JP2002294033A - 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料、及び半導体装置 - Google Patents

難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料、及び半導体装置

Info

Publication number
JP2002294033A
JP2002294033A JP2001100716A JP2001100716A JP2002294033A JP 2002294033 A JP2002294033 A JP 2002294033A JP 2001100716 A JP2001100716 A JP 2001100716A JP 2001100716 A JP2001100716 A JP 2001100716A JP 2002294033 A JP2002294033 A JP 2002294033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
epoxy resin
semiconductor
resin composition
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001100716A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Hirata
明広 平田
Hiroshi Hirose
浩 廣瀬
Hirotaka Nonaka
啓孝 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2001100716A priority Critical patent/JP2002294033A/ja
Publication of JP2002294033A publication Critical patent/JP2002294033A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン系難燃剤、及びアンチモン化合物を
含まずに優れた難燃性を有する難燃性エポキシ樹脂組成
物、及びそれを用いた成形性と難燃性に優れた半導体封
止材料、更には高い半田耐熱性と耐湿信頼性を有する半
導体装置を提供する。 【解決手段】 1分子内に少なくとも2個のエポキシ基
を有する化合物、硬化剤、及びセラミックス、を必須成
分として配合して難燃性エポキシ樹脂組成物、更に軟化
点1000℃以上の無機質充填材を配合して半導体封止
材料を得て、これを用いて半導体素子を封止して半導体
装置を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン系化合物
やリン系難燃剤を使用することなしに優れた難燃性を示
す難燃性エポキシ樹脂組成物、およびその難燃性エポキ
シ樹脂組成物に無機質充填材を配合して得られる半導体
封止材料、更にはその半導体封止材料の硬化物によって
封止された半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイオード、トランジスタ、集積
回路等の電子部品の半導体封止材料に用いられる樹脂と
しては、不飽和ポリエステル樹脂やフェノール樹脂など
に比べて硬化の際の収縮が少ないことや金属や無機物と
の接着性が良いことから、主にエポキシ樹脂が半導体封
止材料として用いられており、更には火災に対する安全
性を確保するため難燃性が付与されている。従来、これ
らの熱硬化性樹脂の難燃化手法としては、臭素化エポキ
シ樹脂などのハロゲン系化合物と酸化アンチモンを用い
るのが一般的手法として採用されてきた。
【0003】しかしながら、このハロゲン系化合物を用
いた手法は高度な難燃性を有するが、世界的な環境保護
意識の高まりの中、ハロゲン系難燃剤やアンチモン化合
物を使用しないで優れた難燃性を発揮する、新しい難燃
化手法の開発要求が大きくなってきている。
【0004】このような理由から、ハロゲン系化合物に
代わる難燃剤として種々の難燃剤が、例えば、リン系難
燃剤、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の金
属水酸化物、ホウ素系化合物が広く検討されてきた。し
かし、これらは多量に配合しないと難燃性の効果が発現
しない。また、エポキシ樹脂系組成物にこれら難燃剤を
添加した場合には、これら難燃剤自身の加水分解やイオ
ン性不純物等が原因となって硬化性を阻害したり、硬化
物の電気的特性を低下させる場合がある。更にまた、半
導体封止材料に用いた場合には半導体装置の信頼性を劣
化させるというおそれがあるために、更に異なる新しい
難燃技術の開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハロゲン系
難燃剤及びアンチモン化合物を含まずに優れた難燃性を
有する難燃性エポキシ樹脂組成物、および成形性、難燃
性、半田耐熱性に優れた半導体封止材料、更には信頼性
に優れた半導体装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明らは、エポキシ樹
脂の難燃化におけるこのような現状に鑑みて更に検討を
重ねた結果、セラミックスを添加することにより、エポ
キシ樹脂組成物が、成形性、電気特性、耐湿信頼性に大
きな悪影響を及ぼすことなく高い難燃性を発揮できるこ
とを見出し、更に、軟化点が1000℃以上の無機充填
材を配合することによって調整された半導体封止材料が
優れた成形性と難燃性を有し、これを用いて封止された
半導体装置が高い信頼性を発揮することを見出して、本
発明を完成するに至ったものである。
【0007】即ち本発明は、1分子内に少なくとも2個
のエポキシ基を有する化合物(A)、(A)に対する硬
化剤(B)、及びセラミックス(C)、を必須成分とし
て含有することを特徴とする難燃性エポキシ樹脂組成
物、更にこの難燃性エポキシ樹脂組成物と、軟化点が1
000℃以上の無機質充填材(D)とで基本的に構成さ
れることを特徴とする半導体封止材料、そして更にはそ
の半導体封止材料の硬化物によって封止された高い難燃
性と信頼性を有する半導体装置を提供するものである。
【0008】更に好ましくは、エポキシ樹脂組成物にお
いて、エポキシ基を有する化合物(A)に対する硬化剤
(B)が、1分子内に少なくとも2個のフェノール性水
酸基を有する化合物からなること、セラミックス(C)
の軟化点が900℃以下であり、また、最大粒径が15
0μm以下、エポキシ樹脂組成物中に60〜95重量%
の割合で配合されること、半導体封止材料において、無
機質充填材(D)が、平均粒径5〜30μm、最大粒径
150μm以下となる溶融シリカで、全半導体封止材料
中に55〜85重量%の割合で配合されることを特徴と
するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の難燃性エポキシ樹脂組成
物、及びそれを用いた半導体封止材料は、ハロゲン化エ
ポキシ樹脂などのハロゲン系化合物及びアンチモン化合
物を使用せず、構成成分であるセラミックス(C)及び
無機質充填材(D)の添加によって、流動性、硬化性、
耐湿信頼性を著しく低下させることなく優れた難燃性
を、半導体装置に付与することを骨子とする。
【0010】本発明に用いる1分子内に少なくとも2個
のエポキシ基を有する化合物(A)は、モノマー、オリ
ゴマー、ポリマー全般を言い、その分子量や分子構造を
特に限定するものではない。例えば、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、スチルベン型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン
型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型
エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂
(フェニレン骨格、ジフェニレン骨格等を有する)、ナ
フトール型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹
脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹
脂、トリアジン核含有エポキシ樹脂、芳香族アミンおよ
び複素環式窒素塩基から導かれるN-グリシジル化合
物、例えば、N,N-ジグリシジルアニリン、トリグリシ
ジルイソシアヌレート、N,N,N',N'-テトラグリシジ
ル-ビス(p-アミノフェニル)-メタン等が挙げられる
が、特にこれらに限定されるものではない。また、これ
らは単独でも併用して用いても差し支えない。
【0011】但し、本発明がハロゲン系化合物を用いな
い樹脂組成物を目的とする以上、臭素化ビスフェノール
A型エポキシ樹脂や臭素化ノボラック型エポキシ樹脂な
どのハロゲン化エポキシ樹脂は原則として除外するが、
ハロゲン化エポキシ樹脂を少量あるいは部分的に含んで
いたとしても本発明の技術的範囲に含まれることは勿論
である。また、エポキシ樹脂の製造工程上、エピクロル
ヒドリンを起源とする通常のエポキシ樹脂に含まれる塩
素はやむを得ず残留するものであり、本発明に関して何
ら差し支えはなく、これを除外するものではない。その
量は当業者に公知のレベルであり、加水分解性塩素にて
数百ppmのオーダーである。
【0012】本発明に用いる化合物(A)に対する硬化
剤(B)は、少なくとも2個のエポキシ基と硬化反応し
得る官能基を1分子内に有するものであれば良く、モノ
マー、オリゴマー、ポリマー全般を言い、その分子量や
分子構造を特に限定するものでは無く、当業者において
公知のものはすべて用いることができる。例えば、エチ
レンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのC2〜C20
の直鎖脂肪族ジアミン、メタフェニレンジアミン、パラ
フェニレンジアミン、パラキシレンジアミン、4,4'-
ジアミノジフェニルメタン、4,4'-ジアミノジフェニ
ルプロパン、4,4'-ジアミノジフェニルエーテル、4,
4'-ジアミノジフェニルスルホン、4,4'-ジアミノジ
シクロヘキサン、ビス(4-アミノフェニル)フェニル
メタン、1,5-ジアミノナフタレン、メタキシレンジア
ミン、パラキシレンジアミン、1,1-ビス(4-アミノ
フェニル)シクロヘキサン、ジシアノジアミドなどのア
ミン類、アニリン変性レゾール樹脂やジメチルエーテル
レゾール樹脂などのレゾール型フェノール樹脂、酸無水
物、フェノール系化合物が挙げられるが、特にこれらに
限定されるものではない。また、これらは単独でも混合
して用いても差し支えない。半導体封止材料用として
は、成形性や信頼性等の点から、フェノール系化合物が
特に好ましく用いられる。このフェノール化合物として
は、1分子内に少なくとも2個のフェノール性水酸基を
有するものであれば良く、モノマー、オリゴマー、ポリ
マー全般を言い、その分子量や分子構造を特に限定する
ものではない。例えば、フェノールノボラック樹脂、ク
レゾールノボラック樹脂、ターシャリー-ブチルフェノ
ールノボラック樹脂、ノニルフェノールノボラック樹脂
などのノボラック型フェノール樹脂、ジシクロペンタジ
エン変性フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹
脂、トリフェノールメタン型樹脂、レゾール型フェノー
ル樹脂、ポリパラオキシスチレンなどのポリオキシスチ
レン、フェノールアラルキル樹脂(フェニレン骨格、ジ
フェニレン骨格等を有する)、ナフトールアラルキル樹
脂、ポリパラオキシスチレンなどのポリオキシスチレン
樹脂等が挙げられるが、特にこれらに限定されるもので
はない。また、これらは単独でも混合して用いても差し
支えない。特に、フェノールノボラック樹脂、ジシクロ
ペンタジエン変性フェノール樹脂、フェノールアラルキ
ル樹脂、テルペン変性フェノール樹脂等が好ましい。
【0013】本発明において、1分子内に少なくとも2
個のエポキシ基を有する化合物(A)と硬化剤(B)の
配合割合は、該樹脂組成物が良好な成形性と電気特性、
信頼性を発揮できる範囲であればよく、硬化剤(B)が
フェノール系化合物の場合には、全エポキシ樹脂のエポ
キシ基数と全フェノール樹脂のフェノール性水酸基数の
比が0.8〜1.3が好ましく、硬化剤(B)が酸無水
物の場合は、全エポキシ樹脂のエポキシ基数と酸無水物
の酸無水物基数の比が0.8〜1.4の範囲で配合するこ
とが好ましい。硬化剤(B)がアミン系化合物の場合
は、全エポキシ樹脂のエポキシ基数と全アミン系化合物
のアミノ基の活性水素数の比が0.5〜2.0の範囲で配
合することが好ましい。
【0014】一般的にセラミックスとしては、例えば、
25,GeO2,TeO2,V25等の金属の酸化物、
窒化アルミニウム等の窒化物、炭化珪素等の炭化物、ホ
ウケイ酸のガラス、ケイ酸塩ガラス等のケイ化物、As
23,GeS2,As2Se3などを主成分としたカルコ
ゲン化物ガラス、ZrF4,BaF2,AlF等のハロゲ
ン化物ガラス等の非晶質、単結晶質と多結晶質のものが
挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0015】本発明に用いるセラミックス(C)として
は、これらの中で、好ましくは、ハロゲンとアンチモン
を含まず、900℃以下の軟化点を有するものが用いら
れる。軟化点が900℃よりも高いと難燃効果が充分に
発揮され難い傾向にある。セラミックス(C)の配合量
は、樹脂組成物中60〜95重量%の範囲とするのが好
ましい。60重量%未満では難燃性の効果が小さく、一
方、95重量%を越えると燃焼時に滴下物が発生するお
それがある。更に、良好な充填性を発揮するためにセラ
ミックス(C)の最大粒径を150μm以下とすること
が、また更に良好な流動性とバリ特性を発揮するために
セラミックス(C)の平均粒径を5〜30μmとするこ
とが好ましい。セラミックス(C)は、単独で用いても
よく、複数種を混合して用いることも出来る。
【0016】本発明に用いる軟化点1000℃以上の無
機質充填材(D)としては、一般に半導体封止材料に使
用されているものを使用することができる。例えば、溶
融シリカ、結晶シリカ、タルク、アルミナ、炭酸カルシ
ウム、クレー、マイカ、窒化珪素等の粉末状の無機質充
填材が挙げられるが、特にこれらの種類に限定されるも
のではなく、軟化点が1000℃以上ならばよい。ま
た、これらは単独でも混合して用いても差し支えない
が、半導体封止材用途には溶融シリカが好適に用いられ
る。
【0017】軟化点1000℃以上の無機質充填材
(D)の配合量としては、成形性と耐半田性のバランス
から、全半導体封止材料中に55〜85重量%含有する
ことが好ましい。55重量%未満だと吸湿率の上昇に伴
う耐半田性が低下し、85重量%を越えるとワイヤース
ィープ及びパッドシフト等の成形性の問題が生じるため
に好ましくない。更に、半導体封止材料とした際に良好
な流動性、充填性、低バリ性を発揮するために平均粒径
を5〜30μm、最大粒径を150μm以下とすること
が好ましい。
【0018】本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物及び半
導体封止材料には、さらに必要に応じて天然ワックス
類、合成ワックス類、直鎖脂肪族酸の金属塩、酸アミド
類、エステル類、パラフィン類などの離型剤、カーボン
ブラック、ベンガラなどの着色剤、硬化促進剤、シラン
カップリング剤、及びシリコーンオイル、ゴム等の低応
力添加剤等の、当業者において公知の種々の公知の添加
剤を適宜配合して使用しても差し支えない
【0019】本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物と無機
質充填材及びその他の成分を所定の組成比に選択し、ミ
キサーなどにより十分に均一になるように混合した後、
熱ロール等による混練処理を行い、冷却、固化させ、適
当な大きさに粉砕することで半導体封止材料を得ること
ができる。更に、得られた半導体封止材料を用いて半導
体素子を封止すべく165℃〜195℃の範囲でトラン
スファー成形や射出成形にて成形硬化させることで半導
体装置を得ることができる。
【0020】また、本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物
はハロゲン系化合物やアンチモン系難燃剤を含まずに優
れた難燃性を示し、これを用いて調整された半導体封止
材料は良好な成形性を示し、半導体装置に良好な信頼性
を与えることから、半導体素子を初めとして電子部品や
電機部品の封止材料として使用できる他、被膜材料、絶
縁材料、積層板、金属張り積層板などの用途にも好適に
使用することが出来る。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明はこれによって何ら限定されるものではな
い。
【0022】 (実施例1) 球状溶融シリカ(平均粒径20μm、最大粒径120μm) 85.0重量部 セラミックスA(軟化点350℃、平均粒径20μm、最大粒径120μm、主 成分Al23−B23) 5.0重量部 エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製YX-4000HK、エポキシ当量19 5g/eq) 4.8重量部 硬化剤樹脂(三井化学製XL-225、水酸基当量175g/eq) 4.2重量部 離型剤(天然カルナバワックス) 0.3重量部 着色剤(カーボンブラック) 0.2重量部 エポキシシランカップリング剤 0.3重量部 トリフェニルホスフィン 0.2重量部 をミキサーを用いて常温で混合した後に熱ロールを用い
て混練し、冷却した後に粉砕して半導体封止材料を得
た。得られた半導体封止材料を用いて、流動性、硬化
性、および難燃性を測定し、更に半導体装置の耐湿信頼
性の試験を行なった。各特性の測定方法および条件は次
の通りとした。評価結果を表1に示した。
【0023】(1)流動性 スパイラルフローにて評価した。EMMI-1-66に準
じたスパイラルフロー測定用の金型を用いて、トランス
ファー成形機により、金型温度175℃、注入圧力6.
86MPa、硬化時間120秒の条件で測定した。得ら
れた測定値が大きい方が流動性が良いことを示す。
【0024】(2)硬化性 バーコル硬度#935にて評価した。トランスファー成
形機により、金型温度175℃で120秒間成形し、金
型の型開き10秒後の成形品表面のバーコール硬度#9
35を測定した。
【0025】(3)難燃性 UL−94垂直法に準じて評価した。トランスファー成
形機により、金型温度175℃、注入圧力7.45MP
a、硬化時間120秒の条件にて試験片(127mm×
12.7mm×1.6mm)を成形後、175℃で8時
間の後硬化を行った。そして、UL−94垂直法規格に
準じて難燃性を判定した。
【0026】(4)半田耐熱性 モニターICパッケージとして80pQFP(パッケー
ジサイズ14mm×20mm×2.0mm、チップサイ
ズ9.0mm×9.0mm、ICチップは保護膜を施し
ていないアルミ配線無しの模擬素子、リードフレーム材
質は銅)を低圧トランスファー成形機で、金型温度17
5℃、注入圧力7.45MPa、硬化時間120秒の条
件にて成形し、更に175℃、8時間の後硬化処理を行
って20個のICパッケージを得た。得られたパッケー
ジを85℃、相対湿度85%で168時間放置し、その
後240℃の半田槽に10秒間浸漬した。そして、顕微
鏡でパッケージ上の外部クラック発生の有無を観察し、
次いで超音波探傷装置で内部クラックと内部剥離を観察
した。1ヶ所でもクラックまたは内部剥離があるICパ
ッケージを不良と判定した。不良の生じたパッケージが
n個であるとき、n/20と表示した。
【0027】(5)耐湿信頼性 モニターICパッケージとして16pDIP(パッケー
ジ幅300mils、チップサイズ3.0mm×3.5
mm、ICチップは保護膜を施していないアルミ配線が
むき出しのアルミ模擬素子、リードフレーム材質は42
アロイ合金)を低圧トランスファー成形機で、金型温度
175℃、注入圧力7.45MPa、硬化時間120秒
の条件にて成形し、更に175℃、8時間の後硬化処理
を行って20個のICパッケージを得た。得られたIC
パッケージを125℃、湿度100%、2.3気圧の恒
温恒湿槽に保管し、200時間まで試験した後、導通試
験を行った。1端子でも導通しないICパッケージを不
良と判定した。不良の生じたパッケージがn個であると
き、n/20と表示した。
【0028】(6)バリ特性 モニターICパッケージとして16pDIP(パッケー
ジ幅300mils、チップサイズ3.0mm×3.5
mm、ICチップは未搭載、リードフレーム材質は42
アロイ合金)を低圧トランスファー成形機で、金型温度
175℃、注入圧力7.45MPa、硬化時間120秒
の条件にて成形して得た20個の各ICパッケージのリ
ード端子上エアベント部のバリ長さを測定して平均値を
求めた。
【0029】(7)充填性 モニターICパッケージとして16pDIP(パッケー
ジ幅300mils、チップサイズ3.0mm×3.5
mm、ICチップは未搭載、リードフレーム材質は42
アロイ合金)を低圧トランスファー成形機で、金型温度
175℃、注入圧力7.45MPa、硬化時間120秒
の条件にて成形して得た20個の各ICパッケージの充
填度を外観観察により判定した。リード端子上エアベン
ト部のバリ長さを測定して平均値を求めた。1ヶ所でも
未充填部分を有するICパッケージを不良と判定した。
不良の生じたパッケージがn個であるとき、n/20と
表示した。
【0030】(実施例2〜9)表1の組成に従い、実施
例1と同様にして、半導体封止材を得た。評価結果を表
1にまとめて示した。
【0031】(比較例1〜3)表1の組成に従い、実施
例と同様にして、半導体封止材を得た。評価結果を表1
にまとめて示した。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示した結果から分かるように、難燃
剤を添加しない比較例1は難燃性V−0を達成できなか
った。シリカ充填材の配合量が多すぎて85重量%を超
えている比較例2は流動性が充分でなく、多くの他項目
の評価が不可能だった。セラミックスの軟化点が高すぎ
て900℃を超えている比較例3は難燃性V−0を達成
できなかった。
【0034】これらに対して、本発明の最大粒径150
μm以下、900℃以下の軟化点を有するセラミックス
と、5〜30μmの平均粒径、最大粒径150μm以
下、1000℃以上の軟化点を有するシリカ粉末充填材
を、全半導体封止材料中にそれぞれ5〜40重量%、5
5〜85重量%の割合で配合して得られた半導体封止材
料である実施例1〜9は全ての項目において良好な結果
を示した。
【0035】
【発明の効果】本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物、お
よびその難燃性エポキシ樹脂組成物に無機質充填材を配
合して得られる半導体封止材料は、ハロゲン系難燃剤と
アンチモン化合物を含まずに優れた難燃性を有し、成形
性に優れ、更には高い半田耐熱性と耐湿信頼性を有する
半導体装置を得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BC12X CC04X CC05X CC07X CD04W CD05W CD06W CD07W CD11W CD13W CD14W CD20W CE00X DE148 DE238 DG027 DJ007 DJ008 DJ018 DJ038 DJ048 DJ058 DM007 EN036 EN076 EV216 FD018 FD146 GQ05 4J036 AA01 DA01 FA01 FA06 FB06 FB07 JA07 4M109 AA01 EA03 EB03 EB06 EB07 EB08 EB09 EB13 EC05 EC20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子内に少なくとも2個のエポキシ基
    を有する化合物(A)、前記化合物(A)に対する硬化
    剤(B)、及び、セラミックス(C)、を必須成分とし
    て含有することを特徴とする難燃性エポキシ樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 化合物(A)に対する硬化剤(B)が、
    1分子内に少なくとも2個のフェノール性水酸基を有す
    る化合物からなることを特徴とする、請求項1記載の難
    燃性エポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 セラミックス(C)が900℃以下の軟
    化点を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2
    に記載の難燃性エポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 セラミックス(C)が150μm以下の
    最大粒径を有し、エポキシ樹脂組成物中に60〜95重
    量%の割合で配合されてなることを特徴とする請求項
    1、請求項2又は請求項3に記載の難燃性エポキシ樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載された難燃性エポキシ樹脂組成物と、軟化点が100
    0℃以上の無機質充填材(D)とで基本的に構成される
    ことを特徴とする半導体封止材料。
  6. 【請求項6】 無機質充填材(D)が、5〜30μmの
    平均粒径、150μm以下の最大粒径を有する溶融シリ
    カであり、半導体封止材料中に55〜85重量%の割合
    で配合されてなることを特徴とする請求項5に記載の半
    導体封止材料。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載の半導体封
    止材料の硬化物によって封止された半導体装置。
JP2001100716A 2001-03-30 2001-03-30 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料、及び半導体装置 Pending JP2002294033A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100716A JP2002294033A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料、及び半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100716A JP2002294033A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料、及び半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002294033A true JP2002294033A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18954136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001100716A Pending JP2002294033A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料、及び半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002294033A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104262904A (zh) * 2014-09-11 2015-01-07 吴江固德电材系统股份有限公司 电气设备绝缘用的无卤阻燃型环氧浇注剂的制备方法
JP2016042587A (ja) * 2015-10-29 2016-03-31 アピックヤマダ株式会社 ダミーフレーム、樹脂モールド評価方法、モールド金型の評価方法、およびモールド金型の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104262904A (zh) * 2014-09-11 2015-01-07 吴江固德电材系统股份有限公司 电气设备绝缘用的无卤阻燃型环氧浇注剂的制备方法
JP2016042587A (ja) * 2015-10-29 2016-03-31 アピックヤマダ株式会社 ダミーフレーム、樹脂モールド評価方法、モールド金型の評価方法、およびモールド金型の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1999001507A1 (en) Epoxy resin compositions for encapsulating semiconductors, and semiconductor devices
JPH11140166A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2000034393A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
TWI820067B (zh) 球柵陣列封裝體密封用的環氧樹脂組成物、環氧樹脂硬化物和電子零件裝置
US6297306B1 (en) Semiconductor encapsulating epoxy resin composition and semiconductor device
JPS6259626A (ja) エポキシ樹脂組成物
WO1997003129A1 (en) Epoxy resin composition
WO2001010955A1 (fr) Composition de resine epoxy et dispositif a semi-conducteur
JP3649524B2 (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体装置
JP2002294033A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料、及び半導体装置
JP3649540B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JPH07118366A (ja) エポキシ樹脂組成物
JP2002363261A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料及び半導体装置
JP2019044013A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体装置
JP2003113291A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料、及び半導体装置
JP2541015B2 (ja) 半導体装置封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2003040981A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH08134330A (ja) Tab封止用エポキシ樹脂組成物及びtab装置
JPH05206332A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH02209949A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び硬化物
JP2003026764A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002363381A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物、半導体封止材料及び半導体装置
JP2004155841A (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JP2003268069A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた半導体封止材料並びに半導体装置
JP3032067B2 (ja) エポキシ樹脂組成物