JP2002292083A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002292083A
JP2002292083A JP2001018964A JP2001018964A JP2002292083A JP 2002292083 A JP2002292083 A JP 2002292083A JP 2001018964 A JP2001018964 A JP 2001018964A JP 2001018964 A JP2001018964 A JP 2001018964A JP 2002292083 A JP2002292083 A JP 2002292083A
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JP2001018964A
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English (en)
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Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Shogo Tatsumi
正吾 巽
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Takao Co Ltd
Original Assignee
Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出球率の適否の判断を適正化するとともに、多
様な要求に応えることができる弾球遊技機を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】10時間の実射試験に基づき、出球率を算
出し、1.168の値を得て、0.5〜2の範囲に収ま
ることを確認した。また、1時間の実射試験を行い、上
記と同様にして、出球率を計算し、確認したところ、
0.3〜3の範囲に収まった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾球遊技機に関し、
詳しくは弾球遊技機の出球率(でだまりつ)に係わる。
【0002】
【従来の技術】遊技機、例えばパチンコ遊技機において
は、出球率は、一定時間に対する、総獲得遊技球数/総
発射球数で計算される。この出球率が高すぎるとパチン
コ店の経営が成り立たず、一方、出球率が低すぎると遊
技者がパチンコ店に寄り付かなくなる。従って、出球率
をどのような範囲とするかは、パチンコ機を設計する場
合の重要な要素である。従来は、各種の設計事項から、
出球率、その他、役物比率、連続役物比率などの各種の
割合を計算し、これらが一定範囲に収まるように設計事
項を最終的に決定し、市場の要求を満足させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、出球
率の計算は、例えば、第1種遊技機とよばれる機種にお
いては、1分間に発射される遊技球数、各種入賞口の賞
球数、普通電動役物その他の入賞口の平均入賞率、所定
時間当りの平均大当り回数、大当り1回の獲得遊技球数
の設計事項を考慮し行われていた。この中で、普通電動
役物の平均入賞率などには多数の複雑な他の設計事項が
関係しており、また、パチンコ機の設計には、その他、
役物比率、連続役物比率などの割合も考慮しなければら
なず、出球率の適否の判断には高度の技術を要してい
た。また、近年では、従来にない発想に基づき、創造性
豊かな弾球遊技機を求める要求が高まり、従来の区分け
にとらわれない遊技機の出現が望まれており、従来の出
球率の範囲では、もはやそれらの要求に答えることがで
きないおそれも考えられる。そこで、本発明は、出球率
の適否の判断を適正化するとともに、多様な要求に応え
ることができる弾球遊技機を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段及び効果】前記課題を解決
するため請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技盤面上に
発射された遊技球による入賞条件の成立に起因して遊技
球を払い出す弾球遊技機において、総獲得遊技球数を総
発射球数で割った値を出球率とし、第1の時間当りの前
記出球率を第1の数値範囲内とし、前記第1の時間より
短く設定された第2の時間当りの前記出球率を、前記第
1の数値範囲よりも幅が広い第2の数値範囲内とするよ
うに設計した弾球遊技機である。
【0005】ここで、前記入賞条件の成立とは、弾球遊
技機において、一般のパチンコ機では入賞口への入賞
(入球)、アレンジボール遊技機では、遊技球の入球に
より所定の図柄の組み合わせが成立することである。
【0006】請求項1に記載の弾球遊技機は、出球率が
第1の数値範囲及び第2の数値範囲の両方を満足するよ
う働く。
【0007】これにより、請求項1に記載の弾球遊技機
は、出球率の適否の判断が一層適切なものとなり、多様
な要求を満足することができる。また、出球率の二重チ
ェックが可能となり、出球率を適正な範囲に制限するこ
とができるという優れた効果を有する。更に、第2の時
間当りの出球率が第1の時間当りの出球率よりも広い数
値範囲内となるよう設計されているので、短い時間内で
出球率の変化が大きくとも、長い時間内では遊技者への
不利益や利益の幅を小さく抑えることができ遊技の健全
化を図ることができると共に、短い時間の出球率の幅が
大きいので遊技の興趣を損なうこともないという極めて
優れた効果を発揮する。
【0008】請求項2に記載の弾球遊技機において、前
記第1の数値範囲は前記第2の数値範囲に包含されるこ
とが好ましい。従って、時間が大きくなるほど、数値範
囲が厳しくなり、一層、出球率を適正化することがで
き、遊技の健全化と遊技の興趣を合わせ持つ遊技機を提
供することができることになる。
【0009】請求項3に記載の弾球遊技機は、前記第1
の数値範囲を概ね0.5〜2とし、前記第2の数値範囲
を概ね0.3〜3とすることが好ましい。
【0010】これにより、例えば第2の時間を1時間と
し、第1の時間を10時間とした場合、次の効果が発揮
される。通常、遊技球は1分間当り最大約100個発射
される。従って、1時間当りの総発射個数は6,000
(100×60)個、10時間当りの発射個数は60,
000個である。そして遊技球の貸し単価は、通常、4
円/1個、換金単価は2.5円/1個である。これらの
数値を基に1時間当りの遊技者の獲得金額、10時間当
りの獲得金額を計算する。 (1)1時間当り 遊技者の投入金額の最大値は、6,000(個)×4
(円)=24,000(円)である。遊技者の獲得金額
の最小値は、6,000(個)×0.3×2.5(円)
=4,500(円)である。遊技者の獲得金額の最大値
は、6,000(個)×3×2.5(円)=45,00
0(円)である。従って、遊技者の利益の幅は、−1
9,500(円)〜+21,000(円)となる。 (2)10時間当り 遊技者の投入金額の最大値は、240,000(円)で
ある。遊技者の獲得金額の最小値は、60,000
(個)×0.5×2.5(円)=75,000(円)で
ある。遊技者の獲得金額の最大値は、60,000
(個)×2×2.5(円)=300,000(円)であ
る。従って、遊技者の利益の幅は、−165,000
(円)〜+60,000(円)となる。前述した遊技者
の利益の幅を考察すると、1時間当りの利益の幅は−1
9,500〜+21,000(円)であり、10時間当
りの利益の幅は、−165,000〜+60,000
(円)であることから、単価時間当りの利益の幅はバラ
ンスが取れて遊技の興趣も損なうことがなく、10時間
当りの利益の幅は、単位時間当りの利益の幅を10倍し
た金額よりもかなり抑えた幅として遊技の健全化を図っ
ている。しかも、長時間遊技を行なった場合の遊技者が
利益を得る方を抑えているので射幸心を煽ることを抑制
し、単位時間当りの損得のバランスが良いので、適当な
時間(1〜2時間)遊技を行なうことが適切な遊技機を
提供することができる。尚、前述した計算は最大値と最
小値とを算出し、換金金額も異なることがあるので実際
の利益幅はもっと小さくなるのが一般的である。
【0011】請求項4に記載の弾球遊技機は、前記第1
の時間は前記第2の時間の約10倍以上であることが好
ましい。前述した第2の時間を1時間とし、第1の時間
を10時間以上とすることを想定したものである。
【0012】請求項5に記載の弾球遊技機は、前記第1
の時間は前記第2の時間の約30倍以上であることが好
ましい。第2の時間と第1の時間との比が大きい程、請
求項1及び請求項3の効果を一層発揮させることができ
る。第2を1時間、第1を30時間以上を想定してい
る。尚、パチンコホールでの営業時間は通常10時間が
一般的であるが、近年は電源バックアップにより前日の
遊技内容を保持したまま翌日遊技を行なうことができる
遊技機の開発が為されているので、第1の時間を30時
間以上とする意義はある。例え、前日の遊技内容を保持
したまま遊技を続行しなくとも、パチンコ遊技機の性能
を前述した30時間以上を想定して設計することによ
り、長時間の遊技の利益の幅を抑制することによって、
実際の10時間遊技の利益の幅を設計値の幅に近づける
ことができる。なぜならば、遊技機の大当りが発生する
のは乱数値の抽出により行なっているのが大半なので長
時間の遊技により利益の幅を所定範囲となるよう設計す
ることにより、実際の遊技の性能のバラつきを抑えるこ
とができるからである。従って、突出した性能を有する
遊技機が少なくなり、また同じ遊技機で同じ釘調整でも
日により大幅に性能が異なることを防ぐことができるか
らである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について図面を参照して説明する。図1に示すように、
本実施例のパチンコ機10は、大きくは長方形の外枠1
1と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のカ
ードリーダ13が設けられている。前面枠12は、左端
上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り
付けられている。前面枠12の下方には上皿15が設け
られ、この上皿15に貸出釦16、精算釦17及び残高
表示部18が設けられている。カードリーダ(プリペイ
ドカードユニットともいう。)13のカード口19にプ
リペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表
示部18に表示され、貸出釦16を押下すると遊技球の
貸出しが実行され上皿15の払い出し口より遊技球が排
出される。
【0014】前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠
12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠
20には板ガラス21が二重にはめ込まれている。板ガ
ラス21の奥には遊技盤22が収納されている。上皿1
5の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿2
3の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。
この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リン
グが擁され、時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22
上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連
結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下
皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
【0015】図2はパチンコ機10を裏側から見た裏面
図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着
可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠13に収納
されている。この機構盤26には、上方から、球タンク
27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられてい
る。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の
入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定
個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15
に排出することができる。また、機構盤26には主制御
基板30及び賞球制御基板31が脱着可能に、遊技盤2
2には特別図柄表示装置32が、前面枠12の左下部に
は発射制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に
外部接続端子基板50が、各々取り付けられている。
尚、機構盤26を中心とした遊技球の払い出し等に関す
る構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛
する。
【0016】次に図3を用いて遊技盤22について説明
する。図3に示すように遊技盤22には、中央に特別図
柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以
下、「LCD」という。)32a、その下部に第1種始
動口としての普通電動役物36、LCD32a上部の普
通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示され
る図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普
通図柄作動ゲート38及び39、普通電動役物36下部
にあり大入賞口内誘導板40xと特定領域40y等を備
えた大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、左袖入
賞口45、右袖入賞口46、左落し入賞口47、右落し
入賞口48、その他の各種入賞口、風車及び図示しない
遊技釘等が備えられている。この構成により、前述した
発射ハンドル24を回動すれば発射制御基板33により
駆動される発射モータ33aが駆動されて上皿15上の
遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射され
る。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は
盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければ
アウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に
取り込まれる。
【0017】続いて前述したパチンコ機10の電気的構
成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1
0の電気回路は、図示するように、前述した主制御基板
30、賞球制御基板31、特別図柄表示装置32、発射
制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35
等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受
け渡しを行うための所謂中継基板及び電源回路等は記載
していない。
【0018】主制御基板30は、遊技制御プログラムを
記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAM
を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論
理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイ
ッチ類及び各種アクチェータ類との入出力を行うための
外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の入
力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作動
スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ(以
下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、カウントスイ
ッチ40b、賞球払出しスイッチ29a、満タンスイッ
チ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24a等が
接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノイ
ド40c、Vソレノイド40d、普通役物ソレノイド3
6b及び外部接続端子基板50等が接続されている。
【0019】第1種始動口スイッチ36aは前述した遊
技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッ
チ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び
39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域
40y内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口4
0内、賞球払出しスイッチ29aは払出し装置29内の
球切りモータ29bの下方、満タンスイッチ43は下皿
16内、補給スイッチ44は球タンク27内、に各々取
り付けられている。ここで、Vスイッチ40aは大入賞
口40内に入賞した遊技球が特定領域40yを通過した
ことを、カウントスイッチ40bは大入賞口40内に入
賞する全ての遊技球を、賞球払出しスイッチ29aは球
切りモータ29bにより上皿15に排出される遊技球
を、満タンスイッチ43は下皿16内に遊技球が満タン
状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク27
内に遊技球が存在することを、タッチスイッチ24aは
発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24
に触れていることを、各々検出するためのものである。
また、出力側に接続された大入賞口ソレノイド40cは
大入賞口40、Vソレノイド40dは大入賞口40内の
特定領域40y、普通役物ソレノイド36bは普通電動
役物36の開閉に各々使用されるものである。
【0020】特別図柄表示装置32は、前述したLCD
32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄表示装
置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」(「画像制御
基板」ともいう。)という。)32b及びバックライト
及びインバータ基板等の付属ユニット32cから構成さ
れている。図柄制御基板32bは、前述した主制御基板
30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論
理演算回路として構成されている。
【0021】賞球制御基板31は、主制御基板30から
の指令コマンドに従って球切りモータ29bを駆動制御
して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を
払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット1
3及びCR精算表示基板42等も制御するものであり、
マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成
しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても
良い。CR精算表示基板42は、前述した上皿15の貸
出釦16、精算釦17及び残高表示部18等から構成さ
れている。賞球制御基板31は主制御基板30からの指
令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球
が払い出されているか否かの検知は主制御基板30で行
われる。
【0022】発射制御基板33は、遊技者が操作する発
射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆
動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッ
チ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハン
ドル24に内蔵された前記タッチスッチ24aがオン状
態のときタッチランプ45を点灯させるためのものであ
る。
【0023】ランプ制御基板34は、前述した主制御基
板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした
論理演算回路として構成されており、主制御基板30か
らの指令を受けて普通図柄表示装置37、大当たりラン
プやエラーランプ等のランプ類及びLED等の周知の各
種ランプ類を点灯表示させるためのものである。
【0024】音制御基板35は、前述した主制御基板3
0と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理
演算回路として構成されており、音源IC及びアンプ等
を備え、主制御基板30の指令を受けてスピーカ46を
駆動制御するためのものである。
【0025】前述した特別図柄表示装置32、賞球制御
基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び
音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送
信することができるよう一方向通信の回路として構成さ
れている。
【0026】以上説明した回路構成を有するパチンコ機
10の主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン
(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を
図5に示すフローチャートに従って説明することにす
る。図5に示されるフローチャートは、主制御基板30
のマイコンにより実行されるメイン処理を表したもので
あり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行さ
れる処理である。本実施例では、ステップS100〜S
200までの各処理は割り込み処理において1回だけ実
行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を
実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行さ
れるステップS210及びS220の処理を「残余処
理」と称する。
【0027】マイコンによるハード割り込みが実行され
ると、まず正常割り込みであるか否かが判定される(ス
テップS100)。この判定処理は、メモリとしてのR
AMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定するこ
とにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処
理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否か
を判定するためのものである。正常でないと判定される
と、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図
柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域
への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為される(ス
テップS110)。
【0028】正常との肯定判定が為されると、まず初期
乱数更新処理が実行される(ステップS120)。この
処理は、初期乱数の値をこの処理を実行する毎に+1す
るインクリメント処理であり、この処理実行前の初期乱
数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が
最大値である「952」のときには次回の処理で初期値
である「0」に戻り、「0」〜「952」までの953
個の整数を繰り返し昇順に作成する。ステップS120
に続く当否乱数更新処理(ステップS130)は、初期
乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するイン
クリメント処理であり、最大値である「952」に至る
と次回の処理では、そのときの前記初期乱数の値を初期
値(以下、「更新初期値」という。)とし、更に割り込
み毎に+1する処理を続行して更新初期値より「1」少
ない値(以下、「更新最大値」という。)に至れば次回
の処理では、更にそのときの初期乱数の値を初期値とし
「0」〜「952」までの953個の整数値を繰り返し
作成する。
【0029】ここで、特別図柄のプログラム上の確率に
ついて、表示上の確率は、表示される全ての図柄の組合
せは、1728通りで、そのうち条件装置が作動する図柄の
組合せは12通りなので、大当り確率は12/1728=1/144
となる。大当り判定用乱数は0〜952の値であり、その内
低確率時は「7」「241」「773」を大当りとし、高確率
時は「7」「101」「191」「241」「293」「383」「49
9」「577」「643」「719」「773」「877」「911」の13
個を大当りとするので、プログラム上の確率は、低確率
時の大当り確率は、3/953≒1/317.667となり、高確率時
の大当り確率13/953≒1/73.308)である。
【0030】大当たり図柄乱数更新処理(ステップS1
40)は、「0」〜「11」の12個の整数を繰り返し
作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され
最大値を超えると初期値である「0」に戻る。12個の
各乱数値「0」〜「11」は、画面上に表示される3桁
同一の「000」、「111」、「222」、「33
3」、「444」、「555」、「666」、「77
7」、「888」、「999」、[AAA」、「BB
B」に各々対応する。外れ図柄乱数更新処理(ステップ
S150)は、左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄
用乱数から構成され、大当たりでないときの外れ図柄と
して使用される。左図柄用乱数は、「0」〜「11」の
12個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成さ
れ、本処理毎に+1され最大値を超えると初期値である
「0」に戻る。中図柄用乱数は、「0」〜「11」の1
2個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成さ
れ、左図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理で+1さ
れ最大値を超えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、
「0」〜「11」の12個の整数を繰り返し作成するカ
ウンタとして構成され、中図柄用乱数が「0」に戻ると
きに本処理毎に1され最大値を超えると「0」に戻る。
普通図柄乱数更新処理(ステップS160)は、「0」
〜「28」の29個の整数を繰り返し作成するカウンタ
として構成され、本処理で+1され最大値を超えると初
期値である「0」に戻る。ここで普通図柄の表示上の確
率は、表示される図柄は3通りで、その内1つを当りと
するので、当り確率は1/3となる。プログラム上の確率
は、普通図柄当り判定用乱数は0〜29の値であり、その
内低確率時及び高確率時とも「4」〜「29」の26個を当
りとするので、当り確率は26/30≒1/1.154になる。
普通図柄は確率変動はしない。
【0031】前述した各乱数更新処理(ステップS12
0〜S160)により、初期乱数、当否乱数、大当たり
図柄乱数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新さ
れるが、続く処理(ステップS170)では遊技機10
に設けられ主制御基板30に接続された各スイッチ類の
入力処理が実行される。本実施例では、前述した満タン
スイッチ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24
a、第1種始動口スイッチ36a、Vスイッチ40a、
カウントスイッチ40b、普通図柄作動スイッチ38a
及び39a、その他の入賞口に設けられた図示しない各
入賞検知スイッチ、等の各スイッチの作動状況をチェッ
クする処理が実行される。この入力処理により第1種始
動口スイッチ36aに入力がある場合には、第1種始動
口としての普通電動役物36に遊技球が入賞したときで
あり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出さ
れ当否判定値と比較される。
【0032】パチンコ機10は、前述の通り、確率変動
機として構成され、通常確率時及び高確率時の当否判定
値は前述の通りであり、当否乱数を構成する「0」〜
「952」の953個の各整数値の出現率は均一であ
り、遊技球が始動口としての普通電動役物36に入賞す
るタイミングで抽出される当否乱数の値は、前記ハード
割り込みの微小時間である2msと比較すれば入賞タイ
ミングを微小時間単位で調節できないことから無作為に
抽出された値となり、当否乱数は完全なる乱数として機
能する。従って、抽出された当否乱数の値が当否判定値
と一致して大当たりとなる確率は、前述の通りであり、
大当たりが発生するときの1/2の確率で高確率に移行
する。そして、高確率中において、再び大当たりを発生
させたときの大当たり図柄乱数の値が高確率乱数値であ
れば更に高確率状態が継続する。当否判定処理(ステッ
プS180)が終了すると、続いて画像出力処理(ステ
ップS190)が実行される。この画像出力処理につい
ては後に詳述する。
【0033】続く各出力処理(ステップS200)は、
遊技の進行に応じて主制御基板30は、特別図柄表示装
置32、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ
制御基板34、音制御基板35、大入賞口ソレノイド4
0c等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行す
る。即ち、前記各入力処理(ステップS170)により
遊技盤22面上の各入賞口に遊技球の入賞があることが
検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく
賞球制御基板31に賞球データを出力する処理を、遊技
状態に対応したサウンドデータを音制御基板35に出力
する処理を、遊技機10に異常があるときにはエラー中
であることを報知すべく図柄制御基板32bにエラー信
号を出力する処理を、更には、大当たり発生時には大当
たり処理を、各々実行し残余処理に移行する。
【0034】前述した本処理に続く残余処理は、外れ図
柄乱数更新処理(ステップS210)及び初期乱数更新
処理(ステップS220)から構成されるが、各々前述
したステップS150及びステップS120と全く同じ
処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次
の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返
し実行される。
【0035】次にパチンコ機10の基本仕様及び前提条
件1,2等を順次に説明する。なお、設計値として採用
するのは、小数点以下第4位を四捨五入し、第3位までの
ものである。
【0036】(1)基本仕様及び前提条件1,2 基本仕様は次の通りである。即ち、iは1分間に発射さ
れる遊技球数(=99.0個)、iiは特別図柄の低確率
時の大当り確率(=3/953≒1/317.687)、iiiは特別
図柄の高確率時の大当り確率(=13/953≒1/73.308)、
ivは特別図柄の平均の大当り確率(=1/195.487)、
vは普通図柄の当り確率(=26/30≒1/1.154)、v
iは大入賞口40、左落し入賞口47、右落し入賞口4
8、左袖入賞口45及び右袖入賞口46の賞球数(=15
個)、viiは第1種始動口(普通電動役物36に係る
入賞口)の賞球数(=5個)、viiiは確率変動にな
る割合(=6/12=1/2)、ixは確率変動の連続する
回数(=1回)である。
【0037】次に図6に示す前提条件1は、10時間の
実射テストを数回行って取得した数値の結果よりその平
均値を記載している。
【0038】次に、10時間の試射試験を仮定して、上
記の基本仕様、図6の前提条件1、及び図7の前提条件
2に記載された数値を使用して計算を行い、計算結果を
図8の設計値計算結果一覧表に示す。
【0039】ここで、設計上の出球率は、以下の計算式
(1)より求めることができる。 出球率=総獲得遊技球数/総発射球数=((e×c+(f+g+h+i)×b)×6 00分+k×j)/(a×600分)=1.1676… ・・・・・・・・(1) 上記(1)式の明細は下式(2)〜(4)を参照されたい。 10時間内の普通電動役物36その他の入賞口の入賞による獲得遊技球数=(e ×c+(f+g+h+i)×b)×600分(10時間)=37,860個 ・・・・・(2) 10時間内の大入賞ロヘの入賞による獲得遊技球数=k×j=31,500個 ・(3) 10時間内の総発射球数=a×600分(10時間)=59,400個・・・・・・(4) 図8中、役物比率、連続役物比率等は、所定の計算式に
よって計算されるので、説明は省略する。なお、上述の
計算式(1)〜(4)において、aは1分間に発射され
る遊技球数(99.0個)、bは大入賞口40、左落し入賞
口47、右落し入賞口48、左袖入賞口45及び右袖入
賞口46の賞球数(15個)、cは、第1種始動口(普通
電動役物36に係る入賞口)の賞球数(5個)、dは第
1種始動口(普通電動役物36に係る入賞口)の入賞率
(通常時:6.30個/分)、eは第1種始動口(普通電動
役物36に係る入賞口)の平均入賞率(7.67個/分)、
fは左袖入賞口45(0.03個/分)、gは右袖入賞口4
6(0.05個/分)、hは左落し入賞口47(1.39個/
分)、iは右落し入賞口48(=0.18個/分)、jは10
時間内の平均大当り回数(14回)、kは大当り1回の獲
得遊技球数(=2250個/回)である。
【0040】次に出球率の算定の基礎となった項番のう
ち、図6中、項番C「第1種始動口普通電動」(=前段
落記載の設計事項e)を以下に説明する。第1種始動口
の平均入賞率は、10時間内の低確率及び高確率の状態が
占める時間と普通電動役物36の作動率の積に、算出し
た普通電動役物36の未作動時の第1種始動口の入賞率
を足したものより以下の計算式(5)により求めた。 ((c×e+g/60秒×(60秒−c×h))×a+(d×f+g/60秒×(60秒−d ×i))×b)/600分(10時間)=7.6700…個/分・・・・・・・・・(5) なお、普通電動役物36の未作動時の第1種始動口の入
賞率は、まず、第1種始動口の入賞率(通常時)を秒に
換算し、次に、低確率時及び高確率時の作動率と開放等
の平均時間の積を60秒(1分間)から減算しその結果を
掛けて算出した。上記(5)式の明細は次式(6)〜
(8)を参照されたい。 低確率時の第1種始動口の入賞率=c×e+g/60秒×(60秒−c×h)=6.3 150個/分 ・・・・・・・・・(6) 高確率時の第1種始動口の入賞率=d×f+g/60秒×(60秒−d×i)=13.0 339…個/分 ・・・・・・・・・(7) 平均の第1種始動口の入賞率=(c×e+g/60秒×(60秒−c×h))×a+( d×f+g/60秒×(60秒−d×i))×b=4602.0393個≒4602.039個 ・・・・・・・・・(8) なお、上述の計算式(5)〜(8)において、aは10時
間内に低確率時である状態(479分)、bは10時間内に
高確率時である状態(121分)、cは低確率時の普通電
動役物36の作動率(1.776回/分)、dは高確率時の
普通電動役物36の作動率(2.773回/分)、eは低確
率時の普通電動役物36の開放等時の平均入賞数(0.04
個/回)、fは高確率時の普通電動役物36の開放等時
の平均入賞数(2.84個/回)、gは第1種始動口の入賞
率(通常時)(6.30個/回)、hは低確率時の普通電動
役物36の開放等の平均時間(0.300秒)、iは高確率
時の普通電動役物36の開放等の平均時間(3.920秒)
とする。
【0041】更に、上記(5)式に記載された、平均の
第1種始動口の入賞率の設計事項a〜iについて説明す
る。
【0042】まず、(5)式中、10時間内に10時間
内に低確率時である状態a及び10時間内に高確率時で
ある状態bは、それぞれ、図7中、項番XとYに該当
し、その算出根拠は次の通りである。ここで、10時間内
の低確率時及び高確率時の状態の比率は大当り確率、確
率変動になる割合及び平均の確率変動継続回数よりそれ
ぞれの1回の大当りまでの所要時間を求め、それを10
時間に換算して算出した。1回の大当りまでの所要時間
は、低確率時、高確率時それぞれ以下の(10),(1
2)式の通りになる。低確率時は、 (a+c)×317.667/1(低確率時、大当りが来る迄のプログラム上から考え られる特別図柄の変動回数、fより)=3336.7741…秒=55.6129…分≒55.613 分 ・・・・・・・・(9) 大当り中はすべてこの状態になるため、一連の大当り動
作が終了するのに要する時間を含んでいる。よって、こ
れを(9)式に加えると(10)式となる。 ((a+c)×317.667/1)/60秒+7.10分/回(eより)=62.7129…分≒6 2.713分 ・・・・・・・・・(10) 高確率時は、 (b+c)×73.308/1(高確率時、大当りが来る迄のプログラム上から考えら れる特別図柄の変動回数、gより)=474.9625…秒・・・・・・・・・(11) (b+c)×73.308/1×2.000回(d−1(確率変動時の
初回は低確率の状態で当るため))=949.9250…秒=1
5.8320…分≒15.832分 以上を(10)(12)式を10時間に換算すると凡そ以
下のようになる。 600分/(((a+c)×317.667/1)/60+e)+(((b+c)×73.308/1 ×(d−1))/60))=7.6389…≒7.639・・・・・・・・・・・・(12) これを上記の算定した値に掛ける(小数点以下第1位を
四捨五入とした)と式(13)(14)となる。 低確率の状態=62.713分×7.639=479.0646…分≒479分・・・・(13) 高確率の状態=15.832分×7.639=120.9406…分≒121分・・・・(14) 上述(10)〜(14)の計算式において、aは低確率
時の特別図柄の平均変動時間(=9.502秒)、bは高確
率時の特別図柄の平均変動時間(5.477秒)、(前提条
件2の(D),(E)より)、cは特別図柄の図柄確定後の
最小表示時間(1.002秒)、(前提条件2の(B)よ
り)、dは平均の確率変動杜続回数(前提条件2のWよ
り)(3.000回)、eは一連の大当り動作が終了するの
に要する時間(7.10分/回)、(前提条件1のJよ
り)、fは特別図柄の低確率時の大当り確率(基本仕様
のiiより)(1/317.667)、gは特別図柄の高確率
時の大当り確率(基本仕様のiiiより)(1/73.30
8)とする。
【0043】次に(5)式中、低確率時の普通電動役物
36の作動率c及び高確率時の普通電動役物36の作動
率dは次の通り計算する。まず、計算の前提となる普通
図柄表示装置37の作動率は、その作動数を作動時間で
割ったものから以下のように求めた。低確率時の普通図
柄表示装置37の作動率について、aはl回の変動時間
(=28.020秒)、bは図柄確定後の最小表示時間(=
1.002秒)、cは当り確率(=1/1.154)、dは当り
の時の普通電動役物37の開放等の平均時間(=0.300
秒)、eは10時間内に低確率時である状態(=479
分)、とする。 10時間内の作動数=60秒×e/(a+b+d×c)=981.4914…回≒981.491回 ・・・・・・・・・(15) 作動率=(60秒×e/(a+b+d×c))/e=2.0490…回/分 ・・・(16) 高確率時の普通図柄表示装置37の作動率について、f
は1回の変動時間=5.100.秒、gは図柄確定後の最小
表示時間=1.002秒、hは当り確率=1/1.154、iは
当りの時の普通電動役物37の開放等の平均時間(=
3.920秒)、jは10時間内に高確率時である状態(=12
1分)、kは左肩ゲート(普通図柄作動用)38の通過
率=3.20個/分とする。 10時間内の作動数=60秒×j/(f+g+i×h)=764.3005…回≒764.301回 ・・・・・・・・・(17) 作動率は、60秒×j/(f+g+i×h))/j=6.3165…回/分≒6.317回/分 ・・・・・・・・・(18) しかし、6.317回/分は、kの左肩ゲート(普通図柄作
動用)38の通過率を上回っているため、高確率時の普
通図柄の作動率も同様の3.20回/分となる。ゆえに、 作動数=3.20回×j=387.200回 ・・・・・・・・・・・・・(19) 従って、平均の普通図柄表示装置の作動率は、前記(1
5),(19)式より、その平均の作動率は、以下のよ
うになる。 (60秒×e/(a+b+d×c)+3.20回×j)/600分(10時間)=2.2811… 回/分 ・・・・・・・・(20)
【0044】次に、前記(15)〜(20)式の結果を
参照して普通電動役物36の作動率を求める。即ち、低
確率時の普通図柄表示装置37の作動率は2.049回/
分、高確率時の普通図柄表示装置37の作動率3.20
回、平均の普通図柄表示装置37の作動率は2.281回/
分となり、これに普通図柄の当り確率を掛けて作動率を
求める。 低確率時の普通電動役物36の作動率=2.049回/分×1/1.154(基本仕様 のvより)=1.7755…回/分 ・・・・・・・・・・・・・・・・(21) 高確率時の普通電動役物の作動率=3.20回/分×1/1.154(基本仕様のvよ り)=2.7729…回/分 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(22)
【0045】次に(5)式中、低確率時の普通電動役物
の開放等時の平均入賞数e及び高確率時の普通電動役物
36の開放等時の平均入賞数f、即ち、図6中、項番F
及び項番Gの算出根拠は、それぞれ、次の式(23)
(24)の通りである。 低確率時の開放等時の入賞個数の合計÷低確率時の開放等の回数の合計=低確 率時の平均入賞数(個/回)=359個÷9760回=0.0367…個/回≒0.04個/回 ・・・・・・・・・(23) 高確率時の開放等時の入賞個数の合計÷高確率時の開放等の回数の合計=高確 率時の平均入賞数(個/回)=4331個÷1527回=2.8362…個/回≒2.84個/回 ・・・・・・・・・(24)
【0046】次に(5)式中、第1種始動口の入賞率
(通常時)gは、図6中、項番Aであり、第1種始動口
の入賞率(通常時)は、遊技釘の配置設計及び傾き調整
により決定される。図6中、項番Bは、第1種始動口の
入賞率(開放時)は、遊技釘の配置設計、傾き調整、開
放時間により決定される。入賞率及び通過率は、遊技釘
の配置設計及び傾きの調整の要素により決定され、役物
(入口の幅が拡大又は開放する入賞口)の場合は、これ
らに開放時間等の要素を加味して決定される。なお、図
9にゲージ構成を示す。
【0047】次に(5)式中、低確率時の普通電動役物
の開放等の平均時間h及び低確率時の普通電動役物の開
放等の平均時間i、即ち、図6中、項番N、Oについ
て、N、Oの開放等の時間は、低確率時0.300秒、高確
率時4.400秒であるが、普通電動役物36の開放中に遊
技球4個の入賞があると開放動作を終了することを考慮
に入れ、実射値の平均値より平均開放時間を算出してい
る。
【0048】以上は、10時間のパチンコ機の出球率の
設計値であるが、10時間の実射試験においての出球率
は1.18となり設定値0.5〜2の範囲に収まること
を確認した。
【0049】一方、1時間の出球率の設計値は、前述し
た時間600分を60分とすることにより、理論上は1
0時間の設計値と同一の値となるはずである。ところ
が、大当りの発生は乱数の抽出により行なわれるので、
1時間内には大当りが1回も発生しない場合と、2回以
上発生する場合も考えられる。そこで、1時間の平均大
当り回数を0回の場合と2回の場合との出球率を算出し
てみる。まず、平均大当り回数が0回の場合、前述した
(1)式においてj=0、600分を60分とすること
により出球率≒0.6となる。平均大当り回数が2回の
場合、前述した(1)式においてj=2、600分を6
0分とすることにより出球率≒1.4となる。これによ
り運よく1時間内に2回連続大当りしても0.3〜3の
範囲内に納めることができる。例え、j=3としても出
球率は約1.7となり前記の範囲内に納まる。前述した
設計値は、一具体例に過ぎず、1時間当りの出球率に
0.3〜3の設定範囲内でバラつきがあるように設計す
ることも可能である。例えば、高確率時の大当り確率を
高くして単位時間当りの出球率にバラつきがあるように
設計しても良い。この場合、低確率時の大当り確率を更
に低くすることも考えられる。要は、1時間当りの平均
出球率が0.3〜3の範囲内に納まり、10時間当りの
平均出球率が0.5〜2の範囲内に納まる設計であるの
ならば、確率の幅(低確率と高確率の値等)、各入賞口
への入賞率、通過口の通過率、普通図柄及び特別図柄の
変動時間、高確率継続率(高確率時の大当り継続率)等
の出球率に関係ある要素をどのように変更しても良いの
である。また、30時間以上の出球率が0.5〜2に納
まるように設計すれば、設計値と実射試験値との誤差が
少なくなり、パチンコ機の設計値に対する信頼性が高ま
る。
【0050】なお、前述したパチンコ機10の動作は第
1種パチンコ機の動作を行うものであり、これは周知で
あるので、説明は省略する。
【0051】尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形
態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲
に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上述では第1種パチンコ機の例を挙げた
が、第2種、第3種、アレンジボール遊技機、或いはそ
れらの融合機等、他の機種にも適用できることは無論で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したパチンコ機10を示す外観斜
視図である。
【図2】パチンコ機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面
図である。
【図4】パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図
である。
【図5】主制御基板30で実行される「メインルーチ
ン」の処理を示すフローチャートである。
【図6】パチンコ機10の前提条件1を示す一覧図表で
ある。
【図7】パチンコ機10の前提条件2を示す一覧図表で
ある。
【図8】パチンコ機10の設計値の一覧図表である。
【図9】パチンコ機10のゲージ構成を示す遊技盤面図
である。
【符号の説明】
10…パチンコ機 22…遊技盤 24…発
射ハンドル 24a…タッチスイッチ 30…主制御基板 31…賞
球制御基板 32…特別図柄表示装置 32a…LCDパネルユニッ
ト(LCD) 32b…図柄表示装置制御基板(図柄制御基板) 33…発射制御基板 34…ランプ制御基板 35…音制御基板 36…普通電動役物(始動
口) 36a…第1種始動口スイッチ 37…普通図柄表示装置 40…大入賞口 40a…役物連続作動スイッチ(VSW) 40b…テンカウントスイッチ(カウントSW)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 正吾 名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式 会社高尾内 Fターム(参考) 2C088 AA79 CA13 CA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面上に発射された遊技球による入
    賞条件の成立に起因して遊技球を払い出す弾球遊技機に
    おいて、 総獲得遊技球数を総発射球数で割った値を出球率とし、 第1の時間当りの前記出球率を第1の数値範囲内とし、 前記第1の時間より短く設定された第2の時間当りの前
    記出球率を、前記第1の数値範囲よりも幅が広い第2の
    数値範囲内とするように設計した弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1の数値範囲は前記第2の数値範
    囲に包含される請求項1の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記第1の数値範囲を概ね0.5〜2と
    し、前記第2の数値範囲を概ね0.3〜3とする請求項
    1又は2の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記第1の時間は前記第2の時間の約1
    0倍以上である請求項1ないし3いずれかの弾球遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記第1の時間は前記第2の時間の約3
    0倍以上である請求項1ないし3いずれかの弾球遊技
    機。
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