JP2002299628A - 半導体薄膜、半導体装置、及びそれらの製造方法 - Google Patents

半導体薄膜、半導体装置、及びそれらの製造方法

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JP2002299628A
JP2002299628A JP2001098511A JP2001098511A JP2002299628A JP 2002299628 A JP2002299628 A JP 2002299628A JP 2001098511 A JP2001098511 A JP 2001098511A JP 2001098511 A JP2001098511 A JP 2001098511A JP 2002299628 A JP2002299628 A JP 2002299628A
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thin film
crystal growth
semiconductor thin
substrate
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JP2001098511A
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English (en)
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Tetsuhisa Yoshida
哲久 吉田
Michihiko Takase
道彦 高瀬
Shinji Goto
真志 後藤
Mikihiko Nishitani
幹彦 西谷
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶性のシリコン膜や結晶性の異なる結晶性
シリコン膜を低温で選択的に形成し、半導体素子を生産
性よく提供すること。 【解決手段】 結晶性を抑制する層あるいは結晶性を促
進する層を選択的に形成し、一度の成膜工程による結晶
性の異なる結晶性シリコン膜の選択的形成、さらに、成
膜工程に結晶性の低い膜が除去される工程が含まれるこ
とにより、結晶性シリコン膜の選択的形成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体工業におけ
る半導体薄膜素子、及びその製造方法に関するもので、
低温で溶融する基板の表面への、高性能半導体薄膜及び
それを用いた半導体素子の低温形成技術に関する。特
に、ガラス基板等の表面に作製される、アクティブマト
リックス方式の液晶ディスプレイ等に用いられる薄膜ト
ランジスタ(TFT)及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス方式の液晶ディ
スプレイにおいて、用いられるTFTとしては、各画素
をスイッチングするための画素トランジスタ、及び、表
示する画像情報に基づく制御信号を各画素トランジスタ
に送る周辺回路の高移動度制御トランジスタがある。従
来、この中で画素トランジスタについては、水素化非晶
質シリコン(a−Si:H)を活性層としたTFTが用
いられ、その製造方法としてはプラズマ化学的気相成長
法(PCVD)が適用されていた。このa−Si:H
TFTは、300℃程度の基板温度で製造できるので、
安価な透光性ガラス基板が使用できる利点がある。しか
しながら、n型のTFTの移動度が1cm2/Vs以下と小さ
く、さらにp型のTFTについては実用的な移動度が得
られず、周辺回路については、ICチップとして作製し
たトランジスタを基板上に実装していた。
【0003】一方、多結晶シリコン(poly-Si)を活性
層とするTFTは、n型,p型ともに移動度が大きく、
周辺回路トランジスタにも適用できるという利点があ
る。しかし、通常poly-Siは、減圧CVD法による成膜
など、600℃以上の高温の工程が必要であり、安価なガ
ラス基板が適用できないという課題があった。
【0004】以上の様な課題に対しては、低温作製poly
-Si(低温poly-Si)技術の研究開発が、近年活発に行わ
れ、実用化が進められている。その技術として、a-Si:H
膜での吸収が極めて大きい紫外線領域の波長のエキシマ
レーザー光を、パルス状にa-Si:H膜に照射すること(E
LA:エキシマレーザーアニール法)により、急激に加
熱溶融・冷却させることで再結晶させて多結晶膜を製造
する方法(特許第2725669号等)が、一般的に用いられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術を採用した
場合、ガラス基板が適用できる温度で、基板の全面に結
晶性シリコン膜を製造することは可能であるが、以下の
ような課題があった。
【0006】すなわち、ELAによる結晶性半導体膜の
形成では、全て基板全面に対して行われる。例えば、液
晶ディスプレイに用いるTFTの場合、各画素をスイッ
チングするための画素トランジスタと、この画素トラン
ジスタにデーター信号を供給する周辺回路のトランジス
タでは、必要な性能が異なる。例えば、画素トランジス
タでは、電界効果移動度(μ)が0.5〜1cm2/V
s程度で十分であり、RGBを個別に発色させるフィール
ドシーケンシャル方式のような高速の駆動方法を適用し
た場合でも、10cm2/Vs以下で十分である。これ
に対し、周辺回路のトランジスタでは、構成する回路や
TFTの構造・大きさにもよるが、少なくとも電界効果
移動度が約50cm2/Vs以上であることが好まし
い。従って、従来技術では、基板全面に同じ結晶性・特
性の半導体膜を形成するため、必然的に高い特性が要求
される周辺回路部のTFTで要求される膜質に合わせ
て、高品質の半導体膜を全面に形成しなければならず、
特性が要求されないスイッチングTFTを構成する画素
部の領域、すなわち基板の9割以上の領域に対しても、
要求性能以上の特性の半導体膜が形成される,生産性や
歩留まりが悪いという課題があった。
【0007】また、従来技術でTFTを作成する場合、
TFT以外の領域に形成された結晶性のシリコン膜をエ
ッチング除去する工程が必要である、という課題があっ
た。
【0008】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決し、必要な領域のみに品質の優れた結晶性シリコン
膜を形成し、必要とされる領域に応じた特性・信頼性を
有するTFTを生産性よく提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体薄膜、半導体装置、及びそれら
の製造方法は、結晶成長を抑制する層を選択的に形成
し、前記基体上に、Siを主成分とし水素含有量が10
atom%以下の結晶性の異なる半導体薄膜を形成させ
るという手段を用いる。
【0010】また、基体の表面もしくはその近傍に、結
晶成長を抑制する層及び、結晶成長を促進させる層を、
それぞれ選択的に形成し、前記基体上に、Siを主成分
とし水素含有量が10atom%以下の結晶性の異なる
半導体薄膜を形成させるという手段を用いる。
【0011】本発明の構成又は本発明方法において、異
なる結晶性の半導体薄膜をそれぞれ活性層とするという
構成によれば、例えばアクティブマトリックス回路基板
における周辺回路部TFTと画素部TFTの様に、要求
される特性の異なる半導体装置に適用できるため好まし
い。
【0012】さらに、本発明に係る半導体薄膜、半導体
装置、及びそれらの製造方法は、全面に形成された半導
体薄膜を必要な場所のみに残すようにエッチングするこ
とを省くために、基体の表面もしくはその近傍に、結晶
成長を抑制する層あるいは結晶成長を促進する層を選択
的に形成した後、結晶性の半導体薄膜形成の工程に、結
晶成長を抑制する層上、あるいは結晶成長を促進する層
上以外に形成される薄膜がエッチングされる工程が含ま
れることにより、結晶成長を抑制する層上以外、あるい
は結晶成長を抑制する層上領域に、Siを主成分とし水
素含有量が10atom%以下の結晶性の半導体薄膜を
選択的に形成させるという手段を用いる。
【0013】また、基体の表面もしくはその近傍に、結
晶成長を抑制する層及び結晶成長を促進する層を選択的
に形成した後、結晶性の半導体薄膜形成の工程に、結晶
成長を抑制する層上に形成される薄膜がエッチングされ
る工程が含まれることにより、結晶成長を抑制する層上
以外の領域に、Siを主成分とし水素含有量が10at
om%以下の結晶性の半導体薄膜を選択的に形成させる
という手段を用いる。
【0014】本発明の構成又は本発明方法において、選
択的に形成された結晶性の半導体薄膜を活性層とすると
いう構成によれば、不必要な領域に形成された半導体膜
のエッチング除去という工程を追加することなく、TF
Tの様な半導体装置とすることができるため好ましい。
【0015】本発明の構成又は本発明方法において、結
晶成長を抑制する層として、少なくともBが含有される
という好ましい構成によれば、結晶成長の抑制を効果的
に行うことができる。
【0016】本発明の構成又は本発明方法において、基
板上の一部もしくは全面に絶縁膜,導体膜の少なくとも
一種類以上を形成し、前記絶縁膜あるいは導体膜の上
に、結晶性の半導体薄膜を形成することで、安価なガラ
ス等の基板上に半導体装置を製造する場合に、ガラスな
どの基板からの不純物の影響等を低減するとともに、例
えばTFT等の半導体装置を目的に応じて多様に設計に
できるため好ましい。
【0017】本発明の発明者らは、所望の位置へ選択的
に結晶性の異なる半導体薄膜を、基体を構成するガラス
やプラスチック等の安価な基板が溶融しない温度条件で
作製し、特性の異なる半導体素子を集積した半導体装置
を容易に得る方法として、半導体薄膜の作製工程の前に
基板表面に結晶化を抑制する元素を基体表面或いはその
近傍に選択的に添加することが効果的であることを新た
に見いだして、本発明に至ったものである。また、結晶
化を抑制させる領域以外に対しては、結晶化を促進させ
る層を形成することで、特性の異なる半導体素子を集積
した半導体装置を提供する事が可能となること、さらに
結晶性の低い膜がエッチングされる条件で成膜すること
により、選択的に結晶性の半導体膜を形成することが可
能となることを新たに見いだしたことにより本発明に至
ったものである。
【0018】本発明の半導体装置の製造方法により、所
望の領域に、必要な所望の結晶性を有する半導体薄膜を
形成し、特性の異なるTFTの様な半導体素子を集積し
た液晶ディスプレイ等の半導体装置を、高い歩留まり及
び高い生産性で製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施例を用いて本発明をさ
らに具体的に説明する。
【0020】図1は本発明に係る半導体薄膜、半導体装
置、及びそれらの製造方法の第1実施例として、結晶性
の半導体薄膜の形成方法の概略図である。まず、ガラス
等の基板1上に、常圧CVD法等により酸化シリコンな
どの被膜2を50〜400nmの膜厚で形成(図1
(a))する。なお、この被膜2の形成方法は、プラズ
マCVD法,蒸着法,減圧CVD法、スパッタ法等,他
の手段でもよい。この被膜の表面に、フォトリソグラフ
ィーでパターニングしたレジスト3をマスクとし、B2
6/H2を用いてプラズマドーピングを行った。プラズ
マドーピングは、ECRプラズマ源を用い、マイクロ波
パワー:1kW,基板rfバイアス:100Wで1分間
行った。この処理により、被膜2の表面に、Bの濃度が
1021cm-3以上の高濃度層4が形成された(図1
(b))。
【0021】レジストマスクを除去・洗浄した後、この
被膜の表面に、誘導結合プラズマ(ICP)を用いたプ
ラズマCVD装置内で、結晶性のシリコン膜の形成を行
う。成膜は、基板温度=200℃とし、2%SiH4/H
2を用い、高周波パワー:500W,基板バイアス:浮
遊電位で、結晶性のシリコン膜の形成を行った。この処
理により、結晶性の異なるシリコン膜5,6が、同一基
板上に一度の成膜工程により形成される(図1
(c))。なお目的に応じ、条件を設定することによ
り、結晶性のシリコン膜の結晶性を、微結晶や多結晶に
する。なお成膜の条件は、プラズマの発生方法や、ガス
の濃度,放電電力,基板温度,基板間距離、基板バイア
ス等に応じて、適宜設定する。また、本実施例では、プ
ラズマの発生方法としてICPを記載しているが、EC
Rプラズマ,ヘリコン波プラズマ,表面波プラズマ,V
HFプラズマ等のプラズマを用いてもよい。なお、成膜
時の基板温度を600℃以下とすることでガラス等、さ
らに200℃以下とすることでプラスチック等の安価な
基板の使用が可能となり好ましい。また、100℃以上
とすることは、基板に吸着している水分等の不純物を除
去し、純度の高い半導体薄膜を作成することができため
好ましい。
【0022】Bの表面高濃度層4上に形成されたシリコ
ン膜5、及びそれ以外の領域に形成された結晶性シリコ
ン膜6のラマンスペクトルを、図2に示す。図2から、
Bの表面高濃度層4上に形成されたシリコン膜5は、非
晶質成分の多い微結晶に近い薄膜であるのに対し、それ
以外の領域に形成された結晶性シリコン膜6は、非晶質
成分の少ない多結晶であることが確かめら、Bの表面高
濃度層4が結晶性の抑制層として作用し、同一基板上
に、結晶性の異なる薄膜を、一度に形成できることが確
かめられた。また、赤外吸収スペクトルの測定により、
得られた結晶性のシリコン膜の水素濃度は、5atom
%と少ないことも確かめられた。なお、本発明で作製さ
れる半導体薄膜のように、膜中に含まれる水素が10a
tom%以下であることは、作成する半導体膜及び半導
体装置の特性・信頼性の向上や、さらにレーザー再結晶
化等の高品質化が必要な場合に、脱水素処理が不要とな
るという利点がある。
【0023】本発明に係る半導体薄膜、半導体装置、及
びそれらの製造方法により、トップゲート型TFTのよ
うな薄膜半導体装置も、同様に生産性よく作成すること
が可能となる。図3は本発明に係る半導体薄膜、半導体
装置、及びそれらの製造方法における第2実施例とし
て、結晶性を向上させる層を選択的に形成した場合の半
導体薄膜形成及びトップゲート型TFT作製の工程概略
図である。
【0024】まず、ガラス等の基板7上に、常圧CVD
法等により酸化シリコンなどの被膜8を50〜400n
mの膜厚で形成する(図3(a))。なお、この被膜8
の形成方法は、プラズマCVD法,蒸着法,減圧CVD
法、スパッタ法等,他の手段でもよい。この被膜の表面
に、フォトリソグラフィーでパターニングしたレジスト
9をマスクとし、B26/H2を用いてプラズマドーピ
ングを行った。プラズマドーピングは、ECRプラズマ
源を用い、マイクロ波パワー:1kW,基板rfバイア
ス:100Wで1分間行った。この処理により、被膜7
の表面に、Bの濃度が1021cm-3以上の高濃度層10
が形成される(図3(b))。
【0025】Bの高濃度層10を形成し、レジスト9を
洗浄・除去した後、誘導結合プラズマ(ICP)を用い
たプラズマCVD装置内で、結晶性のシリコン膜の成膜
を行う。成膜の条件は、基板温度=200℃とし、1%
SiH4/H2を用い、高周波パワー:500W,基板バ
イアス:浮遊電位とした。この条件下で結晶性の低いシ
リコンは、放電により発生した水素のラジカルやイオン
によりエッチングされるが、結晶性を抑制する層上以外
の領域に発生した結晶核を核として成長する結晶性のシ
リコン11はエッチングされにくい。なお目的に応じ、
条件を設定することにより、結晶性のシリコン膜の結晶
性を、微結晶や多結晶にする。成膜の条件は、プラズマ
の発生方法や、ガスの濃度,放電電力,基板温度,基板
間距離、基板バイアス等に応じて、適宜設定する。形成
する結晶性シリコン膜11の膜厚については、5nm以
上200nm以下とすることにより、そのままTFTの
活性層として適用できるため、その範囲に設定すること
が好ましい。また、本実施例では、プラズマの発生方法
としてICPを記載しているが、ECRプラズマ,ヘリ
コン波プラズマ,表面波プラズマ,VHFプラズマ等の
プラズマを用いてもよい。さらに、水素だけを用いて発
生したプラズマによりエッチングさせる処理と、結晶性
の膜を成長させる処理を交互に複数回行ってもよい。
【0026】なお、この成膜工程では、結晶性の異なる
半導体薄膜の水素によるエッチング速度の違いを積極的
に利用することにより、結晶性半導体薄膜の選択形成を
実現している。図4は、シリコン薄膜の結晶性と水素プ
ラズマによるエッチング速度の関係を示した図である。
シリコン薄膜の結晶性は、シリコン膜のラマンスペクト
ルにおける、非晶質成分(480cm-1付近のブロード
なピーク)のピーク強度(la)と、結晶成分(520
cm-1付近のピーク)のピーク強度(lc)の比、lc
aで表している。lc/laが大きいほど、結晶性が高
いことを示す。なお、エッチングは、成膜装置おいて、
水素100%を用い、他の条件を成膜条件と同じにして
行った。このように、結晶性が高い膜ほどエッチング速
度が小さくなり、成膜条件を適切に設定することで、本
発明のように結晶性が異なる半導体膜が選択的に形成さ
れる状況にすると、所望の領域にのみ半導体膜を形成す
ることができる。
【0027】この成膜により、結晶性を抑制する層上以
外の領域に、結晶性のシリコン膜11が選択的に形成さ
れる(図3(c))。なお、結晶性を抑制させる層を例
えばアクティブマトリックスディスプレイの画素部が形
成される領域に形成し、成膜条件を適宜設定すること
で、画素部の領域にはμが1〜5程度のTFTになりう
る結晶性のシリコン膜が形成され、周辺回路部には、数
10以上のTFTとなりうる結晶性の優れたシリコン膜
を形成することもできる。なお、必要に応じて、熱処理
や、周辺回路部のレーザー等による加熱を行い、結晶性
の調整を行っても良い。
【0028】次いで、酸化シリコン膜などの絶縁層12
を、50〜300nmの膜厚で形成する。絶縁層12の
形成方法は、スパッタ法,常圧CVD、プラズマCVD
法,蒸着法,減圧CVD法、プラズマ酸化法、ラジカル
酸化等、他の手段でもよい。また、絶縁膜としては、酸
化シリコンに限らず、窒化シリコン,酸化アルミ,酸化
タンタル,チタン酸ストロンチウム等の絶縁性材料や、
これらの積層膜を用いてもよい。
【0029】この後、Ti,Mo,W,Al,Ta等か
らなる金属膜をスパッタ蒸着法により、50〜300n
mの膜厚で形成し、フォトリソによりパターニングされ
たフォトレジストをマスクとして金属膜をエッチングす
ることにより、ゲート電極13を形成する(図3
(d))。なお、ゲート電極13の材料としては金属に
限らず、透明導電膜やシリコン膜でもよい。
【0030】このゲート電極13をマスクとして、不純
物を含むイオンを注入し、ソース/ドレイン領域14と
なる不純物ドーピング層を形成する(図3(e))。こ
のドーピング層の形成は、例えばn型層の形成では、水
素希釈5% PH3をイオン源ガスとしたイオンドーピ
ングで行う。イオンドーピングを適用する場合の条件
は、加速電圧:5〜100kV,総イオン注入量:10
14〜1016cm-2とする。これらの条件は、マスクの厚
さや、形成するドーピング層の厚さ等の構成により、適
宜最適な条件やガス濃度を選択する。また、p型層の形
成では、イオン源ガスとして、水素希釈5% B26
を用いたイオンドーピングにより行う。なお、イオンド
ーピング法では、ドーパントとなる不純物と水素が同時
に注入されるため、水素による注入欠陥の補償や、活性
化・結晶化の促進が行われ、低い温度で低抵抗のドーピ
ング層が形成される。なお、本実施例において、注入さ
れる領域の絶縁層を除去してイオンの注入を行っている
が、注入される領域の表面にも絶縁層を残し、イオンの
注入を行ってもよい。その場合は、膜厚などの条件にも
よるが、イオンの加速電圧は、10kV以上とすること
が好ましい。なお、ソース/ドレイン領域14だけでな
く、必要に応じ、LDD形成のドーピングや、チャンネ
ル部のドーピングを行う。なお、ドーピングの方法とし
ては、イオン注入やプラズマドーピングを行ってもよ
い。
【0031】次いで、層間絶縁膜となる絶縁膜15を、
スパッタ法,常圧CVD法,プラズマCVD法等によ
り、100〜500nmの膜厚で形成し、ソース/ドレ
イン領域14への電極コンタクトを取るために層間絶縁
膜15を、フォトリソ・エッチングにより開孔し、ソー
ス/ドレイン電極16を形成して、TFTが作製される
(図3(f))。
【0032】図5は本発明に係る半導体薄膜、半導体装
置、及びそれらの製造方法における第3実施例として、
結晶性を向上させる層を選択的に形成した場合の半導体
薄膜形成及びトップゲート型TFT作製の工程概略図で
ある。
【0033】まず、ガラス等の基板17上に、常圧CV
D法等により酸化シリコンなどの被膜18を50〜40
0nmの膜厚で形成する(第5図(a))。なお、この
被膜18の形成方法は、プラズマCVD法,蒸着法,減
圧CVD法、スパッタ法等,他の手段でもよい。この被
膜の表面に、レジスト19をマスクとして、Ni,F
e,Co,Ptや、Pd,Cu,Au,In,Sn,
P,As,Sb,VIII族元素,IIIb族元素,IVb元素,V
b族元素、Ru,Rh,Pd,Os,Ir,Ag等の薄
膜、あるいはこれらを含む結晶性を向上させる層20
を、スパッタ型のイオン源を用いたプラズマドーピング
により形成(第5図(b))する。なおこの結晶性を向
上させる層20の形成にはスピンコートやスパッタ蒸着
等の方法も使用できる。この場合、リフトオフや形成後
のパターニングにより、結晶性を向上させる層20を、
選択的に形成する。
【0034】結晶性を向上させる層を形成し、レジスト
を洗浄・除去した後、誘導結合プラズマ(ICP)を用
いたプラズマCVD装置内で、結晶性のシリコン膜の成
膜を行う。成膜の条件は、基板温度=200℃とし、1
%SiH4/H2を用い、高周波パワー:500W,基板バ
イアス:浮遊電位とした。この条件下で、結晶性を向上
させる層上以外の領域に発生した結晶性のシリコンは、
水素のラジカルやイオンによりエッチングされやすい。
なお目的に応じ、条件を設定することにより、結晶性の
シリコン膜の結晶性を、微結晶や多結晶にする。成膜の
条件は、プラズマの発生方法や、ガスの濃度,放電電
力,基板温度,基板間距離,基板バイアス等に応じて、
適宜設定する。また、本実施例では、プラズマの発生方
法としてICPを記載しているが、ECRプラズマ,ヘ
リコン波プラズマ,表面波プラズマ,VHFプラズマ等
のプラズマを用いてもよい。さらに、水素だけを用いて
発生したプラズマによりエッチングさせる処理と、結晶
性の膜を成長させる処理を交互に複数回行ってもよい。
【0035】この成膜により、結晶性を向上させる層2
0上に、結晶性のシリコン膜21が選択的に形成される
(図5(c))。なお、結晶性を向上させる層20を例
えばアクティブマトリックスディスプレイの周辺回路が
形成される領域に形成し、成膜条件を適宜設定すること
で、画素部の領域にはμが10以下のTFTになりうる
結晶性のシリコン膜が形成され、周辺回路部には、数1
0以上のTFTとなりうる結晶性の優れたシリコン膜が
形成される。この場合、基板全面にシリコン膜が形成さ
れるため、TFT以外の領域のシリコン膜をエッチング
除去する工程を加える。また、TFTが形成される領域
以外に、Bの様な結晶性を抑制させる層を形成し、TF
Tが形成される領域以外に形成される結晶性の低い膜
が、成膜時にエッチングされる条件を設定することによ
り、TFTが形成される領域以外にシリコン膜が形成さ
れない構成をとることもできる。なお、必要に応じて、
熱処理や、周辺回路部のレーザー等による加熱を行い、
結晶性の調整を行っても良い。
【0036】次いで、酸化シリコン膜などの絶縁層22
を、50〜300nmの膜厚で形成する。絶縁層22の
形成方法は、スパッタ法,常圧CVD、プラズマCVD
法,蒸着法,減圧CVD法、プラズマ酸化法、ラジカル
酸化等、他の手段でもよい。また、絶縁膜としては、酸
化シリコンに限らず、窒化シリコン,酸化アルミ,酸化
タンタル,チタン酸ストロンチウム等の絶縁性材料や、
これらの積層膜を用いてもよい。
【0037】この後、Ti,Mo,W,Al,Ta等か
らなる金属膜をスパッタ蒸着法により、50〜300n
mの膜厚で形成し、フォトリソによりパターニングされ
たフォトレジストをマスクとして金属膜をエッチングす
ることにより、ゲート電極23を形成する(図5
(d))。なお、ゲート電極14の材料としては金属に
限らず、透明導電膜やシリコン膜でもよい。
【0038】このゲート電極14をマスクとして、不純
物を含むイオンを注入し、ソース/ドレイン領域15と
なる不純物ドーピング層24を形成する(図5
(e))。このドーピング層の形成は、例えばn型層の
形成では、水素希釈5% PH3をイオン源ガスとした
イオンドーピングで行う。イオンドーピングを適用する
場合の条件は、加速電圧:5〜100kV,総イオン注
入量:1014〜1016cm-2とする。これらの条件は、
マスクの厚さや、形成するドーピング層の厚さ等の構成
により、適宜最適な条件やガス濃度を選択する。また、
p型層の形成では、イオン源ガスとして、水素希釈5%
26等を用いたイオンドーピングにより行う。な
お、イオンドーピング法では、ドーパントとなる不純物
と水素が同時に注入されるため、水素による注入欠陥の
補償や、活性化・結晶化の促進が行われ、低い温度で低
抵抗のドーピング層が形成される。なお、本実施例にお
いて、注入される領域の絶縁層を除去してイオンの注入
を行っているが、注入される領域の表面にも絶縁層を残
し、イオンの注入を行ってもよい。その場合は、膜厚な
どの条件にもよるが、イオンの加速電圧は、10kV以
上とすることが好ましい。なお、ソース/ドレイン領域
24だけでなく、必要に応じ、LDD形成のドーピング
や、チャンネル部のドーピングを行う。なお、ドーピン
グの方法としては、イオン注入やプラズマドーピングを
行ってもよい。
【0039】次いで、層間絶縁膜となる絶縁膜25を、
スパッタ法,常圧CVD法,プラズマCVD法等によ
り、100〜500nmの膜厚で形成し、ソース/ドレ
イン領域24への電極コンタクトを取るために層間絶縁
膜25を、フォトリソ・エッチングにより開孔し、ソー
ス/ドレイン電極26を形成して、TFTが作製される
(図5(e))。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、ガラス基板が適用
できる温度範囲で、結晶性の異なる半導体薄膜の形成
や、結晶性の半導体薄膜の選択形成を、一度の半導体薄
膜の成膜工程により行えるとともに、それを用いた薄膜
半導体装置を作製することができる。従って、アクティ
ブマトリックス方式の液晶ディスプレイ等のように大面
積ガラス基板に薄膜トランジスタを作製する場合におい
ても、必要に応じた特性の半導体装置を必要な領域に形
成することができ、生産性よく作製することが可能とな
る。
【0041】異なる結晶性の半導体薄膜をそれぞれ活性
層とするという構成によれば、例えばアクティブマトリ
ックス回路基板における周辺回路部TFTと画素部TF
Tの様に、要求される特性の異なる半導体装置に適用で
きる。
【0042】また、選択的に形成された結晶性の半導体
薄膜を活性層とするという構成によれば、不必要な領域
に形成された半導体膜のエッチング除去という工程を追
加することなく、TFTの様な半導体装置とすることが
できる。
【0043】結晶成長を抑制する層として、少なくとも
Bが含有されるという構成によれば、結晶成長の抑制を
効果的に行うことができる。
【0044】また、本発明の構成又は本発明方法におい
て、基板上の一部もしくは全面に絶縁膜,導体膜の少な
くとも一種類以上を形成し、前記絶縁膜あるいは導体膜
の上に、結晶性の半導体薄膜を形成することで、安価な
ガラス等の基板上に半導体装置を製造する場合に、ガラ
スなどの基板からの不純物の影響等を低減するととも
に、例えばTFT等の半導体装置を目的に応じて多様に
設計にできるため好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体薄膜、半導体装置、及びそ
れらの製造方法における第1実施例の工程概略図
【図2】本発明に係る半導体薄膜、半導体装置、及びそ
れらの製造方法における第1実施例で作製した結晶性シ
リコン膜のラマンスペクトルを示す図
【図3】本発明に係る半導体薄膜、半導体装置、及びそ
れらの製造方法における第2実施例の工程概略図
【図4】シリコン膜の結晶性と水素によるエッチング速
度を示す図
【図5】本発明に係る半導体薄膜、半導体装置、及びそ
れらの製造方法における第3実施例の工程概略図
【符号の説明】
1 基板 2 被膜 3 レジスト 4 B注入層 5 結晶性の低いシリコン膜 6 結晶性の高いシリコン膜 7 ガラス基板 8 絶縁膜 9 レジスト 10 結晶成長を抑制させる層 11 結晶性シリコン膜 12 絶縁膜 13 ゲート電極 14 ソース/ドレイン領域 15 層間絶縁膜 16 ソース/ドレイン電極 17 ガラス基板 18 絶縁膜 19 レジスト 20 結晶成長を促進させる層 21 結晶性シリコン膜 22 絶縁膜 23 ゲート電極 24 ソース/ドレイン領域 25 層間絶縁膜 26 ソース/ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/20 H01L 29/78 618A 5F110 21/205 612B 618G 626C 627G (72)発明者 後藤 真志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西谷 幹彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H092 JA25 JA34 JA37 JA41 JB57 KA04 KA10 KB24 KB25 MA05 MA07 MA08 MA13 MA18 MA27 MA28 MA30 NA29 4G075 AA24 BA02 BC01 BC02 BC04 BC06 BC07 BD14 CA02 CA25 CA26 CA47 CA51 DA02 FB06 FB12 4K030 AA06 AA17 BA29 BB03 BB04 BB12 CA06 FA01 JA06 LA15 5F045 AA08 AB02 AB32 AC01 AD06 AF07 BB12 DB01 HA01 5F052 AA02 CA10 DA02 DB03 EA11 EA15 FA06 HA07 JA01 5F110 AA16 AA17 AA30 BB02 CC02 DD02 DD13 EE03 EE04 EE07 EE09 FF01 FF02 FF03 FF09 FF25 FF27 FF28 FF29 FF30 FF32 GG02 GG06 GG13 GG16 GG25 GG32 GG33 GG34 GG45 GG46 GG51 GG52 GG57 GG60 HJ01 HJ04 HJ12 HJ13 HJ18 HM15 NN04 NN34 NN35 NN78 PP03 PP34 QQ11

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶成
    長を抑制する層を選択的に形成し、前記基体上に、Si
    を主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性
    の異なる半導体薄膜を形成させることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶成
    長を抑制する層及び、結晶成長を促進させる層を、それ
    ぞれ選択的に形成し、前記基体上に、Siを主成分とし
    水素含有量が10atom%以下の結晶性の異なる半導
    体薄膜を形成させることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 異なる結晶性の半導体薄膜をそれぞれ活
    性層とすることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶成
    長を抑制する層を選択的に形成した後、結晶性の半導体
    薄膜形成の工程に、前記結晶成長を抑制する層上に形成
    される薄膜がエッチングされる工程が含まれることによ
    り、前記結晶成長を抑制する層上以外の領域に、Siを
    主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性の
    半導体薄膜を選択的に形成させることを特徴とする半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶成
    長を促進する層を選択的に形成した後、結晶性の半導体
    薄膜形成の工程に、前記結晶成長を促進する層以外の領
    域に形成される薄膜がエッチングされる工程が含まれる
    ことにより、前記結晶成長を促進する層上に、Siを主
    成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性の半
    導体薄膜を選択的に形成させることを特徴とする半導体
    装置。
  6. 【請求項6】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶成
    長を抑制する層及び結晶成長を促進する層を選択的に形
    成した後、結晶性の半導体薄膜形成の工程に、前記結晶
    成長を抑制する層上に形成される薄膜がエッチングされ
    る工程が含まれることにより、前記結晶成長を抑制する
    層上以外の領域に、Siを主成分とし水素含有量が10
    atom%以下の結晶性の半導体薄膜を選択的に形成さ
    せることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 選択的に形成された結晶性の半導体薄膜
    を活性層とすることを特徴とする請求項4から請求項6
    のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 結晶成長を抑制する層に、少なくともB
    が含有されることを特徴とする請求項1から請求項7の
    いずれかに記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 基体が、表面の一部もしくは全面に絶縁
    膜,導体膜の少なくとも一種類以上の被膜が形成されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか
    に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層を選択的に形成し、前記基体上に、S
    iを主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶
    性の異なる半導体薄膜を形成させることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層及び、結晶成長を促進させる層を、そ
    れぞれ選択的に形成し、前記基体上に、Siを主成分と
    し水素含有量が10atom%以下の結晶性の異なる半
    導体薄膜を形成させることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層を選択的に形成した後、結晶性の半導
    体薄膜形成の工程に、前記結晶成長を抑制する層上に形
    成される薄膜がエッチングされる工程が含まれることに
    より、前記結晶成長を抑制する層上以外の領域に、Si
    を主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性
    の半導体薄膜を選択的に形成させることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を促進する層を選択的に形成した後、結晶性の半導
    体薄膜形成の工程に、前記結晶成長を促進する層以外の
    領域に形成される薄膜がエッチングされる工程が含まれ
    ることにより、前記結晶成長を促進する層上に、Siを
    主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性の
    半導体薄膜を選択的に形成させることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層及び結晶成長を促進する層を選択的に
    形成した後、結晶性の半導体薄膜形成の工程に、前記結
    晶成長を抑制する層上に形成される薄膜がエッチングさ
    れる工程が含まれることにより、前記結晶成長を抑制す
    る層上以外の領域に、Siを主成分とし水素含有量が1
    0atom%以下の結晶性の半導体薄膜を選択的に形成
    させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 選択的に形成された結晶性の半導体薄
    膜を活性層とすることを特徴とする請求項12から請求
    項14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 結晶成長を抑制する層に、少なくとも
    Bが含有されることを特徴とする請求項10から請求項
    15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 基体が、表面の一部もしくは全面に絶
    縁膜,導体膜の少なくとも一種類以上の被膜が形成され
    ていることを特徴とする請求項10から請求項16のい
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層を選択的に形成し、前記基体上に、S
    iを主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶
    性の異なる半導体薄膜を形成させることを特徴とする半
    導体薄膜。
  19. 【請求項19】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層及び、結晶成長を促進させる層を、そ
    れぞれ選択的に形成し、前記基体上に、Siを主成分と
    し水素含有量が10atom%以下の結晶性の異なる半
    導体薄膜を形成させることを特徴とする半導体薄膜。
  20. 【請求項20】 異なる結晶性の半導体薄膜をそれぞれ
    活性層とすることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の半導体薄膜。
  21. 【請求項21】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層を選択的に形成した後、結晶性の半導
    体薄膜形成の工程に、前記結晶成長を抑制する層上に形
    成される薄膜がエッチングされる工程が含まれることに
    より、前記結晶成長を抑制する層上以外の領域に、Si
    を主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性
    の半導体薄膜を選択的に形成させることを特徴とする半
    導体薄膜。
  22. 【請求項22】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を促進する層を選択的に形成した後、結晶性の半導
    体薄膜形成の工程に、前記結晶成長を促進する層以外の
    領域に形成される薄膜がエッチングされる工程が含まれ
    ることにより、前記結晶成長を促進する層上に、Siを
    主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性の
    半導体薄膜を選択的に形成させることを特徴とする半導
    体薄膜。
  23. 【請求項23】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層及び結晶成長を促進する層を選択的に
    形成した後、結晶性の半導体薄膜形成の工程に、前記結
    晶成長を抑制する層上に形成される薄膜がエッチングさ
    れる工程が含まれることにより、前記結晶成長を抑制す
    る層上以外の領域に、Siを主成分とし水素含有量が1
    0atom%以下の結晶性の半導体薄膜を選択的に形成
    させることを特徴とする半導体薄膜。
  24. 【請求項24】 選択的に形成された結晶性の半導体薄
    膜を活性層とすることを特徴とする請求項21から請求
    項23のいずれかに記載の半導体薄膜。
  25. 【請求項25】 結晶成長を抑制する層に、少なくとも
    Bが含有されることを特徴とする請求項18から請求項
    24のいずれかに記載の半導体薄膜。
  26. 【請求項26】 基体が、表面の一部もしくは全面に絶
    縁膜,導体膜の少なくとも一種類以上の被膜が形成され
    ていることを特徴とする請求項18から請求項25のい
    ずれかに記載の半導体薄膜。
  27. 【請求項27】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層を選択的に形成し、前記基体上に、S
    iを主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶
    性の異なる半導体薄膜を形成させることを特徴とする半
    導体薄膜の製造方法。
  28. 【請求項28】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層及び、結晶成長を促進させる層を、そ
    れぞれ選択的に形成し、前記基体上に、Siを主成分と
    し水素含有量が10atom%以下の結晶性の異なる半
    導体薄膜を形成させることを特徴とする半導体薄膜の製
    造方法。
  29. 【請求項29】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層を選択的に形成した後、結晶性の半導
    体薄膜形成の工程に、前記結晶成長を抑制する層上に形
    成される薄膜がエッチングされる工程が含まれることに
    より、前記結晶成長を抑制する層上以外の領域に、Si
    を主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性
    の半導体薄膜を選択的に形成させることを特徴とする半
    導体薄膜の製造方法。
  30. 【請求項30】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を促進する層を選択的に形成した後、結晶性の半導
    体薄膜形成の工程に、前記結晶成長を促進する層以外の
    領域に形成される薄膜がエッチングされる工程が含まれ
    ることにより、前記結晶成長を促進する層上に、Siを
    主成分とし水素含有量が10atom%以下の結晶性の
    半導体薄膜を選択的に形成させることを特徴とする半導
    体薄膜の製造方法。
  31. 【請求項31】 基体の表面もしくはその近傍に、結晶
    成長を抑制する層及び結晶成長を促進する層を選択的に
    形成した後、結晶性の半導体薄膜形成の工程に、前記結
    晶成長を抑制する層上に形成される薄膜がエッチングさ
    れる工程が含まれることにより、前記結晶成長を抑制す
    る層上以外の領域に、Siを主成分とし水素含有量が1
    0atom%以下の結晶性の半導体薄膜を選択的に形成
    させることを特徴とする半導体薄膜の製造方法。
  32. 【請求項32】 選択的に形成された結晶性の半導体薄
    膜を活性層とすることを特徴とする請求項29から請求
    項31のいずれかに記載の半導体薄膜の製造方法。
  33. 【請求項33】 結晶成長を抑制する層に、少なくとも
    Bが含有されることを特徴とする請求項27から請求項
    32のいずれかに記載の半導体薄膜の製造方法。
  34. 【請求項34】 基体が、表面の一部もしくは全面に絶
    縁膜,導体膜の少なくとも一種類以上の被膜が形成され
    ていることを特徴とする請求項27から請求項33のい
    ずれかに記載の半導体薄膜の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007150143A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Shimadzu Corp 太陽電池の反射防止膜成膜方法、太陽電池および成膜装置
JP2008540070A (ja) * 2005-04-29 2008-11-20 ユニバーシティー オブ ロチェスター 超薄多孔質ナノスケール膜、その製造方法および使用

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