JP2002296133A - パイプ内圧測定装置およびパイプ内圧測定方法 - Google Patents

パイプ内圧測定装置およびパイプ内圧測定方法

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JP2002296133A JP2001101352A JP2001101352A JP2002296133A JP 2002296133 A JP2002296133 A JP 2002296133A JP 2001101352 A JP2001101352 A JP 2001101352A JP 2001101352 A JP2001101352 A JP 2001101352A JP 2002296133 A JP2002296133 A JP 2002296133A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプ内の超音波の乱反射を防止することが
できるパイプ内圧測定装置を提供する。 【解決手段】 パイプ内圧測定装置は、パイプ20の中
心線上に線状に指向するように超音波を出力する超音波
振動子11と、パイプに対して超音波振動子11と対称
の位置に配置され、超音波振動子11によって出力され
た超音波を検出する超音波検出器12とを有する。振動
子11は、パイプ20の外周に沿った振動面を有するの
で、超音波がパイプ20の外周に対して垂直に入射さ
れ、パイプ20の中心線上を線状に通り、垂直にパイプ
の外部に抜けることができ、超音波の乱反射を確実に防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプ内圧測定装
置およびパイプ内圧測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流体の圧力の測定に関して、たとえば、
特開平8−210925号公報には、圧力の変動に応じ
て共振周波数が変化する超音波振動子を流体内に挿入し
て、挿入した振動子の機械的振動エネルギーを流体の容
器に伝搬させ、容器を介して伝搬された振動エネルギー
に基づいて流体の圧力を測定する技術が開示されてい
る。
【0003】しかし、上記技術では、たとえば、自動車
のブレーキオイルのパイプなど、振動子を挿入するため
の個所が設けられていないものの内部を通る流体の圧力
を測定する場合、パイプの任意の場所について振動子用
の穴を設けて超音波振動子を挿入する必要がある。これ
では、流体の圧力を測定できたとしても、穴を設けたパ
イプは今後利用できなくないので、パイプ内の流体の圧
力を測定することによってパイプの適否を調べるための
実験では意味がなくなってしまう。
【0004】このような問題を解決するものとして、非
破壊で、パイプ内の流体の圧力を測定することができる
パイプ内圧測定装置がある。図8は、従来のパイプ内圧
測定装置を示し、(A)はパイプ内圧測定装置の正面
図、(B)はパイプ内圧測定装置の側面図である。この
パイプ内圧測定装置は、図8に示すように、超音波振動
子80と超音波検出器81とをパイプ82に対して対称
の位置に配置し、超音波を超音波振動子80から出力し
てレンズ83で収束させ、パイプ82およびパイプ82
内の流体を介して超音波検出器81で検出する。
【0005】そして、超音波を超音波振動子80が出力
してから超音波検出器81が検出するまでの時間、およ
び超音波振動子80から超音波検出器81までの距離に
基づいて超音波の速度を算出し、算出した超音波の速度
を使用して、予め求められている超音波の速度と流体の
圧力との関係に基づいて、流体の圧力を求めることがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記パ
イプ内圧測定装置では、超音波振動子80から出力され
た超音波をレンズ83で一点に収束しているため、パイ
プ断面で見れば、超音波はパイプ82の中心を通り超音
波検出器81に受信されているように見えるが、パイプ
長手方向断面で見れば、超音波は乱反射によって拡散
し、超音波検出器81に強い超音波が到達していない。
これは、パイプ断面では、パイプ82の円周に対して垂
直に超音波が入射されているが、パイプ長手方向断面で
は、パイプ82の円周に対して垂直に超音波が入射され
ていないからである。
【0007】このような、従来のパイプ内圧測定装置で
は、超音波検出器81による超音波の検出は、図9に示
すような結果しか得られない。このような結果を用いた
としても、超音波が超音波検出器81に検出された正確
な時間を特定しにくいので、精度よい検査を達成するこ
とはできない。
【0008】また、超音波が乱反射してしまうので、パ
イプ82内部で反復反射した超音波を超音波検出器81
で検出することができず、乱反射しなかった超音波のみ
しか、検査に使用することができない。これでは、超音
波の伝達距離が短く、超音波の音速の変化による伝達時
間の差が僅かにしか現れないような径の細いパイプにつ
いて、その内部の流体の圧力を測定することができな
い。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、パイプ内の超音波の乱反射を防止し、パイプ内
で反復反射した超音波まで検出して径が細いパイプにつ
いてもパイプ内の流体の圧力を測定することができるパ
イプ内圧測定装置およびパイプ内圧測定方法の提供を目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の手段によって達成される。
【0011】(1)本発明のパイプ内圧測定装置は、パ
イプの長手方向に対する中心線上に指向するように超音
波を出力する超音波出力手段と、前記パイプに対して前
記超音波出力手段と対称の位置に配置され、前記超音波
出力手段によって出力された超音波を検出する超音波検
出手段と、前記超音波検出手段の検出結果に基づいて前
記パイプ内の圧力を算出するパイプ内圧算出手段とを有
することを特徴とする。
【0012】(2)前記内圧算出手段は、パイプ内壁に
反射してから前記超音波検出手段に検出された超音波に
基づいて前記パイプ内の圧力を算出する。
【0013】(3)前記超音波出力手段は、前記パイプ
の円周に沿った出力面を有し、前記パイプの円周に対し
て垂直に超音波を入射し、前記超音波検出手段は、前記
パイプの円周に沿った受信面を有し、前記パイプの内部
から円周に対して垂直に入射された超音波を受信する。
【0014】(4)前記出力面および前記受信面は、前
記パイプの円周の半分以下に沿う。
【0015】(5)前記パイプ内圧算出手段は、超音波
を前記超音波出力手段が出力してから前記超音波検出手
段が検出するまでの時間を計測する計時手段と、前記計
時手段によって計測された時間、および予め計測されて
いる前記パイプの径に基づいて、超音波の速度を算出す
る速度算出手段と、前記速度算出手段によって算出され
た超音波の速度、および予め求められている超音波の速
度とパイプ内の媒体の圧力との関係に基づいて、前記パ
イプ内の圧力を算出する圧力算出手段とを有する。
【0016】(6)本発明のパイプ内圧測定方法は、パ
イプの長手方向に対する中心線上に指向するように超音
波を出力する工程と、前記パイプに対して超音波を出力
する位置と対称の位置において、超音波を検出する工程
と、超音波の検出結果に基づいて前記パイプ内の圧力を
算出する工程とを有することを特徴とする。
【0017】(7)圧力を算出する工程では、パイプ内
壁に反射してから検出された超音波に基づいて前記パイ
プ内の圧力を算出する。
【0018】(8)前記超音波を出力する工程では、前
記パイプの円周に沿った出力面から前記パイプの円周に
対して垂直に超音波を入射し、前記超音波を検出する工
程では、前記パイプの円周に沿った受信面において、前
記パイプの内部から円周に対して垂直に入射された超音
波を検出する。
【0019】(9)前記出力面は、前記パイプの円周の
半分以下に沿う。
【0020】(10)圧力を算出する工程は、超音波が
出力されてから検出されるまでの時間を計測する工程
と、計測された時間、および予め計測されている前記パ
イプの径に基づいて、超音波の速度を算出する工程と、
算出された超音波の速度、および予め求められている超
音波の速度とパイプ内の媒体の圧力との関係に基づい
て、前記パイプ内の圧力を算出する工程とを有する
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、超音波をパイ
プの長手方向に対する中心線上に指向するので、パイプ
内において超音波が乱反射することを防止し、拡散して
いない超音波を確実に検出し、正確にパイプ内の圧力を
算出することができる。
【0022】請求項2に記載の発明は、パイプ内壁に反
射してから検出された超音波に基づいて圧力を算出する
ので、超音波の伝搬距離をパイプ内での反復反射により
実質的に長くし、超音波の速度変化による伝搬時間の差
を大きくすることができる。
【0023】請求項3に記載の発明は、パイプの円周に
沿った出力面からパイプの円周に対して垂直に超音波を
入射するので、超音波が屈折することなく垂直にパイプ
内に入り、パイプの中心を通って、垂直にパイプの外部
に抜けることができ、超音波の乱反射を確実に防止する
ことができる。
【0024】請求項4に記載の発明は、出力面および受
信面がパイプの円周の半分以下に沿うので、出力面およ
び受信面が相互に干渉することがなく、適切に超音波の
送受信を行うことができる。
【0025】請求項5に記載の発明は、パイプの内圧を
算出することができる。
【0026】請求項6に記載の発明は、超音波をパイプ
の長手方向に対する中心線上に指向するので、パイプ内
において超音波が乱反射することを防止し、拡散してい
ない超音波を確実に検出し、正確にパイプ内の圧力を算
出することができる。
【0027】請求項7に記載の発明は、パイプ内壁に反
射してから検出された超音波に基づいて圧力を算出する
ので、超音波の伝搬距離をパイプ内での反復反射により
実質的に長くし、超音波の速度変化による伝搬時間の差
を大きくすることができる。
【0028】請求項8に記載の発明は、パイプの円周に
沿った出力面からパイプの円周に対して垂直に超音波を
入射するので、超音波が屈折することなく垂直にパイプ
内に入り、パイプの中心を通って、垂直にパイプの外部
に抜けることができ、超音波の乱反射を確実に防止する
ことができる。
【0029】請求項9に記載の発明は、出力面および受
信面がパイプの円周の半分以下に沿うので、出力面およ
び受信面が相互に干渉することがなく、適切に超音波の
送受信を行うことができる。
【0030】請求項10に記載の発明は、パイプの内圧
を算出することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0032】(第1の実施の形態)図1は、本発明のパ
イプ内圧測定装置の概略構成を示すブロック図、図2
は、パイプ内圧測定装置をパイプに適用した様子を示す
図、図3はパイプ内圧測定装置を示す図であり、(A)
はパイプのA−A断面方向に見たパイプ内圧測定装置、
(B)はパイプのB−B断面方向に見たパイプ内圧測定
装置を示す図である。なお、図2および図3では、説明
の容易のため、パイプ内圧測定装置10の超音波振動子
11および超音波検出器12以外の構成については図示
していない。
【0033】図1に示すように、本発明のパイプ内圧測
定装置10は、超音波振動子11と、超音波検出器12
と、制御部13と、記憶部14と、入力部15とを含ん
で構成される。
【0034】超音波振動子11は、パイプ20の外周に
取り付けられ、制御部13の指示により超音波を出力す
る。超音波検出器12は、超音波振動子11とはパイプ
20に対して対称の位置においてパイプ20の外周に取
り付けられ、超音波振動子11から出力された超音波を
パイプ20を介して受信することによって、超音波を検
出する。
【0035】制御部13は、超音波振動子11が超音波
を出力してから超音波検出器12が検出するまでの時間
を計時したり、計時した時間を使用して超音波の速度を
算出したり、算出した超音波の速度を使用してパイプ2
0内を通る流体の圧力を算出したりする。
【0036】記憶部14は、超音波の速度を算出する
際、および流体の圧力を算出する際に必要な情報を記憶
する。ここで、必要な情報とは、パイプの外径および内
径の情報や、パイプ内に流れる流体の圧力と流体内を伝
搬する超音波の速度変化率との対応関係を示す情報など
である。入力部15は、記憶部14に記憶するための情
報を入力したり、パイプ20内の圧力測定の開始の合図
を入力したりするために使用される。
【0037】本発明のパイプ内圧測定装置10は、具体
的には、図2に示すように、超音波振動子11および超
音波検出器12がパイプ20に取り付けられる。
【0038】図2に示すように、本発明のパイプ内圧測
定装置10の超音波振動子11および超音波検出器12
は、パイプ20の外周に、パイプ20に対して対称な位
置に取り付けられる。このとき、パイプ20内には、圧
力を測定するための流体が流れている。
【0039】図3に示すように、超音波振動子11は、
パイプ20の外周と同じ形状に成形された振動面30を
有し、この振動面30においてカップリング剤が塗布さ
れ、パイプ20の外周の一部に密着させられる。そし
て、超音波振動子11は、振動面30がパイプ20の外
周に対して垂直な方向に振動することによって、パイプ
20の中心線上に向かって線状にパルス状の超音波を出
力する。したがって、パイプ20には、その表面に対し
て垂直に超音波が入射される。パイプ20に入射された
超音波は、パイプ20およびパイプ20内を通る流体を
介して、超音波検出器12に伝搬される。
【0040】超音波検出器12は、パイプ20の外周と
同じ形状に成形された受信面31を有し、超音波振動子
11と同様に、受信面31においてカップリング剤が塗
布され、パイプ20の外周の一部に密着させられてお
り、その受信面31において超音波を受信し検出する。
超音波検出器12による超音波の検出結果は、図4に示
すようになる。なお、図4では、縦軸を受信した超音波
の出力電圧(V)、横軸を超音波を受信するまでの時
間、すなわち超音波の伝搬時間(μs)としている。
【0041】超音波は、超音波振動子11からパイプ2
0内に垂直に入射されるので、その多くがそのまま透過
されて受信面31に到達し、また、一部がパイプ20の
内壁で垂直に反復反射してから受信面31に到達する。
したがって、超音波検出器12は、図4に示すように、
全く反射せずに受信面31に到達した超音波(図3に示
す経路aを伝搬する超音波)が明瞭に強く現れる第1透
過波を検出し、さらに、パイプ20内を反射してから受
信面31に到達した超音波(図3に示す経路bを伝搬す
る超音波)が第1透過波より小さいが明瞭に強く現れる
第2透過波も検出することができる。なお、図3では、
経路bを伝搬する超音波は、パイプ20の内壁で位置が
ずれて垂直に反射しているように示されるが、これは反
射の経路を明確にするためであり、実際は同じ位置で反
射している。
【0042】なお、パイプ20の肉厚内において反射す
る超音波もわずかにあるが、一般的に、パイプ20およ
び流体を反射せずに透過するか、またはパイプ20内で
反復反射する超音波がほとんどなので、肉厚内における
超音波の反射による検出結果への影響はほとんどない。
【0043】図4に示すような超音波検出器12による
検出結果は、制御部13に送られる。制御部13は、検
出結果に基づいて、超音波振動子11による超音波の出
力から超音波検出器12による第2透過波の検出までの
時間を計時する。そして、制御部13は、記憶部14に
予め記憶されているパイプ20の内径と外径との情報に
基づいて、第2透過波が受信面31に到達するまでの経
路(図3に示すパイプ内反射波の伝搬する経路b)、す
なわち、パイプ20の内径の往復分と外形とを合計した
距離を算出し、この距離を計時した時間で伝搬する超音
波の速度を算出する。
【0044】さらに、制御部13は、記憶部14に予め
記憶されている、図5に示すようなパイプ20内に流れ
る流体の圧力と流体内を伝搬する超音波の速度変化率と
の対応関係を示す情報に基づいて、算出した超音波の速
度変化率に対応する圧力を調べる。ここで、図5では、
縦軸を超音波の速度変化率、横軸をパイプ20内の流体
の圧力としており、超音波の速度変化率とは、たとえ
ば、常温の流体内における超音波の速度に対する算出し
た超音波の速度の比率のことである。
【0045】以上のように、本発明のパイプ内圧測定装
置10は、パイプ20の中心線上の一点ではなく線状に
超音波を指向させるので、超音波がパイプ20の外周に
対して垂直に入射されることになり、超音波の乱反射に
よる拡散を防止することができる。
【0046】また、超音波が拡散しないので、超音波検
出器12の受信面31に到達しない超音波をほとんどな
くすことができ、その結果、パイプ20およびパイプ2
0内の流体を反射せずに伝搬してきた第1透過波だけで
なく、パイプ20内を反射してから伝搬してきた第2透
過波さえも明瞭に検出することができる。したがって、
たとえパイプ20の径が超音波の伝搬時間を計測できな
いほど小さいときでも、パイプ内を反射することによっ
て十分な距離を伝搬してきた超音波を検出することによ
り、超音波の伝搬時間を計測することができる。つま
り、第1透過波ではなく第2透過波を検出するまでの時
間を計測するので、パイプ内での超音波の伝搬距離を実
質的に長くし、超音波の速度変化による伝搬時間の差を
大きくすることができる。
【0047】なお、超音波振動子11の振動面30は、
パイプ20の外周の半分以下に沿っていればよく、図6
に示すように、パイプ20の外周の約三分の一程度に沿
ってもよい。しかし、僅かに乱反射した超音波にも影響
を受けないために、振動面30はできるだけ小さくパイ
プ20の外周に沿う方が好ましい。超音波検出器12の
受信面31もパイプ20の外周の半分以下に沿っていれ
ばよく、振動面30と同様に、できるだけ小さくパイプ
20の外周に沿う方が好ましい。
【0048】振動面30および受信面31がパイプ20
の円周の半分以下に沿うので、出力面および受信面が相
互に干渉することがなく、適切に超音波の送受信を行う
ことができる。
【0049】さらに、上記実施の形態では、超音波振動
子11の振動面30を直接パイプ20の円周に沿わせて
いたが、これに限られない。図7は、超音波振動子11
とパイプ20の間に、レンズを介在させた場合の例を示
す図である。
【0050】図7に示すように、レンズ70をパイプ2
0に沿わせて、このレンズ70に超音波振動子71を取
り付けてもよい。この場合、レンズ70は、超音波振動
子71が出力する超音波をパイプ20の中心線上に線状
に集めるような焦点を有して形成される。なお、図7に
示すように超音波振動子71とパイプ20との間にレン
ズを介在させる場合には、超音波振動子71から超音波
受信器までの距離にパイプ20の内径を加えた距離を、
第2透過波が検出されるまでの時間で割って超音波の速
度を算出することができる。
【0051】また、上記実施の形態では、第2透過波を
検出するまでの時間を計時していたが、これに限られ
ず、第1透過波を検出するまでの時間を計時して、この
計時した時間を使用して超音波の音速を算出してもよ
い。さらに、第3透過波以降の透過波まで明瞭に検出で
きる場合は、検出した第3透過波以降の透過波を使用し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパイプ内圧測定装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】 パイプ内圧測定装置をパイプに適用した様子
を示す図である。
【図3】 パイプ内圧測定装置を示す図であり、(A)
はパイプのA−A断面方向に見たパイプ内圧測定装置、
(B)はパイプのB−B断面方向に見たパイプ内圧測定
装置を示す図である。
【図4】 超音波検出器による超音波の検出結果を示す
図である。
【図5】 パイプ内に流れる流体の圧力と流体内を伝搬
する超音波の速度変化率との対応関係を示す図である。
【図6】 パイプの外周の約三分の一程度に沿った振動
面を有する超音波振動子を示す図である。
【図7】 超音波振動子1とパイプの間に、レンズを介
在させた場合の例を示す図である
【図8】 従来のパイプ内圧測定装置を示し、(A)は
パイプ内圧測定装置の正面図、(B)はパイプ内圧測定
装置の側面図である。
【図9】 従来のパイプ内圧測定装置が有する超音波検
出器の検出結果を示す図である。
【符号の説明】
10…パイプ内圧測定装置、 11、71…超音波振動子、 12…超音波検出器、 13…制御部、 14…記憶部、 20…パイプ、 30…振動面、 31…受信面 70…レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西谷 勝 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 鳥居 修司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC59 DD20 EE40 FF11 GG11 GG31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプの長手方向に対する中心線上に指
    向するように超音波を出力する超音波出力手段と、 前記パイプに対して前記超音波出力手段と対称の位置に
    配置され、前記超音波出力手段によって出力された超音
    波を検出する超音波検出手段と、 前記超音波検出手段の検出結果に基づいて前記パイプ内
    の圧力を算出するパイプ内圧算出手段と、 を有することを特徴とするパイプ内圧測定装置。
  2. 【請求項2】 前記内圧算出手段は、パイプ内壁に反射
    してから前記超音波検出手段に検出された超音波に基づ
    いて前記パイプ内の圧力を算出することを特徴とする請
    求項1に記載のパイプ内圧測定装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波出力手段は、前記パイプの円
    周に沿った出力面を有し、前記パイプの円周に対して垂
    直に超音波を入射し、 前記超音波検出手段は、前記パイプの円周に沿った受信
    面を有し、前記パイプの内部から円周に対して垂直に入
    射された超音波を受信することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のパイプ内圧測定装置。
  4. 【請求項4】 前記出力面および前記受信面は、前記パ
    イプの円周の半分以下に沿うことを特徴とする請求項3
    に記載のパイプ内圧測定装置。
  5. 【請求項5】 前記パイプ内圧算出手段は、 超音波を前記超音波出力手段が出力してから前記超音波
    検出手段が検出するまでの時間を計測する計時手段と、 前記計時手段によって計測された時間、および予め計測
    されている前記パイプの径に基づいて、超音波の速度を
    算出する速度算出手段と、 前記速度算出手段によって算出された超音波の速度、お
    よび予め求められている超音波の速度とパイプ内の媒体
    の圧力との関係に基づいて、前記パイプ内の圧力を算出
    する圧力算出手段と、 を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいず
    れか一項に記載のパイプ内圧測定装置。
  6. 【請求項6】 パイプの長手方向に対する中心線上に指
    向するように超音波を出力する工程と、 前記パイプに対して超音波を出力する位置と対称の位置
    において、超音波を検出する工程と、 超音波の検出結果に基づいて前記パイプ内の圧力を算出
    する工程と、 を有することを特徴とするパイプ内圧測定方法。
  7. 【請求項7】 圧力を算出する工程では、パイプ内壁に
    反射してから検出された超音波に基づいて前記パイプ内
    の圧力を算出することを特徴とする請求項6に記載のパ
    イプ内圧測定方法。
  8. 【請求項8】 前記超音波を出力する工程では、前記パ
    イプの円周に沿った出力面から前記パイプの円周に対し
    て垂直に超音波を入射し、 前記超音波を検出する工程では、前記パイプの円周に沿
    った受信面において、前記パイプの内部から円周に対し
    て垂直に入射された超音波を検出することを特徴とする
    請求項6または請求項7に記載のパイプ内圧測定方法。
  9. 【請求項9】 前記出力面は、前記パイプの円周の半分
    以下に沿うことを特徴とする請求項8に記載のパイプ内
    圧測定方法。
  10. 【請求項10】 圧力を算出する工程は、 超音波が出力されてから検出されるまでの時間を計測す
    る工程と、 計測された時間、および予め計測されている前記パイプ
    の径に基づいて、超音波の速度を算出する工程と、 算出された超音波の速度、および予め求められている超
    音波の速度とパイプ内の媒体の圧力との関係に基づい
    て、前記パイプ内の圧力を算出する工程と、 を有することを特徴とする請求項6から請求項9のいず
    れか一項に記載のパイプ内圧測定方法。
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