JP2002291907A - 自動開閉弁付コネクターおよびそれを用いた医療用具 - Google Patents
自動開閉弁付コネクターおよびそれを用いた医療用具Info
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Abstract
各々の医療用具に設けられたオスコネクターとメスコネ
クターを接続する必要があるとき、オスコネクターから
の薬剤等の流出と空気の流入を防止する自動開閉弁付コ
ネクターの提供すること。 【解決手段】 本発明の自動開閉弁付コネクター
1は、オスコネクター本体2と、オスコネクター本体2
のメスコネクターへの接続方向先端に弁体3が設置され
ている。この弁体3は、流路を開閉するスリット5が設
けられおり、弁体3の外周の少なくとも一部には、自動
開閉弁付コネクター1をメスコネクターに嵌合させたと
き、メスコネクターの内壁に接触されるように設定され
ている。弁体3の外周がメスコネクターの内壁に接触し
押圧されることにより、弁体3が変形し、スリット5が
自動的に開口する。また、自動開閉弁付コネクター1と
メスコネクターを引き離すと、変形した弁体3が復元
し、スリット5が自動的に閉口する。
Description
接続して使用されるオスコネクターに関するものであ
る。
て、特にカテーテル、輸液セット、輸血セット、人工肺
回路、透析回路等に組み込まれて使用される自動開閉弁
付コネクターに関する。
輸血セット等の先端部に設置されたオスコネクターに、
注射針や延長チューブ等の基端部に設置されたメスコネ
クターを接続することにより、薬剤等を注入したり吸引
したりする操作が行われている。こうした操作を行う場
合は、接続前にオスコネクターから薬剤等が流出した
り、空気が流入しないよう細心の注意を払う必要があ
る。この注意が不充分な場合には、薬剤等が不足した
り、空気中の細菌によって汚染される可能性があった。
ネクターを通して、薬剤等の投与を行う場合、輸液セッ
トや輸血セット等に薬剤等を満たした後、一時保管して
おき、要事に投与する場合が多い。
スコネクターにリキャップをしなければならない。さら
に、輸液セットや輸血セット等においては、クランプの
閉め忘れや緩みによりオスコネクターの先端から薬剤等
が流出してしまう可能性があった。
等の注入や吸引操作に際し、各々の医療用具に設けられ
たオスコネクターとメスコネクターを接続する必要があ
るとき、オスコネクターからの薬剤等の流出と空気の流
入を防止する自動開閉弁付コネクターの提供にある。
り解決することができる。
接続して用いられるオスコネクターであって、前記オス
コネクターは内部に流体の流路を備えるコネクター本体
と、先端部にメスコネクターの接続部と、基端部にチュ
ーブとの接続部とを有し、前記オスコネクターの先端部
には通常は流路を遮断する弁体を有し、前記弁体は前記
メスコネクターに嵌合したときに自動的に前記流路を開
通するスリットを有する自動開閉弁付コネクター。
ーに嵌合したとき前記メスコネクターの内壁に接触する
よう設置された(1)記載の自動開閉弁付コネクター。
ー先端部の最小外周より大きく前記メスコネクターの接
続部の最大内径より小さい(1)または(2)記載の自
動開閉弁付コネクター。
けられている(1)から(3)記載の自動開閉弁付コネ
クター。
に設けられている(1)から(4)記載の自動開閉弁付
コネクター。
ら(5)記載の自動開閉弁付コネクター。
閉弁付コネクターの基端部にメスコネクターが接続され
ている医療用具。
閉弁付コネクターの基端部に輸液セットまたは輸血セッ
トが接続されている医療用具。
は、針、延長チューブ、カテーテル、多方活栓等に通常
用いられ、一端に針やカテーテル等のチューブが接続さ
れ、他端に接続部を有するメスコネクターに、接続可能
なルアー形状を有するオスコネクターとなっている。こ
れらのメスコネクターに本発明の自動開閉弁付コネクタ
ーを接続すると、本発明の自動開閉弁付コネクターに設
けられた弁体が自動的に開放して流体通路が開通し、メ
スコネクターから外すと、弁体が自動的に閉鎖され、流
体通路が遮断される。
付コネクターを詳細に説明する。
の正面図である。図2は図1のA―A線の自動開閉弁付
コネクター1の軸方向断面図、図3は図1のB−B線の
自動開閉弁付コネクター1の軸方向断面図。
ターとの接続部を有するオスコネクター本体2と、この
オスコネクター本体2のメスコネクターへの接続方向先
端に弁体3とから構成されている。
クターに接続する接続部と、他端に医療用チューブを接
続する基端部が設けられている。この基端部にはメスコ
ネクターや、輸液セット、輸血セットの医療用チューブ
が接続できるようになっている。
1に取り付けられる弁体3の正面図である。図4に示さ
れるように、弁体3には流路を開閉するスリット5が設
けられている。この弁体3の外周の少なくとも一部は、
自動開閉弁付コネクター1をメスコネクターに嵌合させ
たとき、メスコネクターの内壁に接触するよう設定され
ている。
起部6を設けた構成としてもよい。この突起部6は、1
ヶ所あれば機能するが、好ましくは2箇所以上を設ける
のがよい。このようにすることで詳細は後述するが、ス
リット5の開閉が効率良くなる。
は、特に限定されないが、ポリプロピレンやポリカーボ
ネートのような比較的硬質な合成樹脂で作製されるのが
好ましい。
れないが、弾性を有する材料であるのが好ましく、特に
復元力のあるシリコーンゴム等のようなゴム材料がより
好ましい。
と、先端に針部12を有するメスコネクター11の接続
前の断面図であり、図6は、図5の接続後を示したもの
である。
1の内径は、針部12方向に向かって漸減している形状
となっている。
体3のスリット5は、閉じた状態となっている。弁体の
最大外径L1(図4参照)は、メスコネクター11の接
続部の最大内径L2よりも若干大きめに設定されていて
も問題ないが、内径L2より若干小さめに設定すること
で接続が滑らかになる。
弁付コネクター1を接続するため、自動開閉弁付コネク
ター1をメスコネクター11の接続部内に向かって押し
進めていくと、メスコネクター11の最大内径L2を通
過してから漸減する内径によって、弁体3の突起部6
が、メスコネクター11の内壁13に接触し始める。そ
して、さらに自動開閉弁付コネクター1を押し進めてい
くと、突起部6は、内壁13が針部12の方向に向かっ
て漸減しているため、突起部6は、オスコネクター本体
2の先端外周と等しくあるいは若干小さくなるまで、押
し縮められる。これにより、閉じられていたスリット5
は、開口するように変形する。
ようにスリット5の軸線上に2ヶ所以上設置されている
と、それぞれの突起部6に均等に力が加わり、弁体3に
設けられたスリット5は、スリット5の軸線と直角の方
向へと開口するように変形し、スリット5は容易に開口
される。これにより遮断されていた流路は開通される。
とにより、前述のような弁体3の外周の少なくとも一部
が、メスコネクター11の内壁13に接触するよう設定
されているときよりも、スリット5の開閉の効率がよく
なる。
置されている突起部6だけが、メスコネクター11の内
壁13に接触するような構成であってもよい。この構成
により、スリット5が、前述のように軸線と直角の方向
へと開口するように変形したとき、弁体3の外周部も同
様に、スリット5の軸線と直角の外周方向へと拡径する
ように変形したとき、この拡径変形したときのスペース
を確保することができる。
付コネクター1とメスコネクター11を引き離していく
とき、開通されたスリット5は、内壁13の弁体3への
押圧が消滅すると同時に、メスコネクター11内で、そ
の復元力によって閉鎖される。
閉弁付コネクター1によれば、メスコネクター11に接
続すると、自動的に弁体3のスリット5が開放し、接続
を解除すると、スリット5が自動的に閉鎖する。
付コネクターについて説明する。
基端部に輸液セットのチューブを接続したときの軸方向
断面図である。
は、オスコネクター本体22にポリプロピレンを材料と
して作製した。弁体23には、中央部に弁体23を貫通
するスリット25を設け、さらに弁体23の外周に2ヵ
所の突起部26を設けた。この2ヵ所の突起部26は、
スリット25の軸線上に対向するように1ヶ所づつ配置
した。この弁体23は、シリコーンゴムを材料として作
製し、オスコネクター本体22の先端部付近に接着固定
した。こうして作製されたオスコネクター21をテルモ
社製輸液セット(図示せず)の患者側先端部のチューブ
27に取り付けた。
SO規格に準じて作製し、弁体は、突起部を含めた最大
外周を4.0mmに設定した。弁体23のスリット25
の長さは1mmに設定し、開放時は約0.6mmの直径
となった。弁体23の厚みは、外周方向を1.5mm、
中心部を0.7mmとした。
Hバッグに入れ、これをスタンドに取り付け、このオス
コネクター21を取り付けた輸液セットの瓶針を輸液バ
ッグに接続し、瓶針からオスコネクター21先端までの
落差を130cmに設定した。
のテルモ社製針のメスコネクター部に接続し、80ml
/hの流速で輸液セットのクレンメを調節した。このと
き、弁体23は、針のメスコネクター部の内面が突起部
26に力を加え、スリット25の軸線上の外周方向から
押し縮められるように変形し、これにより、弁体23に
設けられたスリット25は、スリット25の軸線と直角
の方向へと開口するように変形し、閉じられた状態か
ら、流体が通過できる開通状態となる。
24時間後の輸液バッグの残液量は110mlであっ
た。
製IVHバッグに入れ、これをスタンドに取り付け、こ
のオスコネクター21を取り付けた輸液セットの瓶針を
輸液バッグに接続し、瓶針からオスコネクター21先端
までの落差を130cmに設定した。この状態で、オス
コネクター21を23Gのテルモ社製針のメスコネクタ
ー部に接続し、80ml/hの流速になるように輸液セ
ットのクレンメを調節した後、針を取り外して、24時
間放置したが、オスコネクター21先端からの液漏れは
認められなかった。
流量と精度を確保することができるとともに、メスコネ
クターと接続しない限り、流体が弁体を通過することが
ない。
輸液セット等においては、クランプの閉め忘れや緩みに
よりオスコネクターの先端から薬剤等の流出を防止する
ことが、可能となった。
である。
の軸方向断面図である。
の軸方向断面図である。
方向断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 医療用チューブのメスコネクターに接続
して用いられるオスコネクターであって、前記オスコネ
クターは内部に流体の流路を備えるコネクター本体と、
先端部にメスコネクターの接続部と、基端部にチューブ
との接続部とを有し、前記オスコネクターの先端部には
通常は流路を遮断する弁体を有し、前記弁体は前記メス
コネクターに嵌合したときに自動的に前記流路を開通す
るスリットを有する自動開閉弁付コネクター。 - 【請求項2】 前記弁体の外周は前記メスコネクターに
嵌合したとき前記メスコネクターの内壁に接触するよう
設置された請求項1記載の自動開閉弁付コネクター。 - 【請求項3】 前記弁体の外周は前記オスコネクター先
端部の最小外周より大きく前記メスコネクターの接続部
の最大内径より小さい請求項1または2記載の自動開閉
弁付コネクター。 - 【請求項4】 前記弁体の外周は複数の突起部が設けら
れている請求項1から3記載の自動開閉弁付コネクタ
ー。 - 【請求項5】 前記突起部は前記スリットの軸線上に設
けられている請求項1から4記載の自動開閉弁付コネク
ター。 - 【請求項6】 前記弁体は弾性体からなる請求項1から
5記載の自動開閉弁付コネクター。 - 【請求項7】 請求項1から6記載の前記自動開閉弁付
コネクターの基端部にメスコネクターが接続されている
医療用具。 - 【請求項8】 請求項1から6記載の前記自動開閉弁付
コネクターの基端部に輸液セットまたは輸血セットが接
続されている医療用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001102180A JP4066222B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 自動開閉弁付コネクターおよびそれを用いた医療用具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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---|---|
JP2002291907A true JP2002291907A (ja) | 2002-10-08 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004242762A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Nipro Corp | 留置用カテーテル |
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JP2008513119A (ja) * | 2004-09-15 | 2008-05-01 | カーディナル ヘルス 303、インコーポレイテッド | 成形エラストマー先端を有するセルフシール雄ルアーコネクタ |
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-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001102180A patent/JP4066222B2/ja not_active Expired - Fee Related
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