JP2002296075A - 光学式エンコーダ - Google Patents

光学式エンコーダ

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JP2002296075A
JP2002296075A JP2001103324A JP2001103324A JP2002296075A JP 2002296075 A JP2002296075 A JP 2002296075A JP 2001103324 A JP2001103324 A JP 2001103324A JP 2001103324 A JP2001103324 A JP 2001103324A JP 2002296075 A JP2002296075 A JP 2002296075A
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light
signal
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signals
scale
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Akio Atsuta
暁生 熱田
Masahiko Igaki
正彦 井垣
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトダイオードからの出力信号をそれぞれ
組み合わせて検出信号や光量モニタ信号として用いるこ
とにより少ないフォトダイオードで多くの情報が得られ
る光学式エンコーダ得ること。 【解決手段】 光学格子が所定のピッチで形成されたス
ケールと、このスケールに光を照射する光源と、該スケ
ールからの光を複数の受光素子を含む光検出手段により
検出することにより該スケールと該光検出手段との相対
的な変倍情報を得る光学式エンコーダにおいて、該光検
出手段の複数の受光素子からの検出信号を重複して組み
合わせることにより所望の信号を得る信号処理手段を有
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物体の移動
量や移動方向そして角度変化などの移動情報を検出する
光学式エンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】光電式エンコーダは基本的に、光を透過
する格子と透過しない格子を一定の周期で配列した第1
の光学格子が形成されたメインスケールと、これに対向
して同様の格子の第2の光学格子が形成されたインデッ
クススケールと、メインスケールに光を照射する光源
と、メインスケールの光学格子を透過又は反射し、更に
インデックススケールの光学格子を透過した光を受光す
る受光素子とを備えて構成される。この種の光学式エン
コーダにおいて、インデックススケールの光学格子を兼
ねて受光素子アレイを用いる方式が、既に種々と提案さ
れている。
【0003】図15は、従来のこの種の光学式エンコー
ダの要部概略図である。
【0004】図15は、インデックススケール10に、
メインスケール1の光学格子3の光透過と光不透過の2
つのスケールのピッチに合わせて複数の受光素子13を
直接基板11上に形成するようにしたものである。即
ち、n型半導体の基板11上に酸化膜12を形成した
後、光学格子3のピッチに合わせて酸化膜12を選択的
に除去し、この酸化膜12をマスクとしてn型半導体基
板11にp型不純物を拡散することにより、p型半導体
層13を形成する。これにより、n型半導体基板11と
p型半導体層13との間のpn接合でフォトダイオード
が形成される。そして、基板11の全面に透明の集電層
14を形成することにより、インデックススケール10
が形成されている。
【0005】同図では、メインスケール1の光学格子3
の開口部3a1,3a2・・・からの回折光が互いに干
渉し、インデックススケール10上に明暗パターンを形
成する。そして、インデックススケール10上に形成さ
れた明暗パターンをフォトダイオードで検出している。
【0006】これによれば、光源5からの光はレンズ6
を通過後に1つの光学格子3を通過するのみであるか
ら、受光効率が向上し回折光によるノイズの影響が排除
されると共に、インデックススケール10の光学格子が
受光素子を構成しているので、装置の小型化が図れると
いう特徴を有している。
【0007】図13に図15に示す光学式エンコーダに
用いられているフォトダイオードアレイのパターン例と
フォトダイオード上に形成され、フォトダイオードで検
出される光の明暗パターンPaとの関係を示す。図13
ではフォトダイオードAと、フォトダイオードAと18
0°位相がずれたフォトダイオードA′、そしてフォト
ダイオードA′と90°位相をずらしてフォトダイオー
ドBと、フォトダイオードBと180°位相がずれたフ
ォトダイオードB′の順に配置されている。
【0008】図14は上記フォトダイオードアレイから
の信号を処理する信号処理回路である。51〜54はフ
ォトダイオードA,A′,B,B′からの信号を増幅す
る増幅器である。55はフォトダイオードAとフォトダ
イオードA′の信号の大小を比較してデジタル信号Ao
utを出力するコンパレータである。56はフォトダイ
オードBとフォトダイオードB′の信号の大小を比較し
てデジタル信号Boutを出力するコンパレータであ
る。
【0009】コンパレータ55および56からは互いに
90°の位相差のあるデジタル(TTL)信号Aou
t,Boutが得られる。
【0010】この信号によりメインスケール1とインデ
ックススケール10との相対的な移動位置情報や、回転
情報が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式エンコー
ダでは、インデックススケールに、4つのフォトダイオ
ード(受光素子)A,A′,B,B′を配置する場合、
受光素子の配列領域は光の明暗パターンの1周期SFの
最低で9/4周期分必要になる。ただ、フォトダイオー
ドの信頼性を考えた場合、同じ位相関係の最低2つのフ
ォトダイオードからの出力は必要である。そうすると受
光素子の配列領域は光の明暗パターンの1周期SFの最
低で19/4周期分の約5周期分のスペースが必要にな
る。
【0012】しかしながら光の明暗パターンの5周期も
の領域に光源からの光束を照明すると照明光束の端側で
は光量が減少し、所定の光量が得られない場合がある。
この為、検出信号に誤差が生じてしまう。また、1ブロ
ックにつき4つのフォトダイオードA,A′,B,B′
が必要なので、光量を得るために複数セット設けるとか
なりの数のフォトダイオードが必要になってしまう。
【0013】また、光の明暗パターンの領域を狭めるた
め1周期を4分割するフォトダイオードの構成が考えら
れる。しかしこの構成だと1つの受光素子からの信号を
用いている為に、受光面積が小さい為に、入射光量が少
なく、S/N比の良い信号を得るのが難しくなってく
る。
【0014】本発明は簡易な構成により、被測定物体の
移動情報を高精度に検出することができる光学式エンコ
ーダの提供を目的とする。
【0015】この他、本発明は、フォトダイオードから
の出力信号を重複して組み合わせることにより所望の信
号が容易に得られる光学式エンコーダの提供を目的とす
る。
【0016】この他、本発明は、フォトダイオードから
の出力信号をそれぞれ組み合わせて検出信号や光量モニ
タ信号として用いることにより少ないフォトダイオード
で多くの情報が得られる光学式エンコーダの提供を目的
とする。
【0017】この他、本発明は複数の受光素子とそれか
ら得られる信号を適切に処理することにより、90度位
相のずれた信号を得て被測定物体の移動情報を高精度に
検出することができる光学式エンコーダの提供を目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光学式
エンコーダは、光学格子が所定のピッチで形成されたス
ケールと、このスケールに光を照射する光源と、該スケ
ールからの光を複数の受光素子を含む光検出手段により
検出することにより該スケールと該光検出手段との相対
的な変位情報を得る光学式エンコーダにおいて、該光検
出手段の複数の受光素子からの検出信号を重複して組み
合わせることにより所望の信号を得る信号処理手段を有
していることを特徴としている。
【0019】請求項2の発明は請求項1の発明において
前記光検出手段の複数の受光素子は光の明暗パターンの
位相が異なる複数の位置にあり、該複数の受光素子から
の信号を組み合わせて所定の位置関係の信号を得ている
ことを特徴としている。
【0020】請求項3の発明は請求項1の発明において
前記光検出手段の複数の受光素子は光の明暗パターンの
位相が異なる複数の位置にあり、該複数の受光素子のう
ち位相が(180度+360度×n),(nは0又は整
数)異なる2つの位置にある受光素子からの信号より光
量モニタ信号を得、それに基づいて光源の発光量を制御
する制御手段を有していることを特徴としている。
【0021】請求項4の発明は請求項1の発明において
前記光検出手段の複数の受光素子からの信号を取り込ん
で、演算回路により演算処理することにより所望の信号
を得る演算処理回路を有していることを特徴としてい
る。
【0022】請求項5の発明は請求項1の発明において
前記光検出手段の複数の受光素子からのそれぞれの出力
信号をA/D変換して検出し、デジタル信号処理回路に
て、演算処理することにより所望の信号を得ることを特
徴としている。
【0023】請求項6の発明は請求項1の発明において
前記光検出手段の複数の受光素子からの出力信号のうち
から任意の出力信号を選択する選択回路と該選択回路に
よって、選択した複数の信号の組み合わせにより必要と
する検出信号を得る演算回路を有していることを特徴と
している。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の光電
式エンコーダの要部断面図である。
【0025】同図において1はメインスケール(第1ス
ケール)であり、光透過部3a(3a1,3a2・・
・)と光遮光部3bを相対的変位方向(矢印方向)に沿
って、一定のピッチで配列した光学格子3が形成されて
いる。
【0026】2は光検出手段(第2スケール)であり、
光学格子3のピッチの変位方向(矢印方向)に関して、
1周期(SF)の中に(1/4)×n(nは1以上で4
の倍数を除く整数)の幅WSを持つ、複数の受光素子
(フォトダイオード)A,B,C,Dが配列されてい
る。
【0027】本実施形態では、1周期の中に4つの受光
素子(フォトダイオード)が配列されている。
【0028】受光素子A,B,C,Dで1つの受光素子
群(フォトダイオードアレイ)を構成している。
【0029】5は光源である。6はレンズ系であり、光
源5からの光束を平行光として、メインスケール1に導
光している。
【0030】メインスケール1の光透過部3a1,3a
2・・・からの回折光が互いに干渉して光検出手段2の
受光素子面上に明暗パターンPaを形成する。
【0031】メインスケール1に対して、光検出手段2
が矢印の方向に相対的に移動すると、光源5からの光束
でレンズ6を通過した光束は、メインスケール1に入射
し、光学格子3の光透過部3aで回折し、干渉した明暗
パターンPaが受光素子A,B,C,Dに入射する。
【0032】受光素子A,B,C,Dからは、メインス
ケール1と光検出手段2の相対移動に基づく信号が検出
される。
【0033】このときの受光素子A,B,C,Dからの
出力信号を用いることによってメインスケール1と光検
出手段2との相対的な移動情報を検出している。
【0034】次に本実施形態の受光素子A,B,C,D
で得られる信号の処理方法について説明する。
【0035】本実施形態の光学式エンコーダは光学格子
が形成されたメインスケールとフォトダイオードアレイ
が設けられた光検出手段(インデックススケ―ル)とが
相対的に一方向に変移したとき受光素子(フォトダイオ
ード)で光の明暗パターンに対応した信号が得られ、こ
の信号を得て双方の相対的な変移情報を得ている。
【0036】図2は光学式エンコーダに用いられている
フォトダイオード(受光素子)のパターン例と該フォト
ダイオードによって検出される光の明暗パターンとの関
係を示す実施形態1の説明図である。図2では明暗パタ
ーンPaの1周期SFの略1/4の幅WSの4つのフォ
トダイオードがA,B,C,Dが順に90°の位相をず
らした状態で配置されている。
【0037】図3は図2のフォトダイオードアレイA,
B,C,Dからの信号S1,S2,S3,S4を処理す
る信号処理回路の説明図である。
【0038】51〜54はフォトダイオードアレイA,
B,C,Dからの信号S1〜S4を増幅し、信号S5〜
S8として出力する増幅器である。
【0039】55および56は信号S5と信号S6、信
号S7と信号S8の信号の大小を比較してデジタル信号
Aout,Boutを出力するコンパレータである。
【0040】60は信号S1と信号S3の信号を合成す
る加算器である。コンパレータ55,56と加算器60
は演算回路112の一部を構成している。
【0041】図4は光の明暗パターンPaがフォトダイ
オードアレイPDの左側から右側へ移動しているときの
図3の回路の各部における信号波形の説明図である。
【0042】図4において、光の明暗パターンPaの1
周期の略1/4の幅WSのフォトダイオードA,B,
C,Dが90°位相をずらした状態で明暗パターンの進
行方向に配置されているので光の明暗パターンPaがフ
ォトダイオードアレイPDの左側から右側へ移動してい
るとフォトダイオードA,B,C,Dからはそれぞれ9
0°位相がずれた出力信号、S1,S2,S3,S4が
得られる。
【0043】ここで出力信号S1と出力信号S2をたし
合せると振幅
【0044】
【数1】
【0045】倍の信号S5(S5=S1+S2)が得ら
れる。同様に出力信号S3と出力信号S4をたし合せる
と振幅
【0046】
【数2】
【0047】倍の信号S6(S6=S3+S4)が得ら
れる。ここで信号S5と信号S6は位相が180°ずれ
ている。
【0048】この信号S5,S6をコンパレータ55の
+入力と−入力に加えることによりデジタル(TTL)
信号Aoutが得られる。
【0049】次に同様に信号S2と信号S3をたし合わ
せて信号S7(S7=S2+S3)を得、信号S1と信
号S4をたし合わせた信号S8(S8=S1+S4)を
得ている。そして同様に信号S7と信号S8をコンパレ
ータ56に加えるとコンパレータ55からの出力とは9
0°位相の異なるデジタル信号Boutが得られる。
【0050】また信号S1と信号S3は光の明暗パター
ンの関係では180°位相がずれているため信号S1と
信号S3をたし合わせた信号S9(S9=S1+S3)
はそのときの光量に相当する信号Monが得られる。
【0051】このようにしてメインスケールとインデッ
クススケールの双方の相対的な移動情報を得るための信
号Aout,Boutおよび光量モニタ信号Monが演
算回路12より得られる。
【0052】当然ながら光の明暗パターンがフォトダイ
オードアレイの右側から左側へ移動するとAout,B
outの位相関係は逆になる。また光量モニタ信号Mo
nの情報より光量の大小がわかるので光源にその情報を
フィードバックすることで光源の光量を安定させること
も可能となる。
【0053】本実施形態では光量モニタ信号として信号
S1と信号S3をたし合わせた信号を用いたが、信号S
1〜S4をたし合わせた信号を用いても同様な効果が得
られる。
【0054】(実施形態2)次に本発明の実施形態2に
ついて説明する。
【0055】図5は実施形態2のフォトダイオードアレ
イからの信号を処理する信号処理回路の説明図である。
【0056】実施形態1と同じ増幅回路の部分には同じ
符号が付けられている。
【0057】図5ではフォトダイオードアレイA,B,
C,Dからのそれぞれの出力S1〜S4を保持するサン
プルホールドSH1〜SH4,A/D変換器62および
A/D変換器62に入力する信号を選択する選択回路6
1、そしてAD変換器62でA/D変換したデータを演
算処理する演算処理回路(例えばマイクロコンピュー
タ)63が設けられている。
【0058】演算処理回路63にはフォトダイオードア
レイA,B,C,Dからの信号S1,S2,S3,S4
をそれぞれデジタル変換した値が得られ、その値を例え
ば実施形態1のように各信号の加算、即ち S1+S2,S3+S4,S2+S3,S1+S4 などの演算をした後に信号S1+S2と信号S3+S
4、信号S2+S3と信号S1+S4の大小の比較をし
てエンコーダ信号を得たり、信号S1+S3の演算によ
り光量に相当する信号を得る。
【0059】このような演算処理をデジタル信号で行う
回路構成にすることによりノイズなどの影響を受けない
回路構成にすることが可能である。また、演算処理をマ
イクロコンピュータなどのデジタルの演算処理回路で行
えるので光量モニタ信号を信号S1+S3で検出したり
信号S1+S2+S3+S4で検出することもソフトで
簡単に変更可能である。
【0060】(実施形態3)次に本発明の実施形態3に
ついて説明する。
【0061】図6は実施形態3のフォトダイオードアレ
イP1〜P12のパターンとフォトダイオードアレイ上
で検出される光の明暗パターンPaとの関係を示す説明
図である。
【0062】図7は実施形態3のときの信号処理回路の
概略ブロック図である。図8は本実施形態の光学系(不
図示)でスケール(メインスケール)と光源などの位置
関係が良好なときのフォトダイオードアレイ上での光量
M1とメインスケールと光源などの位置関係が適切でな
いときのフォトダイオードアレイ上での光量M2との関
係を示す。
【0063】図7の信号処理回路では出力信号Aou
t,Bout以外にフォトダイオードアレイ群P1〜P
12を左右と真中の光量検出をする X1_out=P1+P2+P3+P4 ,X2_ou
t=P5+P6+P7+P8 ,X3_out=P9+
P10+P11+P12 の演算を行った3群の信号を検出している。
【0064】図6および図8からわかるように本実施形
態に用いる光学系では光源やスケールの位置関係の良し
悪しによりフォトダイオードアレイ上の中心部と端部で
の光量(強度)が異なっており、良い場合は光量が大き
く又、中心部と端部での光量差が大きい、逆に悪い場合
は光量が小さく又、中心部と端部での光量差も少ない。
【0065】よって、信号X1_out ,X2_ou
t ,X3_outを検出することで光源やスケールの
位置関係の良し悪しがわかり調整することが可能にな
る。
【0066】(実施形態4)次に本発明の実施形態4に
ついて説明する。
【0067】図9は実施形態4の光学系で用いるスケー
ル(メインスケール)81の略構成図を示す。図9のス
ケール81は原点(Z相)検出を可能とするためのもの
でありスリットの1つが閉口部82となっている。83
はスリットの開口部である。
【0068】図10は図9のスケールの閉口部82がフ
ォトダイオードアレイを通過した時間t1〜t3におけ
るフォトダイオードアレイ上の光量を示す説明図であ
る。
【0069】図11は図9のスケールの閉口部82がフ
ォトダイオードアレイを通過したときのX2_out−
X1_out ,X3_out−X2_outの演算結
果を示している。
【0070】図10、図11からもわかるようにスケー
ル81の閉口部82がフォトダイオードアレイを通過し
た時X2_out−X1_out ,X3_out−X
2_outの演算結果はゼロクロスする信号が得られ
る。よってこのゼロクロスするポイントを検出すること
により原点(Z相)検出を可能にできる。
【0071】当然ながらスリットの1つが閉口部となっ
ていても残りの2つは通常の信号が得られるのでAou
t,Bout信号も検出することが可能である。
【0072】(実施形態5)次に本発明の実施形態5に
ついて説明する。
【0073】図12は実施形態5のフォトダイオードア
レイのパターン例と検出される光の明暗パターンとの関
係を示す説明図である。
【0074】図12(A)は検出される光の明暗パター
ンが実施形態1に対し1.5倍になったもの。
【0075】図12(B)は検出される光の明暗パター
ンが実施形態1に対し2倍になったものである。
【0076】図12(A)において図3の信号S5〜S
8に相当する信号を信号S5´〜S8´としている。
【0077】例えば信号S5´はフォトダイオードアレ
イP1,P2,P3およびP7,P8,P9をたし合わ
せた信号である。
【0078】同様に信号S6´=P4+P5+P6+P
10+P11+P12 ,信号S7´=P3+P4+P
9+P10 ,信号S8´=P6+P7+P12+P1 となる。
【0079】信号S5´と信号S6´は6つのアレイの
和であるのに対し、信号S7´と信号S8´は4つのア
レイの和であるので振幅の差はあるが信号S5´と信号
S6´、信号S7´と信号S8´のそれぞれを比較して
エンコーダ信号を出力するので問題は無い。
【0080】このようにフォトダイオードアレイP1〜
P12の組み合わせ方を変えることにより光の明暗パタ
ーンが実施形態1に対し1.5倍になったものでもエン
コーダ信号を得ることが可能である。
【0081】図12(B)の検出される光の明暗パター
ンが実施形態1に対し2倍になったものにおいても同様
に考え、図3の信号S5〜S8に相当する信号を信号S
5´´〜S8´´とすると 信号S5´´=P1+P2 信号S6´´=P5+P6 信号S7´´=P3+P4 信号S8´´=P7+P8 となりこれらを演算処理することによりエンコーダ信号
が得られる。
【0082】このように同じフォトダイオードアレイP
1〜P12を用いて選択するフォトダイオードの組み合
わせ方を変えることにより検出される光の明暗パターン
の周期が異なるものでも検出可能である。
【0083】これによりスケールピッチの異なるスケー
ルに対応することや、粗いピッチと細かいピッチが混在
するスケールなどにも対応することが可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば簡易な構成により、被測
定物体の移動情報を高精度に検出することができる光学
式エンコーダを達成することができる。
【0085】この他本発明によればフォトダイオードか
らの出力信号を重複して組み合わせることにより所望の
信号が容易に得られる光学式エンコーダを達成すること
ができる。
【0086】この他本発明によればフォトダイオードか
らの出力信号をそれぞれ組み合わせて検出信号や光量モ
ニタ信号として用いることにより少ないフォトダイオー
ドで多くの情報が得られる光学式エンコーダを達成する
ことができる。
【0087】この他本発明によれば複数の受光素子とそ
れから得られる信号を適切に処理することにより、90
度位相のずれた信号を得て被測定物体の移動情報を高精
度に検出することができる光学式エンコーダを達成する
ことができる。
【0088】この他、本発明によれば、フォトダイオー
ドアレイの検出信号を重複して組み合わせることによ
り、効率が良く様々スケールピッチや光量モニタ更には
原点信号などに対応できる受光センサを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学式エンコーダの要部概略図。
【図2】 本発明の第1の実施例のフォトダイオードア
レイのパターン例と検出される光の明暗パターンとの関
係。
【図3】 図2のフォトダイオードアレイからの信号を
処理する信号処理回路。
【図4】 図3の信号処理回路の各部の信号波形。
【図5】 本発明の第2の実施例のフォトダイオードア
レイからの信号を処理する信号処理回路。
【図6】 本発明の第3の実施例のときのフォトダイオ
ードアレイのパターンとフォトダイオードアレイ上で検
出される光の明暗パターンとの関係。
【図7】 本発明の第3の実施例のときの信号処理回路
の概略ブロック図。
【図8】 本発明の第3の実施例のときのフォトダイオ
ードアレイ上での光量分布。
【図9】 本発明の第4の実施例に用いるスケールの概
略図。
【図10】 本発明の第4の実施例のときのある時間に
おけるフォトダイオードアレイ上での光量分布。
【図11】 本発明の第4の実施例のときの演算回路の
処理結果。
【図12】 本発明の第5の実施例のフォトダイオード
アレイのパターン例と検出される光の明暗パターンとの
関係。
【図13】 従来のフォトダイオードアレイのパターン
例と検出される光の明暗パターンとの関係。
【図14】 従来例のフォトダイオードアレイからの信
号を処理する信号処理回路。
【図15】 従来の光学式エンコーダの構成の一例であ
る。
【符号の説明】
1:メインスケール 3:光学格子 5:光源 6:レンズ 10:インデックススケール 11:基板 12:酸化膜 13:p型半導体層 14:集電層 51〜54:増幅器 55,56:コンパレータ 60:増幅器 61:選択回路 62:A/D変換器 63:演算処理回路(マイクロコンピュータ) S1〜S4,P1〜P12:フォトダイオード R1〜R66:抵抗 SH1〜SH4:サンプルホールド
フロントページの続き Fターム(参考) 2F103 BA31 CA02 DA01 DA12 EA02 EA15 EB01 EB12 EB16 EB33 EC03 ED03 ED06 FA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学格子が所定のピッチで形成されたス
    ケールと、このスケールに光を照射する光源と、該スケ
    ールからの光を複数の受光素子を含む光検出手段により
    検出することにより該スケールと該光検出手段との相対
    的な変位情報を得る光学式エンコーダにおいて、該光検
    出手段の複数の受光素子からの検出信号を重複して組み
    合わせることにより所望の信号を得る信号処理手段を有
    していることを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記光検出手段の複数の受光素子は光の
    明暗パターンの位相が異なる複数の位置にあり、該複数
    の受光素子からの信号を組み合わせて所定の位置関係の
    信号を得ていることを特徴とする請求項1記載の光学式
    エンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記光検出手段の複数の受光素子は光の
    明暗パターンの位相が異なる複数の位置にあり、該複数
    の受光素子のうち位相が(180度+360度×n),
    (nは0又は整数)異なる2つの位置にある受光素子か
    らの信号より光量モニタ信号を得、それに基づいて光源
    の発光量を制御する制御手段を有していることを特徴と
    する請求項1記載の光学式エンコーダ。
  4. 【請求項4】 前記光検出手段の複数の受光素子からの
    信号を取り込んで、演算回路にて演算処理することによ
    り所望の信号を得る演算処理回路を有していることを特
    徴とする請求項1記載の光学式エンコーダ。
  5. 【請求項5】 前記光検出手段の複数の受光素子からの
    それぞれの出力信号をA/D変換して検出し、デジタル
    信号処理回路にて、演算処理することにより所望の信号
    を得ることを特徴とする請求項1記載の光学式エンコー
    ダ。
  6. 【請求項6】 前記光検出手段の複数の受光素子からの
    出力信号のうちから任意の出力信号を選択する選択回路
    と該選択回路によって、選択した複数の信号の組み合わ
    せにより必要とする検出信号を得る演算回路を有してい
    ることを特徴とする請求項1記載の光学式エンコーダ。
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JP2019219347A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 株式会社ミツトヨ エンコーダ

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