度秤量する必要がなくなり、好ましい。包
装する際に、バリヤー性に優れた包装資材を使用する
と、潮解性の化合物の吸湿を防止し、かつ、運搬、保管
・貯蔵している際の有効成分の変質を防止できるので好
ましい。
【0026】本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤
組成物を使用する際には、消毒・洗浄剤水溶液調製用容
器に純水(脱イオン水または精製水とも呼称される)を
準備し、消毒・洗浄剤組成物の包装資材を開封してこれ
を純水に入れ、純水を撹拌して消毒・洗浄剤組成物を均
一に溶解した水溶液(薬液)とする。上記の消毒・洗浄
剤組成物を純水に溶解する際の濃度は、0.01〜5重
量%の濃度、中でも0.02〜3重量%とするのが好ま
しい。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下
の記載例に限定されるものではない。
【0028】人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物の調製
用に使用した各成分の諸性質は、次のとおりである。 (1)ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム:白色微粉末で
あって、有効塩素含有量60%のもの(日産化学社
製)。 (2)ポリリン酸塩:白色微粉末であって、五酸化リン酸
(P25)として約65%含むもの(田辺製薬社製)。 (3)ソーダ塩:比重が2.533の白色微粉末(旭硝子
社製)。 (4)キレート剤:白色の微粉末(キレスト社製、商品
名:キレストSH4)であって、キレート力価(CV
値)はCaCO3 、130mg/gのもの。 (5)オルソリン酸塩:白色の微粉末(日本化学社製)。
【0029】<人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物の調
製>上記(1)ないし(5)の有効成分を、次の表−1に示し
た割合で配合して、人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物
を調製した。表−1において、単位は重量部である。得
られた消毒・洗浄剤組成物を、ポリアミド(厚さ20μ
m)/エチレン・酢酸ビニル共重合体(厚さ30μm)
/ポリアミド(厚さ20μm)/エチレン・酢酸ビニル
共重合体(厚さ30μm)/ポチエチレン(厚さ30μ
m)の5層よりなるガスバリヤー性フィルム製の小型袋
に充填し、開口部を熱シールした。なお、ここで「/」
は、積層フィルムの境界面を意味する。
【0030】
【表1】
【0031】<純水への溶解試験>上で調製した3種類
の消毒・洗浄剤組成物各10gを、純水100ミリリッ
トルに入れ、そのまま放置して完全に溶解するまでの所
用時間を調べた。いずれの組成物も、純水の温度が5℃
の場合は50分間を要し、20℃の場合は20分間を要
した。なお、40℃前後の微温湯の場合には、静置状態
では10分前後で完全に溶解した。水を時々撹拌する
と、いずれの組成物も完全に溶解するまでの所用時間
は、約半分となる。純水に溶解して薬液とする際の消毒
・洗浄剤組成物の濃度は、この試験の場合よりはるかに
少ないので、完全に溶解するまでの所用時間はさらに短
くなる。従って、本発明に係る人工透析機器の消毒・洗
浄剤組成物を純水に溶解する際の問題はない。
【0032】<pHと有効塩素量の経時的な変化試験>
上で調製した組成物2につき、消毒・洗浄剤組成物が2
重量%の水溶液と、この水溶液を純水で50倍に希釈し
た水溶液(有効成分は約50ppm)とし、15日間室温に
放置し、pHと有効塩素量とにつき経時的な変化を測定
した。結果を、下記表−2に示した。表−2は、本発明
に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物を純水に溶解
した薬液は、常温で15日間程度保存しても、pHと有
効塩素量の経時的に変化せず、安定であることを示して
いる。
【0033】
【表2】
【0034】<洗浄試験−1>幅5.0cm、長さ15.
0cm、厚さ2mmの板ガラスの片面に、市販されているマ
ーガリン0.5gを均一に塗布し、冷凍庫に30分間入
れて冷凍して試験片とした。この試験片を、上記の組成
物2を2重量%溶解した水溶液を純水で50倍に希釈し
た水溶液(有効成分は約50ppm)に浸漬し、一定時間ご
とにこれを引上げ、風乾させた後試験片の重量を測定
し、水溶液に浸漬する前の重量と比較し、マーガリンの
除去率(%)を算出し、結果を表−3に示した。なお、
比較のため、純水にアニオン系洗剤を2重量%溶解した
水溶液、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を0.1
重量%溶解した水溶液、純水のみの3種の液にも同様に
試験片を浸漬し、下記表−3に示した時間にこれを引上
げ、マーガリンの除去率を算出した。表−3は、本発明
に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物を純水に溶解
した薬液は、脂肪の洗浄に極めて有効であることを示し
ている。
【0035】
【表3】
【0036】<洗浄試験−2>上の洗浄試験−1実施の
ために調製した組成物2を2重量%溶解した水溶液を純
水で50倍に希釈した水溶液(有効成分は約50ppm)
に、実際に人工透析液を循環し、有機物が付着したチュ
ーブを、15cmの長さに切断し、かつ、長さ方向に縦割
りした試験片を調製した試験片を8時間浸漬した。この
試験片を、メチレンブルー染色液(メチレンブルー5g
を、100ミリリットルのエチルアルコールに溶解し、
1Nの水酸化カリウムを0.01%加えたもの)に30
分間浸漬し、有機物の付着面を染色した。染色液から取
り出した試験片を、ゆるやかに水洗した後、40℃に調
温した乾燥機で乾燥させ、染色面を観察した。比較のた
め、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を0.1重量
%溶解した水溶液、純水のみの3種の液に浸漬した試験
片について、同様の手順で染色し、乾燥して染色面を観
察した。結果を、図1aないし図1cに模式図として示
した。
【0037】組成物2を2重量%溶解した水溶液を、純
水で50倍に希釈した水溶液(有効成分は約50ppm)に
浸漬したものは、有機物が洗い落とされて残存する有機
物の付着量が少なく、淡く染色されたに過ぎないが(図
1a参照)、純水のみの液に浸漬したものは、有機物が
洗い落とされず、残存有機物の量が多く濃く染色され
(図1c参照)、次亜塩素酸ナトリウムを溶解した水溶
液に浸漬したものは、両者の中間低度に染色された(図
1b参照)。
【0038】<洗浄試験−3>複数の患者への透析液供
給し終えた、透析装置(東レメディカル社製、型式:T
R701)に、多人数用透析液供給装置(日機装社製、
型式:DAB−30C)について、次のようにして洗浄
試験を行なった。組成物2を2重量%溶解した水溶液を
さらに純水で50倍に希釈した水溶液(有効成分は約5
0ppm)を洗浄用薬液とし、上記の透析装置と多人数用透
析液供給装置の透析液供給ラインに、45分間循環させ
た。この後さらに5時間、循環させずに透析液供給ライ
ンを薬液に貯留した。
【0039】5時間経過した後、透析装置の透析液出口
から薬液を採取し(洗浄薬液)、薬液を純水によって置
換して、透析液の供給速度と同じ速度で送って水洗し、
10分ごとに透析液出口から洗浄水を採取し、これら採
取した試料につき、残留リン酸量(mg/l)、BOD(mg/l)
およびCOD(mg/l)を測定し、結果を表−4に示した。
なお、残留リン酸量の測定は、ICP食品添加物公定書
パナジン酸モリブデン酸法に準拠し、BODおよびCO
Dの測定は、JIS K0102に準拠してそれぞれ、
測定したものである。表−4より、洗浄薬液には残留リ
ン酸量が多く、BODおよびCODの値も高いが、30
分間水洗を継続すると、これらの値が極めて小さくなる
ことが明らかである。
【0040】
【表4】
【0041】<殺菌効果試験>上記消毒・洗浄剤組成物
を純水に溶解した水溶液(薬液)につき、次のように殺
菌効果試験を行った。サルモネラ菌(Salmpnella enteri
tdis IFO 3313)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aure
us IFO12732)、大腸菌(Escherichia coli IFO 3301)お
よび緑膿菌(Pseudomonas aereginosa IFO 13275)の試験
菌株を、0.2%肉エキス加普通ブイヨン(栄研化学社
製)で、35℃の温度で18〜24時間培養した。これ
らの試験菌株を純水で2重量%の溶液とし、さらに50
倍の純水で希釈した。
【0042】上記洗浄試験−1実施のために調製した組
成物2を2重量%溶解した水溶液(薬液)を、純水で5
0倍に希釈した水溶液(有効成分は約50ppm)、および
100倍に希釈した水溶液(有効成分は約25ppm)に、
試験菌株の希釈液1ミリリットルをそれぞれ加えて混合
したあと、20℃の温度で一定時間作用させた。作用開
始15分および30分後に、作用試験管から後培養地で
あるSCDLP培地(日本製薬社製)に、1白金耳量移
植し、35℃の温度で2日間後培養し、試験菌株の生育
の有無を観察し、結果を表−5に示した。試験菌株が死
滅していない場合は、SCDLP培地での後培養によっ
て試験菌株が生育するので、容易に確認することができ
る。
【0043】なお、比較のため純水のみの液にも、同様
に菌液を添加し菌の生死を観察し、結果を下記表−5に
示した。表−5において「−」は試験菌株が死滅して後
培養地で生育しなかったことを示し、「+」は試験菌株
が死滅せず後培養地で生育したことを示す。表−5は、
本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物より調
製した薬液は、その濃度が薄くても、各種細菌に殺菌効
果は、極めて優れていることを示している。
【0044】
【表5】
【0045】<金属の腐食試験>上記消毒・洗浄剤組成
物を純水に溶解した水溶液につき、次のように金属の腐
食試験を行った。鋼板(JIS G3101)、アルミニウム合金
(JIS H4101)、ステンレススチール(SUS 304,JIS G430
3)、チタン一種圧延(JISH4600)の金属板から、大きさ
が50mm×50mm×1.0mmの金属試験片(日本金属材
料協会指定試験片)を調製した。これら金属試験片を、
中性洗剤の水溶液に浸漬し、スポンジで軽く洗浄して脱
脂した後水洗した。次に、エチルアルコールに10分
間、アセトンに10分間それぞれ浸漬し、40℃の調温
した乾燥機で乾燥させ、室温に60分間放置したものを
腐食試験用の試験片とし、重量を精秤した。
【0046】上記腐食試験用の金属試験片を、ビーカー
に収納した表−6に示した薬液中(薬液の濃度は1.0
00ppmとした)に浸漬し、ビーカーの開口部をラップ
フィルムで覆い、40℃に調温した恒温中に10日間放
置した。10日経過した後、金属試験片を薬液から取り
出し、40℃の調温した乾燥機で乾燥させ、室温に60
分間放置し、重量を精秤、浸漬前の重量と比較し、重量
減を算出し、結果を表−6に示した。なお、市販の薬液
は透析装置用洗浄剤(アルクス社製、商品名:クロリー
ンVS)であり、また、純水には薬液は含まれていな
い。表−6より、本発明に係る消毒・洗浄剤組成物を純
水に溶解した水溶液(薬液)は、金属材料を腐食する性
質が、次亜塩素酸ナトリウムを有効成分とする従来品よ
りはるかに弱く、現在市販されている同種の薬液に比較
しても弱いことが明らかである。
【0047】
【表6】
【0048】<高分子材料に与える影響の確認>上記組
成物2の消毒・洗浄剤組成物を純水で希釈して2万pp
m、4000ppmの薬液を調製し、これら2種類の薬
液を40℃の温度に維持し、高分子材料製の引張り試験
用の試験片を100日間浸漬した後、引張り強度を測定
した。試験片の薬液への浸漬前と、浸漬した後の引張り
強度を比較した。高分子材料は、シリコン樹脂、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ネオプレンゴムなどであり、これ
ら樹脂を射出成形法によって作成した引張り強度測定用
試験片であり、引張り強度はJIS K7113に準拠
して測定した。いずれの樹脂にも、浸漬前後に引張り強
度の差は認められなかった。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明したとおりで
あり、次のような特別に有利な効果を奏し、その産業上
の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物
は、粉末の状態で調合、輸送、保管可能で、使用直前に
純水に溶解して使用することができるので、取り扱いが
極めて容易である。 2.本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物
は、純水に溶解し易く、pH緩衝材、キレート剤などを
有効成分として含むので、純水に溶解して調製した薬液
は調製後15日間程度変質せず、取り扱いが極めて容易
である。 3.本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物
は、純水に溶解し薬液として使用する際に、透析液供給
装置、透析液供給ラインなどに付着する血液などの有機
質の付着物を、容易に消毒・洗浄することができる 4.本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物
は、純水に溶解し薬液として使用する際に、人工透析装
置の器具、機材を腐食することがない。 5.本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物
は、純水に溶解し薬液として使用する際に、酢酸や次亜
塩素酸ナトリウムなどのように、悪臭や有毒ガスを発生
しないので、取り扱う人に不快感を与えない。 6.本発明に係る人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物
は、純水に溶解し薬液として使用した後に、排水を一般
河川に排出する際に、排水基準に合致させるための処理
作業が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 洗浄試験−2で有機物が付着したチューブ
を、メチレンブルーで染色試験した試験片の模式図であ
る。
【符号の説明】
a:本発明に係る消毒・洗浄剤組成物を純水に溶解した
薬液に浸漬したもの。 b:次亜塩素酸ナトリウムを溶解した水溶液に浸漬した
もの。 c:純水に浸漬したもの。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 2/16 A61L 2/16 Z 2/18 2/18 C11D 3/48 C11D 3/48 7/12 7/12 7/16 7/16 7/28 7/28 7/32 7/32 7/60 7/60 Fターム(参考) 4C058 AA12 AA17 BB07 CC02 JJ07 4C077 AA05 BB01 CC08 EE03 GG04 JJ02 JJ12 KK09 NN14 PP24 4H003 DA20 EA09 EA11 EA16 EB16 EE09 FA01 FA03 FA15 FA21 FA34 4H011 AA02 BA06 BB09 BB18 DA02 DA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロイソシアヌル酸化合物類、ポリリ
    ン酸塩、ソーダ塩、および、キレート剤とを有効成分と
    して含有することを特徴とする、人工透析機器の消毒・
    洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 ポリリン酸塩の含有量が、人工透析機器
    の消毒・洗浄剤組成物の総重量に対して、10〜40重
    量%の範囲とされたものである、請求項1に記載の人工
    透析機器の消毒・洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 ソーダ塩の含有量が、人工透析機器の消
    毒・洗浄剤組成物の総重量に対して、10〜25重量%
    の範囲とされたものである、請求項1または請求項2に
    記載の人工透析機器の消毒・洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 キレート剤の含有量が、人工透析機器の
    消毒・洗浄剤組成物の総重量に対して、10〜30重量
    %の範囲とされたものである、請求項1ないし請求項3
    のいずれか一項に記載の人工透析機器の消毒・洗浄剤組
    成物。
  5. 【請求項5】 ポリリン酸塩の一部を、オルソリン酸塩
    によって置換したものである、請求項1ないし請求項4
    のいずれか一項に記載の、人工透析機器の消毒・洗浄剤
    組成物。
  6. 【請求項6】 人工透析機器を消毒・洗浄するにあた
    り、クロロイソシアヌル酸化合物類、ポリリン酸塩、ソ
    ーダ塩、および、キレート剤とを有効成分とする消毒・
    洗浄剤組成物を、消毒・洗浄する直前に水に溶解させ、
    この水溶液によって被消毒・洗浄人工透析機器を消毒・
    洗浄することを特徴とする、人工透析機器の消毒・洗浄
    方法。
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