JP2002295864A

JP2002295864A - 一体型空気調和機

Info

Publication number: JP2002295864A
Application number: JP2001098620A
Authority: JP
Inventors: Yukihiko Imai; 幸彦今井; Nobuyuki Mori; 信幸森; Shinko Totsuka; 真弘戸塚; Kazuya Funada; 和也船田; Toshitaka Kanamori; 敏貴金森; Tadaharu Nagai; 忠春永井; Eidai Okamoto; 英大岡本
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 2001-03-30
Filing date: 2001-03-30
Publication date: 2002-10-09

Abstract

(57)【要約】【課題】水滴がプロペラファン上に落下することを防
止する。〔図面の簡単な説明〕【解決手段】プロペラファン３１とスリンガリング３
１ａが一体に形成されている。従って、プロペラファン
３１の回転によりベルマウス３４の外側に配設されたス
リンガリング３１ａによりドレン水は上方に掻揚げられ
ベルマウス３４の上方の導風板３３に水滴となって溜ま
る。やがて大きな水滴となって落下するが、殆どの水滴
は前記ベルマウス３４の上に落下する。何となれば、ベ
ルマウス３４がプロペラファン３１の「覆い」となるよ
うに構成されているので、従来のように水滴がファン上
に落ちることは希となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はスプラッシュにより
天井に付着した水滴が落下し、ファンに衝突して発する
異常音を低減する一体型空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は、従来の一体型空気調和機の一例
を示す要部縦断面図である。１は本体で、ベース２の上
に仕切板４を設けこれにより室内側と室外側に区画形成
されたユニット部を載置している。５は送風機用電動機
６を保持しているモータ取付台で、ベース２に固定され
ている。２ａは室内側熱交換器で、上記本体１の室内側
の前面に配設されている。７はこの室内側熱交換器２ａ
の背面に設けられたケーシングで、図示しない空気吹出
し口と連接し、上記仕切板４とともに風路を形成してい
る。８はシロッコファンで前記ケーシング７内に設置し
前記風路を経由して室内に冷風を送る。３２は室外側熱
交換器で、上記室外側に設置された導風板３３及び、円
筒状のベルマウス３４で風路を形成している。３１はプ
ロペラファンで支持部３１ｂを介してスリンガリング３
１ａと一体に形成されていて上記室外側のベルマウス３
４内に軸方向を一致させて配設されている。尚、スリン
ガリング３１ａは円筒状のベルマウス３４の開口前面側
に配置されている。６は送風機用電動機で、延出された
両軸６ａ、６ｂにはそれぞれ前記シロッコファン８及び
プロペラファン３１が支持固定されている。１０は室外
側に通気口（ルーバー穴）を備える外胴であり、本体１
を内部に収納し、室内側熱交換器２ａの前面に吸込口と
図示しない吹出口を備えた前面パネル２０を装着してい
る。

【０００３】従来、図２に示すように、本体１をベース
２の上に設けた仕切板４により室内側と室外側に区分け
した一体型空気調和機のドレンスプラッシュは、冷房運
転により室内側の室内側熱交換器２ａにより凝縮さえれ
たドレン水をドレンパン２ｂに集め室外側のプロペラフ
ァン３１下部のベース２に設けた水受け部２ｃに導き、
プロペラファン３１に一体に成形されたスリンガリング
３１ａにより、このドレン水を掻揚げ、飛散させ室外側
熱交換器３２に当て蒸発処理し、かつ蒸発時に室外側熱
交換器から奪う熱により凝縮効果を上げようとするもの
である。

【０００４】しかし、図３に示すように、プロペラファ
ン３１のスリンガリング３１ａによるドレン水の飛散は
室外側熱交換器３２にのみ当たるのではなく、風路を形
成している導風板３３の両側面、上面にも飛散してお
り、特に導風板３３の天井（上面）に飛散したドレン水
は少しずつ成長して大きな水滴９となり最後に回転して
いるプロペラファン３１の上、例えば、Ａ点、に落下す
る。この時カーン、カーンという音が発するためこれが
連続すると意外にうるさくこの騒音がクレームの原因と
なっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、大粒の水滴がプロペラファン上に
落下することを防止する一体型空気調和機を提供するこ
とを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、下記の手段による構成とした。

【０００７】本体をベース上に設けた仕切板により室内
側と室外側に区画し、室内側に室内側熱交換器とこれに
対向して遠心ファンとを設け、室内側熱交換器にて凝縮
したドレン水を室外側のベースに設けた水受け部に導
き、室外側に室外側熱交換器とこれに対向してスリンガ
リング付プロペラファンと、同プロペラファンと前記遠
心ファンとを駆動するモータと、これら室外側熱交換器
及びスリンガリング付プロペラファンを囲む略円筒状の
ベルマウスを備えた導風板を配設し、前記スリンガリン
グにて水受け部のドレン水を室外側熱交換器に飛散させ
蒸発処理する一体型空気調和機において、前記スリンガ
リングを、前記ベルマウスの外周に配設してなる。

【０００８】また、ベルマウスの長さを少なくとも上記
プロペラファンの奥行きよりも大とし、前記ベルマウス
が前記プロペラファンを軸方向に覆うように設置した。

【０００９】また、上記スリンガリングと、プロペラフ
ァンと、このプロペラファンの羽根の先端に設ける縦断
面を略コ字状のスリンガリングの支持部とを一体成形す
る。

【００１０】また、上記ベルマウスの両開口端を外側に
曲げてフランジを形成する。

【００１１】また、上記フランジを上記ベルマウスの上
半分を覆うように配置する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明によ
る一体型空気調和機を詳細に説明する。図１は、本発明
による一体型空気調和機の一実施例を示す要部縦断面図
及び部分拡大図（イ）及び、要部正面図（ロ）である。

【００１３】以下、図１に示す実施例において本発明を
説明する。本発明はスリンガリング３１ａにて水受け部
２ｃのドレン水を図示しない室外側熱交換器に飛散させ
蒸発処理する一体型空気調和機であって、前記スリンガ
リング３１ａを、プロペラファン３１と軸方向を一致さ
せてこのプロペラファン３１の外周を覆う略円筒状のベ
ルマウス３４の円筒側面の外側（外周）に配設するよう
に構成した。

【００１４】次に、本発明の機能について説明する。一
体型空気調和機を運転すると、プロペラファン３１はス
リンガリング３１ａが一体に形成されているので、水受
け部２ｃのドレン水はプロペラファン３１の回転により
ベルマウス３４の側面外側に配設されたスリンガリング
３１ａにより上方に掻揚げられベルマウス３４の上方の
導風板３３に水滴となって溜まる。やがて大きな水滴が
落下するが、殆どの水滴は前記ベルマウス３４の上に落
下し、従来のように水滴がファン上に落ちることは希と
なる。何となれば、本発明ではベルマウス３４がプロペ
ラファン３１の「覆い」となるように配置されているの
で落下する水滴の傘の役目をするからである。尚、図１
（イ）ではスリンガリング３１ａの片側の断面形状を略
Ｉ字状としたが、同形状は略Ｌ字状又は略Ｔ字状などで
あっても良い。

【００１５】次に、ベルマウス３４の長さを少なくとも
プロペラファン３１の奥行きＤよりも大とし、前記ベル
マウス３４が前記プロペラファン３１の羽根全部を覆う
ように設置する発明では、水滴がファン上に落ちる確率
は上述の実施例よりもさらに希となる。

【００１６】図１（イ）に示すように、スリンガリング
３１ａと、プロペラファン３１と、このプロペラファン
３１の羽根の先端に設ける縦断面を略コ字状のスリンガ
リング支持部３１ｂとを一体成形することにより、スリ
ンガリング３１ａを、プロペラファン３１と軸方向を一
致させてこのプロペラファン３１の外周を覆う略円筒状
のベルマウス３４の円筒側面の外側に配設できる。尚、
一体成形の材質はガラス繊維強化樹脂やカーボン繊維強
化樹脂等であれば強度的にも適している。

【００１７】また、ベルマウス３４の両開口端を外側に
曲げフランジ３４ｂを形成することにより、ベルマウス
３４の上に水滴が次々に落下するも、水滴は前記フラン
ジ３４ｂを両側とする樋３４ａにより導かれて流下しベ
ルマウス３４の下部の水受け部２ｃに戻る。つまり、ベ
ルマウス３４に設けたフランジ３４ｂが「一種の樋」を
形成するので、水滴がベルマウス３４の両開口端からこ
ぼれて再びファン上に落ちることを防止する。

【００１８】さらに、ベルマウス３４に設けるフランジ
３４ｂにより形成する樋３４ａをベルマウス３４の開口
から見て上半円にだけ配置する構成であっても良い。上
半円に樋３４ａを配置する構成であれば、全円周に配置
する構成と略同じ機能を備えるので、加工工数や材料を
低減できる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の一体型空
気調和機は、大粒の水滴がプロペラファン上に落下する
ことを防止するものである。従って、従来大粒の水滴が
プロペラファンに衝突して発生する騒音が低減乃至防止
できるので一体型空気調和機の静音化が計れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による一体型空気調和機の一実施例を示
す要部縦断面図及び部分拡大図（イ）及び、要部正面図
（ロ）である。

【図２】従来の一体型空気調和機の一例を示す要部縦断
面図である。

【図３】従来の一体型空気調和機の一例を示す要部縦断
面図（イ）、水滴の落下を説明するイメージ図である。

【符号の説明】

１本体１０外胴２ベース２０パネル２ａ室内側熱交換器２ｂドレンパン２ｃ水受け部３１プロペラファン３１ａスリンガリング３１ｂ支持部３２室外側熱交換器３３導風板３４ベルマウス３４ａ樋３４ｂフランジ４仕切板５モータ取付台６送風機用電動機６ａ、６ｂ両軸７ケーシング８シロッコファン９水滴

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者船田和也川崎市高津区末長1116番地株式会社富士通ゼネラル内 (72)発明者金森敏貴川崎市高津区末長1116番地株式会社富士通ゼネラル内 (72)発明者永井忠春川崎市高津区末長1116番地株式会社富士通ゼネラル内 (72)発明者岡本英大川崎市高津区末長1116番地株式会社富士通ゼネラル内Ｆターム(参考） 3L050 AA06 BD05 BF03

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体をベース上に設けた仕切板により室
内側と室外側に区画し、室内側に室内側熱交換器とこれ
に対向して遠心ファンとを設け、室内側熱交換器にて凝
縮したドレン水を室外側のベースに設けた水受け部に導
き、室外側に室外側熱交換器とこれに対向してスリンガリン
グ付プロペラファンと、同プロペラファンと前記遠心フ
ァンとを駆動するモータと、これら室外側熱交換器及び
スリンガリング付プロペラファンを囲む略円筒状のベル
マウスを備えた導風板を配設し、前記スリンガリングにて水受け部のドレン水を室外側熱
交換器に飛散させ蒸発処理する一体型空気調和機におい
て、前記スリンガリングを、前記ベルマウスの外周に配設し
てなることを特徴とする一体型空気調和機。
【請求項２】上記ベルマウスの長さを少なくとも上記
プロペラファンの奥行きよりも大とし、前記ベルマウス
が前記プロペラファンを軸方向に覆うように設置した請
求項１記載の一体型空気調和機。
【請求項３】上記スリンガリングと、プロペラファン
と、このプロペラファンの羽根の先端に設ける縦断面を
略コ字状のスリンガリングの支持部とを一体成形する請
求項１記載の一体型空気調和機。
【請求項４】上記ベルマウスの両開口端を外側に曲げ
てフランジを形成する請求項１記載の一体型空気調和
機。
【請求項５】上記フランジを上記ベルマウスの上半分
を覆うように配置する請求項４記載の一体型空気調和
機。