JP2002299350A - 炭化珪素半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置及びその製造方法

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JP2002299350A JP2001101594A JP2001101594A JP2002299350A JP 2002299350 A JP2002299350 A JP 2002299350A JP 2001101594 A JP2001101594 A JP 2001101594A JP 2001101594 A JP2001101594 A JP 2001101594A JP 2002299350 A JP2002299350 A JP 2002299350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高耐圧であり、かつ低オン抵抗にできるJ−
FETを提供する。 【解決手段】 第1ゲート領域3と第2ゲート領域7と
の間に、第1、第2ゲート領域3、7から離間するよう
に第3ゲート領域15を配置する。このような構成によ
れば、第1ゲート領域3と第3ゲート領域15との間、
および第3ゲート領域15と第2ゲート領域7との間の
2つの領域でチャネルが形成されるようにできる。この
ため、従来のようにチャネルが1つのみであった場合と
比べると、高耐圧となるような設計(空乏層のオーバラ
ップ量が多くなる設計)を行っても、2つのチャネルに
より低オン抵抗とすることが可能となる。これにより、
高耐圧であり、かつ低オン抵抗化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化珪素(以下、
SiCという)半導体装置及びその製造方法に関するも
ので、特にJ−FETに適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】図12に、パワー素子として用いられる
SiC半導体装置の一例としてnチャネル型のJ−FE
Tの断面構成を示す。図12に示されるように、nチャ
ネル型のJ−FETは、SiCからなるn+型基板J1
の上にn-型エピ層J2を成長させた基板を用いて形成
される。n-型エピ層J2の表層部にはp型の第1ゲー
ト領域J3が形成されている。そして、第1ベース領域
J3上を含み、n-型エピ層J2の上にチャネル層J4
が形成されている。そして、このチャネル層J4のうち
第1ベース領域J3よりも上層に位置する領域にn+
ソース領域J5が形成されている。また、第1ゲート領
域J3のうちn+型ソース領域J5よりも突き出すよう
に延設された部分とオーバラップするように、チャネル
層J4の表面にはp型の第2ゲート領域J6が形成され
ている。そして、第1、第2ゲート領域J3、J6と接
するように第1、第2ゲート電極J7、J8が形成され
ていると共に、n+型ソース領域J5と接するようにソ
ース電極J9が形成され、さらに、n+型基板J1と接
するようにドレイン電極J10が形成されて図12に示
すJ−FETが構成されている。
【0003】このような構成のJ−FETをノーマリオ
フ型とする場合には、第1、第2ゲート電極J7、J8
に対して電圧を印加していない際に、第1、第2ゲート
領域J3、J6からチャネル層J4に向けて伸びる空乏
層によってチャネル層J4がピンチオフされるように設
計する。そして、第1、第2ゲート領域J3、J6から
伸びる空乏層幅を制御することでチャネルを形成し、チ
ャネルを通じてソース−ドレイン間に電流を流すことで
動作するようになっている。
【0004】そして、このとき第1、第2ゲート領域J
3、J6から伸びる空乏層の状態によってノーマリオフ
型のJ−FETの耐圧が決まり、空乏層のオーバラップ
量が大きい程、耐圧が大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなノーマリオフ型のJ−FETにおいて高耐圧を得よ
うとすると、オン抵抗が小さくならないし、オン抵抗を
小さくするように設計すると、J−FETがノーマリオ
ン型になってしまう。このため、J−FETにおいて、
高耐圧と低オン抵抗化を両立することが難しい。
【0006】また、第2ゲート領域J6、n+型ソース
領域J5および第1ゲート領域J3によって形成される
寄生PNPバイポーラトランジスタが動作してしまうこ
とを防ぐために、ノーマリオフ型のJ−FETでは、各
ゲートによるスイッチング動作はPN接合部でのビルト
インポテンシャル(2.8V)で制御することが限界で
あった。このため、低オン抵抗化を行うことができなか
った。
【0007】本発明は上記点に鑑みて、高耐圧であり、
かつ低オン抵抗にできる炭化珪素半導体装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、炭化珪素からなる第1
導電型の半導体基板(1)と、半導体基板の主表面上に
形成され、該半導体基板よりも高抵抗な炭化珪素よりな
る第1導電型の半導体層(2)と、半導体層の表層部の
所定領域に形成され、所定深さを有する第2導電型の第
1ゲート領域(3)と、半導体層及び第1ゲート領域の
上に形成された第1導電型のチャネル層(5)と、チャ
ネル層のうち第1ゲート領域の上に位置する部位に形成
された第1導電型のソース領域(6)と、チャネル層の
上又はチャネル層の表層部において、第1ゲート領域と
対向する部位を含むように形成された第2導電型の第2
ゲート領域(7)と、ソース領域に電気的に接続された
ソース電極(9)と、第1ゲート領域に電気的に接続さ
れた第1ゲート電極(10)と、第2ゲート領域に電気
的に接続された第2ゲート電極(11)と、半導体基板
の裏面側に形成されたドレイン電極(13)とを有し、
チャネル層には、第1ゲート領域と第2ゲート領域とに
挟まれる部位において、第1、第2ゲート領域から離間
するように第2導電型の第3ゲート領域(15)が備え
られていることを特徴としている。
【0009】このような構成によれば、第1ゲート領域
と第3ゲート領域との間、および第3ゲート領域と第2
ゲート領域との間の2つの領域でチャネルが形成される
ようにできる。このため、従来のようにチャネルが1つ
のみであった場合と比べると、高耐圧となるような設計
(空乏層のオーバラップ量が多くなる設計)を行って
も、2つのチャネルにより低オン抵抗とすることが可能
となる。これにより、高耐圧であり、かつ低オン抵抗化
を図ることができる。
【0010】請求項3に記載の発明では、第3ゲート領
域は、不純物を熱拡散させることによって形成されてい
ることを特徴としている。このような構成によれば、逆
バイアス時には低濃度となる部分において空乏層が伸び
易くなることから耐圧を稼ぐことができ、順バイアス時
には低濃度であることから空乏層を一気に縮めることが
できる。さらに、逆バイアス時には活性化されていない
ボロンが活性化状態となって耐圧を稼ぐことが可能とな
るが、順方向バイアス時にはボロンが活性化状態になる
ことはないため大電流を流すことができるという効果も
得られる。
【0011】なお、請求項1乃至4に記載の炭化珪素半
導体装置は、例えば、請求項5に示されるようにトリプ
ルゲート駆動タイプで構成されたり、請求項6、7に示
されるようにダブルゲート駆動タイプで構成されたり、
請求項8乃至11に示されるようにシングルゲート駆動
タイプで構成される。また、請求項12に示すように、
第3ゲート領域を第1ゲート領域と第2ゲート領域との
間に複数個配置しても良い。
【0012】請求項13に記載の発明は、請求項1に記
載の半導体装置の製造方法に関する。この方法により、
請求項1に記載の半導体装置を製造することができる。
【0013】請求項15に記載の発明では、第3ゲート
領域を形成する工程、ソース領域を形成する工程は、チ
ャネル層の上に、第3ゲート領域の形成予定位置および
ソース領域の形成予定位置に開口部が形成された第1の
マスク材(21)を形成する工程と、第1のマスク材の
開口部のうち、ソース領域の形成予定位置に形成された
ものを覆う第2のマスク材(22)を形成したのち、該
第2のマスク材および第1のマスク材をマスクとしたイ
オン注入を行うことで、第3ゲート領域を形成する工程
と、第1のマスク材の開口部のうち、第3ゲート領域の
形成予定位置に形成されたものを覆う第3のマスク材
(23)を形成したのち、該第3のマスク材および第1
のマスク材をマスクとしたイオン注入を行うことで、ソ
ース領域を形成する工程とを有していることを特徴とし
ている。
【0014】このように、ソース領域や第3ゲート領域
の形成予定位置に開口部が形成された第1のマスク材を
用い、この第1のマスク材の開口部のうち、ソース領域
の形成予定位置や第3ゲート領域の形成予定位置を順に
覆ってイオン注入を行うことで、ソース領域や第3ゲー
ト領域をセルフアライン(自己整合)で形成することが
できる。これにより、チャネル長のバラツキをなくすこ
とができ、チャネル長のバラツキによって発生する素子
のオン抵抗の増加や耐圧の低下を防止することができ
る。
【0015】請求項16に記載の発明では、第2ゲート
領域を形成する工程は、ソース領域及び第3ゲート領域
を形成したのち、第1のマスク材をパターニングするこ
とで、第1のマスクに第2ゲート領域の形成予定位置に
開口部を形成する工程と、第1のマスク材の開口部のう
ち、ソース領域の形成予定位置に形成されたものを覆う
第4のマスク材(24)を形成したのち、該第4のマス
ク材および第1のマスク材をマスクとしたイオン注入を
行うことで、第2ゲート領域を形成する工程とを有して
いることを特徴としている。このように、第2ゲート領
域に関しても第1のマスク材を用いることで、この第2
ゲート領域もセルフアラインで形成することができる。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に、本発明
の第1実施形態における炭化珪素半導体装置として、ト
リプルゲート駆動タイプのnチャネル型J−FETの断
面構造を示す。以下、図1に基づいてJ−FETの構成
についての説明を行う。
【0018】図1は、J−FETは1セル分の断面構成
を示したものである。炭化珪素からなるn+型基板1は
上面を主表面とし、主表面の反対面である下面を裏面と
している。このn+型基板1の主表面上には、基板1よ
りも低いドーパント濃度を有する炭化珪素からなるn-
型エピ層2がエピタキシャル成長されている。
【0019】n-型エピ層2の表層部における所定領域
には、紙面左右において略対称にp+型層からなる第1
ゲート領域3が形成されている。また、第1ゲート領域
3上を含み、n-型エピ層2の表面にはn-型層で構成さ
れたチャネル層5がエピタキシャル成長されている。こ
のチャネル層5の中層部のうち第1ゲート領域3の上に
位置する部位にはn+型ソース領域6が形成されてお
り、また、チャネル層5の表層部のうち少なくとも第1
ゲート領域3の上に位置する部位にはp+型層からなる
第2ゲート領域7が形成されている。
【0020】そして、チャネル層5のうち、第1ゲート
領域3と第2ゲート領域7との間に挟まれた領域におい
て、第1、第2ゲート領域3、7から離間するように第
3ゲート領域15が形成されている。この第3ゲート領
域15は、紙面左右において略対称に形成されている。
本実施形態におけるJ−FETは、この第3ゲート領域
15と第1ゲート領域3との間、および第3ゲート領域
15と第2ゲート領域7との間をチャネルとするように
構成され、第3ゲート領域15のチャネル長方向におけ
る幅により、チャネル長が決定されるようになってい
る。
【0021】また、チャネル層5には、n+型ソース領
域6の表面部や第1ゲート領域3の表面部まで達する凹
部8が形成されている。この凹部8の内には、n+型ソ
ース領域6に電気的に接続されたソース電極9が形成さ
れていると共に、第1ゲート領域3に電気的に接続され
た第1ゲート電極10が形成された構成となっている。
そして、第2ゲート領域7の上層部には、第2ゲート領
域7の電位を制御するための第2ゲート電極11が形成
され、ソース電極9、第1、第2ゲート電極10、11
それぞれがパッシベーション膜12によって絶縁分離さ
れた状態となっている。なお、第3ゲート領域15に関
しては図1の断面では表されないが、実際には第3ゲー
ト電極(図中点線参照)に電気的に接続された構成とな
っている。
【0022】さらに、n+型基板1の裏面側には、n+
基板1と電気的に接続されたドレイン電極13が形成さ
れている。このようにして本実施形態におけるJ−FE
Tが構成されている。
【0023】以上のように構成されたJ−FETは、ノ
ーマリオフ型で動作するように構成されている。すなわ
ち、第1、第2ゲート電極10、11及び第3ゲート電
極に電圧を印加していない時には、チャネル層5が第1
〜第3ゲート領域3、7、15から伸びる空乏層によっ
てピンチオフされる。そして、第1、第2ゲート電極1
0、11及び第3ゲート電極に所望の電圧を印加する
と、第1〜第3ゲート領域3、7、15からの空乏層の
伸び量が小さくなり、チャネルが形成されて、ソース電
極9→n+型ソース領域6→チャネル層5→n-型エピ層
2→n+型基板1→ドレイン電極13の順で電流が流れ
るようになっている。
【0024】このようなJ−FETにおいては、第1ゲ
ート領域3と第3ゲート領域15との間、および第3ゲ
ート領域15と第2ゲート領域7との間の2つの領域で
チャネルが形成されるようにできる。このため、従来の
ようにチャネルが1つのみであった場合と比べると、高
耐圧となるような設計(空乏層のオーバラップ量が多く
なる設計)を行っても、2つのチャネルにより低オン抵
抗とすることが可能となる。これにより、高耐圧であ
り、かつ低オン抵抗化が図れるJ−FETとすることが
できる。
【0025】また、このようなJ−FETにおいては、
オン抵抗や耐圧がチャネルの長さ、つまり第3ゲート領
域15のチャネル長方向の幅によって決定されることに
なる。これに対し、本実施形態では、上述したように、
第3ゲート領域15を紙面左右において略対称とし、チ
ャネル長方向の幅が一定の関係となるようにしているた
め、紙面左右両側においてチャネル長さが等しくなる。
このため、チャネル長のバラツキによって発生する素子
のオン抵抗の増加や耐圧の低下を防止することが可能と
なる。
【0026】次に、図1に示すJ−FETの製造工程を
図2〜図5を用いて説明する。
【0027】〔図2(a)に示す工程〕まず、n型4
H、6H、3C又は15R−SiC基板、すなわちn+
型基板1を用意する。例えば、n+型基板1として、厚
さが400μm、主表面が(0001)Si面、又は、
(112−0)a面のものを用意する。そして、この基
板1の主表面に厚さ5μmのn-型エピ層2をエピタキ
シャル成長させる。この場合、n-型エピ層2は下地の
基板1と同様の結晶が得られ、n型4H、6H、3C又
は15R−SiC層となる。
【0028】〔図2(b)に示す工程〕n-型エピ層2
の上の所定領域にLTO(Low Temperature Oxide)膜
20を配置し、フォトリソグラフィによってLTO膜2
0をパターニングして所定領域を開口させる。そして、
LTO膜20をマスクとしてイオン注入を行う。具体的
には、第1ゲート領域3を形成する予定位置にp型不純
物としてボロンをイオン注入する。また、このとき、必
要に応じて第1ゲート領域3を形成する予定位置の表面
にコンタクト用にアルミニウムをイオン注入しても良
い。
【0029】この後、熱処理を施すことで注入されたイ
オンを活性化させ、第1ゲート領域3を形成する。な
お、この第1ゲート領域3の形成に際し、あまりp型不
純物を熱拡散させたくない場合には、熱拡散しにくいA
lを用いるか、もしくはボロンに対して炭素を一定割合
(好ましくはボロン:炭素=1:10)注入することで
熱拡散し難くするとよい。
【0030】〔図2(c)に示す工程〕LTO膜20を
除去したのち、第1ゲート領域3上を含み、n-型エピ
層2の上にエピタキシャル成長によって、n-型層から
なるチャネル層5を形成する。このとき、よりノーマリ
オフ型のJ−FETとし易くするために、チャネル層5
の不純物濃度をn-型エピ層2よりも低濃度とすると良
い。
【0031】〔図3(a)に示す工程〕チャネル層5の
表面に第1のマスク材となるLTO膜21を成膜したの
ち、フォトリソグラフィによってLTO膜21をパター
ニングし、n+型ソース領域6の形成予定位置および第
3ゲート領域15の形成予定位置と対向する部位におい
てLTO膜21に開口部を形成する。
【0032】〔図3(b)に示す工程〕LTO膜21上
を含み、チャネル層5の上に第2のマスク材となるポリ
シリコン膜22を積層したのち、フォトリソグラフィに
よってポリシリコン膜22をパターニングし、LTO膜
21に形成された開口部のうちn+型ソース領域6の形
成予定位置に形成された部分をポリシリコン膜22で覆
う。
【0033】そして、LTO膜21及びポリシリコン膜
22をマスクとしたイオン注入を行う。具体的には、p
型不純物であるボロン又はアルミニウムをイオン注入す
る。これにより、第3ゲート領域15の形成予定位置に
p型不純物が注入される。この後、熱処理によってp型
不純物を活性化させることで第3ゲート領域15を形成
する。
【0034】なお、この第3ゲート領域15の形成に際
しても、あまりp型不純物を熱拡散させたくない場合に
は、熱拡散しにくいAlを用いるか、もしくはボロンに
対して炭素を一定割合(好ましくはボロン:炭素=1:
10)注入することで熱拡散し難くするとよい。
【0035】〔図3(c)に示す工程〕ポリシリコン膜
22を除去したのち、再び、第3のマスク材となるポリ
シリコン膜23を積層したのち、フォトリソグラフィに
よってポリシリコン膜23をパターニングし、LTO膜
21に形成された開口部のうち第3ゲート領域15の形
成予定位置に形成れた部分をポリシリコン膜23で覆
う。
【0036】そして、LTO膜21及びポリシリコン膜
23をマスクとしたイオン注入を行う。具体的には、n
型不純物である窒素又はリンをイオン注入する。これに
より、n+型ソース領域6を形成する予定位置にn型不
純物が注入される。この後、熱処理によってn型不純物
を活性化させることでn+型ソース領域6を形成する。
【0037】なお、図3(b)に示す工程と本工程とは
順番を入れ替えても良く、また、各工程における熱処理
による不純物の活性化を同時に行うようにしても良い。
【0038】〔図4(a)に示す工程〕ポリシリコン膜
23を除去したのち、再びLTO膜21のパターニング
を行い、LTO膜21に対して第2ゲート領域7の形成
予定位置に開口部を形成する。その後、第4のマスク材
となるポリシリコン膜24を積層したのち、フォトリソ
グラフィによってポリシリコン膜24をパターニング
し、LTO膜21に形成された開口部のうちn+型ソー
ス領域6の形成予定位置に形成された部分をポリシリコ
ン膜24で覆う。
【0039】そして、LTO膜21及びポリシリコン膜
24をマスクとしたイオン注入を行う。p型不純物であ
るボロン又はアルミニウムをイオン注入する。これによ
り、第2ゲート領域7の形成予定位置にp型不純物が注
入される。この後、熱処理によってp型不純物を活性化
させることで第2ゲート領域7を形成する。
【0040】なお、この第2ゲート領域7の形成に際し
ても、あまりp型不純物を熱拡散させたくない場合に
は、熱拡散しにくいAlを用いるか、もしくはボロンに
対して炭素を一定割合(好ましくはボロン:炭素=1:
10)注入することで熱拡散し難くするとよい。また、
このときの熱処理によって、図3(c)に示す工程での
+型ソース領域6の活性化を兼ねても良い。
【0041】〔図4(b)、(c)に示す工程〕まず、
図4(b)に示すように、ポリシリコン膜24を除去す
ると共に、LTO膜21を除去する。そして、LTO膜
25を成膜したのち、フォトリソグラフィによってLT
O膜25をパターニングすることで、図4(c)に示す
ように、n+型ソース領域6上の所定領域においてLT
O膜25に開口部を形成する。
【0042】〔図5(a)、(b)に示す工程〕LTO
膜25をマスクとしたエッチング、例えば反応性イオン
エッチング(RIE)を施すことで、図5(a)に示す
ように、n+型ソース領域6を貫通し、第1ゲート領域
3に達する凹部8を形成する。その後、図5(b)に示
すように、LTO膜25を除去した後、凹部8内を含む
基板表面側に層間絶縁膜12を形成する。
【0043】〔図5(c)に示す工程〕層間絶縁膜12
をパターニングすることで第1〜第3ゲート領域3、
7、15やn+型ソース領域6と連通するコンタクトホ
ールを形成したのち、層間絶縁膜12上に電極層を成膜
し、さらに電極層をパターニングすることでソース電極
9および第1、第2ゲート電極10、11及び第3ゲー
ト電極を形成する。この後、基板裏面側にドレイン電極
13を形成することで図1に示すJ−FETが完成す
る。
【0044】以上のような製造方法によると、1つのL
TO膜21をマスクとして第3ゲート領域15、n+
ソース領域6、および第2ゲート領域7を形成している
ことから、これらをセルフアライン(自己整合)で形成
することができる。このため、マスクずれによる各要素
のバラツキをなくすことが可能となる。
【0045】また、上述したように、第3ゲート領域1
5を設け、この第3ゲート領域15によってチャネルが
設定されるようにしている。そして、上記製造方法によ
れば、第3ゲート領域15が必ず第1ゲート領域3と第
2ゲート領域7との間に形成されるようにできることか
ら、仮に、第3ゲート領域15の形成位置にバラツキが
生じたとしても、チャネル長が第3ゲート領域15のチ
ャネル長方向の幅によって決定され、紙面左右両側にお
いて必ず同じチャネル長となるようにできる。
【0046】従って、本実施形態に示すJ−FETによ
れば、チャネル長のバラツキによって発生するJ−FE
Tのオン抵抗の増加や耐圧の低下を防止することが可能
となる。
【0047】(第2実施形態)本実施形態は、第1実施
形態に対してJ−FETの製造方法を変えたものであ
る。すなわち、第1実施形態の図3(b)に示す工程に
代え、図6(a)に示す工程のように、p型不純物とし
てボロンを用い、熱処理の際にボロンを拡散させるよう
にしても良い。このようにすれば、図6(b)に示すよ
うに、チャネル設定領域7a、7bが熱拡散によって形
成されたJ−FETとなる。このようにしても、第1実
施形態と同様の効果を得ることができる。
【0048】また、このようなp型不純物の拡散によっ
て第3ゲート領域15を形成する場合、第3ゲート領域
15は、中央部が高濃度となり、外周部に近づくにつれ
て低濃度化していく構成となる。このような構成によれ
ば、逆バイアス時には低濃度となる部分において空乏層
が伸び易くなることから耐圧を稼ぐことができ、順バイ
アス時には低濃度であることから空乏層を一気に縮める
ことができる。
【0049】さらに、逆バイアス時には活性化されてい
ないボロンが活性化状態となって耐圧を稼ぐことが可能
となるが、順方向バイアス時にはボロンが活性化状態に
なることはないため大電流を流すことができるという効
果も得られる。
【0050】(第3実施形態)本実施形態は、第1実施
形態に対してJ−FETの構造及び製造方法を変更した
ものである。図7に、本実施形態に示すJ−FETの断
面構成を示す。
【0051】本実施形態では、第1実施形態において形
成されていた凹部8(図1参照)が備えられておらず、
第1ゲート領域3と第1ゲート電極10との電気的接続
をp +型層からなるコンタクト領域14によって行って
いる。このようにしても第1実施形態と同様の効果を得
ることができる。また、図7とは別段面において、第3
ゲート領域15もp+型層からなるコンタクト領域14
を介して第3ゲート電極に電気的に接続されている。
【0052】なお、このような構造は、第1実施形態に
おける図5(a)に示す工程に代え、この工程において
p型不純物のイオン注入および、注入された不純物の活
性化を行うことで形成される。
【0053】(第4実施形態)本実施形態では、第1実
施形態に対してJ−FETの構造及び製造方法を変更し
たものである。図8に、本実施形態におけるJ−FET
の断面構成を示す。
【0054】この図に示されるJ−FETは、p型不純
物を高濃度にドーピングしたエピ層によって第2ゲート
領域7を形成したものである。このように、第2ゲート
領域7がエピ層で構成されたJ−FETであっても第1
実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0055】次に、本実施形態におけるJ−FETの製
造工程を図9〜図11に示し、これらの図に基づき、本
実施形態のJ−FETの製造方法について説明する。
【0056】まず、第1実施形態における図2(a)〜
(c)と同様の工程を施す。続いて、図9(a)に示す
工程において、チャネル層5の表面上にp型不純物を含
んだエピ層を成長させることで、第2ゲート領域7を形
成する。この後、図9(b)〜10(a)に示す工程に
おいて、第1実施形態における図3(b)、(c)と同
様の工程を施す。
【0057】その後、図10(b)に示すように、LT
O膜21及びポリシリコン膜23をマスクとしたまま、
第2ゲート領域7の一部をエッチングしたのち、図10
(c)に示すように、LTO膜21及びポリシリコン膜
23を除去する。
【0058】そして、図11(a)に示すようにLTO
膜31を成膜したのち、パターニングすることでLTO
膜31のうちのn+型ソース領域6の上部に開口部を形
成する。続いて、図11(b)に示すように、LTO膜
31をマスクとしてn+型ソース領域6を貫通し、第1
ゲート領域3に達する凹部8を形成したのち、LTO膜
31を除去する。
【0059】この後、図11(c)に示す工程におい
て、第1実施形態における図5(b)と同様の工程を行
うことで層間絶縁膜12を形成し、最後に、図5(c)
と同様の工程を行うことで、図8に示す本実施形態のJ
−FETが完成する。
【0060】このような製造方法によれば、第3ゲート
領域15、第2ゲート領域7およびn+型ソース領域6
がセルフアラインで形成されるため、第1実施形態と同
様の効果を得ることが可能である。
【0061】なお、本実施形態においても、第2実施形
態と同様に、第3ゲート領域15を熱拡散させるように
して形成しても良い。
【0062】(他の実施形態)上記第1実施形態では、
第1〜第3ゲート領域3、7、15に印加する電位を第
1、第2ゲート電極10、11及び第3ゲート電極によ
って個々に制御できるトリプルゲート駆動タイプのJ−
FETを例に挙げて説明したが以下に示す各ドライブ形
態を採用することが可能である。
【0063】第3ゲート電極とソース電極9とを接続
し、第1、第2ゲート電極10、11への印加電位によ
ってチャネルを形成し、J−FETを動作させる。つま
り、ダブルゲート駆動タイプとする。これにより、第
1、第2ゲート領域3、7は駆動電位、第3ゲート領域
15はソース電位となって、2つのチャネルが形成され
ることになる。なお、この場合、第3ゲート領域15を
フローティング状態としても、同様にダブルゲート駆動
タイプの動作を行うことになる。
【0064】第1ゲート電極10とソース電極9とを
接続すると共に、第3ゲート領域をフローティング状態
にする。そして、第2ゲート電極11への印加電位によ
ってチャネルを形成し、J−FETを動作させる。つま
り、シングルゲート駆動タイプとする。これににより、
第1ゲート領域3はソース電位、第3ゲート領域15は
フローティング電位、第2ゲート領域7は駆動電位とな
ることから、2つのチャネルのうち紙面上側に位置する
ものがチャネルとして働くことになる。
【0065】第2ゲート電極11とソース電極9とを
接続すると共に、第3ゲート領域をフローティング状態
にする。そして、第1ゲート電極10への印加電位によ
ってチャネルを形成し、J−FETを動作させる。つま
り、シングルゲート駆動タイプとする。これにより、第
1ゲート領域3は駆動電位、第3ゲート領域15はフロ
ーティング電位、第2ゲート領域7はソース電位となる
ことから、2つのチャネルのうち紙面下側上側に位置す
るものがチャネルとして働くことになる。
【0066】第1、第2ゲート電極10、11とソー
ス電極9とを接続すると共に、第3ゲート電極への印加
電位によってチャネルを形成し、J−FETを動作させ
る。つまり、シングルゲート駆動タイプとする。これに
より、第1、第2ゲート領域3、7はソース電位、第3
ゲート領域15は駆動電位となることから、2つのチャ
ネルが形成されることになる。
【0067】第1ゲート電極10及び第3ゲート電極
とソース電極9とを接続すると共に、第2ゲート電極1
1への印加電位によってチャネルを形成し、J−FET
を動作させる。つまり、シングルゲート駆動タイプとす
る。これににより、第1、第3ゲート領域3、15はソ
ース電位、第2ゲート領域7は駆動電位となることか
ら、2つのチャネルのうち紙面上側に位置するものがチ
ャネルとして働くことになる。
【0068】第2ゲート電極11及び第3ゲート電極
とソース電極9とを接続すると共に、第1ゲート電極1
0への印加電位によってチャネルを形成し、J−FET
を動作させる。つまり、シングルゲート駆動タイプとす
る。これににより、第2、第3ゲート領域7、15はソ
ース電位、第1ゲート領域3は駆動電位となることか
ら、2つのチャネルのうち紙面下側に位置するものがチ
ャネルとして働くことになる。
【0069】以上説明したように、J−FETをトリプ
ルゲート駆動タイプとするのみでなく、ダブルゲート駆
動タイプ、シングルゲート駆動タイプとしてもよい。ま
た、ここでは、第1、第2ゲート領域3、7の間に第3
ゲート領域15を1つのみ設けるようにしたが、第3ゲ
ート領域15を紙面縦方向に並べ、チャネルの数を2つ
よりも大きな複数としてもよい。すなわち、第1、第
2、第3ゲート領域3、7、15がN個であったとすれ
ば、チャネルの数がN−1となるようにすることが可能
である。
【0070】なお、上記実施形態では、nチャネル型の
J−FETに関して説明したが、勿論、各構成要素の導
電型を逆にしたJ−FETにも本発明を適用することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるJ−FETの断
面構成を示す図である。
【図2】図1におけるJ−FETの製造工程を示した図
である。
【図3】図2に続くJ−FETの製造工程を示した図で
ある。
【図4】図3に続くJ−FETの製造工程を示した図で
ある。
【図5】図4に続くJ−FETの製造工程を示した図で
ある。
【図6】本発明の第2実施形態におけるJ−FETの製
造工程を示した図である。
【図7】本発明の第3実施形態におけるJ−FETの断
面構成を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態におけるJ−FETの断
面構成を示す図である。
【図9】図8におけるJ−FETの製造工程を示した図
である。
【図10】図9に続くJ−FETの製造工程を示した図
である。
【図11】図10に続くJ−FETの製造工程を示した
図である。
【図12】従来におけるJ−FETの断面構成を示した
図である。
【符号の説明】
1…n+型基板、2…n-型エピ層、3…第1ゲート領
域、5…チャネル層、6…n+型ソース領域、7…第2
ゲート領域、8…凹部、9…ソース電極、10、11…
第1、第2ゲート電極、13…ドレイン電極、15…第
3ゲート領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F102 FA01 FA02 GB01 GB04 GC08 GJ02 GL02 GS00 HC01 HC07 HC15

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
    板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、該半導体基板よ
    りも高抵抗な炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層
    (2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
    を有する第2導電型の第1ゲート領域(3)と、 前記半導体層及び前記第1ゲート領域の上に形成された
    第1導電型のチャネル層(5)と、 前記チャネル層のうち前記第1ゲート領域の上に位置す
    る部位に形成された第1導電型のソース領域(6)と、 前記チャネル層の上又は前記チャネル層の表層部におい
    て、前記第1ゲート領域と対向する部位を含むように形
    成された第2導電型の第2ゲート領域(7)と、 前記ソース領域に電気的に接続されたソース電極(9)
    と、 前記第1ゲート領域に電気的に接続された第1ゲート電
    極(10)と、 前記第2ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電
    極(11)と、 前記半導体基板の裏面側に形成されたドレイン電極(1
    3)とを有し、 前記チャネル層には、前記第1ゲート領域と前記第2ゲ
    ート領域とに挟まれる部位において、前記第1、第2ゲ
    ート領域から離間するように第2導電型の第3ゲート領
    域(15)が備えられていることを特徴とする炭化珪素
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ゲート領域は、前記チャネル層
    の上に第2導電型不純物を含むように成長させたエピ層
    によって構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の炭化珪素半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第3ゲート領域は、不純物を熱拡散
    させることによって形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2、第3ゲート領域はp型
    で構成され、p型不純物としてボロンと炭素とを一定割
    合としたものか、もしくはAlが用いられていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第3ゲート領域に電気的に接続され
    た第3ゲート電極を有し、前記第1、第2、第3ゲート
    電極への個々の印加電位に基づいて作動するトリプルゲ
    ート駆動タイプで構成されていることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第3ゲート領域に電気的に接続され
    た第3ゲート電極を有し、該第3ゲート電極と前記ソー
    ス電極とが電気的に接続され、前記第1、第2ゲート電
    極への個々の印加電位に基づいて作動するダブルゲート
    駆動タイプで構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第3ゲート領域がフローティング状
    態とされ、前記第1、第2ゲート電極への個々の印加電
    位に基づいて作動するダブルゲート駆動タイプで構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    つに記載の炭化珪素半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電
    極のいずれか一方が前記ソース電極と電気的に接続され
    ていると共に、前記第3ゲート領域がフローティング状
    態とされ、前記第1、第2ゲート電極のうち前記ソース
    電極と電気的に接続されていない側への印加電位に基づ
    いて作動するシングルゲート駆動タイプで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記
    載の炭化珪素半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第3ゲート領域に電気的に接続され
    た第3ゲート電極を有し、前記第1ゲート電極及び前記
    第2ゲート電極と前記ソース電極とが電気的に接続さ
    れ、前記第3ゲート電極への印加電位に基づいて作動す
    るシングルゲート駆動タイプで構成された請求項1乃至
    4のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第3ゲート領域に電気的に接続さ
    れた第3ゲート電極を有し、前記第1ゲート電極及び前
    記第3ゲート電極と前記ソース電極とが電気的に接続さ
    れ、前記第2ゲート電極への印加電位に基づいて作動す
    るシングルゲート駆動タイプで構成された請求項1乃至
    4のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記第3ゲート領域に電気的に接続さ
    れた第3ゲート電極を有し、前記第2ゲート電極及び前
    記第3ゲート電極と前記ソース電極とが電気的に接続さ
    れ、前記第1ゲート電極への印加電位に基づいて作動す
    るシングルゲート駆動タイプで構成された請求項1乃至
    4のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第3ゲート領域が前記第1ゲート
    領域と前記第2ゲート領域との間に複数個配置されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つに
    記載の炭化珪素半導体装置。
  13. 【請求項13】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体
    基板(1)の主表面上に、この半導体基板よりも高抵抗
    な炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成
    する工程と、 前記半導体層の表層部の所定領域に、所定深さを有する
    第2導電型の第1ゲート領域(3)を形成する工程と、 前記半導体層及び前記第1ゲート領域の上に第1導電型
    のチャネル層(5)を形成する工程と、 前記チャネル層のうち前記第1ゲート領域の上に位置す
    る部位に、第1導電型のソース領域(6)を形成する工
    程と、 前記チャネル層の上又は前記チャネル層の表層部におい
    て、前記第1ゲート領域と対向する部位を含むように、
    第2導電型の第2ゲート領域(7)を形成する工程と、 前記ソース領域に電気的に接続されるソース電極
    (9)、前記第1ゲート領域に電気的に接続される第1
    ゲート電極(10)、前記第2ゲート領域に電気的に接
    続される第2ゲート電極(11)を形成する工程と、 前記半導体基板の裏面側にドレイン電極(13)を形成
    する工程とを有してなる炭化珪素半導体装置の製造方法
    であって、 前記チャネル層の中層部に第2導電型不純物をイオン注
    入することで、前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領
    域との間において、前記第1、第2ゲート領域から離間
    するように、第2導電型の第3ゲート領域を形成する工
    程を有していることを特徴とする炭化珪素半導体装置の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第2ゲート領域を形成する工程で
    は、前記チャネル層の上に第2導電型不純物を含むよう
    にエピ層を成長させることによって前記第2ゲート領域
    を形成することを特徴とする請求項13に記載の炭化珪
    素半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第3ゲート領域を形成する工程、
    前記ソース領域を形成する工程は、 前記チャネル層の上に、前記第3ゲート領域の形成予定
    位置および前記ソース領域の形成予定位置に開口部が形
    成された第1のマスク材(21)を形成する工程と、 前記第1のマスク材の開口部のうち、前記ソース領域の
    形成予定位置に形成されたものを覆う第2のマスク材
    (22)を形成したのち、該第2のマスク材および前記
    第1のマスク材をマスクとしたイオン注入を行うこと
    で、前記第3ゲート領域を形成する工程と、 前記第1のマスク材の開口部のうち、前記第3ゲート領
    域の形成予定位置に形成されたものを覆う第3のマスク
    材(23)を形成したのち、該第3のマスク材および前
    記第1のマスク材をマスクとしたイオン注入を行うこと
    で、前記ソース領域を形成する工程とを有していること
    を特徴とする請求項13又は14に記載の炭化珪素半導
    体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第2ゲート領域を形成する工程
    は、 前記ソース領域及び前記第3ゲート領域を形成したの
    ち、前記第1のマスク材をパターニングすることで、前
    記第1のマスクに前記第2ゲート領域の形成予定位置に
    開口部を形成する工程と、 前記第1のマスク材の開口部のうち、前記ソース領域の
    形成予定位置に形成されたものを覆う第4のマスク材
    (24)を形成したのち、該第4のマスク材および前記
    第1のマスク材をマスクとしたイオン注入を行うこと
    で、前記第2ゲート領域を形成する工程とを有している
    ことを特徴とする請求項15に記載の炭化珪素半導体装
    置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第3ゲート領域の形成工程では、
    不純物を熱拡散させることによって前記第3ゲート領域
    を形成することを特徴とする請求項13乃至16のいず
    れか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
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