JP2002297511A - メッセージ通信機 - Google Patents

メッセージ通信機

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JP2002297511A JP2001099839A JP2001099839A JP2002297511A JP 2002297511 A JP2002297511 A JP 2002297511A JP 2001099839 A JP2001099839 A JP 2001099839A JP 2001099839 A JP2001099839 A JP 2001099839A JP 2002297511 A JP2002297511 A JP 2002297511A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッセージを受信する携帯電話機等のメッセ
ージ通信機で、受信メッセージの送信者を識別する情報
をユーザにとって利用し易くする。 【解決手段】 メニュー情報作成手段8が受信メッセー
ジの送信者を識別する情報を含むメニュー情報を作成す
る。メニュー情報作成手段8は、例えば送信者識別情報
を所定の順序で並べたメニュー情報を作成する。また、
表示手段5がメニュー情報作成手段8により作成される
メニュー情報をユーザに対して表示出力し、受付手段4
が表示出力されるメニュー情報の中から送信者識別情報
の指定をユーザから受け付け、処理手段8が受け付けた
送信者識別情報に関して所定の処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッセージを受信
する携帯電話機等のメッセージ通信機に関し、特に、受
信メッセージの送信者を識別する情報をユーザにとって
利用し易くするメッセージ通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話機は近年において非常に
普及しており、携帯電話機では、通話を行う機能以外
に、メールのメッセージを送受信する機能も多く利用さ
れている。従来の携帯電話機では、メールのメッセージ
を受信した場合には、受信した全てのメールメッセージ
が予め設けられたフォルダ(受信メールメッセージフォ
ルダ)に蓄積される。そして、携帯電話機のユーザは、
受信メールメッセージフォルダに蓄積された多くのメー
ルメッセージを1つ1つ手入力で閲覧したり、必要なメ
ールメッセージを探したりする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の携帯電話機では、例えば特定の送信者から
受信したメールメッセージの一覧を見たいような場合
に、ユーザが多くの受信メールメッセージを1つずつ手
入力で探していかなければならず、必要な受信メールメ
ッセージを見逃してしまうことがあり、或いはこれを探
すために多くの操作を行わなければならないといった不
具合があった。また、上記のような従来の携帯電話機で
は、例えば受信したメールメッセージを送信した者(送
信者)のアドレス等を当該携帯電話機に登録する場合に
は、ユーザの手作業が必要となってしまって面倒である
といった不具合があった。
【0004】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、受信メッセージの送信者を識
別する情報をユーザにとって利用し易くすることができ
るメッセージ通信機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るメッセージ通信機では、メッセージを
受信する機能を有する構成において、メニュー情報作成
手段が受信メッセージの送信者を識別する情報(送信者
識別情報)を含むメニュー情報を作成する。従って、受
信メッセージの送信者を識別する情報を含むメニュー情
報が自動的に作成されるため、受信メッセージの送信者
を識別する情報をユーザにとって利用し易くすることが
できる。
【0006】ここで、メッセージとしては、種々なメッ
セージであってもよく、例えばメールのメッセージが用
いられてもよく、例えば携帯電話機等における通常の通
話のメッセージが用いられてもよい。また、メッセージ
を構成する情報としては、種々な情報であってもよく、
例えば文字や数字や記号等のテキスト情報や、音声情報
や、画像情報や、これらの組合せなどを用いることがで
きる。
【0007】また、送信者を識別する情報を含むメニュ
ー情報を作成する対象となる受信メッセージとしては、
例えば受信した全てのメッセージが対象となってもよ
く、或いは、予め設定された所定の条件を満たす受信メ
ッセージのみが対象となってもよい。具体的には、例え
ば、メールのメッセージに関しては、受信されてメモリ
に記憶されているメッセージを対象とすることができ
る。また、具体的には、例えば、携帯電話機等における
通話のメッセージに関しては、通話の着信に対してユー
ザが電話に出た(オフフックした)メッセージを対象と
することができる。
【0008】また、送信者を識別する情報としては、種
々な情報が用いられてもよく、例えばアドレスの情報
や、携帯電話機等の電話番号の情報や、送信者の名前の
情報などを用いることができる。また、受信メッセージ
の送信者を識別する情報を含むメニュー情報には、例え
ば受信メッセージの送信者を識別する情報のみが含まれ
ていてもよく、或いは、他の者を識別する情報が含まれ
ていてもよい。
【0009】また、メニュー情報作成手段により作成さ
れるメニュー情報としては、例えば受信メッセージの送
信者に関して専用のメニュー情報が作成されてもよく、
或いは、携帯電話機等における電話帳のような他のメニ
ュー情報と共通のものとして作成されてもよい。また、
メニュー情報作成手段によりメニュー情報を作成するタ
イミングとしては、種々なタイミングが用いられてもよ
く、例えばユーザにより所定の操作が行われたタイミン
グや、例えば新たにメッセージを受信したタイミングな
どを用いることができる。
【0010】また、本発明に係るメッセージ通信機で
は、メニュー情報作成手段は、送信者識別情報を所定の
順序で並べたメニュー情報を作成する。従って、メニュ
ー情報において送信者識別情報が所定の順序で並べられ
るため、必要な送信者情報を探すことなどがユーザにと
って容易となり、使い勝手をよくすることができる。
【0011】ここで、所定の順序としては、種々な順序
が用いられてもよく、例えば五十音の順序や、日付の順
序や、同一の送信者から受信したメッセージの数の順序
などを用いることができる。また、五十音順としては先
頭からの順序(いわゆる、あいうえお順)や末尾からの
順序(つまり、あいうえお順とは逆の順序)を用いるこ
とができ、日付の順序としては最新からの順序や最古か
らの順序を用いることができ、メッセージ数の順序とし
ては多い方からの順序や少ない方からの順序を用いるこ
とができる。
【0012】また、本発明に係るメッセージ通信機で
は、表示手段がメニュー情報作成手段により作成される
メニュー情報をユーザに対して表示出力し、受付手段が
表示出力されるメニュー情報の中から送信者識別情報の
指定をユーザから受け付け、処理手段が受け付けた送信
者識別情報に関して所定の処理を実行する。従って、メ
ニュー情報作成手段により作成されるメニュー情報の中
から送信者識別情報をユーザにより指定することがで
き、指定した送信者識別情報に関して所定の処理が行わ
れるため、送信者識別情報を指定して所定の処理を実行
させるための操作をユーザにとって簡易化することがで
き、使い勝手をよくすることができる。
【0013】ここで、表示出力されるメニュー情報の中
から送信者識別情報の指定を受け付ける仕方としては、
種々な仕方が用いられてもよく、一例として、メニュー
情報中にカーソルを表示出力して、ユーザの操作により
移動させられるカーソルの位置に対応した送信者識別情
報を受け付けるような仕方を用いることができる。
【0014】また、所定の処理としては、種々な処理で
あってもよく、例えば受信メッセージのタイトル等を表
示出力する処理や、受信メッセージを保護する処理や、
受信メッセージを削除する処理や、同報メッセージを送
信する相手として設定する処理や、送信者識別情報自体
を編集や削除する処理などを用いることができる。ここ
で、受信メッセージのタイトル等を表示出力する処理な
どに関しては、例えば指定された送信者識別情報に対応
した送信者から受信した全てのメッセージのタイトル等
を一括して表示出力するなどの構成とすると、指定され
た送信者識別情報に関して一括処理を実現することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施例を図面を参照
して説明する。以下に示す実施例では、本発明を携帯電
話システムや簡易型携帯電話システム(PHS:Person
al Handy phone System)等の携帯電話機に適用した場
合を示し、また、メッセージとしてメールのメッセージ
に適用した場合を示す。
【0016】まず、本発明の第1実施例に係る携帯電話
機を図面を参照して説明する。図1には、本例の携帯電
話機のハードウエア回路の概略的な構成例を示してあ
り、この携帯電話機には、アンテナ1と、無線部2と、
記憶部3と、操作部4と、表示部5と、スピーカ6と、
マイク7と、制御部8とが備えられている。
【0017】無線部2は、アンテナ1を用いてメールの
メッセージや通話の音声情報などを無線信号として送受
信する。記憶部3は、例えば情報を記憶するメモリから
構成されており、後述する制御部8による処理を制御す
るための制御プログラムを記憶しており、また、無線部
2により受信されたメールのメッセージを記憶して保存
する処理(T1)や、電話番号と名前等とを対応させた
電話帳データとして後述する操作部4等により入力され
る情報を登録して保存する処理(T2)などを行う。
【0018】操作部4は、例えば文字や数字等を入力す
るためのキーなどから構成されており、本例の携帯電話
機を利用する者(ユーザ)の操作に応じて、文字や数字
等から成るメッセージの情報などを受け付けて入力す
る。表示部5は、例えば文字や数字等を表示出力する画
面を有しており、無線部2により受信されたメールのメ
ッセージの内容等の情報を画面に表示出力する処理(T
3)や、操作部4により入力されたメッセージの内容等
の情報を画面に表示出力する処理などを行う。スピーカ
6は、無線部2により受信された音声情報などを電気信
号から音声へ変換してユーザに対して出力する。マイク
7は、ユーザにより発せられた音声などを電気信号へ変
換して入力する。
【0019】制御部8は、例えば記憶部3に記憶された
制御プログラムをRAM(Random Access Memory)に展
開して各種の処理を実行する機能を有したCPU(Cent
ralProcessing Unit)等を有しており、メッセージの送
受信に係る信号処理(T4)や、受信したメッセージの
送信者を識別する情報を含む送信者テーブルを作成する
処理(T5)や、記憶部3に記憶された情報を読み出す
処理や、表示部5による表示処理を制御する処理などを
行う。
【0020】このような構成により、本例の携帯電話機
では、受信したメールのメッセージから送信者のアドレ
ス情報を取得して送信者テーブルに登録する処理を行
う。ここで、図2には、本例の携帯電話機により作成さ
れる送信者テーブルの一例を示してあり、この送信者テ
ーブルでは、“1”、“2”、“3”、…といった各番
号(「No」)に対応して、「送信者アドレス」の欄に
格納されたアドレス情報と、「送信者名」の欄に格納さ
れた登録者名情報或いはアドレス情報とが対応付けられ
ている。具体的には、同図の例では、「送信者アドレ
ス」としては“taro@abc.or.jp”や“0
9012341234”等のアドレス情報が格納されて
おり、これらに対応付けられて、「送信者名」としては
“山田太郎”といった登録者名情報や“0901234
1234”といったアドレス情報などが格納されてい
る。
【0021】図3には、受信メッセージから送信者のア
ドレス情報を取得して送信者テーブルに登録する処理の
手順の一例を示してあり、同図を参照して、当該処理手
順の一例を示す。なお、携帯電話機により受信した全て
のメールメッセージが記憶部3に保存されていて、各受
信メッセージには“1”、“2”、“3”、…といった
ように番号が付されているとする。
【0022】携帯電話機では、まず、送信者テーブルを
クリアし(ステップS1)、チェックNoを“1”に初
期化して(ステップS2)、チェックNoが受信メッセ
ージの総数と比べて大きくなるまでの間(ステップS
3)、次のような送信者識別情報登録処理を実行する
(ステップS3〜ステップS9)。
【0023】この送信者識別情報登録処理では、まず、
チェックNoの番号に対応した受信メッセージから当該
受信メッセージを送信した者(送信者)のアドレスの情
報を抽出し(ステップS4)、抽出したアドレス情報が
送信者テーブルに既に登録されて存在しているか否かを
判定する(ステップS5)。この結果、抽出したアドレ
ス情報が送信者テーブルに既に存在していることを判定
した場合には、チェックNoを+1増加して(ステップ
S9)、当該増加後のチェックNoについての送信者識
別情報登録処理を実行する(ステップS3〜ステップS
9)。
【0024】一方、抽出したアドレス情報が送信者テー
ブルに存在していないことを判定した場合には、当該ア
ドレス情報を送信者テーブルが有する「送信者アドレ
ス」の欄に追加的に登録し(ステップS6)、当該アド
レス情報が電話帳に登録されて存在しているか否かを判
定する(ステップS7)。この結果、抽出したアドレス
情報が電話帳に存在していることを判定した場合には、
当該アドレス情報に対応付けられて電話帳に登録されて
いる名前(登録者名)の情報を検出し、当該登録者名情
報を送信者テーブルが有する「送信者アドレス」中の当
該アドレス情報に対応付けて送信者テーブルが有する
「送信者名」の欄に格納する(ステップS8)。
【0025】一方、抽出したアドレス情報が電話帳に存
在しないことを判定した場合には、当該アドレス情報を
送信者テーブルが有する「送信者アドレス」中の当該ア
ドレス情報に対応付けて送信者テーブルが有する「送信
者名」の欄に格納する(ステップS10)。そして、こ
のような送信者テーブルへの送信者識別情報の登録処理
が終了すると(ステップS8、ステップS10)、チェ
ックNoを+1増加して(ステップS9)、当該増加後
のチェックNoについての送信者識別情報登録処理を実
行し(ステップS3〜ステップS9)、これにより、上
述のように当該送信者識別情報登録処理が全ての受信メ
ッセージの数分だけ実行される。
【0026】また、本例の携帯電話機では、受信メッセ
ージのタイトル等を表示部5の画面に表示出力している
ときに、「送信者選択メニュー」の情報を表示させるた
めの所定の操作が操作部4によりユーザから受け付けら
れた場合に、制御部8が送信者テーブルを作成して、作
成した送信者テーブルに関する情報を「送信者選択メニ
ュー」の情報として表示部5の画面に表示出力する構成
としてある。
【0027】図4を参照して、このような「送信者選択
メニュー」の情報の表示出力処理等の一例を示す。同図
(a)には、受信メッセージを受信日が新しいものから
順に表示出力した画面(受信メッセージ表示画面)の表
示例を示してあり、この画面では、全ての受信メッセー
ジについて、各受信メッセージの受信日(“10/9”
等)及びタイトル(“こんにちは”等)の組が1行毎に
複数表示されている。
【0028】このような受信メッセージ表示画面の表示
が行われているときに、「送信者選択メニュー」の情報
を表示出力させるための所定の操作がユーザにより行わ
れると、制御部8では、上記図3を用いて示したような
処理を実行して上記図2に示したような送信者テーブル
を作成し、作成した送信者テーブルが有する「送信者
名」の欄に格納された情報を一覧として表示部5の画面
に表示出力する。
【0029】図4(b)には、このような「送信者名」
情報を「送信者選択メニュー」の情報として表示出力し
た画面(送信者選択メニュー画面)の表示例を示してあ
り、この画面では、例えば上記図2に示したような送信
者テーブルが有する「送信者名」の欄に格納された複数
の「送信者名」情報(“山田 太郎”や“satoh@
def.or.jp”等)がその番号(“1”や“2”
等)に対応付けられて表示されている。
【0030】また、図4(b)に示した送信者選択メニ
ュー画面では、表示出力された複数の「送信者名」情報
の中から例えば1つの「送信者名」情報を選択するため
のカーソルC1が表示されており、このカーソルC1
は、カーソルC1を移動させるための所定の操作が操作
部4によりユーザから入力されることに応じて移動させ
られる。また、カーソルC1により選択される「送信者
名」情報は、指定を行うための所定の操作が操作部4に
よりユーザから入力されることに応じて指定される。つ
まり、ユーザは、操作部4を操作してカーソルC1を移
動させて任意の「送信者名」情報を選択することがで
き、そして、操作部4を操作して当該「送信者名」情報
を指定することができる。同図(b)の例では、“1.
山田 太郎”がカーソルC1により選択されている。
【0031】また、本例の携帯電話機では、同図(b)
に示した送信者選択メニュー画面において「送信者名」
情報が指定された場合に、指定された「送信者名」情報
に対応した受信メッセージのタイトル等を表示部5の画
面に一覧として表示出力する処理が制御部8により行わ
れる。
【0032】ここで、指定された「送信者名」情報に対
応した受信メッセージとしては、例えば当該「送信者
名」情報と同じ番号に対応付けられて送信者テーブルが
有する「送信者アドレス」の欄に格納されているアドレ
ス情報と同じアドレス情報を送信者のアドレス情報とす
る受信メッセージが全ての受信メッセージの中から選択
される。具体的には、例えば“山田 太郎”という「送
信者名」情報が指定された場合には、当該「送信者名」
情報に対応した“taro@abc.or.jp”とい
うアドレス情報を送信者のアドレス情報とする全ての受
信メッセージが選択される。
【0033】同図(c)には、例えば同図(b)に示し
た送信者選択メニュー画面において“山田 太郎”とい
う「送信者名」情報が選択されて指定された場合に、当
該「送信者名」情報に対応したアドレス情報を送信者の
アドレス情報とする全ての受信メッセージのタイトル等
を一覧として表示出力した画面(受信メッセージ選択表
示画面)の表示例を示してある。同図(c)に示した受
信メッセージ選択表示画面では、指定された“山田 太
郎”という「送信者名」情報に対応した者から受信した
とみなされる全ての受信メッセージについて、各受信メ
ッセージの受信日(“10/8”等)及びタイトル
(“どうする?”等)の組が1行毎に複数表示されてい
る。なお、この受信メッセージ選択表示画面では、例え
ば受信日が新しいものから順にメッセージが表示されて
いる。
【0034】以上のように、本例の携帯電話機では、送
信者テーブルや送信者選択メニューの情報が自動的に作
成され、ユーザは、表示出力される送信者選択メニュー
の情報の中から任意の「送信者名」情報を選択して指定
することを簡易な操作で行うことができ、これにより、
指定した「送信者名」情報に対応した送信者から受信し
た受信メッセージの一覧を表示させて閲覧することがで
きる。
【0035】また、本例の携帯電話機では、例えば送信
者選択メニュー画面においてユーザが「送信者名」情報
を指定するためのキーのクリック或いはダブルクリック
などの1回の操作を行うだけで当該「送信者名」情報を
指定することが可能な構成とすることができ、これによ
り、例えば「送信者名」情報を指定するための煩雑な文
字入力操作やその他の画面操作等を行う必要をなくすこ
とができる。
【0036】また、本例の携帯電話機では、送信者選択
メニュー画面の表示を行う場合にのみ送信者テーブルが
作成される構成であるため、例えば送信者テーブルを常
時記憶しておくようなメモリを備える必要がなく、効率
よくメモリを使用することができる。なお、本例のよう
な構成ではなく、例えば作成した送信者テーブルを常に
記憶部3に記憶しておき、当該記憶される送信者テーブ
ルの内容を随時書き換えていくような構成を用いること
も可能である。
【0037】また、本例の携帯電話機では、受信メッセ
ージの各送信者毎に当該各送信者からの受信メッセージ
を選択的に抽出して閲覧させる処理を実行する場合を示
したが、他の種々な処理についても、本例のように送信
者選択メニュー画面において「送信者名」情報を簡易に
指定することができる構成を適用することができる。
【0038】具体的には、例えば指定された「送信者
名」情報に対応した送信者から受信したメッセージの保
護処理や削除処理を当該送信者毎にまとめて実行するよ
うな構成とすることもできる。また、例えば同内容のメ
ールメッセージを複数の者に対して同報送信する場合な
どに、送信者選択メニュー画面において「送信者名」情
報を送信対象として指定することができる構成とする
と、電話帳に登録されていない者についても送信対象と
して指定することが可能となる。
【0039】また、本例では、電話帳データとは別個な
データとして送信者テーブルを作成したが、例えば電話
帳データと送信者テーブルとを共通化することもでき、
この場合には、例えばユーザの手入力等により電話帳デ
ータとして登録された者ばかりでなく、メッセージを送
信してきた者の全てを含んだ送信者テーブルを作成する
ことができる。
【0040】ここで、本例では、上記図2に示した送信
者テーブルが有する「送信者名」の欄に格納される登録
者名情報やアドレス情報が本発明に言う送信者識別情報
に相当する。また、本例では、例えば上記図4(b)に
示した送信者選択メニュー画面で表示される「送信者
名」等の情報が本発明に言う受信メッセージの送信者を
識別する情報を含むメニュー情報に相当する。
【0041】また、本例では、制御部8が受信メッセー
ジの送信者を識別する情報を含むメニュー情報を作成す
る機能により、本発明に言うメニュー情報作成手段が構
成されている。また、本例では、表示部5が作成される
メニュー情報をユーザに対して画面に表示出力する機能
により、本発明に言う表示手段が構成されている。
【0042】また、本例では、操作部4がカーソルC1
の移動操作及び指定操作に応じて表示出力されるメニュ
ー情報の中から送信者識別情報の指定をユーザから受け
付ける機能により、本発明に言う受付手段が構成されて
いる。また、本例では、制御部8が受け付けた送信者識
別情報に関して受信メッセージの一括表示処理などの所
定の処理を実行する機能により、本発明に言う処理手段
が構成されている。
【0043】次に、本発明の第2実施例に係る携帯電話
機を図面を参照して説明する。なお、本例の携帯電話機
の構成や動作は、例えば受信メッセージの送信者を識別
する情報を最新に受信したメッセージに係るものから優
先的に並べてユーザに対して表示出力するといった点を
除いては、上記第1実施例で示した携帯電話機の構成や
動作と同様であるため、以下では、上記第1実施例に示
した場合とは異なる構成や動作について詳しく説明す
る。なお、本例では、説明の便宜上から、上記図1に示
した携帯電話機の各処理部1〜8の符号と同じ符号を用
いて本例の携帯電話機に備えられた当該各処理部1〜8
を示す。
【0044】本例の携帯電話機では、受信したメールの
メッセージから送信者のアドレス情報を取得して受信メ
ッセージの最新受信日付が新しい(現在に近い)順に日
付順送信者テーブルに登録する処理を行う。ここで、図
5には、本例の携帯電話機により作成される日付順送信
者テーブルの一例を示してあり、この日付順送信者テー
ブルでは、“1”、“2”、“3”、…といった各番号
(「No」)に対応して、「送信者アドレス」の欄に格
納されたアドレス情報と、「送信者名」の欄に格納され
た登録者名情報或いはアドレス情報と、「最新受信日
付」の欄に格納された最新のメッセージを受信した日付
(最新受信日付)の情報とが対応付けられている。具体
的には、同図の例では、「送信者アドレス」としては
“taro@abc.or.jp”や“0901234
1234”等のアドレス情報が格納されており、これら
に対応付けられて、「送信者名」としては“山田 太
郎”といった登録者名情報や“0901234123
4”といったアドレス情報などが格納されており、「最
新受信日付」としては“2001/01/03”や“2
000/12/30”等といった日付の情報が格納され
ている。
【0045】図6には、受信メッセージから送信者のア
ドレス情報を取得して受信メッセージの最新受信日付が
新しい順に日付順送信者テーブルに登録する処理の手順
の一例を示してあり、同図を参照して、当該処理手順の
一例を示す。なお、携帯電話機により受信した全てのメ
ールメッセージが記憶部3に保存されていて、各受信メ
ッセージには“1”、“2”、“3”、…といったよう
に番号が付されているとする。また、各受信メッセージ
には当該各受信メッセージが本例の携帯電話機により受
信された日付(受信日付)が対応付けられているとす
る。
【0046】携帯電話機では、まず、日付順送信者テー
ブルをクリアし(ステップS11)、チェックNoを
“1”に初期化して(ステップS12)、チェックNo
が受信メッセージの総数と比べて大きくなるまでの間
(ステップS13)、次のような送信者識別情報登録処
理を実行する(ステップS13〜ステップS21)。
【0047】この送信者識別情報登録処理では、まず、
チェックNoの番号に対応した受信メッセージから当該
受信メッセージを送信した者(送信者)のアドレスの情
報を抽出し(ステップS14)、抽出したアドレス情報
が日付順送信者テーブルに既に登録されて存在している
か否かを判定する(ステップS15)。
【0048】この結果、抽出したアドレス情報が日付順
送信者テーブルに既に存在していることを判定した場合
には、当該アドレス情報の抽出元となった受信メッセー
ジの受信日付を検出し、検出した受信日付が当該アドレ
ス情報に対応付けられて日付順送信者テーブルが有する
「最新受信日付」の欄に格納されている最新受信日付と
比べて新しいか否かを判定し(ステップS19)、新し
いと判定した場合には、当該「最新受信日付」の欄に格
納された最新受信日付を検出した受信日付へ更新する
(ステップS20)。そして、チェックNoを+1増加
して(ステップS21)、当該増加後のチェックNoに
ついての送信者識別情報登録処理を実行する(ステップ
S13〜ステップS21)。
【0049】一方、抽出したアドレス情報が日付順送信
者テーブルに存在していないことを判定した場合には、
当該アドレス情報を日付順送信者テーブルが有する「送
信者アドレス」の欄に追加的に登録し(ステップS1
6)、当該アドレス情報が電話帳に登録されて存在して
いるか否かを判定する(ステップS17)。この結果、
抽出したアドレス情報が電話帳に存在していることを判
定した場合には、当該アドレス情報に対応付けられて電
話帳に登録されている名前(登録者名)の情報を検出
し、当該登録者名情報を日付順送信者テーブルが有する
「送信者アドレス」中の当該アドレス情報に対応付けて
日付順送信者テーブルが有する「送信者名」の欄に格納
する(ステップS18)。
【0050】一方、抽出したアドレス情報が電話帳に存
在しないことを判定した場合には、当該アドレス情報を
送信者テーブルが有する「送信者アドレス」中の当該ア
ドレス情報に対応付けて送信者テーブルが有する「送信
者名」の欄に格納する(ステップS23)。次に、抽出
したアドレス情報の抽出元となった受信メッセージの受
信日付を検出し、検出した受信日付が当該アドレス情報
に対応付けられて日付順送信者テーブルの「最新受信日
付」の欄に格納されている最新受信日付と比べて新しい
か否かを判定し(ステップS19)、新しいと判定した
場合には、当該「最新受信日付」の欄に格納された最新
受信日付を検出した受信日付へ更新する(ステップS2
0)。
【0051】次いで、このような送信者テーブルへの送
信者識別情報の登録処理が終了すると(ステップS2
0)、チェックNoを+1増加して(ステップS2
1)、当該増加後のチェックNoについての送信者識別
情報登録処理を実行し(ステップS13〜ステップS2
1)、これにより、上述のように当該送信者識別情報登
録処理が全ての受信メッセージの数分だけ実行される。
【0052】そして、送信者識別情報登録処理が全ての
受信メッセージについて完了すると、日付順送信者テー
ブルに格納されている「送信者アドレス」及び「送信者
名」及び「最新受信日付」の情報の組を、当該「最新受
信日付」の欄に格納されている最新受信日付が新しいも
のから順に並べ替える(ステップS22)。これによ
り、本例では、日付順送信者テーブル中の番号(「N
o」)“1”、“2”、“3”…が小さいものから順に
最新受信日付が新しいものの情報が格納される。なお、
最新受信日付が同じものが複数あった場合には、これら
の順序としては任意であってもよく、或いは、他の基準
に基づいて並べられてもよい。
【0053】また、本例の携帯電話機では、受信メッセ
ージのタイトル等を表示部5の画面に表示出力している
ときに、「日付順送信者選択メニュー」の情報を表示さ
せるための所定の操作が操作部4によりユーザから受け
付けられた場合に、制御部8が日付順送信者テーブルを
作成して、作成した日付順送信者テーブルに関する情報
を「日付順送信者選択メニュー」の情報として表示部5
の画面に表示出力する構成としてある。
【0054】図7を参照して、このような「日付順送信
者選択メニュー」の情報の表示出力処理等の一例を示
す。同図(a)には、受信メッセージを受信日が新しい
ものから順に表示出力した画面(受信メッセージ表示画
面)の表示例を示してあり、この画面では、全ての受信
メッセージについて、各受信メッセージの受信日(“0
1/03”等)及びタイトル(“こんにちは”等)の組
が1行毎に複数表示されている。
【0055】このような受信メッセージ表示画面の表示
が行われているときに、「日付順送信者選択メニュー」
の情報を表示出力させるための所定の操作がユーザによ
り行われると、制御部8では、上記図6を用いて示した
ような処理を実行して上記図5に示したような日付順送
信者テーブルを作成し、作成した日付順送信者テーブル
が有する「送信者名」の欄に格納された情報及び「最新
受信日付」の欄に格納された情報の組を一覧として表示
部5の画面に表示出力する。
【0056】図7(b)には、このような「送信者名」
情報及び「最新順日付」情報の組を「日付順送信者選択
メニュー」の情報として表示出力した画面(日付順送信
者選択メニュー画面)の表示例を示してあり、この画面
では、例えば上記図5に示したような日付順送信者テー
ブルに格納された複数の「送信者名」情報(“山田太
郎”や“satoh@def.or.jp”等)及び
「最新受信日付」情報(“01/01/03”や“20
001/01/03”等)の組がその番号(“1”や
“2”等)に対応付けられて「最新受信日付」が新しい
順に表示されている。
【0057】また、図7(b)に示した日付順送信者選
択メニュー画面では、表示出力された複数の「送信者
名」情報の中から例えば1つの「送信者名」情報を選択
するためのカーソルC2が表示されており、このカーソ
ルC2は、カーソルC2を移動させるための所定の操作
が操作部4によりユーザから入力されることに応じて移
動させられる。また、カーソルC2により選択される
「送信者名」情報は、指定を行うための所定の操作が操
作部4によりユーザから入力されることに応じて指定さ
れる。つまり、ユーザは、操作部4を操作してカーソル
C2を移動させて任意の「送信者名」情報を選択するこ
とができ、そして、操作部4を操作して当該「送信者
名」情報を指定することができる。同図(b)の例で
は、“1.山田太郎”がカーソルC2により選択されて
いる。
【0058】また、本例の携帯電話機では、同図(b)
に示した日付順送信者選択メニュー画面において「送信
者名」情報が指定された場合に、指定された「送信者
名」情報に対応した受信メッセージのタイトル等を表示
部5の画面に一覧として表示出力する処理が制御部8に
より行われる。
【0059】ここで、指定された「送信者名」情報に対
応した受信メッセージとしては、例えば当該「送信者
名」情報と同じ番号に対応付けられて日付順送信者テー
ブルが有する「送信者アドレス」の欄に格納されている
アドレス情報と同じアドレス情報を送信者のアドレス情
報とする受信メッセージが全ての受信メッセージの中か
ら選択される。具体的には、例えば“山田 太郎”とい
う「送信者名」情報が指定された場合には、当該「送信
者名」情報に対応した“taro@abc.or.j
p”というアドレス情報を送信者のアドレス情報とする
全ての受信メッセージが選択される。
【0060】同図(c)には、例えば同図(b)に示し
た日付順送信者選択メニュー画面において“山田 太
郎”という「送信者名」情報が選択されて指定された場
合に、当該「送信者名」情報に対応したアドレス情報を
送信者のアドレス情報とする全ての受信メッセージのタ
イトル等を一覧として表示出力した画面(受信メッセー
ジ選択表示画面)の表示例を示してある。同図(c)に
示した受信メッセージ選択表示画面では、指定された
“山田 太郎”という「送信者名」情報に対応した者か
ら受信したとみなされる全ての受信メッセージについ
て、各受信メッセージの受信日(“01/03”等)及
びタイトル(“どうする?”等)の組が1行毎に複数表
示されている。なお、この受信メッセージ選択表示画面
では、例えば受信日が新しいものから順にメッセージが
表示されている。
【0061】以上のように、本例の携帯電話機では、日
付順送信者テーブルや日付順送信者選択メニューの情報
を自動的に作成することなどが行われて、例えば上記第
1実施例で述べたのと同様な種々な効果を奏することが
でき、これにより、受信メッセージの送信者を識別する
情報をユーザにとって利用し易くすることができる。
【0062】また、本例の携帯電話機では、日付順送信
者選択メニュー画面において、受信メッセージの送信者
を識別する情報が最新受信日付が新しいものを優先させ
た順序で並べられるため、例えばユーザにとって必要な
送信者識別情報を探し易くすることができ、送信者識別
情報の利用性を高めることができる。
【0063】ここで、本例では、上記図5に示した日付
順送信者テーブルが有する「送信者名」の欄に格納され
る登録者名情報やアドレス情報が本発明に言う送信者識
別情報に相当する。また、本例では、例えば上記図7
(b)に示した日付順送信者選択メニュー画面に表示さ
れる「送信者名」等の情報が本発明に言う受信メッセー
ジの送信者を識別する情報を含むメニュー情報に相当す
る。
【0064】また、本例では、制御部8が受信メッセー
ジの送信者を識別する情報を最新受信日付が新しいもの
を優先させた順序で並べてメニュー情報を作成する機能
により、本発明に言うメニュー情報作成手段が構成され
ている。
【0065】次に、本発明の第3実施例に係る携帯電話
機を図面を参照して説明する。なお、本例の携帯電話機
の構成や動作は、例えば受信メッセージの送信者を識別
する情報を受信メッセージの数が多いものから優先的に
並べてユーザに対して表示出力するといった点を除いて
は、上記第1実施例で示した携帯電話機の構成や動作と
同様であるため、以下では、上記第1実施例に示した場
合とは異なる構成や動作について詳しく説明する。な
お、本例では、説明の便宜上から、上記図1に示した携
帯電話機の各処理部1〜8の符号と同じ符号を用いて本
例の携帯電話機に備えられた当該各処理部1〜8を示
す。
【0066】本例の携帯電話機では、受信したメールの
メッセージから送信者のアドレス情報を取得してメッセ
ージの受信数が多い順にメール数順送信者テーブルに登
録する処理を行う。ここで、図8には、本例の携帯電話
機により作成されるメール数順送信者テーブルの一例を
示してあり、このメール数順送信者テーブルでは、
“1”、“2”、“3”、…といった各番号(「N
o」)に対応して、「送信者アドレス」の欄に格納され
たアドレス情報と、「送信者名」の欄に格納された登録
者名情報或いはアドレス情報と、「メール数」の欄に格
納された受信メッセージの数の情報とが対応付けられて
いる。具体的には、同図の例では、「送信者アドレス」
としては“09012345678”や“satoh@
def.or.jp”等のアドレス情報が格納されてお
り、これらに対応付けられて、「送信者名」としては
“川田 花子”といった登録者名情報や“satoh@
def.or.jp”といったアドレス情報などが格納
されており、メール数としては“13”や“10”等と
いった受信メッセージ数の情報が格納されている。
【0067】図9には、受信メッセージから送信者のア
ドレス情報を取得して受信メッセージ数が多い順にメー
ル数順送信者テーブルに登録する処理の手順の一例を示
してあり、同図を参照して、当該処理手順の一例を示
す。なお、携帯電話機により受信した全てのメールメッ
セージが記憶部3に保存されていて、各受信メッセージ
には“1”、“2”、“3”、…といったように番号が
付されているとする。
【0068】携帯電話機では、まず、メール数順送信者
テーブルをクリアし(ステップS31)、チェックNo
を“1”に初期化して(ステップS32)、チェックN
oが受信メッセージの総数と比べて大きくなるまでの間
(ステップS33)、次のような送信者識別情報登録処
理を実行する(ステップS33〜ステップS40)。
【0069】この送信者識別情報登録処理では、まず、
チェックNoの番号に対応した受信メッセージから当該
受信メッセージを送信した者(送信者)のアドレスの情
報を抽出し(ステップS34)、抽出したアドレス情報
がメール数順送信者テーブルに既に登録されて存在して
いるか否かを判定する(ステップS35)。
【0070】この結果、抽出したアドレス情報がメール
数順送信者テーブルに既に存在していることを判定した
場合には、メール数順送信者テーブルが有する「送信者
アドレス」の欄に格納されている当該アドレス情報に対
応付けられてメール数順送信者テーブルの「メール数」
の欄に格納されている受信メッセージ数を+1増加させ
る(ステップS39)。そして、チェックNoを+1増
加して(ステップS40)、当該増加後のチェックNo
についての送信者識別情報登録処理を実行する(ステッ
プS33〜ステップS40)。
【0071】一方、抽出したアドレス情報がメール数順
送信者テーブルに存在していないことを判定した場合に
は、当該アドレス情報をメール数順送信者テーブルが有
する「送信者アドレス」の欄に追加的に登録し(ステッ
プS36)、当該アドレス情報が電話帳に登録されて存
在しているか否かを判定する(ステップS37)。この
結果、抽出したアドレス情報が電話帳に存在しているこ
とを判定した場合には、当該アドレス情報に対応付けら
れて電話帳に登録されている名前(登録者名)の情報を
検出し、当該登録者名情報をメール数順送信者テーブル
が有する「送信者アドレス」中の当該アドレス情報に対
応付けてメール数順送信者テーブルが有する「送信者
名」の欄に格納する(ステップS38)。
【0072】一方、抽出したアドレス情報が電話帳に存
在しないことを判定した場合には、当該アドレス情報を
送信者テーブルが有する「送信者アドレス」中の当該ア
ドレス情報に対応付けて送信者テーブルが有する「送信
者名」の欄に格納する(ステップS42)。次に、メー
ル数順送信者テーブルが有する「送信者アドレス」の欄
に格納されている抽出したアドレス情報に対応付けられ
てメール数順送信者テーブルの「メール数」の欄に格納
されている受信メッセージ数を+1増加させる(ステッ
プS39)。
【0073】次いで、このような送信者テーブルへの送
信者識別情報の登録処理が終了すると(ステップS3
9)、チェックNoを+1増加して(ステップS4
0)、当該増加後のチェックNoについての送信者識別
情報登録処理を実行し(ステップS33〜ステップS4
0)、これにより、上述のように当該送信者識別情報登
録処理が全ての受信メッセージの数分だけ実行される。
【0074】そして、送信者識別情報登録処理が全ての
受信メッセージについて完了すると、メール数順送信者
テーブルに格納されている「送信者アドレス」及び「送
信者名」及び「メール数」の情報の組を、当該「メール
数」の欄に格納されている受信メッセージ数が多いもの
から順に並べ替える(ステップS41)。これにより、
本例では、メール数順送信者テーブル中の番号(「N
o」)“1”、“2”、“3”…が小さいものから順に
受信メッセージ数が多いものの情報が格納される。な
お、受信メッセージ数が同じものが複数あった場合に
は、これらの順序としては任意であってもよく、或い
は、他の基準に基づいて並べられてもよい。
【0075】また、本例の携帯電話機では、受信メッセ
ージのタイトル等を表示部5の画面に表示出力している
ときに、「メール数順送信者選択メニュー」の情報を表
示させるための所定の操作が操作部4によりユーザから
受け付けられた場合に、制御部8がメール数順送信者テ
ーブルを作成して、作成したメール数順送信者テーブル
に関する情報を「メール数順送信者選択メニュー」の情
報として表示部5の画面に表示出力する構成としてあ
る。
【0076】図10を参照して、このような「メール数
順送信者選択メニュー」の情報の表示出力処理等の一例
を示す。同図(a)には、受信メッセージを受信日が新
しい順に表示出力した画面(受信メッセージ表示画面)
の表示例を示してあり、この画面では、全ての受信メッ
セージについて、各受信メッセージの受信日(“01/
03”等)及びタイトル(“こんにちは”等)の組が1
行毎に複数表示されている。
【0077】このような受信メッセージ表示画面の表示
が行われているときに、「メール数順送信者選択メニュ
ー」の情報を表示出力させるための所定の操作がユーザ
により行われると、制御部8では、上記図9を用いて示
したような処理を実行して上記図8に示したようなメー
ル数順送信者テーブルを作成し、作成したメール数順送
信者テーブルが有する「送信者名」の欄に格納された情
報及び「メール数」の欄に格納された情報の組を一覧と
して表示部5の画面に表示出力する。
【0078】図10(b)には、このような「送信者
名」情報及び「メール数」情報の組を「メール数順送信
者選択メニュー」の情報として表示出力した画面(メー
ル数順送信者選択メニュー画面)の表示例を示してあ
り、この画面では、例えば上記図8に示したようなメー
ル数順送信者テーブルに格納された複数の「送信者名」
情報(“川田 花子”や“satoh@def.or.
jp”等)及び「メール数」情報(“13件”や“10
件”等)の組がその番号(“1”や“2”等)に対応付
けられて「メール数」が多い順に表示されている。
【0079】また、図10(b)に示したメール数順送
信者選択メニュー画面では、表示出力された複数の「送
信者名」情報の中から例えば1つの「送信者名」情報を
選択するためのカーソルC3が表示されており、このカ
ーソルC3は、カーソルC3を移動させるための所定の
操作が操作部4によりユーザから入力されることに応じ
て移動させられる。また、カーソルC3により選択され
る「送信者名」情報は、指定を行うための所定の操作が
操作部4によりユーザから入力されることに応じて指定
される。つまり、ユーザは、操作部4を操作してカーソ
ルC3を移動させて任意の「送信者名」情報を選択する
ことができ、そして、操作部4を操作して当該「送信者
名」情報を指定することができる。同図(b)の例で
は、“1.川田 花子”がカーソルC3により選択され
ている。
【0080】また、本例の携帯電話機では、同図(b)
に示したメール数順送信者選択メニュー画面において
「送信者名」情報が指定された場合に、指定された「送
信者名」情報に対応した受信メッセージのタイトル等を
表示部5の画面に一覧として表示出力する処理が制御部
8により行われる。
【0081】ここで、指定された「送信者名」情報に対
応した受信メッセージとしては、例えば当該「送信者
名」情報と同じ番号に対応付けられてメール数順送信者
テーブルが有する「送信者アドレス」の欄に格納されて
いるアドレス情報と同じアドレス情報を送信者のアドレ
ス情報とする受信メッセージが全ての受信メッセージの
中から選択される。具体的には、例えば“川田 花子”
という「送信者名」情報が指定された場合には、当該
「送信者名」情報に対応した“0901234567
8”というアドレス情報を送信者のアドレス情報とする
全ての受信メッセージが選択される。
【0082】同図(c)には、例えば同図(b)に示し
たメール数順送信者選択メニュー画面において“川田
花子”という「送信者名」情報が選択されて指定された
場合に、当該「送信者名」情報に対応したアドレス情報
を送信者のアドレス情報とする全ての受信メッセージの
タイトル等を一覧として表示出力した画面(受信メッセ
ージ選択表示画面)の表示例を示してある。同図(c)
に示した受信メッセージ選択表示画面では、指定された
“川田花子”という「送信者名」情報に対応した者から
受信したとみなされる全ての受信メッセージについて、
各受信メッセージの受信日(“01/03”等)及びタ
イトル(“どうする?”等)の組が1行毎に複数表示さ
れている。なお、この受信メッセージ選択表示画面で
は、例えば受信日が新しいものから順にメッセージが表
示されている。
【0083】以上のように、本例の携帯電話機では、メ
ール数順送信者テーブルやメール数順送信者選択メニュ
ーの情報を自動的に作成することなどが行われて、例え
ば上記第1実施例で述べたのと同様な種々な効果を奏す
ることができ、これにより、受信メッセージの送信者を
識別する情報をユーザにとって利用し易くすることがで
きる。
【0084】また、本例の携帯電話機では、メール数順
送信者選択メニュー画面において、受信メッセージの送
信者を識別する情報が受信メッセージ数が多いものを優
先させた順序で並べられるため、例えばユーザにとって
必要な送信者識別情報を探し易くすることができ、送信
者識別情報の利用性を高めることができる。
【0085】ここで、本例では、上記図8に示したメー
ル数順送信者テーブルが有する「送信者名」の欄に格納
される登録者名情報やアドレス情報が本発明に言う送信
者識別情報に相当する。また、本例では、例えば上記図
10(b)に示したメール数順送信者選択メニュー画面
に表示される「送信者名」等の情報が本発明に言う受信
メッセージの送信者を識別する情報を含むメニュー情報
に相当する。
【0086】また、本例では、制御部8が受信メッセー
ジの送信者を識別する情報を受信メッセージ数が多いも
のを優先させた順序で並べてメニュー情報を作成する機
能により、本発明に言うメニュー情報作成手段が構成さ
れている。
【0087】ここで、本発明に係るメッセージ通信機の
構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、
種々な構成が用いられてもよい。また、本発明の適用分
野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本
発明は、種々な分野に適用することが可能なものであ
る。例えば、本発明に係るメッセージ通信機は、携帯電
話システムや簡易型携帯電話システム等の携帯電話機ば
かりでなく、携帯情報通信端末であるPDA(Personal
Digital Assistant)や、パーソナルコンピュータなど
の種々な通信機に適用することも可能である。
【0088】また、本発明に係るメッセージ通信機にお
いて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサや
メモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサ
がROMに格納された制御プログラムを実行することに
より制御される構成が用いられてもよく、また、例えば
当該処理を実行するための各機能手段が独立したハード
ウエア回路として構成されてもよい。また、本発明は上
記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)
ディスクやCD−ROM等のコンピュータにより読み取
り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握
することもでき、当該制御プログラムを記録媒体からコ
ンピュータに入力してプロセッサに実行させることによ
り、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るメッ
セージ通信機によると、受信メッセージの送信者を識別
する情報を含むメニュー情報を作成するようにしたた
め、例えば受信メッセージの送信者を識別する情報をユ
ーザにとって利用し易くすることができる。また、本発
明に係るメッセージ通信機では、送信者識別情報を所定
の順序で並べたメニュー情報を作成するようにしたた
め、例えば必要な送信者識別情報を探す際におけるユー
ザの使い勝手をよくすることができる。
【0090】また、本発明に係るメッセージ通信機で
は、作成したメニュー情報をユーザに対して表示出力
し、表示出力したメニュー情報の中から送信者識別情報
の指定をユーザから受け付け、受け付けた送信者識別情
報に関して所定の処理を実行するようにしたため、例え
ば送信者識別情報を指定して種々な処理を実行させる際
におけるユーザの使い勝手をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る携帯電話機の構成例を
示す図である。
【図2】 送信者テーブルの一例を示す図である。
【図3】 本発明の第1実施例に係る受信メッセージか
ら送信者アドレスを取得して送信者テーブルに登録する
処理の手順の一例を示す図である。
【図4】 送信者の選択を行う場合における表示画面の
一例を示す図である。
【図5】 日付順送信者テーブルの一例を示す図であ
る。
【図6】 本発明の第2実施例に係る受信メッセージか
ら送信者アドレスを取得して日付順送信者テーブルに登
録する処理の手順の一例を示す図である。
【図7】 送信者の選択を行う場合における表示画面の
一例を示す図である。
【図8】 メール数順送信者テーブルの一例を示す図で
ある。
【図9】 本発明の第3実施例に係る受信メッセージか
ら送信者アドレスを取得してメール数順送信者テーブル
に登録する処理の手順の一例を示す図である。
【図10】 送信者の選択を行う場合における表示画面
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・アンテナ、 2・・無線部、 3・・記憶部、
4・・操作部、5・・表示部、 6・・スピーカ、 7
・・マイク、 8・・制御部、C1〜C3・・カーソ
ル、
フロントページの続き Fターム(参考) 5E501 AB03 AB16 AC34 AC35 BA03 CA02 CB02 DA02 DA11 DA14 DA15 EA02 EB05 EB06 FA13 5K067 AA34 BB04 DD51 EE02 FF02 FF06 FF07 FF23 FF31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッセージを受信するメッセージ通信機
    において、 受信メッセージの送信者を識別する情報を含むメニュー
    情報を作成するメニュー情報作成手段を備えたことを特
    徴とするメッセージ通信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメッセージ通信機にお
    いて、 メニュー情報作成手段は、送信者識別情報を所定の順序
    で並べたメニュー情報を作成することを特徴とするメッ
    セージ通信機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のメッセー
    ジ通信機において、 メニュー情報作成手段により作成されるメニュー情報を
    ユーザに対して表示出力する表示手段と、 表示出力されるメニュー情報の中から送信者識別情報の
    指定をユーザから受け付ける受付手段と、 受け付けた送信者識別情報に関して所定の処理を実行す
    る処理手段と、 を備えたことを特徴とするメッセージ通信機。
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