JP2002298897A - 固体電解質型燃料電池モジュール - Google Patents

固体電解質型燃料電池モジュール

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JP2002298897A
JP2002298897A JP2001103866A JP2001103866A JP2002298897A JP 2002298897 A JP2002298897 A JP 2002298897A JP 2001103866 A JP2001103866 A JP 2001103866A JP 2001103866 A JP2001103866 A JP 2001103866A JP 2002298897 A JP2002298897 A JP 2002298897A
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浩二 池田
Osao Kudome
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着されたセルチューブのメンテナンス(交
換)作業の作業性に優れた固体電解質型燃料電池モジュ
ールを提供する。 【解決手段】 モジュール本体1と、前記モジュール本
体の内部を第1空間14、11と第2空間13に仕切る
ための仕切部20と、前記第1空間側に設けられ、燃料
電池セル12aが形成されたセルチューブ12とを備
え、前記仕切部には、前記セルチューブの延在方向の概
ね延長線上に前記セルチューブを挿通可能な大きさの開
口部150が形成され、前記燃料電池セルにより発電さ
れた電力を取り出すための第1導電型電極部57aおよ
び第2導電型電極部57bは、前記第2空間側に設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池モジュールに関し、特に、セルチューブのメンテナ
ンス(交換)作業の作業性に優れた円筒型固体電解質型
燃料電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒型固体電解質型燃料電池モジ
ュールについては、特開平7−272741号公報、特
開平9−129256号公報および特開平10−122
58号公報に開示された技術が知られている。
【0003】図4を参照して、従来の円筒型固体電解質
型燃料電池モジュールの概略構造を説明する。
【0004】図4に示すように、断熱材で包囲されたモ
ジュール本体1内には、天板2、上部管板20および下
部管板21が配設され、下部管板21の下方には、発電
室11が形成されている。発電室11の断熱用に断熱ボ
ード34が設けられている。
【0005】モジュール本体1内の天板2と上部管板2
0との間には、燃料供給室13が形成され、上部管板2
0と下部管板21の間には、燃料排出室14が形成され
ている。
【0006】天板2には、燃料供給室13とモジュール
本体1の外部とを連通する燃料供給管7がモジュール本
体1を貫通して連結されている。燃料供給管7から燃料
供給室13には、燃料ガス23が導入される。燃料供給
管7の内側には、燃料排出室14とモジュール本体1の
外部とを連通するように上部管板20を貫通する残燃料
排出管8が配設されている。残燃料排出管8からモジュ
ール本体1の外部には、残燃料ガス22が排出される。
【0007】燃料ガスが水素(H)ガス以外の場合に
は、モジュール本体1内部の熱を利用できる位置に、例
えばNi系等の触媒を配設して、燃料ガスの改質をする
ようにしている。すなわち、燃料としての天然ガスと水
蒸気は、図示せぬプレリフォーマに供給されて、水素
(H)と一酸化炭素(CO)とに改質(内部改質)さ
れ、ここで改質された改質ガスが燃料ガスとして燃料供
給室13に供給される。
【0008】下部管板21には、複数のセルチューブ1
2が、それらの上端を燃料排出室14内に位置させると
共に下方寄りを発電室11内に位置させるようにして貫
通支持されている。セルチューブ12の外周部には、単
電池膜(図示せず)が成膜されている。セルチューブ1
2の内側には、当該セルチューブ12の内部下方側と燃
料供給室13内とを連通させるように下部管板21を貫
通する燃料注入管16が配設されている。
【0009】セルチューブ12の単電池膜は、多孔質の
基体管の上に燃料極、固体電解質、空気極の順に形成さ
れ、円筒管である基体管の中を燃料ガス23が流れ、基
体管の外側を空気24が流れる。この円筒型固体電解質
膜型燃料電池では、発生した電流をインターコネクタを
介してセルチューブ12上の隣接する単電池膜の空気極
に流し、最終的には集電部材5または集電キャップ(後
述する)を介して集電される。
【0010】燃料注入管16の内側には、その上端を燃
料供給室13に位置させると共にその下端をセルチュー
ブ12の下端近傍に位置させた集電棒10が配設されて
いる。集電棒10の下端は、上記単電池膜と電気的に接
続すると共にセルチューブ12の下端を閉塞する集電部
材5に連結している。集電棒10の上端は、ニッケル製
の集電部材5および導電棒4を介してモジュール本体1
の外部と電気的に接続されている。
【0011】セルチューブ12の上端には、上記単電池
膜と電気的に接続する集電コネクタ57が取り付けられ
ており、当該セルチューブ12は、他のセルチューブ1
2と集電コネクタ57を介して並列に接続されている。
また、セルチューブ12の上端および下端の装着向きが
適宜設定されることにより複数のセルチューブ12は、
互いに直列接続されている。
【0012】モジュール本体1の発電室11の下部に
は、多孔質のセラミックス製の仕切板3が設けられてい
る。仕切板3の下方には、仕切板3を介して発電室11
と連通する空気予熱室17が設けられている。
【0013】空気予熱室17には、モジュール本体1の
外部と連通する空気供給管18が接続されている。ま
た、モジュール本体1の発電室11の内部には、空気排
出管19の一端側が位置している。この空気排出管19
は、他端側がモジュール本体1の外側に位置し、中間部
分が空気予熱室17の内部を通過するように配設され、
熱交換に供されている。
【0014】次に、上記構造の円筒型固体電解質型燃料
電池モジュールの作用を説明する。
【0015】発電室11内を作動温度(約900〜10
00℃)に加熱し、燃料供給管7から水素などの燃料ガ
ス23を供給すると共に、空気供給管18から酸化剤で
ある空気24を供給する。燃料供給管7を介して供給さ
れた燃料ガス23は、燃料供給室13から燃料注入管1
6を介してセルチューブ12の下端側まで流入する。一
方、空気予熱室17を介して仕切板3を通過した空気2
4が発電室11内に流入する。
【0016】燃料ガス23がセルチューブ12の多孔質
性の基体管を透過して単電池膜に供給され、空気(酸
素)24が単電池膜に接触すると、該単電池膜が水素
(燃料ガス23)と空気(酸素)24とが電気化学的に
反応して電力が発生する。その電力は、集電部材5、上
部集電コネクタ57a、下部集電コネクタ57b、導電
棒4を介してモジュール本体1の外部に取り出される。
【0017】燃料ガス23がセルチューブ12に供給さ
れて発電に使用された後の残燃料ガス22は、燃料排出
室14に集められて、残燃料排出管8を介して外部に排
出される。一方、発電に供された後の残空気23は、空
気排出管19を介して外部に排出される。
【0018】図5に示されるように、複数のセルチュー
ブ12に均一に燃料ガス23が供給されるように、燃料
ガス23が整流された後に複数のセルチューブ12に供
給されることができる。符号32は整流ヘッダ、33は
分配ヘッダをそれぞれ示している。燃料ガス23は、燃
料供給管7から導入され、整流ヘッダ32によって整流
された後に、分配ヘッダ33によって分配されて、燃料
供給室13に供給される。なお、図5において、図4と
同じ構成要素については同じ符号を付しその説明を省略
する。
【0019】次に、図6を参照して、セルチューブ12
および燃料注入管16の支持構造について説明する。な
お、図6において、図4と同じ構成要素については同じ
符号を付しその説明を省略する。
【0020】図6に示されるように、上部管板20に
は、燃料注入管16を挿通させるための孔40が形成さ
れている。孔40は、大径部41と小径部42とを有し
ている。燃料注入管16の内部には、集電棒10が貫通
するように収容されている。燃料注入管16の上部外周
部にはフランジ部16fが設けられている。フランジ部
16fの直径は、大径部41よりも小さく小径部42よ
りも大きい。フランジ部16fは、孔40の内面におい
て大径部41と小径部42の間に形成された支持台部4
3に引掛けられて支持されている。
【0021】フランジ部16fの上部であって、大径部
41の内部には、上部押えリング44が配設される。上
部押えリング44の下部には、外側に張り出すフランジ
部が形成され、そのフランジ部の外周部には、ねじ部が
形成されている。大径部41の上部にはねじ部が形成さ
れ、上部押えリング44のねじ部と互いに螺合してい
る。上部押えリング44が大径部41と螺合することに
よって、フランジ部16fは、支持台部43に押し付け
られて支持される。
【0022】フランジ部16fの上部であって燃料注入
管16の外周部と上部押えリング44の内周部との間に
は、絶縁碍子リング45が介装されている。絶縁碍子リ
ング45は、燃料注入管16よりも高さ方向において突
出している。
【0023】集電コネクタ固定用リング46は、概ね円
筒状に形成され、その円筒部の下端部には外側にフラン
ジ状に張り出すとともに下方に延びる周回壁部46aを
有している。周回壁部46aの内部に絶縁碍子リング4
5が嵌装され、集電コネクタ固定用リング46の下面
は、絶縁碍子リング45の上面に接触して支持されてい
る。
【0024】上部集電コネクタ57aは、複数の集電棒
10を互いに並列に接続している。上部集電コネクタ5
7aには、孔部が設けられている。上部集電コネクタ5
7aの孔部には、集電コネクタ固定用リング46の円筒
部が挿通される。上部集電コネクタ57aは、集電コネ
クタ固定用リング46の円筒部の下端部の張り出し部分
に相当する周回上面に支持される。
【0025】その周回上面との間に上部集電コネクタ5
7aを挟むように、集電コネクタ固定用リング46の円
筒部の外周部には、集電コネクタ押えリング47が設け
られる。集電コネクタ押えリング47の自重により上部
集電コネクタ57aが集電コネクタ固定用リング46の
周囲上面に押圧されることで、上部集電コネクタ57a
は支持される。
【0026】上部集電コネクタ57a、集電コネクタ固
定用リング46および集電コネクタ押えリング47のそ
れぞれは、導電性を有している。集電コネクタ押えリン
グ47には、集電コイル48の一端部が電気的に接続さ
れ、その他端部が集電棒10の上端部に電気的に接続さ
れている。
【0027】下部管板21において、孔40の真下に相
当する位置には、孔50が形成されている。孔50に
は、セルチューブ12が挿通される。そのセルチューブ
12の内部には、燃料注入管16が収容され、二重管構
造とされている。
【0028】孔50は、大径部51と小径部52とを有
している。小径部52は、セルチューブ12の外周部よ
りも大径に形成されている。孔50の内面において大径
部51と小径部52の間には、支持台部53が形成され
ている。支持台部53には、孔50とセルチューブ12
の外周部との間をシールするためのシールリング54が
設けられている。
【0029】シールリング54の上部であって、大径部
51の内部には、下部押えリング55が配設される。下
部押えリング55の外周部には、ねじ部が形成されてい
る。大径部51の上部には、ねじ部が形成されている。
下部押えリング55のねじ部は、大径部51のねじ部と
互いに螺合している。下部押えリング55が大径部51
に螺合したときに、シールリング54は、下部押えリン
グ55によって支持台部53に押し付けられて支持され
る。
【0030】セルチューブ12の上端部には、導電性の
集電キャップ56が載せられている。集電キャップ56
は、概ね円筒状に形成され、その円筒部の高さ方向中間
位置に外側に張り出すフランジ部が形成されている。集
電キャップ56の円筒部の外径は、セルチューブ12の
内径よりも若干小さく形成され、円筒部の下部はセルチ
ューブ12の内部に収められる。集電キャップ56のフ
ランジ部の外径は、セルチューブ12の外径と概ね等し
く形成され、そのフランジ部がセルチューブ12の上端
面に支持される。
【0031】集電キャップ56のフランジ部の上面に
は、複数のセルチューブ12を互いに直列接続するため
の下部集電コネクタ57bが電気的に接続されている。
集電キャップ56の円筒部には、そのフランジ部との間
に下部集電コネクタ57bを挟んだ状態で集電コネクタ
押えリング58が設けられている。集電コネクタ押えリ
ング58の自重により下部集電コネクタ57bが集電キ
ャップ56のフランジ部の上面に押圧されることで、下
部集電コネクタ57bは支持されている。
【0032】セルチューブ12の内部下端部において、
集電棒10は、導電部材5によってセルチューブ12に
電気的に接続されている。セルチューブ12の下端部に
は、シールキャップ5aが設けられている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
円筒型固体電解質型燃料電池モジュールでは、集電を上
部管板20よりも上の還元雰囲気で行うに際し、燃料供
給室13内と燃料排出室14内とで両極(+、−)の集
電を行っていた。そのため、万一、セルチューブ12の
1本でも異常になった場合等のメンテナンス(交換)作
業は、天板2を開放した後に燃料供給室13の部品を全
て分解した後に、上部管板20を開放して行う必要があ
った。
【0034】セルチューブ12は、上部管板20の下方
に位置する下部集電コネクタ57bに集電キャップ56
および集電コネクタ押えリング58を介して接続されて
いるため、そのセルチューブ12を取り出すべく下部集
電コネクタ57bなどとの接続状態を解除するために
は、上部管板20を開放しなければならなかった。
【0035】上部管板20に形成された燃料注入管16
を挿通・支持するための孔40は、下部管板21に形成
されたセルチューブ12を挿通・支持するための孔50
よりも孔径が小さいため、セルチューブ12を取り出す
ためには、上部管板20を開放する必要があった。
【0036】上記のことから、セルチューブのメンテナ
ンス作業が大掛かりな作業となり、時間がかかってメン
テナンス性が悪いという欠点があった。
【0037】本発明の目的は、装着されたセルチューブ
のメンテナンス(交換)作業の作業性に優れた固体電解
質型燃料電池モジュールを提供することである。本発明
の他の目的は、天板を開放するのみでセルチューブのメ
ンテナンス作業が可能な固体電解質型燃料電池モジュー
ルを提供することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中の請求
項対応の技術的事項には、括弧()つき、番号、記号等
が添記されている。その番号、記号等は、請求項対応の
技術的事項と実施の複数・形態のうちの少なくとも一つ
の形態の技術的事項との一致・対応関係を明白にしてい
るが、その請求項対応の技術的事項が実施の形態の技術
的事項に限定されることを示されるためのものではな
い。
【0039】本発明の固体電解質型燃料電池モジュール
は、モジュール本体(1)と、前記モジュール本体
(1)の内部を第1空間(14、11)と第2空間(1
3)に仕切るための仕切部(20)と、前記第1空間
(14、11)側に設けられ、燃料電池セル(12a)
が形成されたセルチューブ(12)とを備え、前記仕切
部(20)には、前記セルチューブ(12)の延在方向
の概ね延長線上に前記セルチューブ(12)を挿通可能
な大きさの開口部(150)が形成され、前記燃料電池
セル(12a)により発電された電力を取り出すための
第1導電型電極部(57a)および第2導電型電極部
(57b)は、前記第2空間(13)側に設けられてい
る。
【0040】上記において、前記第1空間(14、1
1)は、燃料排出室(14)および発電室(11)を含
む空間であることができる。前記第2空間(13)は、
燃料供給室(13)であることができる。前記仕切部
(20)は、上部管板(20)であることができる。前
記第1導電型電極部(57a)は、上部集電コネクタ
(57a)または集電棒(10)であることができる。
前記第2導電型電極部(57b)は、下部集電コネクタ
(57b)または集電キャップ(56)であることがで
きる。
【0041】本発明の固体電解質型燃料電池モジュール
において、前記モジュール本体(1)の内部には、前記
セルチューブ(12)が複数設けられ、前記第1導電型
電極部(57a)および前記第2導電型電極部(57
b)は、前記第2空間(13)側で、他の前記セルチュ
ーブ(12)に対応する前記第1導電型電極部(57
a)および前記第2導電型電極部(57b)とそれぞれ
接続されている。
【0042】本発明の固体電解質型燃料電池モジュール
において、前記第1導電型電極部(57a)および前記
第2導電型電極部(57b)と、前記他のセルチューブ
(12)に対応する前記第1導電型電極部(57a)お
よび前記第2導電型電極部(57b)との接続状態の解
除作業は、前記仕切部(20)を外すことなく前記第2
空間(13)側で実施可能とされ、前記セルチューブ
(12)は、前記接続状態が解除されたときに、前記仕
切部(20)を外すことなく前記開口部(150)を介
して前記第2空間(13)側に移動可能に構成されてい
る。
【0043】本発明の固体電解質型燃料電池モジュール
は、モジュール本体(1)と、前記モジュール本体
(1)の内部空間を概ね第1空間(13)と第2空間
(14、11)に仕切る第1仕切板(20)と、前記第
2空間(14、11)を概ね第3空間(14)と第4空
間(11)に仕切る第2仕切板(21)と、前記モジュ
ール本体(1)の内部に設けられ、燃料電池セル(12
a)が前記第4空間(11)に位置するように形成さ
れ、その開口部が前記第3空間(14)に開口するよう
に設けられた概ね有底円筒状のセルチューブ(12)
と、その一端開口部が前記セルチューブ(12)の内部
空間に開口するように設けられ、その他端開口部が前記
第1空間(13)に開口するように設けられた気体供給
管(16)とを備えた固体電解質型燃料電池モジュール
であって、前記第2仕切板(21)は、前記セルチュー
ブ(12)を挿通させた状態で支持し、前記第1仕切板
(20)は、前記セルチューブ(12)を挿通可能な大
きさに形成された開口部(150)を有し、前記気体供
給管(16)を前記開口部(150)に挿通させた状態
で支持し、前記固体電解質型燃料電池モジュールは、更
に、前記セルチューブ(12)の底部に電気的に接続し
前記燃料電池セル(12a)により発電された電力を取
り出すための第1導電型電極部(10)と、前記セルチ
ューブ(12)の前記開口部に電気的に接続し前記燃料
電池セル(12a)により発電された電力を取り出すた
めの第2導電型電極部(190)とを備え、前記第1導
電型電極部(10)および前記第2導電型電極部(19
0)は、前記開口部(150)を介して前記第1空間
(13)に設けられている。
【0044】上記において、前記第1空間(13)は、
燃料供給室(13)であることができる。前記第2空間
(14、11)は、燃料排出室(14)および発電室
(11)を含む空間であることができる。前記第1仕切
板(20)は、上部管板(20)であることができる。
前記第3空間(14)は、燃料排出室(14)であるこ
とができる。前記第4空間(11)は、発電室(11)
であることができる。前記第2仕切板(21)は、下部
管板(21)であることができる。前記気体供給管(1
6)は、燃料注入管(16)であることができる。前記
第1導電型電極部(10)は、集電棒(10)であるこ
とができる。前記第2導電型電極部(190)は、下部
集電コイル(190)であることができる。
【0045】本発明の固体電解質型燃料電池モジュール
において、前記モジュール本体(1)の内部には、前記
セルチューブ(12)が複数設けられ、前記第1導電型
電極部(10)および前記第2導電型電極部(190)
は、前記第1空間(13)で、他の前記セルチューブ
(12)の前記第1導電型電極部(10)および前記第
2導電型電極部(190)とそれぞれ接続され、前記接
続状態の解除作業は、前記第1仕切板(20)を外すこ
となく前記第1空間(13)で実施可能とされ、前記セ
ルチューブ(12)は、前記接続状態が解除されたとき
に、前記第1仕切板(20)を外すことなく前記開口部
(150)を介して前記第1空間(13)側に移動可能
に構成されている。
【0046】本発明の固体電解質型燃料電池モジュール
において、前記第2導電型電極部(190)は、少なく
ともその一部が伸縮自在に構成されている。
【0047】上記において、伸縮自在とは主として熱膨
張を考慮し、例えばコイル状または蛇腹状に形成される
ことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の固体電解質型燃料電池モ
ジュールの一実施形態として、円筒型固体電解質型燃料
電池モジュールについて説明する。
【0049】図1および図2を参照して、第1実施形態
の円筒型固体電解質型燃料電池モジュールについて説明
する。図1および図2において、図4から図6と同じ構
成要素については、同じ符号を付してその説明を省略す
る。図2は、図1に示した円筒型固体電解質型燃料電池
モジュールの上部管板20における支持構造を拡大して
示した図である。
【0050】上部管板20において、下部管板21の孔
50の略真上位置には、下部管板21の孔50よりも大
径の孔150が形成されている。なお、孔50は、図6
の孔50と同じ符号が付されていることからも明らかな
ように、その孔径は同じである。また、上部管板20お
よび下部管板21は、金属製である。
【0051】孔150の孔径は、セルチューブ12を出
し入れ可能な大きさに形成されている。孔150は、小
径部151と大径部152とを有している。孔150の
内面において小径部151と大径部152の間には、支
持台部153が形成されている。
【0052】支持台部153には、平板状の第1絶縁リ
ング161が載せられている。第1絶縁リング161
は、その断面が横長矩形状に形成されている。第1絶縁
リング161は、支持台部153に載せられているのみ
で固定されていない。第1絶縁リング161の外径は、
大径部152の径よりも小さく形成され、クリアランス
が確保されている。固体電解質型燃料電池の反応温度は
900〜1000℃と高温であることから、各部材の熱
膨張を考慮してクリアランスが設けられる(以下のクリ
アランスについても同じ。)
【0053】第1絶縁リング161の上面には、その断
面が縦長矩形状に形成された第2絶縁リング162が載
せられている。第2絶縁リング162は、第1絶縁リン
グ161の上面に載せられているのみで固定されていな
い。第2絶縁リング162の外径は、大径部152の径
よりも小さく形成され、クリアランスが確保されてい
る。
【0054】集電リング170は、導電性部材である。
集電リング170は、上部よりも下部が厚肉とされた概
ね円筒状に形成されている。集電リング170の下部の
第1内径部175は、集電リング170の上部の第2内
径部176に比べて、小さく形成されている。集電リン
グ170の下部の第1外径部177は、集電リング17
0の上部の第2外径部178に比べて大きく形成されて
いる。集電リング170の下部には、内側に張り出した
第1フランジ部171が形成されている。
【0055】燃料注入管16の外周部には、外側に張り
出すフランジ部16fが形成されている。フランジ部1
6fは、大径フランジ部16gと小径フランジ部16h
とを有している。小径フランジ部16hの径は、第1フ
ランジ部171の内径よりも小さく形成され、クリアラ
ンスが確保されている。大径フランジ部16gの径は、
第1内径部175の径よりも小さく形成され、クリアラ
ンスが確保されている。大径フランジ部16gの径は、
第1フランジ部171の内径よりも大きく形成されてい
る。第1フランジ部171には、燃料注入管16のフラ
ンジ部16f(大径フランジ部16g)が支持されてい
る。第1フランジ部171には、大径フランジ部16g
が載せられているだけで固定されていない。
【0056】第1外径部177の径は、第1絶縁リング
161の内径よりも小さく形成され、クリアランスが確
保されている。第1絶縁リング161の内径部と外径部
との間の径方向の長さは、第1絶縁リング161の外径
部が大径部152に直接接触し、かつその接触部方向に
集電リング170が移動したときであっても、第1絶縁
リング161の内径部が小径部151よりも突出し、第
1外径部177が小径部151に接触しない大きさに設
定されている。
【0057】集電リング170の高さ方向中間位置に
は、外側に張り出す第2フランジ部172が形成されて
いる。第2フランジ部172の外径は、小径部151の
径よりも大きく、第2絶縁リング162の内径よりも小
さい。第1絶縁リング161の上面であって第2絶縁リ
ング162の内側には、第2フランジ部172が載せら
れている。第1絶縁リング161の上面には、第2フラ
ンジ部172が載せられているだけで固定はされていな
い。第2フランジ部172の高さは、第2絶縁リング1
62の高さよりも高い。
【0058】第2フランジ部172の上面には、その断
面が横長矩形状(平板状)に形成された第3絶縁リング
163が載せられている。第3絶縁リング163は、第
2フランジ部172の上面に載せられているだけで固定
されていない。第3絶縁リング163の外径は、大径部
152の径よりも小さく形成され、クリアランスが確保
されている。第3絶縁リング163の内径は、第2外径
部178の径よりも大きく形成され、クリアランスが確
保されている。
【0059】大径部152において、上記のように配置
された第3絶縁リング163の上方に位置する内周面に
は、ねじ部152nが形成されている。このねじ部15
2nには、第1上部押えリング164が螺合される。
【0060】第1上部押えリング164は、概ね短尺の
円筒形状に形成されている。第1上部押えリング164
の下部には、外側に張り出すフランジ部が形成され、そ
のフランジ部の外周面に刻設されたねじ部が上記ねじ部
152nと互いに螺合する。第1上部押えリング164
をねじ部152nに螺合させることで、第3絶縁リング
163、第2フランジ部172および第1絶縁リング1
61には、下向きの押圧力が作用し、これにより、第2
フランジ部172が支持台部153に堅固に支持され
る。
【0061】第1上部押えリング164の内側であっ
て、第3絶縁リング163の上面には、絶縁スリーブ1
65が載せられている。絶縁スリーブ165の高さは、
第1上部押えリング164の高さよりも高く形成されて
いる。絶縁スリーブ165の高さは、第3絶縁リング1
63の上面に載置されたときに集電リング170の高さ
よりも低く設定されている。絶縁スリーブ165の内径
は、第2外径部178の径よりも大きく形成され、絶縁
スリーブ165の外径は、第1上部押えリング164の
内径よりも小さく形成されている。いずれもクリアラン
スが確保される。
【0062】第1絶縁リング161、第2絶縁リング1
62、第3絶縁リング163および絶縁スリーブ165
は、集電リング170と、第1上部押えリング164お
よび上部管板20とを電気的に絶縁させている。
【0063】集電リング170の上面部170aには、
導電性の下部集電コネクタ57bが直接接触した状態で
載せられている。集電リング170には、上下方向に貫
通する貫通孔179が形成されている。下部集電コイル
190は、燃料注入管16の周囲を燃料注入管16と非
接触状態で巻回し、その一端部が導電性の集電キャップ
56に電気的に接続されている。下部集電コイル190
の他端部は、貫通孔179を通って集電リング170の
上面部170aに導かれ、下部集電コネクタ57bに電
気的に接続されて集電に供される。
【0064】第1内径部175の上部、すなわち、第1
内径部175のうち第1フランジ部171に支持された
状態のフランジ部16fよりも上方に位置する内周面に
は、ねじ部175nが形成されている。ねじ部175n
には、第2上部押えリング180が螺合される。
【0065】第2上部押えリング180は、概ね円筒状
に形成されている。第2上部押えリング180の内径部
は、燃料注入管16の外径よりも大きく形成されてい
る。第2上部押えリング180の下端部には、外側に張
り出す第1フランジ部181が形成され、第2上部押え
リング180の上端部には、外側に張り出す第2フラン
ジ部182が形成されている。第1フランジ部181の
外周部には、第1ねじ部181nが刻設されている。第
2フランジ部182の外周部には、第2ねじ部182n
が刻設されている。
【0066】集電リング170のねじ部175nには、
第2上部押えリング180の第1ねじ部181nが螺合
している。これにより、フランジ部16fに下方に向く
押圧力が作用し、フランジ部16fは第1フランジ部1
71に堅固に支持される。
【0067】集電リング170のねじ部175nに第2
上部押えリング180の第1ねじ部181nが螺合した
とき、第2フランジ部182の第2ねじ部182nは、
下部集電コネクタ57bよりも上方に位置する。この状
態の第2フランジ部182の第2ねじ部182nに、下
部集電コネクタ押えリング185が螺合する。
【0068】下部集電コネクタ押えリング185は、そ
の断面が横長矩形状に形成された概ね円筒状に形成さ
れ、その内周部には、第2ねじ部182nに螺合するね
じ部185nが形成されている。下部集電コネクタ押え
リング185のねじ部185nを第2ねじ部182nに
螺合させることによって、下部集電コネクタ57bには
下方に向く押圧力が作用し、下部集電コネクタ57b
は、上面部170aに押し付けられ支持される。
【0069】下部集電コネクタ押えリング185の外径
は、集電リング170の第2外径部178よりも大きく
形成されている。また、下部集電コネクタ押えリング1
85の外径部と内径部との間の径方向寸法は、集電リン
グ170の上部(上面部170a)の第2外径部178
と第2内径部176との間の径方向寸法よりも大きく形
成されている。これらのことから、下部集電コネクタ押
えリング185は、比較的大きな面積で下部集電コネク
タ57bを上面部170aに押し付けることができる。
【0070】第2上部押えリング180の上面であっ
て、燃料注入管16の外周部との間には、絶縁碍子18
6が設けられている。絶縁碍子186は、概ね円筒状に
形成され、その内径部は燃料注入管16の外径よりも大
きく形成され、クリアランスが確保されている。絶縁碍
子186は、外径が大きく肉厚の大外径部186aと、
外径が小さく薄肉の小外径部186bとを有している。
絶縁碍子186の外周面において、大外径部186aと
小外径部186bとの間には段部186cが形成されて
いる。絶縁碍子186の段部186cは、第2上部押え
リング180の上面180aに支持される。
【0071】段部186cが上面180aに支持された
状態において、小外径部186bは、第2上部押えリン
グ180の内周部と燃料注入管16の外周部との間で、
上面180aより下方に延在するように設けられてい
る。これにより、第2上部押えリング180と燃料注入
管16とが接触することが抑制される。小外径部186
bは、第2上部押えリング180の内周部と概ね接触し
ている。
【0072】絶縁碍子186の上面186dには、上部
集電コネクタ固定用リング187が載せられている。上
部集電コネクタ固定用リング187は、概ね円筒状に形
成され、その下端部には外側に張り出すフランジ部18
7aが形成されている。フランジ部187aの外周部に
は、下側に立設された周回壁部187bが形成されてい
る。フランジ部187aの下面は、絶縁碍子186の上
面186dに載せられている。フランジ部187aの下
面は、絶縁碍子186の上面186dに固定されていな
い。周回壁部187bの内径は、絶縁碍子186の上面
186dの外径よりも大きく形成され、クリアランスが
確保されている。絶縁碍子186は、上部集電コネクタ
固定用リング187と第2上部押えリング180との間
の電気的絶縁性を確保している。
【0073】フランジ部187aの上面には、上部集電
コネクタ57aが載せられている。上部集電コネクタ固
定用リング187の外周部には、上部集電コネクタ押え
リング188が配設される。上部集電コネクタ押えリン
グ188は、上部集電コネクタ57aの上面に載せられ
る。これにより、上部集電コネクタ57aと上部集電コ
ネクタ押えリング188とが電気的に接続される。
【0074】燃料注入管16内に収容された集電棒10
の上端部は、上部集電コネクタ固定用リング187の上
方から突出するように設けられる。集電棒10の上端部
には、導電部材5が電気的に接続されている。上部集電
コイル189は、集電棒10の周囲を巻回し、その一端
部が導電部材5に、その他端部が上部集電コネクタ押え
リング188に、それぞれ電気的に接続されている。
【0075】次に、セルチューブ12のメンテナンス作
業を行うときの作業手順について説明する。
【0076】まず、天板2を開放する。次いで、上部集
電コネクタ押えリング188を上部集電コネクタ固定用
リング187から外す。次に、上部集電コネクタ57a
を上部集電コネクタ固定用リング187から外す。次い
で、上部集電コネクタ固定用リング187、絶縁碍子1
86の順に取り外す。
【0077】その後、下部集電コネクタ押えリング18
5のねじ部185nと、第2上部押えリング180の第
2ねじ部182nとの螺合を解いて、下部集電コネクタ
押えリング185を第2上部押えリング180から取り
外す。
【0078】次に、第2上部押えリング180の第1ね
じ部181nと集電リング170のねじ部175nとの
螺合を解いて、第2上部押えリング180を集電リング
170から取り外す。
【0079】次に、下部集電コネクタ57bを集電リン
グ170の上面170aから外す。次いで、第2外径部
178の外周側であって第3絶縁リング163の上面に
設けられた絶縁スリーブ165を取り外す。次に、上部
押えリング164とねじ部152nとの螺合を解除し、
上部押えリング164を取り外す。
【0080】次に、第3絶縁リング163を取り外す。
その後、集電リング170と燃料注入管16と集電キャ
ップ56を孔150を介して燃料供給室13側に取り出
す。次に、第1絶縁リング161を取り出す。
【0081】次いで、下部押えリング55と大径部51
との螺合を解除して、下部押えリング55を、孔150
を介して燃料供給室13側に取り出す。次に、シールリ
ング54を支持台部53から取り外して、孔50および
孔150を介して燃料供給室13側に取り出す。次い
で、セルチューブ12および集電棒10を孔50および
孔150を介して燃料供給室13側に取り出す。
【0082】なお、上記の取り外しの作業手順は一例に
過ぎない。図1および図2を参照して上記において説明
した構成において、各部材間の干渉等がおきなければ、
上記以外の作業手順であることができる。
【0083】メンテナンス作業の後に、セルチューブ1
2を孔50および孔150に挿通させる作業方法は、上
記の取り外しの作業方法と逆の順番で行われる。
【0084】上記のように、セルチューブ12をメンテ
ナンスする場合には、天板2を開放した後に、上部管板
20の上方に位置する上部集電コネクタ57aおよび下
部集電コネクタ57bと各種部品との接続(結合)状態
を解除するだけで、上部管板20を開放することなく、
セルチューブ12を取り出すことができる。したがっ
て、メンテナンス作業の作業性に優れている。
【0085】第1実施形態によれば、セルチューブ12
の交換等のメンテナンス作業が格段に容易になる。従来
は、そのメンテナンス作業に1週間程度かかっていた
が、本実施形態によれば、1日程度で済むという効果が
得られる。
【0086】次に、図3を参照して、本発明の円筒型固
体電解質型燃料電池モジュールの第2実施形態について
説明する。図3において、図1および図2と同じ構成要
素については同じ符号を付し、その詳細な説明に付いて
は省略する。
【0087】第1実施形態においては、集電キャップ5
6と下部集電コネクタ57bとは、下部集電コイル19
0により電気的に接続されていたが、第2実施形態で
は、この下部集電コイル190に代えて以下の構成が採
用される。
【0088】集電リング170の第1フランジ部171
の下端部と、集電キャップ56の上端部との間には、蛇
腹状の導電リング195が設けられる。導電リング19
5は、第1フランジ部171の下端部に電気的に接続さ
れ、且つ機械的に固定されている。同様に、導電リング
195は、集電キャップ56の上端部に電気的に接続さ
れ、且つ機械的に固定されている。
【0089】導電リング195が蛇腹状に形成されるの
は、燃料電池の反応時の熱膨張により集電キャップ56
と集電リング170との間の距離が変動することがある
ためである。なお、上部集電コイル189および下部集
電コイル190において、伸縮自在なコイル状に形成さ
れているのも上記と同じ理由に基づくものである。
【0090】上記第2実施形態においても、上記第1実
施形態と同様の効果が得られる。
【0091】上記の実施形態におけるそれぞれの円筒型
固体電解質型燃料電池モジュールは、例えば発電レベル
が数10kW級のものである。
【0092】また、上記の実施形態におけるそれぞれの
円筒型固体電解質型燃料電池モジュールのセルチューブ
12の単電池膜は、基体管の上に燃料極、固体電解質、
空気極の順に形成され、基体管の中を燃料ガス23が流
れ、基体管の外側を空気24が流れる構成として説明し
たが、この構成に代えて、基体管の上に空気極、固体電
解質、燃料極の順に形成され、基体管の中を空気24が
流れ、基体管の外側を燃料ガス23が流れる構成とする
ことができる。その場合には、燃料注入管16には燃料
ガス23に代えて空気24が供給され、燃料排出室14
には燃料電池反応後に残った(未反応の)空気が導入さ
れ、発電室11には空気24に代えて燃料ガス23が供
給される。
【0093】
【発明の効果】本発明の固体電解質型燃料電池モジュー
ルによれば、セルチューブのメンテナンス(交換)作業
の作業性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の円筒型固体電
解質型燃料電池モジュールを示す側面図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態の円筒型固体電
解質型燃料電池モジュールの要部を拡大して示す側面図
である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態の円筒型固体電
解質型燃料電池モジュールを示す側面図である。
【図4】図4は、従来の円筒型固体電解質型燃料電池モ
ジュールを示す側面図である。
【図5】図4は、従来の他の円筒型固体電解質型燃料電
池モジュールを示す側面図である。
【図6】図6は、従来の円筒型固体電解質型燃料電池モ
ジュールにおける、燃料注入管およびセルチューブの支
持構造を示す側面図である。
【符号の説明】
5 導電部材 10 集電棒 12 セルチューブ 16 燃料注入管 16f フランジ部 16g 大径フランジ部 16h 小径フランジ部 20 上部管板 21 下部管板 50 孔 56 集電キャップ 57a 上部集電コネクタ 57b 下部集電コネクタ 150 孔 151 小径部 152 大径部 152n ねじ部 153 支持台部 161 第1絶縁リング 162 第2絶縁リング 163 第3絶縁リング 164 第1上部押えリング 165 絶縁スリーブ 170 集電リング 170a 上面部 171 第1フランジ部 172 第2フランジ部 175 第1内径部 175n ねじ部 176 第2内径部 177 第1外径部 178 第2外径部 179 貫通孔 180 第2上部押えリング 180a 上面 181 第1フランジ部 181n 第1ねじ部 182 第2フランジ部 182n 第2ねじ部 185 下部集電コネクタ押えリング 185n ねじ部 186 絶縁碍子 186a 大外径部 186b 小外径部 186c 段部 186d 上面 187 上部集電コネクタ固定用リング 187a フランジ部 187b 周回壁部 188 上部集電コネクタ押えリング 189 上部集電コイル 190 下部集電コイル 195 導電リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H026 AA06 CC06 CV02 5H027 AA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュール本体と、 前記モジュール本体の内部を第1空間と第2空間に仕切
    るための仕切部と、 前記第1空間側に設けられ、燃料電池セルが形成された
    セルチューブとを備え、 前記仕切部には、前記セルチューブの延在方向の概ね延
    長線上に前記セルチューブを挿通可能な大きさの開口部
    が形成され、 前記燃料電池セルにより発電された電力を取り出すため
    の第1導電型電極部および第2導電型電極部は、前記第
    2空間側に設けられている固体電解質型燃料電池モジュ
    ール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固体電解質型燃料電池モ
    ジュールにおいて、 前記モジュール本体の内部には、前記セルチューブが複
    数設けられ、 前記第1導電型電極部および前記第2導電型電極部は、
    前記第2空間側で、他の前記セルチューブに対応する前
    記第1導電型電極部および前記第2導電型電極部とそれ
    ぞれ接続されている固体電解質型燃料電池モジュール。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の固体電解質型燃料電池モ
    ジュールにおいて、 前記第1導電型電極部および前記第2導電型電極部と、
    前記他のセルチューブに対応する前記第1導電型電極部
    および前記第2導電型電極部との接続状態の解除作業
    は、前記仕切部を外すことなく前記第2空間側で実施可
    能とされ、 前記セルチューブは、前記接続状態が解除されたとき
    に、前記仕切部を外すことなく前記開口部を介して前記
    第2空間側に移動可能に構成されている固体電解質型燃
    料電池モジュール。
  4. 【請求項4】 モジュール本体と、前記モジュール本体
    の内部空間を概ね第1空間と第2空間に仕切る第1仕切
    板と、 前記第2空間を概ね第3空間と第4空間に仕切る第2仕
    切板と、 前記モジュール本体の内部に設けられ、燃料電池セルが
    前記第4空間に位置するように形成され、その開口部が
    前記第3空間に開口するように設けられた概ね有底円筒
    状のセルチューブと、 その一端開口部が前記セルチューブの内部空間に開口す
    るように設けられ、その他端開口部が前記第1空間に開
    口するように設けられた気体供給管とを備えた固体電解
    質型燃料電池モジュールであって、 前記第2仕切板は、前記セルチューブを挿通させた状態
    で支持し、 前記第1仕切板は、前記セルチューブを挿通可能な大き
    さに形成された開口部を有し、前記気体供給管を前記開
    口部に挿通させた状態で支持し、 前記固体電解質型燃料電池モジュールは、 更に、 前記セルチューブの底部に電気的に接続し前記燃料電池
    セルにより発電された電力を取り出すための第1導電型
    電極部と、 前記セルチューブの前記開口部に電気的に接続し前記燃
    料電池セルにより発電された電力を取り出すための第2
    導電型電極部とを備え、 前記第1導電型電極部および前記第2導電型電極部は、
    前記開口部を介して前記第1空間に設けられている固体
    電解質型燃料電池モジュール。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の固体電解質型燃料電池モ
    ジュールにおいて、 前記モジュール本体の内部には、前記セルチューブが複
    数設けられ、 前記第1導電型電極部および前記第2導電型電極部は、
    前記第1空間で、他の前記セルチューブの前記第1導電
    型電極部および前記第2導電型電極部とそれぞれ接続さ
    れ、 前記接続状態の解除作業は、前記第1仕切板を外すこと
    なく前記第1空間で実施可能とされ、 前記セルチューブは、前記接続状態が解除されたとき
    に、前記第1仕切板を外すことなく前記開口部を介して
    前記第1空間側に移動可能に構成されている固体電解質
    型燃料電池モジュール。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の固体電解質型
    燃料電池モジュールにおいて、 前記第2導電型電極部は、少なくともその一部が伸縮自
    在に構成されている固体電解質型燃料電池モジュール。
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