JP2002294601A - レール支承体及び車両用軌道 - Google Patents

レール支承体及び車両用軌道

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JP2002294601A
JP2002294601A JP2001100692A JP2001100692A JP2002294601A JP 2002294601 A JP2002294601 A JP 2002294601A JP 2001100692 A JP2001100692 A JP 2001100692A JP 2001100692 A JP2001100692 A JP 2001100692A JP 2002294601 A JP2002294601 A JP 2002294601A
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longitudinal
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JP2001100692A
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Yasufumi Suzuki
康文 鈴木
Hajime Wakui
一 涌井
Hiroaki Ishida
弘明 石田
Yutaka Fujimoto
裕 藤本
Eiichi Maehashi
栄一 前橋
Takeshi Miyamoto
岳史 宮本
Hisayo Doi
久代 土井
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Railway Technical Research Institute
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Railway Technical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レールの内外に待避スペースを確保し、安全
性を確保する。 【解決手段】 路盤の上部に緩衝材を敷設するととも
に、緩衝材の上部にモルタルベースを敷設し、モルタル
ベースの上部に防振材を所定の間隔ごとに設け、防振材
25の上部に、互いに平行をなす一対の縦梁2と、縦梁
2間を長手方向に所定の間隔ごとに一体に連結する継材
5とからなるレール支承体1を敷設し、レール支承体1
の縦梁2の上部にレール30を敷設し、レール30を連
結部材12によって縦梁2に固定する。隣接する継材
5、5間の距離を人の身長よりも大きく設定するととも
に、路盤からレール30の上面までの距離が路盤上に人
の厚みよりも大きくなるように、各部の寸法を予め設定
しておく。縦梁2、2間及び縦梁2の外側の部分に人が
横たわった状態で待避できるスペース28が形成される
ことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レール支承体及
び車両用軌道に関し、特に、レールの内外に待避スペー
スを確保することができるレール支承体及び車両用軌道
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、横マクラギ式のレール支承体を
用いた車両用軌道は、図12に示すように構成されてい
る。すなわち、この車両用軌道35は、路盤21上に道
床36を敷設し、この上部に横マクラギ37をレール3
0の長手方向と直交するように所定の間隔ごとに敷設
し、この横マクラギ37の上部に一対のレール30、3
0を互いに平行をなすように敷設し、各レール30を連
結部材38によって各横マクラギ37に固定したもので
ある。
【0003】このような構成の車両用軌道35にあって
は、レール30、30が受ける車両荷重を横マクラギ3
7を介して道床36に分散させることにより、車両通過
に際しての振動を吸収している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の車両用軌道35にあっては、横マクラギ3
7が多数存在することにより、ホームと車両との間及び
レール30と車両との間に僅かな隙間しか設けられてい
ないため、ホームの下や対向線路側に待避スペースが設
けられていない箇所で乗客がホームから線路に転落した
り、転落した乗客を助けようとして乗客が線路に下りた
場合等に、進入してくる車両を避けようとしてレール3
0、30間などに入ったとしても、車両の台車やマクラ
バネやスカート等に体の一部が接触する危険性がある。
また、転落時にレール30、30に跨った状態で転倒し
た場合には、車両の車輪によって体の一部が轢断される
こともあり得る。さらに、転落時に横マクラギ37の角
部等に体の一部をぶつけることがある。
【0005】上記のような転落による事故を防止するた
め、鉄道各社においては、「ホーム巡回を強化する」、
「転落検知マットを増設する」、「非常停止ボタンを増
設する」等の対策を採っているが、このような対策を採
っても転落による事故を完全に防止することはできな
い。
【0006】一方、一部の鉄道会社では、ホームに柵や
ドアを設けて車両と乗客とを隔離し、転落による事故を
防止しているが、このような防止策では、ドアの開口部
に合わせて、現在よりさらに停車位置を精密に制御する
ことが必要とされ、運行効率を犠牲にしなければ実施が
難しいという問題がある。また、このようなドアの設置
にさらなる設備投資が必要になるという問題がある。
【0007】この発明は、前記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであって、線路の内外に可及的
に大きな待避スペースを確保し、その待避スペース内に
ホームから線路に転落した乗客や、転落した乗客を助け
ようとして線路に下りた乗客等を収容することにより、
それらの者が車両に接触したり、跳ねられたり、轢かれ
たりして死傷するのを防止でき、また設備費が安く、全
ての鉄道会社で採用することができるレール支承体及び
車両用軌道を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によるレール支
承体は、上記の問題点を解決するために、各々の上部に
レールを支持する互いに平行をなす一対の縦梁と、該縦
梁間を長手方向に向かって所定の間隔ごとに一体に連結
してなるレール支承体であって、隣接する継材間の距離
を人の身長よりも大きく設定するとともに、路盤上に敷
設したときに、路盤からレールの上面までの距離が、例
えば横たわった姿勢における人の厚みよりも大きくなる
ように各部の寸法を設定した手段を採用したものであ
る。また、前記一対の縦梁の長手方向の両端部を連結部
で一体に連結した手段を採用したものである。さらに、
前記一対の縦梁の各々の角部に緩衝材を設けた手段を採
用したものである。
【0009】また、この発明による車両用軌道は、上記
の問題点を解決するために、路盤の上部に、互いに平行
をなす一対の縦梁と、該縦梁間を長手方向に向かって所
定の間隔ごとに一体に連結するとともに、該縦梁よりも
柔軟な構造を有する継材とからなるレール支承体を敷設
し、前記各縦梁の上部にそれぞれレールを支持する車両
用軌道であって、前記レール支承体の隣接する継材間の
距離を人の身長よりも大きく設定するとともに、前記路
盤からレールの上面までの距離を人がうずくまったとき
の人の厚みよりも大きく設定した手段を採用したもので
ある。さらに、前記レール支承体の一対の縦梁の長手方
向の両端部を連結部で一体に連結した手段を採用したも
のである。さらに、前記レール支承体の一対の縦梁の各
々の角部に緩衝材を設けた手段を採用したものである。
さらに、前記路盤上に緩衝材を設けた手段を採用したも
のである。
【0010】この発明によるレール支承体及び車両用軌
道は、前記のような手段を採用したことにより、縦梁と
隣接する継材とによって囲まれる部分、及び縦梁と継材
と連結部とによって囲まれる部分に、人の身長よりも大
きく、人がうずくまったときに人の厚みよりも大きい待
避スペースが形成されることになる。また、縦梁の外側
の部分にも同様の待避スペースが形成されることにな
る。さらに、縦梁の角部に設けられる緩衝材、及び路盤
上に設けられる緩衝材により、乗客等がホームから線路
に転落したときの衝撃を柔らげることができることにな
る。また、本発明は、鉄道駅のプラットホームが存在す
る区間や鉄道トンネルの区間に好適に用いられて、待避
スペースを確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図1〜図7には、この発明に
よるレール支承体の第1の実施の形態が示されていて、
このレール支承体1は、この発明によるフローティング
型の車両用軌道を構成する場合に用いられるものであっ
て、互いに平行をなす一対の縦梁2、2と、両縦梁2、
2間を長手方向に向かって所定の間隔ごとに一体に連結
する継材5と、縦梁2、2にレール30、30を固定す
る連結部材12とから構成されている。
【0012】縦梁2は、プレストレストコンクリートに
より形成される角柱状をなすものであって、長手方向の
両端部の外側面にはそれぞれ矩形状のマクラギ突起4が
一体に設けられ、このマクラギ突起4の縦梁2の長手方
向を向く両面4a、4aはそれぞれ緩衝面に形成されて
いる。縦梁2の角部にはゴム材等からなる緩衝材17が
設けられている。
【0013】継材5は、鋼管材から形成されるパイプ状
をなすものであって、縦梁2の軸線と直交するように縦
梁2、2間に設けられている。継材5の長手方向の両端
部はそれぞれ縦梁2内に埋設され、これにより継材5と
縦梁2とが一体に形成されている。継材5の長さは、継
材5の長手方向の両端と縦梁2の外側面との間に所定の
被り厚さが確保できる値に設定されている。
【0014】継材5の長手方向の両端部(縦梁2に埋設
される部分)の外周面には、継材5の軸線方向を向く一
対の板状の大リブ6、6が一体に設けられ、この大リブ
6、6を介して継材5に作用する回転力を縦梁2に伝達
させて荷重分担させるようになっている。また、各大リ
ブ6の両端部には、継材5の軸線と直交する方向を向く
一対の小リブ7、7が一体に設けられ、この小リブ7、
7を介して継材5に作用する長手方向の力(引抜き力)
を縦梁2に伝達させて荷重分担させるようになってい
る。なお、継材5の両端部に大リブ6及び小リブ7を設
けずに、継材5の両端部を偏平に形成して、継材5に作
用する回転力及び引抜き力に対抗させるように構成して
も良い。
【0015】なお、この実施の形態においては、継材5
を円形断面とすることにより、剛性及び強度を何れの方
向へも均一にしているが、継材5を角形断面やH形断面
等とすることにより、特定方向への剛性及び強度を高め
るようにしても良い。
【0016】縦梁2の内部には、複数本の縦筋8及び横
筋9が全体に渡って格子状に設けられている。また、継
材5の両端部に対応する部分には、継材5を上下方向か
ら挟むように凸状の補強筋10が設けられている。さら
に、継材5の両端部の周囲には継材5を巻回するように
スパイラル状の補強筋11が設けられている。この場
合、縦筋8、横筋9及び補強筋10、11は、PC鋼よ
り線、異形棒鋼等の鉄筋から形成されている。
【0017】連結部材12は、縦梁2内に垂直に埋設さ
れるとともに、頭部が縦梁2の上面から突出するインサ
ート13と、インサート13の頭部に設けられる支持孔
14内に挿着されるクリップ15とから構成されてい
る。クリップ15は、棒鋼を所望の形状に屈曲させてば
ねとしての機能を付加したものであって、インサート1
3の支持孔14内に挿着された状態で、レール30を絶
縁材16を介して縦梁2の方向に付勢するようになって
いる。
【0018】そして、上記のような構成のレール支承体
1によってこの発明によるフローティング型の車両用軌
道20を構成するには、路盤21上にゴム材、樹脂材等
からなる緩衝材23を敷設し、その上部にモルタルベー
ス24を敷設し、モルタルベール24の上部に長手方向
に向かって所定の間隔ごとにゴム材、樹脂材等からなる
円柱状の防振材25を設け、この防振材25の上部に前
記レール支承体1を敷設し、レール支承体1の縦梁2、
2の上部にレール30、30を敷設し、レール30、3
0を連結部材12のクリップ15によって縦梁2の上部
に固定する。
【0019】この場合、路盤21からレール30の上面
までの距離が、路盤21上に人が横たわったときの人の
厚みよりも大きくなるように、予め各部の寸法(モルタ
ルベース24の高さ、防振材25の高さ、縦梁2の高さ
等)を所定の値に設定しておく。
【0020】また、各縦梁2の一対のマクラギ突起4、
4の内側の緩衝面及びそれに連続する縦梁2の外側面と
対向するように、予め路盤21上に路盤突起22を一体
に設けておく。路盤突起22は、縦梁2の外側面及びマ
クラギ突起4の緩衝面と対向する面がそれぞれ支持面2
2a、22aに形成される。路盤突起22の支持面22
a、22aに調整板26を介してゴム材からなる緩衝材
27が取り付けておくことにより、路盤突起22の支持
面22aとマクラギ突起4の緩衝面との間、及び路盤突
起22の支持面22aと縦梁2の外側面との間にそれぞ
れゴム材からなる緩衝材27を介装させることができ
る。
【0021】上記のように構成したこの実施の形態によ
る車両用軌道20にあっては、レール支承体1の隣接す
る継材5、5間の距離を人の身長よりも大きく設定する
とともに、路盤21からレール30の上面までの距離
が、路盤21上に、少なくとも、縦梁の間に人が横たわ
った状態におけるその厚みよりも大きくなるように、各
部の寸法を予め所定の値に設定しているので、レール3
0の内側(両縦梁2、2と隣接する継材5、5とによっ
て囲まれる部分)及びレール30の外側の部分に、それ
ぞれ車両を避ける待避スペース28を確保することがで
きることになる。
【0022】したがって、ホームの下に待避所がない箇
所や待避所から離れた箇所で乗客がホームから線路に転
落したり、転落した乗客を助けようとして乗客が線路に
下りた場合等に、その待避スペース28内に待避するこ
とにより、進入してくる車両を避けることができること
になる。
【0023】また、転落前に意識が混濁した乗客や、転
落によって意識が混濁した乗客は、介助者が複数であっ
ても容易に動かすことはできないが、レール30、30
間又はレール30の外側に形成される待避スペース28
内に容易に待避させることができる。
【0024】さらに、路盤21からホームまでの高さが
増すことになるので、視覚的に飛び降りにくい状態とな
り、線路内に物を落としても安易に飛び降りるような乗
客は減少することになる。
【0025】さらに、路盤21上に敷設されている緩衝
材23をゴム系の吸音マットで構成することにより、ホ
ームから線路へ転落したときに路盤21に体の一部をぶ
つけても、その衝撃を緩衝材23によって緩和すること
ができるので、死傷するのを防止できることになる。さ
らに、騒音の発生を防止することもできるので、環境保
全に貢献することもできることになる。
【0026】さらに、緩衝材23を人工芝で形成するこ
とにより、美観を高めることができることになる。さら
に、緩衝材23に落下検知用センサ機能を付加すること
もできる。なお、緩衝材23は、タバコの火等によって
も燃えない不燃物で形成することが望ましい。
【0027】さらに、この実施の形態による車両用軌道
20を駅構内だけでなくトンネル区間等に設けることに
より、地下鉄の開削区間トンネル等のように避難坑がな
い部分や待避坑から遠い場合であっても、レール30の
内外に作業員を待避させる待避スペース28を確保する
ことができることになる。
【0028】さらに、線路内に大型の物が落下した場合
に、車両との接触を小規模に抑えることができるので、
車両の損傷を最小限に食い止めることができることにな
る。
【0029】さらに、車両故障等で駅構内に緊急停車し
た場合に、レール30、30間及びレール30の外側の
待避スペース28を簡易ピットとして使用することがで
きるので、簡単な床下復旧作業を行うことができる。
【0030】さらに、線路内に落下した負傷者の上に車
両が停車した場合であっても、車両をジャッキアップす
ることなく負傷者を救出することができるので、ダイヤ
を早期に復旧させることが可能となる。
【0031】さらに、待避スペースが一部にある駅であ
っても、部分的にあるいは駅構内全体に敷設することに
より、待避スペースを拡大して待避の可能性を高めるこ
とができる。さらに、逃げ場が少ない地下鉄の第三軌道
方式の場合においても、レール30、30間及びレール
30の外側に有効な待避スペース28を確保することが
できるので、感電対策にも貢献できる。
【0032】さらに、ホームドアのない新幹線の駅に敷
設することにより、空隙の少ない排出障器から乗客を保
護することが可能となる。
【0033】図8及び図9には、この発明によるレール
支承体の第2の実施の形態が示されていて、このレール
支承体1は、マクラギ突起4を縦梁2の内側面に設けた
ものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に
示すものと同様である。
【0034】そして、このような構成のレール支承体1
を用いてこの発明による車両用軌道を構成するには、路
盤突起22を隣接する縦梁2、2の4つのマクラギ突起
4、4、4、4によって囲まれるように、路盤21側に
設ける。この場合、路盤突起22とマクラギ突起4との
間及び路盤突起22と縦梁2との間にはそれぞれ緩衝材
27及び調整板26が介装される。
【0035】そして、上記のような構成のこの実施の形
態による車両用軌道20にあっても、前記第1の実施の
形態に示すものと同様の作用効果を奏するものである。
【0036】図10及び図11には、この発明によるレ
ール支承体の第3の実施の形態が示されていて、このレ
ール支承体1は、一対の縦梁2、2の長手方向の両端部
を連結部3、3によって一体に連結するとともに、連結
部3、3の外側に半円形状の切欠部3aを設けて、隣接
する連結部3、3の2つの切欠部3a、3aによって囲
まれるように、円形又は半円形状の路盤突起22を路盤
21側に設け、路盤突起22と切欠部23aとの間に緩
衝材27及び調整板26を介装させたものであって、そ
の他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様で
ある。
【0037】そして、この実施の形態に示す車両用軌道
20にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同
様の作用効果を奏するものである。
【0038】
【発明の効果】この発明によるレール支承体及び車両用
軌道は、前記のように構成したことにより、レール間及
びレールの外側の部分にそれぞれ待避スペースを確保す
ることができることになる。したがって、ホームの下に
待避所がない箇所で乗客がホームから線路に転落した
り、転落した乗客を助けようとして乗客が線路に下りた
場合等に、その待避スペース内に待避することにより、
進入してくる車両を避けることができることになる。ま
た、転落前に意識が混濁した乗客や、転落によって意識
が混濁した乗客は、介助者が複数であっても容易に動か
すことはできないが、レール間又はレールの外側に形成
される待避スペース内に容易に収容することが可能とな
る。さらに、路盤からホームまでの高さが増すことにな
るので、視覚的に飛び降りにくい状態となり、線路内に
物を落としても安易に飛び降りるような乗客を減少させ
ることができる。さらに、路盤上に又は縦梁の角部に緩
衝材が設けられているので、ホームから線路へ転落した
ときに路盤や縦梁に体の一部をぶつけても、その衝撃を
緩衝材によって緩和することができる。さらに、緩衝材
を人工芝で形成することもできるので、その場合には美
観を高めることができることになる。さらに、トンネル
区間等に設けることにより、地下鉄の開削区間トンネル
等のように避難抗がない部分であっても、緊急時にレー
ルの内外に作業員を待避させる待避スペースを確保する
ことができるので、作業の安全性を大幅に高めることが
できることになる。さらに、線路内に大型の物が落下し
た場合に、車両との接触を小規模に抑えることができる
ので、車両の損傷を最小限に食い止めることができるこ
とになる。さらに、車両故障等で駅構内に緊急停車した
場合に、レール間及びレールの外側の待避スペースを簡
易ピットとして使用することができるので、簡単な床下
復旧作業を行うことができる。さらに、線路内に落下し
た負傷者の上に車両が停車した場合であっても、車両を
ジャッキアップすることなく負傷者を救出することがで
きるので、ダイヤを早期に復旧させることが可能とな
る。さらに、逃げ場が少ない地下鉄第三軌道等において
も、レール間及びレールの外側に十分な待避スペースを
確保することができるので、そのような箇所においても
安全を確保することができるとともに、感電対策にも貢
献できることになる。さらに、ホームドアのない新幹線
の駅に敷設することにより、空隙の少ない排出障器から
乗客を保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるレール支承体及び車両用軌道
の第1の実施の形態を示した平面図である。
【図2】 この発明によるレール支承体及び車両用軌道
の第1の実施の形態を示した斜視図である。
【図3】 この発明によるレール支承体及び車両用軌道
の第1の実施の形態の配筋図である。
【図4】 この発明によるレール支承体及び車両用軌道
の第1の実施の形態の継材の斜視図である。
【図5】 図1のA−A線に沿って見た断面図である。
【図6】 この発明によるレール支承体及び車両用軌道
の第1の実施の形態の連結部材の断面図である。
【図7】 この発明によるレール支承体及び車両用軌道
の第1の実施の形態の要部拡大平面図である。
【図8】 この発明によるレール支承体及び車両用軌道
の第2の実施の形態を示した平面図である。
【図9】 図8に示すものの連結状態を示した平面図で
ある。
【図10】 この発明によるレール支承体及び車両用
軌道の第3の実施の形態を示した平面図である。
【図11】図10に示すものの要部拡大平面図である。
【図12】従来のレール支承体及び車両用軌道の一例を
示した斜視図である。
【符号の説明】
1……レール支承体 2……継材 3……連結部 3a……切欠部 4……マクラギ突起 5……継材 6……大リブ 7……小リブ 8……縦筋 9……横筋 10、11……補強筋 12……連結部材 13……インサート 14……支持孔 15……クリップ 16……絶縁材 20、35……車両用軌道 21……路盤 22……路盤突起 23、27……緩衝材 24……モルタルベース 25……防振材 26……調整板 28……待避スペース 30……レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 弘明 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 藤本 裕 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 前橋 栄一 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 宮本 岳史 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 土井 久代 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々の上部にレールを支持する互いに平
    行をなす一対の縦梁と、該縦梁間を長手方向に沿う所定
    間隔ごとに互いに連結してなるレール支承体であって、
    隣接する連結箇所間の距離を人の身長よりも大きく設定
    するとともに、路盤上に敷設したときに、路盤からレー
    ルの上面までの距離が人の厚みよりも大きくなるように
    各部の寸法を設定したことを特徴とするレール支承体。
  2. 【請求項2】 前記縦梁を該縦梁より柔軟な材料からな
    る継材により互いに連結したことを特徴とする請求項1
    に記載のレール支承体。
  3. 【請求項3】 前記一対の縦梁の長手方向の両端部を該
    縦梁と一体のコンクリートによって互いに連結したこと
    を特徴とする請求項1に記載のレール支承体。
  4. 【請求項4】 前記一対の縦梁の各々の角部に緩衝材を
    設けた請求項1又は2に記載のレール支承体。
  5. 【請求項5】 路盤の上部に、互いに平行をなす一対の
    縦梁と、該縦梁間を長手方向に沿う所定間隔ごとに設け
    られた継材により互いに連結してなるレール支承体と、
    前記各縦梁に支持されたレールとからなる車両用軌道で
    あって、前記レール支承体の隣接する継材間の距離を人
    の身長よりも大きく設定するとともに、前記路盤からレ
    ールの上面までの距離を人の厚みよりも大きく設定した
    ことを特徴とする車両用軌道。
  6. 【請求項6】 前記継材は、前記縦梁より柔軟な材料か
    ら構成されたことを特徴とする請求項5に記載の車両用
    軌道。
  7. 【請求項7】 前記一対の縦梁の長手方向の両端部を該
    縦梁と一体のコンクリートによって互いに連結したこと
    を特徴とする請求項5に記載の車両用軌道。
  8. 【請求項8】 前記レール支承体の一対の縦梁の各々の
    角部に緩衝材を設けた請求項4又は5に記載の車両用軌
    道。
  9. 【請求項9】 前記路盤上に緩衝材を設けた請求項5〜
    8の何れかに記載の車両用軌道。
  10. 【請求項10】 前記レール支承体を鉄道駅のプラット
    ホームの存在する区間に設けたことを特徴とする請求項
    5〜8のいずれかに記載の車両用軌道。
  11. 【請求項11】 前記レール支承体を鉄道トンネル区間
    に設けたことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記
    載の車両用軌道。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012026094A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Railway Technical Research Institute 縦型マクラギを使用した車両用軌道の支持方法及びそれに用いる軌道位置支持具

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