JP2002292747A - 三次元造形システム及び方法、三次元造形用のデータ処理装置及び方法、三次元造形用のデータ処理プログラム、並びに該データ処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

三次元造形システム及び方法、三次元造形用のデータ処理装置及び方法、三次元造形用のデータ処理プログラム、並びに該データ処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2002292747A
JP2002292747A JP2001096148A JP2001096148A JP2002292747A JP 2002292747 A JP2002292747 A JP 2002292747A JP 2001096148 A JP2001096148 A JP 2001096148A JP 2001096148 A JP2001096148 A JP 2001096148A JP 2002292747 A JP2002292747 A JP 2002292747A
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exclusive
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Ken Yoshii
謙 吉井
Toshio Norita
寿夫 糊田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 彩色された造形物を作成する三次元造形シス
テムを提供する。 【解決手段】 システムは、造形ステージ52上に粉体
材料の層80を形成し、形状データに基づいて粉体層の
所定領域に対してバインダを塗布し、バインダを硬化さ
せて粉体材料の結合体82を形成し、その後、色彩デー
タに基づいて着色剤を付与する。これらの工程を順次に
形成する粉体層に対して繰り返すことにより、彩色され
た三次元造形物84を作成する。ある粉体層のバインダ
塗布領域と隣り合う粉体層のバインダ塗布領域とが重な
り合わない領域を示すデータを作成し、このデータを基
に上記2つの粉体層のいずれかに対応する色彩データが
作成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元造形システ
ム及び方法に関し、特に、所定の材料の層を順次積層す
るとともに、各材料層ごとに表面処理(例えば着色)を
行うことにより表面処理された造形物を作成する三次元
造形システム及び方法に関する。本発明はまた、表面処
理データ(例えば色彩データ)を処理して所望の表面処
理が施された三次元造形物を作成するためのデータ処理
装置及び方法に関する。本発明はさらに、三次元造形用
のデータ処理プログラム、及び該データ処理プログラム
を記録した記録媒体に関する。
【0002】
【発明の背景】従来の三次元造形装置においては、粉体
材料の薄層を形成し、これに対して、乾燥して硬化する
バインダを例えばインクジェットのヘッドを利用して塗
布し、これにより粉体材料の結合体を形成する工程を繰
り返すことで三次元造形物を造形するものがある。この
三次元造形装置では、例えば、次のような動作が行わ
れ、三次元造形物が作成される。
【0003】まず、ローラ機構などにより石膏や澱粉の
粉体材料を薄層に均一に拡げる。次に、この粉体材料の
薄層において造形すべき領域にインクジェットのヘッド
を走査し、乾燥で硬化するバインダを塗布する。このバ
インダが塗布された領域の粉体材料は下層、あるいは隣
接する硬化領域と結合する。造形が完了するまで、粉体
材料の薄層を順次形成し、バインダを塗布する工程を繰
り返す。造形が完了すれば、バインダが塗布されない領
域の粉体材料を除去することで、バインダで結合された
三次元造形物を取り出せることとなる。
【0004】あるいは、本出願人による例えば特願20
01−30888における三次元造形装置は、バインダ
として紫外線硬化樹脂を用い、バインダ塗布後に紫外線
を照射することで粉体材料を結合する。
【0005】ところで、本発明者らは、表面に色彩が施
された造形物を造形する方法を検討している。彩色すべ
き色が単色であったり表面に施される画像が単純であれ
ば、造形物を造形した後に人間の手により彩色処理を行
うことが可能であるが、色の配置や画像が複雑な場合
は、人間が彩色処理を行うのは難しいだけでなく、凹凸
のある造形物に対し自動的に色彩を施すことは極めて困
難である(例えば、造形物表面とインクジェットヘッド
との距離を任意の位置で一定に保つのは困難であ
る。)。
【0006】そこで、本発明者らは、粉体材料の層ごと
に、硬化した粉体材料に対しインクなどの着色剤を付与
することで、色彩が施された造形物を作成できると考え
ている。このような彩色は通常、造形すべき対象物の三
次元画像データから、着色剤を付与する彩色領域を示す
データ(以下、色彩データという。)を作成した上で、
該色彩データに基づいて行われる。
【0007】彩色領域の条件として、外側から見て完成
物に彩色されていない部分がなく、また外側から見えな
い部分に彩色しないようにすることが望ましい。前者
は、無地の部分(粉体材料の結合部分)が外側に表れな
いことを目的とし、後者は、外側から見えない部分に彩
色しないことで無駄になる着色剤を減らすことを目的と
する。
【0008】そこで、本発明は、上記の条件を満たすよ
うな彩色領域を示す色彩データを作成する三次元造形シ
ステム及び方法を提供することを目的とする。
【0009】本発明は、上記の条件を満たすような彩色
領域を示す色彩データを作成するデータ処理装置及び方
法を提供することを別の目的とする。
【0010】本発明は、上記の条件を満たすような彩色
領域を示す色彩データを作成するデータ処理プログラ
ム、及び該データ処理プログラムを記録した記録媒体を
提供することをさらに別の目的とする。
【0011】
【発明の概要】上記目的を達成するために、本発明に係
る三次元造形システムは、所定材料の層を順次積層する
とともに、各材料層ごとに彩色処理を行うことにより彩
色された造形物を作成する三次元造形システムにおい
て、三次元造形物を表出するための各材料層に対応した
N個(N:2以上の自然数)の断面データ(第1番目の
断面データ乃至第N番目の断面データ)を作成する第1
のデータ作成手段と、N個の前記材料の層を第1番目の
層から第N番目の層の順で積層方向に沿って形成する層
形成手段と、各材料層における彩色領域に着色剤を付与
する着色手段とを備え、第k(1≦k≦N)番目の断面
データは、第k番目の形状データ及び第k番目の色彩デ
ータを有し、層形成手段は、第k番目の形状データに基
づいて、第k番目の材料層を形成し、着色手段は、第k
番目の色彩データに基づいて、第k番目の材料層の彩色
領域に着色剤を付与し、三次元造形システムはさらに、
第m(1≦m≦N−1)番目の形状データに対応する第
m番目の材料層と、積層方向に関して隣り合う第m+1
番目の形状データに対応する第m+1番目の材料層との
排他的論理和領域を示すデータを作成する第2のデータ
作成手段を備えることを特徴とする。
【0012】排他的論理和領域を示すデータに基づい
て、第m番目の色彩データ又は第m+1番目の色彩デー
タが作成される。
【0013】ここで、排他的論理和領域とは、隣り合う
材料層の積層方向に関して重なり合わない領域からいず
れの材料層も存在しない領域を除いた領域、言い換えれ
ば、いずれか一方の材料層が他方の材料層より外側に突
出している領域を意味する。
【0014】一実施形態では、上側(第m+1番目)の
材料層が下側(第m番目)の材料層より外側に突出して
いる場所に関して、排他的論理和領域を示すデータに基
づいて、第m+1番目の色彩データが作成される。すな
わち、上側の材料層に関し、外側に突出している部分の
下面を彩色するのに、上側の材料層に着色剤を付与し
て、上側材料層に着色剤を浸透させることにより行う。
【0015】別の実施形態では、上側(第m+1番目)
の材料層が下側(第m番目)の材料層より外側に突出し
ている場所に関して、排他的論理和領域を示すデータに
基づいて、第m番目の色彩データが作成される。すなわ
ち、上側の材料層に関し、外側に突出している部分の下
面を彩色するのに、下側の材料層の上面に着色剤を付与
した上で、上側材料層の下面に着色剤を付着させること
により行う。
【0016】下側(第m番目)の材料層が上側(第m+
1番目)の材料層より外側に突出している場所に関し
て、排他的論理和領域を示すデータに基づいて、第m番
目の色彩データが作成される。すなわち、下側の材料層
に関し、外側に突出している部分の上面を彩色するの
に、該上面に直接着色剤を付与させることにより行う。
【0017】ある材料層の色彩データを作成するのに、
その上側との材料層との排他的論理和領域を示すデータ
と、その下側との材料層との排他的論理和領域を示すデ
ータとを用いてもよい。
【0018】本発明に係る三次元造形方法は、所定材料
の層を順次積層するとともに、各材料層ごとに彩色処理
を行うことにより彩色された造形物を作成する三次元造
形方法において、三次元造形物を表出するための各材料
層に対応したN個(N:2以上の自然数)の断面データ
(第1番目の断面データ乃至第N番目の断面データ)を
作成する第1のデータ作成工程と、N個(N:2以上の
自然数)の前記材料の層を第1番目の層から第N番目の
層の順で積層方向に沿って形成する層形成工程と、各材
料層の彩色領域に着色剤を付与する着色工程とを含み、
第k(1≦k≦N)番目の断面データは、第k番目の形
状データ及び第k番目の色彩データを有し、層形成工程
において、第k番目の形状データに基づいて、第k番目
の材料層が形成され、着色工程において、第k番目の色
彩データに基づいて、第k番目の材料層における色彩領
域に着色剤が付与され、三次元造形工程はさらに、第m
(1≦m≦N−1)番目の形状データに対応する第m番
目の材料層と、積層方向に関して隣り合う第m+1番目
の形状データに対応する第m+1番目の材料層との排他
的論理和領域を示すデータを作成する第2のデータ作成
工程を含むことを特徴とする。
【0019】排他的論理和領域を示すデータに基づい
て、第m番目の色彩データ又は第m+1番目の色彩デー
タが作成される。
【0020】本発明に係るデータ処理装置は、所定形状
の所定材料のN個(N:2以上の自然数)の層を第1の
層から第Nの層の順で積層するとともに、各材料層ごと
に彩色処理を行うことにより彩色された造形物を作成す
る三次元造形システムに用いるデータ処理装置におい
て、三次元造形物を表出するための各材料層に対応した
N個(N:2以上の自然数)の断面データ(第1番目の
断面データ乃至第N番目の断面データ)を作成する第1
のデータ作成手段を備え、第k(1≦k≦N)番目の断
面データは、第k番目の形状データ及び第k番目の色彩
データを有し、第k番目の形状データは、第k番目の材
料層を形成するために用いられ、第k番目の色彩データ
は、第k番目の材料層の彩色処理を行うために用いら
れ、データ処理装置はさらに、第m(1≦m≦N−1)
番目の形状データに対応する第m番目の材料層と、隣り
合う第m+1番目の形状データに対応する第m+1番目
の材料層との排他的論理和領域を示すデータを作成する
第2のデータ作成手段を備えることを特徴とする。
【0021】排他的論理和領域を示すデータに基づい
て、第m番目の色彩データ又は第m+1番目の色彩デー
タが作成される。
【0022】本発明に係るデータ処理方法は、所定形状
の所定材料のN個(N:2以上の自然数)の層を第1の
層から第Nの層の順で積層するとともに、各材料層ごと
に彩色処理を行うことにより彩色された造形物を作成す
る三次元造形システムに用いるデータ処理方法におい
て、三次元造形物を表出するための各材料層に対応した
N個(N:2以上の自然数)の断面データ(第1番目の
断面データ乃至第N番目の断面データ)を作成する第1
のデータ工程を含み、第k(1≦k≦N)番目の断面デ
ータは、第k番目の形状データ及び第k番目の色彩デー
タを有し、第k番目の形状データは、第k番目の材料層
を形成するために用いられ、第k番目の色彩データは、
第k番目の材料層の彩色処理を行うために用いられ、デ
ータ処理方法はさらに、第m(1≦m≦N−1)番目の
形状データに対応する第m番目の材料層と、積層方向に
関して隣り合う第m+1番目の形状データに対応する第
m+1番目の材料層との排他的論理和領域を示すデータ
を作成する第2のデータ作成工程を含むことを特徴とす
る。
【0023】排他的論理和領域を示すデータに基づい
て、第m番目の色彩データ又は第m+1番目の色彩デー
タが作成される。
【0024】本発明に係るデータ処理用プログラムは、
所定形状の所定材料のN個(N:2以上の自然数)の層
を第1の層から第Nの層の順で積層するとともに、各材
料層ごとに彩色処理を行うことにより彩色された造形物
を作成する三次元造形システムに用いるデータ処理用プ
ログラムにおいて、三次元造形システムは、三次元造形
物を表出するための各材料層に対応したN個(N:2以
上の自然数)の断面データ(第1番目の断面データ乃至
第N番目の断面データ)を作成する第1のデータ作成手
段を備え、第k(1≦k≦N)番目の断面データは、第
k番目の形状データ及び第k番目の色彩データを有し、
第k番目の形状データは、第k番目の材料層を形成する
ために用いられ、第k番目の色彩データは、第k番目の
材料層の彩色処理を行うために用いられ、三次元造形シ
ステムはさらに、第m(1≦m≦N−1)番目の形状デ
ータに対応する第m番目の材料層と、積層方向に関して
隣り合う第m+1番目の形状データに対応する第m+1
番目の材料層との排他的論理和領域を示すデータを作成
する第2のデータ作成手段を備え、データ処理用プログ
ラムは、第1のデータ作成手段に、造形物の三次元デー
タを所定ピッチでスライスしたN個の形状データを作成
させ、第2のデータ作成手段に、排他的論理和領域を示
すデータを作成させ、排他的論理和領域を示すデータに
基づいて、第1の作成手段に、第m番目の色彩データ又
は第m+1番目の色彩データを作成させることを特徴と
する。
【0025】本発明に係る記録媒体は、本発明に係るデ
ータ処理用プログラムが記録された記録媒体であること
を特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を説明する。
【0027】本発明に係る三次元造形システムの全体的
な構成を図1に示す。この三次元造形システム1は、造
形対象物の彩色造形を行う三次元造形装置100と、三
次元造形装置100に対して制御信号及び造形対象物の
断面画像に関する二次元画像データを供給するホストコ
ンピュータ2とから構成されている。
【0028】三次元造形装置100は、後述するように
所定の粉体材料にバインダとして紫外線硬化樹脂を塗布
し、紫外線を照射することにより粉体材料を結合させ、
さらにカラーインクによる彩色処理を行うことによりカ
ラーの粉体材料の結合体を順次形成していき、最終的な
結合体として彩色された造形物を作成するものである。
【0029】ホストコンピュータ2は、制御部2a、デ
ィスプレイ2b、キーボード2c、及びマウス2dを含
んで構成されるいわゆる一般的なコンピュータシステム
である。制御部2aには、予め入力されている三次元造
形対象物の三次元画像データを、所定のピッチで例えば
水平方向に関してスライスして得られたデータを基に、
バインダを塗布する領域を示す形状データと彩色領域を
示す彩色領域とからなる断面データを作成する処理を行
うプログラムが搭載されている。このため、ホストコン
ピュータ2は、造形対象物の三次元画像データから造形
すべき対象物の断面データ(二次元画像データ)を作成
することができ、その作成された断面データを三次元造
形装置100に供給する。断面データについては後で詳
細に説明する。
【0030】なお、ホストコンピュータ2が三次元造形
装置100に対し三次元画像データを供給するのみで、
三次元造形装置100側において、三次元画像データか
ら断面データを作成するようにしてもよい(後述の表1
(d)参照)。
【0031】ホストコンピュータ2と三次元造形装置1
00との間では、オンラインによるデータ等の受け渡し
が可能であるとともに、可搬型の記録メディア3を用い
たオフラインによるデータ等の受け渡しも可能である。
記録メディアとしては光磁気ディスク(MO)、コンパ
クトディスク(CD−RW)、ディジタルビデオディス
ク(DVD−RAM)、メモリカード等がある。
【0032】次に三次元造形装置100の一実施形態に
ついて説明する。図2は、三次元造形装置100の外観
を示す斜視図である。三次元造形装置100は、制御部
20、粉体供給部30、粉体伸展・バインダである紫外
線硬化樹脂の塗布・紫外線照射・カラーインク塗布を行
うヘッド部40、及び造形部50(これら制御部20、
粉体供給部30、ヘッド部40、及び造形部50は後述
する。)が内蔵されたハウジング10と、ハウジング上
部側に設けられた造形部50を覆うカバー10aとを備
えている。
【0033】カバー10aは、ガラスやアクリル樹脂等
の透明な材質で形成されており、造形中の状況を視認す
ることができるように構成されている。また、このカバ
ー10aには、造形時に照射される紫外線を遮光する処
理が施されている。さらに、造形中にカバー10aを開
けると、即時に紫外線照射を停止し、ヘッド部40が所
定の位置で待機するようにしてある。
【0034】ハウジング10の前面側には液晶ディスプ
レイ(LCD)11、操作スイッチ12、記録メディア
3の着脱口13が配置されており、また側面にはディジ
タル入出力端子14が設けられている。液晶ディスプレ
イ11は、操作入力を行う際の操作案内画面の表示手
段、及び三次元造形装置100の動作状況を表示する手
段として用いられる。ディジタル入出力端子14は、R
S232C端子やSCSI端子あるいはIEEE139
4端子等の汎用の端子である。
【0035】図3は、三次元造形装置100の造形処理
を行う主要部である、粉体供給部30、ヘッド部40、
及び造形部50を示す。
【0036】図4に示すように、粉体供給部30は、粉
体31を貯蔵する機能と、粉体31をヘッド部40の二
次ホッパ471(図5)に所定量供給する機能を備えて
いる。粉体供給部30は、一次ホッパ32、ロータ3
3、及びアジテータ34を備えており、ロータ33の回
転数を制御することにより、二次ホッパ471に供給す
る粉体の量を制御するようにしてある。アジテータ34
は、回転することにより、粉体31がブロッキングする
のを防止するようになっている。粉体31については、
発色を良くするため、白色のものを使用するのが好まし
い。白い用紙の上に印刷する場合などにおいては、彩色
箇所のみ有色のインクを塗布することで下地の白色との
バランスで色の階調表現が可能となるが、三次元造形物
の彩色にも同様のことが言えるため、白色の粉体材料を
使用するのが望ましいこととなる。また、本実施形態で
は、粉体供給部30としてロータリ式の供給機構を示し
ているが、振動式や回転羽根式あるいはベルト式などの
供給機構でもよい。
【0037】図5に示すように、ヘッド部40は、イン
クジェットヘッド部41、紫外線照射部46及び粉体伸
展部47から構成されている。本実施形態では、ヘッド
部40は、インクジェットヘッド部41、紫外線照射部
46及び粉体伸展部47全体を、水平面内でX方向(図
面左右方向)に関して往復移動させるための1つのX方
向移動部49(図6)により一体で移動するようにして
ある。X方向移動部49は、X方向に伸びるガイドレー
ル(図示せず)に沿って、X方向に往復移動できるよう
にしてある。
【0038】しかしながら、より細かい移動・速度制御
が必要な場合、インクジェットヘッド部41、紫外線照
射部46、粉体伸展部47それぞれにX方向移動機構を
設け、別々に駆動させるようにしてもよい。
【0039】インクジェットヘッド部41は、粉体を結
合させるためのバインダとなる紫外線硬化樹脂、及び粉
体の結合体を着色する複数のインクを収容するタンク4
3と、タンク内の紫外線硬化樹脂またはインクを吐出さ
せるノズル44と、タンク43及びノズル44を、X軸
と直交し且つX軸と同一水平面内のY軸方向(紙面表裏
方向)に関して往復移動させるためのインクジェットヘ
ッドY方向移動部45とを備えている。Y方向移動部4
5は、X方向移動部49とともにX方向に移動できるY
方向に伸びるガイドレール(図示せず)に沿って、Y方
向に往復移動できるようにしてある。
【0040】さらに詳しくは、タンク43は、それぞれ
異なる色のインクを収容する複数のタンク(この例では
4つのタンク)43a〜43dと、紫外線硬化樹脂用タ
ンク43eとを備えている。具体的には、それぞれのタ
ンク43a〜43dには、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)の3原色およびW(ホワイト)のイ
ンクが収容されている。着色剤である各インクは、粉体
材料と結合しても変色しないものであり、長時間経過し
ても変色・退色しないものを使用するのが望ましい。一
般に、彩色を行うためにはY、M、Cの三原色を混色す
ればよいが、色の濃淡(階調)を表現するためには、三
原色に加えて白色のインクを吐出し混色することが有効
となる。一般のプリンタ等では白色の紙にインク、トナ
ー等で字、画像をプリントしていくため、基材となる紙
の白色を利用すれば白色インクは必要でなく、Y、M、
Cの三色を使用するだけで原理的に各色成分の濃淡を表
現することができる。しかしながら、三次元造形の材料
となる粉体の色が白色でないような場合には、白色のイ
ンクを使用することが特に有効となる。
【0041】紫外線硬化樹脂用タンク43eには、紫外
線硬化樹脂補充用タンク48が接続され、図示しないポ
ンプにより紫外線硬化樹脂を補充することができる。こ
の紫外線硬化樹脂については、インクジェットヘッドを
用いて吐出が可能なように粘度の低いもの、例えば分子
量の低いアクリルモノマー系の樹脂を利用するのが好ま
しい。なお、紫外線硬化樹脂として、エポキシ系の樹脂
などを利用してもよい。
【0042】ノズル44は、インクジェットヘッド部4
1の下部に配置され、インクジェットヘッドY方向移動
部45とともに一体となってY方向に関して移動自在と
なっている。ノズル44は、タンク部43のタンク数と
同数の吐出ノズル44a〜44eを備え、各吐出ノズル
44a〜44eはタンク43a〜43eと個別に連結さ
れている。各吐出ノズル44a〜44eは、例えばイン
クジェット方式等で微小な液滴として紫外線硬化樹脂ま
たはインクを吐出するノズルである。各吐出ノズル44
a〜44eによる紫外線硬化樹脂又はインクの吐出は、
インクジェットヘッド駆動部241(図6)によって個
別に制御されており、紫外線硬化樹脂又はインクがノズ
ル44に対向する位置に設けられている造形部50の粉
体層(後述)に付着する。
【0043】上述したように、インクジェットヘッド部
41は、X方向移動部49及びY方向移動部45によ
り、X軸及びY軸によって規定される平面内で移動でき
るようになっている。X方向移動部49及びY方向移動
部45は、制御部20からの駆動信号に基づいて、イン
クジェットヘッド部41をXY平面における駆動範囲内
で任意の位置に移動させることができる。そして、イン
クジェットヘッド駆動部241は、XY平面におけるノ
ズル44の位置に応じて複数吐出ノズル44a〜44e
のうちから選択的に紫外線硬化樹脂又はインクの吐出を
行うように制御し、造形部50の粉体層の必要な部分に
紫外線硬化樹脂又はインクを付与するようになってい
る。
【0044】なお、各ノズル44a〜44eは、一体と
してでなく独立してX方向及びY方向に移動できるよう
にしてもよい。また、各タンク43a〜43eに対し、
ノズルを図5の紙面表裏方向に沿って複数設けてもよ
い。
【0045】紫外線照射部46は、紫外線を照射するこ
とにより紫外線硬化樹脂を硬化させ、粉体を結合させる
機能を有する。紫外線照射部46は、インクジェットヘ
ッド部41ととともに、X方向移動部49によりX方向
に関して移動することができる。あるいは、上述したよ
うに、独立してX方向に移動できるようにしてもよい。
紫外線照射部46はまた、Y方向移動部242(図6)
によりY方向に関して独立して移動できるようにしてあ
る。紫外線照射部46の光源として例えば紫外線LED
が用いられ、粉体層の必要な部分に対しスポット状に紫
外線が照射されるようにしてある。紫外線照射部の光源
としてY方向に延設された紫外線ランプを用い、紫外線
照射部のY方向の移動を省略してもよい。
【0046】粉体伸展部47は、二次ホッパ471、シ
ャッタ472、ブレード473及び伸展ローラ474か
ら構成される。これらの部材471、472、473、
474は、Y方向に沿って延設されている。粉体伸展部
47は、粉体供給部30から供給された粉体層を一層作
成するのに必要な粉体を二次ホッパ471に収納すると
ともに、所定の位置でシャッタ472を開口し粉体を投
下するようにしてある。X方向移動部49によりX方向
に粉体伸展部47が移動すると、ブレード473、及び
回転している伸展ローラ474により、投下された粉体
を伸展し、均一な粉体の層が作成されるようにしてあ
る。
【0047】図3に戻って、造形部50は、凹状部を有
する造形部本体51、造形部51の凹状部の底面を形成
するように設けられている造形ステージ52、及び造形
ステージ52を(XY平面に直交する)Z方向に移動さ
せるZ方向移動部(造形ステージ昇降機構)53を備え
ている。造形部50は、粉体を用いて造形物を作成する
ためのワーク領域を提供する役目を果たしている。
【0048】造形部本体51は、その左上側端部におい
て、一次ホッパ32から二次ホッパ471に粉体を供給
し、その右上側端部において、二次ホッパ471から粉
体を投下し該粉体を一次的に保持するようにしてある。
【0049】造形ステージ52は、XY断面において矩
形型の形状を有し、その側面が造形部本体51における
凹状部の垂直内壁51aと接している。
【0050】Z方向移動部53は、造形ステージ52に
連結された支持棒53aと、支持棒53aを垂直方向に
移動するための駆動部53bとを有しており、支持棒5
3aが、駆動部53bによって垂直方向に移動されるこ
とにより、支持棒53aと連結した造形ステージ52が
Z方向に沿って昇降できるようにしてある。
【0051】造形ステージ52と造形部本体51の垂直
内壁51aとで形成される直方体状の三次元空間(凹状
部の空間)は、造形物を作成するためのワーク領域とし
て機能する。そして、造形ステージ52上に粉体の薄層
が一層ごとに順次形成されるとともに、一層形成ごとに
紫外線硬化樹脂の吐出、紫外線の照射による該樹脂
の硬化、インクの吐出、のシーケンスを行うことによ
り粉体の必要な部分を接合及び彩色して造形物が作成さ
れるようになっている。
【0052】図6は、三次元造形システム1の機能構成
を示すブロック図である。ホストコンピュータ2側で作
成又は入力されたデータ等は、ディジタル入出力端子1
4を経由してホストコンピュータ2からインターフェー
ス21に入力したり、あるいは記録メディア3からイン
ターフェース21に入力する。
【0053】三次元造形装置100を制御する制御部2
0は、汎用コンピュータと同様の機能を有する。システ
ムコントローラ201は、粉体供給部30、ヘッド部4
0、X方向移動部49、及び造形部50に対する制御を
行う。
【0054】システムコントローラ201は、粉体供給
部30に対しては、ロータ33を駆動する駆動モータ2
31、アジテータ34を駆動する駆動モータ232を制
御する。ヘッド部40に対しては、インクジェットヘッ
ド部41を駆動するインクジェットヘッド駆動部24
1、インクジェットヘッド用のY方向移動部45、粉体
伸展部47、紫外線照射部46の紫外線光源を点灯させ
る点灯制御部243、及び紫外線照射部用のY方向移動
部242を制御する。
【0055】システムコントローラ201は、X方向移
動部49に対しては、X方向駆動モータ248を制御
し、X方向に関する位置を検出するエンコーダ244、
X方向に関する基準位置を検出するHP(Home Positio
n)センサ245からの信号を受信する。造形部50に対
しては、造形ステージ昇降機構53を駆動する駆動モー
タ251を制御する。
【0056】また、システムコントローラ201は、キ
ャラクタジェネレータ203に対して液晶ディスプレイ
11の画面上に適切な文字や記号等を表示させるための
指示を与えるとともに、操作スイッチ12からの入力情
報を受信することができるように構成されている。
【0057】(断面データの作成から造形に到るまでの
ホストコンピュータ及び三次元造形装置断面データの役
割と特徴)表1は、造形対象物の三次元画像データから
造形すべき対象物の断面データを作成し、このデータに
基づいて造形するまでにおける、ホストコンピュータ2
と三次元造形装置100の役割と特徴を4つに分けて表
している。
【0058】初めに表1(a)の場合について説明す
る。ホストコンピュータ2は、造形対象物の三次元画像
データから造形すべき対象物の断面データを順次作成し
ながら三次元造形装置100へ順次送信を行う。
【0059】より具体的には、ホストコンピュータ2
は、三次元画像データから造形対象物を水平方向にスラ
イスしたデータに基づいて断面データを順次作成する。
断面データは、積層する粉体一層分の厚みに相当するピ
ッチ(層厚t)で作成される。このピッチは、所定範囲
内(粉体を結合可能な厚みの範囲)で変更可能である。
【0060】図7は、作成される断面データの一例を示
す図である。図7に示すように、三次元画像データか
ら、断面データとして形状データと色彩データを作成す
る。、形状データは、上述したように紫外線硬化樹脂を
塗布する領域を表わすデータである。また、色彩データ
は、上述したようにインクを塗布する彩色領域を示すデ
ータであり、三次元造形物の表面に現れる部分に対応し
たデータのみが、YCMWの色情報を有している。断面
データ(形状データ及び色彩データ)の作成方法につい
ては、図15〜図25を参照して後で詳しく説明する。
【0061】三次元造形装置100は、断面データを順
次受け取った後、そのデータによる造形を行う。この場
合、三次元造形装置100では断面データを作成する機
能を必要としないので負荷が軽くすむ。また、ホストコ
ンピュータ2のメモリ容量は最小でよい。しかし、全体
の断面画像データを予めチェックすることができないの
で、データの最後の方にエラーがあるとそれまでの造形
が無駄となってしまう。
【0062】次に表1(b)の場合について説明する。
ホストコンピュータ2は、造形対象物の三次元画像デー
タから造形すべき対象物の断面データを一括作成し、三
次元造形装置100へは順次送信を行う。三次元造形装
置100は、断面データを順次受け取り、そのデータに
よる造形を行う。この場合、三次元造形装置100で
は、表1(a)の場合と同様に断面画像データを作成す
る機能を必要としないので負荷が軽くすむ。また、ホス
トコンピュータ2は、造形が終了するまでタスクから開
放されないが、造形中の状態を常に確認することができ
る。
【0063】次に表1(c)の場合について説明する。
ホストコンピュータ2は、造形対象物の三次元画像デー
タから造形すべき対象物の断面データを一括作成し、三
次元造形装置100へ一括送信を行う。三次元造形装置
100は、大量の断面データを受け取るので大容量のメ
モリに蓄え、その後造形を行う。この場合、ホストコン
ピュータ2はデータを送信後タスクから開放される。
【0064】次に表1(d)の場合について説明する。
ホストコンピュータ2は、造形対象物の三次元画像デー
タを三次元造形装置100へ送信を行う。三次元造形装
置100は、受け取った造形対象物の三次元画像データ
から造形すべき対象物の断面データを作成し造形を行
う。この場合、三次元造形装置100では断面データを
作成する機能を必要とするので負荷が重くなる。また、
ホストコンピュータ2はジョブ管理的な機能ですむ。し
かし、三次元造形装置100をネットワーク環境下での
プリンタライクな使い方をする場合には適している。
【0065】表1
【0066】(ホストコンピュータによる処理)図8、
9は、ホストコンピュータ2における処理手順に関する
フローチャートである。まず、造形対象物の三次元画像
データを入力する(ステップS1)。三次元画像データ
は、例えば、DXF、IGES、VRML、STLなど
の各種三次元データ形式、あるいは造形対象物の三次元
座標点を記した点群データである。データはデータ自身
の持つ座標系で定義されており、この座標系を三次元造
形物が作成される領域の座標系に変換する(ステップS
2)。次に造形に関するパラメータを入力する(ステッ
プS3)。ここでは、造形サイズやスライスピッチ等の
情報を入力する。ステップS4では、データのソリッド
化を行う。三次元画像データがSTL形式やVRML形
式の場合は、物体の表面の情報が記述されているだけで
ある。その表面情報が中身の詰まった物体として整合性
がとれているかどうかを確認する。ここでは、頂点が複
数で構成しているか単独で構成しているか(即ち、閉じ
ているか否か)、面の位相補償(即ち、面の表裏が反転
していなか)等のチェックを行う。
【0067】ステップS5では、データのエラー確認を
行う。ステップS4のデータチェックで、エラーがなけ
ればステップS6へ、エラーがあればステップS7へ進
む。ステップS6ではデータの補正を行う。エラーが発
生している部分は警告表示されているので、対話式に順
次データの補正を行う。以上の処理で、閉じた空間を示
す表面データが得られる。その後、ステップS7でデー
タのソリッド化を行う。つまり、閉じた空間のどちら側
が詰まっているのかを示す情報を付与する。
【0068】ステップS8では、表1の各場合に応じて
断面データ作成およびデータ送信を行う。
【0069】図9(a)は表1(a)の場合のフローを
示している。まず、ステップS811で造形パラメータ
を送信する。ステップS812でデータ補正済みの三次
元画像データから断面データ一層分を作成し、造形装置
の準備がOKであれば(ステップS813)、ステップ
S814で断面データ一層分を送信する。次のステップ
S815では、予め断面データ量がわかっているので、
全データを送信したのであれば終了し、データが残って
いるのであれば、ステップS812、S813、S81
4を繰り返し行う。
【0070】図9(b)は表1(b)の場合のフローを
示している。まずステップS821で造形パラメータを
送信する。ステップS822ではデータ補正済みの三次
元画像データから断面データを一括作成する。造形装置
の準備がOKであれば(ステップS823)、S824
では断面データ一層分を送信する。次のステップS82
5では、予め断面データ量がわかっているので、全デー
タを送信したのであれば終了し、データが残っているの
であれば、ステップS823、S824を繰り返し行
う。
【0071】図9(c)は表1(c)の場合のフローを
示している。まずステップS831で造形パラメータを
送信する。ステップS832ではデータ補正済みの三次
元画像データから断面データを一括作成する。次のステ
ップS833で断面データを一括送信し終了する。
【0072】図9(d)は表1(d)の場合のフローを
示している。まずステップS841で造形パラメータを
送信する。ステップS842ではデータ補正済みの三次
元画像データを送信し終了する。
【0073】図8に戻って、データ送信が終了し、ステ
ップS9で三次元造形装置100からの終了コマンドを
確認すると、ステップS10でデータの履歴情報の更新
を行う。これは、三次元画像データのファイルに造形パ
ラメータやデータ補正等の情報を付加することで、次回
の造形時(リピートする場合)において、この履歴情報
を元にして簡単に造形物を再現することを可能とするた
めである。
【0074】(三次元造形装置100における処理)図
10は、三次元造形装置100における処理手順に関す
るフローチャートである。
【0075】図10(a)は表1(a)の場合のフロー
を示している。まずステップS1011において、三次
元造形装置100の制御部20のシステムコントローラ
201が、断面データ一層分を受信すると、このデータ
を基に粉体供給部30、ヘッド部40、X方向移動部4
9、及び造形部50に送信するための駆動信号を作成す
る。ステップS1012で駆動信号を送信して一層分の
造形処理を行うと、ステップS1013で一層分の造形
処理終了を表わす信号をホストコンピュータ2に送信し
終了する。造形処理工程は後で詳細に説明する。
【0076】図10(b)は表1(b)の場合のフロー
を示している。この場合、図10(a)と同様に、制御
部20のシステムコントローラ201は、断面データを
一層分受信すると、粉体供給部30、ヘッド部40、X
方向移動部49、及び造形部50に送信するための駆動
信号を作成し(ステップS1021)、一層分の造形処
理を行い(ステップS1022)、造形処理終了信号を
ホストコンピュータ2に送信し(ステップS102
3)、終了する。
【0077】図10(c)は表1(c)の場合のフロー
を示している。まずステップS1031において、制御
部20のシステムコントローラ201が、断面データを
一括して受信すると、一層分のデータを基に粉体供給部
30、ヘッド部40、X方向移動部49、及び造形部5
0に送信するための駆動信号を作成する。ステップS1
032で駆動信号を送信して一層分の造形処理を行う。
次のステップS1033では、予め断面データ量が分か
っているので、全層に対し造形処理が終了したのであれ
ば、造形処理終了信号をホストコンピュータ2に送信し
て終了し(ステップS1034)、断面データが残って
いるのであれば、ステップS1031、S1032を繰
り返し行う。
【0078】図10(d)は表1(d)の場合のフロー
を示している。まずステップS1041において、制御
部20のシステムコントローラ201が、データ補正済
みの三次元画像データを受信すると、データ補正済みの
三次元画像データから断面データを作成する。そして、
一層分の断面データを基に粉体供給部30、ヘッド部4
0、X方向移動部49、及び造形部50に送信するため
の駆動信号を作成する(ステップS1042)。ステッ
プS1043において駆動信号を送信して一層分の造形
処理を行う。次のステップS1044では、予め断面デ
ータ量が分かっているので、全層に対し造形処理が終了
したのであれば、造形処理終了信号をホストコンピュー
タ2に送信して終了し(ステップS1045)、断面デ
ータが残っているのであれば、ステップS1042、S
1043を繰り返し行う。
【0079】(三次元造形装置の造形動作)次に、図1
1〜14を参照して、三次元造形装置100の造形動作
を説明する。
【0080】まず、ヘッド部40は、造形部本体51左
上側端部に配置され、粉体供給部30により二次ホッパ
471に粉体31が供給される[図11(a)]。
【0081】次に、ヘッド部40は、X方向移動部49
(図6)とともに、図示しないガイドレールに沿って+
X方向に向かい、初期位置である造形部本体51右上側
端部まで移動する[図11(b)]。このとき、造形ス
テージ52は、造形部50の上端位置と同一の高さに配
置されている。
【0082】続いて、造形部本体51右上側端部におい
て二次ホッパ471から粉体31が投下されるととも
に、造形ステージ52がZ方向移動部53により、ホス
トコンピュータ2から入力された上記層厚tに基づき、
その厚さに相当する距離だけ下降されて保持される[図
12(c)]。
【0083】そして、ヘッド部40は、−X方向に移動
を行うことにより、三次元造形物の造形において材料と
なる粉体31の供給を行いつつ、ブレード473及び伸
展ローラ474により粉体31の1層分の薄層形成(粉
体層80)を行うとともに、インクジェットヘッド部4
1から所定領域に、紫外線硬化樹脂の吐出を行うことで
粉体31の必要な部分82の結合を行う[図12
(d)]。
【0084】なお、粉体供給部30から1層分形成時
(−X方向に沿った1回の移動を行う間)に供給される
粉体材料の量は、1層分形成に必要な量よりも若干多め
に設定され、造形時に粉体が不足することを回避してい
る。このため、1層分形成後は粉体材料が余ることとな
るが、余った粉体材料は、−X方向に沿って移動するブ
レード473と伸展ローラ474により払い出され、−
X方向に関して造形ステージ52と造形部本体51左上
側端部の間に配置された粉体回収口(図示せず)から落
下するようにしてある。
【0085】ヘッド部40が−X方向に移動する際には
また、紫外線照射部46によって粉体層80に対して紫
外線を照射する。これにより、粉体層80に塗布された
紫外線硬化樹脂のバインダが硬化され、粉体材料の結合
体82が形成される。バインダが塗布されない領域の粉
体は、後に除去することが可能である。
【0086】そして、ヘッド部40が造形部本体51左
上側端部に到達すれば、1回の粉体材料の結合動作が終
了し、1層分の造形が完了することとなる[図13
(e)]。
【0087】そこで、再び二次ホッパ471に粉体31
が供給された後、ヘッド部40は、+X方向に向かって
移動を行い、紫外線照射によりバインダが硬化し形成さ
れた粉体材料の結合体82に、インクジェットヘッド部
41から各色のインクを吐出する[図13(f)]。具
体的には、三次元造形物の表面近傍となる彩色領域に対
してインクが塗布され、これにより、三次元造形物に対
して彩色が施されることとなる。なお、この際には、粉
体層80に塗布された紫外線硬化樹脂の硬化を確実にす
るため、紫外線照射部46から紫外線を照射するのが好
ましい。また、ヘッド部40が+X方向に向かって移動
する場合、粉体層80を僅かに下降させ、伸展ローラ4
74と粉体層80が接触するのを防止するのが好まし
い。
【0088】ヘッド部40が造形部本体51右上側端部
に到達すると[図14(g)]、造形ステージ52は、
層厚tに応じた距離だけ下降する。これにより、バイン
ダによる必要な結合が完了した粉体層80の上方に、新
たな粉体の層を1層分形成するためのスペースを形成す
ることができる。
【0089】そして、図12(c)〜図14(g)に示
す工程を繰り返して、造形物84を完成させる[図14
(h)]。
【0090】(断面データ作成方法)次に、断面データ
(形状データ及び色彩データ)作成方法を、図15〜2
5を参照して説明する。
【0091】三次元画像データ(立体データ)は、複数
のポリゴン(例えば、三頂点の三角形ポリゴン)から構
成されているとし、各ポリゴンは、各頂点の座標、ポリ
ゴンの外向きの法線ベクトル(これは、対応する立体物
表面上における外向きの法線ベクトルを表わす。)、及
び色(これは、対応する立体物表面の色を表わす。)か
ら定義されるものとする。
【0092】図15は、三次元造形装置100のワーク
領域の座標系(上述のXYZ座標系)で記述された三次
元画像データの一例である、表面に色のある球のデータ
を示す。Z軸に平行な面で順次スライスしたデータ(以
下、前データという。)に基づいて断面データを作成す
るものとすると、球のスライス面を示す前データは、図
16(a)に示すように、色のついた輪郭線で囲まれた
円を示すデータである。この前データを基に、バインダ
である紫外線硬化樹脂を塗布する領域を示す形状データ
と、インクを塗布する彩色領域を示す色彩データを、そ
れぞれ例えば以下のように作成する。
【0093】(形状データ作成方法の一例)図16
(a)に示す輪郭線は、細かく見ると、図16(b)に
示すように各ポリゴンとスライス面との交線である線分
の集合になっている。さらに詳しくは、輪郭線は、各ポ
リゴンを定義する外向きの法線ベクトルをスライス面上
に射影した法線ベクトルvを持った線分の集合である。
射影法線ベクトルの向きからある領域が球の内側である
か外側であるかがわかる。そして、輪郭線で囲まれた内
側の閉鎖領域をバインダ塗布領域とし、形状データとし
て、バインダ塗布領域をTRUE、その他の領域をFA
LSEとする2値データを作成する。この方法を用いれ
ば、一つのスライス面に閉じた領域が2つ以上存在する
場合でもバインダ塗布領域を求めることができる。な
お、図では上記線分は直線状であるが、曲線状の場合も
あり得る。例えば、ポリゴン表面を、ベジェ曲線やBス
プライン曲線などのパラメトリック曲線を用いて曲面状
に変換したものを三次元画像データに利用した場合であ
る。
【0094】(色彩データ作成方法の一例)図16
(a)に示す輪郭線は太さを持たないが、彩色造形物を
作成するには、ある程度の大きさを有する彩色領域を設
定する必要がある。彩色領域はまた、上述したように、
外側から見て完成物に彩色されていない部分がなく、ま
た外側から見えない部分に彩色しないように設定される
ことが望ましい。例えば図17に示すように、Z方向に
粉体層L〜Lを順次積層する場合、各粉体層のバイ
ンダ塗布領域K〜Kに対し、少なくとも符号202
で表わされる領域が彩色されている必要がある。
【0095】インクジェットヘッドによりインクが直接
付着できない部分、例えば、バインダ塗布領域Kより
外側に突出したバインダ塗布領域Kの下面204を彩
色する方法としては、粉体層L上にインクを付与
し、これをバインダ塗布領域K2の下面部分204に付
着させる方法、粉体層L上にインクを付与し、イン
クが粉体層L下面まで浸透した上で粉体層Lを硬化
させる方法などが考えられる。
【0096】また、各粉体層に対しインクを、図17に
示す領域202より内側の領域(例えば図の領域206
であり、以下、内側マージン領域という。)まで付与
し、これにより、無地の部分が確実にないようにするの
が好ましい。また、階段状の造形物外形の鉛直部分、例
えば図の領域210へのインク付与を、該領域210近
傍の粉体層L上面部分にインクを塗布しバインダ塗布
領域Kを浸透させることにより行う方法などが考えら
れるが、これとともに、領域202より外側の領域20
8(以下、外側マージン領域という。)までインクを付
与し、このインクがバインダ非塗布領域を浸透して鉛直
部分210に付着するようにするのが好ましい。
【0097】以下に示すように、ある粉体層に対応する
色彩データは、該粉体層に対応する形状データ(バイン
ダ塗布領域を示すデータ)と、隣り合う粉体層に対応す
る形状データとに基づいて作成される。これについて、
図18に示すように粉体層L 、L、Lの順に3層
を積層する例に基づいて説明する。粉体層Lのバイン
ダ塗布領域Kは、隣り合う粉体層L、Lのバイン
ダ塗布領域K、Kよりも外側に突出している。
【0098】図19は、上記の方法、すなわち粉体層
のバインダ塗布領域Kの下面部分へのインクの付
着を、粉体層L上面へのインクの付与により行う場合
における、バインダ及びインクの塗布手順を示す工程図
である。この場合、色彩データ上で、粉体層L上面へ
のインクの塗布領域RL2は、Boolean演算式
で、 (式1) RL2=(RK2+RK3−RK2K3)+R+R で表わされる。ここで、RK2、RK3はそれぞれ、バ
インダ塗布領域K、K をTRUE、その他の領域を
FALSEとする形状データ(2値データ)である。R
、Rはそれぞれ、内側マージン領域、外側マージン
領域をTRUE、その他の領域をFALSEとする2値
データである。
【0099】式1は、粉体層Lに対するインク塗布領
域が、バインダ塗布領域Kとバインダ塗布領域K
の排他的論理和領域(第1項で表わされる領域)にマー
ジン領域(第2、3項で表わされる領域)を加えたもの
として設定されることを意味する。
【0100】以下の説明では、粉体層L、L、L
に対応する形状データをそれぞれ第1、第2、第3の形
状データという。
【0101】まず粉体層Lに対し、第1の形状データ
に基づいてバインダを塗布する[工程(a)]。次に、
バインダ塗布領域Kとバインダ塗布領域Kとの排他
的論理和領域を第1及び第2の形状データに基づいて演
算し、上記排他的論理和領域とマージン領域とに対応し
た粉体層L上面部分L1cにインクを塗布する[工程
(b)]。
【0102】続いて粉体層L上に粉体層Lを形成
し、第2の形状データに基づいてバインダを粉体層L
上に塗布する[工程(c)]。さらに、バインダ塗布領
域Kとバインダ塗布領域Kとの排他的論理和領域を
第2及び第3の形状データに基づいて演算し、上記排他
的論理和領域とマージン領域とに対応した粉体層L
面部分L2cにインクを塗布する[工程(d)]。最後
に、粉体層L上に粉体層Lを形成し、第3の形状デ
ータに基づいてバインダを粉体層L上に塗布する[工
程(e)]。
【0103】図20は、上記の方法、すなわち粉体層
のバインダ塗布領域Kの下面部分へのインクの付
着を、粉体層L上面にインクを付与し該インクが粉体
層L 下面まで浸透させることにより行う場合におけ
る、バインダ及びインクの塗布手順を示す工程図であ
る。この場合、色彩データ上で、粉体層L上面へのイ
ンク塗布領域RL2は、Boolean演算式で、 (式2) RL2=(RK1+RK2−RK1K2)+(RK2+RK3 −RK2K3)+R+R で表わされる。
【0104】式2は、粉体層L上面に対するインク塗
布領域が、バインダ塗布領域KとKとの排他的論理
和領域(第1項で表わされる領域)及び/又はバインダ
塗布領域KとKの排他的論理和領域(第2項で表わ
される領域)に、マージン領域(第3、4項で表わされ
る領域)を加えたものとして設定されることを意味す
る。
【0105】まず粉体層Lに対し第1の形状データに
基づいてバインダを塗布する[工程(a)]。次に、粉
体層L上に粉体層Lを形成し、粉体層Lに対し第
2の形状データに基づいてバインダを塗布する[工程
(b)]。続いて、バインダ塗布領域Kとバインダ塗
布領域Kとの排他的論理和領域を第1及び第2の形状
データに基づいて演算するとともに、バインダ塗布領域
とバインダ塗布領域Kとの排他的論理和領域を第
2及び第3の形状データに基づいて演算し、これら排他
的論理和領域とマージン領域とに対応した粉体層L
面部分L2cにインクを塗布する[工程(c)]。工程
(b)、(c)においては、バインダ塗布領域Kは未
硬化である。そして、インクが粉体層L下面まで浸透
した時点でバインダ塗布領域Kを硬化させ、最後に、
粉体層L上に粉体層Lを形成し、第3の形状データ
に基づいてバインダを粉体層L上に塗布する[工程
(d)]。
【0106】(色彩データ作成方法の別の例)色彩デー
タ作成方法の別の例を、図21に示すように粉体層
、L、Lの順に3層を積層する例に基づいて説
明する。以下の説明では、粉体層L、L 、Lに対
応する前データをそれぞれ前データD、D、D
いう。
【0107】ある立体に対する隣り合う3つのスライス
データ(前データ)D、D、D (これを基に、上
述のように形状データが作成される。)が、図21
(a)に示すような輪郭線で囲まれた色のついた円を表
わすものとする。上記と同様の方法、すなわち粉体層
のバインダ塗布領域Kの下面部分へのインクの付
着を、粉体層L上面へのインクの付与により行う場
合、前データD上の円のデータ点Pにおける彩色領域
L2を、色彩データ上において、Boolean演算
式で、 (式3)RL2=R+R+R とする。ここで、Rは、データ点Pから前データD
上の輪郭線までの最短位置をデータ点Qとしたときの、
前データDのスライス面への線分PQの射影したデー
タ部分PQ’をTRUE、その他の領域をFALSEと
する2値データである。
【0108】そして、彩色領域RL2を前データD
の円の全てのデータ点に関して求めたものを、色彩デー
タ上の全彩色領域とする。これは、粉体層Lに対する
インク塗布領域が、バインダ塗布領域Kとバインダ塗
布領域Kとの排他的論理和領域にマージン領域を加え
たものとして設定されることを意味する。
【0109】上記と同様の方法、すなわち粉体層L
のバインダ塗布領域Kの下面部分へのインクの付着
を、粉体層L上面にインクを付与し該インクを粉体層
下面まで浸透させることにより行う場合、前データ
上の円のデータ点Pにおける彩色領域RL2を、色
彩データ上において、Boolean演算式で、 (式4)RL2=R+R+R+R とする。ここで、Rは、データ点Pから前データD
上の輪郭線までの最短位置をデータ点Tとしたときの、
前データDのスライス面への線分PTの射影したデー
タ部分PT’をTRUE、その他の領域をFALSEと
する2値データである。但し、データ点PからQ’に向
かうベクトルが輪郭線の外側領域に向かう場合(すなわ
ち、バインダ塗布領域KがKより外側に突出する場
合)、式4の第1項Rにおいて全ての領域をFALS
Eとする。同様に、データ点PからR’に向かうベクト
ルが輪郭線の外側領域に向かう場合(すなわち、バイン
ダ塗布領域KがKより外側に突出する場合)、式4
の第2項Rにおいて全ての領域をFALSEとする。
【0110】そして、彩色領域RL2を前データD
の円の全ての点に関して求めたものを、色彩データ上の
全彩色領域とする。これは、粉体層L上面に対するイ
ンク塗布領域が、バインダ塗布領域KとKとの排他
的論理和領域及び/又はバインダ塗布領域KとK
排他的論理和領域に、マージン領域を加えたものとして
設定されることを意味する。
【0111】ところで、上述したように前データ上の輪
郭線は線分の集合であり、三次元画像データを構成する
各ポリゴンが単色の場合は、輪郭線を構成する各線分も
単色である。一方、彩色領域はある程度の幅を持ってい
るので、隣り合う線分にそれぞれ対応する彩色領域が重
なり合う場合がある。そこで、隣り合う彩色領域が異な
る色で彩色される場合には、図22(a),(b)に示
すように、輪郭線の内側に関して線分g1とg2のなす
角が0〜180°で、輪郭線の内側に対応するバインダ
塗布領域のみに彩色を施す場合(説明の都合上、外側マ
ージン領域は考慮していない。)、前データ上の線分g
1、g2の二等分線g3を求め、色彩データ上で、線分
g1、g2に対応した線分g1’、g2’と、二等分線
g3に対応した線分g3’とを境界として、線分g1、
g2にそれぞれ対応した彩色領域s1、s2を定義す
る。
【0112】図23(a)に示すように、輪郭線の内側
に関して線分g1とg2のなす角が180〜360°
で、輪郭線の内側に対応するバインダ塗布領域のみに彩
色を施す場合(説明の都合上、外側マージン領域は考慮
していない。)、前データ上の隣り合う線分g1、g2
それぞれに対し、図23(b)に示すよう色彩データ上
の彩色データ領域s1、s2が重なり合わない場合があ
る。そこで、前データ上の線分g1、g2の二等分線を
求め、図23(c)に示すように、色彩データ上で、上
記二等分線に対応した線分g3’を境界とするように、
線分g1、g2にそれぞれ対応した補正した彩色領域s
1’、s2’を定義する。
【0113】三次元画像データを構成するポリゴンにテ
クスチャマッピングなどが施されている場合には、ポリ
ゴンは多色であり、したがって前データ上の輪郭線を構
成する各線分も多色である。
【0114】この場合、一例として、各線分を複数の区
分に分け、各区分が単色になるようにした上で、図2
2、23で示した方法を適用する。
【0115】他の例としては、図24(a)に示すよう
に、輪郭線の内側に関して線分g1とg2のなす角が0
〜180°で、各線分が3色で構成され、輪郭線の内側
に対応するバインダ塗布領域のみに彩色を施す場合(説
明の都合上、外側マージン領域は考慮していない。)、
前データ上の線分g1、g2の二等分線g3を求める。
次に、色彩データ上で、線分g1、g2に対応した線分
g1’、g2’と、二等分線g3に対応した線分g3’
とを境界として、線分g1、g2にそれぞれ対応した彩
色領域(図22のs1、s2と同様の領域)を定義す
る。そして、各彩色領域の小彩色領域C、C、C
を、図24(b)に示すように内側に向けて縮小するよ
うに設定する。
【0116】図25に示すように、輪郭線の内側に関し
て線分g1とg2のなす角が180〜360°で、輪郭
線の内側に対応するバインダ塗布領域のみに彩色を施す
場合(説明の都合上、外側マージン領域は考慮していな
い。)、前データ上の線分g1、g2の二等分線g3を
求める。次に、色彩データ上で、上記二等分線に対応し
た線分g3’を境界とし、線分g1、g2にそれぞれ対
応した補正した彩色領域(図23のs1’、s2’と同
様の領域)を定義する。そして、各彩色領域に属する小
彩色領域C、C、Cを、図25(b)に示すよう
に内側に向けて拡大するように設定する。
【0117】(他の実施形態)上記実施形態における彩
色に関して、上記の方法においては、インクにより彩
色を行うのは必須ではなく、トナーなどで彩色を行って
もよい。
【0118】上記実施形態のバインダに関して、紫外線
硬化樹脂のように紫外領域の波長の光に反応して硬化す
るものを使用するのは必須でなく、例えば、可視光硬化
樹脂のように可視領域の波長の光に反応して硬化する液
状のものを使用してもよく、また熱硬化樹脂のように特
定の熱エネルギに反応して硬化する液状のものを使用し
てもよい。また、乾燥によって硬化するものを使用して
もよい。この場合、紫外線照射部などは不要である。
【0119】可視光硬化樹脂を使用する場合には、上述
した紫外線照射部の代わりに、可視領域の波長の光を照
射する手段が設けられる。また、熱硬化樹脂を使用する
場合には、上述した紫外線照射部の代わりに、熱エネル
ギを放出するヒータが設けられることになる。
【0120】本発明は、粉体材料の層を選択的にバイン
ダで結合し、結合した粉体材料の層を順次積層する造形
装置に限らず、特定のエネルギ(例えば光や熱)に反応
して硬化する材料の層に対し選択的にエネルギを供給し
て該材料層を硬化させ、硬化した材料の層を順次積層す
る造形装置にも適用できる。
【0121】本発明はまた、色彩データに基づいて造形
物に彩色する場合に限定されず、例えば質感を出す材料
などの表面処理剤を、色彩データと同様に作成した表面
処理データに基づいて造形物に塗布する場合にも適用で
きる。
【0122】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、外側か
ら見て完成物に表面処理が施されていない部分がなく、
また外側から見えない部分に表面処理が施されることな
く、所望の表面処理が施された造形物を作成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 三次元造形システムの全体構成を示す図。
【図2】 三次元造形装置の外観を示す斜視図。
【図3】 三次元造形装置の造形処理を行う主要部を示
す概略断面図。
【図4】 粉体供給部の概略断面図。
【図5】 ヘッド部の概略断面図。
【図6】 三次元造形システムのブロック図。
【図7】 断面データの一例を示す図。
【図8】 ホストコンピュータの処理を示すフローチャ
ート。
【図9】 図8の断面データ作成・送信ステップを示す
フローチャート。
【図10】 三次元造形装置の処理を示すフローチャー
ト。
【図11】 三次元造形装置の造形工程を示す概略断面
図。
【図12】 三次元造形装置の造形工程を示す概略断面
図。
【図13】 三次元造形装置の造形工程を示す概略断面
図。
【図14】 三次元造形装置の造形工程を示す概略断面
図。
【図15】 三次元画像データの一例である球を示す概
略斜視図。
【図16】 (a)図15に示す球をスライスしたデー
タである前データを示す図。(b) 図15(a)の輪
郭線の部分拡大図。
【図17】 作成された造形物の部分拡大断面図であっ
て、彩色されている領域を示す図。
【図18】 粉体層3層に対するバインダ領域を示す模
式的な部分拡大断面図。
【図19】 図18に示す粉体層に対する、バインダ及
びインクの塗布手順の一例を示す工程図。
【図20】 図18に示す粉体層に対する、バインダ及
びインクの塗布手順の別の例を示す工程図。
【図21】 (a)隣り合う3つの粉体層に対応する3
つの前データを示す斜視図であって、色彩データの別の
作成方法を説明するための図。(b)作成された造形物
の部分断面図であって、図21(a)の前データから作
成された形状データに基づいてバインダが塗布された領
域を示す図。
【図22】 前データ上の隣り合う線分が異なる色を有
する場合における彩色領域の設定方法を説明するための
図。
【図23】 前データ上の隣り合う線分が異なる色を有
する場合における彩色領域の設定方法を説明するための
図。
【図24】 前データ上の各線分が複数の色を有する場
合における小彩色領域を設定する方法を説明するための
図。
【図25】 前データ上の各線分が複数の色を有する場
合における小彩色領域を設定する方法を説明するための
図。
【符号の説明】 1:三次元造形システム、2:ホストコンピュータ、3
0:粉体供給部、40:ヘッド部、41:インクジェッ
トヘッド部、43a〜43d:インク用タンク、43
e:紫外線硬化樹脂用タンク、46:紫外線照射部、4
7:粉体伸展部、50:造形部、52:造形ステージ、
100:三次元造形装置。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F213 AB01 AB12 WA25 WB01 WL02 WL25 WL26 WL67 WL85 WL96

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定材料の層を順次積層するとともに、
    各材料層ごとに表面処理を行うことにより表面処理され
    た造形物を作成する三次元造形システムにおいて、 三次元造形物を表出するための各材料層に対応したN個
    (N:2以上の自然数)の断面データ(第1番目の断面
    データ乃至第N番目の断面データ)を作成する第1のデ
    ータ作成手段と、 N個の前記材料の層を第1番目の層から第N番目の層の
    順で積層方向に沿って形成する層形成手段と、 各材料層における表面処理領域に表面処理剤を付与する
    表面処理手段とを備え、 第k(1≦k≦N)番目の断面データは、第k番目の形
    状データ及び第k番目の表面処理データを有し、 前記層形成手段は、前記第k番目の形状データに基づい
    て、前記第k番目の材料層を形成し、 前記表面処理手段は、前記第k番目の表面処理データに
    基づいて、前記第k番目の材料層における表面処理領域
    に対して表面処理剤を付与し、 三次元造形システムはさらに、 第m(1≦m≦N−1)番目の形状データに対応する第
    m番目の材料層と、積層方向に関して隣り合う第m+1
    番目の形状データに対応する第m+1番目の材料層との
    排他的論理和領域を示すデータを作成する第2のデータ
    作成手段を備えることを特徴とする三次元造形システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記排他的論理和領域を示すデータに基
    づいて、第m番目の表面処理データ又は第m+1番目の
    表面処理データが作成されることを特徴とする請求項1
    の三次元造形システム。
  3. 【請求項3】 第m+1番目の材料層が第m番目の材料
    層より外側に突出している場所に関して、前記排他的論
    理和領域を示すデータに基づいて、第m+1番目の表面
    処理データが作成されることを特徴とする請求項2の三
    次元造形システム。
  4. 【請求項4】 第m+1番目の材料層が第m番目の材料
    層より外側に突出している場所に関して、前記排他的論
    理和領域を示すデータに基づいて、第m番目の表面処理
    データが作成されることを特徴とする請求項2の三次元
    造形システム。
  5. 【請求項5】 第m番目の材料層が第m+1番目の材料
    層より外側に突出している場所に関して、前記排他的論
    理和領域を示すデータに基づいて、第m番目の表面処理
    データが作成されることを特徴とする請求項2の三次元
    造形システム。
  6. 【請求項6】 前記第2のデータ作成手段はさらに、第
    m(2≦m≦N)番目の形状データに対応する第m番目
    の材料層と、隣り合う第m−1番目の形状データに対応
    する第m−1番目の材料層との排他的論理和領域を示す
    別のデータを作成し、 前記排他的論理和領域を示すデータ及び/又は前記排他
    的論理和領域を示す別のデータに基づいて、第m番目の
    表面処理データが作成されることを特徴とする請求項1
    の三次元造形システム。
  7. 【請求項7】 前記表面処理剤が着色剤であることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の三次元造形シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 所定材料の層を順次積層するとともに、
    各材料層ごとに表面処理を行うことにより表面処理され
    た造形物を作成する三次元造形方法において、 三次元造形物を表出するための各材料層に対応したN個
    (N:2以上の自然数)の断面データ(第1番目の断面
    データ乃至第N番目の断面データ)を作成する第1のデ
    ータ作成工程と、 N個(N:2以上の自然数)の前記材料の層を第1番目
    の層から第N番目の層の順で積層方向に沿って形成する
    層形成工程と、 各材料層における表面処理領域に対して表面処理剤を付
    与する表面処理工程とを含み、 第k(1≦k≦N)番目の断面データは、第k番目の形
    状データ及び第k番目の表面処理データを有し、 前記層形成工程において、前記第k番目の形状データに
    基づいて、前記第k番目の材料層が形成され、 前記表面処理工程において、前記第k番目の表面処理デ
    ータに基づいて、前記第k番目の材料層における表面処
    理領域に表面処理剤が付与され、 三次元造形工程はさらに、 第m(1≦m≦N−1)番目の形状データに対応する第
    m番目の材料層と、積層方向に関して隣り合う第m+1
    番目の形状データに対応する第m+1番目の材料層との
    排他的論理和領域を示すデータを作成する第2のデータ
    作成工程を含むことを特徴とする三次元造形方法。
  9. 【請求項9】 前記排他的論理和領域を示すデータに基
    づいて、第m番目の表面処理データ又は第m+1番目の
    表面処理データが作成されることを特徴とする請求項8
    の三次元造形方法。
  10. 【請求項10】 第m+1番目の材料層が第m番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m+1番目の表
    面処理データが作成されることを特徴とする請求項9の
    三次元造形方法。
  11. 【請求項11】 第m+1番目の材料層が第m番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m番目の表面処
    理データが作成されることを特徴とする請求項9の三次
    元造形方法。
  12. 【請求項12】 第m番目の材料層が第m+1番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m番目の表面処
    理データが作成されることを特徴とする請求項9の三次
    元造形方法。
  13. 【請求項13】 前記第2のデータ作成工程においてさ
    らに、第m(2≦m≦N)番目の形状データに対応する
    第m番目の材料層と、隣り合う第m−1番目の形状デー
    タに対応する第m−1番目の材料層との排他的論理和領
    域を示す別のデータを作成し、 前記排他的論理和領域を示すデータ及び/又は前記排他
    的論理和領域を示す別のデータに基づいて、第m番目の
    表面処理データが作成されることを特徴とする請求項8
    の三次元造形方法。
  14. 【請求項14】 前記表面処理剤が着色剤であることを
    特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の三次元造
    形方法。
  15. 【請求項15】 所定形状の所定材料のN個(N:2以
    上の自然数)の層を第1の層から第Nの層の順で積層す
    るとともに、各材料層ごとに表面処理を行うことにより
    表面処理された造形物を作成する三次元造形システムに
    用いるデータ処理装置において、 三次元造形物を表出するための各材料層に対応したN個
    (N:2以上の自然数)の断面データ(第1番目の断面
    データ乃至第N番目の断面データ)を作成する第1のデ
    ータ作成手段を備え、 第k(1≦k≦N)番目の断面データは、第k番目の形
    状データ及び第k番目の表面処理データを有し、 前記第k番目の形状データは、前記第k番目の材料層を
    形成するために用いられ、 前記第k番目の表面処理データは、前記第k番目の材料
    層の表面処理を行うために用いられ、 データ処理装置はさらに、 第m(1≦m≦N−1)番目の形状データに対応する第
    m番目の材料層と、隣り合う第m+1番目の形状データ
    に対応する第m+1番目の材料層との排他的論理和領域
    を示すデータを作成する第2のデータ作成手段を備える
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記排他的論理和領域を示すデータに
    基づいて、第m番目の表面処理データ又は第m+1番目
    の表面処理データが作成されることを特徴とする請求項
    15のデータ処理装置。
  17. 【請求項17】 第m+1番目の材料層が第m番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m+1番目の表
    面処理データが作成されることを特徴とする請求項16
    のデータ処理装置。
  18. 【請求項18】 第m+1番目の材料層が第m番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m番目の表面処
    理データが作成されることを特徴とする請求項16のデ
    ータ処理装置。
  19. 【請求項19】 第m番目の材料層が第m+1番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m番目の表面処
    理データが作成されることを特徴とする請求項16のデ
    ータ処理装置。
  20. 【請求項20】 前記第2のデータ作成手段はさらに、
    第m(2≦m≦N)番目の形状データに対応する第m番
    目の材料層と、隣り合う第m−1番目の形状データに対
    応する第m−1番目の材料層との排他的論理和領域を示
    す別のデータを作成し、 前記排他的論理和領域を示すデータ及び/又は前記排他
    的論理和領域を示す別のデータに基づいて、第m番目の
    表面処理データが作成されることを特徴とする請求項1
    5のデータ処理装置。
  21. 【請求項21】 前記表面処理剤が着色剤であることを
    特徴とする請求項15〜20のいずれかに記載のデータ
    処理装置。
  22. 【請求項22】 所定形状の所定材料のN個(N:2以
    上の自然数)の層を第1の層から第Nの層の順で積層す
    るとともに、各材料層ごとに表面処理を行うことにより
    表面処理された造形物を作成する三次元造形システムに
    用いるデータ処理方法において、 三次元造形物を表出するための各材料層に対応したN個
    (N:2以上の自然数)の断面データ(第1番目の断面
    データ乃至第N番目の断面データ)を作成する第1のデ
    ータ工程を含み、 第k(1≦k≦N)番目の断面データは、第k番目の形
    状データ及び第k番目の表面処理データを有し、 前記第k番目の形状データは、前記第k番目の材料層を
    形成するために用いられ、 前記第k番目の表面処理データは、前記第k番目の材料
    層の表面処理を行うために用いられ、 データ処理方法はさらに、 第m(1≦m≦N−1)番目の形状データに対応する第
    m番目の材料層と、積層方向に関して隣り合う第m+1
    番目の形状データに対応する第m+1番目の材料層との
    排他的論理和領域を示すデータを作成する第2のデータ
    作成工程を含むことを特徴とするデータ処理方法。
  23. 【請求項23】 前記排他的論理和領域を示すデータに
    基づいて、第m番目の表面処理データ又は第m+1番目
    の表面処理データが作成されることを特徴とする請求項
    22のデータ処理方法。
  24. 【請求項24】 第m+1番目の材料層が第m番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m+1番目の表
    面処理データが作成されることを特徴とする請求項23
    のデータ処理方法。
  25. 【請求項25】 第m+1番目の材料層が第m番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m番目の表面処
    理データが作成されることを特徴とする請求項23のデ
    ータ処理方法。
  26. 【請求項26】 第m番目の材料層が第m+1番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、第m番目の表面処
    理データが作成されることを特徴とする請求項23のデ
    ータ処理方法。
  27. 【請求項27】 前記第2のデータ作成工程においてさ
    らに、第m(2≦m≦N)番目の形状データに対応する
    第m番目の材料層と、隣り合う第m−1番目の形状デー
    タに対応する第m−1番目の材料層との排他的論理和領
    域を示す別のデータを作成し、 前記排他的論理和領域を示すデータ及び/又は前記排他
    的論理和領域を示す別のデータに基づいて、前記第1の
    データ作成工程において第m番目の表面処理データが作
    成されることを特徴とする請求項22のデータ処理方
    法。
  28. 【請求項28】 前記表面処理剤が着色剤であることを
    特徴とする請求項22〜27のいずれかに記載のデータ
    処理方法。
  29. 【請求項29】 所定形状の所定材料のN個(N:2以
    上の自然数)の層を第1の層から第Nの層の順で積層す
    るとともに、各材料層ごとに表面処理を行うことにより
    表面処理された造形物を作成する三次元造形システムに
    用いるデータ処理用プログラムにおいて、 三次元造形システムは、 三次元造形物を表出するための各材料層に対応したN個
    (N:2以上の自然数)の断面データ(第1番目の断面
    データ乃至第N番目の断面データ)を作成する第1のデ
    ータ作成手段を備え、 第k(1≦k≦N)番目の断面データは、第k番目の形
    状データ及び第k番目の表面処理データを有し、 前記第k番目の形状データは、前記第k番目の材料層を
    形成するために用いられ、 前記第k番目の表面処理データは、前記第k番目の材料
    層の表面処理を行うために用いられ、 三次元造形システムはさらに、 第m(1≦m≦N−1)番目の形状データに対応する第
    m番目の材料層と、積層方向に関して隣り合う第m+1
    番目の形状データに対応する第m+1番目の材料層との
    排他的論理和領域を示すデータを作成する第2のデータ
    作成手段を備え、 データ処理用プログラムは、 前記第1のデータ作成手段に、造形物の三次元データを
    所定ピッチでスライスしたN個の形状データを作成さ
    せ、 前記第2のデータ作成手段に、前記排他的論理和領域を
    示すデータを作成させ、 前記排他的論理和領域を示すデータに基づいて、前記第
    1の作成手段に、第m番目の表面処理データ又は第m+
    1番目の表面処理データを作成させることを特徴とする
    データ処理用プログラム。
  30. 【請求項30】 第m+1番目の材料層が第m番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、前記第1のデータ
    作成手段に第m+1番目の表面処理データを作成させる
    ことを特徴とする請求項29のデータ処理用プログラ
    ム。
  31. 【請求項31】 第m+1番目の材料層が第m番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、前記第1のデータ
    作成手段に第m番目の表面処理データを作成させること
    を特徴とする請求項29のデータ処理用プログラム。
  32. 【請求項32】 第m番目の材料層が第m+1番目の材
    料層より外側に突出している場所に関して、前記排他的
    論理和領域を示すデータに基づいて、前記第1のデータ
    作成手段に第m番目の表面処理データを作成させること
    を特徴とする請求項29のデータ処理用プログラム。
  33. 【請求項33】 前記第2のデータ作成手段に、さら
    に、第m(2≦m≦N)番目の形状データに対応する第
    m番目の材料層と、隣り合う第m−1番目の形状データ
    に対応する第m−1番目の材料層との排他的論理和領域
    を示す別のデータを作成させ、 前記排他的論理和領域を示すデータ及び/又は前記排他
    的論理和領域を示す別のデータに基づいて、前記第1の
    データ作成手段に、第m番目の表面処理データを作成さ
    せることを特徴とする請求項29のデータ処理用プログ
    ラム。
  34. 【請求項34】 前記表面処理剤が着色剤であることを
    特徴とする請求項29〜33のいずれかに記載の三次元
    造形システム。
  35. 【請求項35】 請求項29〜34のいずれかに記載の
    データ処理用プログラムが記録された記録媒体。
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