JP2002294698A - 複合杭及び複合杭の形成工法 - Google Patents

複合杭及び複合杭の形成工法

Info

Publication number
JP2002294698A
JP2002294698A JP2001104228A JP2001104228A JP2002294698A JP 2002294698 A JP2002294698 A JP 2002294698A JP 2001104228 A JP2001104228 A JP 2001104228A JP 2001104228 A JP2001104228 A JP 2001104228A JP 2002294698 A JP2002294698 A JP 2002294698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
pile
soil cement
core
pile core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001104228A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Wada
明紘 和田
Shinichi Yamato
真一 大和
Hiroshi Mikami
宏 三上
Ichiro Toshimitsu
伊知朗 利光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001104228A priority Critical patent/JP2002294698A/ja
Publication of JP2002294698A publication Critical patent/JP2002294698A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ソイルセメント柱体と地盤との間の摩擦力を発
揮させるために、ソイルセメント柱体の中に荷重を伝達
させることができる芯材を設ける。 【解決手段】樹脂製杭芯3をソイルセメント柱体2の中
に挿入することにより、ソイルセメント柱体2と樹脂製
杭芯3を一体化させ、荷重の伝達を滑らかにした。樹脂
製杭芯3は直管部3cに節やらせん状羽根4を一体化し
て形成される。羽根は先端部よりも付け根の方が肉厚に
形成され、複合杭に作用する荷重が樹脂製杭芯3,ソイ
ルセメント2,地盤1に円滑に伝えられて分散される。
樹脂製杭芯3の素材に廃プラスチックを利用することに
より、循環型社会形成の促進に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築現場で形成す
る場所打ち杭であって、鉛直抵抗を増大させることを実
現した複合杭と、この複合杭の形成工法とに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】建築物の基礎杭を施工する工法として既
製杭工法と場所打ち工法があり、建築現場に於ける地盤
の条件に応じて選択的に施工されている。
【0003】既製杭工法には、軟弱地盤の場合、PC杭
(プレキャスト杭)やRC杭(鉄筋コンクリート杭)或
いは鋼管杭等の中から選択された既製杭を地下の支持地
盤まで貫入させて打ち込む工法と、前記支持地盤まで到
達させた杭孔を形成し該杭孔に選択された既製杭を挿入
して設置する埋め込み工法と、があり、これらの工法の
何れかを選択して施工するのが一般的である。
【0004】また場所打ち工法は、地盤を削孔し、この
孔の中にコンクリート等を打設して基礎杭を形成する工
法である。
【0005】上記各工法によって施工された杭に於い
て、鉛直抵抗は基本的に杭の鉛直投影面積部分に作用す
る土圧に依存するため、杭径分しか鉛直抵抗として有効
に作用しない。このため、鉛直抵抗を増大させるには、
杭径を大きくするか或いは杭の本数を増すことで対応し
ている。
【0006】一方最近では、境界杭や標識杭或いは牧場
杭や枕木等をプラスチックを原料として製造することが
提案されている。例えば、特開昭48-21343号公報に開示
された技術は境界杭や標識杭として利用し得る合成樹脂
製杭に関するものであり、楔状の埋め込み部分と地表部
分とを有して形成されている。
【0007】また特開昭49-23871号公報に開示された技
術はプラスチック廃棄物を利用した長尺状物の製造法に
関するものであり、少なくとも30重量%の熱可塑性合
成樹脂を含む各種廃棄物を原料とし、該熱可塑性合成樹
脂を溶融させながらノズルから押し出して金型に充填す
ることで、牧場杭やパネル或いは枕木等の長尺状物を製
造するものである。
【0008】上記各技術は何れも建築物の基礎杭として
の機能を有するものではない。即ち、上記各技術によっ
て製造された杭は、鉛直方向及び水平方向に大きな荷重
が作用することを想定したものではなく、大きな力を支
持し得るものでもない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記既製杭工法或いは
場所打ち工法に於ける鉛直抵抗を増大させるための対策
法では、杭径を大きくするか本数を増加させることが必
要となり、杭自体のコストや施工費用が増大するという
問題がある。特に軟弱な地盤に基礎杭を施工する場合に
は大幅にコストが上昇することとなる。このため、低い
コストで鉛直抵抗を増大させることが出来る技術の速や
かな開発が望まれている。
【0010】上記問題を解決するための一方法として、
本件出願人はソイルセメントと鋼管杭とからなる合成杭
を開発して既に特許出願している(特願2001-047799
号)。この技術は、地盤に造成したソイルセメント柱体
に鋼管杭を挿入して互いに付着させることで一体化をは
かり、これにより、大きなコスト上昇を招くことなく杭
の鉛直投影面積を増大させて鉛直抵抗を増大させたもの
である。
【0011】本発明の目的の一つは、コスト上昇を最小
限に抑えて杭の鉛直抵抗を効果的に増大させることが出
来る杭と、この杭の施工法を提供することにある。また
他の目的は、今後家電製品や自動車部品等から大量に発
生することが予想される廃棄プラスチックの有効な再利
用の方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本件発明者等は場所打ち工法を実施する際の杭芯の材
質や形状に着目して開発を進めた。この結果、建築物の
荷重や地震或いは地殻変動等に伴って杭に発生する応力
を杭芯によって分散させることを実現した形状と、この
形状の持つ機能を効果的に発揮し得る材質、及びこのよ
うな杭を形成するための施工法を完成するに至った。
【0013】即ち、場所打ち杭を構成する杭芯について
着目した結果、形成が容易で、溶接や接着等による接合
が煩雑で該接合部の強度が他の部位よりも弱くなる金属
や木材ではなく、溶融物を型に圧入し或いは流し込むこ
とにより接合部の強度が他の部位の強度と同等か強化す
ることが出来、且つ耐水性や耐腐蝕性に優れた樹脂で杭
芯を製造することで、上記課題を解決することが出来る
ことを見出した。
【0014】従って、本発明に係る複合杭は、樹脂製杭
芯とソイルセメントからなるものであり、樹脂製杭芯を
ソイルセメントに貫入して硬化させることで鉛直抵抗を
増大させたものである。
【0015】上記複合杭に於いて、樹脂製杭芯に於ける
熱可塑性樹脂成分が少なくとも20重量%は必要であ
り、50重量%以上であることが好ましい。杭芯の機械
的性質を改良する目的で、木材チップ,廃木材の破砕
片,古紙,ウエス等の廃繊維系有機物や、炭酸カルシウ
ム,ガラス繊維,スラッジ,コンクリート粉等の無機物
や金属を樹脂に添加することも有効である。
【0016】しかし、何れの場合であっても、杭芯の金
型に樹脂分を加熱可塑化して注入する関係上、夫々の補
強材を含有熱させた樹脂中の熱可塑性樹脂分が20%以
下では溶融物の流動性が不足し、成形することが出来な
かった。従って、樹脂製杭芯に於ける熱可塑樹脂成分
は、少なくとも20%であることが必要である。
【0017】また樹脂製杭芯を形成する樹脂が廃棄プラ
スチックであることが好ましい。特に、樹脂成分として
は、容器リサイクル法や家電リサイクル法に基づいて、
或いは産業廃棄物から発生する廃棄プラスチックを利用
することが、循環型社会形成推進基本法及び資源有効利
用促進法の趣旨から有益である。
【0018】また本件発明者等の実験では、杭芯に必要
な強度を発揮させるために、廃棄プラスチックを選別し
たり、補強材,相溶化材等を添加することが経済的にも
環境的にも優れていることが判明した。更に、廃棄プラ
スチックを利用する場合、杭芯の設計形状によるもの
の、成形品肉厚をより肉薄で強度を発揮させるために
は、塩化ビニル樹脂(PVC)やポリアセタール(PO
M)等の成形時に熱分解し易い樹脂を比重選別等で分別
除去して利用することも有効である。但し、発泡成形で
あって軽量化,高剛性化に有効な場合はこの限りではな
い。
【0019】本発明に於いて、「樹脂」とは主に熱可塑
性樹脂のことであり、PP(ポリプロピレン),LDP
E(低密度ポリエチレン),HDPE(高密度ポリエチ
レン),LLDPE(直鎖低密度ポリエチレン),EV
A(エチレン酢酸ビニル樹脂)等のオレフィン系樹脂、
最近開発されて市場に提供されているメタセロン触媒を
利用して製造したオレフィン系樹脂も含み、PS(ポリ
スチレン),AS(アクリロニトリル−スチレン共重合
樹脂),ABS(アクリロニトリル−ブタジェン−スチ
レン共重合樹脂),PPE(ポリフェニレンエーテル)
等の所謂スチレン系樹脂、PVC(塩化ビニル樹脂),
SB(スチレン−ブタジェン)ブロックポリマー等のゴ
ム系樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート).P
BT(ポリブチレンテレフタレート),PA(ポリアミ
ド),POM(ポリオキシメチレン),PC(ポリカー
ボネート),PPE(ポリフェニレンエーテル)等のエ
ンジニアリング樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファ
イド),PEEK(ポリエーテルエーテルケトン),P
ES(ポリエーテルサルホン),LCP(液晶ポリマ
ー)等のスーパーエンジニアリング樹脂等をいう。
【0020】本発明に於ける廃棄プラスチックは上記し
た熱可塑性樹脂が主成分であり、好ましくはこれ等の混
合物から、互いに相溶性があり、剥離等のない樹脂郡の
混合物、又は相溶化材を添加し物性を改良したものをい
う。しかし、設計仕様によっては必ずしも相溶性を必須
とするものではなく、これらの樹脂の混合物でも良い。
更に、樹脂混合物内に熱硬化性樹脂が混入していても良
い。
【0021】補強材としては、木材チップ,廃木材の破
砕片,古紙,ウエス等の廃繊維系有機物や、炭酸カルシ
ウム,ガラス繊維,スラッジ,コンクリート粉等の無機
物が好ましい。相溶化材としてはスチレン−ブタジェン
系ブロックポリマーや無水マレイン酸変性したブタジェ
ンゴム等の各種樹脂,飽和型スチレン系エラストマー等
の所謂樹脂相溶化材が有効である。
【0022】また上記複合杭に於いて、樹脂製杭芯が節
状又は羽根状の凹凸を有することが好ましい。このよう
に凹凸を有する杭芯では、垂直方向の荷重を円滑に分散
させることが出来る。
【0023】上記凹凸としては樹脂製杭芯に設けた節状
或いは羽根状であることが好ましい。例えば最下端部に
らせん状羽根を有し、少なくとも杭頭部付近近傍に1枚
のらせん状羽根を有し、前記杭頭部近傍に設けられたら
せん状羽根を含め中間部に複数枚のらせん状羽根を設け
た杭芯である。また杭芯には必要に応じて羽根と節を組
み合わせても良い。
【0024】上記らせん状羽根は均一な肉厚を有するも
のでも良いが、杭芯の軸心部(直管部、本体部分)付近
では肉厚で先端部は相対的に肉薄のものが、施工上,及
び材料を削減し得る点で,更に軽量化の点から見て好ま
しい。また杭芯の軸心部或いは直管部に於ける羽根の付
け根付近に、該羽根の撓みを防止するために、補強リブ
を設けたり肉厚にすることが有効であり、特に杭頭部等
の応力が集中する部分には、羽根枚数を増強したり、補
強リブや肉厚部を集中させて増強することが有効であ
る。この場合、杭芯の主成分が樹脂であるため、補強リ
ブや肉厚部の形成に対する対応が容易である。
【0025】また杭芯の軸心部或いは直管部の形状は、
円柱,円管が一般的であるが、三角形,四角形を含む多
角形の中実柱或いは管でも良い。また羽根の形状は、円
板状,らせん状,節状であって良い。杭芯の直管部と、
節状或いは羽根状の凹凸は互いに一体化していることが
取り扱い上も好ましい。このように,直管部と凹凸を一
体化させるには、溶融して流動化した材料を成形型に注
入して成形することで得ることが出来る。
【0026】また直管部を管状とした場合、最下端部に
蓋を取り付け、管の中空部にソイルセメントが入り込ま
ない構造にすると、施工時に直管部の体積に相当する
分、ソイルセメントの圧力が増加して掘削孔の側壁に作
用し、杭の性能を向上させるのに有利である。
【0027】本件発明者等の実験では、複合杭を構成す
る杭芯の軸心部或いは直管部の直径をdとし、節状或い
は羽根状の凹凸部の直径をDとし、ソイルセメント柱体
の直径をDsとしたとき、D/dが1.2〜10の範囲
にあり、Ds/Dが1.2〜5の範囲にあることが好ま
しいことが判明した。
【0028】ソイルセメント柱体の直径Dsとらせん状
羽根の直径Dの比率が1.2未満の場合、ソイルセメン
ト柱体の周面積が小さくなり、地盤との摩擦力が小さく
なるため複合杭の支持力が減少する。両者の比率が5を
越えると、不必要に広い範囲の地盤を改良することにな
り、効果が変わることなく材料を多く使用するという不
経済な結果となる。
【0029】また本発明に係る複合杭の形成工法は、機
械式混合処理工法によって造成されたソイルセメント柱
体に樹脂製杭芯を挿入して形成することを特徴とするも
のである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図により本発明の複合杭
と、この複合杭の形成工法の好ましい実施形態について
説明する。
【0031】図1は本実施例に係る場所打ち杭の施工工
程の概要を示す地盤の断面図である。先ず、同図(a)
に示すように、地盤1に於ける目的の位置にソイルセメ
ント柱体掘削装置5を設置し、機械式混合処理工法によ
ってソイルセメント柱体2を造成する。同図(b)に示
すように、ソイルセメント柱体2を造成した後であっ
て、硬化前に位置出しを行い、同図(c)に示すよう
に、所定位置に複数のらせん状羽根4を設けたら樹脂製
杭芯3を回転させつつソイルセメント柱体2にねじり込
み貫入させる。樹脂製杭芯3をソイルセメント柱体2に
貫入させて両者を一体化することによって、同図(d)
に示すようなソイルセメントと樹脂製杭芯からなる複合
杭が形成される。
【0032】ここで、機械式混合処理工法とは、セメン
ト或いはセメントを主成分とした固化材と水を混練して
作成したスラリーを地盤中に注入しながら、掘削翼と攪
拌翼を備えた攪拌混合装置により、地盤とスラリーを機
械的に攪拌混合してソイルセメント柱体を造成する地盤
改良工法のことをいうものである。
【0033】樹脂製杭芯3の下端部は底板3aによって
閉塞され、且つ最下端部の外周にらせん状羽根4が設け
られている。また杭頭部3bの近傍の外周にもらせん状
羽根4が設けられており、更に、前記らせん状羽根4を
含んで、最下端部に設けたらせん状羽根4との間に複数
のらせん状羽根4が設けられている。従って、樹脂製杭
芯3には少なくとも3枚のらせん状羽根4が設けられる
こととなる。
【0034】尚、本実施例では、樹脂製杭芯3の最下端
部,杭頭部3bの近傍以外に1m毎に1個のらせん状羽
根4が設けられている。従って、全長10mの樹脂製杭
芯3では、少なくとも11枚のらせん状羽根4が設けら
れている。
【0035】上記樹脂製杭芯3に於いて、底板3aには
図示しない掘削爪を装着することが可能であり、この掘
削爪を装着することによって、ソイルセメント柱体2に
対する貫入が容易になる。
【0036】また樹脂製杭芯3は、単体で用いる場合も
あるが、必ずしも単体での使用に限定するものではな
く、単位長さのユニットを形成すると共に該ユニットの
端部にネジ或いはボルト,ナット等のつなぎ合わせ手段
を設け、このつなぎ合わせ手段を利用して長手方向に複
数本を接続した継杭として用いても良い。この場合、樹
脂製杭芯の輸送や取り扱いを容易にすることが可能とな
る。
【0037】樹脂製杭芯3を構成する直管部3c及び該
直管部3cに設けたらせん状羽根は、対応する形状を持
って形成された成形金型に溶融させた樹脂を流し込んで
一体的に成形することが好ましい。このように、溶融さ
せて一体化させた樹脂製杭芯3では素材の流れが連続し
ており、例えば鋼管杭のように本体部分に対してらせん
状羽根部分を溶接して製作したものに比較して高い信頼
性を発揮することが可能である。このような樹脂製杭芯
は、公知の技術、例えば特開平6-134788号公報等に開示
された方法を採用することで実現可能である。
【0038】上記の如く構成された樹脂製杭芯3では、
下端部が底板3aによって閉塞されているため、樹脂製
杭芯3がソイルセメント柱体2に貫入するのに従って貫
入した体積分のソイルセメントが加圧され、ソイルセメ
ントの強度を増加させることが可能である。
【0039】図2は、ソイルセメント合成杭に於けるソ
イルセメント柱体2と樹脂製杭芯3との関係を説明する
図である。ソイルセメント柱体2と樹脂製杭芯3との一
体性や、鉛直荷重の分散性を効率的にするためには、図
に示すように、樹脂製杭芯3の軸心部或いは直管部3c
の直径(樹脂製杭芯3の直径)をdとし、らせん状羽根
4の直径をDとし、ソイルセメント柱体2の直径をDs
としたとき、らせん状羽根4の直径Dは樹脂製杭芯3の
直径dの1.2倍〜10倍の範囲に設定されている。
【0040】らせん状羽根4の直径Dが樹脂製杭芯3の
直径dの1.2倍未満であっても、荷重は樹脂製杭芯3
かららせん状羽根4を介してソイルセメント柱体2に分
散されるが、その効果は小さい。特に、らせん状羽根4
とソイルセメント柱体2との付着面積が少なくなるた
め、樹脂製杭芯3とソイルセメント柱体2との接触面積
が小さくなり、樹脂製杭芯3とソイルセメント柱体2と
の一体効果が減少することになる。
【0041】またらせん状羽根4の直径Dが樹脂製杭芯
3の直径dの10倍を超えてしまうと、らせん状羽根4
に発生する曲げ応力が大きくなり、らせん状羽根4が撓
み易くなって杭の機能が低下する。
【0042】ソイルセメント柱体2と樹脂製杭芯3との
一体性や鉛直荷重の分散性を更に効率的にするために、
ソイルセメント柱体2の直径Dsは、らせん状羽根4の
直径Dの1.2倍〜5倍の範囲に設定されている。
【0043】ソイルセメント柱体2の直径Dsをらせん
状羽根4の直径Dの1.2倍未満に設定した場合、ソイ
ルセメント柱体2の周面積が小さくなり、地盤1との摩
擦力が小さくなるため、ソイルセメント合成杭の支持力
が減少する方向となる。またソイルセメント柱体2の直
径Dsをらせん状羽根4の直径Dの5倍を超えて設定し
た場合、不必要に広い範囲の地盤1を改良することにな
り、効果は上記範囲のものと変わらずに材料を多く使う
という不経済な結果となる。
【0044】尚、図2に示すように、本実施例に於い
て、らせん状羽根4は充分な厚さを持って形成されてお
り、特に、先端部分の厚さよりも樹脂製杭芯3の付け根
部分の方が厚く形成されている。他の図に於けるらせん
状羽根4は厚さのないフィン状に記載したが、全て図2
と同様に形成されている。
【0045】次に、樹脂製杭芯3の好ましい例について
図3を参照しながら説明する。図に示す樹脂製杭芯3
は、直管部3cの外径が300mmで肉厚が30mmに形成され
ており、らせん状羽根4は、外径が450mm,羽根の先端
部分に於ける肉厚が20mm,羽根の付け根部分の肉厚が60
mmの寸法を有して形成されている。またらせんのピッチ
は60mmに設定されている。
【0046】本実施例に於いて、樹脂製杭芯3は、直管
部3cをパイプ押出成形法で製作しておき、製作された
直管部3cの所定位置を、上下方向或いは左右方向に二
つ割にした羽根形成用金型によって20kg/cm2の圧力
で挟み込み、該羽根形成用金型に溶融した樹脂を押出注
入して成形されている。この場合、らせん状羽根と直管
部3cとを、成形時に於ける樹脂の温度によって溶融さ
せて一体化させた樹脂製杭芯として形成されている。
尚、樹脂製杭芯3の生産性を若干低下させても一体性を
重視する場合は、金型構造が若干複雑になるが直管・パ
イプ部と羽根部を同時に同様の要領で一体成形しても良
い。
【0047】本実施例では、樹脂製杭芯3を5mと10m
の長さを持った1本ものとして製作したが、何れも直管
部3cとらせん状羽根4とが良好な状態で一体化した樹
脂製杭芯3として製作することが可能であった。
【0048】また他の実施例では、らせん状羽根を1個
〜数個形成した長さが1mと2mのユニット化した樹脂
製杭芯を形成した。この場合、直管部3cの内部を形成
するために内割状に構成されると共に径の縮小機構を有
する内型と、らせん状羽根を形成する外型とからなる成
形金型を利用し、この成形金型に溶融樹脂を押出注入し
て直管部3cとらせん状羽根とが一体化された樹脂製杭
芯のユニットを成形した。そして、これらのユニットを
接合することで、目的の長さを持った樹脂製杭芯3を製
作することが可能であった。
【0049】上記の如く、樹脂製杭芯3を複数のユニッ
トを接合して製作することで、複合杭の構築現場の状況
に対応させて、らせん状羽根4の位置や数が最適なユニ
ットを選択して組み合わせ使用することで、最適化され
た樹脂製杭芯3を形成することが可能となり、更に、樹
脂製杭芯3の輸送や取り扱いを容易に行なうことが可能
となる。
【0050】上記実施例に於いて、樹脂製杭芯3を構成
する樹脂として、ゴム補強ポリスチレン(HIPS)を
利用したもの、容器リサイクル法に基づいて収集された
廃棄プラスチックを比重選別によってPVCやアルミニ
ウム等を除去したPO系樹脂が主体となっている樹脂を
利用した。
【0051】図3に示すように、樹脂製杭芯3の内部に
形成された中空部に、セメントミルクやモルタル或いは
コンクリート等の中から選択された充填物6を充填する
ことが可能である。このように、樹脂製杭芯3の内部に
充填物6を充填することで、樹脂製杭芯3の有効断面積
を大きくすると共に断面形状の変形を防止することが可
能である。この結果、ソイルセメント合成杭が負担し得
る鉛直荷重や水平荷重を大きくすることが可能となる。
【0052】特に、樹脂製杭芯3の下端部が底板3aに
よって閉塞されており、該樹脂製杭芯3をソイルセメン
ト柱体2に貫入させても樹脂製杭芯3の内部にソイルセ
メントが入り込むことがない。このため、樹脂製杭芯3
の内部は完全に空洞状態にあり、良質なセメントミル
ク、モルタル、コンクリートを充填することが可能であ
る。
【0053】尚、図に於いて、7は上部建築物の基礎と
なるフーチングである。
【0054】一般に土木・建築構造物の基礎杭には、杭
頭部に於いて最も大きな鉛直荷重が作用する。このた
め、樹脂製杭芯3の杭頭部3bの近傍にらせん状羽根4
を有していると、らせん状羽根4の押さえ効果により該
らせん状羽根4の下方のソイルセメント柱体2が圧縮さ
れ、鉛直荷重に対して樹脂製杭芯3のみならず、ソイル
セメント柱体2と共に抵抗することが可能となる。更
に、水平荷重に対しても、らせん状羽根4の押さえ効果
と、ソイルセメント柱体2による拘束効果とにより水平
剛性を高めることが可能となる。
【0055】図4(a)に示すように樹脂製杭芯3の杭
頭部3bの近傍にらせん状羽根4を設けた場合と、同図
(b)に示すように樹脂製杭芯3の杭頭部3bの近傍に
らせん状羽根4を設けていない場合について比較する。
ここで、杭頭部3bの近傍とは、樹脂製杭芯3が接続さ
れているフーチング7、或いは布基礎の底面からおおよ
そソイルセメント柱体2の直径Dsと等しい範囲内をい
うものとする。
【0056】同図(a)に示すように、樹脂製杭芯3の
杭頭部3bの近傍にらせん状羽根4を設けた場合では、
このらせん状羽根4の押さえ効果によって鉛直荷重が滑
らかに分散されてソイルセメント柱体2と樹脂製杭芯3
が一体となって挙動することが可能である。
【0057】これに対し、同図(b)に示すように、樹
脂製杭芯3の杭頭部3bの近傍にらせん状羽根4を設け
ていない場合では、杭頭部3bと該杭頭部3bから見て
一番目のらせん状羽根4との間の付着力が切れ、該らせ
ん状羽根4直上のソイルセメント柱体2に輪切り状のき
れつ8が生じ、この間の摩擦力が低下することがある。
【0058】従って、同図(a)に示すように、本実施
例に係るソイルセメント複合杭にあっては、樹脂製杭芯
3の杭頭部3bの近傍及び最下端部に夫々らせん状羽根
4を設けると共に、両者の間にも複数のらせん状羽根4
を設けているため、荷重が各らせん状羽根4から分散
し、全体の鉛直支持荷重を大きくすることが可能であ
る。
【0059】上記の如く構成された樹脂製杭芯3をソイ
ルセメント柱体2に貫入させる際の方法について図5に
より説明する。
【0060】樹脂製杭芯3のソイルセメント柱体2への
貫入速度をVp(m/分)、樹脂製杭芯3のねじり込み
時の回転数をRp(回/分)、らせん状羽根4のらせん
ピッチをtp(m)としたとき、樹脂製杭芯3をソイル
セメント柱体2に貫入させる方法としては樹脂製杭芯3
が1回転する間に概略らせん状羽根4のピッチ分だけ貫
入させる方法、即ち、樹脂製杭芯3のソイルセメント柱
体2への貫入速度Vpを概略Rp×tpとすることが望
ましい。ここでいう概略とは、±10%程度の範囲を見込
んでおけば良い。樹脂製杭芯3の貫入速度を前記の如く
設定することで、樹脂製杭芯3とソイルセメント柱体2
との一体性を確保することが可能である。
【0061】上記のような適正な貫入速度で貫入させる
場合に於いては、らせん状羽根4の効果により樹脂製杭
芯3を回転させるだけで、樹脂製杭芯3が抵抗なくソイ
ルセメント柱体2の中に貫入する。しかし、速く貫入さ
せるとソイルセメントを下に押し込むため、抵抗が強く
なって貫入しにくくなる。また遅く貫入させると、ソイ
ルセメントを上方へ排出する現象が生じる。これら何れ
の場合も、良い施工状態とはいえない。
【0062】樹脂製杭芯3をソイルセメント柱体2に貫
入させる場合、ソイルセメント柱体2を造成した際に用
いたソイルセメント柱体造成装置5の駆動装置11を用い
る場合と、このソイルセメント柱体造成装置5の駆動装
置11とは異なる専用の施工機械を用いる場合とがある。
【0063】図6はソイルセメント柱体造成装置5の駆
動装置11によって、樹脂製杭芯3をソイルセメント柱体
2に貫入させる手順を示すものである。ここで、ソイル
セメント柱体造成装置5は、オーガモータ11aと、該オ
ーガモータ11aの回転を伝達する回転軸11bとからなる
駆動装置11と、回転軸11bに接続した攪拌混合装置12と
によって構成されている。
【0064】そして、同図(a),(b)に示すよう
に、駆動装置11に攪拌混合装置12を接続して地盤1にソ
イルセメント柱体2を造成した後、同図(c)に示すよ
うに、駆動装置11から攪拌混合装置12を取り外すと共
に、該駆動装置11に樹脂製杭芯3を回転圧入させる治具
13を取り付け、更に、同図(d)に示すように、治具13
に樹脂製杭芯3を取り付ける。次いで、同図(e),
(f)に示すように、駆動装置11を駆動して樹脂製杭芯
3をソイルセメント柱体2に貫入させ、その後、樹脂製
杭芯3から治具13を切り離すことで、地盤1に複合杭を
形成することが可能である。
【0065】図7はソイルセメント柱体造成装置5によ
ってソイルセメント柱体2を造成した後、該ソイルセメ
ント柱体造成装置5の駆動装置11とは異なる駆動装置を
用いて樹脂製杭芯3をソイルセメント柱体2に貫入させ
る場合の手順を示すものである。
【0066】同図(a),(b)に示すように、ソイル
セメント柱体造成装置5によって地盤1にソイルセメン
ト柱体2を造成した後、ソイルセメント柱体造成装置5
を撤去し、同図(c)に示すように、駆動装置としての
オーガモータ14に治具13を取り付けてソイルセメント柱
体2に対向させて設置する。その後、同図(d)〜
(f)に示すように、樹脂製杭芯3を治具13に取り付け
ると共にオーガモータ14を駆動して樹脂製杭芯3をソイ
ルセメント柱体2に貫入させ、更に、治具13を樹脂製杭
芯3から切り離すことで、地盤1に複合杭を形成するこ
とが可能である。
【0067】機械式混合処理工法の場合、地盤1にソイ
ルセメント柱体2を造成する際に用いるソイルセメント
柱体造成装置5は、オーガモータ11aと該オーガモータ
11aの回転力を伝達する回転軸11bとからなる駆動装置
11を有し、前記回転軸11bに攪拌混合装置12を接続して
構成されている。
【0068】ここで、攪拌混合装置12について図8によ
り説明する。同図(a)に示すように、ソイルセメント
柱体の造成に用いる攪拌混合装置12は、掘削翼12aと、
攪拌翼12bと、攪拌軸12cとを有して構成されており、
該攪拌軸12cが駆動装置11の回転軸11bに接続されてい
る。従って、掘削翼12aを地盤1に圧接させてオーガモ
ータ11aを駆動することで地盤1を掘削することが可能
であり、且つ掘削した地盤1にセメント或いはセメント
を主成分とする固化材と水を混練したスラリーを注入し
て地盤とスラリーを機械的に攪拌混合してソイルセメン
ト柱体2を造成することが可能である。
【0069】尚、攪拌混合装置12としては、掘削翼12
a,攪拌翼12b,攪拌軸12cに加えて、同図(b),
(c)に示すように、掘削径よりも大きい径を持った供
回り防止翼12dを装着することが好ましく、このような
供回り防止翼12dを装着することによって、攪拌混合装
置12によって合理的に地盤とスラリーを攪拌混合するこ
とが可能である。また攪拌混合装置12としては、攪拌軸
12cを正転,逆転させる正逆転機構を備えることが好ま
しい。
【0070】図9は、本実施例に係る複合杭を鉛直載荷
試験した結果得られた鉛直荷重に対する鉛直変位量を示
すものである。図に於いて、20はソイルセメント柱体2
に最下端部及び杭頭部近傍3bと該杭頭部近傍3bを含
む複数の位置にらせん状羽根4を設けた樹脂製杭芯3を
貫入させて構成した複合杭の鉛直荷重に対する鉛直変位
量を示し、21は樹脂製杭芯を用いないでソイルセメント
柱体のみの場合の、また22はソイルセメント柱体を用い
ず樹脂製杭芯のみの場合の鉛直荷重荷重に対する鉛直変
位量の関係を示すものである。使用した樹脂製杭芯の寸
法、及びソイルセメント柱体の寸法は図10に示す通りで
ある。また試験地盤は、平均N値2の粘性土地盤であっ
た。このように、本実施例に係る複合杭では充分に鉛直
耐力を向上させることが可能である。
【0071】上記の如く、本実施例の複合杭では鉛直荷
重に対し、高い支持力を発揮することが可能である。即
ち、ソイルセメント柱体2のみの場合、圧縮強度が小さ
いため鉛直荷重の作用に伴って上端部分の潰れが発生し
て少ない変位量で破壊に至る。樹脂製杭芯3のみの場
合、ソイルセメント柱体2よりも圧縮強度が大きく潰れ
が発生する虞は少ないが、過大な荷重が作用したとき、
地盤との接触面に於ける付着が切断されて沈下するた
め、変位量は大きくなる。このため、両者を複合した杭
では、ソイルセメント柱体2と樹脂製杭芯3の長所が発
揮され、より好ましい基礎杭を構成することが可能であ
る。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
複合杭では、ソイルセメント柱体と樹脂製杭芯とが一体
化し、らせん状羽根や節状の凹凸から滑らかに荷重が伝
達されるため、地盤との間で大きな摩擦力を発揮するこ
とが出来る。特に、樹脂製杭芯の杭頭部の近傍にらせん
状羽根を設けることにより、前記杭頭部の近傍に設けた
らせん状羽根に隣接したらせん状羽根の直上のソイルセ
メント柱体に輪切り状のきれつが生じることがない。
【0073】また樹脂製杭芯を構成する直管部3cと、
該直管部3cに設けたらせん状羽根や節状の凹凸が一体
化されるため、高い鉛直抵抗及び水平抵抗を持った複合
杭とすることが出来る
【0074】複合杭の杭芯を樹脂により製作することに
よってユニット化することが可能となり、施工現場に最
適な複合杭を設計すると共に施工することが出来、且つ
杭芯の軽量化をはかると共に輸送効率の向上,取り扱い
の簡便化をはかり、更に耐腐蝕製に優れた長寿命で信頼
性の高い複合杭とすることが出来る。
【0075】また樹脂製杭芯を廃棄プラスチックを利用
して構成した場合、循環型社会の形成上、最も要望され
ている廃棄プラスチックの機能部品へのリサイクルの道
を開くことが出来るという効果を発揮することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る複合杭の形成方法の施工工程の
概要を示す地盤の断面図である。
【図2】複合杭に於けるソイルセメント柱体2と樹脂製
杭芯3との関係を説明する図である。
【図3】樹脂製杭芯の中空部にセメントミルクやモルタ
ル或いはコンクリートを充填した状態を説明する図であ
る。
【図4】樹脂製杭芯の杭頭部近傍に設けたらせん状羽根
の作用を説明する図である
【図5】樹脂製杭芯をソイルセメント柱体に貫入させる
際の貫入速度と回転数の関係を説明する図である。
【図6】ソイルセメント柱体を造成する装置によって鋼
管杭を貫入させる手順を説明する図である。
【図7】ソイルセメント柱体を造成する装置とは異なる
装置によって鋼管杭を嵌入させる手順を説明する図であ
る。
【図8】攪拌混合装置の例を説明する図である。
【図9】鉛直載荷試験の結果を示す図である。
【図10】鉛直載荷試験で使用した複合杭の寸法を示す図
である。
【符号の説明】
D らせん状羽根4の直径 d 樹脂製杭芯の本体(直
管部)の直径 Ds ソイルセメント柱体の
直径 1 地盤 2 ソイルセメント柱体 3 樹脂製杭芯 3a 底板 3b 杭頭部 3c 直管部3c 4 らせん状羽根 5 ソイルセメント柱体造
成装置 6 充填物 7 フーチング 8 きれつ 11 駆動装置 11a オーガモータ 11b 回転軸 12 攪拌混合装置 12a 掘削翼 12b 攪拌翼 12c 攪拌軸 12d 共回り防止翼 13 治具 14 オーガモータ 15 攪拌部材 16 掘削ビット 17 掘削ロッド
フロントページの続き (72)発明者 三上 宏 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成株式会社 (72)発明者 利光 伊知朗 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成株式会社 Fターム(参考) 2D041 AA03 BA22 CA01 CA03 CA05 CB03 CB05 CB06 DA12 DB00 EA04 EB07 FA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製杭芯とソイルセメントからなるこ
    とを特徴とする複合杭。
  2. 【請求項2】 前記樹脂製杭芯に於ける熱可塑性樹脂成
    分が少なくとも20重量%であることを特徴とする請求
    項1に記載した複合杭。
  3. 【請求項3】 前記樹脂製杭芯を形成する樹脂が廃棄プ
    ラスチックであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載した複合杭。
  4. 【請求項4】 前記樹脂製杭芯が節状又は羽根状の凹凸
    を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載した複合杭。
  5. 【請求項5】 機械式混合処理工法によって造成された
    ソイルセメント柱体に樹脂製杭芯を挿入して形成するこ
    とを特徴とする複合杭の形成工法。
JP2001104228A 2001-04-03 2001-04-03 複合杭及び複合杭の形成工法 Pending JP2002294698A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001104228A JP2002294698A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 複合杭及び複合杭の形成工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001104228A JP2002294698A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 複合杭及び複合杭の形成工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002294698A true JP2002294698A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18957120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001104228A Pending JP2002294698A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 複合杭及び複合杭の形成工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002294698A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103015410A (zh) * 2012-12-12 2013-04-03 中铁建设集团有限公司 一种复合材料桩及其制作方法
CN106284330A (zh) * 2015-06-05 2017-01-04 温州长城基础工程有限公司 一种变强度劲芯复合桩及其制作设备与施工方法
WO2022009439A1 (ja) * 2020-07-08 2022-01-13 株式会社テノックス九州 掘削撹拌装置及びそれを用いる地盤改良体の構築方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103015410A (zh) * 2012-12-12 2013-04-03 中铁建设集团有限公司 一种复合材料桩及其制作方法
CN103015410B (zh) * 2012-12-12 2016-04-13 中铁建设集团有限公司 一种复合材料桩及其制作方法
CN106284330A (zh) * 2015-06-05 2017-01-04 温州长城基础工程有限公司 一种变强度劲芯复合桩及其制作设备与施工方法
WO2022009439A1 (ja) * 2020-07-08 2022-01-13 株式会社テノックス九州 掘削撹拌装置及びそれを用いる地盤改良体の構築方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5265500B2 (ja) 杭の中掘工法、基礎杭構造
US3962879A (en) Reinforced pile in earth situs and method of producing same
CN104295234B (zh) 长螺旋挤压夯底桩机及桩基灌注成桩方法
US20080044237A1 (en) Soil Improvement Apparatus And Soil Improvement Method
JPH07119462B2 (ja) 地盤改良用攪拌装置及びそれを使用した地盤改良工法
CN1204713A (zh) 多功能搅拌旋喷锚杆钻机及施工方法
JP5777166B2 (ja) 小口径コンクリート場所打ち杭による地盤補強工法
JP2002294698A (ja) 複合杭及び複合杭の形成工法
JP3960372B2 (ja) 基礎杭構造
CN105421446B (zh) 一种用于软基处理的混合土挤压固化预制桩的施工方法
CN1944808A (zh) 单壁螺纹塑料套管现浇混凝土桩的施工方法
JP4626916B2 (ja) ソイルセメント合成杭の造成方法
JPH07189249A (ja) 逆円錐状多翼鋼管杭の埋設工法
CN205475211U (zh) 一种用于软基处理的混合土挤压固化预制桩
JPH04185813A (ja) ソイルセメント合成杭造成方法
JP2005009240A (ja) ソイル硬化物現場造成杭及び既製杭の施工法
JP3672478B2 (ja) 筒状鋼材入り二重構造固化杭及びその造成方法
JP4189550B2 (ja) 螺旋羽根付き既製杭の施工方法、推進用ケーシング
CN2157223Y (zh) 振动螺旋挤压成桩机具
JP3514183B2 (ja) 埋込み杭およびその施工方法
JP4887460B1 (ja) 地盤圧密装置
JP4197074B2 (ja) 埋込み杭施工装置
JP4092411B2 (ja) 排土処理方法、排土を処理する基礎杭工法
CN1995553A (zh) 挤土成孔灌注桩的成桩方法及其钻杆
JP4129836B2 (ja) 基礎杭の構築方法、螺旋翼付きの既製杭

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080130