JP2002291674A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP2002291674A
JP2002291674A JP2001102998A JP2001102998A JP2002291674A JP 2002291674 A JP2002291674 A JP 2002291674A JP 2001102998 A JP2001102998 A JP 2001102998A JP 2001102998 A JP2001102998 A JP 2001102998A JP 2002291674 A JP2002291674 A JP 2002291674A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 筐体1、洗浄庫2、食器籠4、上蓋8、
レール6、7を水平に配置した食器洗い機を、足部1
4、15の高さを調整することにより前傾姿勢をとす
る。また、筐体1に固定する案内レール6と洗浄庫2に
固定するスライドレール7との係合により、洗浄庫2が
前方に引き出されるに従い上向きになるように構成す
る。これにより、筐体1内から洗浄庫2を引き出し始め
る際には斜め前下向きに移動し始めるので、洗浄庫2に
作用する重力の成分が加わり、大きな力を要することな
く引き出すことができる。また、引き出すに従い洗浄庫
2が上を向くので、食器類を食器籠4に収容して重量が
増した場合でも前方への下傾を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食器洗い機に関し、
更に詳しくは、ビルトインタイプに好適な食器洗い機に
関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用の食器洗い機は、一般に、洗浄庫
内に水道水を導入してその底部に貯留し、そのあとポン
プを作動させて貯留した水を吸引してノズルへ送給し、
ノズルから勢いよく水を噴射させて洗浄庫内に収容した
食器類を洗浄するという構成を有している。従来のこの
種の食器洗い機は、筐体の内部に洗浄庫が配設され、筐
体の前面には手前下方に回動するドアが設けられ、ドア
を開いた状態で洗浄庫内から食器籠を水平前方に引き出
す構造となっている。
【0003】近年、システムキッチンの普及に伴い、シ
ステムキッチンに組み込むためのビルトインタイプの食
器洗い機が市販されている。ビルトインタイプに適した
食器洗い機として、特開2000−139799号公報
等に記載のものが知られている。すなわち、この種の食
器洗い機はいわゆる引出し方式の食器洗い機であって、
食器を収納するための食器籠を内装する洗浄庫が前面板
を兼ねるドアとともに前方に引出し可能に構成されてい
る。洗浄庫を引き出した状態では洗浄庫の上面が広く開
口していて上から食器類を出し入れできるようになって
おり、洗浄庫を筐体に押し入れると筐体内の上部空間に
待機していた上蓋が降下して洗浄庫の上面開口を閉塞す
る構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような引出し式食
器洗い機では、洗浄庫と一体に洗浄ポンプや乾燥用のフ
ァンなどが引き出される構造であるため、引き出される
部分の重量がかなり大きくなる。また、洗浄庫内に多数
の食器類を収納した状態では更に重くなる。そのため、
特に、筐体内に収容されている洗浄庫を前方に引き出し
始める際に、比較的大きな力を要し、力の弱い高齢者な
どには使いにくいという問題があった。
【0005】また、こうした食器洗い機では、洗浄した
あとの食器類を乾燥させるために、ファンなどにより外
気を洗浄庫内へと送り込み、洗浄庫内に配設したヒータ
によってこの外気を加熱して食器類に当て、食器類から
蒸発する水蒸気を機外へと排出するようにしている。ヒ
ータは洗浄やすすぎ時の水の加熱を兼ねるため、洗浄庫
の底部に配置されるのが一般的である。しかしながら、
従来の構成では、洗浄庫へ送り込まれた外気とヒータと
の熱交換が必ずしも効率的には行われず、充分に温度が
上昇していない空気が食器に当たる等の事態が生じてい
る。そのため、乾燥行程の直前の最終すすぎ行程におい
て熱湯を利用することにより折角温めた食器を、乾燥行
程で冷やしてしまって乾燥効率を低下させるおそれがあ
った。こうした状況を配慮すると、食器を完全に乾燥さ
せるには乾燥運転時間を予め長めに設定せざるをえず、
運転時間が長引くことのほかに、電力の無駄な消費とい
った問題もあった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その第1の目的とするところは、引出し式の
食器洗い機において、洗浄庫の引出し及び押入れ動作に
必要以上の力を要することなく円滑に開閉が行える食器
洗い機を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的とするところ
は、乾燥運転時に効率よく食器類の乾燥を行い、ひいて
は乾燥運転時間の短縮や消費電力の削減などを達成する
ことができる食器洗い機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段、及び効果】上記課題を解
決するために成された第1発明は、前面が開口した筐体
と、該筐体の両側壁内側に装着された案内レールと、該
案内レールに沿って前記筐体から前方に引き出し自在で
あって上面に食器収納・取出し用の開口を有する洗浄庫
と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋と、を具
備する食器洗い機において、前記案内レール及び洗浄庫
を前方が下がるように傾斜させ、洗浄庫を筐体から引き
出し始める際に斜め前下方へ移動させることを特徴とし
ている。
【0009】第1発明に係る食器洗い機では、洗浄庫を
引き出し始める際に洗浄庫は斜め下方に向かって移動し
始める。したがって、使用者による牽引力に洗浄庫の自
重による力の成分が加わるため、真っ直ぐ水平方向に引
き出す場合と比較して使用者の牽引力が小さくてすむ。
これにより、高齢者などの比較的非力な人でも、無理な
く洗浄庫を引き出すことができる。
【0010】また第1発明に係る食器洗い機では、引き
出し動作の初期には上記の如く斜め前下方に移動し始め
ても、引き出し動作の途中で水平状態に移行する構成と
することが好ましい。すなわち、この種の引き出し式の
食器洗い機では、洗浄庫は重く、食器類を収容した状態
では更に重量が増す。そのため、筐体内から洗浄庫を引
き出した状態では洗浄庫は前方が下がり気味になるが、
引き出し途中で前方が上昇してほぼ水平になるので、筐
体の前面開口の下縁部に洗浄庫の底部が接触することを
防止でき、円滑に洗浄庫を出し入れすることができる。
【0011】更にまた、より好ましくは、洗浄庫は引き
出し途中で水平状態になったあと、更に引き出されると
斜め前上方に指向する構成とするとよい。この構成で
は、自重によって洗浄庫の前方が或る程度下がった場合
でも洗浄庫は水平状態より下向きにならずにすみ、筐体
の前面開口の下縁部に洗浄庫の底部が接触することをよ
り確実に防止できる。
【0012】また、第1発明に係る食器洗い機では、上
蓋は洗浄庫が筐体内に収納された状態で該洗浄庫の上縁
部と略平行に配置された構成とするとよい。この構成に
よれば、洗浄庫が筐体内に収納された際に、上蓋が洗浄
庫の上面開口の上縁部に略均一に接触するので、両者の
密着性が良好であって高い水密性を得ることができる。
【0013】また、第1発明に係る食器洗い機では、洗
浄庫が筐体内に収納された状態で、該洗浄庫と平行に食
器を収容する食器籠を該洗浄庫内に設けた構成とするこ
とができる。この構成によれば、洗浄庫が筐体に収納さ
れたときに食器籠が前方に下傾した状態になっており、
食器籠に収容された皿などはその傾斜のために前方に倒
れて食器籠の周囲の枠体や間仕切の枠体にもたれかかっ
て安定した状態にある。したがって、洗浄運転の際に噴
射された水が食器類に当たっても食器類がガタつきにく
く、食器類同士、或いは食器類と食器籠とが接触する騒
音を軽減することができる。
【0014】また、第1発明に係る食器洗い機では、洗
浄庫の底面で且つ前部に窪んだ貯水槽を設け、該貯水槽
から水を吸引して該洗浄庫内に噴射する構成とすること
が好ましい。すなわち、洗浄運転やすすぎ運転時には貯
水槽に貯留された水を吸引してノズルへと圧送しノズル
から水を噴射させるが、洗浄庫は前方に傾いているか
ら、同一水量であれば、貯水槽を前部に設けることによ
って貯水槽内に多くの水を貯留させることができる。ま
た、上記貯水槽の上部に食物の残滓等を捕集するための
メッシュ状のフィルタを設けておけば、上記構成により
こうした食物の残滓を該フィルタにより効率よく捕集す
ることができる。更にまた、洗浄庫内からの排水時に残
りの水が貯水槽に集まるので、効率よく排水ができると
ともに、洗浄庫の他の部分に水が残ることを防止でき
る。
【0015】なお、第1発明の一実施態様としては、筐
体と略平行に洗浄庫、案内レール及び上蓋を配置すると
ともに、食器を収容する食器籠を洗浄庫内に筐体と平行
に配設し、該筐体の下面に設ける脚部の高さを変えるこ
とにより前傾姿勢とすることができる。これによれば、
脚部より上に位置する筐体、洗浄庫、案内レール、上蓋
などは従来通り水平になるように配置することができる
ので、設計や製造工程などが複雑にならず、殆どコスト
の増加なしに本発明に係る食器洗い機を実現することが
できる。
【0016】また、第1発明に係る食器洗い機は、洗浄
庫の底部に洗浄ポンプを設け、該洗浄ポンプを覆うよう
に底部カバーを設けた食器洗い機であって、洗浄ポンプ
は洗浄庫の後方側に配置し、該洗浄ポンプの下方では上
記底部カバーの下面を該洗浄ポンプを収納可能な程度に
低くし、該洗浄ポンプの設置位置よりも前方側では該底
部カバーの下面を高くした構成とすることができる。
【0017】すなわち、洗浄ポンプ(排水ポンプを兼用
することも可能)を洗浄庫の底部に配置する場合には、
この洗浄ポンプの取付箇所で底部カバーの高さが最大と
なる可能性が高い。一方、上記のように洗浄庫を前傾状
態で引き出し始める構成では、引き出し動作の初期にこ
の底部カバーの下面が筐体の前面開口の下縁部に接触す
る可能性が最も高い。そこで、洗浄ポンプのできるだけ
洗浄庫の後方側に配置し、該洗浄ポンプの下方では底部
カバーの下面を低くし(つまり底部カバーの高さを確保
する)、洗浄ポンプの設置位置よりも前方側では底部カ
バーの下面を高くすれば、底部カバーの下面が筐体の前
面開口の下縁部に最も接触し易いときに、その両者間の
隙間の余裕を大きくして、接触をより確実に回避するこ
とができる。
【0018】また、洗浄庫の底部カバーを上述のような
形状とすることは、上記第1発明に係る食器洗い機のよ
うに筐体からの洗浄庫の引き出しが斜め前下方に開始さ
れる構成に限らず意味がある。
【0019】すなわち、第2発明に係る食器洗い機は、
前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出し自在
な洗浄庫と、該洗浄庫に収容された食器類を洗浄するべ
く該洗浄庫内に水を噴射するために該洗浄庫の底部に設
置された洗浄ポンプと、該洗浄ポンプを覆うように洗浄
庫の底部に設けた底部カバーとを具備する食器洗い機に
おいて、前記洗浄庫は前記筐体から引き出された状態で
は該筐体内に収容された状態よりもその前部が相対的に
上を指向し、前記洗浄ポンプを該洗浄庫の後方側に配置
して、該洗浄ポンプの下方では前記底部カバーの下面を
該洗浄ポンプを収納可能な程度に低くし、該洗浄ポンプ
の設置位置よりも前方側では該底部カバーの下面を高く
したことを特徴としている。
【0020】例えば、洗浄庫が筐体内からほぼ水平方向
に引き出し始められる場合であっても、洗浄庫が引き出
されるに従い前部が斜め上を指向するような構成であれ
ば、引き出し動作の初期において底部カバーの下面が筐
体の前面開口の下縁部に接触する可能性が最も高くなる
から、洗浄ポンプの設置位置よりも前方側では底部カバ
ーの下面を高くすれば、底部カバーの下面が筐体の前面
開口の下縁部に最も接触し易いときに、その両者間の隙
間の余裕を大きくして、接触をより確実に回避すること
ができる。
【0021】更にまた、食器洗い機の製造時の寸法のば
らつきや、機械的動作をスムーズに行うためのガタ(遊
び)を想定すると、洗浄庫の引き出し・押し入れ動作時
に底部カバーの下面が筐体の前面開口の下縁部に接触す
る可能性をできるだけ小さくするような配慮をしておく
ことが好ましい。
【0022】そこで、第3発明に係る食器洗い機は、前
面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出し自在な
洗浄庫と、該洗浄庫に収容された食器類を洗浄するべく
該洗浄庫内に水を噴射するために該洗浄庫の底部に設置
された洗浄ポンプと、該洗浄ポンプを含んで洗浄庫の底
部を覆うように設けた底部カバーとを具備する食器洗い
機において、前記底部カバーの下面は、該底部カバーで
覆われる前記洗浄ポンプを含む部材の中で最も下に突出
する部材を収納可能な程度に低くした最底部を有し、そ
れ以外の箇所では該最底部よりも高い部分を有すること
を特徴としている。
【0023】ここで、「底部カバーで覆われる前記洗浄
ポンプを含む部材の中で最も下に突出する部材」は、通
常、上述したように洗浄ポンプであるが、例えば洗浄庫
に連通して底部に膨出した貯水槽であってもよい。この
構成によれば、上記最底部と同一高さにする必要のない
部分で最底部よりも高い位置に底部カバーの下面が来る
ので、より寸法上の余裕が大きくなり、洗浄庫を筐体内
に出し入れする際に底部カバーの下面が筐体の前面開口
の下縁部に擦れるおそれを確実に軽減することができ
る。なお、最底部と同一高さにする必要のない部分で
は、全て最底部よりも下面を高くしておけば最も好まし
いが、全てではなく一部であっても上述した接触回避の
効果は得られる。
【0024】上記課題を解決するために成された第4発
明に係る食器洗い機は、洗浄庫の底部に水を貯留し、該
水を吸引して洗浄庫内に噴射することにより洗浄庫内に
収容された食器類の洗浄を行うとともに、該洗浄庫内に
高温の空気を供給して前記食器類の乾燥を行う食器洗い
機において、前記洗浄庫の底部に加熱手段を配設し、該
加熱手段を覆うように着脱自在にカバーを設けて該カバ
ーにより送風路を形成し、該送風路に空気流を供給する
送風手段を備えたことを特徴としている。
【0025】この第4発明に係る食器洗い機によれば、
送風手段で発生した空気流は加熱手段で確実に加熱され
たあとに洗浄庫内へと放出される。したがって、洗浄庫
内に収容されている洗浄後の濡れた食器類に高温の空気
が接触するため、その乾燥効率が向上する。また、カバ
ーは着脱自在であるので、必要に応じてカバーを取り外
して清掃や加熱手段の保守を行うのも容易である。
【0026】また、カバーには通水用の開口を形成した
構成とすることが好ましい。この構成によれば、洗浄運
転やすすぎ運転時に洗浄庫内に給水された水は通水用開
口を通して送風路内に入り込むから、この水を加熱手段
によって加熱することができる。したがって、加熱手段
を洗浄やすすぎの際の水の加熱にも効率的に利用するこ
とができる。
【0027】また、このような構成では、通水用開口の
内側に、上記送風手段による空気流が該通水用開口から
漏れ出すことを防止するための構造体を設けることが好
ましい。すなわち、乾燥運転時には、加熱手段で未だ充
分に加熱されていない空気流が上記通水用開口を通して
多量に漏れ出すと、乾燥効率を劣化させる一因となる
が、上記構成によれば、乾燥運転時には上記構造体によ
り通水用開口から空気が漏れないので、確実に加熱した
空気を洗浄庫内に供給することができる。
【0028】また、洗浄運転時には食器類に付着してい
た食物の残滓などの小さな固形物が水に混入するから、
こうした固形物が通水用開口から送風路内にも流入して
来る。そこで、上記カバーの下縁部と洗浄庫の底面との
間に隙間を設けた構成とすることが好ましい。これによ
り、送風路内に流入した上記固形物はカバー下端の隙間
から流出するので、送風路内に固形物が溜まって不衛生
な状態となるのを防止することができる。
【0029】また、第4発明に係る食器洗い機では、洗
浄庫は上面が開口し、前面が開口した筐体から前方に引
き出し自在である構成とすることができる。この構成に
よれば、必要に応じてカバーを取り外して送風路内の清
掃などが一層行い易くなる。
【0030】また、上記カバーにより形成される送風路
の送風出口は、洗浄庫に設けられた排気口の反対側の壁
面近傍に位置する構成とすることが好ましい。これによ
れば、送風出口から吹き出した高温の空気が洗浄庫内を
対角線状に流れ、洗浄庫内に収容されている食器類に効
率よく当たって蒸発した水蒸気とともに排出口から機外
へと流出する。したがって、高温の空気を有効に利用し
て、食器類を迅速に乾燥させることができる。
【0031】また、上記送風出口は加熱手段が配設され
ていない位置で上向きの開口とすることができる。この
構成では、送風路を通って来て加熱された空気流は上向
きの開口から吹き出す。このため、送風出口よりも高い
位置に配置されている食器類を効率よく乾燥させること
ができる。また、加熱手段が加熱された状態で上から物
が落下した場合でも、加熱手段が送風出口に剥き出しに
なっていないため、物の焼損や事故等を防止することが
できる。
【0032】また、上記送風路は水平方向に細長い形状
であって、該送風路に沿って上記加熱手段も細長い形状
を有する構成とすることが好ましい。この構成によれ
ば、空気流が加熱手段と熱交換を行う時間が長くなり、
それだけ高温の空気流を洗浄庫内に供給することが可能
となる。
【0033】更にまた、上記カバーを金属製とすれば、
加熱手段の加熱によりカバー自体の温度も上昇し、その
輻射熱によって洗浄庫内及び上方に位置する食器類を温
める効果を奏する。そのため、より迅速な乾燥が達成で
きる。
【0034】なお、第4発明の一実施態様としては、上
記送風手段は、洗浄庫の前壁とその前面に設けられる前
面板との間に配置される構成とすることができる。この
構成は特に、洗浄庫を筐体から前方に引き出し自在に設
けた引き出し式の食器洗い機に有用である。
【0035】また、第5発明に係る食器洗い機は、前面
が開口した筐体と、該筐体の両側壁内側に装着された案
内レールと、該案内レールに沿って前記筐体から前方に
引き出し自在であって上面に食器収納・取出し用の開口
を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するため
の上蓋と、前記洗浄庫内に該洗浄庫と平行に配置され
た、食器を収容するための食器籠と、を具備する食器洗
い機において、前記洗浄庫が筐体内に収納された状態
で、該洗浄庫を前方、後方又は左右いずれかの側方が下
がるように傾斜させたことを特徴としている。
【0036】この構成によれば、洗浄庫が筐体に収納さ
れたときに食器籠が洗浄庫の下傾方向と同一方向に下傾
した状態になっており、食器籠に収容された皿などはそ
の傾斜のために前方、後方又は左右いずれかの側方に倒
れて食器籠の周囲の枠体や間仕切の枠体にもたれかかっ
て安定した状態にある。したがって、洗浄運転の際に噴
射された水が食器類に当たっても食器類がガタつきにく
く、食器類同士、或いは食器類と食器籠とが接触する騒
音を軽減することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】まず、第1発明乃至第3発明、及
び第5発明の一実施例による食器洗い機について図面を
参照して説明する。図1及び図2は本実施例による食器
洗い機の全体構成を示す概略側面断面図であり、図1は
洗浄庫を筐体に収納した状態、図2は洗浄庫を筐体から
引き出す際の移動状態を示している。
【0038】前面が開口した筐体1の内部には上面開口
3を有する洗浄庫2が配設され、洗浄庫2の内部には食
器類を整列するための食器籠4が設置されている。洗浄
庫2の前壁2aには、筐体1の前面開口を閉塞するドア
を兼ねた前面パネル5が着脱可能に螺設されており、前
面パネル5と洗浄庫2とは一体に、筐体1の両側壁内側
に略水平に設置された案内レール6と洗浄庫2の両側壁
外側に略水平に設置されたスライドレール7との係合に
より前方に引き出し自在となっている。
【0039】筐体1内上方空間には、洗浄庫2の上面開
口3を閉塞するための上蓋8が、筐体1の側壁内側に一
端が軸支され、他端が上蓋8の側面に軸支された左右一
対の平行リンク9により揺動自在に支持されている。洗
浄庫2が筐体1内に収納された状態では、図1に示すよ
うに上蓋8は洗浄庫2の上面に密着して上面開口3を閉
塞し、洗浄庫2が筐体1から前方に引き出された状態で
は、図2に示すように上蓋8は前方にせり出しつつ持ち
上がった状態で保持される。
【0040】洗浄庫2の後方には図示しない給水バルブ
を備えた伸縮自在の給水ホース10が接続されており、
給水バルブが開かれると外部の水道栓等から供給された
水が給水ホース10を通して洗浄庫2内に注がれる。洗
浄庫2の前部底面には大きく窪んだ貯水槽11が連通し
て配設されており、洗浄庫2内に注がれた水は貯水槽1
1に流れ込んで貯留される。この貯水槽11の上部に
は、食器洗浄時に食器から流れ落ちる食物の残滓を捕集
するためのメッシュ状のフィルタ11aが着脱自在に設
けられている。洗浄庫2の底部中央には、上面に複数の
ノズルが形成された回転自在のアーム12が設けられ、
洗浄庫2の底面下方には洗浄兼排水ポンプ13が配置さ
れている。洗浄兼排水ポンプ13は両回転方向に回転駆
動可能なモータを含み、このモータが正転方向に回転す
るとき洗浄兼排水ポンプ13は洗浄ポンプとして機能
し、逆転方向に回転するとき洗浄兼排水ポンプ13は排
水ポンプとして機能する。
【0041】洗浄運転やすすぎ運転時には、図示しない
給水バルブが開放されて、給水ホース10を通して洗浄
庫2内に水が供給される。洗浄庫2内に供給された水は
貯水槽11を含む洗浄庫2の底部に溜まる。その状態
で、洗浄兼排水ポンプ13が洗浄ポンプとして駆動され
ると、貯水槽11から吸引された水がアーム12へと圧
送され、ノズルから洗浄庫2内に噴射される。これによ
り、洗浄庫2内に収容された食器類に水が吹き掛かって
汚れが落とされる。食器に付着していた食物の残滓はフ
ィルタ11aに捕集され、水は貯水槽11に流れ込んで
再び循環して使用される。
【0042】筐体1の底面にはこの食器洗い機を支持す
るための4本の足部(前足部14、後足部15)が設け
られている。但し、図1では2本の足部のみが見えてい
る。本実施例の食器洗い機の特徴の一つは、前足部14
と後足部15との高さを意図的に異なるものとすること
によって、食器洗い機全体が斜め前下方に向くようにし
ている点にある。筐体1の内部において、洗浄庫2、食
器籠4、上蓋8、案内レール6、スライドレール7はい
ずれも互いに平行で且つ前足部14と後足部15の高さ
が同一であるとした場合には水平状態となるように配置
されている。したがって、図1に示すように水平な設置
面90上に設置されたときには、洗浄庫2、食器籠4、
上蓋8、案内レール6、スライドレール7はいずれも同
じように斜め前下方に傾いている。
【0043】この食器洗い機の他の特徴は洗浄庫2を前
方にスライド移動させるための案内レール6及びスライ
ドレール7の構成にある。図3は案内レール6の要部の
外観図であり、(a)は側面図、(b)は上面図であ
る。図4はスライドレール7の要部の外観図であり、
(a)は側面図、(b)は上面図である。また、図5は
案内レール6とスライドレール7との係合状態を示す要
部の模式図である。なお、ここで、「側面」及び「上
面」とは食器洗い機に取り付けた状態での方向を意味し
ている。
【0044】図3に示すように、筐体1に固定される案
内レール6は、基体60の前部に軸62を中心に回転自
在のローラ61を備え、基体60の上縁部には垂下した
折曲げ片を有する上規制板部63、下縁部には前縁にス
トッパ65を有する下規制板部64がそれぞれ同方向に
折り曲げ形成されている。
【0045】図4に示すように、洗浄庫2に固定される
スライドレール7は、基体70の後部に軸72を中心に
回転自在のローラ71を備え、基体70の上縁部には垂
下した折曲げ片を有する上規制板部73、下縁部には後
縁にストッパ75を有する下規制板部74が互いに反対
方向に折り曲げ形成されている。また、上規制板部73
の前縁部近傍の傾斜部73aでは僅かに上方に屈曲した
形状となっている。
【0046】スライドレール7のローラ71が案内レー
ル6の上規制板部63と下規制板部64との間に配置さ
れ、案内レール6のローラ61がスライドレール7の上
規制板部73の下面に接触して配置されるように、案内
レール6とスライドレール7とは装着される。
【0047】洗浄庫2が筐体1内に収納された状態(図
2中のL0参照)から使用者が洗浄庫2を前方に引き出
そうとすると、上述したように始め洗浄庫2は筐体1の
傾きと同じ方向、つまり斜め前下方にスライドする。こ
のとき、スライドレール7のローラ71は案内レール6
の上規制板部63の下面に接触しつつ転動し、案内レー
ル6のローラ61はスライドレール7の上規制板部73
の下面に接触して回転する。
【0048】洗浄庫2が少し引き出されて、スライドレ
ール7の上規制板部73の傾斜部73aが案内レール6
のローラ61に掛かると(図5参照)、後方側ではスラ
イドレール7のローラ71と案内レール6の上規制板部
63との接触によって上方向への移動が規制されている
ため、スライドレール7は斜め上方を指向するように傾
き、洗浄庫2が引き出されるに伴いその上向き傾斜は徐
々に大きくなる。すなわち、図2に示すように、洗浄庫
2が筐体1内から引き出されるに従いその引き出し方向
が徐々に上向きになるため、引き出し途中で設置面90
に対して略平行(つまり水平)になる(図2中L1参
照)。そして、更に引き出すと上向き傾斜になる(図2
中L2参照)。スライドレール7のストッパ75が案内
レール6のストッパ65に当接する位置まで洗浄庫2の
引き出しは可能である。
【0049】上述したように、本食器洗い機では、洗浄
庫2を筐体1から引き出し始める際には斜め前下方に向
かって動き始めるため、洗浄庫2に作用する重力の一部
の成分が洗浄庫の移動方向に作用する。したがって、使
用者が大きな力を掛けなくとも洗浄庫2を引き出し始め
ることができる。一旦スライド移動し始めると、慣性力
が働き、洗浄庫2の向きが水平方向から上斜め方向に移
行しても無理なく洗浄庫2を引き出すことができる。
【0050】また、図2に示すように洗浄庫2が引き出
し量に伴って上向き傾斜になることにより、洗浄兼排水
ポンプ13を覆うように洗浄庫2の下方に設けられる底
部カバー2fの下面が筐体1の前下縁端部1bに接触す
ることを回避することができる。洗浄庫2内の食器籠4
に多数の食器が収納されるとかなり重量が増すため、特
に前方に引き出したときに洗浄庫2の前部は下がり気味
になる。その場合でも、水平状態よりも前部が下向き傾
斜になることはなく、底部カバー2fの下面が筐体1の
前下縁端部1bに接触することを防止できる。
【0051】更にまた、本食器洗い機では、このような
接触をより確実に回避するため、図1に示すように底部
カバー2fの下面の形状を同一平面上ではなく、後方側
の洗浄兼排水ポンプ13の下方では該ポンプ13が収ま
る程度に低くし、その前方では高くしている。これによ
り、底部カバー2fの前方側では筐体1の底面板1aと
の距離d1が後方側での同距離d2より大きくなり、特
に、筐体1内から洗浄庫2が前傾して引き出され始める
際の、底部カバー2fの下面と筐体1の前下縁端部1b
との接触を回避するようにしている。但し、このように
洗浄兼排水ポンプ13の下方でのみ底部カバー2fを低
くすることは、洗浄庫2が引き出され始める際に前傾し
ておらずほぼ水平であっても、引き出し動作の途中で上
を向くものであれば同じ効果が得られる。また、洗浄兼
排水ポンプ13以外の部分で底部カバー2fの下面を高
くすることは、単に、この底部カバー2fの下面と筐体
1の前下縁端部1bとの間の間隙の余裕を大きくして、
各部材や組立時の寸法のばらつきやガタ(遊び)などに
起因する接触のおそれを軽減するのにも有効である。
【0052】また、本食器洗い機では、洗浄庫2が筐体
1内に収納された状態では食器籠4も傾斜しているた
め、食器籠4内に収容された食器(皿など)は食器籠が
水平に配置されている場合に比べてより大きく傾斜した
状態に保たれる。そのため、食器籠4の中でのガタつき
が少なく、洗浄運転やすすぎ運転時にアーム12のノズ
ルから勢いよく噴射した水が当たっても、食器同士又は
食器と食器籠とが接触する際に生じる騒音を軽減するこ
とができる。
【0053】更に、本食器洗い機では、前傾した洗浄庫
2の前方に貯水槽11が設けられているため、洗浄庫2
に貯留する水は貯水槽11に集まり易くなっている。し
たがって、洗浄庫2内に貯留する水の水量が相対的に少
なくとも、貯水槽11に確実に水を集めて循環使用する
ことができる。また、食器に当たって落ちた水が滞留せ
ずにスムーズに貯水槽11へ流れるので、この水に混入
している食物の残滓をフィルタ11aでより効率的に捕
集することができる。また、排水時にも洗浄庫2内に残
った水が貯水槽11へと確実に且つ迅速に集まるので、
洗浄庫2内の他の箇所に溜まることなく、排水時間も短
縮化できる。
【0054】次に、第4発明の一実施例である食器洗い
機について説明する。なお、上記実施例と同一又は相当
する部分には同一符号を付して、特に説明の必要がない
限りは説明を省略する。図6は本実施例による食器洗い
機の全体構成を示す概略側面断面図であり、図7は本実
施例による食器洗い機の洗浄庫の上面図である。
【0055】この実施例の食器洗い機では、乾燥運転時
に洗浄庫2内に高温の空気を送給するための送風手段を
洗浄庫2の前壁2aと前面パネル5との間に配置してい
る。すなわち、空気取入口である吸気口21が筐体1内
に向けて開口し、空気出口である送風口22が洗浄庫2
の前壁2a下方に開口した縦送風路20が配設されてお
り、吸気口21から入ってすぐの位置にブロアモータ2
4により回転駆動されるファン23が設けられている。
また、縦送風路20内には自重により閉鎖するダンパ2
5が設けられている。送風口22から離間した前面パネ
ル5上部には、排気出口である排気口29が開口し、排
気路26を通して排気入口である排気導出口27に連通
している。排気導出口27にはダンパ28が設けられ、
洗浄運転やすすぎ運転時の庫内騒音が外部へ漏れるのを
防止している。なお、縦送風路20と排気路26とは補
助排気路23で接続されており、洗浄運転やすすぎ運転
時に縦送風路20を逆流して来る水蒸気を排気路26へ
と逃がすようにしている。
【0056】送風口22の出口直下には前後方向に延伸
する細長い形状を有するシーズヒータ16が前方側から
洗浄庫2に取り付けられており、それを覆うように金属
製の風路カバー30が着脱自在に設けられている。シー
ズヒータ16は洗浄庫2の貯水槽11を除く底面の中で
は他よりも一段低くなった第1底面2dに配置されてい
るため、洗浄庫2内に供給された水の量が少なくともシ
ーズヒータ16は確実に水に浸る。風路カバー30は、
送風口22の近傍でシーズヒータ16の非加熱部に相当
する箇所では底壁31を有する管状となっており、その
端面は送風口22と殆ど隙間なく接続されている。ま
た、風路カバー30の管状部の先は底面を有さず、両側
面及び上面のみを有している。また、この風路カバー3
0の送風口22と反対側の端部は鋭角状に折返し片30
aを有し、洗浄庫2の底面に突出したリブ2eにごく近
接又は接触して空気流の漏れを阻止している。
【0057】風路カバー30の側面には洗浄庫2の第1
底面2dとの間に所定高さの隙間34が形成されるよう
になっており、上面には複数の幅方向に広い通水穴32
を有している。通水穴32はその内側に舌状に延出した
ルーバ33を備えており、送風口22側から流れる空気
流が通水穴32に入るのを妨害している。風路カバー3
0は、上記折返し片30a及び洗浄庫2側のリブ2eで
形成される送風路の末端部の手前で上向き及び近接する
左側壁2bと反対側の横向きに切欠が形成されており、
ここが空気流の出口である温風口35となっている。こ
れにより、風路カバー30と洗浄庫2の第1底面2dと
の間には、送風口22を入口、温風口35を出口とする
横送風路36が形成されている。
【0058】洗浄運転又はすすぎ運転時には、図示しな
い給水バルブが開放されて、給水ホース10を通して洗
浄庫2内に水が供給される。また、シーズヒータ16に
は加熱電流が供給される。洗浄庫2内に供給された水は
まず最も低い貯水槽11に溜まり、貯水槽11が一杯に
なると次に低い第1底面2dに溜まる。このとき、温風
口35、通水穴32、及び隙間34から横送風路36内
に水が流れ込んでシーズヒータ16は水に浸かる。その
ため、シーズヒータ16との熱交換によって水は温めら
れる。
【0059】洗浄兼排水ポンプ13が洗浄ポンプとして
動作すると、貯水槽11から吸引された温水がアーム1
2へと圧送され、ノズルから洗浄庫2内に噴射される。
これにより、洗浄庫2内に収容された食器類に水が吹き
掛かって汚れが落とされる。食器に付着していた食物の
残滓は貯水槽11の上面に着脱自在に設けられたメッシ
ュ状のフィルタ11aに捕集され、水は貯水槽11に流
れ込んで再び循環して使用される。また、このような固
形物が通水穴32から横送風路36内に入り込んでも、
下の隙間34からスムーズに流出するので、横送風路3
6内に溜まることを防止できる。
【0060】次に乾燥運転時の動作を説明する。乾燥運
転時にはブロアモータ24を駆動し、ファン23を所定
方向に回転駆動させる。すると、吸気口21から吸引さ
れた空気が縦送風路20へと圧送され、この圧力により
ダンパ25が開いて空気流は送風口22から吐き出され
る。この空気流は横送風路36へと流れ込み、横送風路
36を通過する間にシーズヒータ16との熱交換により
温風となる。暖まった空気は冷たい空気よりも比重が軽
いため、風路カバー30の下縁に隙間34があっても暖
気はここから逃げない。また、上面には通水穴32が開
口しているが、空気流の上流側から見るとルーバ33に
よって通水穴32は遮蔽されているから、通水穴32か
らの暖気の漏出も防止できる。そのため、横送風路36
内では効率よく熱交換が行われ、充分に加熱された空気
が末端の温風口35から洗浄庫2内に吹き出す。
【0061】温風口35は排気導出口27に対してちょ
うど対角の位置にあり、しかも高さ方向にも離れてい
る。そのため、図7に示すように温風口35から吹き出
した空気は洗浄庫2内を斜めに横切り、食器類に接触し
て食器類に付着している水分を気化させる。このため、
効率よく、つまり同一加熱電力であれば迅速に、また同
一乾燥運転時間であればシーズヒータ16の加熱電力を
落としても充分に乾燥させることができる。また、風路
カバー30は金属製であるため、シーズヒータ16から
の放熱を受けてそれ自身がかなり高温になり、上方の食
器籠(図6には図示しないが図1に示すように食器籠4
が配置されている)に収容されている食器類に輻射熱を
放出する。したがって、高温の空気流のみならず、この
輻射熱によっても乾燥効率が高められる。
【0062】このようにして本実施例に係る食器洗い機
では、送風口22から出た空気流が風路カバー30によ
り形成される横送風路36を集中的に通過し、その際に
シーズヒータ16と効率よく熱交換を行って高温の空気
流となって温風口35から吐き出される。この高温の空
気流と風路カバー30の輻射熱によって、食器類の乾燥
効率が向上する。また、使用者が上面開口3から手を入
れて風路カバー30を簡単に外すことができるので、風
路カバー30自体やその下側の清掃も容易に行うことが
できる。
【0063】なお、上記実施例は単に一例であって、本
発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明ら
かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1乃至第3及び第5発明の一実施例による
食器洗い機において洗浄庫を筐体に収納した状態での側
面略断面図。
【図2】 この実施例による食器洗い機において洗浄庫
を筐体から引き出す際の移動状態を示す側面略断面図。
【図3】 この実施例による食器洗い機における案内レ
ールの要部の外観図であり、(a)は側面図、(b)は
上面図。
【図4】 この実施例による食器洗い機におけるスライ
ドレールの要部の外観図であり、(a)は側面図、
(b)は上面図。まいて洗浄庫を筐体に収納した状態で
の側面略断面図。
【図5】 この実施例による食器洗い機における案内レ
ールとスライドレールとの係合状態を示す要部の模式
図。
【図6】 第4発明の一実施例による食器洗い機におい
て洗浄庫を筐体に収納した状態での側面略断面図。
【図7】 この実施例による食器洗い機における洗浄庫
の上面図。
【符号の説明】
1…筐体 2…洗浄庫 2a…前壁 2b…左側壁 2d…第1底面 2e…リブ 2f…底部カバー 3…上面開口 4…食器籠 5…前面パネル 6…案内レール(レール) 60…基体 61…ローラ 62…軸 63…上規制板部 64…下規制板部 65…ストッパ 7…スライドレール 70…基体 71…ローラ 72…軸 73…上規制板部 73a…傾斜部 74…下規制板部 75…ストッパ 8…上蓋 9…平行リンク 11…貯水槽 12…アーム 13…洗浄兼排水ポンプ 14、15…足部 16…シーズヒータ(加熱手段) 20…縦送風路(送風路) 21…吸気口 22…送風口 23…ファン(送風手段) 24…ブロアモータ 26…排気路 27…排気導出口 29…排気口 30…風路カバー(カバー) 30a…折返し片 31…底壁 32…通水穴(通水用開口) 33…ルーバ(構造体) 34…隙間 35…温風口(送風出口) 36…横送風路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 周防 聖行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B082 BA04 BB02 FF06

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口した筐体と、該筐体の両側壁
    内側に装着された案内レールと、該案内レールに沿って
    前記筐体から前方に引き出し自在であって上面に食器収
    納・取出し用の開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面
    開口を閉塞するための上蓋と、を具備する食器洗い機に
    おいて、 前記案内レール及び洗浄庫を前方が下がるように傾斜さ
    せ、洗浄庫を筐体から引き出し始める際に斜め前下方へ
    移動させることを特徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】 前記洗浄庫は引き出し動作の途中で水平
    状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の食器
    洗い機。
  3. 【請求項3】 前記洗浄庫は引き出し途中で水平状態に
    なったあと、更に引き出されると斜め前上方に指向する
    ことを特徴とする請求項2に記載の食器洗い機。
  4. 【請求項4】 前記上蓋は、洗浄庫が筐体内に収納され
    た状態で該洗浄庫の上縁部と略平行に配置されたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食器洗い
    機。
  5. 【請求項5】 前記洗浄庫が筐体内に収納された状態
    で、該洗浄庫と平行に食器を収容する食器籠を該洗浄庫
    内に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の食器洗い機。
  6. 【請求項6】 前記洗浄庫の底面で且つ前部に窪んだ貯
    水槽を設け、該貯水槽から水を吸引して該洗浄庫内に噴
    射することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の食器洗い機。
  7. 【請求項7】 前記筐体と略平行に洗浄庫、案内レール
    及び上蓋を配置するとともに、食器を収容する食器籠を
    洗浄庫内に筐体と平行に配設し、該筐体の下面に設ける
    脚部の高さを変えることにより前傾姿勢としたことを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の食器洗い機。
  8. 【請求項8】 前記洗浄庫の底部に洗浄ポンプを設け、
    該洗浄ポンプを覆うように底部カバーを設けた食器洗い
    機であって、前記洗浄ポンプは洗浄庫の後方側に配置
    し、該洗浄ポンプの下方では前記底部カバーの下面を該
    洗浄ポンプを収納可能な程度に低くし、該洗浄ポンプの
    設置位置よりも前方側では該底部カバーの下面を高くし
    たことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の食
    器洗い機。
  9. 【請求項9】 前面が開口した筐体と、該筐体から前方
    に引き出し自在な洗浄庫と、該洗浄庫に収容された食器
    類を洗浄するべく該洗浄庫内に水を噴射するために該洗
    浄庫の底部に設置された洗浄ポンプと、該洗浄ポンプを
    覆うように洗浄庫の底部に設けた底部カバーとを具備す
    る食器洗い機において、 前記洗浄庫は前記筐体から引き出された状態では該筐体
    内に収容された状態よりもその前部が相対的に上を指向
    し、前記洗浄ポンプを該洗浄庫の後方側に配置して、該
    洗浄ポンプの下方では前記底部カバーの下面を該洗浄ポ
    ンプを収納可能な程度に低くし、該洗浄ポンプの設置位
    置よりも前方側では該底部カバーの下面を高くしたこと
    を特徴とする食器洗い機。
  10. 【請求項10】 前面が開口した筐体と、該筐体から前
    方に引き出し自在な洗浄庫と、該洗浄庫に収容された食
    器類を洗浄するべく該洗浄庫内に水を噴射するために該
    洗浄庫の底部に設置された洗浄ポンプと、該洗浄ポンプ
    を含んで洗浄庫の底部を覆うように設けた底部カバーと
    を具備する食器洗い機において、 前記底部カバーの下面は、該底部カバーで覆われる前記
    洗浄ポンプを含む部材の中で最も下に突出する部材を収
    納可能な程度に低くした最底部を有し、それ以外の箇所
    では該最底部よりも高い部分を有することを特徴とする
    食器洗い機。
  11. 【請求項11】 洗浄庫の底部に水を貯留し、該水を吸
    引して洗浄庫内に噴射することにより洗浄庫内に収容さ
    れた食器類の洗浄を行うとともに、該洗浄庫内に高温の
    空気を供給して前記食器類の乾燥を行う食器洗い機にお
    いて、 前記洗浄庫の底部に加熱手段を配設し、該加熱手段を覆
    うように着脱自在にカバーを設けて該カバーにより送風
    路を形成し、該送風路に空気流を供給する送風手段を備
    えたことを特徴とする食器洗い機。
  12. 【請求項12】 前記カバーに通水用開口を形成したこ
    とを特徴とする請求項11に記載の食器洗い機。
  13. 【請求項13】 前記通水用開口の内側に、前記送風手
    段による空気流が該通水用開口から漏れ出すことを防止
    するための構造体を設けたことを特徴とする請求項12
    に記載の食器洗い機。
  14. 【請求項14】 前記カバーの下縁部と洗浄庫の底面と
    の間に隙間を設けたことを特徴とする請求項12又は1
    3に記載の食器洗い機。
  15. 【請求項15】 前記洗浄庫は上面が開口し、前面が開
    口した筐体から前方に引き出し自在であることを特徴と
    する請求項11〜14のいずれかに記載の食器洗い機。
  16. 【請求項16】 前記カバーにより形成される送風路の
    送風出口は、前記洗浄庫に設けられた排気口の反対側の
    壁面近傍に位置することを特徴とする請求項11〜15
    のいずれかに記載の食器洗い機。
  17. 【請求項17】 前記送風出口は前記加熱手段が配設さ
    れていない位置で上向きの開口であることを特徴とする
    請求項16に記載の食器洗い機。
  18. 【請求項18】 前記送風路は水平方向に細長い形状で
    あって、該送風路に沿って前記加熱手段も細長い形状を
    有することを特徴とする請求項11〜17のいずれかに
    記載の食器洗い機。
  19. 【請求項19】 前記カバーは金属製であることを特徴
    とする請求項11〜18のいずれかに記載の食器洗い
    機。
  20. 【請求項20】 前記送風手段は、前記洗浄庫の前壁と
    その前面に設けられる前面板との間に配置されることを
    特徴とする請求項11〜19のいずれかに記載の食器洗
    い機。
  21. 【請求項21】 前面が開口した筐体と、該筐体の両側
    壁内側に装着された案内レールと、該案内レールに沿っ
    て前記筐体から前方に引き出し自在であって上面に食器
    収納・取出し用の開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上
    面開口を閉塞するための上蓋と、前記洗浄庫内に該洗浄
    庫と平行に配置された、食器を収容するための食器籠
    と、を具備する食器洗い機において、 前記洗浄庫が筐体内に収納された状態で、該洗浄庫を前
    方、後方又は左右いずれかの側方が下がるように傾斜さ
    せたことを特徴とする食器洗い機。
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