JP2002296278A - 医療用キット - Google Patents

医療用キット

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JP2002296278A JP2001228330A JP2001228330A JP2002296278A JP 2002296278 A JP2002296278 A JP 2002296278A JP 2001228330 A JP2001228330 A JP 2001228330A JP 2001228330 A JP2001228330 A JP 2001228330A JP 2002296278 A JP2002296278 A JP 2002296278A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非特異的な結合および相互作用に関する問題
点を克服し、それによって、生物体液中の薬物を定性的
あるいは定量的に測定するための、信頼性の高い方法を
もたらす新規な医療用キットを提供する。 【解決手段】 非特異的な結合および相互作用について
の問題点を克服し、それによって、生物体液中の薬物を
定性的あるいは定量的に測定するための、信頼性の高い
方法をもたらす新規な医療用キットが提供されている。
この医療用キットは、薬物結合体で被覆した第1部分
と、標識化した抗薬物抗体が含まれている第2部分とを
含み、前記抗薬物抗体が、金材料および/またはラテッ
クス粒子で標識化されているとともに、前記生物体液を
収容するように適合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物体液中の薬物
を定性的あるいは定量的に測定するための医療用キット
及びそのための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薬物の有効治療投与量の決定は、多くの
場合、困難であるが、これは主に、薬物の吸収および代
謝に関する個人差が大きいためである。個人差は、例え
ば、食べ物、体重および存在する他の薬剤との起り得る
相互作用の影響によってもまた、普通に認められる。こ
のような個人差は、いくつかの薬、例えばアスピリンに
ついては主要な懸念とはならないが、それでもなお、他
のほとんどの薬剤については重要なものである。実際、
きわめて強力な薬物、とりわけ癌や心臓病の治療に用い
られる薬物では、最適でない投与量では、有害で、さら
に命に関わる結果が生じるおそれがある。従って、生物
体液中の薬物を定性的あるいは定量的に測定するため
に、きわめて多数の種々の方法が開発されてきた。
【0003】生物体液中の薬剤を測定するために用いら
れる現在の多くの方法は、HPLC、GCあるいはGC
/MS装置を要するような、どちらかというと複雑な処
理に基づいている。明らかに、このような処理は、家庭
におけるような、あるいは基本的には健康管理施設の内
部あるいは外部の任意の場所におけるような看護場所で
直接行う個人の薬物機器測定および迅速な薬物機器測定
の両方にとって不便なものである。従って、周知のよう
に、そのような看護場所で薬物測定をすることのできる
さまざまな医療用キットが開発されてきた。中でも、こ
れらのキットのうち最もよく知られたものはおそらく、
妊娠検査用クリアブルー(Clearblue(登録商
標))であろう。
【0004】この医療用キットは普通、ある種の免疫学
的検定法に基づいている。さらにまた、これらのキット
では、適切に機能するためには、担体や膜を介し横方向
への流れあるいは拡散を要するのが普通である(ヨーロ
ッパ特許第833159号公報を参照のこと)。しかし
ながら、相当な横方向への流れあるいは拡散を要するこ
れらの医療用キットに伴う主な問題は、存在する試薬あ
るいは分析物および担体の間に非特異的な結合および相
互作用が頻繁に認められることにある。そのような不特
定の結合および相互作用は分析の信頼性を低減する。
【0005】その上、次のようなことを可能にする医療
用キットの需要が常にある。
【0006】すなわち、薬物濃度の迅速な測定であっ
て、この時の「迅速」が生物体液のサンプリングからそ
の結果を得るまで、通常で60分未満であることを意味
する測定、簡単で信頼性のある使用であって、医療に関
していかなる知識ももたない個人にも使用でき、使用時
におけるエネルギー入力が低く、および/または加熱制
御が不要、温度依存性が低いかあるいは無視可能、貯蔵
安定性、および低コストでの製造、そして第三世界の国
々での使用にも利点のある医療用キットの作製。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明によれば、非特
異的結合および相互作用に関する問題点を克服し、それ
によって、生物体液中の薬物を定性的あるいは定量的に
測定するための、信頼性の高い方法を提供する新規な医
療用キットが提供されている。また、従来技術の前記要
望は、本発明によって良好に満たされる。より具体的に
は本発明は、生物体液中の薬物を定性的あるいは定量的
に測定するための医療用キットに関するものであって、
この医療用キットが、 i)薬物結合体で被覆された第1部分および ii)標識化された抗薬物抗体を含み、かつ、前記生物
体液を受容するように適合させた第2部分であって、標
識化された前記抗薬物抗体が金材料および/またはラテ
ックス粒子で標識化されている第2部分を備えてなる医
療用キットである。前記薬物結合体は、前記薬物と、タ
ンパク質、ペプチド、ポリアミン、セラミド、アルキル
鎖あるいは炭水化物との間の結合体であるのが好まし
い。前記タンパク質は、ウサギ血清アルブミン(RS
A)、ウシ血清アルブミン、オボアルブミン、ガンマグ
ロブリンおよびサイログロブリンから選ばれているのが
もっとも好ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における一実施形
態では、ラテックス粒子は着色されている。着色された
ラテックス粒子は、英国、シュロップシャー、エセック
スロードにあるポリマー・ラボラトリーズ・リミテッ
ド、あるいはアメリカ合衆国のバングス・ラボラトリー
ズ・インコーポレーテッドのような、いくつかの供給者
から市販されている。ラテックス粒子の例としては、ア
メリカ合衆国のバングス・ラボラトリーズ・インコーポ
レーテッドのカタログ番号DS03Bから得られる、直
径0.5〜0.9μmの「着色ポリマーマイクロスフェ
ア」である。これらのマイクロスフェア粒子は、濃い青
色に着色されている。これらの粒子は、吸収によってタ
ンパク質に結合する。英国、シュロップシャーにあるポ
リマー・ラボラトリーズ・リミテッドによれば、抗体標
識化のためのラテックス粒子、例えば、カタログ番号6
004−412における400nm(ナノメートル)の
PL−ラテックス・プレーン・ハイダイプ(PL−La
tex Plain HiDype(登録商標)・ブル
ー(Blue)もまた、供給される。
【0009】本発明の別の実施形態では、標識化用材料
として使われた金材料はコロイド金である。このコロイ
ド金は、金イオン及び遊離金からなるものでもよい。本
発明による固相/液相における分析物検出のための、金
で標識化されかつ/または着色されたラテックス粒子で
標識化された抗体には、従来技術にまさる多くの利点が
備わっている。第1に、標識として酵素の代わりにコロ
イド金を使うと、この実施形態は、通常の温度変動によ
って実質的に影響されなくなるが、このことは、再現可
能性、貯蔵性及び使用者の観点から格別に有利である。
第2に、この実施形態によれば、この発色には、標識化
用酵素のための基質が関係する付加的なステップが必要
でないので、きわめて速い分析(サンプリングから結果
獲得まで5〜15分)がもたらされる。実際、コロイド
金のような金材料の使用は、本発明にとって、特に好ま
しい。
【0010】前記薬物は、コルチコステロイド、単糖な
いしオリゴ糖、ビタミン、プロビタミン類およびホルモ
ンを含んでいる抗高血圧剤、抗ウイルス剤、抗菌剤、抗
真菌剤、抗炎症剤、抗腫瘍剤および向精神薬から選ばれ
るのが好ましい。
【0011】前記薬物は、50〜6000g/モルの範
囲、好ましくは、100〜1000g/モルの範囲にあ
るモル重量を有しているのが特に好ましい。
【0012】前記薬物は普通、リシノプリル、アムロジ
ピン、カプトプリル、エナラプリル、エナラプリラー
ト、ケトチフェン、シルデナフィルおよびフルオゼチン
から選ばれる。
【0013】本発明の医療用キットでは、前記第2部分
は、標識化された前記抗薬物抗体の溶液を収容している
か、あるいは少なくとも一部が被覆された内部を有して
いるかのいずれかの容器であるのが好ましい。この容器
は普通、チューブ状のものである。
【0014】一例を挙げれば、前記第1部分は普通、ス
ティック、ストリップ、へら状スティックあるいはプレ
ート状の形状を有している。ヌンク−イムノ(Nunc
−Immuno(登録商標))スティック(以下を参照
のこと)の形状が特に好ましい。
【0015】前記第1部分の好ましい材料については、
その表面は普通、最大結合のために化学処理されたポリ
スチレン、ポリプロピレン、ニトロセルロースの材料か
ら選ばれる材料からなる。
【0016】その表面の下の材料は、表面のものと同じ
材料であってもよく、異なる材料であってもよい。従っ
て、前記第1部分の表面は、その下にある材料と完全に
一体化されていてもよく、すなわち、前記第1部分は単
一型の材料から作られていてもよく、あるいは、事実
上、任意の種類の有用材料が施された1つの層であって
もよい。この第1部分の表面は、ヌンク−イムノ(Nu
nc−Immuno(登録商標))スティックの表面に
ついて用いられたものであるのが好ましい。好ましい一
実施形態では、前記第1部分は、下に例示されたよう
に、ヌンク−イムノ(Nunc−Immuno(登録商
標))スティックである。本発明に係る固相の免疫学的
検定法について、先に言及された第1部分(i)として
ヌンク−イムノ(Nunc−Immuno(登録商
標))スティックを使うことで、驚くほど良好な結果が
得られた。これは、患者の生物体液中の薬物濃度をモニ
ターする患者が手近に用いる迅速な医療用キットの利点
があることから、特に好ましい。
【0017】その上、本発明は、生物体液中の薬物を定
性的あるいは定量的に測定するための方法であって、薬
物結合体で被覆された第1部分、すなわち、先に定義さ
れた第1部分i)と、金材料および/またはラテックス
粒子で標識化された標識化抗薬物抗体とを利用する方法
に関するものでもある。
【0018】前記方法によれば、前記第1部分は、好ま
しくは、標識化された抗薬物抗体を含有するとともに、
前記生物体液を収容するように適合された第2部分、す
なわち、先に定義された第2部分ii)の内側に配置さ
れており、前記第2部分が、前記生物体液を収容してお
り、前記第1部分が、所定時間後に前記第2部分から取
り除かれる。
【0019】前記所定時間は普通、5〜60分の範囲に
ある。
【0020】前記方法によれば、前記生物体液中の前記
薬物の濃度を表示する潜在的色変化を起こすために、前
記第1部分は、次に、すなわち、前記ステップが実行さ
れた後に、発色される。
【0021】本発明に関連させて抗薬物抗体を標識化す
るときにコロイド金を用いると、図4に見られるよう
に、きわめて良好な結果、すなわち暗赤褐色が得られ
た。金は、とりわけ、標識化材料として多くの場合に用
いられるある種の高価な精製酵素に比べて、標識化に用
いる比較的安価な物質とみなすこともできる。
【0022】本発明に係るキットには、生物試料、すな
わち、尿、血液あるいは唾液の中の薬物を自分でモニタ
ーするのに慣れていない人が、更に何ら機器の補助を要
することなく、容易に使うことができるという利点があ
る。
【0023】通常、前記方法は全体として、周囲温度で
実行される。前記生物体液は、典型的には、血液、血
清、尿あるいは唾液である。
【0024】本明細書に用いる「薬物」という用語は、
とりわけ生体へ投与されたときに、生理学的な反応ある
いは状態を生じるかあるいはそのような反応あるいは状
態に関与する任意の物質を含む。従って、本発明の目的
には、代謝産物(活性体、あるいは不活性体)、プロド
ラッグおよび抗原もまた、薬物とみなされる。
【0025】本発明は、添付図面とともに、非限定的な
以下のいくつかの実施例によってさらに示されている。
【0026】
【発明の実施の形態】実施例 材料および方法 基本的に、アメリカ合衆国のアカデミックプレスにより
1996年に出版された、Ed.Hermanson、
G.による「Bioconjugate Techniques」に紹介された
方法論に従い、薬物結合体を、調製した。抗薬物抗体の
調製は、基本的にオランダのエルスビアー出版社により
1988年に出版された、Eds.van Regen
mortel、M.H.V.、Briand、J.
P.、Muller、S.およびPlaue、S.によ
る「Synthetic Polypeptides as antigens」に記載され
た方法に従った。抗薬物抗体の調製については、一般
に、オランダのエルスビアー出版社により1985年に
出版された、Tijssen、P.による「Practice a
nd theory of enzyme immunoassays」の第5章および第
12章も参照のこと。先に言及されたすべての刊行物の
教示は、参照により本明細書に全体に組み込まれる。
【0027】前記第1部分(i)としてヌンク−イムノ
スティックを使うときの本発明の原理 この検定法では、生物体液中に存在する分析物は、酵素
で標識化された、好ましくは金で標識化された抗薬物抗
体と結合において、前記スティックに固定化された基準
分析薬と競合する。リシノプリルに関して、その方法を
説明する。ヌンクへら状スティックは、タンパク質−リ
シノプリル結合体で被覆されている。これは、共有結合
によらない相互作用で、強く結合している。過剰タンパ
ク質−薬物結合体を洗い流し、また、前記スティックに
おけるフリーの結合部位を、タンパク質及び界面活性剤
含有緩衝液、例えばカゼインおよびトゥイーン−20
(Tween−20)でインキュベートすることによっ
てブロックする。ブロックした後に、前記スティックを
水洗、乾燥し、次に使用する時まで、乾燥状態で保管す
ることができる。この検定法では、前記スティックを、
酵素で標識化された、好ましくは金で標識化された抗リ
シノプリル抗体の希釈物及び2〜3滴の生物体液が含ま
れているチューブの中に入れる。抗原−抗体反応を起こ
させるために5〜10分間インキューベートした後、前
記スティックを、水道水で洗浄し、過剰の標識化抗体を
除去する。前記生物体液に薬物が入っていないときに
は、標識化抗体のほとんどは、前記スティックに固定化
された薬物に結合する。金で標識化された抗体の場合に
は、金−抗体が赤みを帯びた濃い色を示すため、この結
合が直接、明らかになる。酵素で標識化された抗体の場
合には、前記抗体の結合は、ある物質(セイヨウワサビ
ペルオキシダーゼの場合にはTMB)を添加すること
で、明らかになる。スティックに固定化された薬物に今
や結合した酵素標識化抗体は、可溶性物質を青色の不溶
性生成物に転化する。この不溶性生成物は、前記スティ
ックの表面に沈着する。前記スティックを、水で洗浄
し、余分な基質溶液を除去し乾燥する。前記生物体液に
薬物が含まれているときには、この薬物が固定化した薬
物と、抗体結合体との結合について競合する。このこと
は、前記スティックに固定化した薬物に結合する抗体結
合体がより少ないことを意味している。従って、前記ス
ティックの発色の濃さは低下する。前記生物体液中の遊
離した薬物量が多いほど、発色の濃さはいっそう薄いと
思われる。実際、抗体結合体希釈物は、カットオフ濃度
以下で濃い色がもたらされるように、また、「陽性」濃
度、例えばリシノプリルについては選ばれたカットオフ
が50ng/mlで全く呈色しないかあるいはわずかに
呈色するように、選ばれている。これ以下の濃度では、
充分な抗体結合体が結合して、濃い色がもたらされるの
に対して、100ng/mlでは、その色の濃さは、わ
すかであるか、あるいは認められない。
【0028】代替法としては、抗薬物抗体(例えば、ウ
サギ抗リシノプリル抗体)を直接標識化する代わりに、
間接標準免疫学的検定法を用いることができる。この実
施形態では、標識化された第2の抗体、例えば、酵素標
識化あるいは金標識化ヤギ抗ウサギIgG抗体を用いる
ことができる。この場合、検定は、前と同じように行う
が、余分のステップを追加して行う。従って、被覆され
たストリップを、抗薬物抗血清(ウサギ抗リシノプリ
ル)で5〜10分間インキュベートし、次に、水で10
秒間洗浄した後、標識化ヤギ抗ウサギIgGでさらに5
〜10分間インキュベートして洗浄し、金標識化抗体に
ついては直接、酵素標識化抗体の場合には基質の添加の
後に読取る。
【0029】この間接検定のさらに別の変形例は、ビオ
チンで抗薬物抗体を標識し、第2抗体の代わりに、金標
識化あるいは酵素標識化アビジンあるいはストレプトア
ビジンを用いることである。
【0030】2段階グルタルアルデヒド法によるウサギ
血清アルブミン−リシノプリルジ結合体の調製 1.10mgのウサギ血清アルブミンを1mlのPBS
(リン酸緩衝化食塩水:0.02モルのNaHPO
/NaHPO緩衝液、pH7.4、0.15モルN
aCl)に穏やかに溶解させる。
【0031】2.新たに調製された1mlの1%(w/
v)グルタルアルデヒドを、そのタンパク質に滴下して
添加し、攪拌する。攪拌は室温で2時間、行われる。
【0032】3.余分のグルタルアルデヒドを、セファ
デックス(Sephadex)G−25Fあるいはセフ
ァデックスG−50Mを用いて、PBS中でのゲル濾過
によって除去する。少なくとも20mlのゲルの入った
カラム(1.5×20cmのものが推奨される)が必要
になる。280nmでタンパク質のピークを測定する。
【0033】4.タンパク質を含有している分画をプー
ルし、また、PBS中リシノプリル溶液を添加する。リ
シノプリル:RSAのモル比は、200:1が用いられ
た。攪拌しながら、室温で24時間インキュベートす
る。
【0034】5.PBSに対して、4℃で48時間の透
析を行う。
【0035】6.280nmで光学密度を測定する。1
mg/mlのタンパク質濃度についての吸光係数:28
0nmで0.67を用いて、結合体濃度を求める。
【0036】アジ化ナトリウムを0.1%(w/v)で
添加し、アリコートを−20℃で貯蔵する。
【0037】2段階グルタルアルデヒド法によるIgG
−セイヨウワサビペルオキシダーゼ結合体(HRP−I
pG)の調製 1.10mgのHRPを1mlのPBS(リン酸緩衝化
食塩水:NaHPO /NaHPO緩衝液、pH
7.4、0.15モルNaCl)に穏やかに溶解する。
【0038】2.新たに調製された1mlの1%(w/
v)グルタルアルデヒドを前記酵素に滴下状に添加し、
攪拌する。攪拌は室温で2時間、行われる。
【0039】3.余分のグルタルアルデヒドを、セファ
デックスG−25FあるいはセファデックスG−50M
を用いる、PBS中でのゲル濾過によって除去する。少
なくとも20mlのゲルの入ったカラム(1.5×10
cmのものが推奨される)が必要になる。403nmで
同酵素のピークを測定する。
【0040】4.同酵素を含む分画をプールし、PBS
中の抗体溶液を添加する。HRP:IgGのモル比は、
4〜6:1を用いる。IgGが不安定なものであれば、
これらのタンパク質は、攪拌しながら、室温あるいは4
℃で24時間インキュベートする。
【0041】5.PBSに対して4℃で48時間透析す
る。
【0042】6.403nmと278nmでO.D.を
測定する。この結合体におけるHRPの濃度およびIg
Gの濃度を、1mg/mlのタンパク質濃度についての
吸光係数を用いて、求められた。
【0043】HRP403nm=2.2、HRP
278nm=0.75、IgG278nm=1.4 7.BSAを10mg/ml、トゥイーン−20を0.
05%(w/v)、また、防腐剤:0.005%チオメ
ルサル、あるいは、好ましくは0.02%(w/v)ブ
ロモ−ニトロ−ジオキサン(BND)を添加する。アリ
コートが−20℃で貯蔵された。
【0044】注:HRP薬物結合体は、薬物:モル比が
5:1のHRPを用いて、同じ方法に従って作られた。
【0045】ウサギ抗リシノプリル抗体は、英国、ウェ
ールズ、カーディフにあるブリティシュ・バイオセル・
インターナショナルによって供給された、金で標識化さ
れたものであった。
【0046】感度評価:従来のミクロ滴定容器のウェル
の内壁を、この内壁に前記結合体の溶液(1μg/m
l;0.1ml)を添加し、次いで、37℃で1時間で
インキュベートすることにより、RSA−リシノプリル
結合体で被覆した。250μl/ウェルの洗浄用緩衝液
(10mMリン酸ナトリウム緩衝食塩水、pH7.4、
0.05%アジ化ナトリウム及び0.05%トゥイーン
−20含有PBS−T)で3回洗浄した後に、これらの
ウェルは、ヒトの全血(25μl)中のリシノプリルの
量を変えて、HRP標識化抗リシノプリル抗体の存在
(洗浄用緩衝液中に25ng/ml、100μl/ウェ
ル)において、室温で30分間、インキュベートした。
洗浄用緩衝液で洗浄した後に、これらのウェルを、基質
であるテトラメチルベンジジン溶液100μl/ウェル
で、室温で30分間インキュベートした。2モルの硫酸
を100μl/ウェル添加することで発色を停止させ、
ダイネックス(Dynex)ミクロ滴定プレート読取装
置を使って、450nmの波長で色強度を測定した。そ
の結果を図1に示す。100pg/mlのような低い濃
度を検出することができるので、この実験によれば、本
発明の検定システムの感度がきわめて高いことが証明さ
れた。
【0047】起り得る非特異的結合の評価:ヌンク−イ
ムノ(Nunc−Immuno(登録商標))スティッ
ク(英国のライフテクノロジーズ社により製造された)
を炭酸塩緩衝液(pH9.5)中RSA−リシノプリル
結合体溶液(5μg/ml)の中へ浸し、次いで、37
℃で1時間でインキュベートすることによって、RSA
−リシノプリル結合体で被覆したスティックを調製し
た。リン酸塩緩衝化食塩水(PBS、pH7.4)は、
溶媒として任意選択的に用いることができ、また、代替
法として、室温で24時間インキュベートしてもよい。
インキュベートした後、前記スティックを、水道水で洗
浄し、0.2%カゼイン、0.05%トゥイーン−20
および0.05%NaN(防腐剤)を含有するPBS
の中で、室温で1時間ブロック処理した。次いで、これ
らのスティックを、水道水で1回すすぎ、室温で乾燥
し、次に使用する時まで、乾燥環境で保管した。
【0048】上記では、一般に適用することのできる被
覆処理について説明しており、また、同処理に完全に従
って用意されたRSA被覆されたスティックを説明して
いる。
【0049】さらに、前記被覆処理のいくつかの細部
は、追加説明を受けるに値するものである。第1に、薬
物をスティックに直接結合すると、有用な生成物が生じ
ることはない、と思われる。なぜなら、前記薬物のモル
重量がかなり低いため、固定化された薬物に抗体が直接
結合することがほとんど不可能になるからである。この
ような理由から、スティックは、代わりに、薬物結合
体、好ましくはRSA−リシノプリルのようなタンパク
質−薬物結合体で被覆された。薬物とポリアミン、ある
いは炭水化物との間の結合体は、同程度に有用である。
第2に、i)多量の結合体で被覆することおよびii)
前記結合体における高い薬物/タンパク質比は、高い感
度を獲得するためには絶対的に重大であることもまた明
らかになった。典型的には、前記被覆用溶液中の結合体
の濃度は、1〜5μg/mlの範囲にあるべきであるの
に対し、前記結合体における有用な薬物/タンパク質比
は、10:1〜200:1であるべきである。
【0050】前記のようにして調製されたスティック
を、次に、さまざまな濃度のHRP標識化抗リシノプリ
ル抗体、リン酸緩衝化食塩水(0.5ml)中10%
(v/v)ヒト全血を含有し、0.05%のトゥイーン
−20、0.2%のカゼインおよび10mMのEDTA
(pH7.4)を含有しているチューブの中に挿入し
た。室温で5分間インキュベートした後に、それぞれの
スティックを、取り出し、水道水の中で10秒間すすぎ
洗いし、次に、テトラメチルベンジジン基質を含有する
チューブの中へ5分間挿入し、その後、前記と同様にす
すぎ洗いし乾燥し、写真を撮影した。図2に示されてい
るこれらの結果から、スティックへの非特異的抗体結合
が、きわめて度合いの高い特異的抗体の結合に比べて重
要でないことが確かめられた。本発明の多用性について
の主な前提条件は、それによってもたらされる。実際的
な目的のためには、HRP標識化抗リシノプリル抗体の
濃度が250ng/mlであるときに、もっとも適切な
色鮮明度が得られた。
【0051】ヒト全血中のリシノプリルの検出 前記のようにRSA−リシノプリル結合体で被覆された
スティックを、HRPで標識化された抗リシノプリル抗
体(250ng/ml;400μl:0.05%のトゥ
イーン−20、0.2%カゼインおよび10mM ED
TA(pH7.4)を含有するリン酸緩衝化食塩水
(0.5ml)にある)及びさまざまな濃度のリシノプ
リルを含有しているヒトの全血(100μl)との混合
液(500μl)の中に浸した。5分間インキュベート
した後に、スティックを取り出し、水道水中で洗浄した
後、前記と同様にテトラメチルベンジジンで染色した。
これらの結果は図3に示されている。これらは、評価し
たさまざまなリシノプリル濃度の間に顕著な色強度の差
のあることをはっきりと示している。とりわけ、50n
g/mlのリシノプリルを含有した血液試料と100n
g/mlのリシノプリルを含有した血液試料との間に
は、はっきりした色強度の差があることに留意すべきで
ある。これらの濃度によってこの薬物の有効治癒量の範
囲が含まれるので、前記の結果は医療上、かなりの関連
性があるはずである。
【0052】金標識化ウサギ抗リシノプリル抗体の結合
特異性の評価 コロイド金は金イオンのクラスターからできている。コ
ロイド金は、構造のはっきりした分子ではなく、遊離金
の性質がいくらか備わっている懸濁粒子である。溶液中
では、コロイド金は負の電荷を採り、粒子の表面を形成
する塩化金ヨウ素(AuICl)から生じると考えら
れている。このような負の電荷のために、コロイド金に
は、生理学的pHで正電荷あるいは中性電荷を持つ傾向
がある多くのタンパク質に対する親和性がある。このこ
とによって、抗体がコロイド金粒子へ吸収される。コロ
イド金粒子自体には、濃い赤色が備わっている。従っ
て、金で標識化された抗体が対応抗原の部位で濃縮され
ると、濃い赤褐色が得られ、その鮮明度は明らかにが結
合した抗体分子の数に依存する。
【0053】コロイド金で標識化された抗体は、ある種
の抗原に対しては市販されている。例えば、薬物乱用に
関与する薬物に対する抗体のコロイド金標識化抗薬剤
は、イギリス、ウェールズ、カーディフにあるブリティ
シュ・バイオセル・インターナショナル(BBI)のよ
うな多くの会社から購入することができる。本発明で
は、標識化は、BBIによって、適正な技術を用いるこ
とで行われた。このことは、それぞれの抗体には標識化
のためのある手段が必要であるため、重要である。しか
しながら、BBIから購入することのできるコロイド金
の懸濁液を用いて、金を直接標識化することは可能であ
る。
【0054】RSA−リシノプリル結合体あるいはRS
Aだけのいずれかで被覆されたスティックを、前記のよ
うにして調製した。次に、これらは、金で標識化したウ
サギ抗リシノプリル抗体(0.2あるいは0.1の光学
密度単位/mlの200μl:0.05%トゥイーン−
20、0.2%カゼインおよび10mM EDTA(p
H7.4)含有リン酸緩衝食塩水(0.5ml)中)
で、ヒト全血(50μl)の存在において、室温で20
分間インキュベートした。インキュベートした後に、こ
れらのスティックを、取り出し、水道水中で10秒間洗
い、それによって、潜在的な色(赤)がすぐに発現し
た。これらの結果は図4に示されており、これらは、こ
のシステムについても、きわめて高い結合特異性のある
ことが証明されている。0.2/mlの光学密度がある
金標識化ウサギ抗リシノプリル抗体の溶液が、別の使用
のためにもっとも好ましい。
【0055】金標識化抗体の利用によるヒト全血中リシ
ノプリルの検出 RSA−リシノプリル結合体で被覆されたスティック
が、金標識化ウサギ抗リシノプリル抗体(0.2透明度
単位/mlの200μl:0.05%トゥイーン−2
0、0.2%カゼインおよび10mM EDTA(pH
7.4)含有リン酸緩衝化食塩水(0.5ml)中にあ
る)と、0.20ng/mlおよび100ng/mlの
濃度のリシノプリルをそれぞれ含有するヒトの全血(5
0μl)との混合液の中に、前記のように浸した。15
分間インキュベートした後に、これらのスティックを、
取り出し、水道水の流水中で約10秒間洗ったところ、
色がすぐに発現した。これらの結果は図5に示されてお
り、これらは、評価したいくつかのリシノプリル濃度の
間に、識別可能な色強度の差のあることがはっきりと示
されている。
【0056】金標識化抗薬物抗体を利用する、本発明の
実施形態の特性については、追加の論評が必要である。
第1に、標識として酵素の代わりに金を用いると、この
実施形態が通常の温度変動によって実質的に影響されな
くなり、このことは、使用者の観点と共に、再現可能
性、貯蔵性の観点からも格別有利である。第2に、この
実施形態によれば、標識化用酵素のための基質が関係す
る付加的なステップはまったく必要でないので、きわめ
て速い分析(サンプリングから結果獲得まで5〜15
分)がもたらされる。実際、この実施形態は、特に好ま
しい。
【0057】予備実験によれば、ラテックス粒子(例え
ば、アメリカ合衆国のバングス・ラボラトリーズ・イン
コーポレーテッドによるカルボキシ活性化ビーズ)で標
識化された抗薬物抗体を用いると、先に開示された金標
識化抗薬物抗体の生成物とほとんど同じ性質の備わった
生成物が生じる。
【0058】要約すると、本発明の医療用キットは、次
のようにして実用されるのが普通である。
【0059】通常はチューブである第2部分へ、約20
0〜500μlの標識化抗薬物抗体の溶液を加え、次
に、通常は血液である約50〜100μlの試験ずみ生
物体液を添加する。1〜3分間インキュベートした後
に、第1部分、すなわち前記のように調製した被覆ステ
ィックを、チューブの内側に置き、5〜10分間、イン
キュベートする。次に、スティックを取り出し、水道水
の中で10秒間、すすぎ洗いした後、染色する。この標
識化抗薬物抗体の溶液の濃度は好ましくは、有効治療投
与量よりも低い薬物濃度を含有する試験試料により、か
なり濃く染色されたスティックが生じるか、あるいは、
有効治療投与量の範囲内の薬物濃度を含有する試験試料
により、淡く染色されるかあるいはまったく染色されな
いスティックが生じるように、選ぶべきである。方法全
体は、通常、周囲温度で、血液サンプリングからその結
果を得るまで、60分未満を要する。従って、本発明の
概念は当業界へかなりの貢献をもたらすとことは明らか
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、25ng/mlの濃度で存在するHR
P標識化抗リシノプリル抗体の標準曲線を示す。検出さ
れたリシノプリル濃度(pg/ml)は450nmの波
長でモニターした。
【0060】
【図2】図2は、RSA−リシノプリル結合体あるいは
RSAだけのいずれかで被覆されたスティックに対する
HRP標識化抗リシノプリル抗体の滴定を示している。
【0061】
【図3】図3は、RSA−リシノプリル結合体で被覆さ
れた前記第1部分を利用して、ヒト全血中における相異
なる濃度のリシノプリルを検出するとともに識別する、
本発明の医療用キットの性能を示す。HRP標識化抗リ
シノプリル抗体は検出のために用いられた。
【0062】
【図4】図4は、RSA−リシノプリル結合体あるいは
RSAだけのいずれかで被覆されたスティックに対する
金標識化(Au3+)ウサギ抗リシノプリル抗体の滴定
を示している。
【0063】
【図5】図5は、RSA−リシノプリル結合体で被覆さ
れた前記第1部分と、検出のための金標識化ウサギ抗リ
シノプリル抗体を含有する前記第2部分とを利用して、
ヒト全血中の相異なる濃度のリシノプリルを検出するこ
とを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アハメツド・イエハンリ イギリス国、サリー・シー・アール・4・ 4・ビー・エル、ミツチヤム、クレツセン ト・グローブ・1 (72)発明者 アドナン・バドワン ヨルダン国、アンマン、オフ・メツカ・ス トリート、イエベナート・ストリート、ス ライマン・5 (72)発明者 ムハメツド・サリーム ヨルダン国、アンマン、アブダウン、アシ ーシユ・ストリート・4

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物体液中の薬物を定性的あるいは定量
    的に測定するための医療用キットであって、この医療用
    キットが、 i)薬物結合体で被覆された第1部分および ii)標識化した抗薬物抗体を含み、かつ、前記生物体
    液を受容するように適合させた第2部分であって、標識
    化された前記抗薬物抗体が金材料および/またはラテッ
    クス粒子で標識化されている第2部分を備えてなる医療
    用キット。
  2. 【請求項2】 前記薬物結合体が、前記薬物と、タンパ
    ク質、ペプチド、ポリアミン、セラミド、アルキル鎖あ
    るいは炭水化物との間の結合体である、請求項1に記載
    の医療用キット。
  3. 【請求項3】 前記タンパク質が、ウサギ血清アルブミ
    ン、ウシ血清アルブミン、オボアルブミン、ガンマグロ
    ブリンおよびサイログロブリンから選ばれる、請求項2
    に記載の医療用キット。
  4. 【請求項4】 前記ラテックス粒子が着色されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療用キット。
  5. 【請求項5】 前記金材料がコロイド金である、請求項
    1〜4のいずれか1つに記載の医療用キット。
  6. 【請求項6】 前記薬剤が、コルチコステロイド、単糖
    ないしオリゴ糖、ビタミン類、プロビタミンおよびホル
    モンを含む、抗高血圧剤、抗ウイルス剤、抗菌剤、抗真
    菌剤、抗炎症剤、抗腫瘍剤および向精神薬から選ばれ
    る、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医療用キッ
    ト。
  7. 【請求項7】 前記薬物が、50〜6000g/モルの
    範囲、好ましくは、100〜1000g/モルの範囲に
    あるモル重量を有する、請求項1〜6のいずれか一項に
    記載の医療用キット。
  8. 【請求項8】 前記薬物が、リシノプリル、アムロジピ
    ン、カプトプリル、エナラプリル、エナラプリラート、
    ケトチフェン、シルデナフィルおよびフルオゼチンから
    選ばれる、請求項7に記載の医療用キット。
  9. 【請求項9】 前記第2部分が、標識化された前記抗薬
    物抗体の溶液を収容している、又は少なくとも部分的に
    被覆された内部を有しているかのいずれかの容器であ
    る、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医療用キッ
    ト。
  10. 【請求項10】 前記第1部分が、スティック、ストリ
    ップ、へら状スティックあるいはプレート状の形状を有
    している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医療用
    キット。
  11. 【請求項11】 前記第1部分が、ヌンク−イムノ(N
    unc−Immuno(登録商標))スティックの形状
    を有する、請求項10に記載の医療用キット。
  12. 【請求項12】 前記第1部分が、最大結合のために化
    学処理されたポリスチレン、ポリプロピレン、ニトロセ
    ルロースの材料から選ばれた材料からなる表面を有す
    る、請求項1〜11のいずれか一項に記載の医療用キッ
    ト。
  13. 【請求項13】 前記材料が、ヌンク−イムノ(Nun
    c−Immuno(登録商標))スティック表面のため
    に用いられた材料である、請求項12に記載の医療用キ
    ット。
  14. 【請求項14】 前記容器がチューブ状のものである、
    請求項9に記載の医療用キット。
  15. 【請求項15】 前記生物体液が、血液、血清又は尿で
    ある、請求項1〜14のいずれか一項に記載の医療用キ
    ット。
  16. 【請求項16】 生物体液中の薬物を定性的あるいは定
    量的に測定する方法であって、薬物結合体で被覆した第
    1部分、すなわち、請求項1〜13のいずれか一項に定
    義された第1部分i)及び標識抗薬物抗体とを利用する
    方法。
  17. 【請求項17】 前記第1部分が、請求項1〜14のい
    ずれか一項に定義される第2部分ii)の内側に配置さ
    れており、前記第2部分が、前記生物体液を収容してお
    り、前記第1部分が、所定時間後に前記第2部分から取
    り除かれる、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記所定時間が、5〜60分の範囲に
    ある請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記第1部分が、前記生物体液中の前
    記薬物の濃度を表示する潜在的な色の変化を生じさせる
    ために、ひき続き染色される、請求項16〜18のいず
    れか一項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記方法が、全体として周囲温度で実
    施される、請求項16〜19のいずれか一項に記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 前記生物体液が、血液、血清、尿ある
    いは唾液である、請求項16〜20のいずれか一項に記
    載の方法。
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