JP2002295409A - 油圧作業機 - Google Patents

油圧作業機

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JP2002295409A
JP2002295409A JP2001098492A JP2001098492A JP2002295409A JP 2002295409 A JP2002295409 A JP 2002295409A JP 2001098492 A JP2001098492 A JP 2001098492A JP 2001098492 A JP2001098492 A JP 2001098492A JP 2002295409 A JP2002295409 A JP 2002295409A
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浩 田路
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Abstract

(57)【要約】 【課題】方向切換スプール弁にブリードオフ通路を備え
た油圧回路を基本として、操作レバーの操作による油圧
アクチュエータの操作性を向上することができる油圧作
業機を提供する。 【解決手段】ブーム上げ動作時に、ブーム用操作レバー
23aの操作量が、ブーム用方向切換スプール弁5のブ
リードオフ通路5aが閉じ始める前の所定量以下である
ときには、ブリードオフ通路5aの下流側のカット弁1
5を全開状態とし、操作レバー23aの操作量が前記所
定量以上になると、カット弁15の開口面積を、操作レ
バー23aの操作量によらずに操作ボリューム28の操
作により作業者が指示した開口面積に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
油圧作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば油圧ショベルでは、ブームシリン
ダ、アームシリンダ、バケットシリンダ等の油圧アクチ
ュエータと、エンジンにより駆動される油圧ポンプとが
備えられ、該油圧ポンプから各油圧アクチュエータへの
圧油の供給を方向切換スプール弁を介して制御するよう
にしている。前記方向切換スプール弁は、そのスプール
が操作レバーの操作量及び操作方向に応じてパイロット
圧油等を介して駆動され、油圧アクチュエータの作動方
向や油圧アクチュエータへの圧油の供給量を制御する。
【0003】この種の油圧ショベルでは、油圧ポンプか
ら油圧アクチュエータへの圧油の供給制御を担う油圧回
路は、方向切換スプール弁にブリードオフ通路を備えた
オープン回路が一般的に用いられている。前記ブリード
オフ通路は、方向切換スプール弁の中立状態(操作レバ
ーの中立状態)では、油圧ポンプを油圧タンクに開放す
る。そして、操作レバーが中立状態から操作され、それ
に応じて方向切換スプール弁のスプールが変位すると、
ブリードオフ通路は、前記スプールのプロファイル等に
よってあらかじめ定められた開口特性(操作レバーの操
作量に対する開口面積の特性)で開口面積が閉じ側に変
化する。
【0004】ところで、油圧ショベルでの作業形態は、
重負荷作業から軽負荷作業まで多岐にわたっている。ま
た、作業内容等に応じてバケット等のアタッチメントを
現場にて適宜、交換することがしばしば行われ、標準的
なものよりも重いアタッチメントが装着される場合も多
々ある。
【0005】このような場合、上述のようなオープン回
路では、操作レバーの操作に対する油圧アクチュエータ
の動作特性は、油圧アクチュエータの負荷やアタッチメ
ントの重量の影響を受け易く、油圧アクチュエータの好
適な操作性が得られないことが多々ある。例えば、重負
荷作業を行う場合や重いアタッチメントを装着した場合
には、操作レバーの中立状態からの操作量を通常の場合
よりも大きくしなければ油圧アクチュエータが起動せ
ず、また、油圧アクチュエータの作動速度を制御し得る
操作レバーの操作量の範囲が狭いものとなってしまう。
そして、このような場合には、所望の作業を円滑に行う
ことが困難となる。
【0006】このような不都合を解消し得るものとし
て、油圧ポンプから油圧アクチュエータへの圧油の管路
に圧力補償弁を設け、油圧アクチュエータへの圧油の供
給量が該油圧アクチュエータの負荷によらずに、操作レ
バーの操作量に応じて一義的にに定まるようにした油圧
回路システム(所謂ロードセンシングシステム)が知ら
れている。かかるロードセンシングシステムによれば、
操作レバーの操作に対する油圧アクチュエータの動作形
態を、負荷やアタッチメントの重量によらずに一定にす
ることができる。
【0007】しかるに、かかるシステムでは、圧力補償
弁は一般に高価であるため、コスト的に不利なものとな
る。また、操作レバーの操作位置に対する油圧アクチュ
エータの動作が一義的に定まることから、操作レバーの
操作位置が僅かに変化しただけで、油圧アクチュエータ
の動作も敏感に変化し、油圧アクチュエータの一定の動
作が要求されるような作業を却って行いずらいものとな
るという不都合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑みてなされたものであり、方向切換スプール弁にブリ
ードオフ通路を備えた油圧回路を基本として、操作レバ
ーの操作による油圧アクチュエータの操作性を向上する
ことができる油圧作業機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様の油
圧作業機はかかる目的を達成するために、油圧ポンプ
と、油圧アクチュエータと、該油圧ポンプから油圧アク
チュエータへの圧油の供給を制御すべく該油圧ポンプか
ら油圧アクチュエータへの管路に設けられると共にブリ
ードオフ通路を有する方向切換スプール弁と、該方向切
換スプール弁を操作するための操作レバーと、前記方向
切換スプール弁のブリードオフ通路を流れる圧油の流量
を調整すべく該ブリードオフ通路に連なる流路に設けら
れた開口面積を調整可能な可変開口弁と、該可変開口弁
の開口面積を制御する可変開口弁制御手段と、該可変開
口弁制御手段に対して所定の操作により前記可変開口弁
の開口面積を指示する開口面積指示操作手段とを備え、
前記可変開口弁制御手段は、前記操作レバーが前記方向
切換スプール弁のブリードオフ通路が閉じ始める前の操
作量としてあらかじめ定めた所定操作量以上に操作され
たとき、該操作レバーの操作量によらずに前記可変開口
面積指示操作手段により指示された開口面積に前記可変
開口弁を制御することを特徴とするものである。
【0010】かかる本発明の第1の態様では、前記操作
レバーの操作によって前記方向切換スプール弁のブリー
ドオフ通路が閉じ始める前に、前記可変開口弁の開口面
積が前記開口面積指示操作手段の操作によって指示され
た開口面積に制御されるので、前記ブリードオフ通路が
閉じ始めて油圧アククエータへの圧油の供給が開始する
際における前記ブリードオフ通路の開口面積と前記可変
開口弁の開口面積とを合わせた合成開口面積(前記ブリ
ードオフ通路や可変開口弁の油通路を含めたブリードオ
フ流路の全体的な開口面積)は、前記開口面積指示操作
手段による前記可変開口弁の開口面積の指示値が小さい
程、小さくなる。そこで、本発明の第1の態様では、前
記油圧アクチュエータの負荷が比較的大きいと判断され
る状況では、その判断される負荷が大きい程、可変開口
弁の開口面積を小さくするように前記開口面積指示操作
手段の所定の操作を行っておく。これにより、油圧アク
チュエータの負荷が比較的大きい場合でも、油圧アクチ
ュエータへの圧油の供給が開始される際の前記合成開口
面積が小さめに制御されるので、前記方向切換スプール
弁の上流側(油圧ポンプ側)の圧油の圧力が、前記操作
レバーの比較的小さい操作量でも迅速に上昇するように
なる。その結果、操作レバーの操作に伴う前記油圧アク
チュエータの起動(作動開始)を、油圧アクチュエータ
の負荷によらずに迅速に行うことが可能となる。
【0011】また、操作レバーの操作量が前記所定操作
量以上になると、前記可変開口弁の開口面積は、その指
示値が変更されない限り操作レバーの操作量によって変
化しないため、基本的には、操作レバーの操作量に対す
る前記方向切換スプール弁のブリードオフ通路の開口面
積の変化の形態と同様の形態で前記合成開口面積が操作
レバーの操作量に対して変化することとなる。このた
め、操作レバーの操作量に対する前記ブリードオフ通路
の開口面積の特性を生かして、油圧アクチュエータを操
作することが可能となる。
【0012】従って、本発明の第1の態様によれば、操
作レバーの操作による油圧アクチュエータの操作性を向
上することができる。
【0013】尚、操作レバーの操作量に対する前記方向
切換弁スプール弁のブリードオフ通路の開口面積の特性
は、該ブリードオフ通路の閉じ始めの直後は、操作レバ
ーの操作量の増加に伴い急激にブリードオフ通路の開口
面積が小さくなり、その後、操作レバーの操作量の増加
に伴い比較的緩やかに該開口面積が小さくなっていくよ
うな特性が好適である。
【0014】かかる本発明の第1の態様の油圧作業機で
は、前記開口面積指示操作手段は、例えば油圧作業機の
運転者による操作ツマミ等の操作子の操作に応じて前記
可変開口弁の開口面積を前記可変開口弁制御手段に対し
て指示するようにすることも可能であるが、前記油圧作
業機の運転者が発する音声を受信する手段を備え、該運
転者が発する所定種類の音声に応じて前記前記可変開口
弁制御手段に対して前記可変開口弁の開口面積を指示す
るようにすることが好適である。
【0015】これによれば、運転者が油圧作業機による
作業を行いながら、可変開口弁の所望の開口面積、ひい
ては、前記操作レバーの操作に対する前記油圧アチュエ
ータの動作特性を指示することができる。
【0016】また、本発明の第2の態様の油圧作業機
は、前記の目的を達成するために、油圧ポンプと、油圧
アクチュエータと、該油圧ポンプから油圧アクチュエー
タへの圧油の供給を制御すべく該油圧ポンプから油圧ア
クチュエータへの管路に設けられると共にブリードオフ
通路を有する方向切換スプール弁と、該方向切換スプー
ル弁を操作するための操作レバーと、前記方向切換スプ
ール弁のブリードオフ通路を流れる圧油の流量を調整す
べく該ブリードオフ通路に連なる流路に設けられた開口
面積を調整可能な可変開口弁と、該可変開口弁の開口面
積を制御する可変開口弁制御手段と、前記油圧アクチュ
エータの負荷を検出する負荷検出手段とを備え、前記可
変開口弁制御手段は、前記負荷検出手段により検出され
た負荷が大きい程、前記可変開口弁の開口面積を小さく
するように該開口面積を前記負荷に応じて決定すると共
に、前記操作レバーが前記方向切換スプール弁のブリー
ドオフ通路が閉じ始める前の操作量としてあらかじめ定
めた所定操作量以上に操作されたとき、該操作レバーの
操作量によらずに前記負荷に応じて決定した開口面積に
前記可変開口弁を制御することを特徴とするものであ
る。
【0017】かかる本発明の第2の態様では、前記第1
の態様と同様、前記ブリードオフ通路が閉じ始めて油圧
アククエータへの圧油の供給が開始する際における前記
ブリードオフ通路の開口面積と前記可変開口弁の開口面
積とを合わせた合成開口面積は、前記可変開口弁の開口
面積が小さい程、小さくなる。そして、本発明では、前
記負荷検出手段により油圧アクチュエータの負荷を検出
し、この検出した負荷が大きい程、前記可変開口弁の開
口面積を小さくするように該可変開口弁の開口面積を制
御する。従って、油圧アクチュエータの負荷が比較的大
きい場合でも、油圧アクチュエータへの圧油の供給が開
始される際の前記合成開口面積が自動的に負荷の大きさ
に適した小さめの面積に制御されることとなる。この結
果、前記第1の態様と同様に、操作レバーの操作に伴う
前記油圧アクチュエータの起動(作動開始)を、油圧ア
クチュエータの負荷によらずに迅速に行われる。
【0018】また、操作レバーの操作量が前記所定操作
量以上になると、前記可変開口弁の開口面積は、操作レ
バーの操作量によって変化しないため、前記第1の態様
と同様に、操作レバーの操作量に対する前記ブリードオ
フ通路の開口面積の特性を生かして、油圧アクチュエー
タを操作することが可能となる。
【0019】従って、本発明の第2の態様によれば、操
作レバーの操作による油圧アクチュエータの操作性を向
上することができる。
【0020】尚、本発明の第2の態様では、操作レバー
の操作量が前記所定量以上であるときの前記可変開口弁
の開口面積の制御については、油圧アクチュエータの負
荷をリアルタイムで逐次検出し、それに応じて該開口面
積を逐次制御するようにしてもよいが、例えば作業者が
なんらかの所定の操作を行った時点での油圧アクチュエ
ータの負荷に応じて可変開口弁の開口面積を制御するよ
うにしてもよい。
【0021】また、操作レバーの操作量に対する前記方
向切換弁スプール弁のブリードオフ通路の開口面積の特
性は、本発明の第1の態様の場合と同様の特性であるこ
とが好適である。
【0022】また、前述の本発明の第1及び第2の態様
では、前記油圧作業機が、例えば前記油圧アクチュエー
タ及び方向切換スプール弁としてそれぞれブームシリン
ダ及びブーム用方向切換スプール弁を具備する油圧ショ
ベルである場合には、前記可変開口弁制御手段は、該ブ
ーム用方向切換スプール弁を操作するための前記操作レ
バーが前記油圧ショベルのブームの上昇方向及び下降方
向のうちの上昇方向に操作された場合にのみ、前記可変
開口弁の開口面積の制御を行うことが好適である。
【0023】すなわち、油圧ショベルによる作業では、
特に、ブームシリンダによるブームの上昇動作の際に、
ブームシリンダに大きな負荷がかかりやすいので、前記
可変開口弁制御手段による可変開口弁の開口面積に制御
は、前記操作レバーが油圧ショベルのブームの上昇方向
に操作された場合にのみ行うことが好適である。これに
より、操作レバーの操作に対するブームの操作性、ひい
ては、油圧ショベルによる作業性(作業のし易さ)を向
上させることができる。
【0024】尚、本発明の第1及び第2の態様では、例
えば油圧作業機が油圧ショベルである場合においては、
二つの油圧ポンプの吐出圧油を合流させてブームシリン
ダやアームシリンダに供給する場合に各油圧ポンプに連
なるブリードオフ流路を閉じるべく設けられるカット弁
を前記可変開口弁として用いるようにしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の油圧作業機の第1実施形
態を図1〜図4を参照して説明する。図1は本実施形態
の油圧作業機の要部の油圧回路図、図2〜図4は本実施
形態の油圧作業機の作動を説明するための線図である。
尚、本実施形態の油圧作業機は、油圧ショベルである。
また、本実施形態は、本発明の第1の態様の実施形態で
ある。
【0026】図1を参照して、まず、本実施形態の油圧
ショベルの全体的な概要構成を説明する。同図中、1,
2は可変容量型の油圧ポンプ、3,4はそれぞれ図示を
省略する右側走行用油圧モータ及びバケットシリンダへ
の圧油の供給を制御するための方向切換スプール弁、5
は本発明における油圧アクチュエータとしてのブームシ
リンダ6への圧油の供給を制御するための方向切換スプ
ール弁、7,8,9はそれぞれ図示を省略する左側走行
用油圧モータ、旋回用油圧モータ及びアームシリンダへ
の圧油の供給を制御するための方向切換スプール弁であ
る。
【0027】本実施形態では、前記油圧ポンプ1の吐出
口に、方向切換スプール弁3,4,5が管路10を介し
て順次接続されており、これらの方向切換スプール弁
3,4,5をそれぞれ介して前記右側走行用油圧モー
タ、バケットシリンダ、ブームシリンダ6に油圧ポンプ
1から圧油を供給可能としている。同様に、前記油圧ポ
ンプ2の吐出口に、方向切換スプール弁7,8,9が管
路11を介して順次接続されており、これらの方向切換
スプール弁7,8,9,をそれぞれ介して前記左側走行
用モータ、旋回用モータ、アームシリンダに油圧ポンプ
2から圧油を供給可能としている。
【0028】尚、油圧ショベルの機構的な基本構成は周
知であるため、ここでは詳細な説明及び図示は省略する
が、前記バケットシリンダ、アームシリンダ、ブームシ
リンダ6はそれぞれ油圧ショベルのバケット、アーム、
ブームを駆動するめのアクチュエータ、旋回用用油圧モ
ータは、油圧ショベルの機体の上部旋回体の旋回動作を
行うためのアクチュエータ、右側及び左側走行用油圧モ
ータは、油圧ショベルの機体の下部走行体の走行動作を
行うためのアクチュエータである。
【0029】図1中、12は左右の両走行用油圧モータ
により直進走行を行う際に、それらの両油圧モータへの
圧油の供給量を調整するための切換弁、13は図示しな
いブームの上げ動作時に必要に応じて油圧ポンプ1側の
圧油に油圧ポンプ2側の圧油を合流させてブームシリン
ダ6に供給するためのブーム合流弁、14は図示しない
アームの押し動作時に必要に応じて油圧ポンプ2側の圧
油に油圧ポンプ1側の圧油を合流させてアームシリンダ
に供給するためのアーム合流弁である。
【0030】また、15,16は全開状態から全閉状態
まで開口面積を変更可能なカット弁であり、カット弁1
5はブームシリンダ6用の方向切換スプール弁5から油
タンク17に至るブリードオフ用の管路18に介装さ
れ、カット弁16はアームシリンダ用の方向切換スプー
ル弁9から油タンク17に至るブリードオフ用の管路1
9に介装されている。この場合、カット弁15は、基本
的には、油圧ポンプ1側の圧油を前記アーム合流弁14
を介して油圧ポンプ2側の圧油に合流してアームシリン
ダに供給する際に、管路18を閉じ、それにより油圧ポ
ンプ1側からアームシリンダに十分な量の圧油を供給す
ることができるようにするためのものである。同様に、
カット弁16は、油圧ポンプ2側の圧油を前記ブーム合
流弁13を介して油圧ポンプ1側の圧油に合流してブー
ムシリンダ6に供給する際に、管路19を閉じ、それに
より油圧ポンプ2側からブームシリンダ6に十分な量の
圧油を供給することができるようにするためのものであ
る。
【0031】尚、本実施形態では、ブームシリンダ6用
の方向切換スプール弁5(以下、ブーム用スプール弁5
という)側のカット弁15は、後述するように本発明に
おける可変開口弁として用いられるものである。
【0032】次に、本発明に関連した構成を詳説する。
【0033】本発明における油圧アクチュエータとして
の前記ブームシリンダ6は、そのボトム側油室6aが管
路20を介してブーム用スプール弁5に接続されると共
に、管路21を介して前記ブーム合流弁13に接続さ
れ、さらに、ロッド側油室6bが管路22を介してブー
ム用スプール弁5に接続されている。
【0034】前記ブーム用スプール弁5は、そのパイロ
ットポート5x,5yがブーム操作用の揺動自在な操作
レバー23aを有するパイロット操作器23に接続され
ている。該パイロット操作器23は、操作レバー23a
がその中立位置から例えば図の矢印Uの向きに揺動操作
されたときに、該操作レバー23aの操作量に比例した
パイロット圧をパイロットポート5xに付与し、また、
操作レバー23aがその中立位置から例えば図の矢印D
の向きに揺動操作されたときに、該操作レバー23aの
操作量に比例したパイロット圧をパイロットポート5y
に付与するものである。ここで、操作レバー23aの矢
印U側への操作は、ブーム上げ動作(ブーム用シリンダ
6の伸長動作)を行う場合の操作であり、矢印D側への
操作は、ブーム下げ動作(ブーム用シリンダ6の短縮動
作)を行う場合の操作である。
【0035】前記ブーム用スプール弁5は、そのパイロ
ットポート5x又は5yにパイロット操作器23から付
与されるパイロット圧に応じて図示しないスプールが移
動して作動状態が切換わる弁であり、油圧ポンプ1側か
ら供給される圧油の余剰油を前記カット弁15側の管路
18を介して油タンク17に還流させるブリードオフ通
路5aを有している。そして、該ブーム用スプール弁5
は、その基本的作動位置として、図示のA位置、B位
置、C位置を有している。
【0036】前記B位置は、前記操作レバー23aが中
立位置にある状態(パイロットポート5x、5yのいず
れにもパイロット圧が付与されていない状態)における
ブーム用スプール弁5の中立位置であり、該B位置で
は、油圧ポンプ1側の管路10(以下、メイン管路10
という)を前記カット弁15(可変開口弁)側の管路1
8(以下、ブリードオフ管路18という)にブリードオ
フ通路5aを介して開通すると共に、ブーム用シリンダ
6のボトム側油室6a、ロッド側油室6bにそれぞれ連
なる管路20,21を閉じる。従って、この中立位置B
では、ブーム用シリンダ6は作動不能とされる。
【0037】また、前記A位置は、操作レバー23aが
矢印U側(ブーム上げ側)に最大操作された状態に対応
するブーム用スプール弁5の作動位置であり、該A位置
では、ブリードオフ通路5aを閉じると共に、前記バケ
ットシリンダ用の方向切換スプール弁4の上流側で前記
メイン管路10から分岐された分岐管路10aを前記管
路20に開通し、さらに、管路22を管路24を介して
油タンク17に開通する。従って、このA位置では、ブ
ーム用シリンダ6のボトム側油室6aに油圧ポンプ1の
吐出圧油が供給されるようになり、該ブーム用シリンダ
6が伸長側(ブームの上げ側)に作動可能となる。
【0038】また、前記C位置は、操作レバー23aが
矢印D側(ブーム下げ側)に最大操作された状態に対応
するブーム用スプール弁5の作動位置であり、該C位置
では、ブリードオフ通路5aを閉じると共に、前記分岐
管路10aを前記管路22に開通し、さらに、管路20
を管路24を介して油タンク17に開通する。従って、
このC位置では、ブーム用シリンダ6のロッド側油室6
bに油圧ポンプ1の吐出圧油が供給されるようになり、
該ブーム用シリンダ6が短縮側(ブームの下げ側)に作
動可能となる。
【0039】尚、前記ブリードオフ通路5aは、前記中
立位置BとA位置との間では、ブーム用スプール弁5の
スプールのプロファイルによって、その開口面積がパイ
ロット操作器23からパイロットポート5xに付与され
るパイロット圧(以下、ブーム上げパイロット圧Piと
いう)に応じて例えば図2に実線aで示すような形態で
変化する。すなわち、ブーム上げパイロット圧Piがあ
る所定圧Pi0(例えば0.5MPa)に上昇するまで
は、ブリードオフ通路5aの開口面積は全開状態に維持
されるが、該所定圧Pi0を超えると、ブーム上げパイロ
ット圧Piの増加に伴い、急激にブリードオフ通路5a
の開口面積が小さくなり、その後、該ブーム上げパイロ
ット圧Piの増加に伴い緩やかに開口面積が小さくなっ
ていくようになっている。
【0040】本発明における可変開口弁としての前記カ
ット弁15は、そのパイロットポート15xが電磁比例
弁25に接続されている。該電磁比例弁25は、そのソ
レノイド25xへの通電電流に比例したパイロット圧を
図示しないパイロットポンプの吐出圧油から生成し、そ
れをカット弁15のパイロットポート15xに付与する
ものである。そして、カット弁15は、その開口面積
が、パイロットポート15xに付与されるパイロット圧
に応じて変化し、該パイロット圧が大きい程(電磁比例
弁25の通電電流が大きい程)、開口面積が小さくな
る。
【0041】本実施形態では、上述した油圧回路構成の
他、前記電磁比例弁25の通電制御、ひいては、カット
弁15の開口面積の制御を行うためのコントローラ26
(電子回路ユニット)と、ブーム用スプール弁5のパイ
ロットポート5xにパイロット操作器23から付与され
るブーム上げパイロット圧Piを操作レバー23aの操
作量を表すパラメータとして検出する圧力センサ27
と、カット弁15の開口面積を作業者がコントローラ2
6に指示するための操作ボリューム28と、該操作ボリ
ューム28によるカット弁15の開口面積を指示するモ
ードを選択するためのモード選択スイッチ29(ON/OFF
スイッチ)とが備えられ、圧力センサ27、操作ボリュ
ーム28及びモード選択スイッチ29がコントローラ2
6に電気的に接続され、コントローラ26が前記電磁比
例弁25のソレノイド25xに電気的に接続されてい
る。
【0042】ここで、コントローラ26は、本発明にお
ける可変開口弁制御手段としての機能を有するものであ
り、操作ボリューム28は、本発明における開口面積指
示操作手段としての機能を有するものである。
【0043】前記操作ボリューム28は、本実施形態で
は、図示のP位置とQ位置との間で回転可能なダイヤル
式のものであり、その操作位置(回転位置)に応じたレ
ベルの信号をコントローラ26に出力する。この場合、
操作ボリューム28の操作位置がP位置寄りであるほ
ど、カット弁15の開口面積の指示値が小いものとさ
れ、逆に操作位置がQ位置寄りであるほど、カット弁1
5の開口面積の指示値が大きいものとされている。
【0044】また、コントローラ26は、操作ボリュー
ム28の操作位置に応じて前記電磁比例弁25の通電電
流(以下、カット弁開口制御用電流という)を決定する
ためのデータテーブルを有しており、このデータテーブ
ルは例えば図3に示すように設定されている。この場
合、コントローラ26が操作ボリューム28の操作位置
に応じて決定するカット弁開口制御用電流は、操作ボリ
ューム28の操作位置がP位置寄りであるほど、大きく
なり(但し既定の上限電流Imax以下)、該操作位置が
Q位置寄りであるほど、小さくなる(但し既定の下限電
流Imin以上)。尚、電磁比例弁25の通電電流が上記
上限電流Imaxであるときにはカット弁15は全閉状態
となり、上記下限電流Iminであるときにはカット弁1
5は全開状態となる。
【0045】次に、かかる本実施形態の油圧ショベルの
作動を説明する。
【0046】作業者は例えば油圧ショベルによる作業を
開始する前や作業の休止時等に、前記モード選択スイッ
チ29をON操作した状態で、操作ボリューム28の操作
位置を調整する。このとき、例えばブーム等の動作によ
る重負荷作業を行う場合、あるいはバケットを標準的な
ものよりも重量のあるものに交換した場合等、ブームシ
リンダ6の負荷が重いと判断されるような状況では、操
作ボリューム28を前記P位置寄りに操作する。また、
ブームシリンダ6の負荷が軽いと判断されるような状況
では、操作ボリューム28を前記Q位置寄りに操作す
る。換言すれば、作業時に予測されるブームシリンダ6
の負荷が重いほど、カット弁15の開口面積の指示値を
小さくするように操作ボリューム28を操作し、逆に、
予測される負荷が小さいほど、カット弁15の開口面積
の指示値を大きくするように操作ボリューム28を操作
する。
【0047】そして、作業者が該操作ボリューム28の
操作後、モード選択スイッチ29をOFF操作すると、コ
ントローラ26は、操作ボリューム28の現在の操作位
置から前記図3のデータテーブルに基づいて前記カット
弁開口制御用電流を決定し(例えば図3のIx)、それ
を図示しないメモリに記憶保持する。
【0048】次いで、作業者が油圧ショベルによる作業
を開始し、ブーム用の操作レバー23aをブーム上げ側
に操作すると、コントローラ26は次のようにカット弁
15の開口面積を電磁比例弁25を介して制御する。す
なわち、コントローラ26は、前記圧力センサ27によ
り検出されるブーム上げパイロット圧Pi(これは操作
レバー23aのブーム上げ側の操作量を表す)があらか
じめ定めた所定値Pi1(図2参照)以上であるか否かを
判断する。ここで図2を参照して、前記所定値Pi1は、
本実施形態では、ブーム用スプール弁5のブリードオフ
通路5aが閉じ始めるブーム上げパイロット圧Pi0より
も若干小さい値に定められている。
【0049】そして、コントローラ26は、図4に示す
ように、ブーム上げパイロット圧Piの検出値が、Pi
<Pi1であるときには、電磁比例弁25の通電電流値を
前記下限電流値Iminとし、その下限電流値Iminで電磁
比例弁25に通電する。従って、この場合には、前記カ
ット弁15は全開状態に制御される。
【0050】また、Pi≧Pi1であるときには、コント
ローラ26は、図4に示すように、先に前記操作ボリュ
ーム28の操作位置に対応して記憶保持した前記カット
弁開口制御用電流Ixで電磁比例弁25に通電する。従
って、この場合には、前記カット弁15は、操作ボリュ
ーム28の操作位置に対応した開口面積に制御される。
【0051】このような電磁比例弁25の通電制御によ
って、ブーム用の操作レバー23aを中立位置からブー
ム上げ側に操作したとき、カット弁15の開口面積は、
ブーム上げパイロット圧Piが、ブーム用スプール弁5
のブリードオフ通路5aが閉じ始める直前の所定値Pi1
に達するまでは(この状態は操作レバー23aの操作位
置が中立位置近傍の所謂不感帯に存する状態である)、
全開状態に維持される。そして、ブーム上げ側への操作
レバー23aの操作量がさらに大きくなって、ブーム用
スプール弁5のブリードオフ通路5aが閉じ始める直前
になると、カット弁15の開口面積は操作ボリューム2
8の操作により作業者が指示した開口面積に制御され、
Pi≧Pi1となる操作レバー23aの操作位置では、該
操作レバー23aの操作量によらずに(ブーム上げパイ
ロット圧Piによらずに)、カット弁15の開口面積が
指示された開口面積で一定に制御される。
【0052】かかる本実施形態の油圧ショベルによれ
ば、例えば操作ボリューム28によりカット弁15の開
口面積を全開状態の開口面積に指示したとき、カット弁
15の開口面積は、ブーム上げパイロット圧Pi(操作
レバー23aのブーム上げ側の操作量)に対して図2に
一点鎖線b’で示すようになり、このとき、前記ブーム
用スプール弁5のブリードオフ通路5aの開口面積とカ
ット弁15の開口面積とを合わせた合成開口面積は、ブ
ーム上げパイロット圧Piに対して、図2に実線bで示
すように変化する。
【0053】また、例えば操作ボリューム28によりカ
ット弁15の開口面積をより小さな開口面積に指示した
とき、カット弁15の開口面積は、ブーム上げパイロッ
ト圧Piに対して図2に二点鎖線c’で示すように変化
し、このとき、前記合成開口面積は、ブーム上げパイロ
ット圧Piに対して、例えば図2に実線cで示すように
変化する。
【0054】尚、上記合成開口面積は、ブーム用スプー
ル弁5のブリードオフ通路5aの開口面積をAb、カッ
ト弁15の開口面積をAcとしたとき、Ab・Ac/√
(Ab2+Ac2)という式により求められる。また、以
下の説明では、ブーム用スプール弁5のブリードオフ通
路5aと、カット弁15を有するブリードオフ管路18
とを合わせた流路と総称的にブリードオフ流路と称し、
上記合成開口面積をブリードオフ流路の合成開口面積と
称することがある。
【0055】図2の実線a〜cを比較して明らかなよう
に、ブリードオフ流路の合成開口面積は、ブーム上げパ
イロット圧Piに対して(操作レバー23aのブーム上
げ側の操作量に対して)、スプール弁5のブリードオフ
通路5aの開口面積と概ね同様の形態で変化し、ブーム
上げパイロット圧Piが所定値Pi1(但し、カット弁1
5の開口面積の指示値が全開状態の開口面積であるとき
は、所定値Pi0)を超えたときから急激に合成開口面積
が小さくなり、その後、ブーム上げパイロット圧Piの
増加に伴い(操作レバー23aの操作量の増加に伴
い)、比較的緩やかに合成開口面積が小さくなってい
く。また、この場合、操作ボリューム28の操作による
カット弁15の開口面積の指示値、すなわち、ブーム上
げパイロット圧Piが所定値Pi1以上であるときに制御
されるカット弁15の開口面積が小さい程、操作レバー
23aの操作によりブーム上げパイロット圧Piが所定
値Pi1を超えた直後の合成開口面積も小さくなる。
【0056】従って、油圧ショベルによる作業時のブー
ムシリンダ6の負荷が大きいと判断される状況では、作
業者が操作ボリューム28によりカット弁15の開口面
積を小さめに指示し、また、その開口面積の指示値をブ
ームシリンダ6の負荷が大きい程、小さくするように操
作ボリューム28を操作することにより、ブームシリン
ダ6のボトム側油室6aに圧油の供給が開始する際にお
ける前記ブリードオフ流路の合成開口面積が、ブームシ
リンダ6の負荷に適合した小さめの開口面積となる。そ
の結果、ブームシリンダ6の負荷が大きい状況でも、操
作レバー23aの操作量が小さい段階でブーム用スプー
ル弁5の上流側の圧油の圧力が迅速に上昇するようにな
り、ブームシリンダ6の起動を操作レバー23aの初期
操作段階で円滑に行うことができる。
【0057】また、ブームシリンダ6の起動後は、ブリ
ードオフ流路の合成開口面積は、ブーム用スプール弁5
のブリードオフ通路5aの開口面積と同様の形態で、操
作レバー23aの操作量に対して変化するため、操作レ
バー23aの操作量に対するブリードオフ通路5aの開
口面積の特性に則した形態でブームシリンダ6を操作す
ることができ、該ブームシリンダ6を操作レバー23a
の操作により円滑に作動させることができる。すなわ
ち、ブームシリンダ6の起動後は、ブリードオフ流路の
合成開口面積は、ブーム用スプール弁5のブリードオフ
通路5aの開口面積と同様に、操作レバー23aの操作
量の増加に伴い、比較的緩やかに小さくなっていくた
め、操作レバー23aの操作量の変化に対してブームシ
リンダ6の挙動が過剰に変化することがない。このた
め、作業者はブームシリンダ6の所望の作動を行わせ易
くなり、ブームシリンダ6の操作性が高まる。
【0058】また、前記ブリードオフ流路を流れる圧油
の流量は、ブームシリンダ6の負荷圧に応じて増減し、
ブームシリンダ6に供給される圧油の流量を一定に維持
するように作用するため、ブームシリンダ6の負荷圧の
変動によらずにブームシリンダ6の安定した挙動を確保
することができる。
【0059】尚、本実施形態では、カット弁15の開口
面積の前述のような制御は、ブーム上げ動作の場合にだ
け行われ、ブーム下げ動作の場合は行われず、ブーム下
げ動作の場合には、カット弁15の開口面積は全開状態
とされる。これは、ブーム下げ動作時は、ブームシリン
ダ6は、その短縮方向に負荷を受けるため、ブームシリ
ンダ6の負荷の大小は、ブーム下げ動作時のブームシリ
ンダ6の操作性にほとんど影響を及ぼさないためであ
る。
【0060】次に、本発明の油圧作業機の第2実施形態
を図5及び図6を参照して説明する。図5は本実施形態
の油圧作業機の要部の油圧回路図、図6は本実施形態の
油圧作業機の作動を説明するための線図である。尚、本
実施形態は、本発明の第1の態様の実施形態である。ま
た、本実施形態は、前記第1実施形態と一部の構成のみ
が相違するものであるので、同一構成部分については第
1実施形態と同一の参照符号を用いて説明を省略する。
【0061】図5を参照して、本実施形態の油圧ショベ
ルは、油圧回路の構成は前記第1実施形態と同一であ
り、前記電磁比例弁25を介してカット弁15の開口面
積を制御するコントローラ26に対する入力データとそ
れに応じたコントローラ26の制御処理の形態が第1実
施形態のものと相違している。
【0062】すなわち、本実施形態の油圧ショベルで
は、前記第1実施形態のものの操作ボリューム28及び
モード設定スイッチ29を具備せず、これに代えて、マ
イクロフォン30が本発明における開口面積指示操作手
段として設けられ、このマイクロフォン30の音声出力
信号がコントローラ26に入力されるようになってい
る。そして、コントローラ26は、マイクロフォン30
の出力信号により該マイクロフォン30に入力された音
声を認識可能とされている。尚、マイクロフォン30
は、油圧ショベルの運転室内に配置されている。
【0063】この場合、本実施形態では、コントローラ
30は、カット弁15の開口面積を小さくすることを意
味する第1特定音声と、カット弁15の開口面積を大き
くすることを臣する第2特定音声との二種類の音声を認
識可能とされている。これらの第1及び第2特定音声は
基本的には区別可能なものであればどのようなものでも
よい。本実施形態では、カット弁15の開口面積を小さ
くすることが、操作レバー23aの操作(ブーム上げ方
向の操作)に応じたブームシリンダ6の起動タイミング
を早めることに対応することから、第1特定音声を例え
ば「早く」という音声とし、第2特定音声を例えば「遅
く」という音声としている。
【0064】本実施形態の次のようにカット弁15の開
口面積の制御がコントローラ26により行われる。
【0065】すなわち、作業者が油圧ショベルによる作
業を行っている際等に、操作レバー23aのブーム上げ
側での操作に応じたブームシリンダ6の起動タイミング
が遅く、ブームシリンダ6の負荷が比較的大きいと判断
される状況では、作業者はマイクロフォン30に「早
く」という第1特定音声を入力する。このとき、コント
ローラ26は、この第1特定音声が入力されたことを認
識すると、前記圧力センサ27により検出されるブーム
上げパイロット圧Piが前記第1実施形態で説明した所
定値Pi1(図2参照)以上であるときに電磁比例弁25
に通電すべき電流としての前記カット弁開口制御電流の
設定値を図6に示すように現在の設定値よりも、からか
じめ定められた所定量ΔIだけ増加させ、それを図示し
ないメモリに記憶保持する。そして、上記第1特定音声
がマイクロフォン30に繰り返し入力されると、その入
力の都度、カット弁開口制御電流の設定値を、電磁比例
弁25の既定の上限電流Imaxを限度として上記所定量
ΔIずつ増加させる。逆に、作業者がマイクロフォン3
0に「遅く」という第2特定音声を入力したときには、
コントローラ26は、前記カット弁開口制御電流の設定
値を図6に示すように現在の設定値よりも前記所定量Δ
Iだけ減少させ、それを記憶保持する。さらに、このと
き、上記第2特定音声がマイクロフォン30に繰り返し
入力された場合には、その入力の都度、カット弁開口制
御電流の設定値を、電磁比例弁25の既定の下限電流I
minを限度として上記所定量ΔIずつ減少させる。
【0066】そして、コントローラ26は、ブーム上げ
パイロット圧PiがPi<Pi1であるときには、前記第
1実施形態と同様に、電磁比例弁25に下限電流Imin
を通電してカット弁15の開口面積を全開状態の開口面
積に制御するが、Pi≧Pi1であるときには、上述のよ
うにマイクロフォン30の入力音声に応じて設定して記
憶保持したカット弁開口制御電流で電磁比例弁25に通
電する。このとき、カット弁15の開口面積は、電磁比
例弁25のカット弁開口制御電流に対応した開口面積に
制御される。
【0067】かかる本実施形態の油圧ショベルにおいて
は、ブームシリンダ6の負荷が大きいと判断される状況
では、作業者が適宜前記第1特定音声や第2特定音声を
マイクロフォン30に入力することで、ブーム上げパイ
ロット圧PiがPi≧Pi1であるときのカット弁15の
開口面積をブームシリンダ6の負荷に適合した小さめの
開口面積に制御することができ、また、Pi≧Pi1であ
る状態では操作レバー23aの操作量によらずにカット
弁15の開口面積がマイクロフォン30への音声入力に
基づく指示値に制御される。このため、前記第1実施形
態のものと同様に、ブーム上げ動作時のブームシリンダ
6の起動を早期のタイミングで行うことができると共
に、ブーム用スプール弁5のブリードオフ通路5aの開
口面積の特性に則した形態で、ブームシリンダ6の操作
を円滑に行うことができる。
【0068】また、特に、マイクロフォン30への音声
入力によりカット弁15の開口面積に設定が行われるの
で、ブームシリンダ5の負荷状態に合わせたカット弁1
5の開口面積の設定・制御を、油圧ショベルによる作業
を行いながら実行することができる。
【0069】次に、本発明の油圧作業機の第3実施形態
を図7を参照して説明する。図7は本実施形態の油圧作
業機の要部の油圧回路図である。尚、本実施形態は、本
発明の第1の態様の実施形態である。また、本実施形態
は、前記第1実施形態と一部の構成のみが相違するもの
であるので、同一構成部分については第1実施形態と同
一の参照符号を用いて説明を省略する。
【0070】図7を参照して、本実施形態の油圧ショベ
ルは、その油圧回路の基本的構成は前記第1実施形態の
ものと同一であるが、ブーム上げ動作時にブリードオフ
流路のカット弁15を駆動するための構成が前記第1実
施形態のものと相違している。
【0071】この相違する構成について説明すると、本
実施形態は、ブーム上げ動作時のカット弁15の開口面
積を油圧機器を用いて制御するようにしたものであり、
そのための油圧機器として、減圧弁31と開閉弁32と
を具備している。
【0072】前記減圧弁31は、図示しないパイロット
ポンプの吐出圧油から、バネ31aの設定圧(バネ31
aの弾性力)に対応するパイロット圧を生成するもので
あり、バネ31aの設定圧は、図示しないネジ等の操作
によりバネ31aの圧縮量を調整することで、可変的に
調整可能とされている。この場合、バネ31aの設定圧
を大きくするほど、減圧弁31が生成するパイロトット
圧は大きくなる。
【0073】そして、この減圧弁31の出口側に前記開
閉弁32が接続されている。該開閉弁32は、そのパイ
ロットポート32xが前記操作器23に接続されてお
り、該操作器23から、ブーム用スプール弁5に与えら
れるブーム上げパイロット圧Piと同じパイロット圧P
iが付与されるようになっている。そして、該開閉弁3
2は、そのパイロットポート32xに付与されるブーム
上げパイロット圧Piが、前記第1実施形態で説明した
所定値Pi1(図2参照)に満たないときには、全閉状態
となり、且つ、Pi≧Pi1であるときには、全開状態と
なるように開閉弁32のバネ32aの設定圧があらかじ
め調整されている。
【0074】そして、この開閉弁32の出口側と、前記
第1実施形態で備えたものと同様の電磁比例弁25の出
口側とがシャトル弁33を介してカット弁15のパイロ
ットポート15xに接続されている。
【0075】尚、本実施形態では、電磁比例弁25は、
図示しないアームシリンダの所定の作動時に油圧ポンプ
1の吐出圧油を油圧ポンプ2の吐出圧油に合流させて該
アームシリンダに供給する場合に、カット弁15を閉じ
るために設けられており、本実施形態では図示を省略す
るコントローラにより、上記の合流作動時に通電制御さ
れ、通常時は、パイロット圧を発生しない。
【0076】また、本実施形態では、減圧弁31のバネ
31aが本発明における開口面積指示操作手段としての
機能を有するものであり、また、減圧弁31及び開閉弁
32が本発明における可変開口弁制御手段としての機能
を有するものである。
【0077】かかる本実施形態の油圧ショベルでは、作
業の開始前や作業の休止時等に、前記減圧弁31のバネ
31aの設定圧を調整しておく。この場合、ブーム上げ
動作時のブームシリンダ6の負荷が比較的大きいと判断
される状況では、バネ31aの設定圧を大きめに調整
し、また、ブームシリンダ6の負荷が大きい程、バネ3
1aの設定圧を大きくするように該設定圧を調整する。
【0078】次いで、作業に際してブーム上げ動作を行
うべく、作業者が操作レバー23aを中立位置からブー
ム上げ側に操作すると、ブーム上げパイロット圧Piが
Pi<Pi1となる状態では、前記開閉弁32が閉じてい
るため、カット弁15のパイロットポート15xには、
パイロット圧が付与されず、従って、該カット弁15の
開口面積は、全開状態の開口面積に維持される。そし
て、操作レバー23aの操作量の増加に伴いブーム上げ
パイロット圧Piが増加し、Pi≧Pi1となると、開閉
弁32が開き、これに伴い、減圧弁31からバネ31a
の設定圧に対応したパイロット圧が開閉弁32、シャト
ル弁33を介してカット弁15のパイロットポート15
xに付与される。これにより、カット弁15の開口面積
は、減圧弁31のバネ31aの設定圧に応じた開口面積
に制御される。この場合、減圧弁31のバネ31aの設
定圧が大きい程、カット弁15の開口面積は小さくな
る。そして、Pi≧Pi1となる状態では、操作レバー2
3aの操作量によらずに、カット弁15の開口面積は、
減圧弁31のバネ31aの設定圧に応じた開口面積に維
持される。
【0079】かかる本実施形態の油圧ショベルにおいて
は、ブームシリンダ6の負荷が大きいと判断される状況
では、作業者が適宜、前記減圧弁31のバネ31aの設
定圧を調整することで、ブーム上げパイロット圧Piが
Pi≧Pi1であるときのカット弁15の開口面積をブー
ムシリンダ6の負荷に適合した小さめの開口面積に制御
することができ、また、Pi≧Pi1である状態では操作
レバー23aの操作量によらずにカット弁15の開口面
積が前記バネ31aの設定圧に基づく指示値に制御され
る。このため、前記第1実施形態のものと同様に、ブー
ム上げ動作時のブームシリンダ6の起動を早期のタイミ
ングで行うことができると共に、ブーム用スプール弁5
のブリードオフ通路5aの開口面積の特性に則した形態
で、ブームシリンダ6の操作を円滑に行うことができ
る。
【0080】次に、本発明の油圧作業機の第4実施形態
を図8及び図9を参照して説明する。図8は本実形態の
油圧作業機の要部の油圧回路図、図9は本実施形態の油
圧作業機の作動を説明するための線図である。尚、本実
施形態は、本発明の第2の態様の実施形態である。ま
た、本実施形態は、前記第2実施形態と一部の構成のみ
が相違するものであるので、同一構成部分については第
2実施形態と同一の参照符号を用いて説明を省略する。
【0081】図8を参照して、本実施形態の油圧ショベ
ルは、油圧回路の構成は前記第1実施形態と同一であ
り、前記電磁比例弁25を介してカット弁15の開口面
積を制御するコントローラ26に対する入力データとそ
れに応じたコントローラ26の制御処理の形態が第1実
施形態のものと相違している。
【0082】すなわち、本実施形態の油圧ショベルで
は、前記第1実施形態のものの操作ボリューム28及び
モード設定スイッチ29に代えて、ブームシリンダ6の
伸長動作時(ブーム上げ動作時)における該ブームシリ
ンダ6の負荷圧Pfを検出する負荷圧検出手段としての
圧力センサ34がブームシリンダ6のボトム側油室6a
に連なる管路20に接続されている。そして、この圧力
センサ34の検出信号がコントローラ26に入力される
ようになっている。
【0083】そして、本実施形態では、コントローラ2
6は、前記圧力センサ27により検出されるブーム上げ
パイロット圧Piが前記第1実施形態で説明した所定値
Pi1(図2参照)以上であるときに電磁比例弁25に通
電すべき電流としての前記カット弁開口制御電流を前記
圧力センサ34により検出されるブームシリンダ6の負
荷圧Pfに応じて逐次決定するようにしており、この決
定を行うために、例えば図9に示すようなデータテーブ
ルを保持している。この場合、該データテーブルでは、
コントローラ26がブームシリンダ6の負荷圧Pfに応
じて決定するカット弁開口制御用電流は、既定の上限電
流Imaxと下限電流Iminとの間の範囲で、負荷圧Pfが
大きい程、大きくなる。
【0084】かかる本実施形態の油圧ショベルでは、ブ
ーム上げ動作の作業時に、コントローラ26は、ブーム
上げパイロット圧PiがPi<Pi1となる操作レバー2
3aの操作域では、前記第1実施形態のものと同様に、
電磁比例弁25の通電電流を下限電流Iminとし、カッ
ト弁15の開口面積を全開状態に保持する。そして、P
i≧Pi1となる操作レバー23aの操作域では、前記圧
力センサ34により検出されるブームシリンダ6の負荷
圧Pfに応じて前記図9のデータテーブルによりカット
弁開口制御用電流を逐次決定し、その決定したカット弁
開口制御用電流で電磁比例弁25に通電する。このた
め、Pi≧Pi1となる状態では、カット弁15の開口面
積は、ブームシリンダ6の負荷圧Pfに応じた開口面積
に制御される。より詳しくは、負荷圧Pfが大きい程、
カット弁15の開口面積が小さくなるように該開口面積
Pfが制御される。
【0085】かかる本実施形態の油圧ショベルにおいて
は、ブームシリンダ6の負荷圧Pfを逐次検出し、この
検出される負荷圧Pfが大きいほど、ブーム上げパイロ
ット圧PiがPi≧Pi1であるときのカット弁15の開
口面積が小さくなるように該開口面積が自動的に制御さ
れ、また、Pi≧Pi1である状態では操作レバー23a
の操作量によらずにカット弁15の開口面積がブームシ
リンダ6の負荷圧Pfに適した開口面積に制御される。
このため、前記第1実施形態のものと同様に、ブーム上
げ動作時のブームシリンダ6の起動を早期のタイミング
で行うことができると共に、ブーム用スプール弁5のブ
リードオフ通路5aの開口面積の特性に則した形態で、
ブームシリンダ6の操作を円滑に行うことができる。
【0086】尚、本実施形態では、Pi≧Pi1であると
きのカット弁15の開口面積を、ブームシリンダ6の負
荷圧Pfに応じて逐次リアルタイムで制御するようにし
たが、例えば、作業者が所定の操作スイッチを操作した
時における負荷圧Pfに対応して定まるカット弁開口制
御用電流をコントローラ26で記憶保持するようにして
おき、以後、その記憶保持したカット弁開口制御用電流
を用いて、Pi≧Pi1であるときのカット弁15の開口
面積を制御するようにしてもよい。このようにすると、
作業者の好みに合わせてカット弁15の開口面積を制御
することができる。
【0087】また、以上説明した第1〜第4の各実施形
態では、ブームシリンダ6の作動に関してのみ、ブリー
ドオフ流路のカット弁15の開口面積の前述のような制
御を行うようにしたが、例えばアームシリンダやバケッ
トシリンダの作動においても、ブリードオフ流路のカッ
ト弁の開口面積を前述の各実施形態と同様に制御するよ
うにしてもよい。そして、この場合、カット弁の開口面
積の制御は、アームシリンダやバケットシリンダの伸長
方向、短縮方向の両方向において行うようにしてもよ
い。尚、この場合、前記各実施形態における油圧回路で
は、アームシリンダの作動時に開口面積を制御するカッ
ト弁は、図1のカット弁16であり、バケットシリンダ
の作動時に開口面積を制御するカット弁は、図1のカッ
ト弁15である。
【0088】また、前記各実施形態では、本発明におけ
る可変開口弁としてカット弁15を用いたが、このカッ
ト弁15とは別に、ブーム用スプール弁5のブリードオ
フ通路5aの下流側あるいは上流側に可変開口弁を設
け、その可変開口弁の開口面積を前記各実施形態と同様
に制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧作業機の第1実施形態における要
部の油圧回路図。
【図2】図1の油圧作業機の作動を説明するための線
図。
【図3】図1の油圧作業機の作動を説明するための線
図。
【図4】図1の油圧作業機の作動を説明するための線
図。
【図5】本発明の油圧作業機の第2実施形態における要
部の油圧回路図。
【図6】図5の油圧作業機の作動を説明するための線
図。
【図7】本発明の油圧作業機の第3実施形態における要
部の油圧回路図。
【図8】本発明の油圧作業機の第4実施形態における要
部の油圧回路図。
【図9】図8の油圧作業機の作動を説明するための線
図。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ、5…ブーム用方向切換スプール弁、5
a…ブリードオフ通路、6…ブームシリンダ(油圧アク
チュエータ)、15…カット弁(可変開口弁)、23…
操作レバー、26…コントローラ(可変開口弁制御手
段)、28…操作ボリューム(開口面積指示操作手
段)、30…マイクロフォン(開口面積指示操作手
段)、31…減圧弁(可変開口弁制御手段)、32…開
閉弁(可変開口弁制御手段)、31a…バネ(開口面積
指示操作手段)、34…圧力センサ(負荷検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AC09 BA01 BB02 CA04 CA09 DA04 DB08 FA02 3H089 AA60 BB14 BB15 CC01 CC08 DA03 DB05 DB47 DB49 DB55 DB75 EE15 EE31 FF07 GG02 JJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、該
    油圧ポンプから油圧アクチュエータへの圧油の供給を制
    御すべく該油圧ポンプから油圧アクチュエータへの管路
    に設けられると共にブリードオフ通路を有する方向切換
    スプール弁と、該方向切換スプール弁を操作するための
    操作レバーと、前記方向切換スプール弁のブリードオフ
    通路を流れる圧油の流量を調整すべく該ブリードオフ通
    路に連なる流路に設けられた開口面積を調整可能な可変
    開口弁と、該可変開口弁の開口面積を制御する可変開口
    弁制御手段と、該可変開口弁制御手段に対して所定の操
    作により前記可変開口弁の開口面積を指示する開口面積
    指示操作手段とを備え、前記可変開口弁制御手段は、前
    記操作レバーが前記方向切換スプール弁のブリードオフ
    通路が閉じ始める前の操作量としてあらかじめ定めた所
    定操作量以上に操作されたとき、該操作レバーの操作量
    によらずに前記可変開口面積指示操作手段により指示さ
    れた開口面積に前記可変開口弁を制御することを特徴と
    する油圧作業機。
  2. 【請求項2】前記開口面積指示操作手段は、前記油圧作
    業機の運転者が発する音声を受信する手段を備え、該運
    転者が発する所定種類の音声に応じて前記前記可変開口
    弁制御手段に対して前記可変開口弁の開口面積を指示す
    ることを特徴とする請求項1記載の油圧作業機。
  3. 【請求項3】油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、該
    油圧ポンプから油圧アクチュエータへの圧油の供給を制
    御すべく該油圧ポンプから油圧アクチュエータへの管路
    に設けられると共にブリードオフ通路を有する方向切換
    スプール弁と、該方向切換スプール弁を操作するための
    操作レバーと、前記方向切換スプール弁のブリードオフ
    通路を流れる圧油の流量を調整すべく該ブリードオフ通
    路に連なる流路に設けられた開口面積を調整可能な可変
    開口弁と、該可変開口弁の開口面積を制御する可変開口
    弁制御手段と、前記油圧アクチュエータの負荷を検出す
    る負荷検出手段とを備え、前記可変開口弁制御手段は、
    前記負荷検出手段により検出された負荷が大きい程、前
    記可変開口弁の開口面積を小さくするように該開口面積
    を前記負荷に応じて決定すると共に、前記操作レバーが
    前記方向切換スプール弁のブリードオフ通路が閉じ始め
    る前の操作量としてあらかじめ定めた所定操作量以上に
    操作されたとき、該操作レバーの操作量によらずに前記
    負荷に応じて決定した開口面積に前記可変開口弁を制御
    することを特徴とする油圧作業機。
  4. 【請求項4】前記油圧作業機は、前記油圧アクチュエー
    タ及び方向切換スプール弁としてそれぞれブームシリン
    ダ及びブーム用方向切換スプール弁を具備する油圧ショ
    ベルであり、前記可変開口弁制御手段は、該ブーム用方
    向切換スプール弁を操作するための前記操作レバーが前
    記油圧ショベルのブームの上昇方向及び下降方向のうち
    の上昇方向に操作された場合にのみ、前記可変開口弁の
    開口面積の制御を行うことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の油圧作業機。
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