JP2002300461A - 画像復元装置、画像復元方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像復元装置、画像復元方法、プログラム及び記録媒体

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JP2002300461A
JP2002300461A JP2001100478A JP2001100478A JP2002300461A JP 2002300461 A JP2002300461 A JP 2002300461A JP 2001100478 A JP2001100478 A JP 2001100478A JP 2001100478 A JP2001100478 A JP 2001100478A JP 2002300461 A JP2002300461 A JP 2002300461A
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Yusuke Nakano
雄介 中野
Mutsuhiro Yamanaka
睦裕 山中
Kazumutsu Sato
一睦 佐藤
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Original Assignee
Minolta Co Ltd
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20004Adaptive image processing
    • G06T2207/20012Locally adaptive

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンギングやノイズ強調が抑制されるうえ、
自然な復元画像を得ることができる画像復元装置を提供
する。 【解決手段】 受光素子配列体101における各画素と
各画素の近傍の画素との相違に基づいて画像の復元度合
が決定された画像を、その決定された復元度合いに応じ
て複数の領域に分割し、その領域毎に画像を前記決定さ
れた復元度合いに応じて復元する。これにより、リンギ
ングやノイズ強調を有効に抑制できることはもとより、
2種類領域に分割したもののような領域境界部での目立
ちも薄められ、自然な復元画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、デジタルカメラなど
において、画像データとして取得される画像の劣化を復
元する画像復元装置、画像復元方法、プログラム及び記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CCDに代表される受光素子
配列体を用いて画像データとして取得される画像に対
し、画像の劣化を復元する様々の技術が提案されてい
る。画像の劣化とは、撮像対象から得られるべき理想的
な画像に対して実際に得られた画像が劣化していること
をいい、たとえば、デジタルカメラを用いて得られる画
像は、絞り値、焦点距離、ピント位置などに依存する収
差により画像が劣化しており、さらに、偽解像を防止す
るための光学ローバスフィルタによっても劣化してい
る。また、撮影の際の手ぶれによっても画像が劣化す
る。
【0003】このような劣化した画像に対して、従来よ
り、画像の劣化をモデル化することで取得された画像を
理想的な画像に近づける復元が行われてきた。たとえ
ば、画像の劣化は、各受光素子に入射すべき光束がガウ
ス分布に従って広がりながら生じるものと見做して画像
全体に復元関数を作用させたり、画像のエッジを強調す
るフィルタを画像全体に作用させる等して画像の復元が
行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像の
劣化は必ずしも画像全体に生じているとは限らない。例
えば、幾何学的模様や背景が一色の被写体を撮影する場
合、あるいは文字認識用の原稿をスキャンする場合など
においては、劣化の影響を受けない領域が画像中に存在
する。
【0005】一方、復元処理を画像全体に行う場合に
は、復元処理を必要としない領域にまで悪影響を与えて
しまう場合がある。例えば、ノイズやエッジの存在する
領域にて復元処理を行うと、リンギングやノイズ強調が
生じ、復元を必要としない領域にまで悪影響が及ぶ。
【0006】そこで、すでに、特定の領域にのみ画像処
理を行うことにより、リンギングなどの影響を回避して
画像の復元を行う技術が提案されている。
【0007】しかし、この技術では、復元領域と非復元
領域の2つに領域を分割しているので、前記2つの領域
の境界部分での不連続性が目立ち、復元画像が不自然に
なるという問題があった。
【0008】この発明は、上記問題を解消するためにな
されたものであり、リンギングやノイズ強調が抑制され
るうえ、自然な復元画像を得ることができる画像復元装
置及び画像復元方法を提供し、さらには復元処理をコン
ピュータに実行させるためのプログラム及び記録媒体を
提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、画像の各部
分毎に、復元度合いを決定する復元度合い決定手段と、
前記画像の劣化特性を示す少なくとも1つの劣化関数を
用いて、各部分の画像を前記決定された復元度合いに応
じて復元する復元手段と、を備えていることを特徴とす
る画像復元装置によって解決される。
【0010】この画像復元装置によれば、画像の各部分
毎に復元度合いが決定され、決定された復元度合いで各
部分毎に画像が復元される。このため、復元処理を必要
としない領域に復元処理を行う場合のリンギングやノイ
ズ強調が有効に抑制されることはもとより、復元処理を
行う領域と行わない領域の2種類領域に分割したものと
は違って、分割領域の境界部位の目立ちが少なくなり、
全体として自然な復元画像が得られる。
【0011】前記復元装置において、復元度合い決定手
段は、各画素と各画素の近傍の画素との相違に基づい
て、各部分の前記復元度合いの決定を行うものとしても
良い。これにより、各部分の前記復元度合いの決定が的
確に行われる。
【0012】また、前記復元手段によって復元された画
像に基づいて、各部分の復元度合いを再設定する第2の
復元度合い決定手段と、再設定された復元度合いに応じ
て再度前記画像を復元する第2の復元手段と、を備えて
いる構成であっても良い。
【0013】この構成とすることにより、例えばコント
ラストが低すぎて復元領域に入らな状態でも、復元度合
いが再設定され、それに応じて画像が再度復元されるの
で、復元が精度よく行われる。
【0014】この場合、前記復元手段によって復元され
た画像と、前記第2の復元手段によって復元された画像
とを合成する合成手段を備えていても良い。例えば取得
画像にノイズが重畳されていても、異なる復元度合いの
画像合成により、復元画像にノイズが強調されるのが有
効に抑止される。
【0015】また、前記課題は、画像の各部分毎に、復
元度合いを決定する復元度合い決定ステップと、前記画
像の劣化特性を示す少なくとも1つの劣化関数を用い
て、各部分の画像を前記決定された復元度合いに応じて
復元する復元ステップと、を備えていることを特徴とす
る画像復元方法によっても解決される。
【0016】この画像復元方法では、リンギングやノイ
ズ強調が有効に抑制されることはもとより、2種類領域
に分割したものとは違って分割領域境界での不連続状態
が少なくなり、自然な復元画像が得られる。
【0017】また、前記課題は、画像の各部分毎に、復
元度合いを決定する復元度合い決定ステップと、前記画
像の劣化特性を示す少なくとも1つの劣化関数を用い
て、各部分の画像を前記決定された復元度合いに応じて
復元する復元ステップと、をコンピュータに実行させる
ためのプログラムや、このプログラムを記録した記録媒
体によっても解決される。
【0018】これらのプログラムや記録媒体によれば、
画像の各部分毎に復元度合いを決定し、前記画像の劣化
特性を示す少なくとも1つの劣化関数を用いて、各部分
の画像を前記決定された復元度合いに応じて復元する処
理を、コンピュータに実行させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、この発明の第
1の実施形態にかかる画像復元装置が適用されたデジタ
ルカメラ1の外観を示すものであり、図1は正面図、図
2は背面図、図3は左側面図である。なお、図1および
図2では、メモリカード91が装着される様子を示して
おり、図3では、メモリカード91を図示していない。
【0020】ここでのデジタルカメラ1の主な構成は、
通常のデジタルカメラと同様であり、図1に示すよう
に、正面には、被写体からの光をCCDへと導くレンズ
ユニット2ならびに被写体に向けてフラッシュ光を発す
るフラッシュ11が配置されており、また、レンズユニ
ット2の上方には、被写体の写し込み範囲を観察するた
めのファインダ12が配置されている。
【0021】また、上面には、撮影操作の際にシャッタ
ーボタン13が配置され、左側面には、図3に示すよう
にメモリカード91を装着するためのカードスロット1
4が設けられている。
【0022】デジタルカメラ1の背面には、図2に示す
ように、撮影に取得された画像や操作メニューなどを表
示する液晶ディスプレイ(LCD)15,撮影モードと
再生モードとを切替えるための切替えスイッチ161、
操作者の選択入力を受け付ける4ウェイキー162など
が配置されている。
【0023】図4は、デジタルカメラ1におけるレンズ
ユニット2の近傍の構造を示す縦断面図である。
【0024】図4において、レンズユニット2は、複数
のレンズにより構成されているレンズ系21ならびに絞
り22を有しており、レンズユニット2の背後には、光
学ローパスフィルタ31と2次元の受光配列体からなる
単板カラーCCD101とがこの順に配設されている。
すなわち、デジタルカメラ1では、レンズ系21、絞り
22および光学ローパスフィルタ31が被写体からの光
をCCD101に導く光学系を構成している。
【0025】図5は、デジタルカメラ1の動作に係る主
なる構成を示すブロック図である。なお、図5では、シ
ャッタボタン13、切替えスイッチ161および4ウェ
イキー162を操作部16としてある。
【0026】図5において、CPU41、ROM42お
よびRAM43は、デジタルカメラ1の全体動作を制御
する構成であり、それぞれバスに接続されている。CP
U41がRAM43を作業領域としてROM42に格納
された動作プログラム421に従って演算や制御を行う
ことにより、デジタルカメラ1の各部の動作の実行や画
像処理などが行われる。
【0027】レンズユニット2には、前記レンズ系21
および絞り22の他に、これらを駆動するレンズ駆動部
211および絞り駆動部221が設けられており、測距
センサの出力や被写体の明るさに応じてレンズ系21お
よび絞り22がCPU41により適宜制御される。
【0028】CCD101は、A/D変換器33に接続
されており、レンズ系21、絞り22および光学ローパ
スフィルタ31を介して形成された披写体の像を画像信
号としてA/D変換器33へと出力する。画像信号は、
A/D変換器33によりデータ信号(以下、画像データ
という)に変換された後、画像メモリ34に記憶され
る。すなわち、光学系、CCD101およびA/D変換
器33により被写体の画像が画像データとして取得され
る。
【0029】補正部44は、画像メモリ34の中の画像
データに対してホワイトバランス補正、ガンマ補正、ノ
イズ除去、色補正、色強調等の各種画像処理を施す。補
正後の画像データはVRAM(ビデオRAM)151へ
と転送され、これにより、ディスプレイ15に画像が表
示される。また、撮影者の操作により、必要に応じて画
像データがカードスロット14を介してメモリカード9
1に記録される。
【0030】また、デジタルカメラ1では、取得された
画像データに対して光学系の影響による劣化を復元する
処理が行われるようになっており、この復元処理は、C
PU41がROM42に格納されている動作プログラム
421に従って演算処理を行うことにより実現される。
なお、デジタルカメラ1では、画像データを処理するこ
とにより実質的に画像の処理(補正や復元)が行われる
が、以下の発明では、処理対象である画像データを適
宜、単に「画像」という。
【0031】つぎに、デジタルカメラ1における画像の
劣化について説明する。
【0032】画像の劣化とは、デジタルカメラ1のCC
D101、A/D変換器33などを介して取得される画
像が、理想的な画像とはならない現象をいう。このよう
な画像の劣化は、被写体上の一点から出た光線がCCD
101上にて一点に集まることなく広がりを有する分布
となるために生じる。換言すれば、理想的な画像が取得
される場合において、CCD101の1つの受光素子
(すなわち、画素)に入射すべき光束が、広がりをもっ
て周囲の受光素子に入射するために画像の劣化が生じ
る.この実施形態のデジタルカメラ1では、レンズ系2
1、絞り22、光学ローパスフィルタ31により主とし
て構成される光学系による画像の劣化の復元が行われる
ようになっている。
【0033】図6はレンズユニット2による画像の劣化
の説明図である。
【0034】図6の符号71は画像全体を示しており、
理想的な画像(すなわち、光学系の映像による劣化を受
けない画像をいい、理想画像という)としては符号70
1にて示す領域が明るくなるものとすると、実際に得ら
れる画像(取得画像という)では、レンズ系21の焦点
距離およぴピント位置(ズームレンズではレンズの繰り
出し量に相当する)ならびに絞り22の絞り値に応じて
領域701よりも広がった領域711が明るくなる。す
なわち、理想的には領域701に対応するCCD101
上の領域に入射すべき光束が、実際には領域711に対
応する領域に広がって入射する。
【0035】また、画像71の周辺部においても、理想
画像の場合に符号702にて示す領域が明るいものとす
ると、取得画像については符号712で示すように略楕
円状に広がった領域が明るくなる。
【0036】図7ないし図9は、レンズユニット2の光
学的影響による画像の劣化をCCD101の受光素子レ
ベルで説明するための模式図である。
【0037】図7は、レンズユニット2の影響がない状
態(すなわち、理想画像が取得される状態)において、
3×3の受光素子配列体の中央の受光素子のみに強度1
の光束が入射する様子を示している。これに対し、図8
および図9は、レンズユニット2の影響により、図7に
示す状態が変化する様子を示している。
【0038】図8は、CCD101の中央近傍の様子の
一例を示しており、中央の受光素子に強度1/3の光が
入射し、上下左右の隣接する受光素子に強度1/6の光
が入射する様子を示している。すなわち、中央の受光素
子に入射すべき光束がレンズユニット2の影響により周
囲に広がって入射する様子を示している。図9は、CC
D101の周縁部の様子の一例を示しており、中央の受
光素子に強度1/4の光が入射しつつ左上から右下へと
広がりながら入射する様子を示している。
【0039】このような画像の劣化特性は、理想画像の
各画素の画素値を図8や図9に例示する画素値の分布へ
と変換する関数(すなわち、点像分布に基づく2次元フ
ィルタ)として表現できることから、劣化関数(あるい
は、劣化フィルタ)と呼ばれる。
【0040】レンズユニット2の影響による劣化特性を
表す劣化関数は、レンズ系21による焦点距離、ピント
位置、および、絞り22の絞り値に基づいて受光素子の
位置ごとに(すなわち、画素の位置毎に)予め求めるこ
とができる。そこで、デジタルカメラ1では、後述する
ように、レンズユニット2からレンズの配置に関する情
報および絞り値を得て画素の位置に応じた劣化関数を求
め、劣化関数に基づいて取得画像の復元を実現してい
る。
【0041】なお、レンズユニット2に関する劣化関数
は、一般的には、焦点距離、ピント位置、絞り値、およ
びCCD101上の(すなわち、画像中の画素の)2次
元座標等をパラメータとする非線形関数となる。また、
図7ないし図9では、便宜上、画像の色については言及
していないが、カラー画像の場合には、RGB各色に対
応した劣化関数、あるいは、各色の劣化関数をまとめた
劣化関数が求められる。ただし、処理を簡略化するため
に色収差を無視し、RGB各色に対応する劣化関数が同
じであるとしてもよい。
【0042】図10は、光学ローパスフィルタ31の影
響による劣化をCCD101の受光素子レベルで説明す
るための模式図である。光学ローパスフィルタ32は複
屈折光学材料を用いて帯域制限を行うことにより偽解像
を防止するものであり、単板カラーCCDの場合には、
図10に示すように左上の受光素子に入射すべき光を、
まず、矢印721で示すように上下に分離し、さらに、
矢印722で示すように左右に分離する。
【0043】単板カラーCCDでは、互いに隣接する4
つの受光素子のうち、対角線上の2つの受光素子にグリ
ーン(G)のフィルタが形成され、残りの2つの受光素
子にレッド(R)とブルー(B)のフィルタが形成され
る。そして、各画素のRGB値は、周囲の画素から得ら
れる情報を参照しながら補間処理により求められる。
【0044】しかしながら、単板カラーCCDには、G
の画素がRやBの画素の倍だけ存在することから、CC
Dから得られるデータをそのまま用いると、Gの解像度
がRやBの解像度よりも高い画像が得られてしまい、R
やBのフィルタが形成された受光素子では捉えることが
できない被写体象の高周波成分が偽解像として現れる。
【0045】そこで、図10に示すような特性を有する
光学ローパスフィルタ31がCCD101の前面に設け
られるが、この光学ローパスフィルタ31の影響によ
り、Gの受光素子から得られる画像の高周波成分が劣化
されてしまう。
【0046】図11は、図10に示す特性を有する光学
ローパスフィルタ31により中央の受光素子に入射すべ
き光束の分布を例示する図、すなわち、光学ローパスフ
ィルタ31に対応した劣化関数の特性を模式的に示した
図である。
【0047】図11に示すように、光学ローパスフィル
タ31は、中央の受光素子に入射すべき光束を2×2の
受光素子に分割する。そこで、デジタルカメラ1では、
後述するように、光学ローパスフィルタ31に対応する
劣化関数を予め準備しておき、劣化関数に基づいて取得
画像の復元を実現している。
【0048】なお、光学ローパスフィルタ31に関する
劣化関数を用いる復元では、補間処理後のRGB値から
輝度成分を求め、この輝度成分に対して復元が行われ
る。また、他の復元方法として、G成分の補間処理後に
G成分に対して復元が行われ、復元されたG成分を用い
てR,B成分が補間されるようになっていてもよい。
【0049】以上の説明では、画素ごとに劣化関数が求
められるものとして説明したが、劣化関数としては複数
画素の劣化関数をまとめたものや全画素分の劣化関数を
まとめたもの(すなわち、複数画素の劣化に相当する変
換列)が求められるようになっていてもよい。
【0050】次に、画像復元について説明すると、画像
復元を行う際、画像をラスタ順序で画素値を縦に並べた
ベクトル、劣化関数を行列とみなして、連立一次方程式
の求解の問題に帰着されることが多い。すなわち、復元
したい画像をX、劣化行列をH、取得画像をYとする
と、「数1」式の関係を満たすものとなる。
【0051】
【数1】
【0052】一般に、取得画像Yはノイズを含んだ画像
であり、劣化行列Hにも観測誤差や離散化誤差を含むの
が普通であり、「数2」式の評価関数Eを最小化する解
を求める。
【0053】
【数2】
【0054】この最小化問題を解くため、劣化行列Hが
大規模疎行列になることを利用して反復法がよく用いら
れる。
【0055】しかし、画像全体、すなわち復元したい画
像Xのすべての成分を未知数にして反復を繰り返すと、
復元画像のエッジ近傍などでリンギングのようなノイズ
が発生する傾向にある。ノイズやエッジの存在する領域
で復元処理を行うと、リンギングやノイズ強調が生じ、
復元を必要としない領域にまで悪影饗を及ぼす。
【0056】そこで、このような問題に対する対策例を
図12および図13を用いて説明する。
【0057】図12は、デジタルカメラ1の撮影に係わ
る機能構成を示したブロック図である。
【0058】図12において、デジタルカメラ1は、C
CD101と、劣化関数算出部120と、劣化関数記憶
部102と、復元部103と、領域分割部104と、復
元度合い決定部105と、補正部106を備えている。
【0059】CCD101は、受光素子配列体として被
写体画像を画像信号に変換する。
【0060】劣化関数算出部120は、撮影時に、レン
ズ制御系および絞り制御系から送られてきたレンズ配置
に関する情報および絞り値等の劣化情報から、劣化関数
を求めるものである。また、劣化関数記憶部102は、
劣化関数算出部120で算出された劣化関数を記憶す
る。
【0061】復元度合い決定部105は、CCD101
で取得する画像における各画素と各画素の近傍の画素と
の相違、例えばコントラストの相違に基づいて、画像の
復元度合いを決定するものである。
【0062】領域分割部104は、決定された復元度合
いに応じて画像を複数の領域に分割する。復元部103
は、前記画像の劣化特性を示す少なくとも1つの劣化関
数を用い、非復元領域以外の領域において、前記決定さ
れた復元度合いに応じて前記画像を復元する。補正部1
06は、復元された画像に対して階調補正などを行う。
【0063】つぎに、上記第1の実施形態に係るデジタ
ルカメラ1の撮影動作を、図13のフローチャートで説
明する。なお、以下の説明ならびに図面では、ステップ
をSと略記する。
【0064】図13において、シャッタボタン13が押
されると、S101では、CCD101上に被写体の像
を形成するために光学系の制御が行われる。すなわち、
レンズ制御部(図示せず)がレンズ駆動部211に制御
信号を与え、これにより、レンズ系21を構成する複数
のレンズの配置間隔が制御される。さらに、絞り制御部
(図示せず)から絞り駆動部221に制御信号が印加さ
れ、絞り22が制御される。
【0065】S102では、前記レンズ制御部および絞
り制御部からレンズ配置に関する情報および絞り値が、
劣化関数を求めるための劣化情報として劣化関数算出部
120に送られる。その後、S103では、露光が行わ
れ、CCD101などにより取得された被写体の画像が
画像データとして画像メモリ34に記憶される。以後の
画像処理は、画像メモリ34に記憶された画像データに
対して行われる。
【0066】S104では、レンズ制御部および絞り制
御部から与えられた劣化情報を用いて、劣化関数算出部
120により、レンズ系21および絞り22の影響を考
慮した各画素の劣化関数が求められる。求められた劣化
関数は劣化関数記憶部102に記憶される。また、劣化
関数記憶部102には、予め光学ローパスフィルタ31
に関する劣化関数が格納されている。
【0067】なお、S104において、劣化関数がレン
ズユニット2の構成や特性毎に一旦個別に求められ、そ
の後、光学系全体を考慮した劣化関数が求められるよう
になっていてもよい。たとえば、レンズ系21に関する
劣化関数、紋り22に関する劣化関数、さらには、光学
ローパスフィルタ31に関する劣化関数が個別に格納さ
れてもよく、さらに、レンズ系21の劣化関数も焦点距
離に関する劣化関数ならびにピント位置に関する劣化関
数として分離して求められてもよい。
【0068】また、画素毎の劣化関数を求める演算処理
を簡素化するため、画像中の代表的な画素の劣化関数を
求めておいて、他の画素の劣化関数が代表的な画像の劣
化関数補間して求められるようになっていてもよい。
【0069】劣化関数が求められると、S105では、
復元部103により取得画像(劣化画像)の所定分割領
域に対して復元処理が行われる。これにより、取得画像
における光学系の影響による劣化が復元される。この復
元処理については後述する。
【0070】復元後、S106で、復元後の画像につい
て、補正部106により、ホワイトバランス補正、ガン
マ補正、ノイズ除去、色補正、色強調などの各種画像処
理が施され、S107で、補正後の画像のデータが画像
メモリ34に記憶される。さらに、画像メモリ34内の
画像データは適宜、カードスロット14を介してメモリ
カード91に保存される。
【0071】前記画像の復元処理(S105)のサブル
ーチンを図14に示す。
【0072】まず、S11では、取得画像のコントラス
トに関する複数のしきい値を算出し、復元程度(度合
い)を決定する。
【0073】ここで、コントラストとは、対象画素と近
傍画素の画素値の相違のことであり、取得画像を適当な
微分フィルタと畳み込み、画素毎に絶対値を計算するこ
とによって得ることができる(以後、この画像をグラデ
ィエント画像と呼ぶ)。つまり、グラディエントの値に
しきい値を設定し、復元度合いVを決定する。
【0074】たとえば、図15に示すように5つのしき
い値(t1〜t5)を設定し、0〜t1、t1〜t2、
t2〜t3、t3〜t4、t4〜t5、t5より大、の
6つのレベルについて各復元度合いVを設定する。ここ
でV=0は全く復元処理を施さないことを表し、V=1
は完全に復元することを意味している。他の4つの中間
値は大きさに応じた復元度合いを表していると考えられ
る。
【0075】また、6つのグラディエントのレベルで復
元度合いVを設定することについて述べたが、図16に
示すように、全てのグラディエントの値に対して復元度
合いVを設定するようにしても良い。
【0076】ついで、S12では、前記復元度合いVを
用いて、取得画像を複数の領域に分割する。つまり、グ
ラディエント画像を用いて各画素毎に6つの復元度合い
Vの値の中、どの値に属するかを決定し、画像全体を6
つの領域に分割する。なお、以下の説明においては、対
角成分が復元度合いVの値を表し、行列内での位置が画
素番号に対応した画素数の二乗の成分を持つ対角行列
を、改めて復元度合いVで表すことにする。
【0077】領域分割後、S13では、決定された復元
度合いVに応じて、劣化関数を用いて復元領域において
画像を復元する。これは、「数3」式の等号制約条件付
最小化問題(P)を解くことと同値である。
【0078】
【数3】
【0079】ここで、V1/2は、Vの対角成分の平方根
を対角成分にもつ対角行列である。また、X0は劣化し
た取得画像を表しており、
【0080】
【数4】
【0081】はそのi成分を表している。
【0082】問題(P)は、復元度合いを表す重み行列
Vの成分が0の画素については、取得画像Yの画素値を
そのまま用い、他はVの値に応じて各画素の残差に重み
付けをしていると考えられる。
【0083】問題(P)は、ノルムを展開すると、「数
5」式の2次計画問題(P’)と等価になる。
【0084】
【数5】
【0085】2次計画問題(P’)は、たとえば、「数
6」式のようなステップサイズ固定の最急降下法(Rich
ardson法)などの反復法を用いて解くことができる。
【0086】
【数6】
【0087】ここで、
【0088】
【数7】
【0089】はn回目の反復後の更新画像Xの第i成分
を表し、kは適当に選択された定数を表している。
【0090】収束は、残差ノルム‖HX−Y‖、あるい
は重み付き残差ノルム‖V1/2(HX−Y)‖が所定の
値より小さくなったかで判断する。
【0091】以上説明したように、デジタルカメラ1で
は、光学系による劣化特性を示す劣化関数を用いて光学
系の影響による画像劣化が復元されることから、リンギ
ングの発生やノイズの増加などの劣化に起因してない領
域への影響を抑制することができるうえ、復元度合いV
に応じて複数の領域に分割され、その領域毎に画像が前
記決定された復元度合いVに応じて復元されるので、単
に2分割したものとは違って複数分割領域境界での不連
続状態が少なくなり、自然な復元画像を得ることができ
る。
【0092】つぎに、この発明の第2の実施形態につい
て説明する。
【0093】取得画像Yのコントラストを用いて復元領
域を決定する場合、完全に潰れてしまった領域ではコン
トラストが低くなり、この領域が復元領域に含まれなく
なってしまう。すなわち劣化関数は、特定の周波数成分
を消去あるいは減少させる特性を有し、たとえば、元画
像(理想画像)では縞模様であった領域のコントラスト
が取得画像Yでは、ほほ零になってしまうことがある。
【0094】この不具合を解消するために、取得画像
(劣化画像)のコントラストと復元画像のコントラスト
に基づいて、画像の分割を修正する装置及び方法につい
て、図17および図18に基づいて説明する。
【0095】図17は、デジタルカメラ1の撮影に係わ
る機能構成を示したブロック図であり、図12と同一部
所には、同一符号を付して説明を省略する。
【0096】図17において、デジタルカメラ1は、第
1および第2の復元度合い決定部105A,105B
と、第1および第2の領域分割部104A,104B
と、領域修正部107とを備えている。
【0097】第1の復元度合い決定部105Aは、CC
D101で取得する画像における各画素と各画素の近傍
の画素とのコントラストの相違に基づいて、画像の復元
度合いを決定する。第1の領域分割部104Aは、決定
された復元度合いに応じて画像を複数の領域に分割す
る。復元部103は、第1実施形態と同様に、非復元領
域以外の領域において、前記決定された復元度合いに応
じて前記画像を復元する。
【0098】第2の復元度合い決定部105Bは、復元
された画像(復元画像のコントラスト)と取得画像(取
得画像のコントラスト)に基づいて、復元度合いを再決
定する。第2の領域分割部104Bは、前記第2の復元
度合い決定部105Bによって決定された復元度合いに
応じて画像を複数の領域に再分割する。領域修正部10
7は、前記復元部103による前記画像の復元を再度行
うために前記復元領域を修正するものである。
【0099】第2の実施形態における前記復元処理(S
105)のサブルーチンを図18に示す。
【0100】まず、S21で、第1の復元度合い決定部
105により、取得画像のコントラストに関する複数の
しきい値を算出し、復元度合いを決定する。この決定法
は、第1の実施形態の場合と同じであり、グラディエン
トの値にしきい値を設定し、復元度合いを決定する。
【0101】ついで、S22は、前記決定された復元度
合いVを用いて、前記第1の領域分割部104Aによ
り、取得画像を複数の領域に分割する。この分割法も、
第1の実施形態の場合と同じであり、グラディエント画
像を用いて各画素毎に6つの復元度合いVの値の中、ど
の値に属するかを決定し、画像全体を6つの領域に分割
する。領域分割後、S23では、決定された復元度合い
Vに応じて、劣化関数を用いて復元領域において画像を
復元する。
【0102】S24では、復元画像を得た後、第2の復
元度合い決定部105Bにより、取得画像のコントラス
トと復元画像のコントラストに基いて、復元度合いを再
決定し、第2の領域分割部104Bで再決定された復元
度合いに基づいて復元画像を再分割し、さらに、領域修
正部107により、復元領域を修正する。
【0103】いま、取得画像Yのコントラストに基づく
復元度合い重み行列をVo 、復元画像のコントラスト
に基づく復元度合い重み行列をVrとする。たとえば、
画像全体を復元領域とした場合、Voは単位行列にな
る。
【0104】復元度合い重み行列Vrの成分のうち、あ
るしきい値より小さいものを零とした行列をVr’、残
りの成分に対応する復元度合い重み行列Voの成分を零
としたものをVo’とすれば、新たな復元度合い重み行
列Vnは「数8」式で計算できる。
【0105】
【数8】
【0106】ついで、S25では、新たな復元度合い重
み行列Vnを用いて復元を行う。
【0107】このように、復元画像を用いて領域修正を
行うので、復元精度が一層高められる。
【0108】つぎに、この発明の第3の実施形態につい
て説明する。
【0109】通常、取得画像や劣化関数にランダムノイ
ズが重畳されており、復元画像でノイズが強調されてし
まう場合がある。この不具合を解消するために、異なる
復元度合い重み行列を用いて復元した複数の復元画像を
合成する装置及び方法について、図19および図20に
基づいて説明する。
【0110】図19は、デジタルカメラ1の撮影に係る
機能構成を示したブロック図であり、図17と同一部所
には、同一符号を付して説明を省略する。
【0111】図19において、デジタルカメラ1は、第
1、第2の領域分割部104A、104B及び第1、第
2の復元度合い決定部105A、105Bを備えるほ
か、合成部109を備え、さらに復元部103におい
て、第1の復元部103A、第2の復元部103Bと、
記憶部103Cを備えている。
【0112】第1の復元部103Aは、非復元領域以外
の領域において、前記第1の復元度合い決定部105A
で決定された復元度合いに応じて画像を復元する。第2
の復元部103Bは、非復元領域以外の領域において、
前記第2の復元度合い決定部105Bで決定された復元
度合いに応じて画像を復元する。記憶部103cは、第
1の復元部103Aによって復元された画像を一時記憶
する。合成部は109は、前記記憶部103cに記憶さ
れた第1の復元画像と前記第2の復元部103Bによっ
て復元された第2の復元画像を合成する。
【0113】第3の実施形態における復元処理(S10
5)のサブルーチンを図20に示す。
【0114】ここでは、2枚の復元画像を用いた場合を
例にする。
【0115】S31では、復元度合い重み行列V1によ
って画像を復元し、その画像をI1とし、S32で、復
元画像I1を記憶部103cに一時記憶に記憶させる。
【0116】次に、S33で、別の復元度合い重み行列
2によって画像を復元し、その画像をI2とする。S3
4では、合成部109により、復元画像I1と復元画像
2を適当な重みV(0≦Vi≦1)を用いて、「数9」
式で合成する。
【0117】
【数9】
【0118】このように複数の復元画像を合成すること
で、合成画像Iはノイズが軽減されたものとなる。
【0119】なお、以上の説明では、画像の復元をデジ
タルカメラ10で行うものとして説明したが、デジタル
カメラ等で撮像した画像を、コンピュータ等の外部機器
により復元しても良い。この場合、各実施形態で説明し
た復元ルーチンをプログラムとする。そのプログラムが
ネットワークや記録媒体を介してコンピュータに読み込
まれ、コンピュータ上で実行される。
【0120】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、画像の各
部分毎に復元度合いが決定され、決定された復元度合い
で各部分毎に画像が復元されるから、リンギングやノイ
ズ強調を極力抑制できるうえ、2種類領域に分割したも
のとは違って分割領域境界での不連続状態を少なくで
き、自然な復元画像を得ることができる。
【0121】請求項2に係る発明によれば、復元度合い
決定手段は、各画素と各画素の近傍の画素との相違に基
づいて、各部分の前記復元度合いの決定を行うから、前
記復元度合いの決定を的確に行うことができる。
【0122】請求項3に係る発明によれば、例えばコン
トラストが低すぎて復元領域に入らな状態でも、復元画
像で領域が修正されて復元されるので、復元を高精度に
行うことができる。
【0123】請求項4に係る発明によれば、異なる復元
度合いの画像を合成することにより、例えば復元画像に
ノイズが強調されるのを有効に抑止することができる。
【0124】請求項5に係る発明によれば、リンギング
やノイズ強調が有効に抑制できるとともに、2種類領域
に分割したものとは違って分割領域境界での不連続状態
が少なくなり、自然な復元画像が得られる。
【0125】請求項6に係る発明によれば、復元処理を
コンピュータに実行させることができる。
【0126】請求項7に係る発明によれば、同じく復元
処理をコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る画像復元装置
が適用されたデジタルカメラを示す正面図である。
【図2】同じくデジタルカメラの背面図である。
【図3】同じくデジタルカメラの側面図である。
【図4】同じくデジタルカメラにおけるレンズユニット
近傍の縦断面図である。
【図5】同じくデジタルカメラの構成を示すブロック図
である。
【図6】レンズユニットによる画像劣化の説明図であ
る。
【図7】レンズユニットによる画像劣化の説明図であ
る。
【図8】レンズユニットによる画像劣化の説明図であ
る。
【図9】レンズユニットによる画像劣化の説明図であ
る。
【図10】光学ローパスフィルタによる画像劣化の説明
図である。
【図11】光学ローパスフィルタによる画像劣化の説明
図である。
【図12】第1の実施形態におけるデジタルカメラの撮
影にかかる機能上の構成を示すブロック図である。
【図13】デジタルカメラの撮影動作を示すフローチャ
ートである。
【図14】第1の実施形態における復元処理(S10
5)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】取得画像のコントラストに関する複数のしき
い値設定の一例の説明図である。
【図16】同じく取得画像のコントラストに関する連続
的なしきい値設定の一例の説明図である。
【図17】第2の実施形態におけるデジタルカメラの撮
影にかかる機能上の構成を示すブロック図である。
【図18】第2の実施形態における復元処理(S10
5)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図19】第3の実施形態におけるデジタルカメラの撮
影にかかる機能上の構成を示すブロック図である。
【図20】第3の実施形態における復元処理(S10
5)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
101・・・・・・・・・・・・・・・・・受光素子配
列体(CCD) 103・・・・・・・・・・・・・・・・・復元部 103A・・・・・・・・・・・・・・・・第1の復元
部 103B・・・・・・・・・・・・・・・・第2の復元
部 104・・・・・・・・・・・・・・・・・領域分割部 104A・・・・・・・・・・・・・・・・第1の領域
分割部 104B・・・・・・・・・・・・・・・・第2の領域
分割部 105・・・・・・・・・・・・・・・・・復元度合い
決定部 105A・・・・・・・・・・・・・・・・第1の復元
度合い決定部 105B・・・・・・・・・・・・・・・・第2の復元
度合い決定部 107・・・・・・・・・・・・・・・・・領域修正部 109・・・・・・・・・・・・・・・・・合成部 110・・・・・・・・・・・・・・・・・記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 一睦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5B057 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE06 CH09 5C022 AB13 AB51 AC42 AC69 5C077 LL02 LL19 PP15 PQ12 TT09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の各部分毎に、復元度合いを決定す
    る復元度合い決定手段と、 前記画像の劣化特性を示す少なくとも1つの劣化関数を
    用いて、各部分の画像を前記決定された復元度合いに応
    じて復元する復元手段と、 を備えていることを特徴とする画像復元装置。
  2. 【請求項2】 復元度合い決定手段は、各画素と各画素
    の近傍の画素との相違に基づいて、各部分の前記復元度
    合いの決定を行う請求項1に記載の画像復元装置。
  3. 【請求項3】 前記復元手段によって復元された画像に
    基づいて、各部分の復元度合いを再設定する第2の復元
    度合い決定手段と、 再設定された復元度合いに応じて再度前記画像を復元す
    る第2の復元手段と、 を備えている請求項1に記載の画像復元装置。
  4. 【請求項4】 前記復元手段によって復元された画像
    と、前記第2の復元手段によって復元された画像とを合
    成する合成手段を備えている請求項3に記載の画像復元
    装置。
  5. 【請求項5】 画像の各部分毎に、復元度合いを決定す
    る復元度合い決定ステップと、 前記画像の劣化特性を示す少なくとも1つの劣化関数を
    用いて、各部分の画像を前記決定された復元度合いに応
    じて復元する復元ステップと、 を備えていることを特徴とする画像復元方法。
  6. 【請求項6】 画像の各部分毎に、復元度合いを決定す
    る復元度合い決定ステップと、 前記画像の劣化特性を示す少なくとも1つの劣化関数を
    用いて、各部分の画像を前記決定された復元度合いに応
    じて復元する復元ステップと、 をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 【請求項7】 請求項6のプログラムを記録した記録媒
    体。
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