JP2002297382A - エディタ装置、そのプログラム、および、それが記録された記録媒体 - Google Patents

エディタ装置、そのプログラム、および、それが記録された記録媒体

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JP2002297382A
JP2002297382A JP2001101751A JP2001101751A JP2002297382A JP 2002297382 A JP2002297382 A JP 2002297382A JP 2001101751 A JP2001101751 A JP 2001101751A JP 2001101751 A JP2001101751 A JP 2001101751A JP 2002297382 A JP2002297382 A JP 2002297382A
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Hiroshi Umebayashi
浩 梅林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに異なる機種用のユーザインターフェー
スデータを容易に作成可能なエディタ装置を提供する。 【解決手段】 グラフィック操作パネル5のHMIラン
タイム部56は、画面データに基づいて、デバイス21
の状態に応じた操作画面を表示し、操作画面への操作を
受け付けている。上記HMIランタイム部56は、操作
画面設計のうち、制御指示動作に関係する部分では、作
画処理部75が設計可能な範囲全てで機種の相違を吸収
できるように設計されている。一方、上記作画処理部7
5は、操作画面のオブジェクトの属性については、各機
種に合わせて設計できるように構成されている。また、
上記作画処理部75は、任意の時点で設計対象の機種を
変更でき、修正箇所検出部81は、変更後の機種では正
常な表示および機能にならないオブジェクトの属性を、
要修正箇所として提示し、使用者に修正させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザインターフ
ェース装置におけるユーザインターフェース画面を設計
するエディタ装置、並びに、そのプログラム、および、
それを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図9に示すように、従来の制御
システム101では、ユーザインターフェース装置とし
て、グラフィック操作パネル105が、従来から広く使
用されている。当該グラフィック操作パネル105は、
表示部151の操作画面上に、ターゲットシステム10
2のデバイス121に対応する画面要素として、図形を
表示すると共に、例えば、色や形状など、図形の表示状
態によって、オペレータへ、デバイス121の状態を通
知する。一方、例えば、タッチパネルからなる入力部1
52などへの操作によって、オペレータが画面上の図形
を操作すると、グラフィック操作パネル105は、操作
に応じて、操作対象となるデバイス121を特定し、当
該デバイスの状態制御を示すデータを、例えば、プログ
ラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)103な
ど、デバイス121を直接制御する機器へ送信する。
【0003】ところで、最適な操作画面は、オペレータ
の習熟度、あるいは、管理者の好みなど、種々の条件に
よって、それぞれ異なり、一概に決めることができな
い。したがって、グラフィック操作パネル105の表示
/操作プログラムを変更することなく操作画面を変更で
きるように、例えば、操作画面のエディタ装置として、
制御用ホストコンピュータ107に設けられた作画処理
部175は、操作画面に表示される図形や、その機能を
示す画面データを作成すると共に、グラフィック操作パ
ネル105のHMI処理部156は、記憶部155に格
納された画面データに基づいて、操作画面を表示し、当
該画面への操作を受け付ける。
【0004】ここで、各グラフィック操作パネル105
では、例えば、画面の広さ(画素数)や表示可能な線幅
あるいはハードウェアブリンク機能の有無など、表示部
151の表示機能などが機種毎に異なっている。したが
って、作画処理部175を実現するための作画ソフト
は、各機種毎に作成されており、制御用ホストコンピュ
ータ107の使用者は、実際に制御システム101内に
存在するグラフィック操作パネル105用の作画ソフト
をインストールして、作画対象となる機種用の作画処理
部175によって画面データを作成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、制御システム101において、異なる機
種のグラフィック操作パネル105を採用しようとする
と、非常に大きな手間がかかるという問題を生ずる。
【0006】具体的には、上記構成では、作画ソフトが
機種毎に用意されているため、これまで使っていた機種
とは異なる機種の画面データを作成しようとすると、新
たな作画ソフトが必要になる。さらに、別の作画ソフト
で画面データを作成するので、略同じ操作画面を作成す
る場合であっても、操作画面中の全図形や機能を再び設
定している。これらの結果、異なる画面データを作成す
る際の手間は、非常に大きい。
【0007】なお、作画処理部175で画面データを作
成する際、グラフィック操作パネル105の多様な機種
の全てで操作画面に配置可能な図形や機能のみを用い
て、操作画面を作成すると、機種交換時の手間を削減で
きる一方で、操作画面に配置可能な図形や機能が大幅に
制限され、各機種用に画面データを設計する場合に比べ
て、グラフィック操作パネルの表現能力が大幅に低下し
てしまう。
【0008】特に、グラフィック操作パネル105のよ
うに、制御システムで用いられるユーザインターフェー
ス装置では、ターゲットシステム102の近傍のよう
に、限定された設置場所内に、グラフィック操作パネル
105を配置する必要があり、しかも、多くのグラフィ
ック操作パネル105が使用されるため、機能、寸法お
よび製造コストの全てを満足するグラフィック操作パネ
ル105を用意することが難しい。したがって、個々の
ターゲットシステム102で最適な機種を選択できるよ
うに、多くの機種が用意されており、互いに異なる機種
用のユーザインターフェースデータを容易に作成可能な
エディタ装置が切望されている。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、互いに異なる機種用のユーザ
インターフェースデータを容易に作成可能なエディタ装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
ディタ装置は、上記課題を解決するために、ユーザイン
ターフェース装置におけるユーザインターフェース画面
を設計し、ユーザインターフェースデータとして出力す
るエディタ手段が設けられたエディタ装置において、以
下の手段を講じたことを特徴としている。すなわち、上
記ユーザインターフェースデータの対象機種の変更指示
を受け付ける機種変更手段と、上記ユーザインターフェ
ース画面のうち、変更後の機種では、予め定める正常な
表示または機能とならない画面要素を要修正箇所として
検出する検出手段と、上記要修正箇所を提示して、使用
者に修正を促す提示手段とを備えている。
【0011】上記構成において、機種変更手段が機種変
更指示を受け取ると、検出手段は、ユーザインターフェ
ースデータのうち、新たな機種では、予め定める正常な
表示と異なる表示となる画面要素、または、予め定める
正常な機能と異なる機能になる画面要素を要修正箇所と
して検出する。さらに、提示手段は、例えば、画面要素
自体、あるいは、画面要素の属性を提示するなどして、
使用者へ当該要修正箇所を提示し、修正を促す。
【0012】これにより、エディタ装置の使用者は、あ
る機種用に設計したユーザインターフェースデータがあ
る場合、当該ユーザインターフェースデータを実行する
機種変更を指示すると共に、エディタ装置から提示され
た要修正箇所を修正するだけで、異なる機種用のユーザ
インターフェースデータを容易に作成できる。
【0013】また、所望のユーザインターフェースデー
タを作成した後に、機種を変更しながら、要修正箇所を
提示させることで、所望のユーザインターフェースデー
タを実行可能な機種を容易に選択できる。
【0014】また、請求項2の発明に係るエディタ装置
は、請求項1記載の提示手段に代えて、上記各機種につ
いて、当該機種では、上記正常な表示または機能となら
ない画面要素と、当該画面要素の修正方法との対応を記
憶する記憶手段と、上記記憶手段を参照して、上記要修
正箇所を修正する修正手段とを備えていることを特徴と
している。
【0015】上記構成では、機種が変更された場合、修
正手段は、記憶手段を参照して、要修正箇所を修正す
る。これにより、請求項1記載のエディタ装置では必要
な修正指示をも省略できるので、さらに少ない手間で、
互いに異なる機種用のユーザインターフェースデータを
作成できる。
【0016】なお、要修正箇所は、ユーザインターフェ
ース画面に配置可能な画面要素や、その機能なので、仮
に、修正手段が誤変換しても、ユーザインターフェース
画面の表示が所望の表示と異なるだけであり、致命的な
誤動作は発生しない。
【0017】また、請求項3の発明に係るエディタ装置
は、請求項2記載の発明の構成において、上記記憶手段
に対応関係が記憶されていない場合、上記要修正箇所を
提示して、使用者に修正を促す提示手段を備えているこ
とを特徴としている。
【0018】当該構成では、一律には変更できない要修
正箇所の対応関係は、上記記憶手段に記憶されておら
ず、提示手段が当該箇所を提示して、使用者に修正を促
す。これにより、変更すべき値を一律に決定できる場合
は、修正手段が自動的に変換し、一概には決定できない
場合は、提示手段が使用者の指示を仰ぐことができ、不
所望な自動変換を防止しながら、機種変更時の手間を削
減できる。
【0019】さらに、請求項4の発明に係るエディタ装
置は、請求項1または3記載の発明の構成において、上
記提示手段は、要修正箇所を提示する際、当該要修正箇
所の修正方法として予め定められた選択肢を提示して修
正を促すことを特徴としている。
【0020】上記構成では、提示手段によって、例え
ば、変更後の機種でも設定可能な属性の値のリストを提
示するなどして、要修正箇所の修正方法の選択肢が提示
されるので、これらの中から選択することで、容易に所
望の修正を行うことができる。
【0021】ところで、上記エディタ装置は、ハードウ
ェアのみで実現してもよいが、コンピュータがプログラ
ムを実行することで実現してもよい。具体的には、請求
項5記載のプログラム、および、請求項6記載の記録媒
体に記録されたプログラムは、請求項1記載のエディタ
装置が有する各手段を実現するためのプログラムであ
り、当該プログラムを実行するコンピュータは、請求項
1記載のエディタ装置として動作する。したがって、請
求項1と同様に、異なる機種用のユーザインターフェー
スデータを容易に作成できる。
【0022】また、請求項7記載のプログラム、およ
び、請求項8記載の記録媒体に記録されたプログラム
は、請求項2記載のエディタ装置が有する各手段を実現
するためのプログラムであり、当該プログラムを実行す
るコンピュータは、請求項2記載のエディタ装置として
動作する。したがって、請求項2と同様に、異なる機種
用のユーザインターフェースデータを極めて容易に作成
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕本発明の一実
施形態について、図1ないし図6に基づき説明すると以
下の通りである。すなわち、本実施形態に係る制御シス
テム1は、例えば、ターゲットシステムがベルトコンベ
アー式の自動組付機の場合など、複数のPLCが互いに
連携して制御するようなターゲットシステムを制御する
場合に、特に好適に使用されるシステムであって、例え
ば、図1に示すように、ターゲットシステム2の各デバ
イス21を制御するPLC3と、各PLC3に固有の通
信プロトコルにて通信する通信ライン4を介して、当該
PLC3に接続され、多くの場合、ターゲットシステム
2の近傍でターゲットシステム2のオペレータにより操
作されるグラフィック操作パネル(ユーザインターフェ
ース装置)5と、各グラフィック操作パネル5間を共通
の通信プロトコルで接続するLAN6と、当該LAN6
に接続され、多くの場合、グラフィック操作パネル5よ
りも離れた場所から、制御システム1全体の監視制御や
設定、あるいは、グラフィック操作パネル5の画面設計
などを行う制御用ホストコンピュータ7とを備えてい
る。
【0024】以下では、エディタ装置としての制御用ホ
ストコンピュータ7について説明する前に、当該制御用
ホストコンピュータ7が画面設計するグラフィック操作
パネル5について、やや詳細に説明する。
【0025】すなわち、上記グラフィック操作パネル5
には、例えば、液晶表示パネルなどからなり、オペレー
タへデバイス21の状態を表示する表示部51と、例え
ば、上記パネル上に配されたタッチパネルなどからな
り、オペレータからの指示を受け付ける入力部52と、
上記通信ライン4およびLAN6に、それぞれ接続され
るPLC側IF部53・LAN側IF部54と、画面表
示および制御指示を行う際の動作を特定する画面データ
が予め格納される記憶部55と、記憶部55の画面デー
タに基づいて、上記各部材51〜54を制御するHMI
ランタイム部56とが設けられている。
【0026】また、HMIランタイム部56は、通信ラ
インでの通信プロトコルとLAN6での通信プロトコル
とが異なる場合、両通信プロトコルを相互変換して、自
らに接続されたPLC3と、制御用ホストコンピュータ
7あるいは他のグラフィック操作パネル5との間の通信
を中継する。これにより、各グラフィック操作パネル5
に接続されたPLC3が採用する通信プロトコルが互い
に異なる場合であっても、各グラフィック操作パネル5
および制御用ホストコンピュータ7間は、共通の通信プ
ロトコルにて通信できる。この結果、同じ制御システム
1内に、複数機種のPLC3を混在させることができ、
機種選択の幅が広くなる。これにより、制御システム1
の規模を容易に拡大できる。なお、上記通信プロトコル
は、各キャラクタの送受タイミング、あるいは、送信先
や受信先の特定方法など、送信元および送信先を含むネ
ットワーク内で統一されていないとデータ自体を正常に
伝送できない取決め(伝送プロトコル)と、コマンド体
系、すなわち、送信元および送信先で統一されていない
と、一方が所望とする動作と他方が実施する動作とが一
致せず、正常に制御動作などの動作を行えないコマンド
体系との組み合わせである。
【0027】上記HMIランタイム部56は、上記画面
データに基づき、必要に応じて、両IF部53・54へ
指示して、自機器に接続されているPLC3や、他のグ
ラフィック操作パネル5と通信し、所望のデバイス21
の状態を取得できる。さらに、画面データに基づいて、
表示部51の表示画面へ、各デバイス21に対応する複
数の部品(画面要素)を表示すると共に、PLC3を介
して取得したデバイス21のデータに応じて、例えば、
形状や色あるいは数値など、部品の表示状態を変更する
ことで、グラフィック操作パネル5のオペレータにデバ
イス21の状態を報知できる。一方、HMIランタイム
部56は、オペレータが入力部52によって画面上の部
品を操作した場合、画面データに基づいて、操作対象と
なるデバイス21、および、当該デバイス21へ送信す
べき制御指示を特定する。さらに、HMIランタイム部
56は、必要に応じて、各IF部53・54を介し、P
LC3や他のグラフィック操作パネル5と通信し、デバ
イス21の状態制御指示を送信できる。
【0028】本実施形態に係る画面データは、例えば、
解像度などの点で互いに異なる表示部51を有するグラ
フィック操作パネル5間であっても共用できるように抽
象化されたオブジェクトデータ(手続きおよびデータ)
で表現されており、上記HMIランタイム部56は、当
該画面データを、自機器に応じた機械語に翻訳して実行
することで画面を表示する。
【0029】一方、制御用ホストコンピュータ7には、
液晶表示装置やCRT(Cathode-Ray Tube)などからな
る表示部71と、例えば、マウスやキーボードなどから
なり、使用者からの入力を受け付ける入力部72と、上
記共通の通信プロトコルでLAN6を介して、グラフィ
ック操作パネル5…と通信するLAN側IF部73と、
ターゲットシステム2を監視制御する際、LAN側IF
部73およびLAN6を介して、使用者の操作に応じた
制御指示をグラフィック操作パネル5へ伝えると共に、
グラフィック操作パネル5から受け取ったデータを表示
するHMIランタイム部74とが設けられている。
【0030】さらに、本実施形態に係る制御用ホストコ
ンピュータ7は、エディタ装置として使用されており、
上記表示部71および入力部72を制御して、対話的に
制御用ホストコンピュータ7やグラフィック操作パネル
5の操作画面を設計し、HMIランタイム部56・74
の画面データを作成する作画処理部(エディタ手段)7
5と、作成した画面データが格納される記憶部76とが
設けられている。
【0031】上記HMIランタイム部74は、HMIラ
ンタイム部56と同様の構成であり、画面データを、表
示部71に応じた機械語に翻訳して実行することで画面
を表示する。したがって、上記作画処理部75によっ
て、HMIランタイム部74の画面データも作成でき
る。この結果、要求される処理能力が互いに異なり、O
S(オペレーティングシステム)などが互いに異なるこ
とが多い制御用ホストコンピュータ7とグラフィック操
作パネル5とであっても、同一の作画処理部75によっ
て画面データを作成でき、制御システム1全体の作画開
発環境を統一することができる。
【0032】より詳細には、本実施形態に係る画面デー
タは、例えば、Java(登録商標)のソースコードを
コンパイルして生成したバイトコードであり、上記HM
Iランタイム部56(74)は、図2に示すように、当
該バイトコードを逐次翻訳・実行するJava仮想マシ
ン(VM)層61と、グラフィック操作パネル5のオペ
レーティングシステム(OS)層63および上記Jav
aVM層61間に介在し、OS層63間の相違を吸収す
る中間層62とを備えており、上記バイトコードを実行
することで、デバイス21の状態に応じたマーク(部
品)を表示部51の画面上に表示できる。
【0033】上記中間層62は、例えば、JavaVM
層61から呼出し/使用可能な関数、コマンドあるいは
ユーティリティ群として実現されており、グラフィック
操作パネル5の機種に拘わらず、JavaVM層61か
らの呼出し/使用方法(API:Application Programm
ing Interface )が統一されている。上記関数、コマン
ドあるいはユーティリティとしては、上記JavaVM
層61がバイトコードを実行してデバイス21の状態を
表示する際に必要な処理、具体的には、JavaVM層
61が表示部51への画面表示を指示したり、PLC3
との通信、あるいは、PLC3の状態に連動するように
制御されるグラフィック操作パネル5上のメモリへのア
クセスしたりする際に必要な処理を行うものが用意され
ており、JavaVM層61から見て、OS層63の相
違を、できる限り隠蔽している。
【0034】本実施形態では、OS層63として、例え
ば、WindowsNT(マイクロソフト社:登録商
標)、WindowsCE(マイクロソフト社:登録商
標)、あるいは、pSOS( Integrated Systems, In
c:登録商標)を採用する機種用のHMIランタイム部
56a〜56dが用意されている。なお、同図におい
て、HMIランタイム部56bおよび56cは、Win
dowsCEを採用しているが、CPUが互いに異なっ
ている。
【0035】ただし、HMIランタイム部56として、
いずれのHMIランタイム部56a〜56dを採用した
場合であっても、HMIランタイム部56・74が機種
の相違の大半を吸収するので、詳細は、後述するよう
に、図1に示す作画処理部75は、各機種用の画面デー
タを、互いに略同様の手順で作成できる。
【0036】ここで、本実施形態に係るHMIランタイ
ム部56は、操作画面設計のうち、制御指示動作に関係
する部分について、上記作画処理部75が設計可能な範
囲全てで、機種の相違を完全に吸収できるように設計さ
れている。これにより、互いに異なる機種の制御動作を
同一の手順で作成しても、各グラフィック操作パネル5
は、PLC3や他のグラフィック操作パネル5と正しく
通信して、デバイスの状態を取得したり、状態を制御し
たりできる。したがって、いずれの機種を採用した場合
であっても、グラフィック操作パネル5は、デバイスの
状態や操作に応じて、デバイスの状態を正しく制御でき
る。
【0037】一方、各HMIランタイム部56・74
は、操作画面の表現能力が、各機種間で、互いに異なっ
ており、本実施形態に係る作画処理部75は、操作画面
を設計する際、操作画面に配置可能な画面要素、およ
び、その機能については、各機種に合わせて設計できる
ように構成されている。
【0038】具体的には、OS層63として、Wind
owsCEを採用しているHMIランタイム部56b・
56cの場合、WindowsNTを採用する場合に比
べて、サポートするAPIが限定されているため、例え
ば、線幅が予め定められた値の画面要素(オブジェク
ト)しか表示できないなど、表示能力や機能面で制限が
ある一方で、OSが要求するリソースが少ないため、ハ
ードディスクドライブ(HDD)を設ける必要がなく、
耐環境性を向上しやすい。また、後述するpSOSの場
合とは異なり、他のアプリケーションを同時に実行可能
であり、他のアプリケーションを呼び出して演算処理さ
せることもできる。ただし、これらのHMIランタイム
部56b・56cを採用するグラフィック操作パネル5
には、例えば、オブジェクトを点滅させるためのハード
ウェアが設けられていないため、オブジェクトの機能と
してハードウェアブリンクを設定できないなど、オブジ
ェクトに設定可能な機能が制限されている。
【0039】また、OS層63として、Windows
NTを採用しているHMIランタイム部56a(74)
では、例えば、任意の線幅のオブジェクトを配置できる
など、上記HMIランタイム部56b・56cと異な
り、画面に配置するオブジェクトの各属性に設定可能な
値が、上記ハードウェアブリンク機能などを除いて、殆
ど制限されていない。加えて、上述のWindowsC
EやpSOSなどに比べて、OS自体がサポートする機
能が豊富で、WindowsCEと同様に、複数のアプ
リケーションを同時に実行することもできる。さらに、
OS自体で必要とする記憶容量が大きく、大容量のメモ
リや、ハードディスクドライブ(HDD)を備えている
ことが多い。また、汎用のOS、ハードウェアで製造さ
れているため、pSOSの場合と比較して、ハードウェ
アやアプリーションの組み合わせによっては信頼性が低
下する虞れがあり、リアルタイム性も若干低下する虞れ
がある一方で、最新のハードウェアを使用できると共
に、より多くの周辺機器を利用できる。ただし、HMI
ランタイム部56b・56cと同様、上記ハードウェア
が設けられていないため、オブジェクトに設定可能な機
能が制限されている。また、OS自体が比較的大きなリ
ソースを要求するため、製造コストが高くなりがちであ
る。さらに、HDDのように、劣悪な環境に弱い部材が
使用されているため、耐環境性を向上することが難し
い。
【0040】一方、OS層63として、pSOSを採用
したHMIランタイム部56dの場合、グラフィック操
作パネル5にブリンク用のハードウェアが設けられてい
るため、オブジェクトの機能として、ハードウェアブリ
ンクを設定できる。また、専用のハードウェアとリアル
タイムOSとを組み合わせているため、リアルタイム性
や信頼性およびパフォーマンスを向上しやすい。加え
て、メモリなどのリソースを余り多く必要としないた
め、HDDを設ける必要がなく、耐環境性を向上しやす
い。ただし、これらのグラフィック操作パネル5では、
記憶容量などのリソースが限定されているため、例え
ば、表示可能な文字フォントの種類が制限されていた
り、他のアプリケーションを呼び出すことができないな
ど、上記WindowsNTに比べると、OSが持つ機
能が限定されている。
【0041】このように、各HMIランタイム部56
(74)では、操作画面の各画面要素の表現能力や機能
が、各機種間で、互いに異なっているので、表現能力や
機能の低いHMIランタイム部56(74)でも表示で
きる程度に、作画処理部75が設計可能な範囲を制限し
て、いずれのHMIランタイム部56であっても、同様
に表示できるようにすると、表現能力や機能の高い機種
では、本来に比べて表現能力や機能が制限されてしま
う。
【0042】これに対して、本実施形態のように、操作
画面に配置可能な画面要素、および、その機能について
は、各機種毎に設計できるように構成すれば、表現能力
の高い機種では、高品質にデバイスの状態を表示でき、
表現能力の低い機種では、その機種に合った品質で表示
できるので、制御システム1全体での表現能力を向上で
きる。
【0043】さらに、本実施形態に係る制御用ホストコ
ンピュータ7では、図1に示すように、上記構成に加え
て、設計ミスを防止しながら、容易に各機種用の画面デ
ータを作成できるように、上記作画処理部75が任意の
時点で設計対象となる機種を変更可能に形成されてお
り、さらに、変更後の機種では、予め定める正常な表示
および機能と異なる表示または機能になるオブジェクト
を検出し、要修正箇所として提示する修正箇所検出部8
1を備えている。当該修正箇所検出部81は、例えば、
設計対象となる機種毎に、操作画面に配置可能なオブジ
ェクトの属性として設定可能な値を記憶しており、画面
データまたは設計時の作業領域と上記記憶とを参照し
て、操作画面に配置された各オブジェクトについて、変
更後の機種で正常に表示および機能できるか否かを判定
できる。
【0044】なお、上記修正箇所検出部81が特許請求
の範囲に記載の検出手段に対応し、表示部71および入
力部72が、提示手段および機種変更手段に、それぞれ
対応している。
【0045】上記構成では、図3に示すように、操作画
面を設計する際、ステップ1(以下では、S1のように
略称する)において、例えば、使用者の指示や予め定め
られた初期設定などに従って、作画処理部75は、設計
対象となる機種を設定する。
【0046】この状態で、S2において、作画処理部7
5は、使用者の指示に応じて、操作画面に配置するオブ
ジェクトや、その機能を設計する。このとき、作画処理
部75は、例えば、操作画面上に配置可能なオブジェク
ト群からなるパレットを表示し、パレット中のオブジェ
クトを選択して、操作画面上に所望のオブジェクトを配
置するように、使用者へ促す。また、作画処理部75
は、配置されたオブジェクトを指定された座標に表示す
ると共に、使用者のドラグ&ドロップなどの操作に応じ
て、操作画面上における、オブジェクトの座標位置を調
整する。また、作画処理部75は、例えば、オブジェク
トに関連するデバイスのアドレスなど、デバイスの状態
を表示し制御する際に必要な情報や、例えば、オブジェ
クトの線幅や、ハードウェアブリンクを使用するか否か
など、オブジェクトの表示や機能に関する情報を設定す
るよう、使用者に促す。これらの結果、使用者は、作画
処理部75を操作して、操作画面上の所望の位置にオブ
ジェクトを配置し、オブジェクトに関連する情報を設定
するだけで、画面データを作成できる。
【0047】したがって、グラフィック操作パネル5の
表示プログラムを修正する場合に比べて容易に、各グラ
フィック操作パネル5の表示や操作を決定(変更)で
き、制御システム1の使用者(制御用ホストコンピュー
タ7の使用者)は、ターゲットシステム2の実情や、グ
ラフィック操作パネル5のオペレータの習熟度、あるい
は、使用者の好みに合わせることができる。
【0048】さらに、例えば、全オブジェクトが配置さ
れた時点など、上記S1にて、設計対象機種が設定され
てから、後述するS12において、画面データがグラフ
ィック操作パネル5や、制御用ホストコンピュータ7の
HMIランタイム部74に配信されるまでの間の任意の
時点で、作画処理部75は、使用者の指示に応じて、画
面データの設計対象機種を変更する(S3)。
【0049】この場合、修正箇所検出部81は、操作画
面に配置された各オブジェクトについて、変更後の設計
対象機種で、予め定める正常な表示および機能となる否
かを判定し、表示または機能が上記正常な場合とは異な
ってしまうオブジェクトが存在する間(S4にて、有の
場合)、修正が必要なオブジェクトを、使用者に提示す
る(S5)。
【0050】例えば、上記S1において、設計対象機種
を設定する際、例えば、HMIランタイム部56aを設
定しており、上記S3にて、HMIランタイム部56b
に機種変更した場合、変更後の機種では、線幅が1のオ
ブジェクトしか配置できないので、例えば、図4に示す
ように、線幅=1の円D1は、変更後も表示できるが、
線幅=2の四角形D2は、変更前は配置可能であったに
も拘らず、修正する必要がある。したがって、修正箇所
検出部81は、例えば、当該オブジェクトD2が配置さ
れた領域の4隅に選択用のハンドルH2を表示するなど
して、当該オブジェクトD2が要修正オブジェクトであ
ることを伝える。
【0051】一方、使用者が当該オブジェクトD2を選
択してプロパティの表示を指示すると、作画処理部75
は、例えば、図5に示すように、例えば、破線の四角で
囲むなど、新たな機種でも正常な表示または機能となる
属性とは異なる表現形式で、新たな機種では、正常な表
示および機能とは異なってしまう属性(例えば、線幅=
2)を使用者に提示し、使用者に変更を促す。
【0052】さらに、使用者が当該属性の変更を指示す
ると、S6において、作画処理部75は、例えば、図6
に示すように、新たな機種でも正常に表示または機能可
能な属性値のリスト(この場合は、「1」のみ)を表示
して、要修正箇所の属性の値を当該リストの中から選択
するように促し、使用者が選択した値に属性の値を設定
する。
【0053】上記S5およびS6の処理は、提示してい
ない要修正オブジェクトが存在する間(上記S4にて、
有の間)繰り返されるので、変更後の機種では正常な表
示および機能とはならない各オブジェクトは、使用者の
指示に応じて修正され、当該機種用の画面が設計され
る。なお、使用者が修正不要と判断した場合、修正しな
くてもよい。
【0054】また、修正が終了すると(上記S4にて、
無の場合)、S11において、作画処理部75は、設計
結果に基づいて画面データを生成し、S12において、
グラフィック操作パネル5に配信する。これにより、H
MIランタイム部56bを有するグラフィック操作パネ
ル5は、当該機種用の画面データに基づいて、操作画面
を表示できる。
【0055】なお、本実施形態では、上述したように、
画面データがJavaのバイトコードなので、上記作画
処理部75は、例えば、設計した操作画面に基づいて、
Javaのソースコードを生成し、当該ソースコードを
コンパイルするなどして、画面データを生成する。
【0056】さらに、例えば、画面データが既に生成さ
れているグラフィック操作パネル5bを他の機種のグラ
フィック操作パネル5で置き換えた場合、あるいは、例
えば、並列する製造ラインにおいて、同じ役割のオペレ
ータによって操作されるグラフィック操作パネル5が上
記グラフィック操作パネル5bと別の機種の場合など、
既に生成された画面データと同一または類似の操作画面
で、機種が異なるグラフィック操作パネル5で実行され
る画面データを生成する場合(S13にて、他機種あり
の場合)、作画処理部75は、上記S3以降の処理を繰
り返す。これにより、画面データの設計対象機種が変更
され、使用者は、当該機種では、正常な表示または機能
とならないオブジェクトの提示に応じて、当該オブジェ
クトを修正する。
【0057】ここで、従来技術のように、グラフィック
操作パネル105の画面データが、各機種用にそれぞれ
設けられた作画処理部175…で作画される場合と比較
すると、本実施形態に係る作画処理部75の使用者は、
操作画面の設計後または設計途中で、設計対象機種を変
更すると共に、提示された要修正箇所を変更すればよ
い。したがって、上記従来技術のように、全オブジェク
トを再設計する場合と異なり、要修正オブジェクトのみ
を変更すればよく、異なる機種間で設計手順の大半を共
有できる。この結果、異なる機種用の画面データを設計
する際の手間を大幅に削減できる。
【0058】ところで、修正箇所検出部81が各オブジ
ェクトの修正の要否を判定する際の基準、すなわち、予
め定める正常な表示および機能は、1つであってもよい
が、例えば、最適な表示および機能からのズレや、ズレ
の与える影響などに応じて、複数の基準を設けておき、
使用者が指示した基準で判定する方が望ましい。この場
合は、使用者の要求に合った基準で要修正箇所を提示で
きる。
【0059】具体的には、差異の詳細を確認したい使用
者は、僅かな差異がある場合も要修正箇所として提示す
るように、修正箇所検出部81へ指示することで、全て
を適切に調整できる。一方、ズレが大きく、操作に著し
く支障をきたすオブジェクトのみを修正すればよいと判
断する使用者は、当該オブジェクトのみを要修正箇所と
して提示するように指示すればよい。なお、この場合で
も、HMIランタイム部56・74が自機器で表示また
は機能可能な範囲で、元のオブジェクトの各属性値を、
できる限り元の表示または機能に近くなるように丸め
る。したがって、最適な表示および機能とは差異があっ
ても、致命的な誤動作は発生しない。
【0060】また、本実施形態では、HMIランタイム
部56による制御動作については、HMIランタイム部
56がOS層63の相違やハードウェアの相違を完全に
吸収しており、操作画面に配置可能な画面要素(オブジ
ェクト)や、その機能のみが各機種間で相違する。した
がって、いずれの機種に変更する場合であっても、制御
動作に致命的な影響を与えずに、少ない手間で、各機種
用の画面データを作成できる。
【0061】〔第2の実施形態〕ところで、上記第1の
実施形態では、修正箇所検出部81が要修正オブジェク
トを検出した場合、作画処理部75は、当該オブジェク
トを使用者に提示して修正を促している。
【0062】これに対して、図7に示すように、本実施
形態に係る制御用ホストコンピュータ7aには、オブジ
ェクト変換部(修正手段)82が設けられており、修正
箇所検出部81が修正要と判断したオブジェクトについ
て、変更後の機種では、設定できない属性の値を、予め
定められた既定値に変更する。なお、当該オブジェクト
変換部82は、例えば、操作画面に配置可能な全オブジ
ェクトについて、オブジェクトの各属性が修正要の場合
に変更すべき値自体を記憶したり、値の算出方法を記憶
しており、これらの記憶を参照して、修正要の属性の値
を既定値に設定できる。
【0063】当該構成では、図8に示すように、図3に
示すS5・S6に代えて、上記オブジェクト変換部82
が修正要のオブジェクトを自動修正する工程(S21)
が設けられている。したがって、第1の実施形態と異な
り、要修正オブジェクトがオブジェクト変換部82によ
り自動的に変換されるので、さらに少ない手間で、互い
に異なる機種用の画面データを作成できる。
【0064】なお、作画処理部75は、上記オブジェク
ト変換部82が修正した後であっても、新たに作成する
場合と同様に、操作画面を表示し、必要であれば、使用
者の修正を受け付けることができる。これにより、使用
者は、オブジェクト変換部82の修正で満足できない箇
所を修正できる。この場合、オブジェクト変換部82が
使用者に自動修正した箇所を提示すれば、使用者は、修
正箇所を確認できる。
【0065】ここで、上記では、オブジェクト変換部8
2が要修正オブジェクト全てを変換する場合について説
明したが、例えば、オブジェクト変換部82によって、
変更すべき値が記憶されていない属性の場合、第1の実
施形態と同様に、作画処理部75が使用者に当該属性を
提示して、使用者に修正を促してもよい。この構成で
は、変更すべき値を一律に決定できる場合は、自動的に
変換し、一概には決定できない場合は、使用者に問い合
わせることで、不所望な自動変換を防止しながら、手間
を削減できる。
【0066】なお、要修正箇所は、操作画面に配置可能
な画面要素(オブジェクト)や、その機能であり、制御
指示には関係がないので、仮に、オブジェクト変換部8
2が誤変換しても、操作画面の表示が所望の表示と異な
るだけであり、グラフィック操作パネル5が誤った制御
を指示することはない。
【0067】上記各実施形態では、HMIランタイム部
56・74を設けて、各機種のソフトウェア環境やハー
ドウェア環境の相違をできる限り吸収しているが、これ
に限るものではない。例えば、作画処理部75が各機種
で実行可能な機械語からなるプログラムを直接作成する
などして、各機種用の画面データ(ユーザインターフェ
ースデータ)を作成してもよい。ただし、上記各実施形
態のように、HMIランタイム部56・74を設けた場
合は、各機種用のコードは、一部の属性に関するコード
を除いて、略同じになるので、作画処理部75の構成を
簡略化できる。
【0068】なお、上記各部材51〜56および71〜
82は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなど
の記憶手段に格納されたプログラムを実行し、タッチパ
ネルや液晶表示装置などの入出力手段、あるいは、イン
ターフェース回路などの通信回路を制御することによっ
て実現される機能ブロックである。したがって、これら
の手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録
した記録媒体(例えば、CD−ROMなど)を読み取
り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態に係
るグラフィック操作パネル5や制御用ホストコンピュー
タ7を実現できる。なお、例えば、通信ライン4やLA
N6、あるいは、他の通信路を介してプログラムをダウ
ンロードするためのプログラムが、上記コンピュータに
予めインストールされていれば、当該通信路を介して、
上記コンピュータへ上記プログラムを配付することもで
きる。
【0069】なお、上記では、エディタ装置としての制
御用ホストコンピュータ7が、制御システム1のHMI
として動作するグラフィック操作パネル5の操作画面を
設計し、画面データとして出力する構成を例にして説明
したが、これに限るものではない。ユーザインターフェ
ース画面を設計し、ユーザインターフェースデータとし
て出力するエディタ装置であれば、他の用途のユーザイ
ンターフェース装置のユーザインターフェース画面を設
計する装置にも適用できる。ただし、本実施形態のよう
に、制御システム1のユーザインターフェース装置とし
て動作するグラフィック操作パネル5は、ターゲットシ
ステム2の近傍に多数配されることが多い。この結果、
例えば、画面の広さや階調数、記憶容量、演算能力など
の組み合わせが多様な機種が用意されており、各機種間
で、表現能力や機能の相違が大きい。したがって、本発
明に係るエディタ装置を、制御システム用のユーザイン
ターフェース装置の操作画面を設計する際に使用する
と、特に、効果が大きい。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明に係るエディタ装置は、
以上のように、ユーザインターフェース画面の設計結果
としてのユーザインターフェースデータについて、対象
機種の変更指示を受け付ける機種変更手段と、上記ユー
ザインターフェース画面のうち、変更後の機種では、予
め定める正常な表示または機能とならない画面要素を要
修正箇所として検出する検出手段と、上記要修正箇所を
提示して、使用者に修正を促す提示手段とを備えている
構成である。また、請求項5記載のプログラム、およ
び、請求項6記載の記録媒体に記録されたプログラム
は、請求項1記載のエディタ装置が有する上記各手段を
実現するためのプログラムであり、当該プログラムを実
行するコンピュータは、請求項1記載のエディタ装置と
して動作する。
【0071】上記構成によれば、エディタ装置の使用者
は、ある機種用に設計したユーザインターフェースデー
タがある場合、当該ユーザインターフェースデータを実
行する機種変更を指示すると共に、エディタ装置から提
示された要修正箇所を修正するだけの少ない手間で、互
いに異なる機種用のユーザインターフェースデータを容
易に作成できるという効果を奏する。
【0072】請求項2の発明に係るエディタ装置は、以
上のように、請求項1記載の提示手段に代えて、上記各
機種について、当該機種では、上記正常な表示または機
能とならない画面要素と、当該画面要素の修正方法との
対応を記憶する記憶手段と、上記記憶手段を参照して、
上記要修正箇所を修正する修正手段とを備えている構成
である。また、請求項7記載のプログラム、および、請
求項8記載の記録媒体に記録されたプログラムは、請求
項2記載のエディタ装置が有する上記各手段を実現する
ためのプログラムであり、当該プログラムを実行するコ
ンピュータは、請求項2記載のエディタ装置として動作
する。
【0073】上記構成では、機種が変更された場合、修
正手段は、記憶手段を参照して、要修正箇所を修正する
ので、請求項1記載のエディタ装置では必要な修正指示
をも省略でき、さらに少ない手間で、互いに異なる機種
用のユーザインターフェースデータを作成できるという
効果を奏する。
【0074】請求項3の発明に係るエディタ装置は、以
上のように、請求項2記載の発明の構成において、上記
記憶手段に対応関係が記憶されていない場合、上記要修
正箇所を提示して、使用者に修正を促す提示手段を備え
ている構成である。
【0075】当該構成では、変更すべき値を一律に決定
できる場合は、修正手段が自動的に変換し、一概には決
定できない場合は、提示手段が使用者の指示を仰ぐこと
ができるので、不所望な自動変換を防止しながら、機種
変更時の手間を削減できるという効果を奏する。
【0076】請求項4の発明に係るエディタ装置は、以
上のように、請求項1または3記載の発明の構成におい
て、上記提示手段は、要修正箇所を提示する際、当該要
修正箇所の修正方法として予め定められた選択肢を提示
して修正を促す構成である。
【0077】上記構成では、提示手段によって、例え
ば、変更後の機種でも設定可能な属性の値のリストを提
示するなどして、要修正箇所の修正方法の選択肢が提示
されるので、これらの中から選択することで、容易に所
望の修正を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、制御シ
ステムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御システムのグラフィック操作パネルに
設けられたHMIランタイム部の構成例を示すブロック
図である。
【図3】上記制御システムの動作を示すフローチャート
である。
【図4】上記制御システムの作画処理部が操作画面を設
計する際の画面例を示すものであり、機種変更により、
予め定める正常な表示および機能にならないオブジェク
トが提示された状態を示す説明図である。
【図5】上記操作画処理部の画面例であり、上記オブジ
ェクトの属性のうち、変更後の機種では不適切な属性値
を持った属性を提示している状態を示す説明図である。
【図6】上記操作画処理部の画面例であり、変更後の機
種でも設定可能な属性値を提示している状態を示す説明
図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示すものであり、制御
システムの要部構成を示すブロック図である。
【図8】上記制御システムの動作を示すフローチャート
である。
【図9】従来例を示すものであり、制御システムの要部
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
5 グラフィック操作パネル(ユーザインターフェース
装置) 7 制御用ホストコンピュータ(エディタ装置) 71 表示部(提示手段) 72 入力部(機種変更手段) 75 作画処理部(エディタ手段) 81 修正箇所検出部(検出手段) 82 オブジェクト変換部(修正手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B076 DC00 DC01 DC02 DC04 DE05 5E501 AC34 BA20 CA03 CB02 CB09 EA12 EA13 FA13 FA14 FA23 FA42 FB44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザインターフェース装置におけるユー
    ザインターフェース画面を設計し、ユーザインターフェ
    ースデータとして出力するエディタ手段が設けられたエ
    ディタ装置において、 上記ユーザインターフェースデータの対象機種の変更指
    示を受け付ける機種変更手段と、 上記ユーザインターフェース画面のうち、変更後の機種
    では、予め定める正常な表示または機能とならない画面
    要素を要修正箇所として検出する検出手段と、 上記要修正箇所を提示して、使用者に修正を促す提示手
    段とを備えていることを特徴とするエディタ装置。
  2. 【請求項2】ユーザインターフェース装置におけるユー
    ザインターフェース画面を設計し、ユーザインターフェ
    ースデータとして出力するエディタ手段が設けられたエ
    ディタ装置において、 上記ユーザインターフェースデータの対象機種の変更指
    示を受け付ける機種変更手段と、 上記ユーザインターフェース画面のうち、変更後の機種
    では、予め定める正常な表示または機能とならない画面
    要素を要修正箇所として検出する検出手段と、 上記各機種について、当該機種では、上記正常な表示ま
    たは機能とならない画面要素と、当該画面要素の修正方
    法との対応を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段を参照して、上記要修正箇所を修正する修
    正手段とを備えていることを特徴とするエディタ装置。
  3. 【請求項3】上記記憶手段に対応関係が記憶されていな
    い場合、上記要修正箇所を提示して、使用者に修正を促
    す提示手段を備えていることを特徴とする請求項2記載
    のエディタ装置。
  4. 【請求項4】上記提示手段は、要修正箇所を提示する
    際、当該要修正箇所の修正方法として予め定められた選
    択肢を提示して修正を促すことを特徴とする請求項1ま
    たは3記載のエディタ装置。
  5. 【請求項5】ユーザインターフェース装置におけるユー
    ザインターフェース画面を設計し、ユーザインターフェ
    ースデータとして出力するエディタ手段、 上記ユーザインターフェースデータの対象機種の変更指
    示を受け付ける機種変更手段、 上記ユーザインターフェース画面のうち、変更後の機種
    では、予め定める正常な表示または機能とならない画面
    要素を要修正箇所として検出する検出手段、並びに、 上記要修正箇所を提示して、使用者に修正を促す提示手
    段として、コンピュータを動作させるプログラム。
  6. 【請求項6】請求項5記載のプログラムが記録されてい
    る記録媒体。
  7. 【請求項7】ユーザインターフェース装置におけるユー
    ザインターフェース画面を設計し、ユーザインターフェ
    ースデータとして出力するエディタ手段、 上記ユーザインターフェースデータの対象機種の変更指
    示を受け付ける機種変更手段、 上記ユーザインターフェース画面のうち、変更後の機種
    では、予め定める正常な表示または機能とならない画面
    要素を要修正箇所として検出する検出手段、 上記各機種について、当該機種では、上記正常な表示ま
    たは機能とならない画面要素と、当該画面要素の修正方
    法との対応を記憶する記憶手段、並びに、 上記記憶手段を参照して、上記要修正箇所を修正する修
    正手段として、コンピュータを動作させるプログラム。
  8. 【請求項8】請求項7記載のプログラムが記録されてい
    る記録媒体。
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