JP3468710B2 - 振動発生装置 - Google Patents

振動発生装置

Info

Publication number
JP3468710B2
JP3468710B2 JP02962399A JP2962399A JP3468710B2 JP 3468710 B2 JP3468710 B2 JP 3468710B2 JP 02962399 A JP02962399 A JP 02962399A JP 2962399 A JP2962399 A JP 2962399A JP 3468710 B2 JP3468710 B2 JP 3468710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
valve
supply
fluid
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02962399A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11267587A (ja
Inventor
寿資 中島
Original Assignee
帝人製機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝人製機株式会社 filed Critical 帝人製機株式会社
Priority to JP02962399A priority Critical patent/JP3468710B2/ja
Publication of JPH11267587A publication Critical patent/JPH11267587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3468710B2 publication Critical patent/JP3468710B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Shovels (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、起振ピストンの
両側に高圧流体を交互に導くことで振動を発生させるよ
うにした振動発生装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、土木建設機械、例えば油圧ショ
ベルは土砂の掘り起こし、地固め、杭打ち作業などを行
う際に用いられているが、このような作業は、該油圧シ
ョベルのブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシ
リンダを適宜作動させてバケットにより土砂をすくい取
りあるいは地面、杭を押し付けることにより行ってい
る。ここで、前述のように土砂を掘り起こしているとき
にバケットが大きな石に突き当たると、該バケットに高
周波の振動を与えて掘削力を増大させてやれば、大きな
石であってもこれを簡単に掘り出せることが経験的に知
られており、また、地固め、杭打ちを行うときあるいは
バケットに付着している土砂を振り落とすときにも、バ
ケットに短周期の振動を与えればこれらの作業が迅速か
つ良好に行えることが知られている。 【0003】このため、従来においては、例えば特開平
9ー105140号公報に記載されているように、バケ
ットシリンダのピストンロッドの先端(チルトリンク)
とバケットとの間を連結しているバケットリンクを、必
要に応じて作業現場で振動発生を行う振動アクチュエー
タに交換し、該振動アクチュエータが発生する振動をバ
ケットに伝達して作業性を向上させるようにしたものが
提案された。ここで、このような振動アクチュエータ
は、高圧流体が供給される一対の供給口および低圧流体
を排出する排出口が設けられたブロック状のケーシング
と、該ケーシング内に形成されたシリンダ室に摺動可能
に収納された起振ピストンと、前記ケーシング内に収納
され、一方の供給口および排出口に供給通路、排出通路
を通じてそれぞれ接続されるとともに、前記起振ピスト
ンの両側のシリンダ室に一対の流体通路を介して接続さ
れ、回転することで供給通路と前記両側のシリンダ室と
を交互に連通させることにより、これら両シリンダ室に
高圧流体を交互に導く回転弁と、前記ケーシング内に収
納されるとともに、前記他方の供給通路および排出通路
にそれぞれ高圧通路、低圧通路を介して接続され、高圧
通路を通じて供給された高圧流体により作動して回転弁
に回転力を付与する流体モータとから構成している。そ
して、前記流体モータに供給される高圧流体量を制御す
ることにより、起振ピストンの振動周期を制御する流量
制御弁をアームの基端部にさらに設け、この流量制御弁
と主操作弁とを1本の高圧配管で接続するとともに、該
流量制御弁と振動アクチュエータの一対の供給口とを一
対(2本)の高圧配管で接続し、さらに、振動アクチュ
エータの排出口と主操作弁とを1本の低圧配管で接続す
るようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の振動発生装置にあっては、バケットリンクを
振動アクチュエータに交換する際、振動アクチュエータ
と流量制御弁、主操作弁とを3本の配管によって接続し
なければならないため、作業が面倒になってしまうとい
う問題点がある。また、主操作弁、流量制御弁、振動ア
クチュエータ同士を接続するには前述のように4本の配
管が必要であり、この結果、構造が複雑となってしまう
という問題点もある。さらに、前述のように配管本数が
多い場合には、配管連結部において流体漏れが発生した
り、配管同士の擦れ合いによって配管が破損するおそれ
もあり、このようなことから信頼性が低下してしまうと
いう問題点もある。 【0005】この発明は、構造が簡単で交換作業を容易
に行うことができ、しかも、信頼性を向上させることが
できる振動発生装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような目的は、高圧
流体が供給される供給口および低圧流体を排出する排出
口が設けられたブロック状のケーシングと、該ケーシン
グ内に形成されたシリンダ室に摺動可能に収納された起
振ピストンと、前記ケーシング内に収納され、前記供給
口、排出口に供給通路、排出通路を通じてそれぞれ接続
されるとともに、前記起振ピストンの両側のシリンダ室
に一対の流体通路を介して接続され、供給通路と前記両
側のシリンダ室とを交互に連通させることにより、これ
ら両シリンダ室に高圧流体を交互に導く切換弁と、前記
ケーシング内に収納され、供給通路から導かれた高圧流
体の流体量を制御することにより、切換弁を介して前記
起振ピストンの振動周期を制御する流量制御弁とを備
え、前記シリンダ室の中心軸線、切換弁の弁体の軸線お
よび流量制御弁の弁体の中心軸線を互いに平行としなが
らこれらシリンダ室、切換弁、流量制御弁を重ね合わせ
て配置することにより達成することができる。 【0007】前述の振動発生装置を土木建設機械、例え
ば油圧ショベルに用いる場合には、バケットリンクを振
動発生装置に交換するが、この際、該振動発生装置のケ
ーシング内に切換弁、流量制御弁を収納したので、振動
発生装置に設けられている流体の給排口は供給口、排出
口の2個だけとなり、この結果、振動発生装置と油圧シ
ョベルの主操作弁とは2本の配管で接続するだけとなっ
て配管作業が簡単となる。また、このように主操作弁と
振動発生装置との接続は2本の配管により行われるた
め、構造が簡単となり、しかも、流体漏れ、配管同士の
擦れ合いによる破損も抑制され信頼性が向上する。さら
に、この振動発生装置においては、シリンダ室の中心軸
線、切換弁の弁体の軸線および流量制御弁の弁体の中心
軸線を互いに平行としながらこれらシリンダ室、切換
弁、流量制御弁を重ね合わせて配置しているため、振動
発生装置全体が小型となり、この結果、該振動発生装置
を油圧ショベルのチルトリンクの幅内に収めることも可
能となって岩石等との衝突による破損を防止することも
できる。 【0008】そして、このようにして油圧ショベルに装
着された振動発生装置を用いてバケットに振動を付与す
る場合には、供給口を通じて振動発生装置に高圧流体を
供給するが、この高圧流体は供給通路を通じて切換弁お
よび流量制御弁に供給される。このとき、切換弁が切換
え動作をし、供給通路を一対の流体通路を介して起振ピ
ストンの両側のシリンダ室に交互に連通させため、供給
通路の高圧流体は一方または他方の流体通路を通じて両
シリンダ室に交互に導かれ、これにより、シリンダ室内
の起振ピストンは軸方向に短周期で往復動して振動し、
該振動がバケットに付与される。ここで、この振動周期
は前記流量制御弁によって高圧流体の流体量を制御し、
これにより、切換弁を制御することで変更することがで
きる。なお、このとき、シリンダ室から排出された低圧
流体は低圧側の流体通路、排出通路を通じて排出口から
排出される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1において、11は土木建設機
械、例えば油圧ショベル12のブームであり、このブーム
11は油圧ショベル12の図示していない走行フレームに揺
動可能に連結されるとともに、ブームシリンダ13によっ
て基端を中心に上下方向に揺動される。このブーム11の
先端にはアームシリンダ14によって上下に揺動するアー
ム15の基端部が連結され、このアーム15の先端にはピン
16を介して土砂の掘り起こし等を行うバケット17が連結
されている。18はヘッド側がアーム15の基端に連結され
たバケットシリンダであり、このバケットシリンダ18の
ピストンロッド19の先端にはアーム15の先端部に揺動可
能に連結されたチルトリンク20が連結されている。そし
て、バケット17によって通常の作業、例えば土砂の掘り
起こし、地固め、杭打ち作業等を行うときには、チルト
リンク20とバケット17とは図示していないバケットリン
クによって連結されているが、該バケット17に短周期の
振動を付与するときには、前記バケットリンクを取り外
し、振動発生装置21に交換する。 【0010】25、26は油圧ショベル12の走行フレームに
設置された流体ポンプおよびタンクであり、これら流体
ポンプ25、タンク26と前記走行フレームに設置された複
数の主操作弁27とは吐出通路28、排出通路29によってそ
れぞれ接続されている。そして、前記流体ポンプ25から
主操作弁27に供給された圧力流体(高圧油)は供給配管
を通じて前記ブームシリンダ13、アームシリンダ14、バ
ケットシリンダ18、振動発生装置21等に供給され、これ
らブームシリンダ13等を作動させる。また、これらブー
ムシリンダ13等から排出された低圧流体は排出配管、主
操作弁27、排出通路29を通じてタンク26に戻される。こ
こで、前記振動発生装置21に接続されている主操作弁27
aには電磁弁32が接続され、この電磁弁32を切換えてパ
イロット圧を主操作弁27aに供給することで該主操作弁
27aの切換えを行うようにしている。 【0011】図2、3、4において、前記振動発生装置
21は後端部が前記チルトリンク20に連結されたシリンダ
ブロック35を有し、このシリンダブロック35内には前後
方向に延びる略円柱状のシリンダ室36が形成されてい
る。このシリンダ室36内には起振ピストン37が摺動可能
に収納され、これにより、前記シリンダ室36は起振ピス
トン37により前側シリンダ室36aと後側シリンダ室36b
とに区画される。38は後端部が起振ピストン37に連結さ
れ軸方向前方に向かって延びるピストンロッドであり、
このピストンロッド38のシリンダブロック35から前方に
突出した前端は前記バケット17に連結されている。 【0012】41は前記シリンダブロック35の上面に固定
されたバルブブロックであり、このバルブブロック41の
側面には供給配管30、排出配管31がそれぞれ接続されて
いる供給口42、排出口43が形成され、この供給口42には
前記供給配管30を介して高圧流体が供給され、一方、排
出口43からは戻りの低圧流体が排出配管31に排出され
る。前記バルブブロック41内でその前側部には前記シリ
ンダ室36に平行に延びる収納穴44が形成され、この収納
穴44には該収納孔44と同軸の軸孔45が形成された円筒状
のスリーブ46が収納固定されている。また、前記バルブ
ブロック41内でその後側部には前記軸孔45と同軸でかつ
同径である軸孔47が形成され、これらの軸孔45、47は互
いに連通して弁孔48を構成する。前記スリーブ46には軸
方向に所定距離離れた5個の通路49a、b、c、d、e
が形成され、各通路49a、b、c、d、eはスリーブ46
の外周に形成された円周方向に延びる環状溝と、該環状
溝から弁孔48まで延びる複数の半径方向孔とから構成さ
れている。そして、前記通路49cと前記供給口42とはバ
ルブブロック41に形成された供給通路50により接続され
ている。51、52はバルブブロック41に前後方向に離れて
形成された一対の流体通路であり、前側の流体通路51は
前記通路49a、bと前側シリンダ室36aとを接続し、後
側の流体通路52は前記通路49d、eと後側シリンダ室36
bとをそれぞれ接続している。 【0013】55は前記弁孔48に回転可能に収納された弁
体であり、この弁体55の軸線は前記シリンダ室36の中心
軸線と平行である。前記弁体55の通路49cに対向する外
周には供給環状溝56が形成され、この供給環状溝56には
供給通路50、通路49cを通じて高圧流体が供給される。
57、58は弁体55の外周に周方向に等ピッチ離れて形成さ
れた複数の供給凹溝であり、前記供給凹溝57は供給環状
溝56から前方に向かって通路49bに対向可能な位置まで
軸方向に延び、前記供給凹溝58は供給環状溝56から後方
に向かって通路49dに対向可能な位置まで軸方向に延び
ている。そして、これらの供給凹溝57、58は周方向に交
互に配置されるとともに、 1/2ピッチだけ周方向にずれ
ており、この結果、弁体55が回転すると、通路49b、供
給凹溝57同士および通路49d、供給凹溝58同士が交互に
連通して、供給通路50が流体通路51、前側シリンダ室36
aおよび流体通路52、後側シリンダ室36bに交互に連通
する。これにより、供給環状溝56内の高圧流体は供給凹
溝57、58を通じて通路49b、49dに交互に供給される
が、通路49bに供給された高圧流体は流体通路51を通じ
て前側シリンダ室36aに導かれ、通路49dに供給された
高圧流体は流体通路52を通じて後側シリンダ室36bに導
かれる。このようにして起振ピストン37の両側のシリン
ダ室36a、bに高圧流体が交互に供給されると、該起振
ピストン37は軸方向に短周期で往復動し高周波振動を発
生する。 【0014】61は弁体55の外周で軸孔45と軸孔47との境
界に対向する位置に形成された排出環状溝であり、この
排出環状溝61はバルブブロック41に形成された排出通路
62を通じて前記排出口43に接続されている。63、64は弁
体55の外周に周方向に等ピッチ離れて形成された複数の
排出凹溝であり、前記排出凹溝63は弁体55の前端から後
方に向かって通路49aに対向可能な位置まで軸方向に延
びるとともに、弁体55内に形成された孔65を通じて前記
排出環状溝61に連通している。一方、前記排出凹溝64は
排出環状溝61から前方に向かって通路49eに対向可能な
位置まで軸方向に延びている。そして、これらの排出凹
溝63は供給凹溝58と、排出凹溝64は供給凹溝57と同一の
周方向位置に配置されており、この結果、供給凹溝57、
通路49b、流体通路51を通じて前側シリンダ室36aに高
圧流体が供給されているときには、後側シリンダ室36b
から押し出された低圧流体は流体通路52、通路49e、排
出凹溝64を通じて排出環状溝61に排出され、一方、供給
凹溝58、通路49d、流体通路52を通じて後側シリンダ室
36bに高圧流体が供給されているときには、前側シリン
ダ室36aから押し出された低圧流体は流体通路51、通路
49a、排出凹溝63、孔65を通じて排出環状溝61に排出さ
れる。前述したスリーブ46、弁体55は全体として、供給
口42、排出口43に供給通路50、排出通路62を通じてそれ
ぞれ接続されるとともに、前記起振ピストン37の両側の
シリンダ室36a、bに一対の流体通路51、52を介して接
続され、供給通路50と前記両側のシリンダ室36a、bと
を交互に連通させることにより、これら両シリンダ室36
a、bに高圧流体を交互に導く切換弁としての回転弁66
を構成する。なお、このような回転弁の詳細構造につい
ては、例えば特開平7ー232132号公報に記載され
ている。 【0015】図2、3、4、5において、70はバルブブ
ロック41の側面に固定された側方ブロックであり、この
側方ブロック70内には前記シリンダ室36、回転弁66と軸
方向位置が互いに重なり合っている流量制御弁71が収納
され、この流量制御弁71はバルブブロック41、側方ブロ
ック70内に形成された第1中間通路72および前記通路49
cを介して前記供給通路50に接続されている。前記排出
環状溝61より後方の弁体55の外周には供給環状溝73が形
成され、この供給環状溝73と前記流量制御弁71とはバル
ブブロック41、側方ブロック70内に形成された第2中間
通路74を介して接続されている。 【0016】75は前記バルブブロック41の後端面に取り
付けられたモータブロックであり、このモータブロック
75内には内周に複数、ここでは5個の内歯76が形成され
たモータ室77が設けられ、このモータ室77には前記内歯
76に噛み合う複数、ここでは内歯76より1枚だけ少ない
4枚の外歯78が形成された外歯車79が収納されている。
80は前記バルブブロック41の後端部に形成され周方向に
離れた複数の接続通路であり、これらの接続通路80の前
端は排出環状溝61と供給環状溝73との間の弁体55に対向
するよう弁孔48に開口し、一方、その後端は前記モータ
室77に連通している。81、82は前記弁体55の外周に周方
向に等ピッチ離れてそれぞれ形成された複数の排出、供
給凹溝であり、前記排出凹溝81は排出環状溝61から後方
に向かって接続通路80に対向可能な位置まで軸方向に延
び、一方、供給凹溝82は供給環状溝73から前方に向かっ
て接続通路80に対向可能な位置まで軸方向に延びてい
る。そして、これらの排出、供給凹溝81、82は周方向に
交互に配置されるとともに、1/2ピッチだけ周方向にず
れており、この結果、弁体55が回転すると、モータ室77
には供給凹溝82に連通している接続通路80を介して高圧
流体が周方向にずれながら供給され、これにより、外歯
車79は供給された高圧流体に押されて偏心回転する。こ
のとき、モータ室77内の低圧流体は排出凹溝81に連通し
ている接続通路80を通じて排出環状溝61に排出される。 【0017】83は前端部が弁体55の後端部に形成された
連結穴(図示せず)に挿入され、該弁体55に対して首振
り可能で一体回転可能に連結された連結ロッドであり、
この連結ロッド83の後端部は前記外歯車79内に形成され
たスプライン孔84に挿入されて首振り可能にスプライン
結合されている。この結果、外歯車79の偏心回転は連結
ロッド83を介して弁体55に伝達され、該弁体55を軸線回
りに回転させる。前述した第1、第2中間通路72、74、
供給環状溝73、供給凹溝82に連通している接続通路80は
全体として、供給通路50に連通している供給中間通路85
を構成し、この供給中間通路85の途中に前記流量制御弁
71が介装される。また、前述した排出凹溝81に連通して
いる接続通路80は全体として、排出通路62に連通してい
る排出中間通路86を構成する。さらに、前述したモータ
室77、外歯車79は全体として、前記供給中間通路85、排
出中間通路86に接続され、供給中間通路85を通じて供給
された高圧流体により作動して回転弁66の弁体55に回転
力を付与する内接歯車型流体モータ87を構成する。な
お、このような流体モータの詳細構造は、例えば特開平
7ー119615号公報に記載されている。 【0018】図3、6、7において、前記流量制御弁71
は内部に弁室89が形成された略円筒状の外スリーブ90を
有し、この弁室89の前端は前記第1中間通路72に連通し
ている。前記弁室89の中央部には外スリーブ90の軸線方
向に移動可能な弁体91が挿入され、この弁体91はその前
端部に軸方向に延びる複数、ここでは2個のスリット92
が形成されるとともに、その中心軸線が前記弁体55の軸
線に平行に延びている。93は弁室89の前端部に収納され
た内スリーブであり、この内スリーブ93はスプリング94
により外スリーブ90の前端フランジ90aに押し付けられ
ることで該外スリーブ90に取り付けられている。そし
て、この内スリーブ93の後端部には前記弁体91の前端部
が摺動可能に挿入されているが、このとき、前記スリッ
ト92の一部はこの内スリーブ93によって塞がれ、圧力流
体の通過が制限される。95は外スリーブ90の後端部にね
じ込まれた調節ねじであり、この調節ねじ95の前端部は
前記弁体91に連結されている。この結果、この調節ねじ
95を回転させてねじ込み位置を変化させると、弁体91が
軸方向に移動して内スリーブ93との重なり合い量が変化
し、これにより、スリット92の開口面積(圧力流体の通
過面積)が調節される。96は前記外スリーブ90の前端部
に形成された貫通孔であり、この貫通孔96は外スリーブ
90の内周から外周まで貫通するとともに、前記第2中間
通路74に連通している。前述した外スリーブ90、弁体9
1、内スリーブ93、スプリング94、調節ねじ95は全体と
して、供給中間通路85の途中に介装され、供給通路50か
ら導かれた高圧流体の流体量、即ち、流体モータ87に供
給される高圧流体量を制御することにより、回転弁66の
切換え速度を制御し、これにより、起振ピストン37の振
動周期を制御する前記流量制御弁71を構成する。また、
前述したシリンダブロック35、バルブブロック41、側方
ブロック70、モータブロック75は全体としてブロック状
のケーシング97を構成し、このケーシング97内には前記
シリンダ室36が形成されるとともに、回転弁66、流量制
御弁71、流体モータ87が収納されている。 【0019】100は前記外スリーブ90と内スリーブ93と
の間隙 101に摺動可能に収納された円筒状の弁体であ
り、この弁体 100は該弁体 100と前端フランジ90aとの
間に介装されたスプリング 102により後方に向かって付
勢され、前記スプリング94に当接している。 104は前記
内スリーブ93の軸方向中央部に形成された複数の貫通孔
であり、これらの貫通孔 104は通常、弁体 100によって
閉止されている。そして、この弁体 100は、スプリング
102の付勢力より第2中間通路74内の流体が弁体100を
押圧する流体力が大となると、前方に移動して貫通孔 1
04を開放し、第1中間通路72と第2中間通路74とを連通
させる。前述した間隙 101、貫通孔 104は全体として、
流量制御弁71の弁体91の前後の供給中間通路85、詳しく
は第1中間通路72と第2中間通路74とを接続する接続通
路 105を構成し、また、前記弁体 100、スプリング 102
は全体として、前記接続通路 105の途中に設けられ、開
弁したとき、第2中間通路74内の流体を接続通路 105を
通じて第1中間通路72に戻す逆止弁 106を構成する。 【0020】次に、この発明の一実施形態の作用につい
て説明する。今、油圧ショベル12を用いて通常の作業、
例えば土砂の掘り起こし等を行っているとする。このと
き、油圧ショベル12のチルトリンク20とバケット17とは
バケットリンクによって連結されており、この結果、バ
ケットシリンダ18のピストンロッド19の移動は該バケッ
トリンクを介してバケット17に伝達され、該バケット17
を揺動させる。次に、この油圧ショベル12によって大き
な石の掘り起こし等を行う場合には、作業現場で前記バ
ケットリンクを取り外し振動発生装置21に交換する。こ
のとき、振動発生装置21と主操作弁27aとを配管によっ
て接続するが、前述のように振動発生装置21のケーシン
グ97内に回転弁66、流量制御弁71を共に収納すること
で、従来、流量制御弁と回転弁、流体モータとを接続し
ていた高圧配管を不要としたため、この振動発生装置21
に設けられている流体の給排口は供給口42、排出口43の
2個だけとなり、この結果、振動発生装置21と油圧ショ
ベル12の主操作弁27aとは2本の配管、即ち供給配管30
および排出配管31で接続するだけでよく配管作業が簡単
となる。また、このように主操作弁27aと振動発生装置
21との接続は2本の配管30、31により行われるため、全
体構造が簡単となり、しかも、流体漏れ、配管同士の擦
れ合いによる破損も抑制され信頼性が向上する。さら
に、この振動発生装置21においては、シリンダ室36の中
心軸線、切換弁(回転弁)66の弁体55の軸線および流量
制御弁71の弁体91の中心軸線を互いに平行としながらこ
れらシリンダ室36、切換弁(回転弁)66、流量制御弁71
を重ね合わせて配置しているため、振動発生装置21全体
が小型となり、この結果、該振動発生装置21を油圧ショ
ベル12のチルトリンク20の幅内に収めることも可能とな
る。これにより、このような油圧ショベル12を用いて深
掘り掘削等を行うような場合に、振動発生装置21が岩石
等に衝突する事態を防止することができる。 【0021】そして、このようにして油圧ショベル12に
装着された振動発生装置21を用いてバケット17に振動を
付与する場合には、電磁弁32によって主操作弁27aを切
換え、流体ポンプ25から吐出された高圧流体を吐出通路
28、供給通路30を介して振動発生装置21の供給口42に供
給する。その後、該高圧流体は供給通路50、第1中間通
路72、流量制御弁71の弁室89、スリット92、貫通孔96、
第2中間通路74、供給環状溝73および供給凹溝82に連通
している接続通路80を通じて流体モータ87のモータ室77
に供給され、該流体モータ87の外歯車79を偏心回転させ
る。この外歯車79の回転は連結ロッド83を介して回転弁
66の弁体55に伝達され、該弁体55を回転させるため、供
給通路50は流体通路51、前側シリンダ室36aおよび流体
通路52、後側シリンダ室36bに交互に連通するが、この
とき、この回転弁66にも供給通路50を通じて高圧流体が
供給されているため、該高圧流体は前記弁体55の回転に
より供給環状溝56、供給凹溝57、58を通じて通路49b、
49dに交互に供給される。そして、通路49bに供給され
た高圧流体は流体通路51を通じて前側シリンダ室36aに
導かれ、一方、通路49dに供給された高圧流体は流体通
路52を通じて後側シリンダ室36bに導かれるため、起振
ピストン37の両側のシリンダ室36a、bに高圧流体が交
互に供給される。これにより、シリンダ室36内の起振ピ
ストン37は軸方向に短周期で往復動し高周波振動を発生
するが、この振動はピストンロッド38を通じてバケット
17に伝達され、該バケット17を振動させる。 【0022】また、前記弁体55の回転によって高圧流体
の供給を行っている接続通路80が周方向に徐々にずれる
ため、モータ室77にも高圧流体が周方向にずれながら供
給され、これにより、流体モータ87の外歯車79は継続し
て回転する。ここで、前述の起振ピストン37の振動の周
期は流量制御弁71のスリット92の開口面積によって決定
されるため、この開口面積を調節ねじ95のねじ込み位置
の変更により調節して、流体モータ87に供給される高圧
流体量を制御するようにすれば、起振ピストン37の振動
周期を容易に変更することができる。なお、このとき、
前側シリンダ室36aまたは後側シリンダ室36bから交互
に押し出された低圧流体は、流体通路51、通路49a、排
出凹溝63、孔65または流体通路52、通路49e、排出凹溝
64を通じて排出環状溝61に排出された後、排出通路62、
排出口43、排出配管31、排出通路29を通じてタンク26に
戻され、また、流体モータ87のモータ室77から排出され
た低圧流体は、排出凹溝81に連通している接続通路80を
通じて排出環状溝61に排出された後、前述と同様にして
タンク26に戻される。 【0023】なお、前述の実施形態においては、振動発
生装置を油圧ショベルに適用した場合について説明した
が、この発明においては、振動発生装置を削岩機等に適
用してもよい。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、構造が簡単で交換作業を容易に行うことができ、し
かも、信頼性の高い振動発生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施形態を示す油圧ショベルに適
用したときの概略正面図である。 【図2】振動発生装置の正面断面図である。 【図3】図2のIーI矢視断面図である。 【図4】図2のIIーII矢視図である。 【図5】図2のIIIーIII矢視断面図である。 【図6】流量制御弁の一部破断正面図である。 【図7】図6のIVーIV矢視断面図である。 【符号の説明】 21…振動発生装置 36…シリンダ室 37…起振ピストン 42…供給口 43…排出口 50…供給通路 51、52…流体通路 55…弁体 62…排出通路 66…切換弁 71…流量制御弁 87…流体モータ 97…ケーシング

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】高圧流体が供給される供給口および低圧流
    体を排出する排出口が設けられたブロック状のケーシン
    グと、該ケーシング内に形成されたシリンダ室に摺動可
    能に収納された起振ピストンと、前記ケーシング内に収
    納され、前記供給口、排出口に供給通路、排出通路を通
    じてそれぞれ接続されるとともに、前記起振ピストンの
    両側のシリンダ室に一対の流体通路を介して接続され、
    供給通路と前記両側のシリンダ室とを交互に連通させる
    ことにより、これら両シリンダ室に高圧流体を交互に導
    く切換弁と、前記ケーシング内に収納され、供給通路か
    ら導かれた高圧流体の流体量を制御することにより、
    換弁を介して前記起振ピストンの振動周期を制御する流
    量制御弁とを備え、前記シリンダ室の中心軸線、切換弁
    の弁体の軸線および流量制御弁の弁体の中心軸線を互い
    に平行としながらこれらシリンダ室、切換弁、流量制御
    弁を重ね合わせて配置したことを特徴とする振動発生装
    置。
JP02962399A 1999-02-08 1999-02-08 振動発生装置 Expired - Fee Related JP3468710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02962399A JP3468710B2 (ja) 1999-02-08 1999-02-08 振動発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02962399A JP3468710B2 (ja) 1999-02-08 1999-02-08 振動発生装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30919197A Division JP3468672B2 (ja) 1997-10-23 1997-10-23 振動発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11267587A JPH11267587A (ja) 1999-10-05
JP3468710B2 true JP3468710B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=12281224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02962399A Expired - Fee Related JP3468710B2 (ja) 1999-02-08 1999-02-08 振動発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3468710B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11267587A (ja) 1999-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2704173C (en) A pulse generating device and a rock drilling rig comprising such a device
JPH11124884A (ja) 振動発生装置
KR950005236B1 (ko) 실드형 터널굴삭기
JP3468710B2 (ja) 振動発生装置
JP3126571B2 (ja) 土木建設機械の作業シリンダ用流体回路
US3903973A (en) Excavator tool comprising a support, an auger mounted rotatably
JP3270401B2 (ja) 土木建設機械の作業シリンダ用振動装置
JP3562730B2 (ja) 油圧ショベルの作業機振動装置
JPH0860711A (ja) 土木建設機械の作業シリンダ用流体回路
JP6734825B2 (ja) スプール弁装置
JPH07332316A (ja) 土木建設機械の作業シリンダ用流体回路
JPH08326090A (ja) 掘削作業車の掘削部構造
JPH07158616A (ja) 流体シリンダ制御装置
JP3025995B2 (ja) アームの掘削力可変装置
JP3472844B2 (ja) 建設機械用油圧駆動装置並びにこれに用いる油圧駆動ユニット及び掘削ユニット
JPH0583057U (ja) 振動発生装置
JP2002295160A (ja) 地盤穿孔機の穿孔装置
JPH07324348A (ja) 土木建設機械の振動付与装置
JPH09105140A (ja) 油圧式ショベルの締固め装置
JPH0781511B2 (ja) 小径管推進用掘進機の制御装置
JP3523100B2 (ja) 油圧式振動発生装置
JP2537409B2 (ja) パワ―ショベルによる土砂締め固め装置
JP3606639B2 (ja) 掘削作業車の掘削部構造
JP3606639B6 (ja) 掘削作業車の掘削部構造
JPS63189526A (ja) 溝孔掘削装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030826

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees