JP2002295160A - 地盤穿孔機の穿孔装置 - Google Patents

地盤穿孔機の穿孔装置

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JP2002295160A
JP2002295160A JP2001099156A JP2001099156A JP2002295160A JP 2002295160 A JP2002295160 A JP 2002295160A JP 2001099156 A JP2001099156 A JP 2001099156A JP 2001099156 A JP2001099156 A JP 2001099156A JP 2002295160 A JP2002295160 A JP 2002295160A
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drilling
ground
traveling frame
cylinder
drilling machine
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JP2001099156A
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Mitsuhiro Yoshida
満宏 吉田
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YBM Co Ltd
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YBM Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】騒音発生の少ない、簡素化され、低コストの図
られた地盤穿孔機の穿孔装置の提供。 【解決手段】 地盤に対し進退自在に移動可能な走行フ
レームを有する穿孔機械に設けられる穿孔装置であっ
て、この走行フレーム4に回転自在且つ回転軸線方向に
移動可能に支持され先端にボーリングロッド7を取り付
けるシャンクロッド21と、走行フレーム4に設けられ
シャンクロッド21に回転力を付与するための回転駆動
装置5と、走行フレーム4に設けられシャンクロッド2
1に軸線方向の起振力を往復振動力として付与するため
のもので、作動油が供給される2つの油室を有する油圧
シリンダ6と、この油圧シリンダ6の2つの油室に交互
に作動油を供給し往復振動を制御する方向切換弁9と、
シャンクロッド21とシリンダ6を結合するナット体4
9またはカップリング48とからなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤穿孔装置に関
する。更に詳しくは、地盤穿孔機に設置される穿孔装置
で、穿孔工具に油圧駆動により軸線方向に起振力を与え
ながら回転掘削する方式の穿孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤改良等の土木工事においては、表土
に水平、傾斜あるいは垂直に穴を掘削している。この掘
削は、土に振動を加えると土を構成する土粒子間の結合
が一時的かつ急激に低下し、砂質土においては流化現象
を起こし、また粘性土では鋭敏化現象を起こすことを利
用している。
【0003】このように振動を利用する工法では、穿孔
装置に対する土の抵抗をいかに軽減するかまた騒音を軽
減するか、さらに、いかに簡素化するかに考慮すべきポ
イントがある。振動を加えた場合の土の性質、穿孔装置
の形状等、偏心モーメント、振動数、重量等に影響を受
ける起振力、振幅、振動加速度といった条件に左右され
る。
【0004】これらの技術条件を考慮して従来の穿孔装
置には、例えばビット(穿孔工具)に回転掘削力を与え
るものや、軸線方向に衝撃力を与えるもの等があり、さ
らに、掘削効率を上げるため、回転式および衝撃式のも
のを組み合わせ、穿孔工具に回転と衝撃荷重を加える穿
孔装置も提案されている。しかし、構造が複雑で高コス
トになる傾向にあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の問題点を
解決するため、同一出願人は、特許第2527674号
を提案している。この発明は、上記特許の穿孔技術内容
に問題点を解決するための改良技術を加えたものである
が、さらに技術改良が望まれていた。本発明は上述のよ
うなことを考慮し、次の目的を達成するものである。
【0006】本発明の目的は、構造が簡素で、低コスト
化を図り掘削効率を高めた地盤穿孔機の穿孔装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の地盤穿孔機の穿
孔装置は、地盤に対し進退自在に移動可能な走行フレー
ムを有する穿孔機械に設けられる穿孔装置であって、こ
の走行フレームに回転自在且つ回転軸線方向に移動可能
に支持され先端に穿孔工具を取り付ける工具支持部材
と、前記走行フレームに設けられ前記工具支持部材に回
転力を付与するための回転駆動装置と、前記走行フレー
ムに設けられ前記工具支持部材に軸線方向の起振力を往
復振動力として付与するためのもので、作動油が供給さ
れる2つの油室を有する油圧駆動装置と、この油圧駆動
装置の2つの油室に交互に作動油を供給し往復振動を制
御する油圧制御装置と、前記工具支持部材と前記油圧駆
動装置を結合する連結手段とからなっている。
【0008】また、前記油圧駆動装置は、シリンダとピ
ストンを有する油圧シリンダで構成され、前記ピストン
が前記走行フレームに固定された前記シリンダ内を軸線
方向に摺動する装置であることを特徴としており、構成
を簡素化するのに効果的である。
【0009】さらに、前記油圧駆動装置は、シリンダと
ピストンを有する油圧シリンダで構成され、前記シリン
ダが前記走行フレームに固定された前記ピストン上を軸
線方向に摺動する装置であることを特徴としており、構
成を簡素化するのに効果的である。
【0010】前記油圧駆動装置が往復振動力を付与され
たとき振動を吸収する防振体を、前記油圧駆動装置と前
記走行フレームの間に設けたことを特徴としており、防
振効果がある。
【0011】さらに、前記連結手段は、前記油圧駆動装
置と前記工具支持部材を相対回転可能に結合するカップ
リングで構成されていることを特徴としており、油圧駆
動装置に回転のための負荷を与えないで前記工具支持部
材を回転駆動するのに効果的である。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]以下、本発明の
実施の形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の
地盤穿孔装置を搭載した地盤穿孔機1の全体正面図であ
る。地盤穿孔機1は無限走行帯で走行できるタイプのも
ので、凹凸のある地面であっても移動ができ、どの場所
においても地盤改良等の工事を行うことができる。
【0013】前記地盤穿孔機1において、地面に対し垂
直になっている固定フレーム2に、本発明の穿孔装置3
が走行フレーム4を介して上下方向移動自在に搭載され
ている。この固定フレーム2は、垂直方向のみならず水
平方向等を含めて任意の角度に向きを変えることができ
る。この固定フレーム2上に地盤方向に向かって進退自
在に走行フレーム4が搭載され、この走行フレーム4に
穿孔装置3が固定されている。従って、穿孔装置3も向
きを変えることができ、地盤に対し任意の角度で穿孔す
ることができる。
【0014】図2は本発明の穿孔装置3の詳細構造を示
した断面図である。この穿孔装置3は、回転駆動装置5
と起振装置である油圧駆動装置6とを含んでいる。地盤
穿孔装置3は、固定フレーム2に跨って走行する走行フ
レーム4に搭載され、この固定フレーム2に沿って移動
自在になっている。走行フレーム4は、フィードチェー
ンこの穿孔装置3は、主として回転駆動装置5と油圧駆
動装置6で構成されている。
【0015】走行フレーム4は、図示していないが複数
のローラを介して固定フレーム2に走行自在となってい
る。固定フレーム2は地盤穿孔機1に設けられており、
走行フレーム4が移動するときは、固定フレーム2の起
伏シリンダ等はロックされるので地盤穿孔機1と一体に
なる。従って、固定フレーム2は走行フレーム4が作動
するときには、地盤穿孔機1と一体に固定されることに
なる。
【0016】送りシリンダ(図示せず)は固定フレーム
2に固定されており、このピストンが走行フレーム4に
連結されている。従って、送りシリンダを作動させるこ
とにより、走行フレーム4は固定フレーム2上を上下方
向に駆動制御される。このために送りシリンダを作動さ
せることにより、最大で地盤穿孔機1の前部が浮き上が
るまで走行フレーム4を下方に加圧することができる。
穿孔装置3に取り付けたボーリングロッド7(本例では
穿孔工具も含む。)を引き抜くときには、送りシリンダ
を逆に作用させて行う。
【0017】なお、走行フレーム4は駆動モータからス
プロケットを介して駆動されるフィードチェーン(図示
せず)によって走行し、これにより、穿孔装置3全体が
掘削進行方向前後に移動し、ボーリングロッド7の地盤
への送りおよび引き抜きを行うものであっても良い。
【0018】この固定フレーム2は地盤穿孔機1にリン
ク機構で連結しており、油圧シリンダの作動で回動す
る。また、この固定フレーム2は、掘削作業中は地盤に
停止した状態を維持しているが、掘削準備中は地盤穿孔
機1の起伏油圧シリンダ、無限走行帯等の作動によって
地盤から離し、向きを変えたり移動させたりする。な
お、垂直に掘削するときは、油圧駆動装置6の重量、回
転駆動装置5の重量やボーリングロッド7等の重さ、更
には前述したように地盤穿孔機1の重量で地中に加圧さ
れるので、フィードチェーンによる送りの負担は軽くな
る。
【0019】回転駆動装置5については、前述した特許
第2527674号に詳細が説明されている。その構成
は図2に示すとおりである。主軸ハウジング15内に内
歯16および外歯17を有するリングギア18がベアリ
ングを介して回転自在に収容されている。主軸を構成す
るシャンクロッド(工具支持部材)21が主軸ハウジン
グ15を貫通して配置され、このシャンクロッド21は
リングギア18の内歯16に嵌合するスプライン22を
有し軸線方向に移動自在となっている。
【0020】主軸ハウジング15には複数の駆動モータ
24が固定され、各出力軸25が主軸ハウジング15内
に突入している。この出力軸25の先端に設けられたピ
ニオン26がリングギア18の外歯17と噛み合い、シ
ャンクロッド21が回転駆動される。
【0021】次に起振装置である油圧駆動装置6につい
て説明する。油圧駆動装置6は、油圧シリンダで構成さ
れシリンダ体30が走行フレーム4側に防振体31を介
して支持され、シリンダロッド32の端部がシャンクロ
ッド21に連結されている。シリンダ体30内にシリン
ダロッド32のピストン33が摺動自在且つ回転自在に
収容されている。このピストン33によって区画された
2つのシリンダ室30a,30bにポート34a,34
bを経て圧油が所定の周波数で各シリンダ室30a,3
0bに交互に供給され、これによりシャンクロッド21
は軸線方向に振動する。
【0022】シャンクロッド21は、後述するように起
振力を受けながら、地盤に押し込まれる。シリンダ室3
0a,30bへの圧油の供給制御は、油圧制御装置8の
方向切換弁9(図8参照)によってなされる。方向切換
弁9は、ロータリー式の弁であり、例えばドイツ国SI
REX社製のロータリー式インパルス発生機が用いられ
る。図8は、この方向切換弁9による振動発生の原理を
模式的に示している。
【0023】油圧ユニット10から供給される圧油は、
方向切換弁9のケーシング85のPポートからロータ8
6の中央に設けられたリング状溝87に入り、さらに、
リング状溝87から左右に延びている往きのスロット8
8,89に流れる。そして、ロータ86は、モータによ
って回転しているので、左のスロット88がAポートと
一致したときに、圧油はAポートからシリンダ室30a
側に流れ込む。
【0024】同時にシリンダ室30b側から押し出され
た圧油は、Bポートから戻りのスロット92を通りT1
ポートを経て油圧ユニット10のタンクに戻る。このと
き、ピストン33は右側に移動する(図8(a)参
照。)。ロータ86の回転が進むと、ポンプからの圧油
は右のスロット89を通りBポートからシリンダ室30
b側に入り、押し出されたシリンダ室30a側の圧油は
Aポート、帰りのスロット93、T2ポートを経てタン
クへ戻り、このときピストン33は左側に移動する(図
8(b)参照。)。
【0025】このように、ロータ86の回転により交互
に流路を切り換えてピストン33を左右に移動させ振動
を発生させる。この場合、振動数はロータ86に設けら
れたスロットの数とロータ86の回転数の積で決まる。
なお、使用する油圧駆動装置6は、ボーリング孔径、掘
進速度、対象地盤の土質によって仕様が異なるが、油圧
P=14Mpa、振動数500〜2000cpm、振幅5
〜20mmの各範囲から選択される。
【0026】前述の振動発生の原理の説明で、模式的に
油圧制御装置8から油圧駆動装置6へ圧油が直接供給さ
れることで説明したが、実施の形態においては、スイベ
ルジョイント11を介している。これはピストン33が
軸線方向に移動するとともに回転もするためである。走
行フレーム4に取り付けられたスイベルジョイント11
のポート35a、及びポート35bから振幅に合わせた
空間部を介してシリンダロッド32のポート34a、及
びポート34bに供給される。
【0027】ポート34aから供給された圧油はシリン
ダ体30のシリンダ室30a側に、ポート34bから供
給された圧油はシリンダ体30のシリンダ室30a側に
送り込まれ、ピストン33を振動方向に移動させる。ま
た、このピストン33は回転駆動装置5により回転もす
る。ピストン33とシリンダ体30の間には一方の油室
から他方の油室に圧油がもれるのを防ぎ且つ回転に耐え
るシール部材36が取り付けられている。ピストン33
の回転数は通常は10rpm程度であり、軸受(図示せ
ず)等と併用すれば、摩耗、シール性能上の問題はな
い。
【0028】また、シリンダ体30と走行フレーム4と
の間に防振体31が設けられ、横振れを吸収している。
この防振体31は防振ゴムで構成されている。防振ゴム
以外にバネ状のものであってもよい。このように油圧駆
動にした場合は、部品点数も少なく構造が簡素で、低コ
ストで構成することが可能である。
【0029】図3は、構造をさらに簡素化し、また、油
圧駆動による地盤押し付けの反力を走行フレーム4で受
ける構成にしたものである。即ち、シリンダの重量が小
さい場合などにピストン40が起振動作で地盤を押し付
ける際、シリンダ体41が反力で浮き上がってしまうお
それがあるので、これを防止することを考慮したもので
ある。シリンダ体41を走行フレーム4に直接取り付け
た構成にし、圧油供給のポート41a、及びポート41
bをこのシリンダ体41に設けている。
【0030】図3の構成の場合、ピストン40を地盤側
に押し付ける油圧面積がピストン40を戻す側の油圧面
積より大きくなっている。この結果、地面側に対しては
大きい力の振動力を与えられることになり、戻りの場合
は戻り側の油圧面積は小さいので、押し付け方向より早
く戻ることになる。圧油の供給装置と制御装置の接続等
については前述同様である。
【0031】またこの構成もピストン40はシリンダ体
41に対して、軸方向に振動動作を行うことも回転動作
を行うことも可能である。走行フレーム4は、油圧駆動
装置6の駆動力より大きい力で地盤側に押し付けられる
ようになっている。図3には、油圧による場合の送り装
置42が設けられ、送りシリンダ体43が地盤穿孔機1
の固定フレーム2に、また、シリンダロッド44が走行
フレーム4に取り付けられている。
【0032】この送り装置42は2つ有し、対をなして
シャンクロッド21の軸線と平行に設けられている。こ
の送り装置42の作動により走行フレーム4が昇降し、
この走行フレーム4に取り付けられているシャンクロッ
ド21の地盤への送り、及び引き上げがなされる。走行
フレーム4に、起振装置として油圧駆動装置6を適用し
たことは、それ自体防振機能を有しているので、多少の
振動はこの油圧駆動装置6で吸収可能である。
【0033】さらに確実に防振させるための例として、
図3の装置に防振ゴム45を設けた例が図4である。シ
リンダ体41の外壁と走行フレーム4のステイ状部との
間に防振ゴム45を取り付けた構成である。この場合シ
リンダ体41と走行フレーム4との間にずれることが可
能な程度に隙間が設けられて、シリンダ体41が走行フ
レーム4に対し横ズレができるようになっている。従っ
て、シリンダ体41は走行フレーム4に対し相対移動が
可能である。
【0034】次にシリンダのピストン46を往復移動の
みで回転動作をさせない場合の例を図5に示す。ピスト
ンとシリンダ間のシール部材36は往復移動と回転動作
の両方を完全な状態で必ずしもトラブルなく安定的に満
足させるとは限らないので、安全のため回転動作のみを
切り離し別構造としたものである。図5はシャンクロッ
ド21と油圧駆動装置6との連結構造を示している。シ
ャンクロッド21は連結ロッド47(連結部材)、及び
カップリング48(連結部材)を介して油圧駆動装置6
に連結されている。
【0035】連結ロッド47の先端にはねじが形成さ
れ、シャンクロッド21の後端に設けられたねじとをナ
ット体49(連結部材)によって結合されている。カッ
プリング48は円筒形のカップリング本体50を有し、
その後端の小径部50aにねじ孔が設けられていて、こ
のねじ孔にピストン46の先端がねじ込まれている。連
結ロッド47の後端にはフランジ51が形成され、この
フランジ51はカップリング本体50に受け入れられて
いる。
【0036】フランジ51の前面側にスラスト軸受52
が、後面側にアキシャル軸受53がそれぞれ配置され、
連結ロッド47はカップリング本体50に対し回転自在
となっている。油圧駆動装置6で発生された起振力は、
アキシャル軸受53、フランジ51、スラスト軸受52
で支持され、連結ロッド47を介してシャンクロッド2
1に伝達される。
【0037】また、このカップリング48には、連れ回
りを防止するため、走行フレーム4に設けられたピン体
54が、軸方向に設けられた溝55に挿入している。さ
らに、図示していないが、ボーリング水のための孔を連
結ロッドの中心に設け、油圧駆動装置の上部からピスト
ン内を貫通させ水を供給させる構成は可能である。
【0038】[実施の形態2]以上説明した構成のもの
は、シリンダ体を走行フレームに固定しピストンを往復
移動させる構成であったが、次に、逆にピストン側を固
定しシリンダ体を往復移動させる構成の例を説明する。
図6は、図3に対応し、図7は図4,図5に対応する。
ピストン60のロッド61を走行フレーム4に固定す
る。このピストン60にぶら下がるような形で、シリン
ダ体62が往復移動自在に設けられている。
【0039】シリンダ体62端部は軸体62aを構成し
シャンクロッド21にナット体49を介して連結してい
る。一方ピストン60のロッド61には圧油供給のため
のポート61a,61bが設けられ、前述同様に油圧ユ
ニット10から油圧制御装置8を介して圧油が供給され
る。
【0040】このような構成によりシリンダ体62に起
振力が与えられる。送り装置は図示されていないが、図
3と同様な装置が取り付けられる。図7は、図6の構成
に防振体63とカップリング48を設けた場合の例であ
る。防振体63はゴムで構成されロッド61と走行フレ
ーム4間に設置されている。図では1個のみの図示であ
るが、振動方向を考慮して複数個バランスよく配置され
ている。
【0041】また、ロッド61と走行フレーム4との取
り付け部は、ずれる程度の隙間を有し相対移動が可能で
ある。一方シリンダ体62のシャンクロッド21側端部
には、カップリング48が取り付けられ、このカップリ
ング48に前述同様の構成で連結ロッド47が相対的に
回転自在に設けられている。この連結ロッド47にナッ
ト体49を介してシャンクロッド21が結合されてい
る。
【0042】また、カップリング48が走行フレーム4
に設けられたピン体54によって連れ回りを防止する構
成は、前述同様である。図7の場合は、防振体63とカ
ップリング48を設けた構成になっているが、どちらか
一方のみの取り付けであってもよい。
【0043】ボーリングロッド7及びシャンクロッド2
1には、回転駆動装置5により回転力が、油圧駆動装置
6により軸方向の起振力が加えられ、シャンクロッド2
1からボーリングロッド7にこれらの動力が伝達され
る。これによって、ボーリングロッド7は回転しながら
軸線方向に振動し、この振動によってボーリングロッド
7先端の周囲の土が緩み流動化現象を起こし、小さい掘
削抵抗のもとに掘削作業を行う。
【0044】このためボーリングロッド7に大きな衝撃
を与えず、大きな騒音が発生しない。また作業中に地盤
等の形状によって穿孔装置3に外力が加わり、ボーリン
グロッド7の軸線方向を交叉する方向に振動が生じるこ
とがある。これを前記ゴムの設置により、振動、騒音の
発生を防止する。
【0045】以上、この発明は地盤穿孔機1に適用する
ことで説明したが、単に地盤を穿孔するだけでなく、穿
孔しつつ破砕するための工具を備えた穿孔装置等にも適
用できることは言うまでもない。実施例に限定されるも
のではない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、ボーリングロッド
に振動を与えつつ、回転させて掘削する装置の起振装置
を油圧方式としたので、防振効果があり、構成が簡素化
され、低コストの装置となった。また、防振体を設ける
ことも可能な構成にしたことにより、地盤工事等に伴っ
て発生する不特定ランダムな振動を防止することがで
き、また騒音の発生をも防止することができた。このた
め、住宅街の工事であっても、騒音等の心配をすること
なく、安定的に工事ができ、掘削効率を高めることがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の地盤穿孔装置を搭載した穿孔
機械の全体正面図である。
【図2】図2は、本発明の穿孔装置の構成を示した断面
図で、シリンダを固定しピストンが往復動する状態の図
を示す。
【図3】図3は、図2の構成で他の実施例を示した断面
図で、送り装置を付与した状態を示す。
【図4】図4は、図2の構成で他の実施例を示した断面
図で、防振体を付与した状態を示す。
【図5】図5は、図2の構成で他の実施例を示した断面
図で、カップリングを付与した状態を示す。
【図6】図6は、本発明の他の実施例を示した断面図
で、ピストンロッドを固定しシリンダ体が往復動する状
態の図を示す。
【図7】図7は、図6の構成で他の実施例を示した断面
図で、防振体とカップリングを付与した状態を示す。
【図8】図8は、方向切換弁による振動発生原理を説明
するための図である。
【符号の説明】
1…地盤穿孔機 2…固定フレーム 3…穿孔装置 4…走行フレーム 5…回転駆動装置 6…油圧駆動装置 7…ボーリングロッド(穿孔工具) 8…油圧制御装置 21…シャンクロッド(工具支持部材) 24…駆動モータ 30、41…シリンダ体 31…防振体 33、40…ピストン 47…連結ロッド(連結手段) 48…カップリング(連結手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に対し進退自在に移動可能な走行フレ
    ームを有する穿孔機械に設けられる穿孔装置であって、 この走行フレームに回転自在且つ回転軸線方向に移動可
    能に支持され先端に穿孔工具を取り付ける工具支持部材
    と、 前記走行フレームに設けられ前記工具支持部材に回転力
    を付与するための回転駆動装置と、 前記走行フレームに設けられ前記工具支持部材に軸線方
    向の起振力を往復振動力として付与するためのもので、
    作動油が供給される2つの油室を有する油圧駆動装置
    と、 この油圧駆動装置の2つの油室に交互に作動油を供給し
    往復振動を制御する油圧制御装置と、 前記工具支持部材と前記油圧駆動装置を結合する連結手
    段とからなる地盤穿孔機の穿孔装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の地盤穿孔機の穿孔装置に
    おいて、 前記油圧駆動装置は、シリンダとピストンを有する油圧
    シリンダで構成され、前記ピストンが前記走行フレーム
    に固定された前記シリンダ内を軸線方向に摺動する装置
    であることを特徴とする地盤穿孔機の穿孔装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の地盤穿孔機の穿孔装置に
    おいて、前記油圧駆動装置は、シリンダとピストンを有
    する油圧シリンダで構成され、前記シリンダが前記走行
    フレームに固定された前記ピストン上を軸線方向に摺動
    する装置であることを特徴とする地盤穿孔機の穿孔装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    地盤穿孔機の穿孔装置において、 前記油圧駆動装置が往復振動力を付与されたとき振動を
    吸収する防振体を、前記油圧駆動装置と前記走行フレー
    ムの間に設けたことを特徴とする地盤穿孔機の穿孔装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    地盤穿孔機の穿孔装置において、 前記連結手段は、前記油圧駆動装置と前記工具支持部材
    を相対回転可能に結合するカップリングで構成されてい
    ることを特徴とする地盤穿孔機の穿孔装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008522820A (ja) * 2004-12-14 2008-07-03 フレックシドリル リミティド 振動装置
JP2009510289A (ja) * 2005-09-27 2009-03-12 フレックシドリル リミティド ドリル・ストリング懸架装置

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